JP4852372B2 - 構造最適化システム - Google Patents

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Description

本発明は、構造最適化システムに係り、特に構造物の振動に関する設計を支援する構造最適化システムに関する。
機械装置などの構造物は、力が作用した場合に振動が増大する特定の振動数を持ち、また、その振動数において特有の変形パターンで振動する。その振動数を固有振動数、変形パターンを固有振動モードと呼ぶ。構造物には、これらの固有振動数と固有振動モードの組み合わせが多く存在する。固有振動数と作用する力の振動数が近い場合には振動が非常に大きくなる共振が起きる可能性がある。そのため機械装置などの構造物の設計では、共振を避ける形状を求めるのが一般的である。
こうした構造物の振動に関する設計では、共振を起こしやすい固有振動モードを追跡し、この追跡する固有振動モードに対応する固有振動数を目標値に設定する。この過程において、有限要素法をはじめとする数値計算法を用いて、構造物の寸法、部材の位置、個数などの多くの設計変数をパラメータとし、形状モデル変更を繰り返しながら構造を決定している。これが機械装置などの構造物の設計において頻出する共通の課題である。
一般に、実際の構造物を設計するためのパラメータサーベイは、時間と労力の両面で膨大なコストを必要とするので、特開平10−207926号公報(特許文献1)にあるように、これらのプロセスを自動化することが有効である。特許文献1の構造最適化システム(構造物等の設計支援システム)では、静力学的な問題に対してパラメータサーベイを自動化している。
特定の固有振動モードを追跡する手段としては、特開2004−70397号公報(特許文献2)にもあるように、固有振動モードをベクトルとみなし、内積の値により相関の最も高い固有振動モードを追跡する方法を用いることが通常行われる。
特開平10−207926号公報 特開2004−70397号公報
有限要素法などの数値計算法で得られた計算結果である固有振動モードは、その固有振動数の大きさ順に出力される。振動問題では、設計変数を変更した場合、数多く存在する固有振動モードの出現する順番の入れ替りが起こり得る。片持ち梁を例に、固有振動モードの出現する順番の入れ替りを図15を用いて説明する。片持ち梁の板幅を狭めると、曲げの固有振動モードの固有振動数が下がり、ねじれの固有振動モードの固有振動数が上がる。反対に、片持ち梁の板幅を拡げると、曲げの固有振動モードの固有振動数が上がり、ねじれの固有振動モードの固有振動数が下がる。このように、片持ち梁の板幅の値によって、固有振動モードの出現する順番が変わってしまう。このため、パラメータつまり形状を変更しながら、共振を起こしやすい固有振動モードの固有振動数が加振振動数から離れた構造物を見出すには、繰り返される形状モデル変更を通じて特定の固有振動モードを追跡する必要がある。しかるに、特許文献1の構造最適化システムは、こうした固有振動モードの追跡への対応はなされておらず、振動問題への対応という観点からは必ずしも十分ではなかった。
がなく、振動問題にはそのまま対応することは困難である。
特定の固有振動モードを追跡する手段としては、特許文献2にもあるように固有振動モードをベクトルとみなし、内積の平方の値により相関の最も高い固有振動モードを調べる方法がある。しかし、この方法は、構造最適化設計で広く用いられている有限要素法などの数値計算法での適用に難がある。すなわち、有限要素法のように、対象とする構造物を離散化した物理モデルに置き換える数値計算手法では、離散化した空間格子(空間格子をメッシュ、格子の構成点を節点と呼ぶ)上で方程式を構成するが、この方法では、図16に示すように、形状モデル変更により節点番号が付け変わる。従って、内積の平方をとることで、固有振動モードを追跡するアルゴリズムをそのまま用いるのは必ずしも有効であるとは言い難い。
本発明の目的は、構造物の設計に伴う形状モデル変更を通じて固有振動モードを容易に判別して追跡することを可能とし、これにより振動に関する設計の支援をより効果的に行なうことができる構造最適化システムを提供することにある。
前述の目的を達成するために、本発明は、形状モデルおよび設計変数を入力し、この設計変数に基づき形状モデルを変更して出力する形状モデル変更部と、前記形状モデル変更部より出力された形状モデルを入力し、固有振動モードおよび固有振動数を算出して出力する数値計算部と、前記数値計算部より出力された固有振動モードを入力し、この固有振動モードの振幅の最大値と最小値の間の1つの値を閾値としてこの閾値により固有振動モードを2値画像として表現し出力する2値化処理部と、前記2値化処理部より出力された2値画像を入力し、この2値画像からパターン情報を抽出して前記2値画像と共に出力するパターン情報抽出部と、前記2値化処理部より出力された2値画像および前記パターン情報抽出部より出力されたパターン情報を入力し、このパターン情報を用いて追跡すべき固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力する固有振動モード判別部と、前記固有振動モード判別部より出力された固有振動モードを入力し、この固有振動モードの固有振動数を目標値にする設計変数を見出して出力する最適解計算部とを備えている構成にしたことにある。
