JP4853307B2 - 無線送信回路及び無線送信装置 - Google Patents

無線送信回路及び無線送信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4853307B2
JP4853307B2 JP2007016113A JP2007016113A JP4853307B2 JP 4853307 B2 JP4853307 B2 JP 4853307B2 JP 2007016113 A JP2007016113 A JP 2007016113A JP 2007016113 A JP2007016113 A JP 2007016113A JP 4853307 B2 JP4853307 B2 JP 4853307B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
random
modulation
modulation signal
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007016113A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008182643A (ja
Inventor
善文 末広
雅則 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007016113A priority Critical patent/JP4853307B2/ja
Publication of JP2008182643A publication Critical patent/JP2008182643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4853307B2 publication Critical patent/JP4853307B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmitters (AREA)

Description

本発明は、ウルトラワイドバンド通信方式の無線送信回路、及び無線送信装置に関する。
近年、高速無線伝送方式の一つとして、所定の周期タイミングに同期したパルス信号からなるパルス信号列を用いて超広帯域な通信を行うウルトラワイドバンド(UWB:Ultra Wide Band)通信方式が注目されている。UWB通信の一態様では、搬送波を用いず、例えばパルス幅が1nsec以下等の極めて細かい短パルス信号からなるパルス信号列を用いて通信を行うものがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
図15は、背景技術に係るウルトラワイドバンド通信方式の無線送信回路の構成を示すブロック図である。図15示す無線送信回路100は、PN(Pseudorandom Noise:疑似雑音)符号を生成するPN符号生成部106と、PN符号に基づいて送信データを変調し、ドライバ回路102へ出力する変調回路101と、変調回路101から出力された変調信号における駆動電流を増大させてステップリカバリダイオード回路103へ出力するドライバ回路102と、ドライバ回路102から出力された変調信号に高周波の信号成分を生じさせるステップリカバリダイオード回路103と、ステップリカバリダイオード回路103で生成された高周波の信号成分を抽出することにより短パルス信号を生成し、アンテナ105から無線信号として送信させるバンドパスフィルタ(BPF)104とを備えている。
また、このようなウルトラワイドバンド通信方式による送信電力は、図16に示す米連邦通信委員会(FCC:Federal Communications Commission)で規定されたスペクトラムマスクSPM以下にする必要がある。図16に示すスペクトラムマスクSPMは、横軸が送信周波数、縦軸が送信電力を示し、送信信号に含まれる周波数成分毎に送信電力が規定されているので、送信周波数成分毎に規定された電力以下の電波を用いて送信を行う必要がある。
そこで、パルスを配置する周期タイミングを示すクロック信号に、意図的にジッダを生じさせ、無線信号においてパルスが配置される周期をわずかにばらつかせることにより、無線信号に含まれる周波数成分のスペクトラムを拡げて送信電力のピーク値を低下させるようにした無線送信装置が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特許文献3に記載の無線送信装置は、発振回路で生成されたクロック信号CK1と、クロック信号CK1をバッファ一つ分遅延させたクロック信号CK2と、クロック信号CK1をバッファ2つ分遅延させたクロック信号CK3と、クロック信号CK1をバッファ3つ分遅延させたクロック信号CK4とを、ランダムに選択してつなぎ合わせることにより、ジッタの生じたクロック信号を生成するようになっている。
特表2003−515974号公報 特開2006−74609号公報 特開2006−229905号公報
しかしながら、特許文献3に記載の無線送信装置のように、段階的に異なる遅延時間を生じさせた各クロック信号を、ランダムに選択してつなぎ合わせた場合には、ジッタの時間幅が離散的な値をとるため、無線信号のスペクトラムにピークが生じてしまう結果、無線信号の送信電力をスペクトラムマスクSPM以下にすることが困難になるという不都合があった。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、ジッタの時間幅が離散的にならないようにすることにより、無線信号のスペクトラムに生じるピークを低減することができる無線送信回路、及びこれを用いた無線送信装置を提供することを目的とする。
