JP4851966B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機に係り、特に、固定子側のコイルの端部を接続するための集配電リングを有する回転電機に関する。
電動車両,特に、電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HEV)の駆動等に用いる電動機としては、小形軽量高効率であることが望まれる。その中でHEVは、従来のエンジン,トランスミッションに電動機を追加するため、限られたスペースの中に性能を満たす電動機を収める必要があり、小型軽量化の必要性が高いものである。さらに、HEVにおいて、エンジンに電動機を取り付けるものでは、電動機のみで駆動されるEVに対して、振動条件,温度条件が厳しくなるので、より信頼性の高い電動機とする必要がある。
一方、電動機の性能、特に出力トルクは、固定子鉄芯,回転子鉄芯の大きさで決定されるため、電動機の高性能化には、鉄芯に巻かれるコイル及びコイルの接続部をできるだけ小さく,短くする必要がある。
ここで、電動機のコイル間の接続部品に、絶緯性の樹脂で一体成形した集配電リングを用いるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3733312号公報
しかしながら、特許文献1記載の集配電リングにおいては、集配電リングの固定子コイルとの接続部が樹脂に近接しているため、接合時の溶接などの熱影響を受けやすく、また溶接の装置も複雑になるという問題があった。
本発明の目的は、固定子コイルと集配電リングの接続部の接合時に、溶接などの熱影響を受けにくい回転電機を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、半径方向に延びる複数の磁極ティースを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の前記磁極ティースに巻回された固定子コイルと、この固定子コイルの端部に接続され、外部装置との間で前記固定子コイルに対して集配電する集配電リングとを有する固定子と、前記固定子の内周側に、回転可能に保持された回転子とを有する回転電機であって、前記集配電リングは、絶縁性の樹脂板と、この樹脂板に形成された第1の溝に挿入され、保持される導電性部材とを備え、前記導電性部材は、前記樹脂板の第1の溝に挿入される基部と、この基部と一体的に成形され、前記導電性部材が前記樹脂板の第1の溝に挿入された状態で、前記樹脂板の端部から突出するとともに、前記固定子コイルの端部と接続される複数の突出端子部とを備え、前記突出端子部と前記固定子コイルの端部は、共に湾曲した湾曲部を有しており、この湾曲部は、前記樹脂板に設けられた第2の溝に収納されているようにしたものである。
かかる構成により、固定子コイルと集配電リングの接続部の接合時に、溶接などの熱影響を受けにくいものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記導電性部材は、前記固定子コイルの入力側の端部と接続する入力側導電性部材と、前記固定子コイルの中性点側の端部と接続する中性点側導電性部材とからなり、前記樹脂板に設けられた第2の溝は、前記入力側導電性部材の接続部の湾曲部が収納される溝と、前記中性点側導電性部材の接続部の湾曲部が収納される溝とからなり、前記樹脂板は、前記入力側導電性部材の接続部の湾曲部が収納される溝と、前記中性点側導電性部材の接続部の湾曲部が収納される溝との間に設けられた隔壁を備えるようにしたものである。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記入力側導電性部材の接続部の湾曲部が収納される溝と、前記中性点側導電性部材の接続部の湾曲部が収納される溝とを充填する絶縁性樹脂を備えるようにしたものである。
(4)上記(2)において、好ましくは、中性点側導電性部材は、前記磁極ティースの数により、円環を周方向に分割した形状であり、前記複数の磁極ティースに巻回された複数の固定子コイルの内、隣接する固定子コイルの中性点側の同士を接続するものであり、前記中性点側導電性部材の曲げ位置に設けられた脆弱部を備えるようにしたものである。
(5)上記(4)において、好ましくは、前記中性点側導電性部材の突出端子部は、その先端から根元にかけて、段階的に太くなっているものである。
