JP4850186B2 - 受け口を有するモップ - Google Patents

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Description

[関連出願の相互参照]
本願は、2005年1月26日付け出願の米国仮特許出願第60/647,062号、及び2005年10月3日付け出願の米国仮特許出願第60/723,098号に対する優先権を主張する。上記特許出願はどちらの内容も参照により本明細書に援用される。
[発明の背景]
多くの異なる床タイプがモップ、より詳細にはダストモップを用いて清掃される。例えば、ダストモップは一般的には、ビニル床、木床、コンクリート床、石床、タイル床等に用いられる。ダストモップは多くの会社、家庭、学校、政府建物等において用いられる。しかしながら、ダストモップの厳密なタイプ及びダストモップのサイズは一般的に、清掃すべき領域のサイズに応じて決まる。
従来のダストモップの一タイプは、多数の編組ストランドが延びているモップヘッドを特徴とする。これらのストランドがダスト、埃、及び非常に微細な塵を捕捉する。しかしながら、かかるモップヘッドは比較的高価である。費用の面から、これらのタイプのモップヘッドは一般的に使い捨てとは見なされない。さらに、このタイプのダストモップのモップヘッドを清浄及び維持管理することは非常にコストがかかる。
最近、使い捨てダストモップは、従来の編組ストランドのダストモップに代わって比較的低コストとなっている。概して、これらのタイプのダストモップは、使い捨て材料シートを受け入れるようになっている細長いモップヘッドを有する。材料シートは概して、フックアンドループファスナによって、又は弾性フィンガが延びている孔に材料の一部分を押し込むことによって、モップヘッドに取り付けられる。材料シートをモップヘッドに取り付ると、従来の編組ストランドのダストモップと同様に、モップを床に沿って進ませ、ダスト、埃、及び他の微細な塵を集める。モップがけが完了すると、材料シートをモップヘッドから取り外して捨てることができる。
これらのタイプのダストモップはいずれも、これらの表面からダスト及び他の同様の小さな塵を除去するのに特に適している。しかしながら、飴の包み紙、紙切れ、ソーダ容器等、比較的大きな塵(屑)は一般的に、ダストモップを用いてはあまり効率的には除去されない。比較的大きな塵をその最初の位置からモップにより押し動かすことができるが、この比較的大きな塵はダストモップの上面に乗り上がるか又はダストモップの縁の上を通る傾向が高いであろう。したがって、モップの操作者は、このような傾向が起こると比較的大きな塵の物体(item)をそれぞれ手で拾い上げねばならないか、又はその比較的大きな塵を床に放置せねばならない。さらに、このような比較的大きな塵を手で拾い上げると、モップの操作者はモップがけを続けながらその塵を持っていなければならないか、又は塵を捨てるためにモップがけを中断せねばならない。
[発明の概要]
本発明のいくつかの態様は、比較的大きな塵がモップヘッドの少なくとも一部分の上を通ってモップヘッドの受け口に入ることができるようにする、モップ及び/又はモップヘッドに関する。いくつかの実施の形態では、受け口はモップヘッドの上面に位置する。さらに、いくつかの実施形態では、モップヘッド及び受け口は一体形成される。いくつかの実施の形態では、受け口はモップヘッドのほぼ全長に延びる。かかる実施の形態では、受け口のいくつかの部分は、部分的に覆われている受け口の中央部分に塵を導くのに役立つ形状とすることができる。他の実施形態では、受け口はモップヘッドの一部分にのみ延びている。
いくつかの実施の形態の受け口は、モップから延びているポールを傾斜位置に支持するように設計することができ、これにより、操作者がポールをより簡単に把持するようにすることができるであろう。受け口はまた、ポールがモップヘッドに対してほぼ平行にあるようにすることができる部分を有することもできる。
いくつかの実施の形態のモップは、ダスト、埃、及び他の比較的小さな塵を集めるためにモップヘッドの下に配置される不織布材を用いる。さらに、この不織布材は、一部のこぼれ落ちた滴(spills and drips)を吸収する何らかの液体吸収能力を有する。しかしながら、他の実施形態は、織布材、織物、紙製品、マイクロ繊維等、他の材料を用いることができる。モップの集塵材は多くの異なる方法でモップに接続することができる。いくつかの実施の形態では、集塵材はモップヘッドの上面から延びている複数の突起により接続される。いくつかの実施の形態における集塵材は、これら突起を受け入れるように位置する複数のスリットを有することができる。
本発明のいくつかの実施の形態はまた、集塵材を作り出すようになっている材料加工装置(material converting device)を対象とする。当該材料加工装置は、モップからの突起を受け入れる複数のスリットを集塵材にカットする複数の穿孔ナイフ及びさらなる複数のナイフを有するローラを含む。