本発明に係る無線送信回路は、所定の周期と同期したタイミングにパルスが配置されたパルス列により送信データを送信する無線送信回路において、前記送信データの1ビット分の論理値を、前記周期と同期した信号が存在する区間及び前記周期と同期した信号が存在しない区間のいずれかに対応させることにより第1変調信号を生成する変調部と、前記第1変調信号の振幅における中央の電圧を含むと共に当該振幅より小さい振幅の範囲内で乱雑に電圧が変動する乱雑信号を生成する乱雑信号生成部と、前記変調部により生成された第1変調信号の電圧レベルと前記乱雑信号生成部により生成された乱雑信号との電圧レベルを比較し、当該比較結果に応じて、第1変調信号の電圧レベルが乱雑信号の電圧レベル以下であればローレベルとなり、前記第1変調信号の電圧レベルが乱雑信号の電圧レベルを超えていればハイレベルとなる乱雑化変調信号を出力する比較部と、前記比較部から出力された乱雑化変調信号に応じて前記パルスを生成するパルス生成部とを備える。
この構成によれば、変調部によって、送信データの1ビット分の論理値が、送信パルスの周期と同期した信号が存在する区間及び当該信号が存在しない区間のいずれかに対応されて第1変調信号が生成される。また、乱雑信号生成部によって、第1変調信号の振幅における中央の電圧を含むと共に当該振幅より小さい振幅の範囲内で乱雑に電圧が変動する乱雑信号が生成される。そして、比較部によって、変調部により生成された第1変調信号の電圧レベルと乱雑信号生成部により生成された乱雑信号との電圧レベルが比較され、当該比較結果に応じて、第1変調信号の電圧レベルが乱雑信号の電圧レベル以下であればローレベルとなり、前記第1変調信号の電圧レベルが乱雑信号の電圧レベルを超えていればハイレベルとなる乱雑化変調信号出力される。この場合、離散的な電圧値をとらずに乱雑に電圧が変動する乱雑信号と、第1変調信号の電圧との大小関係に応じて乱雑化変調信号の電圧が変化するタイミングが変化するので、乱雑化変調信号には、離散的になることなく乱雑に変動するジッタが生じる。さらに、パルス生成部によって、比較部から出力された乱雑化変調信号に応じてパルスが生成されるので、無線信号のパルスが配置されるタイミングにも、離散的になることなく乱雑に変動するジッタが生じる結果、無線信号のスペクトラムに生じるピークを低減することができる。
また、前記乱雑信号生成部は、PN符号を生成し、当該PN符号をシリアル信号で表したPN符号信号を出力するPN符号生成部と、前記PN符号生成部により出力されたPN符号信号を平滑して前記乱雑信号を生成する平滑回路とを備えることが好ましい。
この構成によれば、PN符号生成部によりPN符号が生成され、当該PN符号がシリアル信号で表されたPN符号信号が出力される。また、平滑回路によって、PN符号生成部から出力されたPN符号信号が平滑されて前記乱雑信号が生成される。これによれば、離散的な電圧値をとらずに乱雑に電圧が変動する乱雑信号を生成することが容易である。
また、前記PN符号生成部は、前記PN符号信号の出力速度が設定可能であることが好ましい。PN符号信号の出力速度を増大させれば乱雑信号の高周波成分が増加し、PN符号信号の出力速度を減少させれば乱雑信号の高周波成分が減少する。また、乱雑信号の高周波成分が増加するほど、隣接する送信パルス間における乱雑信号の変動が増大する。従って、この構成によれば、PN符号信号の出力速度を適宜設定することにより、隣接する送信パルス間におけるジッタの大きさを調節することが可能となる。
また、前記平滑回路は、RC積分回路によって構成されており、前記RC積分回路の時定数に応じて前記乱雑信号の振幅が設定されることが好ましい。この構成によれば、平滑回路を簡素なRC積分回路によって構成することができる。また、RC積分回路の時定数を適宜設定することにより、乱雑信号の振幅を、第1変調信号の振幅における中央の電圧を含むと共に当該振幅より小さい振幅の範囲内に設定することが容易となる。
また、前記乱雑信号生成部は、ツェナーダイオードと、前記ツェナーダイオードに逆方向に予め設定された電流を流すことにより、前記ツェナーダイオードのカソードに、アバランシェ降伏による電圧変動を生じさせる電流供給部とを備え、前記ツェナーダイオードのカソード電圧を、前記乱雑信号として出力することが好ましい。
この構成によれば、ツェナーダイオードと、ツェナーダイオードに逆方向に予め設定された電流を流す電流供給部とを用いて離散的な電圧値をとらずに乱雑に電圧が変動する乱雑信号を生成することができる。
また、前記変調部により生成される第1変調信号の立上り及び立下りのうち少なくとも一方を、少なくとも前記乱雑信号の振幅範囲において、一定の直線的な傾きに調節する信号波形整形部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、信号波形整形部によって、第1変調信号の立上り及び立下りのうち少なくとも一方が、少なくとも乱雑信号の振幅範囲において、一定の直線的な傾きに調節される。これによれば、比較部により第1変調信号の電圧レベルと乱雑信号との電圧レベルが比較される際において、第1変調信号の立上り及び立下りのうち少なくとも一方は、一定の直線的な傾きとなっている電圧範囲で乱雑信号と比較される。そうすると、一定の直線的な傾きとなっているエッジにおいて乱雑信号が比較されることにより得られた乱雑化変調信号の、エッジに生じるジッタの変動量の分布が偏ることが低減される結果、送信信号の電力スペクトラムが平坦化され、ピークが低減される。
また、前記乱雑信号生成部は、前記第1変調信号の立上り及び立下りにおいて、当該第1変調信号の電圧が前記乱雑信号の振幅の下限値から上限値まで変化する時間及び当該第1変調信号の電圧が前記乱雑信号の振幅の上限値から下限値まで変化する時間が予め設定された許容時間以下になるように、前記乱雑信号の振幅を設定することが好ましい。
