JP4298203B2 - 船外機のクラッチ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、油圧クラッチ機構により前後進を切り換える船外機のクラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の小型船舶に搭載される船外機では、機体上部のハウジング内に駆動源となるエンジンが設置され、機体下部のロアケースに推進器となるプロペラが装着されていて、エンジンのクランク軸に連結された駆動軸と、プロペラの回転軸であるプロペラ軸との間に、動力の伝達をニュートラルと前進と後進の何れかに切り換えるためのシフト変換機構が設置されていた。
【0003】
このシフト変換機構では、駆動軸の下端に固定した駆動歯車に、プロペラ軸上に回転自在に配置した前進用ギアと後進用ギアをそれぞれ噛合させ、これら前進用ギアと後進用ギアの間に配置したドッグクラッチをニュートラルと前進と後進の何れかの位置にシフトさせることにより、駆動軸と連動して回転する前進用ギア又は後進用ギアの回転を、ドッグクラッチを介して選択的にプロペラ軸に伝達させる、あるいは全く伝達させないようにしている。
【0004】
このように、従来の船外機の前後進切換は、前進用と後進用との2系統の駆動系を、それぞれの駆動系に設けたドッグクラッチによって機械的な連結で切り換えて行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、シフト変換機構でのエンジン側とプロペラ側の接続がドッグクラッチを介して機械的に瞬時に行われるため、エンジンをアイドリングしている状態で、ニュートラルから前進(又は後進)にシフト操作した瞬間、停止状態であったプロペラがプロペラ軸も含めて急激に回転を始めることによる衝撃や騒音等のシフトショックが発生することとなり、特に、エンジン回転力が安定している4サイクルエンジンでは、そのようなシフトショックが顕著なものとなっていた。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、前後進切換時における衝撃や騒音を軽減した船外機のクラッチ装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、ロアケースの内部で上下方向に沿い、エンジンのクランク軸と連動回転する駆動軸の下端に駆動歯車を結着し、該駆動歯車と常時噛合し互いに逆方向に回転する前進用ギアと後進用ギアとを、ロアケースの内部で前後方向に延びるプロペラ軸に回転自在に軸支した船外機のクラッチ装置において、前記前進用ギアと前記プロペラ軸との間の動力伝達経路上に、該動力伝達経路を接続又は切断する前進用油圧クラッチ機構を配設すると共に、前記後進用ギアと前記プロペラ軸との間の動力伝達経路上に、該動力伝達経路を接続又は切断する後進用油圧クラッチ機構を配設し、前記前進用油圧クラッチ機構と前記後進用油圧クラッチ機構とに、油圧を各々別個に供給するための油路の一部を前記プロペラ軸の内部前端部に設けるとともに、前記ロアケース内部の、前記駆動軸前方に位置する部分に、前記プロペラ軸の内部に形成した前記油路に連通する油供給路を設け、前記前進用油圧クラッチ機構及び前記後進用油圧クラッチ機構の構成部材であって前記プロペラ軸に一体となって回転するように設けられる一対の回転体を、それぞれベアリングによって前記ロアケース内に軸支すると共に、前記プロペラ軸に一対のクラッチボスを形成し、該各クラッチボスを前記各回転体に係止させて、前進時及び後進時にプロペラからの反力により前記プロペラ軸に作用するスラスト力が、前記一方のクラッチボスから前記一方の回転体と前記一方のベアリングとを介してロアケースに作用するように構成した船外機のクラッチ装置としたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記前進用油圧クラッチ機構を、前記前進用ギアの前記後進用ギヤとは反対側に配設すると共に、前記後進用油圧クラッチ機構を、前記後進用ギアの前記前進用ギヤとは反対側に配設することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記前進用油圧クラッチ機構及び後進用油圧クラッチ機構を多板式クラッチで構成すると共に、前記前進用ギア及び前記後進用ギアの背面部に連続して多板式クラッチの外輪部を形成し、該外輪部内に前記多板式クラッチのピストンを配設することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
