JP2007322760A - 画像形成装置 - Google Patents

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紀文 佐藤
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Abstract

【課題】記録シートに形成される画像の位置ずれを抑えること。
【解決手段】トナー像が転写される転写領域を通過する記録シート(S)に接触してシート搬送方向下流側に搬送する無端状のベルト部材(B)と、前記ベルト部材(B)のシート搬送方向上流側に配置され、前記ベルト部材(B)に記録シート(S)を搬送するベルト上流側搬送部材(Rr)と、画像形成装置の使用環境に基づいて、前記ベルト部材(B)および前記ベルト上流側搬送部材(Rr)の少なくとも一方の搬送速度を、トナー像の位置ずれを抑制する所定の範囲内に調整する搬送速度調整手段(C6)と、を備えた画像形成装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、プリンタ、複写機、FAXまたはこれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に関し、特に、記録シートが接触して搬送されるシート搬送ベルトや中間転写ベルト等のベルト部材を備えた画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式の画像形成装置では、記録シートを給紙トレイから給紙し、転写領域や定着領域を通過させて、記録シート表面にトナー像を転写、定着して画像を形成している。前記記録シートを搬送する部材としては、ロール状の部材やベルト状の部材が、広く採用されている。
このような画像形成装置として、下記の従来技術(J01),(J02)が公知である。
(J01)特許文献1(特開平5−333662号公報)記載の技術
特許文献1には、シート搬送転写ベルトを使用するカラー画像形成装置において、シート搬送ベルトに記録シートを給紙する給紙ロール(レジロール)の給紙速度を記録シートの種類により切り替えることにより、シート搬送転写ベルトとの速度差を調整して記録シートの押し込み(いわゆる、インターラクション)による画像の位置ずれ(カラーレジのずれ)を抑制する技術が記載されている。
(J02)特許文献2(特開2004−139036号公報)記載の技術
特許文献2には、シート搬送転写ベルトを使用するカラー画像形成装置において、記録シートを搬送する時と、しない時のベルト速度の変化に着目して、記録シートを搬送しない時のベルト上のマークを検出して得られるベルト回転速度と、記録シートを搬送してトナー像の転写を行っている際のベルト回転速度とを比較することで、ベルト速度を補正し、カラーレジのズレを抑制する技術が記載されている。
特開平5−333662号公報 特開2004−139036号公報
(従来技術の問題点)
記録シートを搬送する際に、トナー像が転写される転写領域を通過中の記録シートに速度変動が発生すると、トナー像が転写される位置がずれたり、複数の色のトナー像を転写する場合には色どうしの位置ずれ(いわゆる、カラーレジのずれ)が発生する恐れがある。
前記従来技術(J01)、(J02)において、ベルト部材やベルト部材に記録シートを給紙する給紙部材の周速度は、環境(温度や湿度)により熱膨張、熱収縮して容易に変動するため、環境変化に伴って最適速度比から離れる問題がある。この結果、カラーレジズレが発生する問題がある。特に、近年、画像形成装置が小型化しているため、排熱が十分にできず、画像形成装置内部の温度、湿度が変動して、カラーレジズレが発生しやすくなったという問題もある。
また、給紙ロールやベルト部材は、使用環境により経年劣化や磨耗で、搬送速度が変動するため、やはり速度比がずれ、カラーレジズレが発生する問題がある。
さらに従来技術(J02)では、給紙装置による給紙速度の変動が発生すると、その度毎にベルト速度の補正を行う目的のためだけに記録シートへのトナー像の転写を行う必要があり、実際の画像形成に使用されない記録シートやトナーの無駄が発生するという問題がある。
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01)を技術的課題とする。
(O01)記録シートに形成される画像の位置ずれを抑えること。
(本発明)
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の具体例(実施例)の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明の画像形成装置は、
トナー像が転写される転写領域を通過する記録シート(S)に接触してシート搬送方向下流側に搬送する無端状のベルト部材(B)と、
前記ベルト部材(B)のシート搬送方向上流側に配置され、前記ベルト部材(B)に記録シート(S)を搬送するベルト上流側搬送部材(Rr)と、
画像形成装置の使用環境に基づいて、前記ベルト部材(B)および前記ベルト上流側搬送部材(Rr)の少なくとも一方の搬送速度を、トナー像の位置ずれを抑制する所定の範囲内に調整する搬送速度調整手段(C6)と、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の画像形成装置では、無端状のベルト部材(B)は、トナー像が転写される転写領域を通過する記録シート(S)に接触してシート搬送方向下流側に搬送する。ベルト上流側搬送部材(Rr)は、前記ベルト部材(B)のシート搬送方向上流側に配置され、前記ベルト部材(B)に記録シート(S)を搬送する。搬送速度調整手段(C6)は、画像形成装置の使用環境に基づいて、前記ベルト部材(B)および前記ベルト上流側搬送部材(Rr)の少なくとも一方の搬送速度を、トナー像の位置ずれを抑制する所定の範囲内に調整する。したがって、使用環境に応じて適切な搬送速度に設定され、トナー像の位置ずれを抑えることができる。
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1の画像形成装置は、前記第1発明において、
