JP4852949B2 - ミシン軸受構造 - Google Patents

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本発明は軸を軸受で回転可能に支持するミシン軸受構造に関する。
従来、針を保持可能な針棒と、前記針棒と連動する釜と、針棒を作動させる上軸と、釜を作動させる下軸とを具備するミシン軸受構造が知られている(特許文献1)。このものによれば、上軸は、所定距離して設けられ2つの軸受により回転可能に支持されている。下軸は、所定距離離して設けられ2つの軸受により回転可能に支持されている。
実用新案登録第2547144号公報
上記した装置によれば、バックラッシュ防止機構が設けられている。しかしながらバックラッシュ防止機構により、下軸の下軸ギヤと釜軸ギヤとのバックラッシュを低減させることができるものの、バックラッシュを低減させる方向に下軸の一端部をこれの径方向に変位させたときには、下軸にこじれが作用することがある。この場合、下軸の一端部を支持する軸受の軸芯と、下軸の他端部を支持する軸受の軸芯とが必ずしも同芯とならず、無用な負荷がかかり、軸の回転トルクが重くなるおそれがある。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、軸受の相対変位が確保され、軸受を機体の被着座面に固定させたままの状態で、軸受を相対変位させることができ、軸にかかる無用な負荷を低減させ、軸の回転トルクを低減させることができるミシン軸受構造を提供することを課題とする。
(1)様相1に係るミシン軸受構造は、針を保持可能な針棒と、針棒と連動する釜と、針棒または釜を作動させる軸、所定距離離間して設けられ軸を回転可能に支持する第1軸受および第2軸受とを具備するミシン軸受構造において、第1軸受および第2軸受のうちの一方または双方は、
軸を回転可能に保持すると共に軸芯を有する軸孔をもつ筒形状をなす軸挿入部と、固定要素により機体に着座して固定される底面を備える着座部と、軸挿入部と着座部との間に設けられ軸挿入部の外周部の周方向の一部と着座部とを連結する弾性連結部とを備えており、
軸芯がのびる方向において、弾性連結部のうち軸挿入部側に連結されている先端部の寸法が軸挿入部の寸法よりも小さく設定されており、
軸挿入部、着座部および弾性連結部は、樹脂を基材として一体的に形成されていることを特徴とする。
様相1によれば、第1軸受および第2軸受のうちの一方または双方は、軸を回転可能に保持すると共に軸芯を有する軸孔をもつ筒形状をなす軸挿入部と、固定要素により機体に固定される着座部と、軸挿入部の外周部の周方向の一部と着座部とを連結する弾性連結部とを備えている。軸芯がのびる方向において、弾性連結部のうち軸挿入部側に連結されている先端部の寸法が軸挿入部の寸法よりも小さく設定されている。更に、軸挿入部、着座部および弾性連結部は、樹脂を基材として一体的に形成されている。このため弾性連結部の弾性変形能が良好に確保される。従って、軸挿入部および着座部が相対変位するときであっても、弾性連結部の弾性変形能により、軸挿入部および着座部の相対変位は許容される。
(2)様相2に係るミシン軸受構造は、針を保持可能な針棒と、針棒と連動する釜と、前記針棒または前記釜を作動させる軸、所定距離離間して設けられ軸を回転可能に支持する第1軸受および第2軸受とを具備するミシン軸受構造において、
第1軸受および第2軸受のうちの一方は、
軸を回転可能に保持すると共に軸芯を有する軸孔をもつ筒形状をなす軸挿入部と、固定要素により機体に着座して固定される底面を備える着座部と、軸挿入部と着座部との間に設けられ軸挿入部の外周部の周方向の一部と着座部とを連結する弾性連結部とを備えており、
軸芯がのびる方向において、弾性連結部のうち軸挿入部側に連結されている先端部の寸法が軸挿入部の寸法よりも小さく設定されており、
軸挿入部、着座部および弾性連結部は、樹脂を基材として一体的に形成されており、且つ、
第1軸受および第2軸受のうちの他方は、軸の軸芯をこれの径方向に偏芯可能な偏芯軸受であることを特徴とする。
様相2によれば、第1軸受および第2軸受のうちの一方は、軸を回転可能に保持する軸孔をもつ筒形状をなす軸挿入部と、固定要素により機体に固定される着座部と、軸挿入部の外周部の周方向の一部と着座部とを連結する弾性連結部とを備えている。軸芯がのびる方向において、弾性連結部のうち軸挿入部側に連結されている先端部の寸法が軸挿入部の寸法よりも小さく設定されている。更に、軸挿入部、着座部および弾性連結部は、樹脂を基材として一体的に形成されている。このため弾性連結部の弾性変形能が確保される。ここで、相手軸受である偏芯軸受により軸の軸芯が偏芯するため、軸挿入部および着座部が相対変位するときであっても、弾性連結部の弾性変形能により、軸挿入部および着座部の相対変位は許容される。これにより軸にかかる無用な負荷が低減される。