[発明の実施の形態1]
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
【0013】
図1には、この発明の実施の形態1に係る船外機の側面図を示す。
【0014】
まず、船外機1の構成を説明すると、図1に示す船外機1は、クランプブラケット5によって図示しない船体に取り付けられており、この船外機1のハウジング6内には、図示しないエンジンが収納されている。また、船外機1の下部には、この発明に係るクラッチ装置2が設けられており、不図示のエンジンの駆動力により、このクラッチ装置2を介してプロペラ7が回転駆動されるように構成されている。なお、クラッチ装置2が配設されたロアケース3はアッパーケース4に対して脱着自在に取り付けられている。
【0015】
以下に、クラッチ装置2の構成を説明する。
【0016】
図2は、図1の船外機下部の縦断面図であり、図2に示すように、3はロアケースであり、このロアケース3の下部にはプロペラ軸12が前後方向(図2の左右方向)に水平に、かつ、回転自在に支持されている。そして、プロペラ軸12のロアケース3から後方へ延出する後端部には前記プロペラ7が結着されている。
【0017】
そのプロペラ軸12の外周には、前進用ギア14及び後進用ギア15が回転自在に設けられており、これらギヤ14,15と、上下方向に沿う駆動軸10の下端に結着された駆動歯車としてのドライブピニオン13とが噛合している。この駆動軸10は、前記エンジンのクランク軸と連動回転するように構成されている。そして、それらのギア14,15とプロペラ軸12との間の動力伝達経路上に、この動力伝達経路を接続又は切断する油圧クラッチ機構11を構成する、前進用油圧クラッチ機構16及び後進用油圧クラッチ機構17が配設されている。
【0018】
以下に、油圧クラッチ機構11の構成の詳細を、図2及び図3に基づいて説明する。
【0019】
この油圧クラッチ機構11は、駆動軸10の駆動歯車13に常時噛み合って交互に逆方向に回転する前進用ギア14及び後進用ギア15と、前進用油圧クラッチ機構16及び後進用油圧クラッチ機構17と、油圧ピストン16d,17dと、スプリング16e,17eとを有して構成されている。
【0020】
その前進用ギア14及び後進用ギア15は、プロペラ軸12に回転可能に嵌合され、その前進用ギア14とプロペラ軸12との間の動力伝達経路上に、この動力伝達経路を接続又は切断する前進用油圧クラッチ機構16が配設されると共に、後進用ギア15とプロペラ軸12との間の動力伝達経路上には、この動力伝達経路を接続又は切断する後進用油圧クラッチ機構17が配設されている。位置関係としては、前進用油圧クラッチ機構16が前進用ギア14の前方側に配設され、後進用油圧クラッチ機構17が後進用ギア15の後方側に配設されている。
【0021】
これら前進用・後進用の油圧クラッチ機構16、17は多板式クラッチで構成されている。すなわち、前進用ギア14と後進用ギア15の背面部には、連続して環状の外輪部16a,17a及び内輪部16b,17bが形成され、この外輪部16a,17aと内輪部16b,17bとの間に、油圧ピストン16d,17d、スプリング16e,17e及び多板式クラッチ16c,17cが配設されている。
【0022】
これら多板式クラッチ16c,17cは、それぞれ外側摩擦板16c1,17c1と、内側摩擦板16c2,17c2とが交互に配置されている。これら外側摩擦板16c1,17c1は、外輪部16a,17aに軸方向にスライド可能で、この外輪部16a,17aと一体に回転するように支持されている。また、内側摩擦板16c2,17c2は、プロペラ軸12にスプライン結合されてプロペラ軸に一体となって回転するように設けられた回転体71,72に軸方向にスライド可能で、この回転体71,72と一体に回転するように支持されている。
【0023】
その外輪部16a,17aの端部とロアケース3との間にギアスラストベアリング30が配設され、両ギヤ14,15の間に介在されたスプリング24により、外輪部16a,17aの端部がギアスラストベアリング30に圧接する方向に付勢されている。
【0024】