前記使用環境としての画像形成装置内部の温度及び湿度に基づいて、前記搬送速度の関係を調整する搬送速度調整手段(C6)、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態1の画像形成装置では、搬送速度調整手段(C6)は、前記使用環境としての画像形成装置内部の温度及び湿度に基づいて、前記搬送速度の関係を調整するので、温度、湿度に応じて発生するトナー像の位置ずれを抑えることができる。
(第1発明の形態2)
第1発明の形態2の画像形成装置は、前記第1発明または第1発明の形態1において、
前記使用環境としての部材の劣化度合いに基づいて、前記搬送速度の関係を調整する搬送速度調整手段(C6)、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態2の画像形成装置では、搬送速度調整手段(C6)は、前記使用環境としての部材の劣化度合いに基づいて、前記搬送速度の関係を調整するので、部材の劣化に応じて発生するトナー像の位置ずれを抑えることができる。
(第1発明の形態3)
第1発明の形態3の画像形成装置は、前記第1発明の形態1または2において、
前記使用環境としての記録シート(S)の種類に基づいて、前記搬送速度の関係を調整する搬送速度調整手段(C6)、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態3の画像形成装置では、搬送速度調整手段(C6)は、前記使用環境としての記録シート(S)の種類に基づいて、前記搬送速度の関係を調整するので、記録シート(S)の種類に応じて発生するトナー像の位置ずれを抑えることができる。
(第1発明の形態4)
第1発明の形態4の画像形成装置は、前記第1発明および第1発明の形態1〜3のいずれかにおいて、
前記使用環境としての絶対湿度(Ha)に基づいて、前記搬送速度の関係を調整する搬送速度調整手段(C6)、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態4の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態4の画像形成装置では、前記使用環境としての絶対湿度(Ha)に基づいて、前記搬送速度の関係を調整できる。
前述の本発明は、下記の効果(E01)を奏する。
(E01)記録シートに形成される画像の位置ずれを抑えることができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図2は実施例1の画像形成装置のカバーが開放された状態の説明図である。
図1において、本発明の実施例1の画像形成装置としてのプリンタUは、画像が記録される記録用紙Sが収容される給紙カセットTR1が下部に収容されており、上面には排出トレイTRhが設けられている。また、プリンタUの上部にはユーザインタフェースUIが設けられている。
図1,図2において、実施例1のプリンタUは、プリンタ本体(画像形成装置本体)U1と、プリンタ本体U1の右側下端部に設けられた回転中心U2aを中心として開閉可能な開閉カバーU2を有する。前記開閉カバーU2は、ユニットUY〜UKの交換やジャムした記録シートを除去するためにプリンタ本体U1の内部を開放する開放位置(図2の実線参照)と、画像形成動作が実行される通常時に保持される閉塞位置(図1,図2の二点鎖線参照)との間を移動可能に構成されている。
プリンタUはマイクロコンピュータにより構成されたコントローラCと、コントローラCにより作動を制御されるIPS(イメージプロセッシングシステム)、レーザ駆動回路DL、および電源装置E等を有している。電源装置Eは、後述の帯電ローラCRy〜CRk、現像ローラG1y〜G1kおよび転写ローラT1y〜T1k等にバイアス電圧を印加する。
前記IPS(イメージプロセッシングシステム)は、外部のクライアントコンピュータ等から入力された印字データを、K(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の4色の画像に対応した潜像形成用の画像データに変換して、所定のタイミングでレーザ駆動回路DLに出力する。レーザ駆動回路DLは、入力された各色の画像データに応じてレーザ駆動信号を潜像書込装置ROS(潜像形成装置)に出力する。前記ROSは、レーザ駆動信号に応じて、各色の画像書き込み用のレーザビーム(画像書込光)Ly、Lm,Lc,Lkを出射する。
図3は実施例1の着脱ユニットの説明図である。
図1において、前記ROSの前方(+X方向)にはY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の各色のトナー像を形成するトナー像形成装置(着脱ユニット)UY,UM,UC,UKが配置されている。図3において、K(黒)のトナー像形成装置UKのドラム状の感光体(像保持体)Pkの周囲には、帯電器としての帯電ロールCRk、感光体表面の静電潜像をトナー像(可視像)に現像する現像器Gk、感光体Pk表面を除電する除電部材Jk、感光体表面に残留した現像剤を除去する感光体クリーナ(像保持体クリーナ)CLk等が配置されている。
図4は図3のIV−IV線断面図である。
図3,図4において、前記現像器Gkは、現像剤が収容される現像容器1を有する。前記現像容器1には、感光体Pkに対向する現像ロールG1kが支持される現像ロール収容室2と、現像ロール収容室2の左側に隣接し現像剤が収容される第1撹拌搬送室3と、第1撹拌搬送室3の左側に隣接する第2撹拌搬送室4とを有する。前記第1撹拌搬送室3と第2撹拌搬送室4との間は、仕切壁6により仕切られており、第1撹拌搬送室3と第2撹拌搬送室4は前後両端部で現像剤が移動可能に構成されている。前記第1撹拌搬送室3および第2撹拌搬送室4には、現像剤を撹拌しながら互いに逆方向に搬送する撹拌搬送部材7,8が配置されている。
なお、実施例1の現像容器1には、前記現像剤として、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤が収容されている。
前記第2撹拌搬送室4の左側には、円筒状の現像剤搬送室11が形成されている。前記現像剤搬送室11の前端部には第2撹拌室4に接続する現像剤補給口11aが形成されており、後端部には現像剤流入口11bが形成されている。前記現像剤搬送室11には、現像剤搬送室11内の現像剤を現像剤補給口11a側に搬送する現像剤補給部材12が配置されている。