この構成によれば、比較部による第1変調信号と乱雑信号との比較結果により得られる乱雑化変調信号のジッタが予め設定された許容時間以下となるので、送信されるパルスのジッタもまた許容時間以下となる。そうすると、無線受信装置によってパルス信号を受信可能なジッタの時間範囲を前記許容時間として設定することで、無線受信装置によってパルス信号を受信することが困難になるおそれが低減される。
また、前記パルス生成部は、前記比較部から出力された乱雑化変調信号に基づいて高周波の信号成分を生じさせた第2変調信号を生成するステップリカバリダイオードと、前記ステップリカバリダイオードにより生成された第2変調信号から前記高周波の信号成分を抽出し、当該高周波の信号成分を、前記送信データを表すパルスとして出力するフィルタ部とを備えることが好ましい。
この構成によれば、ステップリカバリダイオードによって、比較部から出力された乱雑化変調信号に基づいて高周波の信号成分を生じさせた第2変調信号が生成され、フィルタ部によって、第2変調信号から高周波の信号成分が抽出されて送信データを表すパルスが出力されるので、乱雑化変調信号に応じてパルスを生成することができる。
また、前記ステップリカバリダイオードは、前記比較部によって生成された乱雑化変調信号の立上り及び立下りエッジのうち、前記変調部により傾きが設定された前記第1変調信号のエッジに応じて前記比較部で得られたエッジに基づき前記第2変調信号を生成することが好ましい。
この構成によれば、ステップリカバリダイオードによって、比較部によって生成された乱雑化変調信号の立上り及び立下りエッジのうち、変調部により傾きが設定された第1変調信号のエッジに応じて比較部で得られたエッジ、すなわちジッタの変動量における分布の偏りが低減されたエッジのタイミングで高周波の信号成分を生じさせた第2変調信号が生成され、当該高周波の信号成分が前記送信データを表すパルスとして出力されるので、無線信号のパルスが配置されるタイミングの分布の偏りが低減される結果、送信信号の電力スペクトラムが平坦化され、ピークが低減される。
また、本発明に係る無線送信装置は、所定の周期と同期したタイミングにパルスが配置されたパルス列により送信データを送信する無線送信装置において、前記送信データを生成するデータ生成部と、上述の無線送信回路と、前記無線送信回路により生成されたパルスを放射するアンテナとを備える。
この構成によれば、データ生成部により生成された送信データが、上述の無線送信回路によって変調され、離散的になることなく乱雑にジッタが変動するように配置されたパルスが生成されて、このパルスがアンテナによって無線信号として放射されるので、無線信号のスペクトラムに生じるピークを低減することができる。
このような構成の無線送信回路及び無線送信装置によれば、変調部によって、送信データの1ビット分の論理値が、送信パルスの周期と同期した信号が存在する区間及び当該号が存在しない区間のいずれかに対応されて第1変調信号が生成される。また、乱雑信号生成部によって、第1変調信号の振幅における中央の電圧を含むと共に当該振幅より小さい振幅の範囲内で乱雑に電圧が変動する乱雑信号が生成される。そして、比較部によって、変調部により生成された第1変調信号の電圧レベルと乱雑信号生成部により生成された乱雑信号との電圧レベルが比較され、当該比較結果に応じて、第1変調信号の電圧レベルが乱雑信号の電圧レベル以下であればローレベルとなり、前記第1変調信号の電圧レベルが乱雑信号の電圧レベルを超えていればハイレベルとなる乱雑化変調信号出力される。この場合、離散的な電圧値をとらずに乱雑に電圧が変動する乱雑信号と、第1変調信号の電圧との大小関係に応じて乱雑化変調信号の電圧が変化するタイミングが変化するので、乱雑化変調信号には、離散的になることなく乱雑に変動するジッタが生じる。さらに、パルス生成部によって、比較部から出力された乱雑化変調信号に応じてパルスが生成されるので、無線信号のパルスが配置されるタイミングにも、離散的になることなく乱雑に変動するジッタが生じる結果、無線信号のスペクトラムに生じるピークを低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る無線送信装置及び無線送信回路の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示す無線送信装置1は、無線送信回路2と、データ生成部3と、アンテナ4とを備えている。無線送信回路2は、データ生成部3から出力された送信データSDを変調し、パルスを用いて無線通信を行う通信方式、例えばウルトラワイドバンド通信方式の無線信号として送信する回路部である。
図2は、図1に示す無線送信装置1によって送信される無線信号の一例を示す説明図である。図2(a)は通信フレームF1の一例を示す図であり、図2(b)は図2(a)における符号Aの部分を拡大して示した図である。図2(a)に示すように、通信フレームF1は、パルス同期用の連続パルス列F11と、ビット同期用パルス配列F12と、ユニークワードF13と、データ部F14とを備えている。また、図2(b)に示すように、短パルス信号Pは周期t1、例えば50nsec周期で配置されており、短パルス信号Pのパルス幅は例えば1nsecにされている。
連続パルス列F11は、通信フレームF1と図略の無線受信装置における短パルス信号Pの受信タイミングとを同期させるためのパルス列で、例えば100μsec〜900μsec程度の期間、短パルス信号Pが50nsec周期で連続するようにされている。ビット同期用パルス配列F12は、ビット同期をとるためのパルス列で、予め設定された単位期間t0毎に、短パルス信号Pが無いパルス無区間B0と、短パルス信号Pが50nsec周期で連続するパルス有区間B1とが交互に配置されるようになっている。ユニークワードF13は、ビット同期用パルス配列F12とデータ部F14とを区別するためのパルス列である。
データ部F14は、パルス無区間B0と、パルス有区間B1とによって、1ビットのデータの論理値を表すようにされており、例えばパルス無区間B0がビット「0」、パルス有区間B1がビット「1」を表すようにされており、いわゆるOOK(On-Off Keying)変調方式でデータが変調されるようになっている。