また、回転体71,72とロアケース3との間にベアリング20が配設されると共に、この回転体71,72に、プロペラ軸12に形成されたクラッチボス25a,25bが係止している。
【0025】
そして、前記油圧ピストン16d,17dと、前記両ギヤ14,15との間にそれぞれ油圧室31,32が形成され、これら油圧室31,32に選択的に油圧が作用することにより、油圧ピストン16d又は17dがスプリング16e又は17eの付勢力に抗してスライドされて、この油圧ピストン16d又は17dにて、外側摩擦板16c1,17c1及び内側摩擦板16c2,17c2が押されて圧接されることにより、外側摩擦板16c1,17c1及び内側摩擦板16c2,17c2に所定の摩擦力が発生して、前進用ギヤ14又は後進用ギヤ15の駆動力が回転体71又は72を介してプロペラ軸12に伝達されるようになっている。
【0026】
これら油圧室31,32内はプロペラ軸12に形成した前進用油路33,後進用油路34を介して油圧源たる油圧ポンプ41へ連通されている。
【0027】
それら前進用油路33及び後進用油路34は、プロペラ軸12内部の前端部に、プロペラ軸12の軸芯に対して対称位置に配設され、回転時の重量バランスが損なわれないようになっている。
【0028】
また、図3に示すように、プロペラ軸12の前端部は軸受け60を介してロアケース3に支持され、このプロペラ軸12先端には貯油室21が設けられ、この貯油室21にリーク圧力が蓄積されるのを防ぐために、油抜路23がプロペラ軸12前端部に形成され、この油抜路23を介して貯油室21側と油溜まり側とが連通されている。このように油抜路23を設けることによって、貯油室21にリーク圧力が蓄積され、シフトOFF時の油圧低下が阻害されるのを防止している。これによれば、ロアケース3側に油抜路を形成する場合よりも簡単な加工で構成できる。
【0029】
さらに、駆動軸10の後方には、エンジンの排気ガスを排出する排気通路9が形成されており、この排気通路9は不図示のエンジンの排気系に接続されている。
【0030】
さらにまた、ロアケース3の上部には、前進用油供給路51及び後進用油供給路52が前記ロアケース3の壁内に略上下方向に直線的に延設されており、前進用油路33の上流端と前進用油供給路51の下流端が連通され、同様に後進用油路34の上流端と後進用油供給路52の下流端が連通されている。
【0031】
詳しくは、前記軸受け60には、2ヶ所にリング状の溝60a,60bが形成されると共に、この溝60a,60bの底部には数ヶ所に連通孔60cが形成され、この連通孔60cを介してプロペラ軸12の外周面部に形成された溝12a,12bに連通している。そして、この一方の溝12aが前進用油路33に連通し、他方の溝12bが後進用油路34に連通している。
【0032】
そして、この油供給路51,52及び油圧クラッチ機構11の上流側で、かつ駆動軸10の前方に、ポンプユニット40が配設されている。
【0033】
次に、ポンプユニット40の構成について説明する。
【0034】
図4にはポンプユニット40付近の断面図、図5にはポンプユニット40の拡大断面図、図6にはポンプユニット40の平面図、図7には図6の拡大図、図9には作動油の流れを表す模式図を示す。
【0035】
図4に示すように、ロアケース3の上部には前記油圧クラッチ機構11を作動させるためのポンプユニット40が設けられており、ロアケース3の上部開口部から着脱できるようになっている。
【0036】
このポンプユニット40は、ギアポンプからなる油圧ポンプ41、オイルフィルタ42、電磁ソレノイド43、リリーフ弁44及び油圧センサ45等がユニット化され、図6に示す複数のボルト孔46にボルトを差し込んでロアケース3に螺合させることによりボルト止めされている。
【0037】
その油圧ポンプ41は、駆動軸10にスプライン結合された駆動歯車47に被動歯車48が噛合されて外接しており、駆動歯車47と被動歯車48とが直接噛合して回転することで作動されるようになっている。
【0038】
この油圧ポンプ41が駆動されると、図7に示す油圧ポンプ41のポンプ吸入室49には、図5に示すオイルストレーナ56より吸入された作動油が流入し、図7に示すように、ポンプ吸入室49側からポンプ突出室50側に向けて矢印に示すように作動油が圧送され、このポンプ吐出室50からは、ポンプユニット40内の油路を経由してオイルフィルタ42側に送られるようになっている。
