JP4855548B1 - 電気柵 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定領域の周囲に形成された導電部材と、導電部材と電気的に接続されると共に、導電部材に第1の電圧を印加する第1の電圧発生回路と、導電部材と電気的に接続されると共に、第1の電圧よりも低い電圧値を有する第2の電圧が導電部材に印加された場合に第1の電圧よりも低い電圧値を有する第3の電圧を導電部材に印加する第3の電圧発生回路と、導電部材に着脱可能にかつ電気的に接続されると共に、第1の電圧が印加された導電部材に接続された場合に告知する第1の告知手段と、第2の電圧を発生可能な第2の電圧発生手段と、第2の電圧発生手段が第2の電圧を発生させた場合に告知する第2の告知手段とを有する告知器とを備える電気柵。
【選択図】図1
Description
図5に示すように、従来の電気柵100は、田畑の周囲に打設された支柱102に取り付けられた碍子(101a〜101d)に係止されて張設された裸電線(103a〜103d)を備える。
また、図8に示すように、ゲートは、張設された裸電線(103a〜103d)の各段に取付けられている。
人が田畑に侵入しようとする場合、図9に示すように、絶縁性の材料で筒状に形成された器具120を手で握り、フック状の金属片121を受金具125から取り外し、通電を遮断する。
本体枠201Aを固定する手段205の固定を解除し、本体枠を手前に引けば、蝶着部(204A、204B)を軸に本体枠201が開き、自由に出入りができる。閉めるときは、本体枠201を閉じた後、本体枠201Aを再度、固定する手段205で固定する。
この場合、田畑の任意の場所に侵入するには、電気柵100の裸電線(103a〜103d)に沿って、電源装置105の設置場所まで移動し、電源装置105の電源スイッチをオフにして通電を止める。
また、電気柵の柵線に衝撃電圧が印加されているかどうかを容易に確認したいという要求もあった。
また、告知器が、第1の電圧が印加された導電部材に接続された場合に告知する第1の告知手段を有するので、導電部材に第1の電圧が印加されているかどうかを知ることができる。
また、告知器が、第2の電圧発生手段が第2の電圧を発生させた場合に告知する第2の告知手段を有するので、第2の電圧の発生を知ることができ、延いては、告知器が導電部材に接続された状態において、導電部材に第3の電圧が印加されていることを知ることができる。
この場合、フック形状の引掛け部を導電部材に引掛けるだけで、告知器を導電部材に着脱可能にかつ電気的に接続させることができる。
図1は、本発明の電気柵において柵線に告知器が接続される前の回路図の一例を示す概略図である。
接地部11を地面に接触させ、そして告知器2の引掛け部10を柵線31に引掛けて接触させて、柵線31と地面間を接地しながら、告知器2から第2の電圧を柵線31に印加する。
また、電源スイッチ7は、9Vの電源6に直列に接続されている。
また、第1の信号延長部8は、第1抵抗器R1と第2抵抗器R2の間に接続されている。
また、出力変圧器15の二次巻線の巻始め15Bは、サージアブソーバ17の一端に接続され、サージアブソーバ17の他端は接地されている。
また、増幅回路30に直列に第2の信号延長部18が接続されている。
また、第1トランジスタ21に、第4抵抗器R4の一端が接続されており、第4抵抗器R4の他端に、第2トランジスタ22と、第2判定部23と、第3抵抗器R3とが接続されている。
ここで、第2判定部23のプラス端子が第4抵抗器R4の他端に接続されている。
また、第2トランジスタ22と第3抵抗器R3との接続点には、電源スイッチ28の一端が接続されており、電源スイッチ28の他端は、12Vの電源27に接続されている。
また、発振回路13に衝撃電圧発生回路14が直列に接続されている。
また、第3トランジスタ24は、第2判定部23に接続されている。
図1に示すように、電源装置12の電源スイッチ28が「オン」であり、告知器2を柵線31に接続していない場合、柵線31には、停止命令電圧発生回路5からの衝撃電圧停止命令電圧(第2の電圧)は与えられていない。
また、人も、柵線31に接触すると衝撃を受けるので、裸電線の間を掻い潜って柵内に侵入できない。
なお、ダイオードの向きにより、第6抵抗器R6を通ってのコンデンサ19Aへの充電はない。
すると、コンデンサ19Aに充電された電気は、電位差により0Vである入力部へと一気に放電される。放電の経路は、第5抵抗器R5と第6抵抗器R6を通る経路である。