係る本発明のより好ましい具体的な構成例は次の通りである。
(1)固有振動モード判別部は、前記パターン情報抽出部より出力された、固有振動モードの特徴を最も良く表す主成分のパターン情報のうち主成分と同一の方向である主方向から表示させたパターン情報を用いて、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを判別して出力する固有振動モード第1判別部と、前記固有振動モード第1判別部で追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードが判別できなかった場合に、前記主成分を表したパターン情報のうち主方向を除く他の方向から表示させたパターン情報を用いて、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを判別して出力する固有振動モード第2判別部とを備え、前記最適解計算部は、前記固有振動モード第1判別部および前記固有振動モード第2判別部より出力された固有振動モードを入力し、この固有振動モードの固有振動数を目標値にする設計変数を見出して出力するように構成されていること。
(2)前記(1)において、前記数値計算部より出力された固有振動モードを画像化した固有振動モード画像を作成する固有振動モード画像作成部を備え、前記固有振動モード画像作成部は、前記数値計算部より出力された固有振動モードを振幅の大きさまたは固有振動モードで振動したときの歪エネルギー分布または運動エネルギー分布を色の濃淡で表す濃淡図を作成して前記固有振動モード画像とする濃淡図作成部で構成され、前記2値化処理部は、前記濃淡図作成部で作成された濃淡図の濃淡の度合いに閾値を設け、白いピクセルで表示する領域と黒いピクセルで表示する領域とに色分けした2値画像を作成するように構成され、前記パターン情報抽出部は、2値化処理部で抽出された2値画像における、白いピクセルが連続している領域を一つの集合と数え、同じく黒いピクセルが連続している領域を一つの集合として数え、これら白の集合数と黒の集合数をパターン情報として抽出するように構成され、前記固有振動モード第1判別部は、前記パターン情報の白の集合数と黒の集合数を用いて、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力するように構成され、前記固有振動モード第2判別部は、前記パターン情報の白の集合数と黒の集合数を用いて、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力するように構成されていること。
(3)前記パターン情報抽出部で抽出された前記2値画像およびパターン情報を入力し、追跡すべき固有振動モードとして参照される固有振動モードの2値画像を選択し、この選択された前記固有振動モードの振幅または固有振動モードで振動したときの歪エネルギーまたは運動エネルギーが最大となる成分の2値画像を選択し、前記成分を表す2値画像およびそのパターン情報を出力する主成分選択部と、前記主成分選択部で選択された前記2値画像およびパターン情報を入力し、ストアし、出力するストア部とを備え、前記固有振動モード判別部は、前記ストア部より出力された変更前の形状モデルの2値画像およびパターン情報と、前記パターン情報抽出部より出力された変更後の形状モデルの2値画像およびパターン情報とを比較して、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別するように構成されていること。
(4)前記(2)において、前記パターン情報抽出部で抽出された前記2値画像と白の集合数および黒の集合数からなるパターン情報とを入力し、追跡すべき固有振動モードとして参照される固有振動モードの2値画像を選択し、この選択された前記固有振動モードの振幅または歪エネルギーが最大となる成分の2値画像を選択し、前記成分を表す2値画像とその白の集合数および黒の集合数からなるパターン情報とを出力する主成分選択部と、前記主成分選択部で選択された前記2値画像とその白の集合数および黒の集合数からなるパターン情報とを、入力し、ストアし、出力するストア部とを備え、前記固有振動モード第1判別部は、前記ストア部より出力された変更前の形状モデルの2値画像およびパターン情報と、前記パターン情報抽出部より出力された変更後の形状モデルの2値画像およびパターン情報とを比較して、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力するように構成され、前記固有振動モード第2判別部は、前記ストア部より出力された変更前の形状モデルの2値画像およびパターン情報と、前記固有振動モード第1判別部より出力された変更後の形状モデルの2値画像およびパターン情報とを比較して、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力するように構成されていること。
(5)前記数値計算部で計算された形状モデルを入力し、この形状モデルから判別に必要なコンポーネントを選択し、この選択したコンポーネントのみを出力する表示部分選択部を備えていること。
