JP4855236B2 - 車体フロア構造 - Google Patents
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Description
また、押出材の閉断面構造を有効利用して閉断面部内に機能部品を配置することも考えられるが、フロアの中央部に機能部品を配置すると他の部品の配置自由度が大きく制約を受けるという問題がある。
このように構成することで、左右のフロアトンネルフレーム間に比較的大きなフロアトンネル部を形成することが可能となると共に、前後方向、左右方向からの入力荷重を軸方向で受けることができるので大きな変形抵抗を確保できる。とりわけ、サブフレームにより左右のフロアトンネルフレームを連結したため、横方向からの入力荷重に対してこれを左右のフロアトンネルフレームに荷重分担させることができる。
このように構成することで、燃料電池スタックの関連デバイスを横方向フレームの内部空間を有効利用してコンパクトに配置することが可能となる。
このように構成することで、横方向フレームの下面がカットされていてもサイドシルから作用する入力荷重をシートフレームを介してフロアトンネルフレームに伝達することができる。
このように構成することで、強度を高めることができ、かつ接合が容易な構造とできる。
請求項2に記載した発明によれば、燃料電池スタックの関連デバイスを横方向フレームの内部空間を有効利用してコンパクトに配置することが可能となるため、燃料電池の関連デバイスの配置自由度を格段に高めることができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、横方向フレームの下面がカットされていてもサイドシルから作用する入力荷重をシートフレームを介してフロアトンネルフレームに伝達することができるため、横方向フレームに設けた燃料電池スタックの関連デバイスに入力荷重の影響を与えないようにすることができる効果がある。また、シートを支持するシートフレームを一体化することにより、部品点数を削減できる効果がある。
請求項4に記載した発明によれば、強度を高めることができ、かつ接合が容易な構造とできるため、車体フロアの強度剛性を高め、容易に製造することができる効果がある。
ここで、燃料電池スタック5は、供給される水素と酸素との電気化学反応によって発電を行うものであり、この発電により生じた電力でモータ4を駆動して走行する。燃料電池スタック5は、車体後部に設けた水素タンク8から供給される水素ガスと、車体前部のパワープラントルーム3に設けたコンプレッサから供給される空気中の酸素により発電を行う。
図3に示すように、フロアトンネルフレーム(右側)は四角形状の閉断面構造部11を備え、この閉断面構造部11は上壁12のやや下がった位置に車幅方向外側に延出する上フランジ部13を備え、下壁14に沿い車幅方向外側に延出する下フランジ部15を備えている。閉断面構造部11の内側壁16には斜め上方に内側に向かって延出するフロアトンネル壁17が形成され、このフロアトンネル壁17の上端部の下側には、外側に向かって水平に延びる横フランジ部18が形成されている。
図2にも示すように、カバー19は、幅寸法が左右のフロアトンネルフレーム10の上縁の幅に整合した部材であって、車室の車幅方向中央部に前後方向に沿って立ち上がるものである。カバー19にはフロアトンネルフレーム10の前縁部近傍に位置する第1上壁部21が設けられている。第1上壁部21の後方には第1傾斜壁22を介して、第1上壁部21よりも高い第2上壁部23が連設されている。第2上壁部23の後方には最も高い第3上壁部24が第2傾斜壁25を介して連設されている、第3上壁部24の後方には、第1上壁部21よりも高く、第2上壁部23よりも低い第4上壁部26が形成されている。
したがって、各フロアトンネルフレーム10と左右のサイドシル40が、フロアトンネルフレーム10の上下壁12,14の付け根部の稜線48,48とサイドシル40の稜線45,45とで第2横材30により接合されることとなる。
尚、このリヤパネル65も第3横材60の上壁62の後部と共に第2横材30の下壁32と同様サイドシル40のシルインナパネル42の下フランジ部47の上側に接合され、フロアトンネルフレーム10の下フランジ部15に連設されている。