また、第1判定部20のオペアンプは、入力部に「L」の信号電圧がかかれば、出力部で「H」(ハイ)の信号電圧を出力するものであるが、ここでは、入力部に「L」の信号電圧がかかるので、出力部で「H」の信号電圧を出力する。
また、第1トランジスタ21が作動するので、第2トランジスタ22や発振回路13も作動する。
なお、第3抵抗器R3の方が、第4抵抗器R4よりも抵抗値が大きい。
また、停止命令電圧発生回路5が作動していないので、第2の電圧は発生しておらず、その結果、LED4も発光しない。
すると、柵線31に印加されている第1の電圧が引掛け部10にかかる。
そして、延長された0.3秒間、ブザー3が発音し、0.8秒間、非発音となる。このような断続音が、引掛け部10を柵線31に接続している状態で、告知器2の電源スイッチ7を「オン」にするまで繰り返される。
また、第2の電圧が発生すると、LED4が点滅する。
その結果、1.1秒間のうち、延長された0.3秒間、ブザー3が発音し、0.8秒間、非発音となる。
つまり、柵線31には、人が柵線31に接触しても電撃を感じない程度の電圧しか印加されていないことになる。
また、第3の電圧に基づく電圧は、0.25秒に1回、第1の信号延長部8に入ってくるので、延長された0.3秒間が終わる前に、第3の電圧に基づく電圧が入ってくることになり、ブザー3は非発音の状態がなく、連続音を発することなる。
そして、保護回路29を出るときには、10Vの電圧(1.1秒に1回)と、1Vの電圧(0.1秒に1回)になる。
また、コンデンサ19Aに充電された電気の電圧は、2〜3秒すると第1判定部20の基準値(8V)を超える。
第1判定部20のオペアンプは、入力部に「L」の信号電圧がかかれば、出力部で「H」の信号電圧を出力するものであるが、ここでは、入力部に「H」の信号電圧がかかるので、出力部で「L」の信号電圧を出力する。
また、第1トランジスタ21が作動しなくなるので、第2トランジスタ22や発振回路13も作動しなくなる。
しかし、12Vの電源27の電圧が、第2判定部23のオペアンプの入力部にかかってくる、即ち、「H」の信号電圧がかかってくる。
そして、保護回路29を出るときには、10Vの電圧(1.1秒に1回)と、1Vの電圧(0.1秒に1回)になる。
また、第2の電圧が発生すると、LED4が点滅するので、告知器2が柵線31を介して電源装置12に第2の電圧を送っていることを確認できる。
また、告知器2のブザー3が発する音が、断続音から連続音に変化するので、第1の電圧が止まったことが判る。そして、人は、感電することなく、安心して柵内に入ることができるようになる。
そして、第2の電圧が発生していないので、LED4も発光しなくなる。
また、第3の電圧に基づく電圧は、0.25秒に1回、第1の信号延長部8に入ってくるので、延長された0.3秒間が終わる前に、第3の電圧に基づく電圧が入ってくることになり、ブザー3は非発音の時がなく、連続音を発する。
なお、ダイオードの向きにより、第6抵抗器R6を通ってのコンデンサ19Aへの充電はない。
すると、コンデンサ19Aに充電された電気は、電位差により0Vである入力部へと一気に放電される。放電の経路は、第5抵抗器R5と第6抵抗器R6を通る経路である。
また、第1判定部20のオペアンプは、入力部に「L」の信号電圧がかかれば、出力部で「H」の信号電圧を出力するものであるが、ここでは、入力部に「L」の信号電圧がかかるので、出力部で「H」の信号電圧を出力する。
また、第1トランジスタ21が作動するので、第2トランジスタ22や発振回路13も作動する。
なお、ダイオードの向きにより、第6抵抗器R6を通ってのコンデンサ19Aへの充電はない。
すると、コンデンサ19Aに充電された電気は、電位差により0Vである入力部へと一気に放電される。放電の経路は、第5抵抗器R5と第6抵抗器R6を通る経路である。
また、第1抵抗器R1及び第2抵抗器R2は、サージアブソーバ9に並列に接続されているので、サージアブソーバ9と分圧とにより、第1の信号延長部8の基準値(4.5V)を超える電圧が、第2抵抗器R2に1.1秒に1回かかる。
そして、延長された0.3秒間、ブザー3が発音し、0.8秒間、非発音となる。このような断続音が、告知器2の電源スイッチ7を「オフ」にした状態で、引掛け部10を柵線31に接続している間、繰り返される。
また、告知器2のブザー3が発する音が、連続音から断続音に変化するので、柵線31に再び第1の電圧が印加されたことが判る。そして、野生動物が柵外から柵内に侵入できないので、人は安心して柵内で作業を行なうことができる。