無線送信回路2は、水晶発振子21、基本パルス発生回路22、変調回路(変調部)23、ジッター回路24、プリドライバ25、ドライバ26、ステップリカバリダイオード(SRD)回路27、及びバンドパスフィルタ(BPF)28(フィルタ部)を備えている。
基本パルス発生回路22は、水晶発振子21を発振させる発振回路で、ウルトラワイドバンド通信方式の無線信号におけるパルスの周期T1を示すクロック信号CLKを変調回路23及びデータ生成部3へ出力する。
データ生成部3は、例えば人の在不在を検出する人感センサや温度センサ等の検出装置及び、例えば照明器具や空調装置等を制御するためのリモコン装置等の、情報や指示命令等、送信しようとする送信データSDを生成する回路部である。そして、データ生成部3は、基本パルス発生回路22から出力されたクロック信号CLKと同期して送信データSDを変調回路23へ出力する。なお、データ生成部3は、自ら送信しようとするデータを生成するものに限られず、例えば外部に接続された機器から送信しようとするデータを受信して、送信データSDとして変調回路23へ出力するものであってもよい。
変調回路23は、送信データSDの1ビット分の論理値を、クロック信号CLKと同期する信号が存在する区間及び当該信号が存在しない区間のいずれかに対応させることにより第1変調信号S1を生成する。
図3は、基本パルス発生回路22、データ生成部3、及び変調回路23の動作を説明するための信号波形図である。まず、基本パルス発生回路22によって、周期T1のクロック信号CLKが生成される。次に、データ生成部3によって、クロック信号CLKと同期して送信データSDが変調回路23へ出力される。
変調回路23は、例えばアンドゲートを用いて構成されており、クロック信号CLKと送信データSDとの論理積を、第1変調信号S1として生成する。そうすると、図3に示すように、送信データSDのビット「0」から、第1変調信号S1においてクロック信号CLKが存在しないパルス無区間B0が生成され、送信データSDのビット「1」から、第1変調信号S1においてクロック信号CLKが存在するパルス有区間B1が生成される。
図4は、ジッター回路24の構成の一例を示すブロック図である。図4に示すジッター回路24は、信号波形整形部241と、乱雑信号生成部242と、比較器243とを備えている。
図5は、信号波形整形部241の構成の一例を示す回路図である。図5に示す信号波形整形部241は、インバータ411と、PMOSトランジスタ412と、NMOSトランジスタ413と、定電流回路414と、コンデンサ415とを備えている。PMOSトランジスタ412のソースには、電源電圧が供給されており、PMOSトランジスタ412のドレインはNMOSトランジスタ413のドレインに接続され、NMOSトランジスタ413のソースは定電流回路414を介してグラウンドに接続されている。また、PMOSトランジスタ412のドレインとNMOSトランジスタ413のドレインとの接続点Xが、コンデンサ415を介してグラウンドに接続されている。
そして、第1変調信号S1がインバータ411によって反転されてPMOSトランジスタ412及びNMOSトランジスタ413のゲートに印加され、PMOSトランジスタ412及びNMOSトランジスタ413の接続点Xの電圧、すなわちコンデンサ415の端子電圧が、第1変調信号S11として比較器243へ出力されるようになっている。
そうすると、第1変調信号S1がハイレベルになると、PMOSトランジスタ412がオンしてコンデンサ415が充電され、第1変調信号S11がハイレベルとなる。一方、第1変調信号S1がローレベルになると、NMOSトランジスタ413がオンして、定電流回路414によって、一定の電流値でコンデンサ415が放電し、一定の直線的な傾きで第1変調信号S11の信号レベルが低下する。
なお、図5に示す信号波形整形部241は、第1変調信号S11の立下りを、一定の直線的な傾きに整形する例を示したが、例えばPMOSトランジスタ412のソースを、定電流回路を介して電源に接続することにより、第1変調信号S11の立上りを一定の直線的な傾きに整形するようにしてもよく、第1変調信号S11の立上り及び立下りの両方を一定の直線的な傾きに整形するようにしてもよい。
図6は、乱雑信号生成部242の構成の一例を示すブロック図である。図6に示す乱雑信号生成部242は、PN符号を示すPN符号信号S421を生成するPN符号生成部421と、PN符号生成部421により生成されたPN符号信号S421を平滑して乱雑信号S12を生成する平滑回路422とを備えている。
PN符号生成部421は、例えば図15に示す公知のPN符号生成部103と同様のPN符号生成回路を用いることができ、例えばPN符号の周期が250クロック以上の長さのM系列符号(maximum length code)、Gold系列符号、Kasami符号等の生成回路を用いることができる。PN符号生成部421は、例えば周期がクロック信号CLKにおける250クロック以上のPN符号を生成することが望ましい。PN符号の周期がクロック信号CLKにおける250クロックに満たない場合、スペクトラムの平坦化効果が250クロック以上の場合に比べて低減する。なお、PN符号生成部421は、デジタル論理回路によって構成可能であるため、例えばデータ生成部3や変調回路23等と一緒に集積回路化する等して部品点数を低減することが容易である。
図7は、平滑回路422の一例を示す回路図である。図7に示す平滑回路422は、可変抵抗器VRと、可変容量コンデンサVCとからなるRC積分回路によって構成されている。
図8(a)は、図6に示す乱雑信号生成部242の動作の一例を説明するための信号波形図である。まず、PN符号生成部421によって、疑似ランダムなPN符号信号S421が生成され、このPN符号信号S421が平滑回路422によって平滑されて、乱雑信号S12が生成される。そうすると、PN符号信号S421は疑似ランダムな信号であるから、PN符号信号S421を平滑して得られた乱雑信号S12は、図8(a)に示すように、乱雑(無秩序、ランダム)に電圧が変動する信号となる。
