JP4852562B2 - 液体収容体 - Google Patents

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Description

本発明は、液体収容体の構成に関するものである。
従来、液体噴射装置として、インクジェット式記録装置が広く知られている。このインクジェット式記録装置の1つには、オフキャリッジタイプのものがあって、このオフキャリッジタイプでは、インク収容体からインク供給チューブを介してインクを記録ヘッドに供給する。そして、供給されたインクを記録ヘッドのノズル開口からインク滴として記録紙に吐出させて記録するようになっている。
この種のインクジェット式記録装置に使用されるインク収容体は、その本体ケース内に、インクを貯留したインク収容袋を備えている。そして、このインク収容袋に上述したインク供給チューブを接続することによって、記録ヘッドにインクを供給するようになっている。このように構成したインク収容体が種々提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1のインク収容体は、蓋部及び本体ケースから構成されている。この蓋部は、一対の角と一対の爪部を設けている。一方、本体ケースは、この角に対応する穴部と爪部に対応する凹部がそれぞれ設けられている。そして、本体ケース内にインク収容袋を収納した後、蓋部の角を穴部に嵌め、蓋部の爪部を本体ケースの凹部に係合させて同蓋部を同本体ケースに取り付けることによってインク収容体が形成される。このように構成することによって、蓋部をしっかりと本体ケースに連結することができる。また、爪部と凹部との係合を解き、角を穴部から外すだけで蓋部を本体ケースから取り外すことができる。従って、インク収容袋を交換することができ、これによって蓋部及び本体ケースを再生できるので、インク収容体のリサイクル使用が可能となっている。
特開平5−16377号公報
しかしながら、特許文献1のインクカートリッジの構成では、その蓋部又は本体ケースの製造の際に製造誤差によって蓋部と本体ケースに寸法誤差が生じた場合、蓋部の角又は爪部が本体ケースの穴部又は凹部に対してずれてしまい、同蓋部を同本体ケースに取り付けにくく、その形成作業に手間がかかっていた。
また近年、インクジェット式記録装置では、記録ヘッドにインクを供給する際に、インク収容体内に空気を流入させることによりインク収容袋を加圧する手段が採用されることがある。この場合、インク収容袋を加圧するためにインク収容体内に空気が流入されると、これに伴って、蓋部は流入される空気によってインク収容体の内側から加圧される。この加圧によって、蓋部は撓みこれに伴って、蓋部の角又は爪部が移動し本体ケースから外れやすくなり、インク収容体の信頼性を低減させてしまうという課題があった。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、製造の際の製造誤差の影響を低減でき、信頼性の高い液体収容体を提供することにある。
本発明の液体収容体は、ケースと、当該ケースに取り付けられる蓋と、前記ケースの内側に設けられ、開口部にフィルムが溶着されてその内側に液体を収容する枠体と、該枠体の外壁面と前記ケースの内壁面との間に形成される溝部に設けられ、前記ケースから外れる方向への前記蓋の移動を規制する係止部を有する第1係合部と、前記蓋の縁端に設けられて前記第1係合部が有する前記係止部に当接し係合される当接部を有する第2係合部とを備え、前記フィルムは、前記枠体における前記外壁面に連続する上面に前記開口部を閉塞するように溶着され、前記ケースに前記蓋を取り付けたときには該蓋の内面が接触可能である
この液体収容体は、前記ケースに前記蓋が取り付けられ、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合した状態で、前記ケースは、その外壁により前記第2係合部との係合部分を被覆する
この液体収容体の前記第1係合部は、前記ケースの内壁面と前記枠体の外壁面との間に設けられた孔を備え、前記第2係合部は前記孔に挿入され係止される。
この液体収容体の前記第1係合部が有する前記係止部は、前記ケースの内壁面に設けられ、前記第2係合部が有する前記当接部は、前記ケースの内壁面に対向する側に設けられ爪部に設けられる。
この液体収容体の前記第2係合部は、爪部と、当該爪部が形成された面の反対側の面に形成された当接部とを備え、前記第1係合部は、前記ケースに前記蓋を取り付けたときに前記第2係合部の前記爪部が形成された面の反対側の面に形成された当接部を支持する支持部を備え、前記係止部は前記ケースに前記蓋を取り付けたときに前記爪部を係止する。
この液体収容体の前記係止部は前記ケースの外壁の側に設けられ、前記支持部は前記ケースの前記枠体の側に設けられている。