【0039】
このオイルフィルタ42の上流側には、図5に示すように、リリーフ弁44が設けられ、油圧が所定値以上になると、リリーフ通路を介してオイルストレーナ56側の通路にオイルが循環されるようになっている。そして、フィルター42を通過したオイルは、電磁ソレノイド43の駆動ピストン43a側に送られ、この駆動ピストン43aが上下動されて所定の位置に設定されることにより、前進用油供給路51及び後進用油供給路52の一方にオイルが流れ、又は、何れの供給路51,52へもオイルが流れないように切り換えられる。
【0040】
これにより、前進用油供給路51、プロペラ軸12内に設けられた前進用油路33、前進用油圧室31、前進用油圧クラッチ機構16の経路か、又は、後進用油供給路52、プロペラ軸12内に設けられた後進用油路34、後進用油圧室32、後進用油圧クラッチ機構17の経路に作動油が流れるように切り換えられる。
【0041】
また、このポンプユニット40には、油圧を計測する油圧センサ45が備えられていると共に、オイルフィルタ42はカートリッジ式を用い、オイルフィルタ42の交換はフィルタ脱着キャップ57を外して行えるようになっている。
【0042】
なお、この発明の実施の形態においては、外接式の油圧ポンプ41を用いたが、図8に示すように、内接式の油圧ポンプ41を用いても良い。この油圧ポンプ41は、被動歯車48にポンプ室48aが偏心して形成され、このポンプ室48a内にポンプ回転体48bが回転自在に配設されている。これにより、偏心したポンプ室48a内をポンプ回転体48bが移動することで、オイルストレーナ側から作動油が吸入され、油圧クラッチ機構側に圧送されるようになっている。
【0043】
そして、ポンプユニット40が収容されたロアケース3の上部開口部は、図4に示すように蓋体60で閉じられており、この蓋体60の上方には、駆動軸10によって駆動される冷却水ポンプ61が設けられている。
【0044】
また、前記蓋体60の上面に図4及び図10に示すように凹部60aが形成されると共に、この凹部60aに下方から連通する開口60bが形成されている。また、この上側には冷却水ポンプ61の下面を形成する板金プレート61aが配設され、この板金プレート61aには、図4及び図11に示すように、前記蓋体60の凹部60aに臨む吸水孔61bが形成されている。これにより、その凹部60aと板金プレート61aとで冷却水通路62の一部が形成されるようになっている。そして、冷却水ポンプ61が作動されると図4中矢印に示すように、冷却水が開口60bから凹部60a内に流入した後、板金プレート61aの吸水孔61bから冷却水ポンプ61内に吸い込まれるようになっている。
【0045】
次に、この発明の実施の形態に係る船外機1のクラッチ装置2の作用について説明する。
【0046】
不図示のエンジンが駆動され、このエンジンによって駆動軸10が一方向に回転駆動されると、冷却水ポンプ61が回転駆動されると共に、この駆動軸10の回転は駆動歯車13、前進用ギア14及び後進用ギア15に伝達され、これらの前後一対のギア14,15が互いに逆方向に常時回転駆動される。
【0047】
また、油圧ポンプ41においては、駆動軸10と共に回転駆動される駆動歯車47の回転によって、この駆動歯車47に噛合した被動歯車48が回転し、ポンプ吐出室50から吐出された作動油はオイルフィルタ42によって異物が取り除かれ、リリーフ弁44によって所定の圧力に調圧される。ここで、不図示のシフトレバーを「中立位置」に操作すると、電磁ソレノイド43の駆動ピストン43aが中立の位置におかれ、作動油は油供給路51,52に流出しない。このため、油圧クラッチ機構11に油圧が作用せず、前進用ギア14及び後進用ギア15はプロペラ軸12上で空転し、駆動軸10の回転はプロペラ軸12に伝達されない。従って、プロペラ軸12及びこれに取り付けられたプロペラ7は回転せず、中立状態においては船外機のクラッチ装置2は推力を発生しない。
【0048】
次に、不図示のシフトレバーを「前進位置」に操作すると、電磁ソレノイド43の駆動ピストン43aが作動油を前進用油供給路51に送る方向に動き、さらに前進用油路33、前進用油圧室31に送られ、前進用油圧クラッチ機構16の油圧ピストン16dに圧力が作用し、外側摩擦板16c1と内側摩擦板16c2とが互いに圧接されることにより、前進用ギア14とプロペラ軸12との動力伝達経路が接続されて、プロペラ7が前進方向に回転する。