本発明によれば、第1軸受および第2軸受のうちの一方は、軸を回転可能に保持すると共に軸芯を有する軸孔をもつ筒形状をなす軸挿入部と、固定要素により機体に固定される着座部と、軸挿入部の外周部の周方向の一部と着座部とを連結する弾性連結部とを備えている。そして、軸芯がのびる方向において、弾性連結部のうち軸挿入部側に連結されている先端部の寸法が軸挿入部の寸法よりも小さく設定されている。更に、軸挿入部、着座部および弾性連結部は樹脂を基材として一体的に形成されているため、軸受における弾性変形能が確保される。従って、軸挿入部および着座部が相対変位するときであっても、弾性連結部の弾性変形能により、軸挿入部および着座部の相対変位は許容される。従って、着座部を機体の被着座面に固定させたままの状態で、軸を挿入する軸挿入部を相対変位させることができる。この結果、軸にかかる無用な負荷が低減され、軸の回転トルクを低減させることができる。
第1軸受および第2軸受のうちの一方は、軸を回転可能に保持すると共に軸芯を有する軸孔をもつ筒形状をなす軸挿入部と、固定要素により機体に固定される着座部と、軸挿入部と着座部とを連結する弾性連結部とを備えている。軸芯がのびる方向において、弾性連結部のうち軸挿入部側に連結されている先端部の寸法が軸挿入部の寸法よりも小さく設定されている。軸挿入部、着座部および弾性連結部は、樹脂を基材として一体的に形成されている。樹脂は金属に比べて弾性変形性を有する。樹脂としては熱可塑性樹脂でも良いし、熱硬化性樹脂でも良く、必要な強度、剛性、靱性を有するものが挙げられる。例えば、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリアリレート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。樹脂が結晶性をもつものであれば、結晶性が高ければ、強度が高くなる。ポリアセタールの場合には、重合過程においてコモノマを導入したコポリマタイプでも良いし、ホモポリマータイプでも良い。
偏芯軸受で支持されている軸は、相手ギヤに噛み合う作動ギヤを有することができる。この場合、軸の軸芯の偏芯により、作動ギヤと相手ギヤとのバックラッシュを調整することができる。このように軸の軸芯の偏芯が発生するときには、偏芯軸受の相手側である軸受に過剰な負荷応力が作用するおそれがあるが、この軸受の弾性連結部の弾性変形能が良好に確保されるため、過剰負荷応力の作用が抑制される。
また、着座部の平面を視認する平面視で、着座部は、軸挿入部の一方の側方に延びると共に第1固定要素が挿入される第1取付孔を有する第1着座部と、軸挿入部の他方の側方に延びると共に第2固定要素が挿入される第2取付孔を有する第2着座部とを備えていることができる。この場合、軸受の着座性が安定する。好ましくは、着座部は、機体の被着座面に形成されている被嵌合部に嵌合する嵌合部を有する。
また、軸挿入部の軸孔の軸芯ののびる方向に沿った断面において、弾性連結部の肉厚を絞る絞り凹状部が形成されている形態が例示される。絞り凹状部により弾性連結部の肉厚が絞られているため、弾性連結部の弾性変形能が良好に確保される。ここで、軸挿入部の軸孔の軸芯ののびる方向に沿った断面で、絞り凹状部は、軸挿入部の一方の軸端側と着座部との間に形成されている第1絞り凹状部と、軸挿入部の他方の軸端側と着座部との間に形成されている第2絞り凹状部とを備えていることができる。この場合、弾性連結部の弾性変形能の確保に有利である。
また、軸挿入部の軸孔の軸芯ののびる方向に沿った断面で、軸挿入部の平均肉厚をTBとし、弾性連結部の平均肉厚をTCとすると、TC=TB×(0.3〜2)に設定されている形態が例示される。この場合、TC=TB×(0.5〜1.5)、あるいは、TC=TB×(0.5〜1.3)に設定することができるが、これらに限定されるものではない。弾性連結部の平均肉厚TCが上記した関係であれば、弾性連結部の弾性変形能が確保される。
