JP4848831B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
前記ベルト部材を挟持するベルト支持ロール対には、所定の挟持圧(ニップ圧)で挟持する挟持位置と、内側ベルト支持ロールと外側ベルト支持ロールとが離れる離隔位置とを移動する機構を備えたものがあるが、低コスト化からこのような機構を有しない常時接触型(常時挟持型)のベルト支持ロール対が増加している。しかし、これらの装置で、装置起動時(電源オン時やジョブ開始時等)に、周期性を持った異音、騒音が発生することがあった。
本発明者の調査の結果、以下の理由により異音が発生していることがわかった。すなわち、図5Aにおいて、ベルト支持ロール対(01,02)によりベルト部材03を所定の挟持圧力で挟持しているために、ゴムロールで構成されたベルト支持ロール対(01,02)のゴム層表面から配合剤等がしみ出して(いわゆる、ブリードが発生して)、内側ベルト支持ロール02のゴム層とベルト部材03の裏面(内面)とが吸着する(タックする)。この状態で、ベルト部材03が回転を開始すると、ベルト部材03のタックした部分が内側ベルト支持ロール02に吸着した状態で回転し、ベルト部材03が引っ張られる(図5B参照)。この状態から、さらにベルト部材03が回転すると、ベルト部材03が内側ベルト支持ロール02から離れ(図5C参照)、ベルト部材03が弾かれて振動することにより、異音が発生していた。そして、ブリード成分はしばらくロール02表面に残るため、異音は内側ベルト支持ロール02のブリードした部分が挟持領域04に突入する度に周期的に発生し、回転状態がしばらく経過すると異音が収まった。
(J01)特許文献1(特開平05−027615号公報)記載の技術
特許文献1には、感光体表面のトナー像を記録シートに転写する転写ロール(ゴムロール)において、転写ロールと感光体表面とが対向する転写領域にトナーを介在させて付着を防止する技術が記載されている。
前記従来技術(J01)を、中間転写ベルトのようなベルト部材に適用することが考えられるが、中間転写ベルトの表面にはトナーを供給することができても、裏面(内面)にはトナーを供給することができず、バックアップロール(内側ベルト支持ロール)と中間転写ベルトとのタックを防止することはできない。仮に、内側ベルト支持ロールと中間転写ベルトとの間にトナーを供給する装置を配置することも考えられるが、部品点数が多くなってコストが上昇し、構成が複雑化する問題がある。このほかにも、予め、トナーを内側ベルト支持ロールに付着させておくことも考えられるが、使用に伴って経時的に効果が低下する問題がある。
(O01)ベルト支持ロールとベルト部材とのタックを防止すること。
(O02)低コスト且つシンプルな構成で経時的に効果が維持可能な構成で、異音の発生を防止すること。
なお、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
前記技術的課題を解決するために第1発明の画像形成装置は、
無端状のベルト部材(B)と、
前記ベルト部材(B)を挟んで対向して配置された一対のベルト支持ロール(T2a,T2b)と、
前記ベルト部材(B)のベルト幅方向に延び且つ前記ベルト部材(B)に固定され、前記ベルト部材(B)と前記ベルト支持ロール(T2a)との吸着を防止する吸着防止部材(2)と、
前記吸着防止部材(2)を前記ベルト支持ロール(T2a,T2b)で挟まれた挟持領域(Q4)に保持した状態で前記ベルト部材(B)を停止させるベルト駆動手段(C1)と、
トナー像を担持するトナー像担持ベルト(B)により構成された前記ベルト部材(B)と、
前記トナー像を転写材(S)に転写させる転写ロール対(T2)により構成された前記ベルト支持ロール(T2a,T2b)と、
転写材としての用紙(S)1枚分以上の周長を有する前記トナー像担持ベルト(B)と、
用紙1枚分のトナー像が担持されない非担持領域に固定された前記吸着防止部材(2)と、
を備えたことを特徴とする。
前記構成要件を備えた第1発明の画像形成装置では、一対のベルト支持ロール(T2a,T2b)は、前記ベルト部材(B)を挟む。前記ベルト部材(B)のベルト幅方向に延びる吸着防止部材(2)が、前記ベルト部材(B)に固定されている。前記吸着防止部材(2)は、前記ベルト部材(B)と前記ベルト支持ロール(T2a)との吸着を防止する。ベルト駆動手段(C1)は、前記吸着防止部材(2)を前記ベルト支持ロール(T2a,T2b)で挟まれた挟持領域(Q4)に保持した状態で前記ベルト部材(B)を停止させる。