(6)前記数値計算部で計算された形状モデルを入力し、この形状モデルから断面位置を定め、この位置で前記形状モデルを分割し、この分割した形状モデルを出力する表示部分選択部を備えていること。
(7)前記(2)において、前記固有振動モード画像作成部は、前記数値計算部より出力された固有振動モードを振幅または歪エネルギーの大きさに応じて色の濃淡で表す濃淡図を作成して前記固有振動モード画像とする濃淡図作成部で構成され、前記2値化処理部は、前記濃淡図作成部より出力された濃淡図の濃淡の度合いに閾値を設け、黒いピクセルで表示する領域と白いピクセルで表示する領域とに色分けした2値画像を作成するように構成され、前記2値化処理部で作成された2値画像を入力し、この2値画像における白いピクセルの領域が占める割合を計算し、この割合をもとに追跡すべき固有振動モードと同一とみなす固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力する面積比による固有振動モード判別部を備えていること。
(8)前記固有振動モード判別部は、追跡すべき固有振動モードとして参照される固有振動モードの2値画像と前記パターン情報抽出部より出力された固有振動モードの2値画像とを入力し、追跡すべき固有振動モードの2値画像と形状モデル変更後に計算した固有振動モードの2値画像とにおける同位置で同一色となるピクセルの数を計算し、このピクセルの数が最大となる固有振動モードを、追跡すべき固有振動モードと同一と判別するように構成されていること。
かかる本発明の構造最適化システムによれば、構造物の設計に伴う形状モデル変更を通じて固有振動モードを容易に判別して追跡することを可能とし、これにより振動に関する設計の支援をより効果的に行なうことができる。
以下、本発明の複数の実施形態について図1から図14を用いて説明する。各実施形態の図における同一符号は同一物または相当物を示す。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の構造最適化システムを図1から図7を用いて説明する。
まず、本実施形態の構造最適化システム100の概要を説明する。この構造最適化システム100は、形状モデルに順次変更を加えながら構造物を最適化にする設計変数を求めるようにされている構造最適化システムであり、追跡すべき固有振動モードを順次的な形状モデルの変更を通じて判別して追跡する固有振動モード追跡部30を備えている。
固有振動モード追跡部30は、固有振動モードを画像化した固有振動モード画像を作成する固有振動モード画像作成部と、追跡すべき固有振動モードを判別するためのパターン情報を前記固有振動モード画像から抽出するパターン情報抽出部34と、パターン情報に基づいて追跡すべき固有振動モードの判別を行なう固有振動モード判別部37とを備える。
前記固有振動モード画像作成部は、振動特性計算によって得られた固有振動モードを入力し、固有振動モードの振幅の大きさに応じて色の濃淡で表した濃淡図を作成する濃淡図作成部32で構成されている。
また、構造最適化システム100では、濃淡図を入力し、濃淡図の濃淡の度合いに閾値を設け、濃淡図を黒い(濃い)ピクセルで表した領域と白い(淡い)ピクセルで表した領域に2値化した2値画像を作成する2値化処理部33を備えている。そして、パターン情報抽出部34は、2値画像を入力し、2値画像において黒いピクセルが連続している領域を一つの集合と数え、さらに、白いピクセルが連続している領域も一つの集合として数え、これらの集合数をパターン情報として抽出するようにしている。
また、構造最適化システム100では、追跡すべき固有振動モードとして参照される固有振動モードを選択し、前記固有振動モードの振幅が最大となる成分を選択し、前記成分を示す2値画像とその白の集合数および黒の集合数を出力する主成分選択部39を備えている。
また、構造最適化システム100では、前記2値画像とその白の集合数および黒の集合数を入力し、ストアするストア部35を備えている。そして、固有振動モード判別部37は、ストアした前記白の集合数および黒の集合数を入力し、入力した前記白の集合数および黒の集合数に基づいて追跡すべき固有振動モードを、形状変更後のモデルにおける固有振動モードから判別するようにしている。
次に、図1を参照しながら構造最適化システム100の構成を具体的に説明する。
構造最適化システム100は、形状モデル変更部10、数値計算部20、固有振動モード追跡部30、最適解計算部40、および表示部50を備えている。これらの各部は、それぞれコンピュータプログラムの形態で構成されるのが通常である。
形状モデル変更部10は、予め作成された形状モデルおよび設計変数を入力し、入力された設計変数に基づいて形状モデルを変更し、変更した形状モデルを出力する。ここでの形状モデルとは、ラインを構成するポイントの座標位置、サーフェスを構成するラインとの関係、ボリュームを構成するサーフェスとの関係を示したものから構成されるものである。形状モデル変更部10が変更した形状モデルは、数値計算部20に入力される。
数値計算部20は、形状モデル変更部10で変更された形状モデルを入力し、形状モデルにメッシュ分割処理を施し、境界条件、荷重条件、材料定数などを与えて振動特性計算を行ない、固有振動数、固有振動モードを出力する。