また、軸挿入部の軸孔の軸芯に直交する断面で、着座部および弾性連結部のうちの少なくとも一方に空洞部が形成されていることができる。空洞部により弾性連結部の弾性変形能が向上すると共に、軽量化が促進される。ここで、軸挿入部の軸孔の軸芯に直交する断面で、空洞部の一端は着座部に開口すると共に、空洞部の他端は軸孔に未到達であるように弾性連結部に延設されていることができる。
更に、軸挿入部を補強する補強リブが軸挿入部の外周面に形成されていることができる。補強リブとしては、軸挿入部の外周面において軸孔の軸芯と平行またはほぼ平行な方向に沿って形成されていることができる。補強リブは、樹脂を基材として軸挿入部を成形するときにおいて注入ゲート部を兼ねることができる。この場合、注入ゲート部を補強リブとして有効利用できる。
また、弾性連結部を通ると共に着座部の平面を視認する断面で、弾性連結部のうち軸孔の軸芯と平行な方向における一端側の第1端面は、軸芯に対面する位置の肉厚が小さくなるように円弧凹形状に形成されていることができる。この場合、弾性連結部の弾性変形能が向上する。
弾性連結部を通ると共に着座部の平面を視認する断面で、弾性連結部のうち軸孔の軸芯と平行な方向における他端側の第2端面は、軸芯に対面する位置の肉厚が小さくなるように円弧凹形状に形成されていることができる。凸または凹形状をなす被合部が機体の被着座面に形成されていると共に、被嵌合部に嵌合する嵌合部が軸受の着挫部に形成されていることができる。この場合、弾性連結部の弾性変形能が向上する。
弾性連結部は、軸挿入部の軸孔の軸芯PAを着座部に向けて直交するように通る垂線PBに沿いつつ、軸挿入部の外周部の周方向の一部と着座部とを連結させることができる。この場合、着座部を機体に固定しつつ、軸挿入部を相対変位させるのに有利である。また、弾性連結部の横断面で、弾性連結部について、軸挿入部の軸孔の軸芯PAと直交する方向における寸法をDEとし、軸芯PAに沿った方向における寸法をDFとするとき、寸法DEは寸法DFよりも短くされている形態が例示される。この場合、着座部を機体に固定しつつ、軸挿入部を相対変位させるのに有利である。
以下、本発明の実施例を図1〜図15を参照して説明する。図1に示すように、ミシンの主要素である機体1はハウジング1aにより覆われており、アーム機枠10とベッド機枠11とを備えている。アーム機枠10、ベッド機枠11は、鋳物ではなく、所定の厚みを有する金属板をプレス成形した板金成形体を主体として形成されている。図1および図2に示すように、アーム機枠10には、針20を保持可能な針棒21が昇降可能に設けられていると共に、水平方向に沿った上軸3が回転可能に設けられている。ここで、針棒21は運動変換機構22を介して上軸3に接続されている。上軸3がこれの軸芯回りで回転すると、運動変換機構22を介して針棒21が矢印Y1,Y2方向に針20と共に昇降する。上軸3の他端部3cには、はずみ車33が設けられている。上軸3は、第1軸受7および第2軸受8により回転可能に保持されている。第1軸受7および第2軸受8は、上軸3の軸長方向において互いに所定距離離れてアーム機枠10に固定されている。第1軸受7および第2軸受8は、機体1のアーム機枠10の被着座面17において、第1固定要素74fおよび第2固定要素74sにより着脱可能に固定されている。第1軸受7は上軸3のうち針棒21側の端部に配置されている。第2軸受8は上軸3のうちはずみ車33側の端部に配置されている。
図1および図3に示すように、下軸4はベッド機枠11の内部に保持されている。下軸4は、第1軸受7Bおよび偏芯軸受6で回転可能に支持されている。第1軸受7Bおよび偏芯軸受6は、上軸3の軸長方向において互いに所定距離離れてベッド機枠11に保持されている。偏芯軸受6は第1軸受7Bの相手となる第2軸受として機能できる。下軸4の他端部と上軸3の他端部とに動力伝達用のベルト13(動力伝達要素)が架設されている。図3に示すように、ベッド機枠11には、針棒21と連動する釜5が設けられていると共に、釜5を作動させる水平方向に沿った下軸4が回転可能に設けられている。図5に示すように、下軸4に下軸ギヤ40(作動ギヤ)が同軸的に取り付けられている。偏芯軸受6は下軸4の一端部4aに係止リング41を介して下軸4に一体的に取り付けられている。偏芯軸受6は樹脂製でも良いし、金属製でも良い。ここで、偏芯軸受6に形成されている軸支持孔60には、下軸4の一端部4aが嵌合している。偏芯軸受6の軸支持孔60を区画する内周面である軸支持面61が形成されている。軸支持面61の軸芯は、偏芯軸受6の球状外面62の軸芯に対して偏芯量α(図6参照)で偏芯している。偏芯軸受6は、ベッド機枠11の釜取付板14の保持面15に係合して着脱可能に保持されている。釜取付板14の保持面15は、偏芯軸受6の球状外面62に対応するように球状凹面とされている。図6に示すように、ボビンケース52を保持する釜5には、釜軸ギヤ50(相手ギヤ)が設けられている。釜軸ギヤ50はこれの軸芯PK回りで回動する。