【0049】
この際には、プロペラ軸12にはプロペラ7からの反力により、図3中左方向に移動しようとするスラスト力が作用するが、この力は、クラッチボス25aを介して回転体71に作用し、この回転体71からベアリング20を介してロアケース3に作用する。してみれば、そのスラスト力が、ドライブピニオン13と前進用ギヤ14との噛合い部分や前進用油圧クラッチ機構16等に作用することがないため、それらの部分に悪影響を与えることがない。
【0050】
次に、減速しながら不図示のシフトレバーを「後進位置」に操作すると、電磁ソレノイド43の駆動ピストン43aが作動油を後進用油供給路52に送る方向に動き、さらに後進用油路34、後進用油圧室32に送られ、後進用油圧クラッチ機構17の油圧ピストン17dに圧力がかけられて、後進用ギア15とプロペラ軸12との動力伝達経路が接続されて、プロペラ7が後進方向に回転する。
【0051】
この際には、プロペラ軸12にはプロペラ7からの反力により、図3中右方向に移動しようとするスラスト力が作用するが、この力は、クラッチボス25bを介して回転体72に作用し、この回転体72からベアリング20を介してロアケース3に作用する。してみれば、そのスラスト力が、ドライブピニオン13と後進用ギヤ15との噛合い部分や後進用油圧クラッチ機構17等に作用することがないため、それらの部分に悪影響を与えることがない。
【0052】
なお、エンジンからの排気ガスは、ロアケース3に形成された排気通路9及びプロペラ7の外筒内に形成された排気通路を流れ、プロペラ7の後端部から水中に排出される。
【0053】
このように前進用ギア14とプロペラ軸12との間の動力伝達経路上に、この動力伝達経路を接続又は切断する前進用油圧クラッチ機構16を配設すると共に、後進用ギア15とプロペラ軸12との間の動力伝達経路上に、この動力伝達経路を接続又は切断する後進用油圧クラッチ機構17を配設することにより、ドッグクラッチで前後進を切り換える場合に比較して、シフト操作時の衝撃や騒音の防止ができる。また、油圧クラッチ機構16,17は、航行中は水面よりも下方に位置するので、油圧クラッチ機構16,17及び作動油が効果的に冷却されることとなる。
【0054】
また、前進用油圧クラッチ機構16と後進用油圧クラッチ機構17とに、油圧を各々別個に供給するための油路33,34をプロペラ軸12の内部に設けたため、特別な配管が不要となると共に、プロペラ軸12を軽量化することができる。しかも、小径のプロペラ軸12内部の油路33,34から油圧室31,32に油圧伝達を行えるので、油路33,34と油圧室31,32との接続部を小さくすることができ、油漏れの量を減らすことができる。さらに、油圧クラッチ機構16,17へ供給される作動油を、前進用ギア14及び後進用ギア15とプロペラ軸12との潤滑油として兼用する際に、簡単な構造で構成できる。
【0055】
さらにまた、油路33,34をプロペラ軸12の前端部の内部に設けることにより、油路33,34の上流側に接続される油供給路51,52をロアケース3前方に設けられるので、レイアウト上の制約が少なく、設計し易い。
【0056】
しかも、前進用油圧クラッチ機構16と後進用油圧クラッチ機構17とは、前進用ギア14と後進用ギア15とを挟んで離間配置されているため、前・後進用油圧クラッチ機構16,17から発生した熱の冷却性が良い。また、前・後進用油圧クラッチ機構16,17に油圧を供給する油路33,34をプロペラ軸12の内部に設けているので、プロペラ軸12の内部の油路33,34とクラッチ機構16,17の油圧室31,32とを連通接続する部位も互いに離間するため、この部位同士の油漏れによる影響を少なくできる。
【0057】
また、前進用油圧クラッチ機構16及び後進用油圧クラッチ機構17を多板式クラッチで構成すると共に、前進用ギア14及び後進用ギア15の背面部に連続して多板式クラッチの外輪部16a,17aを形成し、外輪部16a,17a内に多板式クラッチの油圧ピストン16d,17dを配設しているため、各ギア14,15の後面部外周部から軸方向に外輪部16a,17aを延設するだけで、大径の外輪部16a,17aを容易に形成できる。これに伴って、油圧ピストン16d,17dの断面積も大きくでき、油圧ピストン16d,17dの押圧力を容易に大きくすることができる。
【0058】