この液体収容体は、前記枠体内から液体を導出可能な液体導出部を備え、前記枠体内に加圧空気が導入されることによって前記液体導出部から液体を導出する。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1は、本実施形態のプリンタの概略を説明するための斜視図である。図2は、本実施形態のプリンタの内部構成を説明するための斜視図である。図3は、本実施形態のインクの供給を説明するための概略図である。
図1に示すように、本実施形態のプリンタ1は、フレーム2を備えている。このプリンタ1は、インクジェット式である。そして、プリンタ1は、図2に示すように、フレーム2内に、ガイド部材3、キャリッジ4、記録ヘッド5、バルブユニット6、液体収容体としてのインクカートリッジ7(図1参照)、空気加圧ポンプ8(図1参照)を備えている。
図1に示すように、フレーム2は、略直方体形状の箱体であり、その前面には、カートリッジホルダ2aが形成されている。
そして、図2に示すように、ガイド部材3は棒状に形成され、フレーム2内に架設されている。なお、本実施形態においては、ガイド部材3の架設されている方向を主走査方向というものとする。キャリッジ4は、ガイド部材3に対して相対移動可能に貫挿されており、主走査方向に往復移動可能となっている。そして、キャリッジ4は、タイミングベルト(図示しない)を介してキャリッジモータ(図示しない)に接続されている。キャリッジモータはフレーム2に支持されており、キャリッジモータが駆動されることにより、タイミングベルトを介してキャリッジ4が駆動され、キャリッジ4がガイド部材3に沿って、すなわち、主走査方向に往復移動される。
一方、記録ヘッド5は、キャリッジ4の下面に設けられており、液体としてのインクを噴射させるための複数のノズル5a(図3参照)を備えている。バルブユニット6は、キャリッジ4上に搭載されており、一時貯留したインクを、圧力を調整した状態で前記記録ヘッド5へと供給するようになっている。
なお、本実施形態においては、バルブユニット6は、1つあたり2種類のインクを、圧力を調整した状態で個別に記録ヘッド5へと供給できるようになっている。そして、本実施形態においては、バルブユニット6は、計3つ設けられており、6つのインクの色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ライトマゼンタ、ライトシアン)に対応している。
さらに、記録ヘッド5の下方には、プラテン(図示しない)が設けられており、このプラテンは、紙送り手段(図示しない)によって、主走査方向と直交する幅走査方向に紙送りされるターゲットとしての記録媒体Pを支持する。
図1に示すように、インクカートリッジ7は、カートリッジホルダ2aに対して着脱可能に収容されており、上述したインクの色に対応して6個具備されている。
このインクカートリッジ7は、図3に示すように、そのカートリッジケース9内に液体収容袋としてのインクパック10を備えている。インクパック10は、インクを貯留する液体収容部であるインク収容部を備え、例えば、ガスバリア性を有するポリエチレンフィルムにアルミニウムを蒸着した可撓性を有する2枚のラミネートフィルムを重ね合わせて形成され、その内部にはインクが封入されている。そして、インクパック10は、液体導出部であるインク供給部材11を備え、インクカートリッジ7のカートリッジケース9内に収納されている。なお、このとき、インクパック10は、インク供給部材11の一部がカートリッジケース9から露出した状態となり、それ以外の部分がカートリッジケース9内に気密状態となるようにして収納される。そして、カートリッジケース9には、カートリッジケース9とインクパック10との間に形成される隙間12に連通するように空気導入口13が設けられている。
このように構成することによって、空気導入口13から空気を流入させることにより、隙間12における圧力を上昇させ、インクパック10を押し潰すような力を発生させることが可能となっている。
一方、インクパック10のインク供給部材11は、図3に示すように、インクの色毎に設けられているインク供給チューブ14を介して、バルブユニット6に接続されている。このバルブユニット6は、上述したように記録ヘッド5に接続されている。
このように構成することによって、インクパック10内のインクは、インク供給チューブ14を介して、バルブユニット6に対して供給されるようになっている。
なお、図3には、6個のインクカートリッジ7のうち1つのみを図示しており、残りの5つのインクカートリッジ7については、同じ構造を有するためその図示を省略する。