ここで、組付時またはメンテナンス等では、図5において、下軸4の一端部4aに取り付けられている偏芯軸受6を、下軸4の軸芯の回りで適宜周方向に回動させる。このようにすれば、下軸ギヤ40の軸芯を下軸4の径方向に変位させることができる。具体的には、図6において、下軸4の下軸ギヤ40を矢印K1方向に変位させて釜軸ギヤ50に近づけたり、あるいは、矢印K2方向に変位させて釜軸ギヤ50から離したりすることができる。このため釜軸ギヤ50の歯部50kと下軸ギヤ40の歯部40kとの間のバックラッシュを調整することができる。これにより釜軸ギヤ50の歯部50kと下軸ギヤ40の歯部40kとの噛み合い音を低減させることができる。
ミシンの使用時には図略のモータが駆動すると、ベルト13を介して上軸3および下軸4が回転する。上軸3の回転により、運動変換機構22を介して針棒21および針20が昇降する。下軸4の回転により、下軸ギヤ40が回転し、下軸ギヤ40を介して釜軸ギヤ50が軸芯PK回りで回転し、釜5が回転する。これにより縫製が行われる。
図7は上軸3を保持する第1軸受7および第2軸受8付近を示す。図8は下軸4を保持する第1軸受7B付近を示す。第1軸受7および第2軸受8は、第1軸受7Bと同種のものとされている。以下、下軸4を支持する第1軸受7Bの構造および作用効果について図9〜図15を参照して説明する。上軸3を保持する第2軸受8および第1軸受7も、第1軸受7Bと同じ構造および作用効果を有する。
図9に示すように、第1軸受7Bは、下軸4を回転可能に保持すると共に軸芯PAを有する軸孔70をもつ筒形状をなす軸挿入部71と、機体1の被着座面17に固定されるフランジ状をなす着座部72と、軸挿入部71の外周部の周方向の一部と着座部72とを連結する弾性連結部73とを備えている。軸挿入部71、着座部72および弾性連結部73は、樹脂(例えばポリアセタール等のエンジニアプラスチック)を基材として一体的に形成されており、必要な強度、必要な剛性、必要な靱性を有する。樹脂として、高強度、高剛性、高靱性、高耐摩耗性を有する樹脂を採用すれば、強度、剛性、靱性、耐摩耗性の面では有利であるものの、第1軸受7Bにおいて軸挿入部71および着座部72の相対変位量が低下するおそれがある。そこで、相対変位量を確保する工夫を施すことが望ましい。本実施例では、以下述べるように各種の工夫が施されている。すなわち、図8から理解できるように、軸芯PAがのびる方向において、弾性連結部73のうち筒状の軸挿入部71側に連結されている先端部の寸法は、軸挿入部71の寸法よりも小さく設定されている。
図9は着座部72をもつ第1軸受7Bの平面を視認する平面視を示す。図10は着座部72をもつ第1軸受7Bの正面を視認する正面視を示す。図11は着座部72をもつ第1軸受7Bの裏面を視認する底面視を示す。図9〜図11に示すように、第1軸受7Bの着座部72は、軸挿入部71の一方の側方に延びるフランジ状の第1着座部72fと、軸挿入部71の他方の側方に延びるフランジ状の第2着座部72sとを備えている。図12に示すように、第1着座部72fは、第1固定要素74fが挿入される第1取付孔75fを有する。第2着座部72sは、第2固定要素74sが挿入される第2取付孔75sを有する。図9に示すように、軸挿入部71の軸長寸法LAは、着座部72の巾寸法LBよりも大きく設定されている(LA>LB)。故に、軸挿入部71に下軸4を挿入して保持する際、下軸4の保持性が確保される。
また図12は、第1軸受7Bの軸挿入部71の軸孔70の軸芯PAに直交する断面を示す。図12に示すように、2個の第1空洞部77fは、軸芯PAの垂線PBの両側に配置されている。これにより軸挿入部71の変形性の均衡が図られる。第1空洞部77fにより弾性連結部73の弾性変形能が向上すると共に、軽量化が促進される。第1空洞部77fは、底面72bから弾性連結部73にわたり軸孔70に向けて形成されている。ここで、図12に示すように、軸挿入部71の軸孔70の軸芯PAに直交する断面では、第1空洞部77fの一端77aは着座部72に開口する。なお第1空洞部77fの他端77cは軸孔70に未到達である。この場合、第1空洞部77fが着座部72の底面72bから形成されていても、第1軸受7Bが機体1の被着座面17に固定されているときには、被着座面17が第1空洞部77fの開口を覆うため、使用者は第1空洞部77fを事実上視認できず、外観が良好に確保される。