固有振動モード追跡部30は、数値計算部20における振動特性計算で求められる固有振動モードを複数のピクセルから構成された画像に変換し、この画像に演算を施し、追跡すべき固有振動モードの次数と固有振動数を出力する。そのため、固有振動モード追跡部30は、濃淡図作成部32、2値化処理部33、パターン情報抽出部34、ストア部35、固有振動モード判別部37、主成分選択部39を備えている。固有振動モード判別部37は、固有振動モード第1判別部37−1、固有振動モード第2判別部37−2、固有振動モード第3判別部37−3を備えている。
次に、固有振動モード追跡部30の各部の処理について、図2〜図7を参照しながら説明する。
図2を用いて、濃淡図作成部32の処理を説明する。濃淡図作成部32は、3次元ベクトルとして表される固有振動モードを数値計算部20から入力し、そのベクトルの3成分(X、Y、Z成分)について、それぞれの絶対値、すなわち振幅を算出する。そして、形状モデルの各位置における振幅を変形図で表すのではなく、その位置に大きさに応じた色を与える。まず、振幅の最大値と最小値を求め、最大値には白、最小値には黒の色を割り当て、それ以外の値には、大きさに応じて濃淡を段階的に変えた色を与え、X、Y、Z成分ごとに濃淡図を作成し、これらの濃淡図を出力する。以上の処理を、計算した固有振動モードに対して行なう。
図3を用いて、2値画像を生成する2値化処理部33を説明する。2値化処理部33は、濃淡図作成部32で作成された各成分の濃淡図を入力し、これらを成分ごとにX、Y、Zの3方向から表示させ、それぞれ色の濃淡の度合いに閾値を設け、濃淡の度合いが閾値以上のピクセルは白、閾値以下のピクセルは黒となるように色分けし、3成分および3方向の合計9枚の2値画像を作成して出力する。濃淡図を一方向のみから表示するよりも、3方向からそれぞれ表示させることで、判別の精度を高めることができる。
図4を用いて、パターン情報抽出部34を説明する。パターン情報抽出部34では、2値化処理部33で作成した2値画像を入力し、2値画像において白のピクセルが連続している領域を一つの集合と数え、その集合の数(白の集合数)を数える。同じく、黒のピクセルが連続している領域を一つの集合と数え、その集合の数(黒の集合数)も数える。そして、これら白および黒の集合数をパターン情報とする。これらの白および黒の集合数と使用した2値画像(パターン情報)とを出力する。以上の処理を図3に示す(1)〜(9)までの9枚の画像に対して行なう。さらに、これらの処理を計算した固有振動モード全てに行なう。
最適計算の1回目は、主成分選択部39において、追跡すべき固有振動モードの特徴を表す2値画像の白及び黒の集合数を選択し、これをストア部35に保存する。形状変更後は、固有振動モード判別部37へ進む。以下に上記手順の詳細を述べる。
主成分選択部39は、パターン情報抽出部34から出力された白および黒の集合数と2値画像とを入力し、追跡すべき固有振動モードとして参照される2値画像を選択し、選択された2値画像のうち固有振動モードの振幅が最大となる成分(以後、主成分と呼ぶ)を表示した2値画像を選択し、その2値画像から白の集合数と黒の集合数を抽出する。そのうち、主成分と同一の方向(以後、主方向と呼ぶ)から表示させた2値画像の白および黒の集合数を、主成分・主方向の白および黒の集合数として設定する。そして、選択した主成分の2値画像とその白の集合数と黒の集合数のみ出力する。
ストア部35は、主成分選択部39から出力された、追跡すべき固有振動モードの2値画像とその2値画像の白および黒の集合数とを入力し、入力した2値画像とこれらの2値画像から抽出した白および黒の集合数とを保存し、形状変更後に、これらを固有振動モード第1判別部37−1、固有振動モード第2判別部37−2、固有振動モード第3判別部37−3に出力する。
まず、固有振動モード第1判別部34では、固有振動モードの特徴を最も良く表す2値画像、つまり主成分を表した2値画像のうち主方向から表示させた2値画像の白の集合数と黒の集合数を用いる。形状変更前後の白の集合数の一致の度合い、および形状変更前後の黒の集合数の一致の度合いで判別する。ここで、判別ができれば、次の最適計算へと進み、判別ができなければ、固有振動モード第2判別部37−2へと進む。
固有振動モード第2判別部37−2では、主成分を表した2値画像のうち主方向を除く他の2方向から表示させた2値画像の白の集合数を用い、形状変更前後の白の集合数の一致の度合いで判別する。ここで、判別ができれば、次の最適計算へと進み、さらに、判別ができなければ、固有振動モード第3判別部37−3へと進む。
固有振動モード第3判別部37−3では、主成分を表した2値画像のうち主方向を除く他の2方向から表示させた2値画像の黒の集合数を用い、形状変更前後の黒の集合数の一致の度合いで判別を行なう。ここで判別ができなかったものは、エラーと見なされる。