また、図1に示すように、空気加圧ポンプ8は、フレーム2の背面側に固定されている。そして、空気加圧ポンプ8は、大気を吸引して、吸引した大気を加圧空気として排出することが可能となっている。また、空気加圧ポンプ8は、6本のエアチューブ15(図3参照)を介して対応するインクカートリッジ7の空気導入口13にそれぞれ接続されている。
このように構成することによって、空気加圧ポンプ8にて加圧された空気は、エアチューブ15を介してインクカートリッジ7の隙間12に導入される。
従って、例えば、空気加圧ポンプ8から隙間12に加圧空気が流入され、各インクカートリッジ7のインクパック10が加圧されると、同インクパック10内のインクは、バルブユニット6に供給される。そして、バルブユニット6に一時貯留されたインクは、圧力が調整された状態で、記録ヘッド5へと供給される。そして、プリンタ1は、画像データに基づいて、紙送り手段によって記録媒体Pを副走査方向に移動させながら、キャリッジ4を主走査方向に移動させ、記録ヘッド5からインクを噴射させることにより、記録媒体P上に印刷を行うようになっている。
次に、上述したインクカートリッジ7の構成について図4〜図7に従って説明する。図4は、本実施形態のインクカートリッジ7の構成を説明するための分解斜視図である。
図4において、インクカートリッジ7は、そのカートリッジケース9内にインクパック10を収容している。このカートリッジケース9は、例えばポリプロピレン、ポリスチレン等の樹脂素材から形成され、第1のケースとしての本体ケース20及び第2のケースとしての蓋部21から構成されている。
本体ケース20は、略直方体状に形成され、その上面(上方向)に開口部を有している。この本体ケース20の前面22には、インクパック10のインク供給部材11を支持する支持口23が貫通し形成されている。さらに、この前面22には、支持口23の右側に上述した隙間12に空気を流入するための空気導入口13が貫通し形成されている。この空気導入口13は、上述したエアチューブ15が接続可能となるように構成されている。
本体ケース20の内側には、インクパック10を収納するための枠体24が設けられている。この枠体24は、略直方体状に形成され、その上面に本体ケース20と同様に、開口部を有している。さらに、この枠体24の前面(前面22側)は、前面側に突出形成され、支持口23及び空気導入口13を枠体24内にそれぞれ内包するようになっている。このように構成することによって、この枠体24内にインクパック10が収納されると、そのインク供給部材11は、支持口23に支持されるとともに、支持口23を介してカートリッジケース9の外に露出するようになっている。そして、このインクパック10を枠体24内に収納した状態から、同枠体24の上面25にフィルムFを溶着することによって、インクパック10を固定するとともに、封止するようになっている。これによって、カートリッジケース9内であって、フィルムFと枠体24にて形成される空間には、インクパック10を収納することによって上述した隙間12が形成されようになっている。そして、上述したように空気導入口13から空気が流入されると、この流入された空気によって、インクパック10は、加圧されるようになっている。
一方、図4に示すように、上述した枠体24は、本体ケース20の内壁面26と若干の間隔を空けて設けられている。そして、この間隔によって、枠体24の外壁面27と本体ケース20の内壁面26の間には、溝部が形成される。この溝部には、第1の係合手段としての枠状の第1係合部28が、その上面(上方向)が開口するように形成されている。
他方、蓋部21は、板状に形成され、上述した本体ケース20の開口部を覆うことができる大きさになっている。この蓋部21の縁端には、下方に向けて第2の係合手段としての板状の第2係合部30が突出形成されている。そして、この第2係合部30は、上述した第1係合部28に対応するように複数形成されている。さらに、第2係合部30は、上述した第1係合部28に嵌合可能となる大きさに構成されている。そして、この蓋部21の第2係合部30を第1係合部28に嵌合させ、同蓋部21を本体ケース20に取り付けると、カートリッジケース9が形成されるようになっている。
このように、上述した溝部に第1係合部28を形成することによって、インクパック10を収容する空間(枠体24内)には、第1係合部28を形成する突起、及び第2係合部30等の障害物が存在しない。これによって、本体ケース20と蓋部21を嵌め合わせた際に、インクパック10に対して、障害物による不要な衝撃を与える等の問題を低減することができる。
次に、第1係合部28及び第2係合部30の構成ついて図5に従って説明する。図5(a)及び図5(b)は、第1係合部28と第2係合部30の関係を説明するための断面部分拡大図である。図6は、第1係合部28の構成を説明するための上面図。図7は、第1係合部28と第2係合部30が係合した状態を示すカートリッジケース9の断面図である。