すると、告知器2の引掛け部10は柵線31に接続されていないので、第1抵抗器R1及び第2抵抗器R2に電圧がかからない。よって、第1の信号延長部8及びブザー3にも電圧がかからず、ブザー3は作動しない。
また、告知器2の電源スイッチ7を「オフ」にしているので、LED4も消灯している。
このときの回路は、図1に示す回路と同じである。
そして、人が柵外に出て、電気柵から去る場合には、告知器2の電源スイッチ7を「オフ」にして引掛け部10を柵線31から取外し、告知器2を持って去ればよい。
しかし、LEDでは発光を見落としてしまうこともあり、第1の告知手段がブザーであれば、LEDよりも、人に、第1の電圧が導電部材に印加されていることを気付かせやすいので好ましい。
このとき、第1の電圧が印加された導電部材に接続された場合と、第2の電圧発生手段が第2の電圧を発生させた場合と、第3の電圧が導電部材に印加された場合とで、互いにブザーの音の種類を異ならせたり、LEDの光の種類を異ならせたりすることができる。
この場合、例えば、第1の告知手段がブザーであれば、第3の告知手段はLEDであり、第1の告知手段がLEDであれば、第3の告知手段はブザーとなる。
また、告知器が、第1の電圧が印加された導電部材に接続された場合に告知する第1の告知手段を有するので、導電部材に第1の電圧が印加されているかどうかを知ることができる。
また、告知器が、第2の電圧発生手段が第2の電圧を発生させた場合に告知する第2の告知手段を有するので、第2の電圧の発生を知ることができ、延いては、告知器が導電部材に接続された状態において、導電部材に第3の電圧が印加されていることを知ることができる。
従って、本発明の電気柵であれば、電気柵に囲まれた田畑に人が出入りするとき、従来の電気柵のように、わざわざゲート等の位置まで移動する必要がなく、所望の位置において告知器で導電部材(柵線)に第2の電圧を印加するだけで、その場所で感電することなく、また、導電部材(柵線)にかかる電圧状態を容易に確認できるので安心して、電気柵に囲まれた田畑に出入りすることができる。
2 告知器
3 ブザー
4 LED
5 停止命令電圧発生回路
6 電源
7 電源スイッチ
8 第1の信号延長部
9 サージアブソーバ
10 引掛け部
11 接地部
12 電源装置
13 発振回路
14 衝撃電圧発生回路
15 出力変圧器
15A 二次巻線の巻終わり
15B 二次巻線の巻始め
16 出力端子
17 サージアブソーバ
18 第2の信号延長部
19 充放電回路
19A コンデンサ
20 第1判定部
21 第1トランジスタ
22 第2トランジスタ
23 第2判定部
24 第3トランジスタ
25 第4トランジスタ
26 報知電圧発生回路
27 電源
28 電源スイッチ
29 保護回路
30 増幅回路
31 柵線
R1 第1抵抗器
R2 第2抵抗器
R3 第3抵抗器
R4 第4抵抗器
R5 第5抵抗器
R6 第6抵抗器
Claims (5)
- 所定領域の周囲に形成された導電部材と、
該導電部材と電気的に接続されると共に、同導電部材に第1の電圧を印加する第1の電圧発生回路と、
前記導電部材と電気的に接続されると共に、前記第1の電圧よりも低い電圧値を有する第2の電圧が前記導電部材に印加された場合に前記第1の電圧よりも低い電圧値を有する第3の電圧を前記導電部材に印加する第3の電圧発生回路と、
前記導電部材に着脱可能にかつ電気的に接続されると共に、前記第1の電圧が印加された前記導電部材に接続された場合に告知する第1の告知手段と、前記第2の電圧を発生可能な第2の電圧発生手段と、該第2の電圧発生手段が前記第2の電圧を発生させた場合に告知する第2の告知手段とを有する告知器とを備える
電気柵。 - 前記第1の告知手段は、前記第3の電圧が前記導電部材に印加された場合に、前記第1の電圧が印加された前記導電部材に接続されたときと異なる態様で告知する
請求項1に記載の電気柵。 - 前記告知器は、前記第3の電圧が前記導電部材に印加された場合に告知する第3の告知手段を有する
請求項1または請求項2に記載の電気柵。 - 前記第1の告知手段は、音声を発して告知する手段である
請求項1〜3のいずれか1つに記載の電気柵。 - 前記告知器は、前記導電部材に引掛けられるフック形状の引掛け部と、
地面に接地される接地部とを有する
請求項1〜4のいずれか1つに記載の電気柵。
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