前記現像剤搬送室11の左側には、第1現像剤補給室16が形成されており、第2現像剤補給室16の上方には、前後方向端部に形成された現像剤落下路17を介して接続された第2現像剤補給室18が配置されている。前記第1現像剤補給室16には、第2現像剤補給室16の現像剤を現像剤流入口11bに搬送する第1現像剤搬送部材(現像剤補給部材)21および第2現像剤搬送部材(現像剤補給部材)22が配置されている。
前記第1現像剤搬送部材21は、回転軸部21aと、前記回転軸部21aに支持されたPET(ポリエチレンテレフタレート)等の可撓性のある樹脂フィルムにより構成された搬送フィルム21bとを有する。搬送フィルム21bには、軸方向に対して傾斜した切込21cが形成されており、搬送フィルム21bの現像剤流入口11bに対向する位置には補助フィルム23が貼り付けられている。したがって、第1現像剤搬送部材21の回転時に、切込21cが形成された搬送フィルム21bにより、後側の現像剤流入口11b側に現像剤が搬送され、補助フィルム23により現像剤が現像剤搬送室11に搬送される。
前記第2現像剤搬送部材22は前記第1現像剤搬送部材21側に現像剤を搬送する。前記第2現像剤補給室18内に配置された第3現像剤搬送部材(現像剤補給部材)24、第4現像剤搬送部材(現像剤補給部材)26は、第2現像剤補給室18内の現像剤を現像剤落下路17側に搬送する。
前記現像剤搬送室11、第1現像剤補給室16および第2現像剤補給室18により実施例1の現像剤補給容器(11+16+18)が構成されている。なお、実施例1の現像剤補給容器(11+16+18)には、補給用の現像剤としてトナーが収容されている。
前記第2現像剤補給室18の右側には、前記感光体クリーナCLkが配置されており、感光体クリーナCLkは感光体Pk表面に接触するクリーニングブレード31と、クリーニングブレード31により掻き取られた現像剤を回収現像剤収容室32に搬送する回収現像剤搬送部材33とを有する。
実施例1の黒色のトナー像形成装置UKは、感光体Pk、帯電器CRk、現像器Gk、除電部材Jk、感光体クリーナ(像保持体クリーナ)CLk、現像剤補給容器(11+16+18)等が一体的に構成されたプロセスカートリッジUKにより構成されており、図2に示すように、開閉カバーU2を開放位置に移動した状態でプリンタ本体(画像形成装置本体)U1に対して着脱可能に構成されている。
他の色のトナー像形成装置UY,UM,UCも、黒色のトナー像形成装置UKと同様に、プリンタ本体U1に対して着脱可能なプロセスユニット(着脱ユニット)UY,UM,UCにより構成されている。
図1、図2において、前記感光体Py〜Pkの右方には、開閉カバーU2に支持されたベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、シート搬送ベルト(ベルト部材)Bと、ベルト駆動ロールRd、従動ロールRjを含むベルト支持ロール(Rd+Rj)と、各感光体Py〜Pkに対向して配置された転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、ベルトクリーナCLbと、前記従動ロールRjに対向して配置されたシート吸着ロールRkとを有する。前記シート搬送ベルトBは、前記ベルト支持ロール(Rd+Rj)により回転可能に支持されている。
シート搬送ベルトBの下方に配置された給紙トレイTR1の記録シートSは、給紙部材Rpにより取り出され、シート搬送路SHに搬送される。
シート搬送路SHの記録シートSは、シート搬送ロールRaにより搬送され、レジロール(ベルト上流側搬送部材)Rrに送られる。レジロールRrは、所定のタイミングで、従動ロールRjとシート吸着ロールRkとの対向領域であるシート吸着位置Q6に前記記録シートSを搬送する。前記シート吸着位置Q6に搬送された記録シートSは、前記シート搬送ベルトBに静電吸着される。
手差しトレイTR0から給紙される場合、手差し給紙部材Rp1により給紙された記録シートSは、シート搬送ロールRaにより前記レジロールRrに搬送され、シート搬送ベルトBに搬送される。
前記シート搬送ベルトBに吸着された記録シートSは、前記感光体Py〜Pkと接触する前記転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kを順次通過する。
前記転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいてシート搬送ベルトBの裏面側に配置された転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kには、コントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングでトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が印加される。
カラー画像の場合、前記各感光体Py〜Pk上のトナー像は前記転写ロールT1k,T1y,T1m,T1cによりシート搬送ベルトB上の記録シートSに重ねて転写される。また、モノクロ画像の場合、感光体Pk上にK(黒)のトナー像のみが形成され、このK(黒)のトナー像のみが転写器T1kにより記録シートSに転写される。
トナー像転写後の感光体Py〜Pkは、除電部材Jy〜Jkにより除電された後、感光体クリーナCLy〜CLkにより表面に残留したトナーが回収されてクリーニングされ、再び帯電ロールCRy〜CRkにより帯電される。
前記トナー像が転写された記録シートSは、定着装置Fの加熱ロールFhと加圧ロールFpとが圧接して形成する定着領域Q5で定着された後、ガイドコロRgkによりガイドされて、排出ローラRhから排紙トレイTR2に排出される。
記録シートSが離隔した後の前記シート搬送ベルトBは、前記シート搬送ベルトクリーナCLbによりクリーニングされる。
両面印刷が行われる場合には、排紙ロールRhが逆回転駆動して、切替ゲートGT1によりシート反転路SH2に記録シートSが搬送され、表裏が反転した状態でレジロールRrに再送される。
(レジローラの説明)
図5は実施例1のレジロールの説明図である。
