JP4848542B2 - 船舶用推進装置 - Google Patents

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Description

本発明は、前進・後進・停止の3状態をシフト軸の手動操作により選択する船舶用推進装置に関するものである。
従来、船舶用エンジンとしての船外機には前進・後進・ニュートラル(停止)の3状態を選択的に切り換えるためのクラッチ装置を設けたものがある。船外機としては、エンジンにより駆動される駆動軸の軸端に固着された駆動ベベルギアと、駆動軸の軸端外方で駆動軸と直交して設けられたプロペラ軸と、プロペラ軸に相対回転自在に支持されかつ駆動ベベルギアに噛み合って互いに逆回転する一対の被動ベベルギアと、プロペラ軸と一体回転可能であり、かつ一対の被動ベベルギアのいずれか一方との噛み合いを任意に選択するためのクラッチ機構とを有する船外機の推進装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−205891号公報
上記特許文献1のクラッチ機構は、多板式クラッチを用いており、その駆動源を油圧としているため、油圧ポンプおよび油路を必要としていると共に、一対の被動ベベルギアのそれぞれに多板の摩擦板を並べており、全体が大型化するという問題がある。
一方、プロペラ軸と一体回転しかつ一対の被動ベベルギア間を変位自在なクラッチ部材を設けたものがあり、そのクラッチ部材と一体のロッドの一部をプロペラ軸の軸端から突出させると共に、手動操作により軸線回りに回転可能なシフト軸の軸線方向端にロッドと係合する偏心ロッドピンを設け、シフト軸の回転に応じて変位する偏心ロッドピンに連動するロッドにより変位するようにしたものがある。
そのようなクラッチ機構において、切り換え時のクリック感をもたせるために、ロッドの外周面に出没可能なボールとそのボールを突出方向に付勢するスプリングとを設けると共に、プロペラ軸のロッドを外囲する内周面にボールに対して上記3状態に対応する位置に係合凹部を設けたものがある。この場合のスプリング力ではロッドを変位させるための大きな作用力は得られない。
このような課題を解決して、シフト操作を楽に行うことができると共に大型化を抑制し得るクラッチ機構を有する船外機の推進装置を実現するために本発明に於いては、船舶用エンジン(6)の駆動力が伝達される駆動軸(17)に固着された駆動ベベルギア(22)と、前記駆動軸(17)と同軸の軸線に直交して設けられたプロペラ軸(20)と、前記プロペラ軸(20)に同軸にそれぞれ回動自在に設けられかつ互いに逆回転するように前記駆動ベベルギア(22)に噛み合わされた一対の被動ベベルギア(23a・23b)と、前記プロペラ軸と前記駆動ベベルギアおよび前記被動ベベルギアとを受容するギアケース(1a)と、前記プロペラ軸(20)と一体回転しかつ前記プロペラ軸(20)の軸線方向に変位することにより前記一対の被動ベベルギア(23a・23b)に対して一方に選択的に係合または両方に非係合可能に設けられたクラッチ部材(31)と、前進・後進・停止の3状態を手動操作により選択することにより前記クラッチ部材(31)当該選択状態に応じて前記係合または前記被係合の対応する位置に変位させるべく設けられたシフト軸(19)とを有する船舶用推進装置であって、前記エンジンの出力軸により駆動されかつ潤滑油供給用に用いられているオイルポンプ(42)と、前記ギアケース内に設けられ、前記クラッチ部材に固着されかつ前記プロペラ軸と同軸的に変位自在に設けられたスライドロッド(32)を有し、前記オイルポンプからの油圧により当該スライドロッドを変位させることにより前記クラッチ部材(31)を変位させる補助駆動力を発生する油圧アクチュエータ(36)を有し、前記スライドロッドの前記プロペラ軸側とは相反する前端から軸線方向前方に突出するラック(34)が設けられ、前記シフト軸が、前記ギアケース内で上下に延在しかつ回動自在に設けられていると共に、下端に前記ラックに噛合するピニオン(35)を備え、前記シフト軸(19)に、前記オイルポンプから前記油圧アクチュエータ(36)に至る油路(37a・37b・38a・38b・40a・40b)の一部(40a・40b)と、前記手動操作による前記シフト軸(19)の回動により前記油路(37a・37b・38a・38b・40a・40b)の連通と非連通との2状態を選択する切替油路(37b・38b)とが設けられているものとした。