そして、比較器243によって、信号波形整形部241から出力された第1変調信号S11の電圧レベルと乱雑信号生成部242により生成された乱雑信号S12との電圧レベルが比較され、当該比較結果に応じて電圧が変化された乱雑化変調信号S2がプリドライバ25へ出力される。
なお、PN符号生成部421は、例えばPN符号を生成するための同期回路に用いられているクロック信号の周波数が可変、例えば整数倍に設定可能な設定部を備えていてもよい。これにより、例えばクロック信号の周波数を増大させることにより、例えば図8(b)に示すように、PN符号信号S421の出力速度が増大される。そうすると、図8(b)に示すように、乱雑信号S12の高周波数成分が増加する。乱雑信号S12の高周波数成分が増加すると、第1変調信号S11の隣り合う二つのパルス間での乱雑信号S12の変動が増大する結果、乱雑化変調信号S2の隣り合う二つのパルス間でのジッタを増大させることが容易となる。
図9は、比較器243の動作を説明するための信号波形図である。図9に示す第1変調信号S11は、信号波形整形部241によって、信号の立上り、及び立下りの両方が一定の直線的な傾きに整形されている例を示している。図9に示すように、比較器243によって、信号波形整形部241から出力された第1変調信号S11の電圧レベルと乱雑信号生成部242により生成された乱雑信号S12との電圧レベルが比較される。そして、比較器243によって、第1変調信号S11の電圧レベルが乱雑信号S12の電圧レベル以下であれば乱雑化変調信号S2がローレベルにされ、第1変調信号S11の電圧レベルが乱雑信号S12の電圧レベルを超えていれば乱雑化変調信号S2がハイレベルにされる。
そうすると、乱雑化変調信号S2の立上り、立下りタイミングは、乱雑に電圧が変動する乱雑信号S12の電圧レベルに応じて変動し、乱雑化変調信号S2にジッタが生じる。この場合、乱雑信号S12は、連続的に電圧が変化する信号であるから、乱雑化変調信号S2のジッタの時間幅は、連続的に変動し、背景技術のようにジッタが離散的な値をとることがなくなる結果、乱雑化変調信号S2に応じたタイミングで短パルス信号Pが配置される無線信号のスペクトラムに生じるピークを低減することができる。
ここで、図9に示すように、比較器243によって乱雑化変調信号S2を生成するためには、第1変調信号S11の振幅における中央の電圧を含むと共に当該振幅より小さい振幅の範囲内で、乱雑信号S12の電圧が変動する必要がある。また、乱雑化変調信号S2のジッタが大きくなりすぎると、短パルス信号Pが配置されるタイミングのジッタが増大し、受信装置側で無線信号を受信することが困難になる。短パルス信号Pが配置されるタイミングのジッタ、すなわち乱雑化変調信号S2のジッタは、受信装置側で無線信号を受信することが可能な許容時間、例えば2nsec以下に設定されている。
乱雑化変調信号S2のジッタは、乱雑信号S12の振幅が大きくなるほど増大するから、乱雑信号S12の振幅を乱雑化変調信号S2のジッタが2nsec以下になるように設定すればよい。具体的には、第1変調信号S11の立上り及び立下りにおいて、第1変調信号S11が乱雑信号S12の振幅の下限値から上限値まで変化する時間及び第1変調信号S11が乱雑信号S12の振幅の上限値から下限値まで変化する時間が2nsec以下になるように、乱雑信号S12の振幅を設定すればよい。
図10は、平滑回路422における可変抵抗器VRの抵抗値R及び可変容量コンデンサVCの静電容量C、すなわち平滑回路422の時定数RCを変化させた場合に得られる乱雑信号S12の変化を説明するための説明図である。図10に示すように、平滑回路422の時定数RCを減少させると乱雑信号S12の振幅は増大し、平滑回路422の時定数RCを増大させると乱雑信号S12の振幅は減少する。このように、乱雑信号S12の振幅は、可変抵抗器VRの抵抗値R及び可変容量コンデンサVCの静電容量C、すなわち平滑回路422の時定数RCを適宜設定することで、第1変調信号S11の立上り及び立下りにおいて、第1変調信号S11が乱雑信号S12の振幅の下限値から上限値まで変化する時間及び第1変調信号S11が乱雑信号S12の振幅の上限値から下限値まで変化する時間が2nsec以下になるように、設定されている。
図11は、信号波形整形部241によって、第1変調信号S1の波形を整形し、第1変調信号S11としてから比較器243へ出力することにより得られる効果を説明するための説明図である。図11(a)は、信号波形整形部241を用いて、比較器243により第1変調信号S11から乱雑化変調信号S2を生成した場合に得られる乱雑化変調信号S2のジッタの時間幅の分布を示す説明図である。図11(b)は、信号波形整形部241を用いず、比較器243によって、第1変調信号S11の代わりに第1変調信号S1を用いて乱雑化変調信号S2を生成した場合に得られる乱雑化変調信号S2のジッタの時間幅の分布を示す説明図である。
図11(a)、図11(b)の分布図244に示すように、乱雑信号S12の電圧分布はガウス分布でばらつくものとする。そうすると、図11(a)に示すように、信号波形整形部241によって、第1変調信号S1の波形が整形され、第1変調信号S11の立下りが一定の直線的な傾きになっていれば、分布図245に示すように、乱雑化変調信号S2のジッタの時間幅の分布もまたガウス分布となる。乱雑化変調信号S2のジッタの時間幅の分布がガウス分布となれば、無線信号における短パルス信号Pの周期タイミングのジッタもまた、ガウス分布となる。