図5において、レジロールRrは、対向して配置された一対の駆動軸41,42を有しており、第1駆動軸41と第2駆動軸42の後端部には、互いに噛合う駆動伝達ギア43,44が支持されている。第1駆動軸41には複数の第1ゴムロール46が軸方向に所定の間隔をあけて支持されており、第1駆動軸41の前端部には駆動ギア47が支持されている。前記駆動ギア47には、ギア列M1aを介してレジ駆動モータM1から駆動が伝達される。
前記第2駆動軸42には、軸方向に延び且つ前記第1ゴムロール46に接触する第2ゴムロール48が支持されている。前記第2駆動軸42の前後両端部には、一対の軸支持部材49が支持されており、前記軸支持部材49はバネ50による力を受け、第2ゴムロール48を第1ゴムロール46に所定の接触圧で接触させている。
(実施例1の制御部の説明)
図6は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図6において、前記コントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)やハードディスク、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、前記ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(前記コントローラCに接続された信号入力要素)
前記コントローラCは、UI(ユーザインタフェース)や、温度センサSN1、湿度センサSN2等の信号入力要素からの信号が入力されている。
前記UIは、表示器UI1や図示しない入力キーを備えており、それらが入力されたことを検出して、その検出信号をコントローラCに入力する。
前記温度センサSN1は、画像形成装置(プリンタ)U内部の温度を検出する。
前記湿度センサSN2は、プリンタU内部の湿度を検出する。
(前記コントローラCに接続された制御要素)
前記コントローラCは、メインモータ駆動回路D0、レジ駆動モータ駆動回路D1、電源回路E、その他の制御要素に接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
前記電源回路Eは現像用電源回路E1や帯電用電源回路E2、転写用電源回路E3、定着用電源回路E4、除電用電源回路E5等を有する。
前記現像用電源回路E1は、前記現像器Gy〜Gkの現像ロールG1y〜G1kに現像バイアスを印加する。
前記帯電用電源回路E2は、前記帯電ロールCRy〜CRkに帯電バイアスを印加する。
前記転写用電源回路E3は、前記転写ロールT1y〜T1kに転写バイアスを印加する。
前記定着用電源回路E4は、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータにヒータ加熱用の電流を供給する。
前記除電用電源回路E5は、前記除電部材Jy〜Jkに除電バイアスを印加する。
前記メインモータ駆動回路D0はメインモータM0を介して感光体Py〜Pk、現像器Gy〜Gkの現像ロールG1y〜G1k、シート搬送ベルトB等を回転駆動する。
前記レジ駆動モータ駆動回路D1は、レジ駆動モータM1を介して、レジロールを回転駆動する。
(前記コントローラCの機能)
前記コントローラCは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。前記コントローラCの機能(制御手段)を次に説明する。
C1:ジョブ制御手段(画像記録制御手段)
ジョブ制御手段C1は、受信した画像情報に応じて、前記ROS、感光体Py〜Pk、転写ロールT1y〜T1k、定着装置F等の動作を制御して、画像形成動作(印刷動作)であるジョブを実行する。
C2:電源制御手段
電源制御手段C2は、現像用電源制御手段C2A、帯電用電源制御手段C2B、転写用電源制御手段C2C、定着用電源制御手段C2D、除電用電源制御手段C2Eを有し、電源回路Eを制御して画像形成装置Uの各部材への電源供給の制御を行う。
C2A:現像用電源制御手段
現像用電源制御手段C2Aは、現像用電源回路E1を制御して現像バイアスを制御する。
C2B:帯電用電源制御手段
帯電用電源制御手段C2Bは、帯電用電源回路E2を制御して帯電バイアスを制御する。
C2C:転写用電源制御手段
転写用電源制御手段C2Cは、転写用電源回路E3を制御して転写バイアスを制御する。
C2D:定着用電源制御手段
定着用電源制御手段C2Dは、定着用電源回路E4を制御して定着装置Fの定着温度を制御する。
C2E:除電用電源制御手段
除電用電源制御手段C2Eは、除電用電源回路E5を制御して除電部材Jy〜Jkの電圧を制御する。
C3:潜像書込装置制御手段
潜像書込装置制御手段C3は、書込強度調整手段C3Aを有し、潜像書込装置ROSを制御して、画像情報に応じた感光体Py〜Pk表面に静電潜像を形成する。
C4:メインモータ回転制御手段
メインモータ回転制御手段C4は、メインモータM0の回転速度を制御して、感光体Py〜Pkや現像器Gy〜Gkの現像ロールG1y〜G1k、撹拌搬送部材7,8等の駆動を制御する。
C5:使用環境判別手段
使用環境判別手段C5は、環境データ取得手段C5Aと、劣化度合い判別手段C5Bと、シート種類判別手段C5Cとを有し、画像形成装置Uが使用されている使用環境を判別する。
C5A:環境データ取得手段
環境データ取得手段C5Aは、温度センサSN1および湿度センサSN2から環境データ(温度データおよび湿度データ)を取得する(読み出す)。
C5B:劣化度合い判別手段
劣化度合い判別手段C5Bは、印刷枚数の累積値である累積印刷枚数Npvをカウントする累積印刷枚数カウント手段C5B1を有し、レジロールRrやシート搬送ベルトBの経年劣化や磨耗等の劣化度合いを判別する。実施例1の劣化度合い判別手段C5Bは、累積印刷枚数Npvに基づいて、劣化度合いを判別し、50k枚(5万枚)毎に劣化度合いが悪化したものと判別する。
C5C:シート種類判別手段
シート種類判別手段C5Cは、給紙トレイTR1に収容された記録シートSの種類を記憶するシート種類記憶手段C5C1を有し、使用される記録シートSの種類(実施例1では普通紙、上質紙、厚紙、はがき)を記憶する。実施例1のシート種類判別手段C5Cは、ホストコンピュータから送信された画像データに記録シートSの種類に関する情報が含まれている場合には、受信したシート種類の情報に基づいて、シート種類を判別する。