特に、前記油圧アクチュエータ(36)が、前記駆動ベベルギア(22)および前記被動ベベルギア(23a・23b)を受容するギアケース(1a)内に設けられていると良く、また、前記油圧源(42)が、前記エンジン(6)の出力軸(6a)により駆動されかつ潤滑油供給用に用いられているオイルポンプであると良い。
このように本発明によれば、シフト軸の手動操作により前進・後退・停止の3状態を選択し、そのシフト軸の操作力を油圧アクチュエータで補助するようにしたことから、軽い操作力でシフト操作を行うことができるようにすると共に、油路がシフト軸を通るように設け、かつシフト軸の変位により油路の連通・非連通を切り換えるようにしたことから、油圧アクチュエータを設けたことによるレイアウトの拡張を抑制し得る。
特に、油圧アクチュエータが駆動ベベルギア等を受容するギアケース内に設けられていることにより、ギアケースのスペースを利用してレイアウトすることができ、大幅なスペース確保を必要とせずに油圧アクチュエータを配設することができる。また、油圧アクチュエータの油圧源としてエンジンの潤滑油供給用オイルポンプを用いることにより、別途オイルポンプを追加することなく油圧源を確保することができ、装置の大型化を抑制し得る。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明が適用される船外機の全体を示す側面図である。この船外機は、主に、船外機本体1と、船外機本体1に組み付けられた舵取りのためのティラーハンドル2と、この船外機本体1を船体3に取り付けるための取付ブラケット4とにより構成されている。船外機本体1には、推進用プロペラ5と、これを駆動するエンジン6とが設けられている。
取付ブラケット4には、船体3への取り付け状態において船外機本体1を船体3の左右方向(横方向)に延在するチルト軸8を中心に回動自在にするためのスイベルケース(取付ブラケット側の部材)9が連結されている。このスイベルケース9には、船体3の上下方向(縦方向)に延在するように設けられた筒部によりスイベル軸が回動自在に支持され、スイベル軸の上端には船外機本体1と一体のマウントフレーム10が連結され、スイベル軸の可鍛にはロアマウントハウジング11が連結されている。マウントフレーム10並びにロアマウントハウジング11は、後方に延びるボルト部分に設けた弾性体による防振装置13・14を介して船外機本体1に連結されており、これにより船外機本体1がスイベル軸の中心線(操舵軸)12回りで舵取りのための回動運動可能になっている。
ティラーハンドル2は、ブラケット15を介してマウントフレーム10に連結されており、ティラーハンドル2をスイベル軸の中心線12回りに操作すると、スイベル軸の中心線12を中心にして船外機本体1が左右に回動して所要の舵角に調整される。ティラーハンドル2にはシフトレバー16が設けられている。
図示例では、エンジン6から垂下したクランク軸6aに駆動軸17が平行に配設されかつギア結合されており、駆動軸17にはギア・クラッチ機構18が連結されている。ギア・クラッチ機構18は、駆動軸17の延長線に対して直交する向きに延在するプロペラ軸20と連結されている。プロペラ軸20にはプロペラ5が同軸に固着されている。
上記シフトレバー16にはプロペラ軸20の推進プロペラ5とは相反する側の軸端部側に至るシフトロッド19が連結されており、シフトロッド19にはラックアンドピニオン機構21が連結されている。シフトレバー16のニュートラル位置からの前後方向の傾動操作に応じてシフトロッド19が回動し、シフトロッド19の回動に応じてラックアンドピニオン機構21を介してギア・クラッチ機構18が切り替わり、プロペラ軸20の回転方向が切り替えられて、船体3が前後進し得る。
上記ギア・クラッチ機構18やラックアンドピニオン機構21は、船外機本体1の下部に設けられたギアケース1a内に受容されている。そのギアケース1aの内部構造について図2を参照して説明する。