ここで、第3横材60の内部には、閉断面構造である内部空間を前後で3つに仕切る第1リブ66と第2リブ67が車幅方向に形成されている。
したがって、第2横材30に形成されたシートフレーム部70はフロアトンネルフレーム10側からカット部94を越えてサイドシル40側へ延びることとなる。
また、車体前後方向に作用する衝撃荷重に対しては、フロアトンネルフレーム10の閉断面構造部11、フロアフレーム75が強度的に有利な座屈方向(軸方向)で荷重を受けることができるため、フロア9の変形を抑えて十分に衝撃力に対抗することができる。
そして、燃料電池スタック5の補機類である電圧変換ユニット6、12Vバッテリ6’は、第2横材30の下壁32に形成されたカット部94から挿入され、左右の第2横材30の閉断面構造部35内を有効利用してコンパクトに収納できるので配置自由度を格段に高めることができる。
また、シートフレーム部70をフロア構造部材である第2横材30に一体形成したため、部品点数を削減できる。
また、第2横材30に対して第1横材50、第3横材60が下側にオフセットすることによりサイドシル40との結合線を一直線にしているため、サイドシル40と第1横材50、第2横材30、第3横材60との強度を高めることができ、かつ接合が容易となり容易に製造でき、横方向フレームである第2横材30の下面をカットしても(この部分が弱くなっても)、横方向の衝撃荷重に対しオフセットした横方向フレームである第1、第3横材50,60が変形抵抗を持つ。
6 電圧変換ユニット(関連デバイス)
6’ 12Vバッテリ(関連デバイス)
10 フロアトンネルフレーム
11 閉断面構造部(内部空間)
32 下壁(下面)
35 閉断面構造部(内部空間)
30 第2横材(横方向フレーム)
31 上壁(上面)
50 第1横材(横方向フレーム)
60 第3横材(横方向フレーム)
70 シートフレーム部
90 サブフレーム
94 カット部
Claims (4)
- 押出材で形成され閉断面構造部を有する左右一対のフロアトンネルフレームを車体の前後方向に沿って配置し、前記フロアトンネルフレームに交差して押出材で形成され閉断面構造部を有する左右一対の横方向フレームを配置し、前記左右のフロアトンネルフレームの閉断面構造部の下壁の下面にサブフレームを下側から連結し、前記フロアトンネルフレームの閉断面構造部の上下壁の上下面に前記横方向フレームの閉断面構造部の内側端部の内面を接合し、前記横方向フレームの外側の他端部をサイドシルの上下フランジに接合することで、前記フロアトンネルフレームと前記左右のサイドシルとが前記フロアトンネルフレームの閉断面構造部の上下壁の付け根部の稜線と前記サイドシルの稜線とで前記横方向フレームによって接合され、前記サブフレームが前記横方向フレームの下壁と直線状となる位置に固定されることを特徴とする車体フロア構造。
- 前記左右のフロアトンネルフレーム間に燃料電池スタックを配置し、前記燃料電池スタックの関連デバイスを横方向フレームの下面をカットして前記横方向フレームの内部空間に配置したことを特徴とする請求項1に記載の車体フロア構造。
- 前記横方向フレームの下面に燃料電池スタックの関連デバイスを配置するためのカット部を設け、上面にはフロアトンネルフレーム側から前記カット部を越えてサイドシル側へ延びるシートフレームを一体形成したことを特徴とする請求項1記載の車体フロア構造。
- 前記横方向フレームが、閉断面構造に形成された第2横材と、この第2横材の前側に接合され閉断面構造に形成された第1横材と、前記第2横材の後側に接合され閉断面構造に形成された第3横材とで構成され、前記第2横材は前記第1横材及び前記第3横材から上方向にオフセットして設けられ、前記第1横材の上壁、前記第2横材の下壁及び前記第3横材の上壁に加え、前記第1横材の上壁に接合されたフロントパネルと、第3横材の上壁に接合されたリヤパネルとに渡る部位に、前記サイドシルのシルインナパネルの下フランジ部と前記フロアトンネルフレームの下フランジ部とが結合線を一直線として接合されることを特徴とする請求項1記載の車体フロア構造。
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