(6)上記(4)において、好ましくは、中性点側導電性部材は、前記第1の溝に挿入される基部側に屈曲部を備え、前記樹脂板に形成された第1の溝の内、前記中性点側導電性部材が挿入される溝には、前記屈曲に合わせた屈曲溝部を備えるようにしたものである。
本発明によれば、コイルとリングの接続部の接合時に、溶接などの熱影響を受けにくくなる。
以下、図1〜図12を用いて、本発明の一実施形態による回転電機の構成について説朋する。ここでは、ハイブリット自動車(HEV)の駆動等に用いられる電動機の一例として、回転電機は、固定子として集中巻き巻線構造の例で説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による回転電機の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による回転電機の全体構成を示す断面図である。
回転電機1は、エンジン4と、トランスミッション5との間に配置される。回転電機1は、固定子2と、回転子3を備えている。固定子2は、磁性鋼板を積層して形成した固定子鉄心21と、固定子コイル22とを備えている。固定子コイル22は、固定子鉄心21の突極に、集中巻きで、巻回されている。
回転子3は、固定子鉄心同様磁性鋼板を積層して形成した回転子鉄心31と、その鉄心の回転中心に貫通して固着されたシャフト32とを備えている。なお、図示は省略しているが、回転子鉄心31には、複数個の永久磁石が埋め込まれている。また、回転子3は、シャフト32を介して、エンジン4の回転軸41とトランスミッション5の回転軸51に結合され、固定子2に対して回転可能に保持されている。
次に、図2及び図3を用いて、本実施形態による回転電機に用いる固定子2の構成について説明する。
図2及び図3は、本発明の一実施形態による回転電機に用いる固定子の構成を示す斜視図である。
図2及び図3に示すように、固定子2は、円環状に形成されている。固定子2は、周方向に間隔をあけて配列されるとともに、半径方向に延びた複数の磁極ティース21aを備えている。固定子コイル22は、磁極ティース21aの周囲に、集中巻きで巻回されている。
図2に示すように、固定子2の軸方向の一端には、外部装置との間で、固定子コイル22に対して集配電を行う集配電リング23が配置されている。集配電リング23は、環状に形成してなる複数の入力側導電性部材23aと、円弧状の複数の中性点側導電性部材23fとを備える。導電性部材23aの詳細形状については、図5を用いて後述し、また、導電性部材23fの詳細形状については、図11を用いて後述する。これら導電性部材23a,23fは、絶縁性の樹脂板23bの溝内に挿入・固定される。
次に、図4を用いて、本実施形態による回転電機に用いる集配電リング23と固定子コイル22の接続関係について説明する。
図4は、本発明の一実施形態による回転電機に用いる集配電リングと固定子コイルの接続関係を示す結線図である。
図1〜図3に示した固定子コイル22は、8個のU相コイルU1,U2,…,U8と、8個のV相コイルV1,V2,…,V8と、8個のW相コイルW1,W2,…,W8とからなっている。すなわち、固定子コイル22は、24個のコイルから構成されている。
図2及び図3に示した入力側導電性部材23aは、U相入力側導電性部材23a(U)と、V相入力側導電性部材23a(V)と、W相入力側導電性部材23a(W)とから構成されている。それぞれの入力側導電性部材23a(U),23a(V),23a(W)は、銅板をプレス加工により打ち抜き形成されており、約315°の略環状となっている。
複数の中性点側導電性部材23fは、24個の円弧状導電性部材23f(1),23f(2),…,23f(24)から構成されている。それぞれの円弧状導電性部材23f(1),23f(2),…,23f(24)は、銅板をプレス加工により打ち抜き形成されており、約15°(15°よりは僅かに小さい)の円弧状となっている。
なお、図4において、入力側導電性部材23a(U),23a(V),23a(W)の端部に図示された丸印,円弧状導電性部材23f(1),23f(2),…,23f(24)の端部に図示された丸印,及び、U相コイルU1,U2,…,U8と、V相コイルV1,V2,…,V8と、W相コイルW1,W2,…,W8との両端部に図示された丸印は、接続部を示している。
U相入力側導電性部材23a(U)の接続端部は、U相コイルU1,U2,…,U8のそれぞれの一方の端部に接続される。また、V相入力側導電性部材23a(V)の接続端部は、V相コイルV1,V2,…,V8のそれぞれの一方の端部に接続される。さらに、W相入力側導電性部材23a(W)の接続端部は、W相コイルW1,W2,…,W8のそれぞれの一方の端部に接続される。