したがって、第1発明の画像形成装置では、ベルト部材(B)が停止した状態では、吸着防止部材(2)が挟持領域(Q4)に配置されているので、ベルト支持ロール(T2a)でブリードが発生しても、ベルト支持ロール(T2a)がベルト部材(B)に吸着する(タックする)ことを防止できる。この結果、ベルト部材(B)駆動時に、ベルト支持ロール(T2a)に吸着したベルト部材(B)が離隔することによる異音の発生を防止できる。また、ベルト部材(B)に固定された高離型性の吸着防止部材(2)でタックを長期にわたって防止できるので、従来技術のようにトナーを供給したりすることによるトナーの無駄遣いによるコスト上昇や構成の複雑化を防止でき、経時的にタック防止効果を維持できる。
また、第1発明の画像形成装置では、前記ベルト部材(B)は、トナー像を担持するトナー像担持ベルト(B)により構成されている。前記ベルト支持ロール(T2a,T2b)は、前記トナー像を転写材(S)に転写させる転写ロール対(T2)により構成されている。したがって、転写ロール対(T2)がトナー像担持ベルト(B)に吸着することによる異音を防止できる。
さらに、第1発明の画像形成装置において、前記トナー像担持ベルト(B)は、転写材としての用紙(S)1枚分以上の周長を有し、トナー像担持ベルト(B)には1枚分のトナー像が担持できる。前記吸着防止部材(2)は、用紙1枚分のトナー像が担持されない非担持領域に固定されている。したがって、吸着防止部材(2)が固定された位置には、トナー像が担持されないので、トナー像に悪影響を与えることを防止できる。
第1発明の形態1の画像形成装置は、前記第1発明において、
前記ベルト部材(B)の基準位置を検出する基準位置検出手段(C3)と、
検出された前記ベルト部材(B)の基準位置に基づいて、前記吸着防止部材(2)を前記ベルト支持ロール(T2a,T2b)で挟まれた挟持領域(Q4)に保持した状態で前記ベルト部材(B)を停止させる前記ベルト駆動手段(C1)と、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態1の画像形成装置では、基準位置検出手段(C3)は、前記ベルト部材(B)の基準位置を検出する。前記ベルト駆動手段(C1)は、検出された前記ベルト部材(B)の基準位置に基づいて、前記吸着防止部材(2)を前記ベルト支持ロール(T2a,T2b)で挟まれた挟持領域(Q4)に保持した状態で前記ベルト部材(B)を停止させる。したがって、ベルト部材(B)の基準位置に基づいて、ベルト部材(B)を所定の位置で停止させることができる。
第1発明の形態2の画像形成装置は、前記第1発明または第1発明の形態1において、
高離型性部材により構成された前記吸着防止部材(2)、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態2の画像形成装置では、高離型性部材により構成された前記吸着防止部材(2)によりタックを防止できる。
第1発明の形態3の画像形成装置は、前記第1発明の形態2において、
前記高離型性部材としてのフッ素樹脂製のテープにより構成された前記吸着防止部材(2)、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態2の画像形成装置では、高離型性部材としてのフッ素樹脂製のテープにより構成された前記吸着防止部材(2)によりタックを防止できる。
(E01)ベルト支持ロールとベルト部材とのタックを防止することができる。
(E02)低コスト且つシンプルな構成で経時的に効果が維持可能な構成で、異音の発生を防止することができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、画像形成装置Uは自動原稿搬送装置U1と、これを支持し且つ上端にプラテンガラスPGを有する画像形成装置本体(複写機)U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U1は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1と、原稿給紙トレイTG1から前記プラテンガラスPG上の複写位置(原稿読取位置)を通過して搬送される原稿Giが排出される原稿排紙トレイTG2とを有している。
前記画像形成装置本体U2は、ユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)と、露光光学系A等を有している。
IPS(イメージプロセッシングシステム)は、CCDから入力される前記RGBの電気信号をK(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の画像データに変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力する。
なお、原稿画像がモノクロの場合は、K(黒)のみの画像データがレーザ駆動回路DLに入力される。
前記レーザ駆動回路DLは、各色Y,M,C,Kの各レーザ駆動回路(図示せず)を有し、入力された画像データに応じたレーザ駆動信号を所定のタイミングで、潜像形成光学系ROSの各色の潜像書込用レーザダイオード(図示せず)に出力する。
潜像形成光学系ROSの前記図示しない各レーザダイオードから出射したY,M,C,KのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkは、それぞれ、回転する像担持体PRy,PRm,PRc,PRkに入射する。
前記Yのトナー像形成装置Uyは、回転する像担持体PRy、帯電ロールCRy,現像装置Gy、転写ロールT1y、クリーナCLyを有しており、前記トナー像形成装置Um,Uc,Ukはいずれも前記Yのトナー像形成装置Uyと同様に構成されている。
図1,図2において、前記各像担持体PRy,PRm,PRc,PRkはそれぞれの帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkにより一様に帯電された後、画像書込位置Q1y、Q1m,Q1c,Q1kにおいて、前記レーザビームLy,Lm,Lc,Lkにより、その表面に静電潜像が形成される。前記像担持体PRy,PRm,PRc,PRk表面の静電潜像は、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて現像器Gy,Gm,Gc,Gkによりトナー像に現像される。
その現像されたトナー像は、中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kには、コントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングでトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。
前記各像担持体PRy〜PRk上のトナー像は前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトBに1次転写される。1次転写後の像担持体PRy,PRm,PRc,PRk表面の残留トナーは、像担持体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkによりクリーニングされる。
実施例1の吸着防止部材2は、前記基準位置検出マーク1から40mm離れた位置に配置され、長さ15mm、幅350mmで厚み50μmのPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製のフッ素樹脂テープ(高離型性部材)により構成されている。なお、実施例1では、二次転写ロールT2bとバックアップロールT2aとにより挟圧される二次転写領域(挟持領域)Q4のニップ幅(ベルト回転方向に沿った挟持領域の幅)は6mmに設定されている。したがって、ニップ幅(6mm)に対して、吸着防止部材2の長さ(15mm)の方が広く設定されている。また、実施例1の画像形成装置Uでは、中間転写ベルトBの周長は、最大サイズのトナー像が1ページ分担持できるように1ページ分以上の周長に設定されており、トナー像が転写される(担持される)位置は、前記基準位置に基づいて所定の位置に設定されている。そして、前記吸着防止部材2は、トナー像が担持されない非担持領域(インターイメージ領域)に対応する裏面に固定支持されている。
前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで転写器T1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写されたカラートナー像は、前記2次転写領域Q4に搬送される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、ベルトクリーナCLbによりクリーニングされる。
なお、前記加熱ロールFh表面には、記録シートSの前記加熱ロールからの離型性を良くするための離型剤が離型剤塗布装置Faにより塗布されている。
また、下側フレームLFには、前記給紙トレイTR1〜TR3を支持するガイドレールGRおよび前記各トレイTR1〜TR3から給紙を行う前記給紙部材(ピックアップロールRp,さばきロールRs,シート搬送ロールRa等)が支持されている。
図3は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部のブロック線図(機能ブロック図)である。
図3において、前記コントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インタフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記コントローラCには、次の信号出力要素UI(ユーザインタフェース)や基準位置検出センサSN1その他の各種センサ等の出力信号が入力されている。
UI:ユーザインタフェース
ユーザインタフェースUIは、表示部UI1やコピースタートキーUI2、テンキーUI3等を備えている。
SN1:基準位置検出センサ
基準位置検出センサSN1は、中間転写ベルトBに固定された基準位置検出マーク1を検出する。
コントローラCは、次の被制御要素の制御信号を出力している。
IPS:イメージプロセッシングシステム
イメージプロセッシングシステムIPSは、受信した画像信号やCCDで読取った画像信号をデジタルの画像書込信号に変換してレーザ駆動信号出力回路DLに出力する。
DL:レーザ駆動回路
レーザ駆動回路DLは、入力された画像書込信号に応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。前記レーザ駆動信号に応じて、ROS(潜像形成装置)のレーザダイオード(図示せず)から照射されたレーザビームLy〜Lkは、前記像担持体PR表面を走査して、前記像担持体PR表面に静電潜像を形成する。
D1:メインモータ駆動回路(ベルト駆動モータ駆動回路)
メインモータ駆動回路D1は、メインモータ(ベルト駆動モータ)M1を駆動することにより、前記現像器Gy〜Gk、像担持体PRy〜PRk、帯電ロールCRy〜CRk、駆動ロールRdおよび定着装置Fの加熱ロールFh等を回転駆動する。
電源回路Eは、現像バイアス用電源回路E1、帯電用電源回路E2、転写用電源回路E3および定着用電源回路E4を有している。
E1:現像バイアス用電源回路
現像バイアス用電源回路E1は、現像器Gy〜Gkの現像ロールに現像バイアスを印加する。
E2:帯電用電源回路
帯電用電源回路E2は、帯電ロールCRy〜CRkに帯電バイアスを印加する。
E3:転写用電源回路
転写用電源回路E3は、一次転写ロールT1y〜T1kおよび二次転写ロールT2bに1次転写バイアスおよび二次転写バイアスを印加する。
E4:定着用電源回路
定着用電源回路E4は、加熱ロールFhにヒータ加熱用電力を供給する。
前記コントローラCは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を実現するプログラム(機能実現手段)を有している。前記コントローラCの各種機能を実現するプログラム(機能実現手段)を次に説明する。
C1:メインモータ回転制御手段(ベルト駆動手段)
メインモータ回転制御手段C1は、前記メインモータ駆動回路D1の動作を制御して、像担持体PRy〜PRk、現像器Gy〜Gk、駆動ロールRdおよび定着装置F等の回転を制御する。
C2:電源回路制御手段
電源回路制御手段C2は、次の手段C2a〜C2dを有しており、前記電源回路Eを制御して、前記現像バイアス、帯電バイアス、転写バイアス、加熱ロールFhのヒータのオンオフ等を制御する。
現像バイアス制御手段C2aは、前記現像バイアス用電源回路E1の動作を制御して、現像ロールGRy〜GRkに現像バイアスを印加する。
C2b:帯電バイアス制御手段
帯電バイアス制御手段C2bは、前記帯電バイアス用電源回路E2の動作を制御して帯電ロールCRy〜CRkに印加する帯電バイアスを制御する。
C2c:転写バイアス制御手段
転写バイアス制御手段C2cは、前記転写用電源回路E3の動作を制御して一次転写ロールT1y〜T1kおよび二次転写ロールT2bに印加する転写バイアスを印加する。
C2d:定着用電源制御手段
定着用電源制御手段C2dは、定着用電源回路E4の動作を制御して、前記加熱ロールFhのヒータをオンオフ制御する。
基準位置検出手段C3は、前記基準位置検出センサSN1の出力信号に応じて、中間転写ベルトBの位置を検出する。
C4:ベルト停止位置判別手段
ベルト停止位置判別手段C4は、ベルト停止時間記憶手段C4Aと、ベルト停止時間経時タイマTM1とを有し、中間転写ベルトBを停止させる停止位置に中間転写ベルトBが移動したか否かを判別する。
C4A:ベルト停止時間記憶手段
ベルト停止時間記憶手段C4Aは、中間転写ベルトBの基準位置検出マーク1が基準位置検出センサSN1で検出されてから、吸着防止部材2が二次転写領域Q4に移動するまでの中間転写ベルトBの駆動時間であるベルト停止時間t1を記憶する。
TM1:ベルト停止時間計時タイマ
ベルト停止時間計時タイマTM1は、前記ベルト停止時間t1を計時する。
図4は実施例1のベルト回転制御処理のフローチャートである。
図4のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROMやハードディスク等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図4に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源オンにより開始される。
ST2において、メインモータ(ベルト駆動モータ)M1の駆動を開始し、中間転写ベルトB等の回転を開始する。そして、ST3に進む。
ST3において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に進み、ノー(N)の場合はST3を繰り返す。
ST4において、基準位置が検出されたか否か、すなわち、基準位置検出センサSN1により基準位置検出マーク1が検出されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に進み、ノー(N)の場合はST4を繰り返す。
ST6において、ベルト停止時間計時タイマTM1がタイムアップしたか否か、すなわち、ベルト停止時間t1が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST7に進み、ノー(N)の場合はST6を繰り返す。
ST7において、メインモータM1の駆動を停止する。そして、ST1に戻る。
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、画像形成動作であるジョブが終了する度に、高離型性の吸着防止部材2が二次転写領域Q4に保持された状態で中間転写ベルトBが停止する。この状態で、しばらく画像形成動作が実行されない場合、二次転写ロールT2bとバックアップロールT2aとの挟圧により、バックアップロールT2bでブリードが発生することがある。しかし、バックアップロールT2b表面と中間転写ベルトBの裏面との間には、高離型性の吸着防止部材2が配置されているので、バックアップロールT2bと中間転写ベルトBとが吸着する(タックする)ことが防止される。
また、従来技術のように、タックが発生する領域にトナーを供給する必要がないので、トナーの無駄遣いによるランニングコスト上昇を防止できる。
また、実施例1の画像形成装置Uでは、中間転写ベルトBの裏面に貼り付けられた吸着防止部材2という低コストな構成によりタックを長期間にわたって防止できる。したがって、従来技術のように内側に配置されたバックアップロールT2aにトナーを供給する装置や予めトナーを付着させておく必要がないので、コスト上昇や構成の複雑化、経時的なタック防止効果の低下を防止できる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置としての複写機を例示したが、これに限定されず、FAXやプリンタあるいはこれらすべてまたは複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置により構成することも可能であり、いわゆるタンデム式の画像形成装置に限定されず、ロータリ式等の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、ベルト部材として中間転写ベルトB、ベルト支持ロール対として二次転写器T2を例示したが、これに限定されず、感光体ベルト(トナー像担持ベルト)、転写ベルト、定着ベルト、シート搬送ベルト等、任意のベルト部材と、ベルト部材を挟圧するロール対とを有する画像形成装置に適用可能である。
(H05)前記実施例において、ベルト部材の駆動源は、感光体PRy〜PRk等と共通化したが、ベルト部材駆動専用の独立の駆動源(モータ)を使用することも可能である。
B…ベルト部材,トナー像担持ベルト、
C1…ベルト駆動手段、
C3…基準位置検出手段、
Q4…挟持領域、
S…転写材、
T2a,T2b…ベルト支持ロール,転写ロール対。
Claims (4)
- 無端状のベルト部材と、
前記ベルト部材を挟んで対向して配置された一対のベルト支持ロールと、
前記ベルト部材のベルト幅方向に延び且つ前記ベルト部材に固定され、前記ベルト部材と前記ベルト支持ロールとの吸着を防止する吸着防止部材と、
前記吸着防止部材を前記ベルト支持ロールで挟まれた挟持領域に保持した状態で前記ベルト部材を停止させるベルト駆動手段と、
トナー像を担持するトナー像担持ベルトにより構成された前記ベルト部材と、
前記トナー像を転写材に転写させる転写ロール対により構成された前記ベルト支持ロールと、
転写材としての用紙1枚分以上の周長を有する前記トナー像担持ベルトと、
用紙1枚分のトナー像が担持されない非担持領域に固定された前記吸着防止部材と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記ベルト部材の基準位置を検出する基準位置検出手段と、
検出された前記ベルト部材の基準位置に基づいて、前記吸着防止部材を前記ベルト支持ロールで挟まれた挟持領域に保持した状態で前記ベルト部材を停止させる前記ベルト駆動手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 高離型性部材により構成された前記吸着防止部材、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記高離性部材としてのフッ素樹脂製のテープにより構成された前記吸着防止部材、
を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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