更に図9および図10に示すように、軸挿入部71を補強する補強リブ80が軸挿入部71の外周面71uに形成されている。補強リブ80は、軸挿入部71の外周面71uにおいて、軸孔70の軸芯PAと平行またはほぼ平行な方向に沿って形成されており、下軸4の軸芯と平行またはほぼ平行に沿っている。この場合、補強リブ80による補強性を確保しつつ、軸芯PAに対して垂直な垂線PB回りの矢印W1,W2方向における弾性連結部73の弾性変形能を損なうことが抑制される。また、樹脂を基材として筒形状の軸挿入部71を成形する成形時において、補強リブ80は、樹脂原料を成形型のキャビティに注入する注入ゲート部を兼ねている。この場合、成形時に使用された注入ゲート部の全部を捨てることなく、注入ゲート部を補強リブ80として有効利用することができる。
図13は、弾性連結部73を通ると共に着座部72の平面を視認する断面を示す。図13に示すように、弾性連結部73のうち軸芯PAと平行な方向における一端側には、第1端面73aが形成されている。また、弾性連結部73のうち軸芯PAと平行な方向における他端側には、第2端面73cが形成されている。第1端面73aおよび第2端面73cは互いに対向している。図13に示すように、弾性連結部73の第1端面73aは、軸芯PAに対面する中央域73eの肉厚が小さくなる円弧凹形状に形成されている。同様に、弾性連結部73の第2端面73cは、軸芯PAに対面する中央域73eの肉厚が小さくなる円弧凹形状に形成されている。このように弾性連結部73の中央域73eの肉厚が抑えられているため、弾性連結部73の弾性変形能が向上する。殊に、弾性連結部73の中央域73eの肉厚が抑えられているため、垂線PBの回りにおける弾性連結部73の弾性変形能が一層向上する。
図12に示すように、凹形状をなす被合部18が機体1の被着座面17に形成されている。機体1の凹形状をなす被嵌合部18に嵌合する凸形状をなす嵌合部82は、第1軸受7Bの着座部72の底面72bに形成されている。この場合、機体1に対する第1軸受7Bの位置決め性および固定性が向上する。嵌合部82には、軽量化等のための第2空洞部77sが形成されている。
また図14は第1軸受7Bの軸挿入部71の軸孔70の軸芯ののびる方向に沿った断面を示す。図14に示すように、第1軸受7Bの弾性連結部73の肉厚を絞る絞り凹状部83が形成されている。絞り凹状部83により弾性連結部73の肉厚が絞られているため、弾性連結部73の弾性変形能が良好に確保される。図14に示すように、軸挿入部71の軸孔70の軸芯ののびる方向に沿った断面では、絞り凹状部83は、第1絞り凹状部83fと、第2絞り凹状部83sとを備えている。第1絞り凹状部83fは、軸挿入部71の一方の軸端71a側と着座部72との間に形成されている。第2絞り凹状部83sは、軸挿入部71の他方の軸端71c側と着座部72との間に形成されている。このように第1絞り凹状部83fおよび第2絞り凹状部83sが弾性連結部73のまわりに形成されているため、弾性連結部73の肉厚が絞られ、これの弾性変形能が良好に確保される。図14から理解できるように、軸芯PAがのびる方向において、弾性連結部73のうち筒状の軸挿入部71側に連結されている先端部の寸法は、筒状の軸挿入部71の寸法よりも小さく設定されている。
また本実施例によれば、図14に示すように、第1軸受7Bの軸挿入部71の軸孔70の軸芯PAののびる方向に沿った断面では、軸挿入部71の平均肉厚をTBとし、弾性連結部73の平均肉厚をTCとすると、軸挿入部71の平均肉厚TBは、弾性連結部73の平均肉厚TCと対応するように設定されている。即ち、TC=TB×(0.5〜1.5)、あるいは、TC=TB×(0.5〜1.3)に設定されている。弾性連結部73の平均肉厚TCが上記した関係に設定されていれば、弾性連結部73の過剰肉厚化および過剰薄肉化が抑制され、弾性連結部73の弾性変形能が良好に確保される。但し、TCおよびTBの関係は上記した範囲に限定されるものではない。なお、弾性連結部73の平均肉厚TCが過剰に大きいと、弾性連結部73の弾性変形性が低下するおそれがある。弾性連結部73の平均肉厚TCが過剰に小さいと、弾性連結部73の強度が低下するおそれがある。