一方、U相コイルU1,U2,…,U8と、V相コイルV1,V2,…,V8と、W相コイルW1,W2,…,W8の他方の端部は、円弧状導電性部材23f(1),23f(2),…,23f(24)によって接続される。
この接続により、8個のU相コイルU1,U2,…,U8は、それぞれ並列接続され、8個のV相コイルV1,V2,…,V8は、それぞれ並列接続され、8個のW相コイルW1,W2,…,W8は、それぞれ並列接続され、さらに、全体として、中性点において、スター結線される。
次に、図5を用いて、本実施形態による回転電機の集配電リング23に用いる入力側導電性部材23aの構成について説明する。
図5は、本発明の一実施形態による回転電機の集配電リングに用いる入力側導電性部材の構成を示す斜視図である。
図4にて説明した入力側導電性部材23a(U),23a(V),23a(W)は、全て同一形状であり、ここでは、入力側導電性部材23aとして説明する。導電部材23aは、8個の突出端子部23aaを有している。突出端子部23aaは、図4にて説明したように、各相の8個の固定子コイル22と接続するために用いられる。突出端子部23aaは、略環状の部材から、突出するように形成されている。
次に、図6及び図7を用いて、本実施形態による回転電機に用いる入力側導電性部材23aと固定子コイル22の接続関係について説明する。
図6及び図7は、本発明の一実施形態による回転電機用いる入力側導電性部材と固定子コイルの接続関係を示す要部断面図である。
絶縁性の樹脂板23bは、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの絶縁樹脂を射出成形して、形成される。樹脂板23bは、入力側導電性部材23aを収納するための溝部23bbを有している。
図5に示したように、環状に曲げ加工された入力側導電性部材23aの基部(8個の突出端子部23aa以外の部分)には、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の絶縁シートが、接着剤により貼り付けられる。それぞれ絶縁シートの貼り付けられた図4にて説明した入力側導電性部材23a(U),23a(V),23a(W)は、図4に示したような位置関係で、15°ずつずらして積層され、樹脂板23bの溝部23bbに収納される。このとき、入力側導電性部材23aの突出端子部23aaは、図6に示すように、溝部23bbの側端面から突出している。突出量L1は、10〜20mm程度であり、ここでは、15mmとしている。
一方、3相の固定子コイル22の中の、1相分は8個のコイルから構成されるが、そのうちの1個のコイルの一方の端部が引き出され、銅製のコイルの一方の端部と、入力側導電性部材23aの突出端子部23aaとは、銅製のターミナル23cにより仮止めされた後、ターミナル23cを溶接することで電気的に接続される。溶接の一例としては、溶接部を高電圧,高電流によって加熱,溶融させ接合する電気溶接がある。電気溶接の場合、接合部は高温に加熱されるため、樹脂部品等熱に弱い物質が近接していると、部品の溶融,変形などが懸念される。絶縁性の樹脂板23bの材質をPPSとした場合、融点は、例えば、280℃程度であるのに対して、溶接部は、数百℃まで加熱される。
このとき、本実施形態では、ターミナル23cによって仮止めされている溶接部は、樹脂板23bから10mm以上離れているため、溶接などの接合による熱影響を樹脂板に与えることが無いものである。また、接合時には、接合部が樹脂板23bよりはなれているため、溶接装置の電極及び機構も簡素な物で構成できる。
樹脂板23bには、第2の溝部23bcが設けられている。そして、コイルの一方の端部と、入力側導電性部材23aの突出端子部23aaとが溶接された後は、図7に示すように、その接続部は折り曲げらることで、湾曲させて湾曲部を形成し、この湾曲部は、溝部23bcの内部に収納される。その結果、樹脂板23bの厚さ(固定子の軸方向の長さ)を短くすることができる。また、第2の溝部23cには、樹脂23eを充填することで、固定子コイルの端部や、入力側導電性部材23aの突出端子部23aaが、水分等にさらされるのを防止している。
次に、図8を用いて、本実施形態による回転電機の集配電リング23に用いる中性点側導電性部材23fの構成について説明する。