本発明のさらなる態様は、その構成及び動作と共に、添付図面と共に本発明の以下の詳細な説明から明らかとなるであろう。
[詳細な説明]
本発明のいずれもの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は以下の説明に記載されているか又は添付の図面に示されている構成要素の構造及び構成の詳細にその用途が限定されないことが理解されるであろう。本発明は、他の実施形態が可能であり、種々の方法で行われる(practiced or of being carried out)ことが可能である。また、本明細書において用いられている用語及び術語は説明のためのものであり、限定するものと見なされるべきではないことを理解されたい。本明細書における「備える」「含む」、又は「有する」、及びその変形語の使用は、その後に挙げられている物(item)及びその均等物、並びにさらなる物を包含することを意図する。語句「取り付けられる」「接続される」及び「連結される」は広義に用いられ、直接/間接双方の取り付け、接続、及び連結を包含する。さらに、「接続される」及び「連結される」は、物理的又は機械的な接続又は連結に制限されず、直接又は間接にかかわらず電気的な接続又は連結を含み得る。最後に、次の段落において記載されるように、図面に示されている特定の機械的な構成は本発明の実施形態を例示することを意図する。したがって、他の代替的な機械的な構成が可能であり、これら構成は本発明の精神及び範囲内にある。
本発明の態様を具現するモップヘッド11を含むモップ10が図1及び図2に示されている。図示のように、モップヘッド11はベース12と、ベース12に連結されている受け口14と、ベース12に連結されている突起16と、ベース12に連結されているピボットアセンブリ又はスイベル18とを有する。ポール、ロッド、又は他の伸張部材20が、図12に示すようにピボットアセンブリ18の一部分内に受け入れられる。最終的に、集塵材22をベース12に連結することができるか、又はベース12と床24との間に位置付けすることができる。
図示のモップヘッド11のベース12は比較的薄い。換言すれば、ベース12は床から距離がさほど延びない。特定の一実施形態では、ベース12は高さが1センチメートル未満である。より詳細には、ベース12は高さが約0.6センチメートルである。これにより、比較的大きな塵がモップヘッド11の前縁26に乗り上がって受け口によって受け入れられるようにすることができる。しかし、他の実施形態では、ベース12は他の寸法を有し得る。
ベース12の前縁26は、塵がより容易に前縁26の上を通ることができるように(図示のように)テーパ状にすることができる。例えば、前縁26の先端の高さは約1ミリメートル以下であってもよい。この高さは前縁26から離れるにつれ漸次段階的に増し得る。このテーパはベース12全体又はベース12の一部分のみにわたって延びることができる。一実施形態では、テーパは約1.5ミリメートル延びている。
ベース12は実質的に任意の幅を有する(すなわち横断方向に延びる)ことができる。いくつかの実施形態では、ベース12は1フィート(約30.48センチメートル)以上の幅を有することができる。他の実施形態では、ベース12は約2フィート(約60.96センチメートル)以上の幅を有することができる。さらに、いくつかの用途では、ベースは約4フィート(約121.9センチメートル)以上の幅を有することができる。図1、図8、及び図9は異なる長さを有する各種実施形態を示す。
図1、図2、図4、及び図5に最もよく示すように、複数の突起16がベース12から延びている。図示のように、突起16はベース12の上面に位置している。具体的には、突起16の多くは、ベース12の前縁26に隣接して位置している。さらに具体的には、前縁に隣接しているこれら突起16は、ベース12の前縁26のテーパ部から延びることができる。他の実施形態では、突起16(存在する場合)は他の場所に位置することができる。例えば、突起16はベース12の前縁26からさらに後ろに位置することができる。さらに、突起16は、ベース12の底面に対してほぼ平行である方向に前縁26から延びることができる。さらに、図示の実施形態に示すように、かかる突起はベース12の裏面又は後面から延びることができる。
突起16は離間して位置する。例えば、いくつかの実施形態では、突起16は約4インチ(約10.16センチメートル)以上離れている。他の実施形態では、突起16は約8インチ(約20.32センチメートル)以上離れている。さらに他の実施形態では、突起16は約12インチ(約30.48センチメートル)未満離れている。図示の実施形態では、突起は概して、7.25インチ(約18.41センチメートル)、12インチ(約30.48センチメートル)、又は4.75インチ(約12.06センチメートル)(中心に関して)の任意の倍数内で離れて位置する。