図5を用いて固有振動モード第1判別部37−1を説明する。固有振動モード第1判別部37−1では、ストア部35に保存された、主成分を表す2値画像のうち主方向から表示した2値画像の白および黒の集合数と、形状モデル変更後にパターン情報抽出部34から出力された、形状変更後の2値画像のうち主方向から表示した2値画像の白および黒の集合数と、を入力する。そして、ストア部35から入力した白の集合数とパターン情報抽出部34から入力した白の集合数とを比較し、集合数が一致するかを調べる。同じく、ストア部35から入力した黒の集合数とパターン情報抽出部34から入力した黒の集合数とを比較し、集合数が一致するかを調べる。そして、集合数の一致の度合い、つまり、集合数が一致する数を数える。これを計算した固有振動モードに対して行なう。一致する数が最大となる固有振動モードの次数を列挙する。同一と見なされた固有振動モードが複数存在する場合には、固有振動モード第2判別部37−2に、列挙した固有振動モードの次数を出力する。追跡すべき固有振動モードが複数存在する場合は、これらの処理を繰り返す。
図6を用いて、固有振動モード第2判別部37−2の詳細を説明する。固有振動モード第2判別部37−2では、ストア部35から出力された、主成分を表す2値画像のうち、主方向を除く他の2方向から表示した2枚の2値画像の白の集合数と、形状モデル変更後にパターン情報判別部34から出力された、主成分を表す2値画像のうち、主方向を除く他の2方向から表示した2枚の2値画像の白の集合数と、を入力する。ストア部35から入力した白の集合数とパターン情報抽出部34から入力した白の集合数を比較し、集合数が一致する数を数える。これを固有振動モード第1判別部37−1で、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされたもの全てに対して行なう。一致する数が最大となる固有振動モードの次数を列挙し、列挙した固有振動モードの個数を算出する。同一と見なされた固有振動モードが複数存在する場合には、固有振動モード第3判別部37−3に、列挙した固有振動モードの次数を出力する。追跡すべき固有振動モードが複数存在する場合は、これらの処理を繰り返す。
図7を用いて、固有振動モード第3判別部37−3の詳細を説明する。固有振動モード第3判別部37−3では、ストア部から出力された、主成分を表す2値画像のうち、主方向を除く他の2方向から表示した2枚の2値画像の黒の集合数と、形状モデル変更後にパターン情報抽出部34から出力された、主成分を表す2値画像のうち、主方向を除く他の2方向から表示した2枚の2値画像の黒の集合数と、を入力する。ストア部35から入力した黒の集合数とパターン情報抽出部34から入力した黒の集合数とを比較し、集合数が一致する数を数える。これを計算した固有振動モードに対して行なう。そして、一致する数が最大となる固有振動モードの次数を列挙し、列挙した固有振動モードの個数を算出する。追跡すべき固有振動モードを計算した固有振動モードの中から判別できた場合には、同一と見なされた固有振動モードの次数を最適解計算部40に出力する。追跡すべき固有振動モードが複数存在する場合は、これらの処理を繰り返す。
最適解計算部40は、形状モデル作成部10が変更した形状モデルが収束条件を満たすか否か、つまり最適形状であるか否かの評価のための演算を行なう。目的関数、制約条件など計算に必要な条件を設定し、制約条件の下で目的関数を最大もしくは最小とする最適な設計変数を算出し、算出した設計変数に基づいて形状モデルを評価し、収束条件を満たさない場合には形状モデル作成部10に戻ってその形状モデルの変更を行なう。
表示部50は、最適解計算部40で最適形状とされた形状モデルを表示画面(図示せず)に表示する。
本実施形態の構造最適化システム100は、設計変数に基づき形状モデルを変更して出力する形状モデル変更部10と、固有振動モードおよび固有振動数を算出して出力する数値計算部20と、固有振動モードを画像化した固有振動モード画像を作成する固有振動モード画像作成部32と、固有振動モード画像を閾値で分けて2値画像を作成して出力する2値化処理部33と、2値画像からパターン情報を抽出して2値画像と共に出力するパターン情報抽出部34と、パターン情報を用いて追跡すべき固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力する固有振動モード判別部37と、固有振動モードの固有振動数を目標値にする設計変数を見出して出力する最適解計算部40とを備えているので、構造物の設計に伴う形状モデル変更を通じて固有振動モードを容易に判別して追跡することを可能とし、これにより振動に関する設計の支援をより効果的に行なうことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態の構造最適化システムを、図8を用いて説明する。この第2実施形態では、図8に示すように、第1実施形態の濃淡図作成部32の前に新たに表示部分選択部38を加えた構成とし、構造物の中から判別に利用する部分だけを選択可能とするものである。部品ごとに番号がつけられた形状モデルを入力し、形状モデルから判別に必要な部品を選択し、選択した形状モデルを一つずつ出力する。この第2実施形態における他の処理の流れについては、第1実施形態と同一である。この第2実施形態では、第1実施形態に比べ、外部から見えない部分が存在する構造物でも判別することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態の構造最適化システムを、図9を用いて説明する。この第3実施形態では、図9に示すように、第2実施形態の表示部分選択部38において、形状モデルを入力し、形状モデルから断面位置を定め、この位置で形状モデルを分割し、分割した形状モデルを出力するようにしたものである。