一方、信号波形整形部241を用いず、比較器243によって、第1変調信号S11の代わりに第1変調信号S1を用いて乱雑化変調信号S2を生成した場合、例えば図11(b)に示すように、第1変調信号S1の傾きは一定にならない。そうすると、分布図246に示すように、乱雑化変調信号S2のジッタの時間幅の分布に偏りが生じる。乱雑化変調信号S2のジッタの時間幅の分布に偏りが生じれば、無線信号における短パルス信号Pの周期タイミングのジッタの分布にも偏りが生じる。
無線信号における短パルス信号Pの周期タイミングのジッタに偏りが生じた場合よりも、短パルス信号Pの周期タイミングのジッタに偏りが無く、ガウス分布となっている場合の方が、無線信号の電力スペクトラムが平坦化され、ピークが低減される。信号波形整形部241は、必ずしも必要ではなく、比較器243によって、第1変調信号S11の代わりに第1変調信号S1を用いて乱雑化変調信号S2を生成するようにしてもよいが、信号波形整形部241を用いることで、信号波形整形部241を用いない場合と比べて無線信号の電力スペクトラムをより平坦化し、ピークを低減することができる。
プリドライバ25は、ジッター回路24から出力された乱雑化変調信号S2を増幅し、乱雑化変調信号S3としてドライバ26へ出力する。ドライバ26は、プリドライバ25から出力された乱雑化変調信号S3における駆動電流を増大させて、乱雑化変調信号S4としてステップリカバリダイオード回路27へ出力する。
ステップリカバリダイオード回路27は、ドライバ26から出力された乱雑化変調信号S4の立上り及び立下りエッジのうち、信号波形整形部241により傾きが設定された第1変調信号S11のエッジに応じたエッジに基づき、高周波の信号成分を生じさせた第2変調信号S5を生成する回路部である。図12は、ステップリカバリダイオード回路27の構成の一例を示す回路図である。図12に示すステップリカバリダイオード回路27は、ドライバ26から出力された乱雑化変調信号S4がハイパスフィルタ271に入力され、ハイパスフィルタ271の出力がステップリカバリダイオードSRDのアノードに接続され、ステップリカバリダイオードSRDのカソードがグラウンドに接続されている。また、所定のバイアス電圧Vbiasが、電圧−電流変換素子272を介してステップリカバリダイオードSRDのアノードに供給されている。
ハイパスフィルタ271は、例えばコンデンサを用いて構成されたハイパスフィルタで、ドライバ26から出力された乱雑化変調信号S4の高周波成分を通過させる。電圧−電流変換素子272は、バイアス電圧Vbiasを電流に変換する素子で、例えば抵抗やインダクタ等が用いられる。そして、ステップリカバリダイオードSRDのアノードに生じた電圧が、第2変調信号S5としてバンドパスフィルタ28へ出力される。
バンドパスフィルタ28は、ステップリカバリダイオード回路27から出力された第2変調信号S5から高周波の信号成分を抽出する帯域フィルタであり、抽出した高周波の信号成分をウルトラワイドバンド通信用のパルス信号S6としてアンテナ4へ出力する。アンテナ4は、パルス信号S6を無線信号として放射する。
図13は、プリドライバ25、ドライバ26、ステップリカバリダイオード回路27、及びバンドパスフィルタ28の動作の一例を説明するための信号波形図である。上述したように、ジッター回路24から出力された乱雑化変調信号S2は、ジッタの時間幅が離散的な値をとることなく連続的に乱雑に変動する。そうすると、プリドライバ25、ドライバ26から出力される乱雑化変調信号S3,S4のジッタも離散的な値をとることなく連続的に乱雑に変動し、ステップリカバリダイオード回路27により第2変調信号S5に高周波の信号成分が生じるタイミングのジッタもまた、離散的な値をとることなく連続的に乱雑に変動する。
そうすると、バンドパスフィルタ28によって生成されたパルス信号S6における短パルス信号Pのタイミングのジッタもまた、離散的な値をとることなく連続的に乱雑に変動する結果、無線信号のスペクトラムに生じるピークを低減することができる。
このように、短パルス信号Pの送信タイミングのジッタを、離散的な値をとることなく連続的に乱雑に変動させることで、無線信号のスペクトラムに生じるピークを低減することができるので、無線信号の放射電力を低下させることなく、従って無線信号の送信距離を維持しつつ周波数成分毎の送信電力を米連邦通信委員会で規定されたスペクトラムマスクSPM以下にすることが容易となる。
なお、図6に示す乱雑信号生成部242の代わりに、図14に示す乱雑信号生成部242aを用いてもよい。図14に示す乱雑信号生成部242aは、ツェナーダイオード424と、ツェナーダイオード424に逆方向に所定の電流を流すことにより、ツェナーダイオード424のカソードにアバランシェ降伏による電圧変動を生じさせる定電流回路423(電流供給部)とを備え、ツェナーダイオード424のカソード電圧を、乱雑信号S12として出力する。
定電流回路423には、例えば1〜9μA程度の一定の電流を流すように電流値が設定されている。そうすると、ツェナーダイオード424のカソード電圧は、アバランシェ降伏により乱雑に連続的な電圧変動を生じるので、ツェナーダイオード424のカソード電圧を乱雑信号S12として用いることができる。この場合、乱雑信号生成部242aを簡素な回路で構成することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線送信装置及び無線送信回路の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す無線送信装置によって送信される無線信号の一例を示す説明図である。図2(a)は通信フレームF1の一例を示す図であり、図2(b)は図2(a)における符号Aの部分を拡大して示した図である。 図1に示す基本パルス発生回路、データ生成部、及び変調回路の動作を説明するための信号波形図である。 図1に示すジッター回路の構成の一例を示すブロック図である。 図4に示す信号波形整形部の構成の一例を示す回路図である。 図4に示す乱雑信号生成部の構成の一例を示すブロック図である。 