突起16は、集塵材22に嵌まると共に保持するような形状である。具体的には、突起は、集塵材22内の孔又はスロット28内に嵌まる。突起16は集塵材22を保持する様々な形状を有することができる。例えば、突起16は直線とすることができるか、又はフック形状、L字状等を有することができる。モップの使用中、突起16は集塵材22の孔28が係止する領域となる。
図示の実施形態では、突起16を用いて集塵材22を保持するが、他の実施形態では、他の特徴部を用いて集塵材22を保持することができる。例えば、クリップ、面ファスナ、スナップ、ボタン、弾性フィンガ、又は凹部等を用いて集塵材22を保持することができる。
集塵材22は、種々の異なる材料から作製することができる。いくつかの実施形態では、不織布材を用いて、ダスト、埃、及び他の比較的小さな塵を集める。不織布材はまた、一部の液体も吸収することが分かっており、このことは、小さなこぼれ落ちた滴を除去するのに有益であり得る。しかしながら、他の実施形態では、織布材料、織物、紙製品、マイクロ繊維等、他の材料を用いることができる。概して、これら材料は十分な集塵性を有するものとする。集塵材22はまた、使い捨て又は再利用可能とすることができる。
集塵材22は、モップ10の使用中、ダスト、埃、及び他の比較的小さな塵を集めるようにモップヘッド11の下に位置付けされる。モップ10の集塵材22は、多くの異なる方法でモップ10に接続することができる。いくつかの実施形態では、集塵材22は、モップヘッド11の上面から延びる突起16により接続される。しかしながら、上記で説明したように、集塵材22は他の方法で接続することができる。いくつかの実施形態では、集塵材22は、静電力等により所定位置に保持することができる。他の実施形態では、モップヘッド11の重量が集塵材22を所定位置に保持する唯一のものであってもよい。
図15に示すように、図示の集塵材22は、モップヘッド11の突起16に対応する離間した孔28を有する。これらの孔28は、集塵材22の縁に隣接して位置する。孔28は集塵材22を所定位置に保持する突起に嵌まる。
集塵材22は、モップヘッド11に接続されると、モップヘッド11の上面の一部分、モップヘッド11の前縁26のほぼ全体、及びモップヘッド11の底面の少なくとも一部分を覆う。図示の実施形態では、集塵材22はベースの後縁にも及ぶ。いくつかの実施形態では、集塵材22をベースの後縁に接続する必要はない。集塵材のうち、モップヘッド11の底面及びモップヘッドの前縁にある部分が小さな塵を集める機能の多くを果たす。
代替的な実施形態では、突起16に嵌まるべき1つ又は複数の材料のループが集塵材22から延びることができる。したがって、図示のような集塵材22の一部分とは異なり、ループのみがモップヘッド11の前縁にわたって延在することになる。
受け口14は、比較的大きな塵がベース11の上を通る際にその塵を捕捉するようにベース11に隣接して位置する。具体的には、図示の受け口14は、ベース12に連結されていると共にベース12から延びている。図示の実施形態等、いくつかの実施形態では、受け口14はベース11と一体形成される。
受け口14は、塵を捕捉すると共に保持することができる種々の形状を有することができる。例えば、いくつかの実施形態では、受け口14はベース12の周縁の一部分又はいくつかの部分に沿ってベース12から概ね傾斜した方向に延びる壁30を有することができる。換言すれば、受け口14は幾分ダストパンのような形状とすることができる。
図示の実施形態では、受け口14はモップヘッド11のほぼ全長に延びている。特に、受け口14のいくつかの部分すなわち受け口14の壁30が実質的にベース12の左右両端(transverse ends)から延びている。受け口のこれらの部分はベース12から上方に、且つベース12から後方に延びている。これらの部分は湾曲路に沿って後方に延び、最終的に、受け口14を少なくとも部分的に画定するように合流する。これらの壁の経路は、部分的に覆われる受け口14の中央部分に塵を導くのに役立つように構成することができる。
壁30は、湾曲路に沿って後方に延びるにつれて高さも増し得る。これにより、より多くの物質を受け口のこれらの部分内に集めるようにすることができる。また、受け口の高さが低い部分により、モップヘッド11の両端が、キャビネット、ロッカー、商品陳列棚等のカンチレバー体の下に達するようにすることができる。
図示の実施形態の受け口14は、壁30の一部分から延びる頂部32によってさらに画定される。具体的には、図示の実施形態では、頂部32は受け口14の壁と一体形成される。図示のように、図示の実施形態の頂部32は、モップヘッド11全体にわたっては延びていない。しかしながら、他の実施形態では、頂部32(存在する場合)はモップヘッド11よりも長く延びていても又は短く延びていてもよい。頂部32は集塵又は捕塵用の凹部を画定する。
図6及び図13に最もよく示すように、受け口14はモップの操作中、床に係止しておくことができるか、又は床から上げておくことができる。受け口は、床に係止する場合、受け口の摩耗及び床に対する引っ掻き又は他の痕跡を防止するように弾性の低摩擦材料から作製することができる。代替的に、受け口のうち床と接触する部分をこれら材料から作製するか、これら材料でコーティングするか、又は他の方法で保護することができる。しかしながら、図6及び図7に示すように、受け口は、摩耗及び引っ掻きから保護するために使用中に床24から上げておくように後退させておく(recessed)ことができる。
受け口14は代替的な構成を有することができる。例えば、いくつかの実施形態では、受け口14はベース12の一部分に沿ってのみ延びる。換言すれば、受け口14の壁はベース12の左右両端には延びない。さらに、いくつかの実施形態の受け口は、囲まれている必要も又は剛性材料から作製される必要もない。具体的には、受け口は単に、集まった物質を或る経路に沿って通すか又は導いて、最終的に、モップヘッドに取り付けられた袋に回収されるようにすることができる。さらに、いくつかの実施形態では、受け口又はそのいくつかの部分をベース12から分離して受け口の中身を空にすることができる。
図示の実施形態等、いくつかの実施形態では、ベース12は、ゴム、発泡体等のような比較的軟質の材料57で少なくとも部分的に覆われるか又は当該材料57から形成される。このような比較的軟質の材料は、砂及び他の物質等の硬質の物質がモップヘッド11の下で捕らえられた場合に床仕上げ面を引っ掻かないようにするのに役立つことができる。かかる状況では、軟質の材料57は若干変形するであろう。このような材料は、床に沿って進む際にモップヘッドから生じる騒音量を減らすこともできる。
ピボットアセンブリ18は、図1に示されるモップヘッドに連結される。ピボットアセンブリ18は多くの異なる方法で構成され、モップヘッド11に多くの異なる位置で接続することができる。ピボットアセンブリ18により、操作者はポール20を用いて床上でのモップヘッド11の位置を操作することができる。ピボットアセンブリ18は、複数の自由度が可能であることが好ましい。
この図示のピボットアセンブリ18は、各自の回転軸が互いに垂直となるように位置する2つのヒンジ又はピボット36、38を用いている。第1のピボット36がベース12に接続され、第2のピボット38が第1のピボット38の延長部40に連結されている。部材42が第2のピボット38から延び、ポール20を受け入れるようになっている。他の実施形態では、ボールアンドソケット構造等のような他のピボット及びスイベルアセンブリを用いることができる。
図示のピボットアセンブリ18はベース12から延びているが、モップヘッド11の他の部分からも延びることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ピボットアセンブリ18は上面、裏面、又は内面等、受け口14の一部分に接続することができる。
図1に示すように、いくつかの実施形態の受け口14は、モップヘッド11から延びるポール20を床24に対して傾斜位置に支持するように設計することができる。これにより、操作者が把持することがより簡単となる位置にポール20を係止させることができる。しかしながら、ポール20をベース12に対してほぼ平行に置くことを望む場合、ポール20を(図1に示す位置に対して)いずれかの方向に約90度回転させることができる。この位置では、ポール20を床24に対して傾斜しない(又は図1に比してほとんど傾斜しない)ように下方に枢動させることができる。この非傾斜位置により、より都合良く溜めておくことが可能となる。図示の受け口14の構造により、ポール20をこれら2つの位置(すなわち、床に対する傾斜位置及び非傾斜位置)に係止させることができる。具体的には、上記で説明したように、受け口14の中央部分は高くなっており、したがって、ポール20を傾斜位置に支持することができる。受け口14の外側の領域は中央部分ほど高くなってはいない。したがって、外側の領域の高さにより、ポール20をモップヘッド11に対してほぼ平行に置くようにすることができる。
作業の際、操作者は、床24をモップがけする前にモップヘッド11に集塵材22を連結する。集塵材22は種々の方法で接続することができる。特定の一実施形態では、集塵材22はスロット付きである。集塵材22のスロット28はモップヘッド11から延びる突起16に嵌まる。突起16は、モップヘッド11の上面にその前縁に隣接して位置する。したがって、このような構成により、集塵材は、接続されるとモップヘッドの上面に部分的にわたって位置する。次いで、集塵材22はモップヘッド11の前縁で折り返され、集塵材の実質的な部分がモップ11の下面に配される。次いで、集塵材22の一部分がベースの後縁を覆い、ベースの後縁から延びる突起に接続される。
集塵材22がモップヘッド11に接続されると、モップがけ作業を開始することができる。したがって、モップヘッド11をモップがけすべき床24に置き、モップヘッド11を床に沿って押し進める。モップ10を推し進めるにつれ、ダスト、埃等のような、床24上の微細な塵が集塵材22によって捕捉される。飲料容器、食品の包装、紙/紙製品、ペン、鉛筆、及び他の同様のサイズの物等、比較的大きな塵(屑)が受け口14によって捕捉される。上述のように、これらの比較的大きな物は、モップがけ動作中、モップヘッド11の前縁26に乗り上がる。これらの比較的大きな物がモップヘッド11の前縁26の上を通る場所に応じて、塵を受け口14の壁30によって受け口14の中央へ導き直す必要があっても又はその必要がなくてもよい。概して、モップヘッド11の左右両端付近のモップヘッドの前縁26の上を通る物は上記に説明したように導く必要はないであろう。
受け口14が満杯になるか又はモップがけ作業が完了すると、受け口14を空にすることができ、集塵材22を捨てることができる。受け口14は、モップヘッド11を当該モップヘッド11の屑収容口(trash receptacle)の真上にくるように位置させ、モップヘッド11を傾ける(tip)ことによって空にすることができる。図示のモップヘッド11の設計により、受け口14を比較的小さな屑収容口に空けることができる。上述したように、受け口の壁30は湾曲路に続いている。受け口は、受け口が捕捉した塵がこの経路に沿って屑収容口へ必ず流入するように傾けることができる。よって、モップヘッド11の受け口を空にするにはモップヘッド11の端を屑収容口14の真上に位置させるだけでよい。
集塵材22を捨てるには、集塵材22を単にモップヘッド11から取り外して捨てるだけである。集塵材22は孔28を持ち上げて突起16から外すことによって取り外される。集塵材22は取り外されると新しい集塵材22と交換することができる。
上述したように、モップのいくつかの実施形態には種々のサイズが含まれる。例えば、一実施形態は、12インチ(約30.48センチメートル)増分(すなわち、12インチ(約30.48センチメートル)、24インチ(約60.96センチメートル)、36インチ(約91.44センチメートル)、48インチ(約121.9センチメートル)等)で提供される。したがって、床をモップがけするのに用いるシート材は、モップの各サイズに合わせた突起位置に対応する孔又はスリットを有する必要がある。いくつかの実施形態では、シート材は具体的には各サイズのモップに合わせてカットされる(すなわち、特定のシートは一サイズのモップにしか合わない)。図10及び図11に示す実施形態等、他の実施形態では、シート材は、シングルロールのシート材を任意のサイズのモップに使用することができるようにカットされる。
図11に示すように、この実施形態のウェブ材は、12インチ(約30.48センチメートル)ごとに繰り返すパターンを有する。換言すれば、ロールは12インチごとに穿孔されており、それにより、12インチシートを12インチモップ用のロールから引きちぎることができる。さらに、種々の他の長さを他の増分サイズのモップ用のロールから容易に切り離すことができる。12インチセグメントの各セグメント内で、シート材はミシン目の付いたシートの縁及び端に隣接して長手方向にカットされる。各シートのコーナ付近に4つのカット又はスリットが設けられる。スリットの切り込みは、12インチモップのフィンガ又は突起に嵌まるサイズをしていると共にそのような位置にある。図示の実施形態では、各スリットはシート材の長手方向縁から1インチ(約2.54センチメートル)の約4分の3のところに位置する。さらに、スリットはシート内の約7と4分の1インチ離れた中央に位置する。また、各スリットは約1インチ延びている。図示のシート材は横の長さが約6インチ(15.24センチメートル)である。
このようなシート材ロールを他のサイズのモップに用いる場合、モップに合う適当な長さでロールからシート材を切り離すことができる。シート材は、切り離されると、モップの突起を当該シート材の対応するスリットと位置合わせすることによってモップに配置することができる。例えば、4フィート(約121.9センチメートル)モップの場合、モップの端の突起は、切り離されたシート材の端のスリットと整合する。さらに、長手方向縁に沿った種々のスリットがモップの前縁の他の突起と整合することになる。
次に、シート材をカットする又は加工する(convert)プロセス及び装置を説明する。紙及び他のウェブ材の加工機は当該技術分野において既知である。一般的に、ウェブ材が、ウェブ材をエンボス加工する又は穿孔するために2つのローラ又はドラム内又は2つのローラ又はドラム間に給送される。米国特許第6,418、827号は、材料ロールを穿孔するように設計されている一タイプの穿孔機を記載している。この特許の教示は本明細書に参照により援用される。
本発明のシート材は、上記特許において説明されるプロセスによって、又は他の既知の穿孔技術によって穿孔することができる。図12は、シート材22にその長手方向にスリット28を、また、シート集塵材22の横断方向に穿孔46をカットするようになっているロール又はドラム44を示す。図示のようにドラムは回転軸を有する。ドラムにはその外周に沿って軸方向に一列に延びる一組の穿孔ナイフ45が設けられている。穿孔ナイフ45は、ウェブのほぼ全幅すなわち横断方向にわたって穿孔46を設けるように、ドラムの長さ(すなわち軸方向)に沿って十分な距離延びているものとする。また、ドラムにはその円周の一部分の周りに延びるナイフ47が設けられている。集塵材22にその長手方向にスリット28を設けるように一組のナイフ47が穿孔ナイフ45の各側に位置する。ローラがウェブ材の1つの6インチ(約15.24センチメートル)セクションを一回で加工するようになっているものとすると、カットナイフ47はローラの各端から1インチの約4分の3のところに位置するものとする。さらに、これらのカットナイフ47は、穿孔ナイフから約2と4分の1インチ〜約2と半インチのところに位置するものとする。他の実施形態では、ナイフを別のやり方で位置付けすることができる。本明細書に挙げた寸法(measurements)により、本明細書に記載のモップに対応するウェブ材が生成される。
図に示すローラは、回転ごとに一材料シートを穿孔及びカットする。他の実施形態では、ローラは回転ごとに複数枚のシートを穿孔及びカットするように構成されることができる。さらに、ロール(ローラ)は、1つの胴体から同時に複数のローラ(ロール)をカット及び穿孔することを可能にする長さで延びることができる。
動作の際、ウェブ材の未穿孔ロールが図示のロール(ローラ)と別のロール(ローラ)との間に給送される。ウェブ材が給送されながら図示のローラが回転するため、ナイフをウェブ材の上に通過させることができる。ナイフがウェブ材の上に通過する際、ウェブ材がカット及び穿孔される。ウェブ材は、ローラのそばを通過する際、別のロールに巻かれることができる。
使用の際、適量のウェブ材をウェブ材のロールから繰り出し、ミシン目に沿ってウェブ材から取り外す。次いで、そのウェブ材を、モップの底面に配置し、モップの突起をシート材のスリットと係合させることによってモップに一時的に固定する。12インチモップの場合、シート材の1つのセクションをロールから切り離し、4つのスリット全てを介してモップに接続する。24インチのモップの場合、ウェブ材の2つのセクションをミシン目に沿ってシート材のロールから取り外すことができる。シート材は、端に隣接したスリットを介して、また、前縁に沿った他の2つのスリットを介してモップに接続することができる。36インチのモップの場合、ウェブ材の3つのセクションをミシン目に沿って取り外してモップに接続することができる。シート材の両端に隣接したスリットを用いてウェブ材をモップの両端に接続することができ、モップの前縁に沿った他のスリットを用いてモップをさらに固定することができる。48インチのモップの場合、ウェブ材の4つのセクションをミシン目に沿ってロールから取り外し、36インチのモップと同様にしてモップに取り付けることができる。
上述し、且つ図に示した実施形態は、例示としてのみ示されており、本発明の概念及び原理に対する限定と意図されるものではない。したがって、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、要素及びそれらの構成及び配置の様々な変更が可能であることは、当業者によって理解されるであろう。例えば、本発明の特定のいくつかの特徴及び要素に変わる様々な変形形態が、本発明の特定の実施形態を参照しながら説明される。互いに排他的であるか又は上述の各実施形態と一貫していない特徴、要素、及び動作方法を除き、特定の一実施形態を参照しながら説明される代替的な特徴、要素、及び動作方法は他の実施形態に適用可能であることに留意されたい。
本発明の様々な特徴は添付の特許請求の範囲に記載されている。
本発明の態様を具現する受け口を有するモップの斜視図である。 図1に示すモップの上面図である。 図1に示すモップの底面図である。 図1に示すモップの前面図である。 図1に示すモップの後面図である。 図1に示すモップの側面図である。 図1に示すモップの側面図である。 本発明の態様を具現する受け口を有するモップの斜視図である。 本発明の態様を具現する受け口を有するモップの斜視図である。 本発明の態様を具現する集塵材の上面図である。 本発明の態様を具現する集塵材の上面図である。 集塵材を加工するロールの斜視図である。