この第3実施形態における他の処理については、第1実施形態と同じである。この第3実施形態では、第2実施形態に比べ、複層からなる構造物を各層で表示させることなく一枚の断面図で内部を表示することができ、効率的に判別することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態の構造最適化システムを、図10を用いて説明する。この第4実施形態では、図10に示すように、第1〜第3実施形態における固有振動モード第3判別部37−3の後に、新たに面積比による固有振動モード判別部37−4を加えた構成とし、2値画像における白いピクセルの面積が占める割合(以後、面積比と呼ぶ)から固有振動モードを判別するようにしたものである。面積比による固有振動モード判別部37−4では、ストア部35から2値画像と、固有振動モード第3判別部37−3で同一と見なされた固有振動モードの次数を入力し、2値画像における白いピクセルの面積比を算出し、追跡すべき固有振動モードの面積比に最も近いものを同一の固有振動モードと見なす。この第4実施形態の他の処理の流れについては、第1〜第3実施形態と同一である。これにより、第1〜第3実施形態で判別ができなかった固有振動モードも判別することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態の構造最適化システムを、図11を用いて説明する。この第5実施形態は、図11に示すように、第1実施形態の固有振動モード第1判別部37−1〜固有振動モード第3判別部37−3の代わりに、差分による固有振動モード判別部37−5を設けたものである。ストア部35から出力された追跡すべき固有振動モードの2値画像とパターン情報抽出部34から出力された固有振動モードの2値画像とを入力し、同一位置で同一色となるピクセルの数を数える。これを計算した固有振動モードに対して行ない、一致するピクセルの数が最も多いものを同一の固有振動モードと見なす。追跡すべき固有振動モードが複数存在する場合は、これを繰り返す。これにより、第1〜第4実施形態に比べ、高い次数の固有振動モードを判別することができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態の構造最適化システムを、図12を用いて説明する。この第6実施形態では、図12に示すように、第1〜第4実施形態のパターン情報抽出部34において、2値画像を入力し、2値画像上に座標軸と平行に軸を設定し、この軸上にある集合数を算出して出力するようにしたものである。なお、この軸は、任意に設定してもよい。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態の構造最適化システムを、図13および図14を用いて説明する。この第7実施形態では、図13に示すように、第5実施形態のパターン情報抽出部34において、2値画像を入力し、2値画像上に、互いに平行で、一定の間隔で並ぶ軸を複数設定し、この軸上にある白もしくは黒の集合数を算出するようにしたものである。なお、この軸上にある白もしくは黒の集合数と、軸位置との関係を示した図をパターン情報として出力してもよい。
さらに、図14に示すように、差分による固有振動モード判別部37−5において、パターン情報抽出部34より出力されたパターン情報とストア部から出力されたパターン情報とを入力し、これらの図の重なる領域の面積を算出し、面積が最も大きい固有振動モードを追跡する固有振動モードとして判別し、この固有振動モードの次数を出力するようにしたものである。
(その他の実施形態)
本発明の他の実施形態として、第1〜第7実施形態において、同一と見なせる固有振動モードが見つからなかった場合に2値化処理部33に戻り、閾値を大きくあるいは小さい値に変更し、再度判別を行ってもよい。
本発明のさらに他の実施形態として、上記までの実施形態のストア部35において、形状変更毎に2値画像とパターン情報を更新し、k回目の固有振動モードの判別にk−1回目の2値画像とパターン情報を用いてもよい。この他、k−m回目(m=1,2,…,k−1)の2値画像とパターン情報をストア部35に保存しておき、これをk回目の固有振動モードの判別に用いてもよい。
本発明のさらに他の実施形態として、上記実施形態の2値化処理部33において、n方向(n≧4)から表示させてもよい。この他、上記までの実施形態の濃淡図作成部32において、固有振動モードベクトルの成分をこれまでの実施形態で示した直交座標系以外の座標系、たとえば円柱座標系あるいは、球座標系を用いてもよい。
本発明のさらに他の実施形態として、上記実施形態では3次元ベクトルで表される固有振動モードの各成分の大きさを段階的に表示した濃淡図を作成していたが、表示する成分を歪エネルギー密度または運動エネルギーにしてもよい。また、白、黒の色で2値画像を作成していたが、他の色で2値画像を作成しても良い。