駆動軸17の下端部には、駆動ベベルギア22が固着されている。そして駆動ベベルギア22の直径線上の両側には、一対の被動ベベルギア23a・23bが駆動ベベルギア22に常時噛み合った状態で配設されている。一方の被動ベベルギア23aはギアケース1aと一体のベアリングホルダ24に組み付けられた転動軸受25を介して、他方の被動ベベルギア23bは転動軸受26を介してそれぞれギアケース1aに支持されている。
さらに詳しく言うと、駆動ベベルギア22に対してプロペラ軸20の軸線方向で船外機1の後側に位置する被動ベベルギア23aは、前側の傘歯車部G1と後側の基部B1とからなる。プロペラ軸20に設けられたフランジ部20aと、ベアリングホルダ24と一体の内向フランジ部の後向きの面S1との間に前進方向の推進力を受けるテーパーローラベアリングからなる転動軸受25が支持されている。また、駆動ベベルギア22に対してプロペラ軸20の軸線方向で船外機本体1の前側に位置する被動ベベルギア23bは、前側の基部B2と後側の傘歯車部G2とからなる。傘歯車部G1の前向きの面と、ギアケース1aの後向きの面を持つ段部S2との間に後進方向の推進力を受けるボールベアリングからなる転動軸受26が支持されている。
なお、ベアリングホルダ24は、ギアケース1aの後面に開口する開口端にボルト止めされている。これら2つの被動ベベルギア23a・23bの内周側の互いの対向内面には、それぞれクラウンギア27a・27bが形成されている。
プロペラ軸20は、これら2つの被動ベベルギア23a・23bと同軸上に、かつ各被動ベベルギア23a・23bと相対回転可能にニードル軸受28a・28bで支持されている。なお、プロペラ軸20のプロペラ5側とは相反する軸線方向端は前側被動ベベルギア23bの基部S1に対応する位置まで延在している。
プロペラ軸20における2つの被動ベベルギア23a・23bの互いの対向内面間に位置する部分には、プロペラ軸20と一体回転可能にかつ軸線方向移動自在なように、プロペラ軸20の外周面に嵌装されかつスプライン結合した円筒状のクラッチ部材31が設けられている。このクラッチ部材31におけるプロペラ軸20の軸線方向両端部であって各クラウンギア27a・27bと対向する部分には、それぞれ対向するクラウンギア27a・27bと噛み合い可能なクラウンギア31a・31bが形成されている。
プロペラ軸20における両被動ベベルギア23a・23bに対応する部分には前側軸線方向端面から突出するスライドロッド32がプロペラ軸20と同軸的に変位自在に設けられている。なお、図示例では2部材を同軸に結合してスライドロッド32が形成されている。また、プロペラ軸20における両被動ベベルギア23a・23b間には径方向に開通しかつ軸線方向に延在するスロット20cが設けられており、スロット20c内をプロペラ軸20の軸線方向にスライドロッド32が横切っている。スライドロッド32における上記スロット20c内に露出する部分にはプロペラ軸20の径方向に延在するピン33の中間部が固着されている。ピン33の軸線方向両端部はクラッチ部材31の周壁部分に突入して固着されている。
次に、ラックアンドピニオン機構21について説明する。スライドロッド32における船外機本体1の前側にはスライドロッド32の軸線方向に延在するスロットを有する角棒状のラック部32aが同軸に突出するように形成されている。そのスロットの一方の内壁面にラック34が設けられ、シフトロッド19に同軸に設けられたピニオン35とラック34とが噛み合わされている。なお、ピニオン35は、シフトロッド19のギアケース1a内側の端部固着された拡径部材19aに形成されている。
例えば図3(a)は停止(ニュートラル)状態を示しており、ピニオン35がラック34との噛み合い範囲の中間点に位置している。この状態では、同じくニュートラル状態を示す図2に示されるように、クラッチ部材31はその両クラウンギア31a・31bがいずれもクラウンギア27a・27bと噛み合わない中間位置にある。
本発明によれば、上記ラック部32aにピストン型の油圧アクチュエータ36のピストン36aと一体の駆動ロッド36bが同軸的に連結されている。ピストン36aを受容するシリンダ36cは、ギアケース1aの前側部分の壁内に設けられている。図2および図3(a)に示されるニュートラル状態で、シリンダ36cにおけるピストン36aに対して船外機本体1の前側となる前側室には前進側油圧供給路37aが開口し、後側となる後側室には後進側油圧供給路38aが開口するようになっている。