図6に示す平滑回路の一例を示す回路図である。 図6に示す乱雑信号生成部の動作の一例を説明するための信号波形図である。 図4に示す比較器の動作を説明するための信号波形図である。 図7に示す平滑回路の時定数を変化させた場合に得られる乱雑信号の変化を説明するための説明図である。 図5に示す信号波形整形部241によって、第1変調信号の波形を整形してから比較器へ出力することにより得られる効果を説明するための説明図である。 図1に示すステップリカバリダイオード回路の構成の一例を示す回路図である。 図1に示すプリドライバ、ドライバ、ステップリカバリダイオード回路、及びバンドパスフィルタの動作の一例を説明するための信号波形図である。 図4に示す乱雑信号生成部の他の一例を示す回路図である。 背景技術に係るウルトラワイドバンド通信方式の無線送信回路の構成を示すブロック図である。 米連邦通信委員会で規定されたスペクトラムマスクを示す図である。
符号の説明
1 無線送信装置
2 無線送信回路
3 データ生成部
4 アンテナ
22 基本パルス発生回路
23 変調回路
24 ジッター回路
27 ステップリカバリダイオード回路
28 バンドパスフィルタ
241 信号波形整形部
242,242a 乱雑信号生成部
243 比較器
421 PN符号生成部
422 平滑回路
423 定電流回路
424 ツェナーダイオード
B0 パルス無区間
B1 パルス有区間
CLK クロック信号
P 短パルス信号
RC 時定数
S1,S11 第1変調信号
S12 乱雑信号
S2,S3,S4,S5 乱雑化変調信号
S421 PN符号信号
S6 パルス信号
SD 送信データ
SRD ステップリカバリダイオード
VC 可変容量コンデンサ
VR 可変抵抗器

Claims (10)

  1. 所定の周期と同期したタイミングにパルスが配置されたパルス列により送信データを送信する無線送信回路において、
    前記送信データの1ビット分の論理値を、前記周期と同期した信号が存在する区間及び前記周期と同期した信号が存在しない区間のいずれかに対応させることにより第1変調信号を生成する変調部と、
    前記第1変調信号の振幅における中央の電圧を含むと共に当該振幅より小さい振幅の範囲内で乱雑に電圧が変動する乱雑信号を生成する乱雑信号生成部と、
    前記変調部により生成された第1変調信号の電圧レベルと前記乱雑信号生成部により生成された乱雑信号との電圧レベルを比較し、当該比較結果に応じて、第1変調信号の電圧レベルが乱雑信号の電圧レベル以下であればローレベルとなり、前記第1変調信号の電圧レベルが乱雑信号の電圧レベルを超えていればハイレベルとなる乱雑化変調信号を出力する比較部と、
    前記比較部から出力された乱雑化変調信号に応じて前記パルスを生成するパルス生成部と
    を備えることを特徴とする無線送信回路。
  2. 前記乱雑信号生成部は、
    PN符号を生成し、当該PN符号をシリアル信号で表したPN符号信号を出力するPN符号生成部と、
    前記PN符号生成部により出力されたPN符号信号を平滑して前記乱雑信号を生成する平滑回路とを備えること
    を特徴とする請求項1記載の無線送信回路。
  3. 前記PN符号生成部は、前記PN符号信号の出力速度が設定可能であること
    を特徴とする請求項2記載の無線送信回路。
  4. 前記平滑回路は、RC積分回路によって構成されており、
    前記RC積分回路の時定数に応じて前記乱雑信号の振幅が設定されること
    を特徴とする請求項2又は3記載の無線送信回路。
  5. 前記乱雑信号生成部は、
    ツェナーダイオードと、
    前記ツェナーダイオードに逆方向に予め設定された電流を流すことにより、前記ツェナーダイオードのカソードに、アバランシェ降伏による電圧変動を生じさせる電流供給部とを備え、
    前記ツェナーダイオードのカソード電圧を、前記乱雑信号として出力すること
    を特徴とする請求項1記載の無線送信回路。
  6. 前記変調部により生成される第1変調信号の立上り及び立下りのうち少なくとも一方を、少なくとも前記乱雑信号の振幅範囲において、一定の直線的な傾きに調節する信号波形整形部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線送信回路。
  7. 前記乱雑信号生成部は、前記第1変調信号の立上り及び立下りにおいて、当該第1変調信号の電圧が前記乱雑信号の振幅の下限値から上限値まで変化する時間及び当該第1変調信号の電圧が前記乱雑信号の振幅の上限値から下限値まで変化する時間が予め設定された許容時間以下になるように、前記乱雑信号の振幅を設定すること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の無線送信回路。
  8. 前記パルス生成部は、
    前記比較部から出力された乱雑化変調信号に基づいて高周波の信号成分を生じさせた第2変調信号を生成するステップリカバリダイオードと、
    前記ステップリカバリダイオードにより生成された第2変調信号から前記高周波の信号成分を抽出し、当該高周波の信号成分を、前記送信データを表すパルスとして出力するフィルタ部とを備えること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の無線送信回路。
  9. 前記ステップリカバリダイオードは、
    前記比較部によって生成された乱雑化変調信号の立上り及び立下りエッジのうち、前記変調部により傾きが設定された前記第1変調信号のエッジに応じて前記比較部で得られたエッジに基づき前記第2変調信号を生成すること
    を特徴とする請求項6記載の無線送信回路。
  10. 所定の周期と同期したタイミングにパルスが配置されたパルス列により送信データを送信する無線送信装置において、
    前記送信データを生成するデータ生成部と、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の無線送信回路と、