本発明の第1実施形態に係る構造最適化システムにおける構造最適化プログラムの構成図である。 第1実施形態の濃淡図作成部の流れを説明する図である。 第1実施形態の2値化処理部の流れを説明する図である。 第1実施形態のパターン情報抽出部の流れを説明する図である。 第1実施形態の固有振動モード第1判別部の流れを説明する図である。 第1実施形態の固有振動モード第2判別部の流れを説明する図である。 第1実施形態の固有振動モード第3判別部の流れを説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る構造最適化システムにおける表示部分選択部の流れを説明する図である。 本発明の第3実施形態に係る構造最適化システムにおける表示部分選択部の流れを説明する図である。 本発明の第4実施形態に係る構造最適化システムにおける面積比による固有振動モード判別部の流れを説明する図である。 本発明の第5実施形態に係る構造最適化システムにおける差分による固有振動モード判別の流れを説明する図である。 本発明の第6実施形態に係る構造最適化システムにおけるパターン情報抽出部の流れを説明する図である。 本発明の第7実施形態に係る構造最適化システムにおけるパターン情報抽出部の流れを説明する図である。 本発明の第7実施形態に係る構造最適化システムにおける差分による固有振動モード判別部の流れを説明する図である。 片持ち梁を例にした場合の固有振動モードの入れ替わりを説明する図である。 離散化した空間格子における形状モデル変更に伴う節点番号の入れ替わりを説明する図である。
符号の説明
10…形状モデル作成部、20…数値計算部、30…固有振動モード追跡部、32…濃淡図作成部(固有振動モード画像作成部)、33…2値化処理部、34…パターン情報抽出部、35…ストア部、37…固有振動モード判別部、37−1…固有振動モード第1判別部、37−2…固有振動モード第2判別部、37−3…固有振動モード第3判別部、37−4…面積比による固有振動モード判別部、37−5…差分による固有振動モード判別部、38…表示部分選択部、39…主成分選択部、40…最適解計算部、50…表示部、100…構造最適化システム。

Claims (9)

  1. 形状モデルおよび設計変数を入力し、この設計変数に基づき形状モデルを変更して出力する形状モデル変更部と、
    前記形状モデル変更部より出力された形状モデルを入力し、固有振動モードおよび固有振動数を算出して出力する数値計算部と、
    前記数値計算部より出力された固有振動モードを入力し、この固有振動モードの振幅の最大値と最小値の間の1つの値を閾値としてこの閾値により固有振動モードを2値画像として表現し出力する2値化処理部と、
    前記2値化処理部より出力された2値画像を入力し、この2値画像からパターン情報を抽出して前記2値画像と共に出力するパターン情報抽出部と、
    前記2値化処理部より出力された2値画像および前記パターン情報抽出部より出力されたパターン情報を入力し、このパターン情報を用いて追跡すべき固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力する固有振動モード判別部と、
    前記固有振動モード判別部より出力された固有振動モードを入力し、この固有振動モードの固有振動数を目標値にする設計変数を見出して出力する最適解計算部とを備えている
    ことを特徴とした構造最適化システム。
  2. 請求項1において、
    固有振動モード判別部は、
    前記パターン情報抽出部より出力された、固有振動モードの特徴を最も良く表す主成分のパターン情報のうち主成分と同一の方向である主方向から表示させたパターン情報を用いて、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを判別して出力する固有振動モード第1判別部と、
    前記固有振動モード第1判別部で追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードが判別できなかった場合に、前記主成分を表したパターン情報のうち主方向を除く他の方向から表示させたパターン情報を用いて、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを判別して出力する固有振動モード第2判別部とを備え、
    前記最適解計算部は、前記固有振動モード第1判別部および前記固有振動モード第2判別部より出力された固有振動モードを入力し、この固有振動モードの固有振動数を目標値にする設計変数を見出して出力するように構成されている
    ことを特徴とした構造最適化システム。
  3. 請求項2において、
    前記数値計算部より出力された固有振動モードを画像化した固有振動モード画像を作成する固有振動モード画像作成部を備え、
    前記固有振動モード画像作成部は、前記数値計算部より出力された固有振動モードを振幅の大きさまたは固有振動モードで振動したときの歪エネルギー分布または運動エネルギー分布を色の濃淡で表す濃淡図を作成して前記固有振動モード画像とする濃淡図作成部で構成され、
    前記2値化処理部は、前記濃淡図作成部で作成された濃淡図の濃淡の度合いに閾値を設け、白いピクセルで表示する領域と黒いピクセルで表示する領域とに色分けした2値画像を作成するように構成され、
    前記パターン情報抽出部は、2値化処理部で抽出された2値画像における、白いピクセルが連続している領域を一つの集合と数え、同じく黒いピクセルが連続している領域を一つの集合として数え、これら白の集合数と黒の集合数をパターン情報として抽出するように構成され、