両油圧供給路37a・38aはシフトロッド19の軸線方向に離間した状態で拡径部19aに至るように設けられており、拡径部19aには、図4(a)に併せて示されるように前進側切替油路37bと後進側切替油路38bとが設けられている。両切替油路37b・38bは、拡径部材19aの軸心で共通の油路40aと連通していると共に、拡径部材19aの外周面にて周方向に所定角度離れて開口している。これにより、シフトロッド19の回動に応じて油路40aが、前進側切替油路37bを介して前進側油圧供給路37aと連通する状態と、後進側切替油路38bを介して後進側油圧供給路38aと連通する状態とが選択される。
上記油路40aは、拡径部19aからシフトロッド19内に軸線方向に延在し、シフトロッド19を隙間をもって受容する孔41内に開口している。一方、クランク軸6aのギアケース1a内への没入端部にはエンジン6の潤滑油圧送用であって良いオイルポンプ42が連結されており、そのオイル吐出口と孔41とが油路40bを介して連通している。油圧アクチュエータ36の油圧供給側はこのようにして構成されている。
一方、シリンダ室36cのピストン36aを挟んだ各室にはピストン36aの変位により縮小する側の油を逃がすために、拡径部19aには、拡径部19aの回動角度に応じて各油圧供給路37a・38aと選択的に連通し得る各周方向溝37c・38cが設けられている。また、油圧アクチュエータ36のケーシングにおける拡径部19aを受容する部分には、拡径部19aの回動角度に応じて各周方向溝37c・38cと選択的に連通しかつギアケース1a内に開口する孔43が設けられており、これによりシリンダ室36cの油圧を逃がす側油を排出し得るようになっている。
なお、スライドロッド32の中心部には、上記した3つの状態のそれぞれで節度感を与えるために、ばねとボールとを用いたディテント機構44が設けられている。また、駆動軸17はエンジン6のクランク軸6aにギア結合されているので、エンジン6の運転中は常時回転している。そして駆動軸17の軸端に固着された駆動ベベルギア22に噛み合った2つの被動ベベルギア23a・23bも、エンジン9の運転中は常時互いに逆回転している。
このようにして構成された船外機1において前後進を切り替えるには上記したようにシフトロッド19を時計回りまたは反時計回りに回動して切り替える。図3(a)の矢印Aに示される反時計回りに拡径部材19aが回動すると、図3(b)に示されるようにラック部32aすなわちスライドロッド32が後方に変位して、クラッチ部材31の後側クラウンギア31aが後側被動ベベルギア23aに噛み合う。それにより、駆動軸17の回転トルクがプロペラ軸20に伝達されてプロペラ5が回転し、その回転により前進方向の推進力が働く。
拡径部材19aは図4(a)のニュートラル状態から図4(b)の状態を経て図4(c)の状態に至る。その図4(b)では前進側切替油路37bと前進側油圧供給路37aとが連通してオイルポンプ42による油圧がシリンダ36cの前側室に作用する。それによりスライドロッド32にはピストン36aからの推進力が加わり、その推進力がシフトロッド19の回動力にアシスト力として加わるため、シフトレバー16の操作力を低減することができる。特に、図4(b)の両油路37a・37bの連通状態を両ギア31・23の噛み合い始めから噛み合い終わりに至る間に対応させることにより、噛み合わせる時の大きな抵抗力に抗して噛み合わせる場合の大きな操作力を必要とせず、軽い操作力でクラッチの切り替えを行うことができる。
シフトロッド19は図4(b)の状態からさらに回動して図4(c)の状態に至るようになっている。その状態では上記ディテント機構44のばね付勢されているボールの溝に対する係合力による保持力が得られるが、さらに、ピストン36aに前側室内の油圧が作用しており、ピストン36aを介してスライドロッド32の位置(前進側切り替え状態)がより強く保持される。
上記とは逆になる矢印Aとは逆方向にシフトロッド19を回動させた場合には図3(c)に示されるようにラック部32aすなわちスライドロッド32が前方に変位して、クラッチ部材31の前側クラウンギア31bが前側被動ベベルギア23bに噛み合う。それにより、駆動軸17の回転トルクがプロペラ軸20に伝達されてプロペラ5が逆回転し、その回転により後進方向の推進力が働く。また拡径部材19aの回動に伴って、図5(a)の後進側切替油路38bと後進側油圧供給路38aとの連通状態を経て図5(b)の後進側切り替え状態に至る。この場合も上記と同様の作用効果を奏し得る。
上記した構造において、アシスト力を発生する油圧アクチュエータ36の構成部品であるピストン36aおよびシリンダ36cをギアケース1aの壁内に設けており、その部分は従来公知の構造においても形成されている部分であり、特に大型化することなく油圧アクチュエータ36をレイアウトすることができる。また、その油路の切り替えをシフトロッド19(拡径部19a)に切替油路37b・38b・40を設けるという簡単な構造で実現しており、別途ソレノイドバルブ等を設ける必要が無く、油圧回路全体としての大型化も抑制し得る。さらに、油圧源としてエンジン6に必要な潤滑用オイルポンプ42を流用することができ、装置の部品点数の増大も抑制し得る。
本発明が適用される船外機の全体を示す側面図である。 本発明に基づくクラッチ機構部分を示す要部破断拡大図である。 油圧アクチュエータの作用を示す図であり、(a)はクラッチのニュートラル状態であり、(b)は前進側切替状態であり、(c)は後進側切替状態である。 シフトロッドの回動を示す図であり、(a)はクラッチのニュートラル状態であり、(b)は前進側アシスト状態であり、(c)は前進側保持状態である。 (a)は後進側アシスト状態を示す図4(b)に対応する図であり、(b)は後進側保持状態を示す図4(c)に対応する図である。
符号の説明
1a ギアケース
6 エンジン
6a 出力軸
17 駆動軸
19 シフト軸
20 プロペラ軸
22 駆動ベベルギア
23a・23b 被動ベベルギア
31 クラッチ部材
36 油圧アクチュエータ
37a 前進側油圧供給路(油路)
37b 前進側切替油路(油路の一部)
38a 後進側油圧供給路(油路)
38b 後進側切替油路(油路の一部)
40a 油路(油路の一部)
40b 油路
42 オイルポンプ(油圧源)

Claims (1)

  1. 船舶用エンジンの駆動力が伝達される駆動軸に固着された駆動ベベルギアと、
    前記駆動軸と同軸の軸線に直交して設けられたプロペラ軸と、
    前記プロペラ軸に同軸にそれぞれ回動自在に設けられかつ互いに逆回転するように前記駆動ベベルギアに噛み合わされた一対の被動ベベルギアと、
    前記プロペラ軸と前記駆動ベベルギアおよび前記被動ベベルギアとを受容するギアケースと、
    前記プロペラ軸と一体回転しかつ前記プロペラ軸の軸線方向に変位することにより前記一対の被動ベベルギアに対して一方に選択的に係合または両方に非係合可能に設けられたクラッチ部材と、
    前進・後進・停止の3状態を手動操作により選択することにより前記クラッチ部材を当該選択状態に応じて前記係合または前記被係合の対応する位置に変位させるべく設けられたシフト軸とを有する船舶用推進装置であって、
    前記エンジンの出力軸により駆動されかつ潤滑油供給用に用いられているオイルポンプと、
    前記ギアケース内に設けられ、前記クラッチ部材に固着されかつ前記プロペラ軸と同軸的に変位自在に設けられたスライドロッドを有し、前記オイルポンプからの油圧により当該スライドロッドを変位させることにより前記クラッチ部材を変位させる補助駆動力を発生する油圧アクチュエータを有し、
    前記スライドロッドの前記プロペラ軸側とは相反する前端から軸線方向前方に突出するラックが設けられ、
    前記シフト軸が、前記ギアケース内で上下に延在しかつ回動自在に設けられていると共に、下端に前記ラックに噛合するピニオンを備え、
    前記シフト軸に、前記オイルポンプから前記油圧アクチュエータに至る油路の一部と、前記手動操作による前記シフト軸の回動により前記油路の連通と非連通との2状態を選択する切替油路とが設けられていることを特徴とする船舶用推進装置。
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