図8は、本発明の一実施形態による回転電機の集配電リングに用いる中性点側導電性部材の構成を示す斜視図である。
中性点側導電部材23fは、基部23faと、2つの突出端子部23fbとからなる。基部23faの中央部には、屈曲部23fcが設けられている。また、基部23faと、2つの突出端子部23fbとのそれぞれの接続部には、突出端子部23fbの両側に、脆弱部23fdが設けられている。脆弱部23fdは、突出端子部23fbの付け根に、溝等を形成することで形成される。
次に、図9〜図11を用いて、本実施形態による回転電機に用いる中性点側導電性部材23fと固定子コイル22の接続関係について説明する。
図9は、本発明の一実施形態による回転電機用いる中性点側導電性部材の樹脂板への保持状態を示す平面図である。図10及び図11は、本発明の一実施形態による回転電機用いる中性点側導電性部材と固定子コイルの接続関係を示す要部断面図である。
図9に示すように、絶縁性の樹脂板23bは、中性点側導電性部材23fを収納するための溝部23beを有している。溝部23beには、屈曲溝部23bfが設けられている。溝部23beに中性点側導電性部材23fを挿入する際、溝部23beの屈曲溝部23bfに、中性点側導電性部材23fの屈曲部23fcを挿入することで、中性点側導電性部材23fの位置決めが行える。樹脂板23bの溝部23beには、周方向に、24個の中性点側導電性部材23fが順次挿入され、位置決めされる。
樹脂板23bは、入力側導電性部材23aの突出側端部23aaを折り曲げた後に収納する溝部23bdと、中性点側導電性部材23fの突出端子部23fbを折り曲げた後に収納する溝部23bcとを有している。溝部23bdと溝部23bcとは、周方向に互い違いに設けられ、両者の間は、隔壁23bgにより遮られている。隔壁23bgにより、接続部間の電気的絶縁性が確保される。
ここで、図10に示すように、中性点側導電性部材23fの突出端子部23fbは、溝部23bcの側端面から突出している。突出量L2は、10〜20mm程度であり、ここでは、15mmとしている。
3相の固定子コイル22の中の、1相分は8個のコイルから構成されるが、そのうちの1個のコイルの他方の端部(入力側導電性部材と接続される側と反対側の端部)が引き出され、銅製のコイルの他方の端部と、中性点側導電性部材23fとは、銅製のターミナル23cにより仮止めされた後、ターミナル23cを溶接することで電気的に接続される。
ここで、図9に示したように、隣接する2個の中性点側導電性部材23fの内、一方の中性点側導電性部材23fの一方の突出端子部23fbと、他方の中性点側導電性部材23fの一方の突出端子部23fbとは隣接しているので、これらは同時に、固定子コイルの他方の端部と溶接される。
本実施形態では、ターミナル23cによって仮止めされている溶接部は、樹脂板23bから10mm以上離れているため、溶接などの接合による熱影響を樹脂板に与えることが無いものである。また、接合時には、接合部が樹脂板23bよりはなれているため、溶接装置の電極及び機構も簡素な物で構成できる。
コイルの他方の端部と、中性点側導電性部材23fの突出端子部23fbとが溶接された後は、図11に示すように、その接続部は折り曲げられ、溝部23bdの内部に収納される。その結果、樹脂板23bの厚さ(固定子の軸方向の長さ)を短くすることができる。また、溝部23bdには、樹脂23eを充填することで、固定子コイルの端部や、中性点側導電性部材23fの突出端子部23fbが、水分等にさらされるのを防止している。すなわち、接続部が直接露出することは無く、外部からのごみ等が直接導電部に接触することは無く、電気的絶縁性が確保できる。
図8に示したように、中性点側導電部材23fは、曲げ位置に凹部形状などの脆弱部23fdを設けられており、この脆弱部23fdから曲げられるため、導電部材23fが樹脂板の溝より浮き上がることなく構成できる。なお、脆弱部は、図5に示した入力側導電性部材23aの突出側端部23aaの根元には設けられていない。これは、入力側導電性部材23aの環状の基部が十分に長いため、突出側端部23aaを折り曲げる際に、突出側端部23aaの根元のほぼ同一箇所で折り曲げが可能なためである。一方、中性点側導電部材23fは、周方向に24分割された形状となっているため、基部23faの長さが短く、脆弱部23fdを設けないと、折り曲げ位置が一定にならず、不用意な場所で降り曲がるため、これを防止するために、脆弱部23fが設けられている。