    前記無線送信回路により生成されたパルスを放射するアンテナと
    を備えることを特徴とする無線送信装置。
JP2007016113A 2007-01-26 2007-01-26 無線送信回路及び無線送信装置 Expired - Fee Related JP4853307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007016113A JP4853307B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 無線送信回路及び無線送信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007016113A JP4853307B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 無線送信回路及び無線送信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008182643A JP2008182643A (ja) 2008-08-07
JP4853307B2 true JP4853307B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=39726187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007016113A Expired - Fee Related JP4853307B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 無線送信回路及び無線送信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4853307B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102059479B1 (ko) * 2013-08-01 2019-12-26 에스케이하이닉스 주식회사 무선 송/수신 회로
JP6264142B2 (ja) * 2014-03-27 2018-01-24 富士通株式会社 送信装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62274914A (ja) * 1986-05-23 1987-11-28 Fujitsu Ltd ジツタ発生器
JP4529723B2 (ja) * 2005-02-21 2010-08-25 パナソニック電工株式会社 無線送信回路及び無線送信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008182643A (ja) 2008-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7145954B1 (en) Method and apparatus for mapping pulses to a non-fixed layout
JP4365795B2 (ja) パルス発生器及びそれを用いた送信機
JP4618082B2 (ja) 送信装置、受信装置および通信システム
US6911874B2 (en) Ultra-wideband impulse generation and modulation circuit
JP4635822B2 (ja) 変調回路およびそれを用いた送信装置、受信装置および通信システム
JP4853307B2 (ja) 無線送信回路及び無線送信装置
JP4529723B2 (ja) 無線送信回路及び無線送信装置
WO2001097476A2 (en) A method for specifying non-temporal pulse characteristics
JP4887752B2 (ja) インパルス発生装置,通信装置,及びインパルス制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP4803110B2 (ja) Uwb通信装置
JP4752465B2 (ja) 無線送信回路及び無線送信装置
WO2012038732A1 (en) Pulse generator
JP4517884B2 (ja) 無線送信回路及び無線送信装置
EP1335495A2 (en) Ultra low power adaptive pulse distance radio decoder for coded data by feedback of output data
JP4622724B2 (ja) 無線送信回路及び無線送信装置
JP4577135B2 (ja) 無線送信回路及び無線送信装置
JP6921045B2 (ja) 近接検知装置
JP2006237661A (ja) 無線送信回路及び無線送信装置
EP2234279B1 (en) Pulse control of radio transmission
JP4845048B2 (ja) 超広帯域無線通信装置
JP5041406B2 (ja) 超広帯域無線通信装置
JP5367861B2 (ja) 超広帯域無線通信装置
KR100500815B1 (ko) 광대역 통신시스템 설계를 위한 실험 및 검증 시스템
Popa et al. A 2-PPM CMOS modulator for IR-UWB signals
JP2006115217A (ja) 無線送信方法および無線送信機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111010

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees