JP4850607B2 - 眼科検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検眼眼底の観察または撮影に用いられる光学系と、前記光学系を介して被検眼に視認させ該被検眼の視線を誘導する内部固視灯を有する眼科検査装置に関するものである。
従来から、被検眼の所定部位を観察あるいは撮影する眼底カメラや視野計など種々の眼科検査装置が知られており、この種の装置では被検眼の視線を検査に適した固視位置に導く、あるいは再検査を行なう場合に同一の固視位置を再現する、などの目的で固視灯を設ける構成が知られている。
この固視灯の提示位置(点灯位置)は検者の判断に応じて所望の位置に移動できる必要がある。そこで、任意に固視灯の位置を移動させるために、複数の輝点を用意し点灯させる輝点を選択することにより固視灯を任意に移動させたのと同じ効果を得るようにした構成が知られている。このような構成では、固視灯の提示位置を点灯させている輝点の座標として把握することができ、たとえばこれに応じてモニタ上の同一座標に表示マーカなどを表示させることで、検者にモニタを介して固視灯提示位置を認識させることができる。
しかしながら、このように予め位置を固定した輝点を複数用意し、点灯させる輝点を選択して固視灯位置を決定する構成では、所望の点灯位置を得るべく充分な微調整を行なえるようにするためには、非常に多数の輝点を用意しなくてはならない。たとえば、眼底カメラの固視移動を有効径内で円滑に行うには約100点ほどの輝点が必要であり、固視灯関係の構成が複雑になる問題がある。
一方、可動式の固視灯を設ける構成も知られており、たとえば固視灯の位置を制御する信号から検出した固視灯位置に応じてキャラクタを発生させて画像合成するという構成が提案されている(下記の特許文献1)。また、任意の位置に動かせる固視灯の光を、眼底に照射する光と位置記録する光に分光して、固視灯位置を記録する光を観察モニタに導くようにした構成も知られている(下記の特許文献2)。
特開2002−571号公報 特開2002−65610号公報
上記の従来技術のうち、特許文献1の構成では、固視灯の位置を制御し、かつ画像合成を行なわなければならず、システムの構造が複雑になる問題がある。また、特許文献2の構成では、分光、反射の別光路を作らなければならないので光学系が複雑になる問題がある。また、特許文献1および2のいずれにおいても、眼底に投影された輝点の位置を直接観察ないし記録するものではないので、固視灯位置の記録/再現精度や信頼性に疑問が残る。
そこで、眼底に投影された輝点を直接、観察あるいは撮影することができれば、複雑な構成を必要とせず、固視位置を確実に検者が認識でき、また眼底画像とともに確実に記録できると考えられる。しかしながら、このような構成を実現するには次のような問題がある。
特に、無散瞳方式の眼底カメラにおける内部固視灯は、被検眼の固視位置誘導の目的で可視光で輝点を提示しているが、縮瞳を防ぐために微弱な光量で点灯させなければならず、また、撮影直前の眼底観察は赤外波長で行なわれるため、眼底に投影された可視光の輝点の眼底反射像を捕らえることは非常に困難である。
本発明の課題は、上記の問題を解決し、眼科検査装置において、複雑な構成を必要とせず、確実に被検眼の視線を誘導できるとともに、固視灯の位置を正確に記録できるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明においては、被検眼眼底の観察または撮影に用いられる光学系と、前記光学系を介して被検眼に視認させ該被検眼の視線を誘導する内部固視灯を有する眼科検査装置において、前記内部固視灯をほぼ同等の点灯位置で点灯する可視光発光素子および赤外光発光素子から構成し、前記光学系と被検眼のアライメント時、前記可視光発光素子により前記光学系を介して被検眼の視線を誘導するとともに、前記赤外光発光素子から前記光学系を介して被検眼の眼底に投影される赤外光の輝点を前記光学系を介して観察または撮影する構成を採用した。
特に、前記内部固視灯は、前記可視光発光素子および前記赤外光発光素子を一体化した発光素子から構成することができる。
また、前記内部固視灯の点灯位置は検者が操作手段を介して制御することができる。
また、前記内部固視灯の前記可視光発光素子および前記赤外光発光素子をそれぞれ独立して制御する制御手段を設けることができる。
さらに、前記制御手段を介して、検者が検査状況に応じて前記可視光発光素子の発光輝度、点灯、消灯、または点滅状態を調節するための操作手段を設けることができる。
また、前記制御手段を介して、被検眼眼底の観察または撮影の状況に応じて前記赤外光発光素子の発光輝度、点灯、消灯、または点滅状態を制御することができる。
また、前記光学系を介して無散瞳方式の眼底撮影を行なうことができる。
あるいはさらに、前記光学系を介して可視光による眼底撮影を行なう第1の撮像装置と、赤外光による眼底撮影を行なう第2の撮像装置が設けられ、検者のシャッタ操作に応じてまず前記第2の撮像装置により前記内部固視灯の赤外光発光素子から眼底に投影された輝点を含む眼底画像を撮影し、その後、前記第1の撮像装置により眼底画像を撮影する構成を用いることができる。
また、前記第1の撮像装置の撮影画角よりも前記第2の撮像装置の撮影画角が広角である構成を用いることができる。
上記構成によれば、多数の輝点を提示するための発光素子を配置したり、固視灯位置記録用の複雑な光路を設ける必要がなく、簡単安価な構成により内部固視灯の位置を観察または記録することができる。
また、内部固視灯は可視光発光素子および赤外光発光素子を一体化した発光素子から簡単安価に構成することができる。内部固視灯は可動式とすることができ、簡単安価な構成により検者が操作できるよう構成することができる。
また、内部固視灯の可視光発光素子および赤外光発光素子の点灯、消灯、または点滅状態は、検者が検査状況に応じて、あるいは自動的に独立して制御することができる。
また、検者のシャッタ操作に応じてまず前記第2の撮像装置により前記内部固視灯の赤外光発光素子から眼底に投影された輝点を含む眼底画像を撮影し、その後、前記第1の撮像装置により眼底画像を撮影する構成においては、第1の撮像装置により行なう眼底撮影の際の視線誘導方向を、前記内部固視灯の赤外光発光素子から眼底に投影された輝点として第2の撮像装置により撮影された眼底画像中に明確に記録することができる。
また、前記第1の撮像装置の撮影画角よりも前記第2の撮像装置の撮影画角が広角である構成とすることにより、第1の撮像装置の眼底撮影の倍率に影響されずに、見切れることなく眼底撮影の際の視線誘導方向を、前記内部固視灯の赤外光発光素子から眼底に投影された輝点として記録することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態の一例として眼底を照明する照明光学系と照明された眼底を結像する結像光学系などの主たる光学系を有し、無散瞳方式の眼底カメラとして用いることができる眼科検査装置の実施例を示す。
図1は本発明を採用した眼科検査装置として、赤外光でアライメントおよび眼底観察を行ない、その後、可視光で眼底のカラー画像を撮影する無散瞳方式の眼底カメラの要部構成を示している。
図1の眼科検査装置において、装置本体10には、眼底を照明する照明光学系と、照明された眼底を結像する結像光学系が設けられている。照明光学系では、ハロゲンランプなどの光源11から発せられた光並びに凹面鏡12で反射した光は、可視カット赤外透過フィルタ13を介して赤外光となり、ストロボ14を通過して拡散板15に入射して拡散され、被検眼1の前眼部(瞳)1bと共役な位置に配置されたリングスリット16を照明する。このリングスリット16からの照明光は、レンズ17、対物レンズ22の反射を除去するための黒点板18、ハーフミラー19、リレーレンズ20を通過し、中心に穴の開いた穴あき全反射ミラー21で反射されてから対物レンズ22を経て、被検眼1の前眼部1bより眼底1aに入射し、眼底1aを赤外光で照明する。
眼底1aからの反射光は、対物レンズ22を介して受光され、穴あき全反射ミラー21の穴を通過して撮影絞り31、フォーカスレンズ32、結像レンズ33を通過して、ハーフミラー34で反射され、眼底1aと共役な位置に配置された視野絞り35を介して赤外透過可視反射ミラー36に入射する。赤外透過可視反射ミラー36を透過した赤外光は、ミラー38で反射され、結像レンズ37を通過して赤外光に感度を有する赤外CCDなどで構成される撮像装置40に入射される。
撮像装置40の出力する赤外光画像は、モニタ41に表示されるが、この画像はスイッチ61を介してメモリ62に取り込むことができるようにしてある。メモリ62に記録される赤外光画像は、本実施例では後述のように内部固視灯43の点灯位置、すなわち内部固視灯43による視線誘導方向を記録するために用いられる。
さらに、本体10には、PC(パーソナルコンピュータ)64を接続するためのUSBなどによるインターフェース63が設けられている。PC64は、モニタ66、HDD65、不図示のキーボードその他の部材を有する。なお、以下に示す主制御部101は、PC64のCPUなどを用いて構成されていてもよい。
PC64は、インターフェース63を介して上記の撮像装置40の(赤外光)撮影画像を記録するメモリ62、および後述の撮像装置53の(可視光)撮影画像を記録するメモリ54にアクセスすることができ、これらの撮影画像を関連づけてHDD65上に構築されたデータベースなどに記録することができるようになっている。
また、ミラー36で反射された可視光は、少なくとも2種類の変倍レンズ47a、47bのいずれかを介して、取り付けユニット50に入射し、そこに内蔵された可視光に感度を有する可視CCDなどで構成される撮像装置53で受光される。取り付けユニット50は、本体10において瞳共役位置近傍に固定されたマウント51に着脱可能に取り付けられ、装着されたときコネクタ52を介してシャッタ46からのシャッタ操作信号を取り込み、この操作信号を、撮像装置53並びに撮像装置で撮像された画像を記憶するメモリ54に供給する。撮像装置53並びにメモリ54には、コネクタ52を介して本体10側から給電が行われる。
このような結像光学系において、被検眼1の眼底1aと共役な位置がRで、また前眼部(特に瞳)と共役な位置がPで図示されており、視野絞り35は、対物レンズ22、結像レンズ33などで構成される光学系(第1の光学系)に対して眼底共役位置に配置されるので、この光学系による眼底像は視野絞り35近傍に結像され、また、撮像装置40の撮像面は、結像レンズ37に関して視野絞り35と共役な位置に、また撮像装置53の撮像面は、変倍レンズ47a、47b(第2の光学系)に関して視野絞り35と共役な位置に配置されるので、視野絞り35の眼底像は、結像レンズ37、並びに変倍レンズ47a、47bで再結像され、撮像装置40、53は、結像された眼底像を撮影することができる。
このような構成において、可視カット赤外透過フィルタ13が照明光路に配置されているので、眼底が赤外光で照明され、眼底像が対物レンズ22、フォーカスレンズ32、結像レンズ33により視野絞り35の位置に結像される。視野絞り35の眼底像は、赤外透過可視反射ミラー36を透過して結像レンズ37により撮像装置40の撮像面に再結像されるので、眼底像がモニタ41に白黒画像として表示され、検者はモニタ41を介して眼底像を観察できる。
なお、照明光学系には、フォーカスドット光源30が設けられ、この光源30からの光束がハーフミラー19を介して眼底1aに入射され、フォーカスレンズ32の移動に応じてフォーカスドット位置が変化するので、検者はフォーカスドットを観察することにより被検眼にピントを合わせることができる。また、アライメントの初期段階では、前眼部レンズ42が挿入されるので、検者は被検眼1の前眼部1bの画像をモニタ41で確認することができる。
さらに、本実施例では、ハーフミラー34の後方の眼底共役位置Rよりもわずかに後方の位置に内部固視灯43が設けられている。アライメントや合焦操作の時、内部固視灯43を点灯し、検査の際、被検者に内部固視灯43を注視させることにより、被検眼の視線を検査に適した位置に誘導し、アライメントや合焦操作を確実にすることができる。
本実施例では、内部固視灯43を可視光を投光する可視波長LED(以下可視LEDという)43aと赤外光を投光する赤外波長LED(以下赤外LEDという)43bを有する2波長LED光源により構成する。たとえば、内部固視灯43は図2に示すように、内部に可視LED43aおよび赤外LED43bを封入したLED素子として構成することができる。
このようなLED素子を用いた内部固視灯43の点灯制御は、LED制御回路102を介して主制御部101により行なわれる。主制御部101は、CPUおよびメモリなどの制御素子から構成され、不図示のキー入力部および表示装置などから構成された操作部103からの検者の操作入力に応じて装置全体の動作を制御する。なお、主制御部101および操作部103はパーソナルコンピュータなどのハードウェアを用いて構成することもできる。
また、内部固視灯43の点灯位置は、所望の方向に被検眼の視線を誘導するために検者が調節できるようにする。このためには、たとえば図3に示すように内部固視灯43(図2のように2波長LED素子で構成されたもの)を支持腕43dの先端に装着し、支持腕43dの中間部をボールジョイント様の可動支点43cで支持し、支持腕43dの後端を操作レバー43eとして、検者が操作できるように機外に露出させておく。
あるいは、操作レバー43eは、不図示のモータやソレノイドのような駆動手段で電動制御できるようにしておいてもよい。この場合には、検者がスイッチやジョイスティック、マウスなどにより内部固視灯43の位置を制御できるようにする(図4参照)。この場合には、主制御部101が所定のプログラムに応じて内部固視灯43の位置を自動制御することもできる。
なお、図3の内部固視灯43廻り以外の構成は図1と同じである。
LED制御回路102周辺の制御回路の構成を図4に示す。図4に示すように、LED制御回路102は、内部固視灯43の可視LED43aおよび赤外LED43bをそれぞれ独立して制御できるよう可視LED制御回路102a、および赤外LED制御回路102bから構成する。
可視LED制御回路102aおよび赤外LED制御回路102bは、可視LED43aおよび赤外LED43bの駆動を主制御部101のプログラム実行に応じて、あるいはさらに符号103a、103bに示すようなユーザ操作入力に応じて制御するものとする。
たとえば、可視LED43aは、被検者の視認性、すなわち視線誘導の確実性を考慮して、その点灯光量、点滅の有無、あるいはその点滅頻度を検者がユーザ操作により設定できるよう可視LED制御回路102aを構成する(103a、103b)。
一方、赤外LED43bは、本実施例では眼底1aに投影された赤外光の輝点の眼底反射像を撮像装置40〜モニタ41を介して観察、あるいは撮影(記録)できるようにする(赤外LED43bは被検者に視認させる目的のものではないから必ずしも点滅させる必要はない)。
このために、符号103c、103dで示すように、照明ランプ(11)の光量、およびモニタ41の輝度(あるいはコントラスト)などを調節するユーザ操作情報に応じて、赤外LED43bの点灯光量を設定できるよう赤外LED制御回路102bを構成する。さらに、赤外LED制御回路102bは撮像装置(CCD)40の感度に関する情報(現在の感度設定情報、あるいは出荷時に校正値としてROMなどに格納したデバイス固有の感度情報など)を参照して、赤外LED43bの点灯光量を設定できるようにしておく。
このような構成により、充分なS/N比をもって眼底1aに投影された赤外光の輝点の眼底反射像をモニタ41を介して観察、あるいはさらに撮影(記録)することができる。
次に上記構成における動作につき、図5のフローチャートを参照して説明する。図5は、上記構成において実施される眼科撮影処理の流れを示している。図示の手順は、主制御部101、あるいは(主制御部101を兼ねる)PC64のCPUにより制御されるもので、これらの制御手段が実行するプログラムとして不図示の適当なプログラム記憶手段(たとえばHDD65あるいは不図示のROMなど)に格納しておく。
上記構成において、無散瞳眼底撮影を行なうに際して、まず被検眼1と装置のアライメントを行なう。この時、ランプ11を点灯させるとともに内部固視灯43の可視LED43aおよび赤外LED43bを点灯させ(図5ステップS1)、内部固視灯43の点灯位置をたとえば図3に例示した機構を介して調節し、被検眼の視線を所望の方向に誘導する。この際、可視LED43aの点灯光量(あるいはさらに点滅条件)、および赤外LED43bの点灯光量は、ユーザ操作ないし装置の各部の状態に応じて制御される。
特に、赤外LED43bの点灯光量は、眼底1aに投影された赤外光の輝点の眼底反射像を撮像装置40を介して充分なS/N比をもってモニタ41に表示できるように自動的に調節される。もちろん、このとき可視LED43aの光量は無散瞳撮影の条件を損なわないよう、縮瞳が起きない程度の光量に制御する。
内部固視灯40による視線誘導を行ないつつ、アライメントを実施し、アライメントが完了(ステップS2)すると、シャッタスイッチ46が操作され(ステップS3)、このシャッタ操作信号で撮影処理が開始される。
まず、被検眼1の視線誘導方向(固視灯位置)を記録すべく、切換スイッチ61が図1の下側に切り換えられ(ステップS4)、撮像装置40による赤外観察像をメモリ62に保存する(ステップS5)。このとき、もちろん、内部固視灯43の赤外LED43bは眼底1aに投影された赤外光輝点の眼底反射像を同時に撮影できるよう引き続き点灯させておく。
このとき撮像装置40で撮影される赤外観察像の眼底画像は、結像レンズ37の作用により、選択状態にある変倍レンズ47aまたは47bを介して撮像装置53により撮影される可視光眼底画像よりも広範囲の眼底画像になっている。しかも、前述のように赤外LED43bが点灯しているので、この赤外観察像の眼底画像には眼底に投影されている赤外LED43bの輝点が重なって撮影される。
したがって、この撮像装置40の赤外観察像を記録すれば、シャッタスイッチを46を押した時の固視灯位置(視線誘導方向)が記録できることになる。このとき、上記のように撮影目的に応じて選択されている変倍レンズ47aまたは47bには無関係の倍率で結像レンズ37を介した広角の赤外眼底画像上に確実に見切れることなく固視灯位置(視線誘導方向)を記録することができる。
赤外観察像の記録が終了すると、取り付けユニット50の撮像装置53とメモリ54が起動され、眼底のカラー(可視光像による)静止画の取り込み動作が開始される(ステップS8)。
この可視光撮影に先立ち、可視LED43aは上記カラー静止画の取り込み動作に応じて消灯または減光させる(ステップS6)。
また、撮像装置53による可視光撮影(ステップS8)に際しては、カラー静止画の取り込み動作に同期して撮像装置53からストロボ14に発光を指示する信号(光量制御信号)を発生させ、これによりストロボ14を発光させる(ステップS7)。
ストロボ14の発光により照明された眼底像は、視野絞り35の位置に一旦結像されたあと、レンズ47aまたは47bにより撮像装置53の撮像面に再結像され、撮像装置53はこの眼底1aの可視光画像を静止画として撮像する(ステップS8)。
撮像装置53で撮像された静止画は、取り付けユニット50内のメモリ54に保存される。メモリ54に保存された静止画はPC64(のHDD65)に取り込んだり、モニタ66に表示したり、あるいはプリンタ(不図示)に出力することができる。あるいはメモリ54や62そのものをメモリカートリッジなどから構成し、取り付けユニット50や本体10から取り外せるように構成し、それを他の機器に挿入したとき、該機器でメモリの内容を読み出すようにしてもよい。
上記のようにして撮影された眼底1aの赤外観察像とカラー静止画は、PC64で関連付けしてHDD65などの記憶メディアに保存することができる。
以上の構成によれば、アライメント中は、検者はモニタ41を介して内部固視灯43の赤外LED43bから眼底1aに投影された赤外光の輝点の眼底反射像を明瞭に視認することができるとともに、シャッタ操作直後のこの赤外光の輝点の眼底反射像を撮像装置40により撮影し、メモリ62に記録することができる。
すなわち、上記構成によれば、赤外光撮影した眼底画像中に内部固視灯43の輝点投影位置を明瞭に記録することができるから、検者は眼底撮影時の赤外眼底画像を見れば一目でこの眼底撮影時の視線誘導方向が判り、たとえば次回撮影のアライメント時に観察画像中の眼底、および内部固視灯43の輝点の位置の関係が同一になるように視線誘導、およびアライメント操作を行なえば、前回と同じ条件で眼底撮影を行なうことができる。
本実施例では、アライメント期間において、内部固視灯43の可視LED43aと赤外LED43bの駆動条件は相互に独立して制御することができる。たとえば可視LED43aは被検眼の縮瞳が起きない範囲でかつ被検者の視認性が良好となる条件で点灯ないし点滅させることができる。
一方、赤外LED43bは、モニタ41を介して充分な視認性が得られるような条件で点灯させることができる。赤外LED43bの発光スペクトラムを可視範囲外に設定しておけば、被検眼に影響を与えることなく、眼底1aの赤外輝点をモニタ41を介してはっきりと観察できるような条件で点灯させることができる。
また、撮影時には、撮像装置40により、赤外LED43bから眼底に投影された赤外光の輝点の眼底反射像を記録できるから、可視LED43aおよび赤外LED43bにより内部固視灯43を構成する、という極めて簡単安価な構成においても眼底画像の撮影の際に用いた被検眼の視線誘導方向を明確に記録でき、この撮影画像を用いれば再検査を行なうときに同一の方向に被検眼の視線を誘導して同一条件で観察および撮影を実施することができる。
また、撮像装置40により赤外LED43bから眼底に投影された赤外光の輝点の眼底反射像を観察ないし記録する場合、撮像装置53側の可視光像とは独立して結像レンズ37により広角の撮影画像として記録できるから、可視撮影の倍率に左右されず、見切れることなく、内部固視灯43による視線誘導方向を確実に観察ないし記録することができる。
また、本実施例では、一体化した可視LED43aおよび赤外LED43bにより内部固視灯43を構成する、という極めて簡単安価な構成により、実際の被検眼の視線誘導方向と、観察あるいは記録される視線誘導方向に関する情報を同期させることができる。検者が内部固視灯43の点灯位置(提示位置)を制御するための機構もたとえば図3に示したような簡単な機構で実現できる。
すなわち、内部固視灯43を移動させても、常に可視LED43aおよび赤外LED43bは一体として移動するため、実際の被検眼の視線誘導方向と、観察あるいは記録される視線誘導方向に関する情報の間には、可視LED43aおよび赤外LED43bの実装位置に起因する誤差以上に大きな誤差が生じることがなく、検者は被検眼の視線誘導方向を確実に視認でき、また、被検眼の視線誘導方向に関する情報を撮影画像上に直接記録することができる。
本発明は、無散瞳方式で眼底を検査(観察、撮影)する種々の眼科検査装置において実施することができる。
本発明を採用した眼科検査装置の構成を示した説明図である。 図1の装置における内部固視灯の構成を示した説明図である。 図1の装置における内部固視灯点灯位置制御に必要な構成の一例を示した説明図である。 図1の装置の制御系要部の構成を示した説明図である。 図1の装置における眼科撮影手順を示したフローチャート図である。
符号の説明
10 装置本体
17 レンズ
19 ハーフミラー
21 穴あき全反射ミラー
22 対物レンズ
31 撮影絞り
32 フォーカスレンズ
35 視野絞り
37 結像レンズ
40、53 撮像装置
41 モニタ
43 内部固視灯
43a 可視波長LED
43b 赤外波長LED
64 PC
65 HDD
66 モニタ
101 主制御部
102 LED制御回路
102a 可視LED制御回路
102b 赤外LED制御回路

Claims (9)

  1. 被検眼眼底の観察または撮影に用いられる光学系と、前記光学系を介して被検眼に視認させ該被検眼の視線を誘導する内部固視灯を有する眼科検査装置において、
    前記内部固視灯をほぼ同等の点灯位置で点灯する可視光発光素子および赤外光発光素子から構成し、
    前記光学系と被検眼のアライメント時、前記可視光発光素子により前記光学系を介して被検眼の視線を誘導するとともに、前記赤外光発光素子から前記光学系を介して被検眼の眼底に投影される赤外光の輝点を前記光学系を介して観察または撮影することを特徴とする眼科検査装置。
  2. 前記内部固視灯が前記可視光発光素子および前記赤外光発光素子を一体化した発光素子から構成されることを特徴とする請求項1に記載の眼科検査装置。
  3. 前記内部固視灯の点灯位置を検者が制御するための操作手段を有することを特徴とする請求項1に記載の眼科検査装置。
  4. 前記内部固視灯の前記可視光発光素子および前記赤外光発光素子をそれぞれ独立して制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の眼科検査装置。
  5. 前記制御手段を介して、検者が検査状況に応じて前記可視光発光素子の発光輝度、点灯、消灯、または点滅状態を調節するための操作手段を有することを特徴とする請求項4に記載の眼科検査装置。
  6. 前記制御手段を介して、被検眼眼底の観察または撮影の状況に応じて前記赤外光発光素子の発光輝度、点灯、消灯、または点滅状態を制御することを特徴とする請求項4に記載の眼科検査装置。
  7. 前記光学系を介して無散瞳方式の眼底撮影を行なうことを特徴とする請求項1に記載の眼科検査装置。
  8. 前記光学系を介して可視光による眼底撮影を行なう第1の撮像装置と、赤外光による眼底撮影を行なう第2の撮像装置が設けられ、検者のシャッタ操作に応じてまず前記第2の撮像装置により前記内部固視灯の赤外光発光素子から眼底に投影された輝点を含む眼底画像を撮影し、その後、前記第1の撮像装置により眼底画像を撮影することを特徴とする請求項1に記載の眼科検査装置。
  9. 前記第1の撮像装置の撮影画角よりも前記第2の撮像装置の撮影画角が広角であることを特徴とする請求項8に記載の眼科検査装置。
JP2006205495A 2006-07-28 2006-07-28 眼科検査装置 Expired - Fee Related JP4850607B2 (ja)

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