図5(a)に示すように、第2係合部30は、基材31、爪部32、ガイド部33から構成されている。この基材31は、蓋部21から下方に延出形成された可撓性を有し、その先端部外側面に爪部32が形成されている。つまり、この爪部32は、図5に示すように、本体ケース20に蓋部21が取り付けられる際に、本体ケース20の内壁面26に直接対向する側に形成されている。さらに、この爪部32には、その外側下方向に向けてテーパ状に形成されたテーパ部32aと、このテーパ部32aに連続するように外側に向けてフラットに形成された当接部32bと、この当接部32bに連続するように上方向に向けてフラットに形成された当接部32cとを備えている。そして、このテーパ部32a及び当接部32bは、第2のガイド部を構成する。
このように爪部32を外側に向くように構成することによって、爪部32を内側に向くように構成した場合に比べて、蓋部21を射出成形によって形成する場合、その金型が複雑な構造にならないので、蓋部21は射出成形によって安価に製造できる。
さらに、基材31には、その爪部32が形成された面(外側面)と反対側の面(内側面)に、第3のガイド部としてのガイド部33が形成されている。このガイド部33は、図5に示すように、本体ケース20に蓋部21が取り付ける際に、内側に向くように(枠体24の外壁面27に直接対向するように)形成されている。さらに、このガイド部33は、その内側下方向に向けてテーパ状に形成されたテーパ部33aと、このテーパ部33aに連続するように内側に向けてフラットに形成された当接部33bを備えている。
一方、第1係合部28は、図5(a)及び図6に示すように、前記本体ケース20の内壁面26と枠体24の外壁面27との間を連結した一対の連結片28aを有し、その一対の連結片28a、内壁面26及び外壁面27で囲まれた孔Sに前記第2係合部30が貫挿される。
第1係合部28の孔Sの内側面であって本体ケース20の内壁面26には、第1のガイド手段としてのガイド部34が形成されている。このガイド部34は、その内側上方向に向けてテーパ状に形成されたテーパ部34aと、このテーパ部34aに連続するように内側に向けてフラットに形成された当接部34bと、この当接部34bに連続するように下方向にフラットに形成された係止部34cとを備えている。
また、第1係合部28の孔Sの内側面であって枠体24の外壁面27には、第1のガイド手段としてのガイド部35が形成されている。このガイド部35は、その外側上方向に向けてテーパ状に形成されたテーパ部35aと、このテーパ部35aに連続するように外側に向けてフラットに形成された当接部35bを備えている。そして、ガイド部35の当接部35bとガイド部34の当接部34bとの間隔は、基材31の当接部33b部分の厚さと一致させている。
このように構成された第2係合部30に第1係合部28を係合させる場合、図5(a)に示すように、まず爪部32のテーパ部32aがガイド部34のテーパ部34aに当接する。この状態から、蓋部21を下方向に押し込むと、テーパ部32aは、テーパ部34aに当接したまま下方向に摺動するようになっている。
そして、さらに蓋部21を下方向に押し込むと、テーパ部32aがテーパ部34aから離間するとともに、テーパ部32aに連続する当接部32bが、ガイド部34の当接部34bに当接して下方向に摺動する。これによって、爪部32は、ガイド部34にガイドされるとともに支持されるようになっている。
このとき、第2係合部30の基材31は、上述したように可撓性を有することから若干内側方向に撓み、さらにこの状態から、蓋部21が下方向に押し込まれると、図5(b)に示すように、ガイド部33のテーパ部33aがガイド部35のテーパ部35aに当接する。そして、当接したまま下方向に摺動するようになっている。
そして、さらに蓋部21を下方向に押し込むと、テーパ部33aがテーパ部35aから離間するとともに、テーパ部33aに連続する当接部33bがガイド部35の当接部35bに当接し下方向に摺動する。これによって、ガイド部33は、ガイド部35にガイドされるとともに支持されるようになっている。
そして、さらにまた蓋部21を下方向に押し込むと、爪部32の当接部32bがガイド部34の当接部34bから離間する。これによって、第2係合部30の基材31は、外側方向に復元する。このとき、図7に示すように、爪部32の当接部32cは、ガイド部34の係止部34cに相対向して当接する。つまり、第1係合部28と第2係合部30は係合される。そして、蓋部21の上方向への移動は、爪部32の当接部32cが係止部34cに当接し係合されることによって規制される。これによって、蓋部21は、本体ケース20に密着するように固着され、同本体ケース20の開口部を封止する。
このように構成することによって、蓋部21を本体ケース20に取り付ける際には、蓋部21の第2係合部30の爪部32及びガイド部33が、第1係合部28のガイド部34,35にガイドされるとともに支持されることによって、安定してスムーズに取り付けることができる。またこのとき、第2係合部30の基材31は、上述したように可撓性を有するので、取り付けの際に若干撓むことができる。これによって、蓋部21の第2係合部30が、その製造の際の製造誤差によって第1係合部28に対して、本体ケース20の幅又は長さ方向に若干ずれて形成されていても、第2係合部30を第1係合部28に貫挿し係合させることができる。従って、本体ケース20又は蓋部21が、寸法誤差によって、互いに若干大きい又は小さく形成されているときでも、蓋部21は本体ケース20に取り付けることができる。
さらに、図7に示すように、蓋部21が本体ケース20に取り付けられた状態では、第2係合部30のガイド部33の当接部33bが、ガイド部35の当接部35bに直接対向し当接可能な状態となっている。従って、例えば、空気加圧ポンプ8からの空気の流入によって、フィルムFを介して蓋部21が加圧され上方向に膨らんだ場合、これに応じて第2係合部30が内側に向けて移動しても、当接部33bが支持部として機能する当接部35bによって支持されているため、その移動が規制される。この第2係合部30の移動が規制されることによって、爪部32の当接部32cがガイド部34の係止部34cから外れることはない。この結果、蓋部21は本体ケース20から外れないので、インクカートリッジ7の信頼性を向上させることができる。
また、このように構成することによって、図7に示すように、蓋部21が本体ケース20に取り付けられた状態では、その第1係合部28及び第2係合部30の係合部分が本体ケースの外壁によって、被覆されるようになっている。これによって、この係合部分は、外部からの影響を受けることがないので、例えば、外部から接触等による衝撃によって外れることを防ぐことができる。また、このように係合部分を被覆することによって、蓋部21を本体ケース20に取り付けた状態の外観をシンプルにすることができる。
以上、上記した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態では、第2係合部30の爪部32を外側に向くように構成した。これによって、爪部32を内側に向くように構成した場合に比べて、蓋部21を射出成形の際に用いる金型の構成を複雑な構成にしない。この結果、蓋部21は射出成形によって製造し易くなるので、生産コストを向上することができる。
(2)本実施形態では、蓋部21の第2係合部30に爪部32を設け、さらに本体ケース20の内壁面26にガイド部34を設けた。このように構成することによって、蓋部21を本体ケース20に取り付ける際には、第2係合部30の爪部32は、このガイド部34にガイドされるとともに支持される。これによって、蓋部21は本体ケース20にスムーズに取り付けることができる。また、爪部32の当接部32cとガイド部34の係止部34cが当接することによって、蓋部21の上方向への移動を規制することができる。この結果、蓋部21を本体ケース20に密着させるとともに固着することができる。
(3)本実施形態では、蓋部21の第2係合部30にガイド部33を設け、さらに枠体24の外壁面27にガイド部35を設けた。このように構成することによって、蓋部21を本体ケース20に取り付ける際には、第2係合部30のガイド部33は、このガイド部35にガイドされるとともに支持される。これによって、蓋部21は本体ケース20にスムーズに取り付けることができる。また、蓋部21が本体ケース20に取り付けられた状態では、第2係合部30のガイド部33の当接部33bが、ガイド部35の当接部35bに相対向し当接する。従って、空気加圧ポンプ8からの空気の流入によって、フィルムFを介して蓋部21が加圧され上方向に膨らんだ場合、これに応じて第2係合部30が内側に向けて移動しても、当接部33bが当接部35bによって支持されその移動が規制される。これによって、爪部32の当接部32cがガイド部34の係止部34cから外れることを防ぐことができる。この結果、蓋部21は本体ケース20から外れないので、インクパック10を収納するインクカートリッジ7の信頼性を向上させることができる。さらに、このインクカートリッジ7を備えたプリンタ1の信頼性を向上させることができる。
(4)本実施形態では、第2係合部30の基材31は、可撓性を有するように構成した。このように構成することによって、第2係合部30は、蓋部21を本体ケース20に取り付ける際に若干撓むことができる。これによって、蓋部21の第2係合部30が、その製造の際の製造誤差によって、第1係合部28に対して本体ケース20の幅又は長さ方向に若干ずれて形成されていても、第2係合部30を第1係合部28に貫挿することができる。この結果、本体ケース20又は蓋部21が、寸法誤差により、互いに若干大きい又は小さく形成されているときでも、蓋部21は本体ケース20に取り付けることができる。