さらに、油圧クラッチ機構11をプロペラ軸12の軸芯方向に設けたので、ロアケース3を左右方向に突出させずに済み、航行時の水の抵抗を少なくできる。
【0059】
しかも、前進用ギア14及び後進用ギア15に油圧ピストン16d,17d及びスプリング16e,17e等を予め組み付け、ユニット化するようにしているので、部品点数の多い油圧クラッチ機構11をサブラインで組んでからプロペラ軸12に組み付ることができ、ラインの作業行程に影響を与えることがない。
【0060】
また、スプリング24を前後進ギア14,15間に設け、前後進ギア14,15をギアスラストベアリング30に押しつけることで、前後進ギア14,15の姿勢を安定させる構造としている。すなわち、航走時にプロペラ軸12にかかる推力(プロペラスラスト)を、前後進ギア14,15を介さず、プロペラ軸12のクラッチボス25a,25b側で強固に受ける構造にしている。このように、前後進ギア14,15の姿勢をプロペラスラストをかけることなくスプリング24と前後進ギア14,15反発力との合力及び油圧によって制御することで、安定した制御が可能となり、特別な構造が不要となる。
【0061】
さらに、油供給路51,52をロアケース3の壁内に設けることによって、特別な配管が不要となり、また油供給路51,52の作動油を効果的に冷却できる。また、油供給路51,52と油路33,34とのレイアウト上の制約が少ないので、油供給路51,52と油路33,34をあまり屈曲させずに済み、設計し易い。
【0062】
また、前進用油圧クラッチ機構16と後進用油圧クラッチ機構17への油圧切換を電磁ソレノイド43を用いて行うことで、油圧切換操作を容易にすることができる。
【0063】
さらに、前記油圧センサ45の検出値に基づいて電磁ソレノイド43の駆動ピストン43aの位置を適宜調整したり、電磁ソレノイド43への電力供給を単にON・OFFするデューティ制御を行うようにすれば、各油圧クラッチ機構16,17への油圧を段階的に増減することができ、クラッチの伝達トルクを段階的に増減することができる。これによって、トローリング速度を低速にできると共に、エンジン回転数を効率の良い高回転数に一定にしたまま、クラッチの伝達トルクを段階的に増減するようにすれば自動変速も可能である。
【0064】
以上のように、スプリング24や油圧等の力によって前後進用ギア14,15を安定させるギア構造と、油圧クラッチ機構11とを組み合わせることによって、電磁ソレノイド43の制御信号を変えるだけで、正転、逆転の切換が可能な船外機のクラッチ装置2を提供することが可能となる。
【0065】
[発明の実施の形態2]
図12には、この発明の実施の形態2に係る油圧クラッチ機構11の拡大断面図を示す。
【0066】
この発明の実施の形態1では、プロペラスラストを被駆動側のクラッチボス25a,25bで受けるようにしたが、この発明の実施の形態2では、プロペラスラストを前後進ギア14,15で受け、これらギヤ14,15から受け部材81,82、ベアリング20を介してロアケース3で受けるようにしている。
【0067】
但し、プロペラスラストを各ギヤ14,15に与えるようにすると、プロペラスラストによってかかる負荷は0〜2000kgfのレベルで変化するために、前後進ギア14,15の姿勢の制御が難しくなる。
【0068】
[発明の実施の形態3]
図13には、この発明の実施の形態3に係るポンプユニット40における作動油の流れの模式図を示す。
【0069】
この発明の実施の形態1においては、オイルフィルタ42をリリーフ弁44より上流に配設したが、この発明の実施の形態3においては、リリーフ弁44の下流にオイルフィルタ42を設けている。
【0070】
図14には、この発明の実施の形態3に係る作動油の流れの説明図を示す。
【0071】
図14(a)は、実施の形態3に係る作動油の流れの説明図であり、(b)は実施の形態1に係る作動油の流れの説明図である。
【0072】
図14において、リリーフ弁44より下流に流れる作動油の量は、基本的にクラッチ動作に伴う油圧ピストン16d,17dの行程容積分と各部スキマからのリーク(数cc/分)だけであり、油圧ポンプ41の吐出量に対して小さい。
【0073】
すなわち、作動油がリリーフ弁44を通るときにかなりの油量がリークするので、図14(b)のように、オイルフィルタ42をリリーフ弁44より上流に配設した場合、油圧ポンプ41から吐出された作動油は全てオイルフィルタ42をで濾過されるため、濾過面積の大きいオイルフィルタ42が必要となるが、この濾過された作動油の大部分はリリーフ弁44でリークしてしまうので無駄が生じる。
【0074】
これに対して、図14(a)のように、リリーフ弁44の下流にオイルフィルタ42を設けることによって、オイルフィルタ42を通る作動油の量を必要量のみにすることができるため、油圧オイルフィルタ42の濾過面積も小さくて済み、オイルフィルタ42の小型化、若しくはフィルタ交換サイクルの延長が可能となる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載の発明によれば、前記前進用ギアと前記プロペラ軸との間の動力伝達経路上に、該動力伝達経路を接続又は切断する前進用油圧クラッチ機構を配設すると共に、前記後進用ギアと前記プロペラ軸との間の動力伝達経路上に、該動力伝達経路を接続又は切断する後進用油圧クラッチ機構を配設し、前記前進用油圧クラッチ機構と前記後進用油圧クラッチ機構とに、油圧を各々別個に供給するための油路の一部を前記プロペラ軸の内部前端部に設けるとともに、前記ロアケース内部の、前記駆動軸前方に位置する部分に、前記プロペラ軸の内部に形成した前記油路に連通する油供給路を設け、前記前進用油圧クラッチ機構及び前記後進用油圧クラッチ機構の構成部材であって前記プロペラ軸に一体となって回転するように設けられる一対の回転体を、それぞれベアリングによって前記ロアケース内に軸支すると共に、前記プロペラ軸に一対のクラッチボスを形成し、該各クラッチボスをそれぞれ前記回転体に係止させて、前進時及び後進時にプロペラからの反力により前記プロペラ軸に作用するスラスト力が、前記一方のクラッチボスから前記一方の回転体と前記一方のベアリングとを介してロアケースに作用するように構成したため、ドッグクラッチで前後進を切り換える場合に比較して、シフト操作時の衝撃や騒音の防止ができると共に、油圧クラッチ機構は、航行中は水面よりも下方に位置するので、油圧クラッチ機構及び作動油が効果的に冷却される。
また、油路の一部をプロペラ軸の内部に設けたので、特別な配管が不要となると共に、プロペラ軸を軽量化することができ、しかも小径のプロペラ軸内部の油路から油圧室に油圧伝達を行えるので、油路と油圧室との接続部を小さくすることができ、油漏れの量を減らすことができる。さらに、油圧クラッチ機構へ供給される作動油を、前進用ギア及び後進用ギアとプロペラ軸との潤滑油として兼用する際に、簡単な構造で構成できる。
その上、油路の一部をプロペラ軸の前端部の内部に設けているので、プロペラ軸の前端部付近は部品が少なくレイアウト上の制約が少ないことから設計がし易い。また、油路の上流側に接続される油供給路をロアケース前方に設けられるので、レイアウト上の制約が少なく、設計し易い。
さらに、前進用油圧クラッチ機構及び後進用油圧クラッチ機構の構成部材であってプロペラ軸に一体となって回転するように設けられる一対の回転体を、それぞれベアリングによってロアケース内に軸支すると共に、プロペラ軸に一対のクラッチボスを形成し、該各クラッチボスを前記各回転体に係止させて、前進時及び後進時にプロペラからの反力によりプロペラ軸に作用するスラスト力が、一方のクラッチボスから一方の回転体と一方のベアリングとを介してロアケースに作用するように構成したため、プロペラからの反力によりプロペラ軸に作用するスラスト力が、ドライブピニオンと前進用ギヤ又は後進用ギヤとの噛合い部分や、前進用油圧クラッチ機構又は後進用油圧クラッチ機構等に作用することがなく、それらの部分に悪影響を与えることがない。
【0078】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、前進用油圧クラッチ機構を前進用ギアの後進用ギヤとは反対側に配設すると共に、後進用油圧クラッチ機構を後進用ギアの前進用ギヤとは反対側に配設することを特徴とするので、前・後進用油圧クラッチ機構は離間配置されるため、前・後進用油圧クラッチ機構から発生した熱の冷却性が良い。また、前・後進用油圧クラッチ機構に油圧を供給する油路をプロペラ軸の内部に設けているので、プロペラ軸の内部の油路とクラッチ機構の油圧室とを連通接続する部位も互いに離間するため、この部位同士の油漏れによる影響を少なくできる。