また、図15に示すように、筒状の軸挿入部71の軸芯PAは延びている。軸芯PAがのびる方向において、弾性連結部73のうち筒状の軸挿入部71側に連結されている先端部73sの寸法は、筒状の軸挿入部71の寸法よりも小さく設定されている。すなわち、軸芯PAがのびる方向において、弾性連結部73のうち軸挿入部71側の先端部73sの巾寸法をL1として示すと、巾寸法L1は巾寸法L2(軸芯PAがのびる方向において、筒状の軸挿入部71の寸法L2),巾寸法L3よりも小さくされており、着座部72に対する軸挿入部71の相対変位性を確保することができる。殊に、軸芯PAがのびる方向において、弾性連結部73のうち軸挿入部71側の先端部73sは、軸挿入部71の軸長寸法L2の中間域71mに配置されているため、弾性連結部73を中心域とする軸挿入部71の相対変位性を良好に確保することができる。更に図15に示すように、弾性連結部73のうち着座部72側の基端部73rは着座部72に向かうにつれて拡開形状とされている。従って、弾性連結部73の基端部73rの巾寸法はL3と大きくされている。このため弾性連結部73と着座部72との連結強度を良好に確保することができる。
ここで、前述したようにバックラッシュを調整すべく、図8に示すように、下軸4を矢印K1方向に変位させたり、あるいは、矢印K2方向に変位させたりすることがある。この場合、変位量によっては、第1軸受7Bにこじれ力が作用することがある。この点について本実施例によれば、軸芯PAがのびる方向において、弾性連結部73のうち筒状の軸挿入部71側に連結されている先端部73sの寸法は、筒状の軸挿入部71の寸法よりも小さく設定されている。更に、第1軸受7Bが樹脂を基材として形成されているため、弾性連結部73の弾性変形能が良好に確保されるため、軸挿入部71および着座部72の相対変位能が良好に確保される。更に、弾性連結部73の弾性変形能を高める上記した各種構造が採用されている。このため、着座部72を機体1に固定させつつ、着座部72から若干離れて設けられている軸挿入部71を下軸4の軸芯の変位に弾性変形させて追従させることができる。従って、万一、下軸4にこじり方向に負荷が作用するときであっても、第1軸受7Bはこれに対処することができる。このため、下軸4の一端部4a側を矢印K1方向または矢印K2方向に変位させてバックラッシュを調整したときであっても、下軸4における動力伝達性を良好に確保することができる。同様に、上軸3にこじり方向に負荷が作用するときであっても、第1軸受7および第2軸受8は良好に対処することができる。
本実施例によれば、上記したように弾性連結部73の弾性変形能を高める各種構造が採用されている。このため、着座部72を機体1の被着座面17に固定させつつも、下軸4を挿入した軸挿入部71を相対変位させることができる。従って第1軸受7B、第2軸受8、第1軸受7を構成する樹脂の材質の選択の自由度が確保され、高強度、高剛性、高靱性、高耐摩耗性を有する樹脂(例えばポリアセタール等のエンジニアプラスチック)を採用するのに有利である。他の実施例は実施例1と基本的には同様の構成をもつ。
実施例2によれば、図16に示すように、第1軸受7B(第2軸受8、第1軸受7)は、埋設物が配合された樹脂で形成されている。埋設物としては、補強材が挙げられ、ガラス繊維等の補強繊維、金属粉等の熱伝導物質が例示される。金属粉等の熱伝導物質であれば、摩擦熱の放熱を促進できる。補強リブ80は軸挿入部71の周方向において間隔を隔てて複数個突設されており、補強性が高められている。
実施例3によれば、図17に示すように、第1軸受7B(第2軸受8、第1軸受7)の軸挿入部71の頂部付近には、径小の給油孔88が形成されている。注油孔88は外側から軸孔70に貫通している。樹脂の耐摩耗性が充分でないときにも対処できる。
実施例4によれば、図18に示すように、第1軸受7B(第2軸受8、第1軸受7B)の軸挿入部71には、補強リブ80が形成されていない。更に嵌合部82には形成されている第2空洞部77sは、軸芯PAを通る垂線PBに沿いつつ、軸孔70の内周面に接近しており、垂線PB回りにおける弾性連結部73の弾性変形能が確保されている。
実施例5によれば、図19に示すように、第1軸受7B(第2軸受8、第1軸受B)の弾性連結部73は横断面で円形状をなしており、軸芯PAを直交するように着座部72側に向けて通る垂線PBに沿いつつ形成されている。これにより垂線PB回りの矢印W1,W2方向における弾性連結部73の弾性変形能が確保されている。弾性連結部73は垂線PBに沿って形成された空洞部77sをもつ。これにより垂線PB回りにおける弾性連結部73の弾性変形能が更に確保されている。従って第1軸受7B等を樹脂の材質の選択の自由度が更に確保され、高強度樹脂を採用するのに有利である。図19に示すように、軸芯PAがのびる方向において、弾性連結部73のうち筒状の軸挿入部71側に連結されている先端部の寸法は、筒状の軸挿入部71の寸法LAよりも小さく設定されている。