    前記固有振動モード第1判別部は、前記パターン情報の白の集合数と黒の集合数を用いて、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力するように構成され、
    前記固有振動モード第2判別部は、前記パターン情報の白の集合数と黒の集合数を用いて、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力するように構成されている
    ことを特徴とした構造最適化システム。
  4. 請求項1において、
    前記パターン情報抽出部で抽出された前記2値画像およびパターン情報を入力し、追跡すべき固有振動モードとして参照される固有振動モードの2値画像を選択し、この選択された前記固有振動モードの振幅または固有振動モードで振動したときの歪エネルギーまたは運動エネルギーが最大となる成分の2値画像を選択し、前記成分を表す2値画像およびそのパターン情報を出力する主成分選択部と、
    前記主成分選択部で選択された前記2値画像およびパターン情報を入力し、ストアし、出力するストア部とを備え、
    前記固有振動モード判別部は、前記ストア部より出力された変更前の形状モデルの2値画像およびパターン情報と、前記パターン情報抽出部より出力された変更後の形状モデルの2値画像およびパターン情報とを比較して、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別するように構成されている
    ことを特徴とした構造最適化システム。
  5. 請求項3において、
    前記パターン情報抽出部で抽出された前記2値画像と白の集合数および黒の集合数からなるパターン情報とを入力し、追跡すべき固有振動モードとして参照される固有振動モードの2値画像を選択し、この選択された前記固有振動モードの振幅または歪エネルギーが最大となる成分の2値画像を選択し、前記成分を表す2値画像とその白の集合数および黒の集合数からなるパターン情報とを出力する主成分選択部と、
    前記主成分選択部で選択された前記2値画像とその白の集合数および黒の集合数からなるパターン情報とを、入力し、ストアし、出力するストア部とを備え、
    前記固有振動モード第1判別部は、前記ストア部より出力された変更前の形状モデルの2値画像およびパターン情報と、前記パターン情報抽出部より出力された変更後の形状モデルの2値画像およびパターン情報とを比較して、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力するように構成され、
    前記固有振動モード第2判別部は、前記ストア部より出力された変更前の形状モデルの2値画像およびパターン情報と、前記固有振動モード第1判別部より出力された変更後の形状モデルの2値画像およびパターン情報とを比較して、追跡すべき固有振動モードと同一と見なされる固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力するように構成されている
    ことを特徴とした構造最適化システム。
  6. 請求項1において、
    前記数値計算部で計算された形状モデルを入力し、この形状モデルから判別に必要なコンポーネントを選択し、この選択したコンポーネントのみを出力する表示部分選択部を備えている
    ことを特徴とした構造最適化システム。
  7. 請求項1において、
    前記数値計算部で計算された形状モデルを入力し、この形状モデルから断面位置を定め、この位置で前記形状モデルを分割し、この分割した形状モデルを出力する表示部分選択部を備えている
    ことを特徴とした構造最適化システム。
  8. 請求項3において、
    前記固有振動モード画像作成部は、前記数値計算部より出力された固有振動モードを振幅または歪エネルギーの大きさに応じて色の濃淡で表す濃淡図を作成して前記固有振動モード画像とする濃淡図作成部で構成され、
    前記2値化処理部は、前記濃淡図作成部より出力された濃淡図の濃淡の度合いに閾値を設け、黒いピクセルで表示する領域と白いピクセルで表示する領域とに色分けした2値画像を作成するように構成され、
    前記2値化処理部で作成された2値画像を入力し、この2値画像における白いピクセルの領域が占める割合を計算し、この割合をもとに追跡すべき固有振動モードと同一とみなす固有振動モードを形状モデル変更後の固有振動モードから判別して出力する面積比による固有振動モード判別部を備えている
    ことを特徴とした構造最適化システム。
  9. 請求項1において、
    前記固有振動モード判別部は、追跡すべき固有振動モードとして参照される固有振動モードの2値画像と前記パターン情報抽出部より出力された固有振動モードの2値画像とを入力し、追跡すべき固有振動モードの2値画像と形状モデル変更後に計算した固有振動モードの2値画像とにおける同位置で同一色となるピクセルの数を計算し、このピクセルの数が最大となる固有振動モードを、追跡すべき固有振動モードと同一と判別するように構成されている
    ことを特徴とした構造最適化システム。
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