また、図8に示したように、中性点側導電性部材23fの突出端子部23fbは段階的に太くなっていることで、溶接などの接合による熱影響を樹脂板23bに与えることが無く、さらに溶接時の熱を接合部に集中できるため良好な溶接が得られ、且つ導電部材23fめ強度を保つことができる。すなわち、前述したように、入力側導電性部材23aでは、1本の突出側端部23aaと、1本の固定子コイルの端部が溶接により接続されるのに対して、中性点側導電性部材23fでは、2本の突出端子部23fbと、1本の固定子コイルの端部が溶接により接続されるので、1本の突出側端部23aaと1本の突出端子部23fbの太さを同じすると、中性点側導電性部材23fの2本の突出端子部23fbと、1本の固定子コイルの端部を溶接する場合の方が、熱ひけが大きくなる。そこで、中性点側導電性部材23fの突出端子部23fbについては、先端から根元にかけて段階的に太くなっている,換言すると、先端を細くすることで熱ひけを小さくして、良好な溶接が可能となる。すなわち、コイル22との接合部が段階的に太くなっていることで、溶接などの接合による熱影響を樹脂板23bに与えることが無く、さらに溶接時の熱を接合部に集中できるため良好な溶接が得られ、且つ導電部材23fの強度を保つことができる。
次に、図12を用いて、本実施形態による回転電機が搭載されるハイブリッド自動車の構成について説明する。
図12は、本発明の一実施形態による回転電機が搭載されるハイブリッド自動車の構成を示すシステム構成図である。
回転電機(M)1は、図1にして説明したように、エンジン(ENG)4とトランスミッション5の間に配置される。インバータ(INV)6は、バッテリー(BA)7に蓄積された直流電力を、交流電力に変換した上で、回転電機1に供給する。回転電機1は、この交流電力により駆動され、駆動力を出力する。
エンジン4及び回転電機1の駆動力は、トランスミッション5によって変速され、差動装置8によって左右に分配され、前輪9R,9Lを回転駆動する。また、回生制動時には、前輪9R,9Lの駆動力によって、回転電機1が回転駆動され、回転電機1が発電機として作用することで、その発電電力は、インバータ6によって直流電力に変換された上で、バッテリー7に蓄電される。
以上説明したように、本実施形態によれば、コイルと導電部材端子部は電気的に接続された後に折り曲げることで、溶接などの接合による熱影響を樹脂板に与えることがなくなる。さらに、接合時には、接合部が固定子よりはなれているため、接合装置も簡素な物で構成できる。
さらに、樹脂板には、接続部各々の間に隔壁を設けていることで接続部間の電気的絶縁性が確保できる。
またさらに、樹脂板には接続部各々の間に隔壁を設けており、接続部と隔壁の間及び接続部表面に絶縁性の樹脂が充填されていることで接続部が直接露出することは無く、外部からのごみ等が直接導電部に接触することは無く電気的絶縁性が確保できる。
中性点側導電部材は、コイル間を接続するように、各々に分かれて,すなわち、円周方向に24分割して構成し、さらに、曲げ位置に凹部形状などの脆弱部を有することで、当該部から曲げられるため導電部材が樹脂板の溝より浮き上がることなく構成できる。
またさらに、中性点側導電部材における、コイルとの接合部は段階的に太くなっていることで、溶接などの接合による熱影響を樹脂板に与えることが無く、且つ導電部材の強度を保つことができる。
また、絶縁性の樹脂板に設けられる、導電部材を挿入する溝は屈曲部を有しており、導電部材は溝の屈曲形状に合わせ整形されていることで導電部材の位置が固定されるため、接合の際の接合部の位置決めが容易になる。
本発明の一実施形態による回転電機の全体構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態による回転電機に用いる固定子の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による回転電機に用いる固定子の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による回転電機に用いる集配電リングと固定子コイルの接続関係を示す結線図である。 本発明の一実施形態による回転電機の集配電リングに用いる入力側導電性部材の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による回転電機用いる入力側導電性部材と固定子コイルの接続関係を示す要部断面図である。 