実施例6によれば、図20の平面視に示すように、第1軸受7B(第2軸受8、第1軸受7B)の弾性連結部73は、軸芯PAを直交するように着座部72側に向けて通る垂線PBに沿いつつ形成されており、垂線PBに沿って形成された空洞部77sをもつ。弾性連結部73について、図20に示すように、軸芯PAと直交する方向における寸法をDEとし、軸芯PAに沿った方向における寸法をDFとすると、寸法DEは寸法DFよりも短くされている(DE<DF)。これにより垂線PB回りの矢印W1,W2方向における弾性連結部73の弾性変形能が確保されている。従って第1軸受7B等を構成する樹脂の材質の選択の自由度が確保され、高強度樹脂を採用するのに有利である。その他、本発明は上記した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。例えば、樹脂はポリアセタール等のエンジニアプラスチックに限定されるものではなく、汎用樹脂を採用しても良い。更に、上記した各実施例で用いる樹脂として、含油樹脂を採用し、軸との摺動性および変形能を更に高めることにしても良い。上記した記載から次の技術的思想も把握できる。本実施例においても、図20に示すように、軸芯PAがのびる方向において、弾性連結部73のうち筒状の軸挿入部71側に連結されている先端部の寸法は、筒状の軸挿入部71の寸法LAよりも小さく設定されている。
(付記項1)針を保持可能な針棒と、前記針棒と連動する釜と、前記針棒または前記釜を作動させる軸、所定距離離間して設けられ前記軸を回転可能に支持する第1軸受および第2軸受とを具備するミシン軸受構造において、前記第1軸受および前記第2軸受のうちの一方または双方は、前記軸を回転可能に保持する軸孔をもつ筒形状をなす軸挿入部と、固定要素により前記機体に固定される着座部と、前記軸挿入部と前記着座部とを連結する弾性連結部とを備えており、少なくとも前記弾性連結部は、樹脂を基材として一体的に形成されていることを特徴とするミシン軸受構造。上記した作用効果が得られる。
本発明は家庭用ミシン、業務用のミシン等に適用できる。
ミシンの内部構造を示す正面図である。 ミシンの上軸付近の内部構造を示す平面図である。 図1のIII−III線に沿った矢視を示し、ミシンの下軸付近の内部構造を示す平面図である。 ミシンの内部構造を示す斜視図である。 図3のV−V線に沿った断面図である。 図5のVI−VI線に沿った断面を示し、下軸に取り付けられている偏芯軸受付近の断面図である。 上軸を支持する第1軸受および第2軸受付近の斜視図である。 下軸を支持する第1軸受付近の斜視図である。 第1軸受の平面図である。 第1軸受の正面図である。 第1軸受の底面図である。 第1軸受を示し、図9のA−A線に沿った断面図である。 第1軸受を示し、図10のC−C線に沿った断面図である。 第1軸受を示し、図10のB−B線に沿った断面図である。 第1軸受の側面図である。 実施例2に係り、第1軸受の断面図である。 実施例3に係り、第1軸受の断面図である。 実施例4に係り、第1軸受の平面図である。 実施例5に係り、第1軸受の平面図である。 実施例6に係り、第1軸受の平面図である。
図中、1は機体、20は針、21は針棒、3は上軸、4は下軸、40は下軸ギヤ(作動ギヤ)、5は釜、50は釜軸ギヤ(相手ギヤ)、6は偏芯軸受、60は軸保持孔、61は軸支持面、7は第1軸受、70は軸孔、71は軸挿入部、72は着座部、73は弾性連結部、73aは第1端面、73cは第2端面、74fは第1固定要素、74sは第2固定要素、75fは第1取付孔、75sは第2取付孔、77fは第1空洞部、77sは第2空洞部、8は第2軸受、7Bは第1軸受を示す。

Claims (11)

  1. 針を保持可能な針棒と、前記針棒と連動する釜と、前記針棒または前記釜を作動させる軸、所定距離離間して設けられ前記軸を回転可能に支持する第1軸受および第2軸受とを具備するミシン軸受構造において、
    前記第1軸受および前記第2軸受のうちの一方または双方は、
    前記軸を回転可能に保持すると共に軸芯を有する軸孔をもつ筒形状をなす軸挿入部と、固定要素により機体に着座して固定される底面を備える着座部と、前記軸挿入部と前記着座部との間に設けられ前記軸挿入部の外周部の周方向の一部と前記着座部とを連結する弾性連結部とを備えており、