Claims (42)

  1. モップであって、
    モップヘッドであって、
    上面、底面、及び前縁を有するベースと、
    前記ベースに連結されると共に該ベースの前記上面と連通する、受け口と
    を有する、モップヘッドと、
    前記ベースに連結される集塵材であって、該ベースの前記前縁に沿って該ベースの前記上面の一部分に、また、該ベースの前記底面の一部分に位置付けされる、集塵材と
    を備える、モップ。
  2. 前記モップヘッドは、該モップヘッドに位置する複数の突起をさらに有し、前記集塵材は、前記突起に嵌まる複数の孔をさらに有する、請求項1に記載のモップ。
  3. 前記突起は前記ベースの前記前縁に隣接して位置する、請求項2に記載のモップ。
  4. 前記突起は前記ベースの前記上面に位置する、請求項3に記載のモップ。
  5. 前記突起は、前記集塵材を前記モップヘッドに保持する形状をしたフックである、請求項2に記載のモップ。
  6. 前記ベース及び前記受け口は一体形成される、請求項1に記載のモップ。
  7. 前記受け口は、モップがけ中、前記モップヘッドの上を通る物質を捕捉するように位置すると共にそのように構成される、請求項1に記載のモップ。
  8. 前記受け口は、前記モップヘッドの周縁の実質的な部分の周りに延びる壁を有する、請求項7に記載のモップ。
  9. 前記受け口の中央部分は集塵用の凹部を画定する、請求項8に記載のモップ。
  10. 前記受け口は、前記ベースの対向する両端から実質的に延びる第1の部分と、該対向する両端に対してほぼ中心に位置する第2の部分とを有し、前記第1の部分は前記中央部分へ塵を導くように構成される、請求項7に記載のモップ。
  11. 前記中央部分は、塵を受け入れると共に溜めるキャビティを形成するように少なくとも部分的に覆われる、請求項10に記載のモップ。
  12. 前記第1の部分は、前記ベースに対する第1の高さを有し、前記第2の部分は、該第1の高さよりも高い、前記ベースに対する第2の高さとを有する、請求項10に記載のモップ。
  13. モップであって、
    モップヘッドであって、
    上面、底面、及び前縁を有するベースと、
    前記ベースの前記前縁に隣接して位置する複数の突起と、
    前記ベースに連結されると共に隣接して位置する受け口と
    を有する、モップヘッドと、
    前記ベースに連結される集塵材であって、該ベースの前記突起に嵌まるように位置すると共にそのような寸法になっている複数の孔を有する、集塵材と
    を有する、モップ。
  14. 前記突起は前記ベースの前記上面に位置する、請求項13に記載のモップ。
  15. 前記突起は、前記集塵材を前記モップヘッドに保持する形状をしたフックである、請求項13に記載のモップ。
  16. 前記ベース及び前記受け口は一体形成される、請求項13に記載のモップ。
  17. 前記受け口は、モップがけ中、前記モップヘッドの上を通る物質を捕捉するように位置すると共にそのように構成される、請求項1に記載のモップ。
  18. 前記受け口は、前記モップヘッドの周縁の実質的な部分の周りに延びる壁を有する、請求項17に記載のモップ。
  19. 前記受け口の中央部分は集塵用の凹部を画定する、請求項18に記載のモップ。
  20. 前記受け口は、前記ベースの対向する両端から実質的に延びる第1の部分と、該対向する両端に対してほぼ中心に位置する第2の部分とを有し、前記第1の部分は、前記中央部分へ塵を導くように構成される、請求項17に記載のモップ。
  21. 前記中央部分は、前記塵を受け入れると共に溜めるキャビティを形成するように少なくとも部分的に覆われる、請求項20に記載のモップ。
  22. 前記第1の部分は、前記ベースに対する第1の高さを有し、前記第2の部分は、該第1の高さよりも高い、前記ベースに対する第2の高さを有する、請求項20に記載のモップ。
  23. 前記集塵材の前記孔は該集塵材の縁に隣接して位置する、請求項13に記載のモップ。
  24. モップであって、
    モップポールと、
    モップヘッドと、
    前記モップヘッドに連結されると共に、前記モップポールを受け入れるように構成される、ピボットアセンブリと
    前記モップヘッドに連結される集塵材と
    を備え、前記モップヘッドは、該モップヘッドに連結されると共に該モップヘッドよりも上に延びる、受け口を有し、該受け口は、前記ポールが前記モップヘッドに対して傾斜位置で該受け口に係止するように前記ピボットアセンブリに対して位置付けされ、前記モップヘッドは、上面と、底面と、該上面と該底面との間に延びる前縁とを有し、前記集塵材は、前記ベースの前記上面の一部分に、該ベースの前記前縁に沿って、また、該ベースの前記底面の一部分に位置する、モップ。