本発明の一実施形態による回転電機用いる入力側導電性部材と固定子コイルの接続関係を示す要部断面図である。 本発明の一実施形態による回転電機の集配電リングに用いる中性点側導電性部材の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による回転電機用いる中性点側導電性部材の樹脂板への保持状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態による回転電機用いる中性点側導電性部材と固定子コイルの接続関係を示す要部断面図である。 本発明の一実施形態による回転電機用いる中性点側導電性部材と固定子コイルの接続関係を示す要部断面図である。 本発明の一実施形態による回転電機が搭載されるハイブリッド自動車の構成を示すシステム構成図である。
符号の説明
1…回転電機
2…固定子
21…固定子鉄心
21a…磁極ティース
22…固定子コイル
23…集配電リング
23a…入力側導電部材
23b…絶縁性樹脂板
23c…ターミナル
23d…隔壁
23e…樹脂
23f…中性点側導電部材
23g…脆弱部
3…回転子
31…回転子鉄心
32…シャフト
4…エシジン
41…エンジン回転軸
5…トランスミツション
51…トランスミツション回転軸

Claims (6)

  1. 半径方向に延びる複数の磁極ティースを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の前記磁極ティースに巻回された固定子コイルと、この固定子コイルの端部に接続され、外部装置との間で前記固定子コイルに対して集配電する集配電リングとを有する固定子と、
    前記固定子の内周側に、回転可能に保持された回転子と
    を有する回転電機であって、
    前記集配電リングは、
    絶縁性の樹脂板と、
    この樹脂板に形成された第1の溝に挿入され、保持される導電性部材とを備え、
    前記導電性部材は、
    前記樹脂板の第1の溝に挿入される基部と、
    この基部と一体的に成形され、前記導電性部材が前記樹脂板の第1の溝に挿入された状態で、前記樹脂板の端部から突出するとともに、前記固定子コイルの端部と接続される複数の突出端子部とを備え、
    前記突出端子部と前記固定子コイルの端部は、共に湾曲した湾曲部を有しており、この湾曲部は、前記樹脂板に設けられた第2の溝に収納されていることを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1記載において、
    前記導電性部材は、
    前記固定子コイルの入力側の端部と接続する入力側導電性部材と、
    前記固定子コイルの中性点側の端部と接続する中性点側導電性部材とからなり、
    前記樹脂板に設けられた第2の溝は、前記入力側導電性部材の接続部の湾曲部が収納される溝と、前記中性点側導電性部材の接続部の湾曲部が収納される溝とからなり、
    前記樹脂板は、前記入力側導電性部材の接続部の湾曲部が収納される溝と、前記中性点側導電性部材の接続部の湾曲部が収納される溝との間に設けられた隔壁を備えることを特徴とする回転電機。
  3. 請求項2記載において、
    前記入力側導電性部材の接続部の湾曲部が収納される溝と、前記中性点側導電性部材の接続部の湾曲部が収納される溝とを充填する絶縁性樹脂を備えることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項2記載において、
    中性点側導電性部材は、前記磁極ティースの数により、円環を周方向に分割した形状であり、前記複数の磁極ティースに巻回された複数の固定子コイルの内、隣接する固定子コイルの中性点側の同士を接続するものであり、
    前記中性点側導電性部材の曲げ位置に設けられた脆弱部を備えることを特徴とする回転電機。
  5. 請求項4記載において、
    前記中性点側導電性部材の突出端子部は、その先端から根元にかけて、段階的に太くなっていることを特徴とする回転電機。
  6. 請求項4記載において、
    中性点側導電性部材は、前記第1の溝に挿入される基部側に屈曲部を備え、
    前記樹脂板に形成された第1の溝の内、前記中性点側導電性部材が挿入される溝には、前記屈曲に合わせた屈曲溝部を備えることを特徴とする回転電機。
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