    前記軸芯がのびる方向において、前記弾性連結部のうち前記軸挿入部側に連結されている先端部の寸法が前記軸挿入部の寸法よりも小さく設定されており、
    前記軸挿入部、前記着座部および前記弾性連結部は、樹脂を基材として一体的に形成されていることを特徴とするミシン軸受構造。
  2. 針を保持可能な針棒と、前記針棒と連動する釜と、前記針棒または前記釜を作動させる軸、所定距離離間して設けられ前記軸を回転可能に支持する第1軸受および第2軸受とを具備するミシン軸受構造において、
    前記第1軸受および前記第2軸受のうちの一方は、
    前記軸を回転可能に保持すると共に軸芯を有する軸孔をもつ筒形状をなす軸挿入部と、固定要素により機体に着座して固定される底面を備える着座部と、前記軸挿入部と前記着座部との間に設けられ前記軸挿入部の外周部の周方向の一部と前記着座部とを連結する弾性連結部とを備えており、
    前記軸芯がのびる方向において、前記弾性連結部のうち前記軸挿入部側に連結されている先端部の寸法が前記軸挿入部の寸法よりも小さく設定されており、
    前記軸挿入部、前記着座部および前記弾性連結部は、樹脂を基材として一体的に形成されており、且つ、
    前記第1軸受および前記第2軸受のうちの他方は、前記軸の軸芯をこれの径方向に偏芯可能な偏芯軸受であることを特徴とするミシン軸受構造。
  3. 請求項1または2のうちのいずれか一項において、前記着座部の平面を視認する平面視で、前記着座部は、前記軸挿入部の一方の側方に延びると共に第1固定要素が挿入される第1取付孔を有する第1着座部と、前記軸挿入部の他方の側方に延びると共に第2固定要素が挿入される第2取付孔を有する第2着座部とを備えており、前記着座部は、前記機体の被着座面に形成されている被嵌合部に嵌合する嵌合部を有することを特徴とするミシン軸受構造。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか一項において、前記軸挿入部の前記軸孔の軸芯ののびる方向に沿った断面において、前記弾性連結部の肉厚を絞る絞り凹状部が形成されていることを特徴とするミシン軸受構造。
  5. 請求項において、前記軸挿入部の前記軸孔の軸芯ののびる方向に沿った断面で、前記絞り凹状部は、前記軸挿入部の一方の軸端側と前記着座部との間に形成されている第1絞り凹状部と、前記軸挿入部の他方の軸端側と前記着座部との間に形成されている第2絞り凹状部とを備えていることを特徴とするミシン軸受構造。
  6. 請求項1〜のうちのいずれか一項において、前記弾性連結部は、前記軸挿入部の前記軸孔の軸芯PAを前記着座部に向けて直交するように通る垂線PBに沿いつつ、前記軸挿入部の外周部の周方向の一部と前記着座部とを連結させていることを特徴とするミシン軸受構造。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか一項において、前記軸挿入部の前記軸孔の軸芯に直交する断面で、前記着座部および前記弾性連結部のうちの少なくとも一方に空洞部が形成されていることを特徴とするミシン軸受構造。
  8. 請求項において、前記軸挿入部の前記軸孔の軸芯に直交する断面で、前記空洞部の一端は前記着座部に開口すると共に、前記空洞部の他端は前記軸孔に未到達であるように前記弾性連結部に延設されていることを特徴とするミシン軸受構造。
  9. 請求項1〜のうちのいずれか一項において、前記弾性連結部を通ると共に前記着座部の平面を視認する断面で、前記弾性連結部のうち前記軸孔の軸芯と平行な方向における一端側の第1端面は、前記軸芯に対面する位置の肉厚が小さくなるように円弧凹形状に形成されていることを特徴とするミシン軸受構造。
  10. 請求項において、前記弾性連結部を通ると共に前記着座部の平面を視認する断面で、前記弾性連結部のうち前記軸孔の軸芯と平行な方向における他端側の第2端面は、前記軸芯に対面する位置の肉厚が小さくなるように円弧凹形状に形成されていることを特徴とするミシン軸受構造。
  11. 請求項1〜10のうちのいずれか一項において、前記軸挿入部の軸芯が延びる方向において、前記弾性連結部のうち前記軸挿入部側の前記先端部の巾寸法よりも、前記弾性連結部のうち前記着座部側の基端部の巾寸法は大きく設定されていることを特徴とするミシン軸受構造。
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