C6:搬送速度調整手段
搬送速度調整手段C6は、搬送速度設定テーブル記憶手段C6Aを有し、前記使用環境(環境データ、劣化度合い、シート種類)に基づいて、レジロールRrとシート搬送ベルトBの速度差を調整する。実施例1の搬送速度調整手段C6は、シート搬送ベルトBの搬送速度を固定し、使用環境に応じてレジロールの回転速度Vaを設定し、設定された搬送速度Vaに応じて、レジロール駆動モータ駆動回路D1を介してレジロール駆動モータM1を制御し、レジロールRrの回転速度を調整する。
図7は搬送速度設定テーブルの説明図である。
図8はレジロールの搬送速度の環境依存性の実験結果の説明図であり、図8Aは温度と搬送速度との関係を示すグラフ、図8Bはレジロールの搬送速度とシート搬送ベルトのベルト搬送速度との速度比と色ズレ量との関係を示すグラフである。
C6A:搬送速度設定テーブル記憶手段
搬送速度設定テーブル記憶手段C6Aは、レジロールRrによる搬送速度、即ち、レジロールRrの回転速度を設定するための搬送速度設定テーブル(図7参照)を記憶する。図7において、実施例1の搬送速度設定テーブルは、環境A(高温高湿)、環境B(常温常湿)、環境C(低温低湿)と、累積印刷枚数と、記録シートの種類に応じた、最適な回転速度Vaが記憶されている。なお、各環境での最適な回転速度Vaは、実験により予め導出された速度が記憶されている。図8Aにおいて、温度が高くなると、レジロールRrの熱膨張により搬送速度が変動することがわかった。また、図8Bにおいて、同じ環境でも、レジロール(給紙)が速いと記録シートSが押し込まれ、シート搬送ベルトが速いと記録シートSが引張られるので、いずれにしても色ズレ量が多くなることがわかり、各環境で最も色ズレ量が少なかった速度を最適な回転速度として搬送速度設定テーブルに記憶した。なお、実施例1では、V2≦V1<V4<V3、V1<V1′<V1″、V1<V5<V9の傾向が見られる。
(実施例1のフローチャートの説明)
(搬送速度設定処理のフローチャートの説明)
図9は実施例1の搬送速度設定処理のフローチャートである。
図9のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROMやハードディスク等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図9のフローチャートは画像形成装置Uの電源オンにより開始される。
図9のST1において、画像形成動作であるジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、次の処理(1)〜(3)を実行し、ST3に進む。
(1)累積印刷枚数Npvを取得する(読み出す)。
(2)温度センサSN1,湿度センサSN2から温度および湿度データを取得する(読み出す)。
(3)紙種(記録シートの種類)を取得する。
ST3において、搬送速度設定テーブル(図7参照)から、累積印刷枚数Npv、温度、湿度、記録シートSの種類に応じたレジロールRrの搬送速度Vaを設定する。そして、ST4に進む。
ST4において、1枚印刷が実行されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に進み、ノー(N)の場合はST6に進む。
ST5において、累積印刷枚数Npvを1加算する。即ち、Npv=Npv+1とする。そして、ST4に戻る。
ST6において、ジョブが終了したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST4に戻り、イエス(Y)の場合はST1に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置としてのプリンタUでは、温度や湿度、レジロールRrの磨耗等の劣化合い、シート種類に応じて、レジロールRrの回転速度が適切な値に設定され、シート搬送ベルトBの搬送速度との関係(速度差、速度比)が適切に設定される。したがって、記録シートSがシート搬送ベルトBに給紙される際に、レジロールRrにより引張られたり押し込まれたりすることが少なくなり、モノクロ画像の画像位置やカラー画像のカラーレジのズレを低減することができる。特に、厚紙のようにベルトの搬送速度への影響が大きなシート種類では、シート搬送ベルトB上に複数枚の記録シートSが搬送される場合、後からシート搬送ベルトBに給紙される記録シートSにより、既にシート搬送ベルトBで搬送されている記録シートSの搬送速度が影響を受けることがあるが、搬送速度が適切に設定されているので、画像位置がずれることを低減できる。
(実施例2の制御部の説明)
図10は実施例2の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図6に対応する図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図10において、実施例2のプリンタUでは、実施例1のプリンタUの搬送速度設定テーブル記憶手段C6Aに替えて、搬送速度設定用係数記憶テーブル記憶手段C6Bと、絶対湿度演算手段C6Cと、搬送速度演算手段C6Dとを有する。
図11は実施例2の搬送速度設定用係数記憶テーブルの説明図である。
C6B:搬送速度設定用係数記憶テーブル記憶手段
搬送速度設定用係数記憶テーブル記憶手段C6Bは、レジロールRrの搬送速度を設定するための搬送速度設定用係数記憶テーブル(図11参照)を記憶する。図11において、実施例2の搬送速度設定用係数記憶テーブルには、絶対湿度から搬送速度を設定するための第1補正係数α(α1、α2、α3、…)と第2補正係数β(β1、β2、β3、…)とが累積印刷枚数Npvとシート種類毎に記憶されている。
C6C:絶対湿度演算手段
絶対湿度演算手段C6Cは、温度センサSN1および湿度センサSN2で検出された環境データに基づいて、絶対湿度Haを導出する。実施例2の絶対湿度演算手段C6Cは、検出温度Tc(℃)と検出湿度(相対湿度)Hr(%)と、下記の式(1)から、絶対湿度(容積絶対湿度)Ha(g/m)を導出する。
Ha=217×6.11×10(7.5×Tc/(Tc+237.3)/(Tc+273.15)×Hr/100 ・・・(1)
C6D:搬送速度演算手段
搬送速度演算手段C6Dは、第1補正係数α、第2補正係数βおよび絶対湿度Haから、搬送速度Vaを演算する。即ち、本発明者の実験、検討の結果、レジロールRrの搬送速度の補正値が絶対湿度に1次近似されることが見出されたので、実施例2の搬送速度演算手段C6Dは、搬送速度の補正値を導出して、補正値を使用して搬送速度を設定する。搬送速度の補正値Vh(割合)は下記の式(2)から導出される。
Vh=α×Ha+β ・・・(2)
また、レジロールRrの搬送速度(回転速度Va)は、下記の式(3)から算出される。
Va=V0×(1−Vh/100) ・・・(3)
なお、V0は、レジロールRrの搬送速度の初期値である。
(実施例2のフローチャートの説明)
次に、実施例2のフローチャートの説明をするが、実施例1の各処理と同一の処理については、同一のST番号を付し、詳細な説明は省略する。
(搬送速度設定処理のフローチャートの説明)
図12は実施例2の搬送速度設定処理のフローチャートであり、実施例1の図9に対応するフローチャートである。
図12において、実施例2の搬送速度設定処理では、実施例1の搬送速度設定処理のST3に替えて、ST11、ST12が実行される。
ST11において、次の処理(1)、(2)が実行され、ST12に進む。
(1)累積印刷枚数Npvおよびシート種類に応じた第1補正係数αおよび第2補正係数βを取得する。
(2)絶対湿度Haを算出する。
ST12において、補正値Vhを演算し、レジロールRrの搬送速度Vaを演算する。そして、ST4に進む。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置としてのプリンタUでは、本発明者が見出した、絶対湿度Haに対して補正値が線形の関係にあることを利用して、搬送速度Vaが演算される。この結果、実施例1のように、温度、湿度に応じて段階的に搬送速度が設定される場合に比べ、連続的に搬送速度Vaが設定されるので、より精度が高い搬送速度Vaの制御を行うことができ、画像位置ずれを低減することができる。
次に実施例3の説明をするが、実施例1と同様の構成には同様の符号を付して詳細な説明は省略する。
図13は本発明の画像形成装置の実施例3の正断面図である。
図13において、画像形成装置Uは自動原稿搬送装置U1と、これを支持し且つ上端にプラテンガラスPGを有する画像形成装置本体(複写機)U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U1は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1と、原稿給紙トレイTG1から前記プラテンガラスPG上の複写位置(プラテンロールPrによりプラテンガラスPGに押圧される原稿読取位置)を通過して搬送される原稿Giが排出される原稿排紙トレイTG2とを有している。
前記画像形成装置本体U2は、ユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)と、露光光学系A等を有している。
前記自動原稿搬送装置U2でプラテンガラスPG上を搬送される原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)でR(赤)、G(緑)、B(青)の電気信号に変換される。
IPS(イメージプロセッシングシステム)は、CCDから入力される前記RGBの電気信号をK(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の画像データに変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力する。
なお、原稿画像がモノクロの場合は、K(黒)のみの画像データがレーザ駆動回路DLに入力される。
前記レーザ駆動回路DLは、各色Y,M,C,Kの各レーザ駆動回路(図示せず)を有し、入力された画像データに応じたレーザ駆動信号を所定のタイミングで、潜像形成光学系(潜像形成装置)ROSの各色の潜像書込用レーザダイオード(図示せず)に出力する。
前記ROSの上方に配置されたトナー像形成装置Uy,Um,Uc,Ukはそれぞれ、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(黒)の各色のトナー像を形成する装置である。
潜像形成光学系ROSの前記図示しない各レーザダイオードから出射したY,M,C,KのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkは、それぞれ、回転する像担持体PRy,PRm,PRc,PRkに入射する。
前記Yのトナー像形成装置Uyは、回転する像担持体PRy、帯電ロール(帯電部材)CRy,現像装置(粉体撹拌装置)Gy、転写ロールT1y、クリーナCLyを有しており、前記トナー像形成装置Um,Uc,Ukはいずれも前記Yのトナー像形成装置Uyと同様に構成されている。
前記各像担持体PRy,PRm,PRc,PRkはそれぞれの帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkにより一様に帯電された後、画像書込位置(潜像形成位置)Q1y,Q1m,Q1c,Q1kにおいて、前記レーザビームLy,Lm,Lc,Lkにより、その表面に静電潜像が形成される。前記像担持体PRy,PRm,PRc,PRk表面の静電潜像は、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて現像装置(粉体攪拌装置)Gy,Gm,Gc,Gkによりトナー像に現像される。
その現像されたトナー像は、中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kには、コントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングでトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。
前記各像担持体PRy〜PRk上のトナー像は前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトBに1次転写される。1次転写後の像担持体PRy,PRm,PRc,PRk表面の残留トナーは、像担持体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkによりクリーニングされる。
前記像担持体PRy〜PRkの上方には、上下移動可能且つ前方に引き出し可能なベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルト(ベルト部材)Bと、テンションロールRt、ウォーキングロールRw、アイドラロール(フリーロール)Rfおよび駆動ロール兼用のバックアップロールT2aを含むベルト支持ロール(Rt,Rw,Rf,T2a)と、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有している。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロール(Rt,Rw,Rf,T2a)により回転移動可能に支持されている。したがって、前記駆動ロール兼用のバックアップロールT2aを回転駆動する駆動装置および前記ベルト支持ロール(Rt,Rw,Rf,T2a)等により中間転写ベルト駆動装置すなわち、中間転写材(中間転写ベルト)を搬送する中間転写材搬送装置(Rt,Rw,Rf,T2a)が構成されている。
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して2次転写ロールT2bが配置されており、前記各ロールT2a,T2bにより2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bおよび中間転写ベルトBの対向する領域には2次転写領域(シート転写位置)Q4が形成される。
前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで転写器T1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写されたカラートナー像は、前記2次転写領域Q4に搬送される。
前記ROSの下方には、給紙トレイTR1〜TR3を前後方向(X軸方向、即ち図13の画面に垂直な方向)に出入可能に支持する左右一対のガイドレールGR、GRが3段設けられている。給紙トレイTR1〜TR3の記録シートSは、ピックアップロールRpにより取り出され、さばきロールRsにより1枚ずつ分離されてから複数の搬送ロールRaによりレジロールRrに送られる。前記シート搬送ロールRaはシートガイドにより形成されたシート搬送路SHに沿って複数設けられており、2次転写領域Q4のシート搬送方向上流側にはレジロールRrが配置されている。前記シート搬送路SH、シート搬送ロールRa、レジロールRr等によりシート搬送装置(SH+Ra+Rr)が構成されている。
レジロール(ベルト上流側搬送部材)Rrは、前記中間転写ベルトBに形成されたカラートナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのにタイミングを合わせて、前記記録シートSを2次転写領域Q4に搬送する。記録シートSが前記2次転写領域Q4を通過する際、前記バックアップロールT2aはアースされ、2次転写ロールT2bには前記コントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングでトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。このとき、前記中間転写ベルトB上のカラートナー像は、前記2次転写器T2により前記記録シートSに2次転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、ベルトクリーナCLbによりクリーニングされる。
前記トナー像が2次転写された記録シートSは、定着装置Fの加熱ロールFhおよび加圧ロールFpの圧接領域である定着領域Q5に搬送され、前記定着領域を通過する際に加熱定着された後、排出ローラRhから排紙トレーTRhに排出される。
なお、前記加熱ロールFh表面には、記録シートSの前記加熱ロールからの離型性を良くするための離型剤が離型剤塗布装置Faにより塗布されている。
前記ベルトモジュールBMの上方にはY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の各現像剤を収容する現像剤カセットKy,Km,Kc,Kkが配置されている。各現像剤カセットKy,Km,Kc,Kkに収容された現像剤は、前記現像装置Gy,Gm,Gc,Gkの現像剤の消費に応じて、図示しない現像剤補給路から前記各現像装置Gy,Gm,Gc,Gkに補給される。
図13において、前記画像形成装置Uは上側フレームUFと下側フレームLFとを有しており、上側フレームUFには、前記ROSおよびROSよりも上方に配置された部材(像担持体PRy,PRm,PRc,PRk、現像装置Gy,Gm,Gc,Gk、ベルトモジュールBM等)が支持されている。
また、下側フレームLFには、前記給紙トレイTR1〜TR3を支持するガイドレールGRおよび前記各トレイTR1〜TR3から給紙を行う前記給紙部材(ピックアップロールRp,さばきロールRs,シート搬送ロールRa等)が支持されている。
(バックアップロール(ベルト駆動ロール)の説明)
図14は実施例3のベルト駆動ロールとしてのバックアップロールの説明図であり、図14Aは全体説明図、図14Bは図14AのXIVB−XIVB線断面図である。
図14において、バックアップロールT2aは、駆動軸61を有する。前記駆動軸61の外周には軸方向に延びる樹脂等により構成された内層62と、内層62の外周面に形成されたゴム等により構成された外層63とを有する。
前記駆動軸61の前端部には、駆動ギア64が支持されており、駆動ギアは64にはギア列Ma1′を介して、ベルト駆動モータM1′の駆動が伝達される。
なお、実施例3の画像形成装置Uでは、ベルト部材を所定の速度で駆動させ且つレジロールRrの回転速度を調整する実施例1と異なり、レジロールRrの回転速度を調整せず、中間転写ベルトBの回転速度を調整する。したがって、実施例3の画像形成装置Uでは、実施例1の各制御手段C1〜C6やフローチャートにおいて、レジロールRrではなく中間転写ベルトBの搬送速度の調整が行われる以外は同様であるため、ブロック図およびフローチャートの図示および詳細な説明は省略する。
(実施例3の作用)
図15は実施例3の実験データの説明図である。
前記構成を備えた実施例3の画像形成装置としてのプリンタUでは、ゴム製の外層63を有するバックアップロールT2aの回転速度が調整される。図15において、一般的に使用されているセラミックやウレタンが最外層に被覆されたロールを使用する場合には、搬送速度の温度依存性が少ないが、実施例3のように最外層63がゴム製のロールを使用した場合には搬送速度が変動する。これに応じて、実施例3のプリンタUでは、バックアップロールT2aの回転速度が調整されるので、二次転写領域Q4における画像の位置ずれを低減することができる。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、本発明は、プリンタに限定されず、複写機、FAX、複合機等の画像形成装置に適用可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置にも適用可能である。さらに、感光体から直接記録シートに転写する画像形成装置に限定されず、中間転写体(中間転写ベルトやドラム)を有する画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、搬送速度や補正係数等の数値は、実験や機種、使用する材料、設計等に応じて適宜最適な数値に変更可能である。
(H03)前記実施例において、実施例1,2ではレジロールの回転速度を調整し、実施例3で中間転写ベルトBの回転速度を調整したが、ベルト部材とベルト上流側搬送部材の相対的な速度差、速度比を調整すればよいので、ベルト上流側搬送部材とベルト部材の両方の回転速度を調整することも可能であり、いずれか一方とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、前記ベルト上流側搬送部材として、所定のタイミングに合わせて給紙を行うレジロールを例示したが、これに限定されず、例えば、ピックアップロールRpでタイミングを調整し、ベルト部材の上流の搬送部材でタイミングの調整を行わない場合、すなわち、レジロールがベルト部材の上流に配置されていない場合には、ベルト部材の上流に配置されているベルト上流側搬送部材に適用することも可能である。
(H05)前記実施例において、使用環境として、温度、湿度、劣化度合い、シート種類を例示したが、これに限定されず、例えば、複数の給紙トレイを有する画像形成装置において、使用環境として給紙が行われる給紙トレイに対応させて搬送速度を調整することもできる。また、温度、湿度、劣化度合い、シート種類の全てを使用する実施例を例示したが
いずれか1つまたは2つに応じて搬送速度を調整することも可能である。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の画像形成装置のカバーが開放された状態の説明図である。 図3は実施例1の着脱ユニットの説明図である。 図4は図3のIV−IV線断面図である。 図5は実施例1のレジロールの説明図である。 図6は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。 図7は搬送速度設定テーブルの説明図である。 図8はレジロールの搬送速度の環境依存性の実験結果の説明図であり、図8Aは温度と搬送速度との関係を示すグラフ、図8Bはレジロールの搬送速度とシート搬送ベルトのベルト搬送速度との速度比と色ズレ量との関係を示すグラフである。 図9は実施例1の搬送速度設定処理のフローチャートである。 図10は実施例2の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図6に対応する図である。 図11は実施例2の搬送速度設定用係数記憶テーブルの説明図である。 図12は実施例2の搬送速度設定処理のフローチャートであり、実施例1の図9に対応するフローチャートである。 図13は本発明の画像形成装置の実施例3の正断面図である。 図14は実施例3のベルト駆動ロールとしてのバックアップロールの説明図であり、図14Aは全体説明図、図14Bは図14AのXIVB−XIVB線断面図である。 図15は実施例3の実験データの説明図である。
符号の説明
B…ベルト部材、
C6…搬送速度調整手段、
Ha…絶対湿度、
Rr…ベルト上流側搬送部材、
S…記録シート。

Claims (5)

  1. トナー像が転写される転写領域を通過する記録シートに接触してシート搬送方向下流側に搬送する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材のシート搬送方向上流側に配置され、前記ベルト部材に記録シートを搬送するベルト上流側搬送部材と、
    画像形成装置の使用環境に基づいて、前記ベルト部材および前記ベルト上流側搬送部材の少なくとも一方の搬送速度を、トナー像の位置ずれを抑制する所定の範囲内に調整する搬送速度調整手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記使用環境としての画像形成装置内部の温度及び湿度に基づいて、前記搬送速度の関係を調整する搬送速度調整手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記使用環境としての部材の劣化度合いに基づいて、前記搬送速度の関係を調整する搬送速度調整手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記使用環境としての記録シートの種類に基づいて、前記搬送速度の関係を調整する搬送速度調整手段、
    を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記使用環境としての絶対湿度に基づいて、前記搬送速度の関係を調整する搬送速度調整手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
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