  25. 前記モップヘッドは、該モップヘッドに位置する複数の突起をさらに有し、前記集塵材は前記突起に嵌まる複数の孔をさらに有する、請求項24に記載のモップ。
  26. 前記突起は、前記モップヘッドの前記前縁に隣接して位置する、請求項25に記載のモップ。
  27. 前記突起は前記モップヘッドの前記上面に位置する、請求項25に記載のモップ。
  28. 前記突起は、前記集塵材を前記モップヘッドに保持する形状をしたフックである、請求項25に記載のモップ。
  29. 前記モップヘッド及び前記受け口は一体形成される、請求項24に記載のモップ。
  30. 前記受け口は、モップがけ中、前記モップヘッドの上を通る物質を捕捉するように位置すると共にそのように構成される、請求項24に記載のモップ。
  31. 前記受け口は前記モップヘッドの周縁の実質的な部分の周りに延びる壁を有する、請求項24に記載のモップ。
  32. 前記受け口の中央部分は集塵用の凹部を画定する、請求項31に記載のモップ。
  33. 前記受け口は、前記ベースの対向する両端から実質的に延びる第1の部分と、該対向する両端に対してほぼ中心に位置する第2の部分とを有し、前記第1の部分は、前記中央部分へ塵を導くように構成される、請求項24に記載のモップ。
  34. 前記中央部分は、塵を受け入れると共に溜めるキャビティを形成するように少なくとも部分的に覆われる、請求項33に記載のモップ。
  35. 前記第1の部分は、前記ベースに対する第1の高さを有し、前記第2の部分は、該第1の高さよりも高い、前記ベースに対する第2の高さを有する、請求項33に記載のモップ。
  36. 請求項24に記載のモップに使用される集塵材であって、前記モップヘッドから複数の突起が延びている前記モップに接続する集塵材において、幅よりも実質的に長い長さを有する矩形状を有する本体を有し、該本体は該長さに沿って延びるほぼ直線の縁を有し、複数の細長い孔が前記モップの前記突起に嵌まるように前記本体から離間して延び、該細長い孔は前記本体の前記長さに対してほぼ平行な長さ及び或る幅を有し、該長さは該幅よりも長く、該孔は前記縁にのみ隣接して位置する、集塵材。
  37. 前記本体は、該本体に複数の穿孔が位置していると共に実質的に該本体の前記幅にわたって延びる不織布材であり、該穿孔は前記細長い孔よりも小さく、該細長い孔は該穿孔に隣接して位置する、請求項36に記載の集塵材。
  38. 集塵材を、該集塵材の孔に嵌まる複数の突起を有する、請求項1に記載のモップに接続する方法であって、
    前記集塵材を前記モップに隣接して位置付けすること、
    前記集塵材の少なくとも2つの孔を前記モップの前縁に隣接した少なくとも2つの突起と位置合わせすること、
    前記位置合わせされた孔に、前記前縁に隣接して位置する前記突起を通すこと、
    前記集塵材を前記モップの前記上面及び前記底面の一部分の周りに巻くこと、
    前記集塵材の少なくとも2つの孔を前記モップの後縁に隣接した少なくとも2つの突起と位置合わせすること、及び
    前記位置合わせされた孔に、前記後縁に隣接して位置する前記突起を通すこと
    を含む、方法。
  39. 塵受け口を有する、請求項1に記載のモップを用いて床を清掃する方法であって、
    床の上にモップを押し進めること、
    前記床上の比較的小さな塵を前記モップと接触させること、
    前記モップの集塵材上に比較的小さな塵を集めること、
    前記床上の比較的大きな塵を前記モップと接触させること、
    前記比較的大きな塵が前記モップの一部分の上を通ることができるようにすること、及び
    前記モップの上を通る際に前記比較的大きな塵を前記受け口内に捕捉すること
    を含む、方法。
  40. 前記集塵材を前記モップに隣接して位置付けすること、
    前記集塵材の孔を前記モップの突起と位置合わせすること、及び
    前記位置合わせされた孔に前記突起を通すこと
    をさらに含む、請求項39に記載の方法。
  41. 前記受け口を傾斜位置にすることによって該受け口を空にすることをさらに含む、請求項39に記載の方法。
  42. 請求項1に記載のモップの集塵材に長手方向スリットを穿孔及びカットするローラであって、
    長手方向に延びる軸を有するほぼ筒状の本体と、
    前記本体に連結されると共に、長手方向に該本体にわたってほぼ直線的に延びる、第1の複数のナイフであって、前記集塵材内に穿孔を画定する、第1の複数のナイフと、
    前記本体に連結されると共に、前記第1の複数のナイフの一部分に隣接して円周方向に延びる、第2の複数のナイフであって、前記第1の複数のナイフと交差しない、第2の複数のナイフと
    を備える、ローラ。
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