尚、発明の実施の形態は、上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、本発明の液体収容体をインクカートリッジ7に具体化したが、この限りではなく、他の容器に具体化してもよい。
・上記実施形態では、本発明の液体収容体をプリンタ1のインクカートリッジ7に具体化したが、この限りではなく、例えば他の液体を噴射する液体噴射装置の液体収容体であってもよい。例えば、液晶ディスプレイやELディスプレイ、FED、DMD、SED等の製造に用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置の液体収容体、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置の生体有機物を収容する液体収容体、精密ピペットとしての試料噴射装置の試料を収容する液体収容体であってもよい。
第1実施形態のプリンタの概略を説明するための斜視図。 同実施形態のプリンタの内部構成を説明するための斜視図。 同実施形態のインクの供給を説明するための概略図。 同実施形態のインクカートリッジの構成を説明するための分解斜視図。 (a)第1係合部と第2係合部の関係を説明するための断面部分拡大図、(b)第1係合部と第2係合部の関係を説明するための断面部分拡大図。 第1係合部の構成を説明するための上面図。 第1係合部と第2係合部が係合した状態を示すカートリッジケースの断面図。
符号の説明
7…液体収容体としてのインクカートリッジ、10…液体収容袋としてのインクパック、20…第1のケースとしての本体ケース、21…第2のケースとしての蓋部、24…枠体、28…第1の係合手段としての第1係合部、30…第2の係合手段としての第2係合部、34,35…第1のガイド部としてのガイド部、32…爪部、32a,32b…第2のガイド部を構成するテーパ部及び当接部、33…第3のガイド部としてのガイド部。

Claims (7)

  1. ケースと、
    当該ケースに取り付けられる蓋と、
    前記ケースの内側に設けられ、開口部にフィルムが溶着されてその内側に液体を収容する枠体と、
    該枠体の外壁面と前記ケースの内壁面との間に形成される溝部に設けられ、前記ケースから外れる方向への前記蓋の移動を規制する係止部を有する第1係合部と、
    前記蓋の縁端に設けられて前記第1係合部が有する前記係止部に当接し係合される当接部を有する第2係合部と
    を備え
    前記フィルムは、前記枠体における前記外壁面に連続する上面に前記開口部を閉塞するように溶着され、前記ケースに前記蓋を取り付けたときには該蓋の内面が接触可能であることを特徴とする液体収容体。
  2. 請求項1に記載の液体収容体において、
    前記ケースに前記蓋が取り付けられ、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合した状態で、前記ケースは、その外壁により前記第2係合部との係合部分を被覆することを特徴とする液体収容体。
  3. 請求項1に記載の液体収容体において、
    前記第1係合部は、前記ケースの内壁面と前記枠体の外壁面との間に設けられた孔を備え、
    前記第2係合部は前記孔に挿入され係止されることを特徴とする液体収容体。
  4. 請求項1〜の何れかに記載の液体収容体において、
    前記第1係合部が有する前記係止部は、前記ケースの内壁面に設けられ、
    前記第2係合部が有する前記当接部は、前記ケースの内壁面に対向する側に設けられ爪部に設けられることを特徴とする液体収容体。
  5. 請求項1〜の何れかに記載の液体収容体において、
    前記第2係合部は、爪部と、当該爪部が形成された面の反対側の面に形成された当接部とを備え、
    前記第1係合部は、前記ケースに前記蓋を取り付けたときに前記第2係合部の前記爪部が形成された面の反対側の面に形成された当接部を支持する支持部を備え、前記係止部は前記ケースに前記蓋を取り付けたときに前記爪部を係止することを特徴とする液体収容体。
  6. 請求項に記載の液体収容体において、
    前記係止部は前記ケースの外壁の側に設けられ、前記支持部は前記ケースの前記枠体の側に設けられたことを特徴とする液体収容体。
  7. 請求項に記載の液体収容体において、
    前記枠体内から液体を導出可能な液体導出部を備え、
    前記枠体内に加圧空気が導入されることによって前記液体導出部から液体を導出することを特徴とする液体収容体。
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