【0079】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加えて、前進用油圧クラッチ機構及び後進用油圧クラッチ機構を多板式クラッチで構成すると共に、前進用ギア及び後進用ギアの背面部に連続して多板式クラッチの外輪部を形成し、外輪部内に多板式クラッチのピストンを配設することを特徴とするので、各ギアの後面部外周部から軸方向に外輪部を延設するだけで、大径の外輪部を容易に形成できる。これに伴って、ピストンの断面積も大きくでき、ピストンの押圧力を容易に大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る船外機の側面図である。
【図2】同実施の形態1に係る図1の船外機下部の側断面図である。
【図3】同実施の形態1に係る船外機のクラッチ装置の油圧クラッチ機構の拡大断面図である。
【図4】同実施の形態1に係るポンプユニット付近の断面図である。
【図5】同実施の形態1に係るポンプユニットの拡大断面図である。
【図6】同実施の形態1に係るポンプユニット等を示す平面図である。
【図7】同実施の形態1に係る図6の拡大平面図である。
【図8】同実施の形態1に係る内接式の油圧式ポンプである。
【図9】同実施の形態1に係る作動油の流れの模式図である。
【図10】同実施の形態1に係る蓋体の平面図である。
【図11】同実施の形態1に係る板金プレートの平面図である。
【図12】この発明の実施の形態2に係る油圧クラッチ機構の拡大断面図である。
【図13】この発明の実施の形態3に係るポンプユニットにおける作動油の流れの模式図である。
【図14】(a)はこの発明の実施の形態3に係る作動油の流れの説明図であり、(b)はこの発明の実施の形態1に係る作動油の流れの説明図である。
【符号の説明】
1 船外機
2 クラッチ装置
3 ロアケース
10 駆動軸
12 プロペラ軸
13 駆動歯車
14 前進用ギア
15 後進用ギア
16 前進用油圧クラッチ機構
16a 外輪部
16c 多板式クラッチ
16d 油圧ピストン(ピストン)
17 後進用油圧クラッチ機構
17a 外輪部
17c 多板式クラッチ
17d 油圧ピストン(ピストン)
20 ベアリング
25a,25b クラッチボス
33 前進用油路(油路)
34 後進用油路(油路)
51 前進用油供給路
52 後進用油供給路
71,72 回転体
Claims (3)
- ロアケースの内部で上下方向に沿い、エンジンのクランク軸と連動回転する駆動軸の下端に駆動歯車を結着し、該駆動歯車と常時噛合し互いに逆方向に回転する前進用ギアと後進用ギアとを、ロアケースの内部で前後方向に延びるプロペラ軸に回転自在に軸支した船外機のクラッチ装置において、
前記前進用ギアと前記プロペラ軸との間の動力伝達経路上に、該動力伝達経路を接続又は切断する前進用油圧クラッチ機構を配設すると共に、前記後進用ギアと前記プロペラ軸との間の動力伝達経路上に、該動力伝達経路を接続又は切断する後進用油圧クラッチ機構を配設し、前記前進用油圧クラッチ機構と前記後進用油圧クラッチ機構とに、油圧を各々別個に供給するための油路の一部を前記プロペラ軸の内部前端部に設けるとともに、前記ロアケース内部の、前記駆動軸前方に位置する部分に、前記プロペラ軸の内部に形成した前記油路に連通する油供給路を設け、
前記前進用油圧クラッチ機構及び前記後進用油圧クラッチ機構の構成部材であって前記プロペラ軸に一体となって回転するように設けられる一対の回転体を、それぞれベアリングによって前記ロアケース内に軸支すると共に、前記プロペラ軸に一対のクラッチボスを形成し、該各クラッチボスをそれぞれ前記各回転体に係止させて、前進時及び後進時にプロペラからの反力により前記プロペラ軸に作用するスラスト力が、前記一方のクラッチボスから前記一方の回転体と前記一方のベアリングとを介してロアケースに作用するように構成したことを特徴とする船外機のクラッチ装置。 - 前記前進用油圧クラッチ機構を、前記前進用ギアの前記後進用ギヤとは反対側に配設すると共に、前記後進用油圧クラッチ機構を、前記後進用ギアの前記前進用ギヤとは反対側に配設することを特徴とする請求項1に記載の船外機のクラッチ装置。
- 前記前進用油圧クラッチ機構及び後進用油圧クラッチ機構を多板式クラッチで構成すると共に、前記前進用ギア及び前記後進用ギアの背面部に連続して多板式クラッチの外輪部を形成し、該外輪部内に前記多板式クラッチのピストンを配設することを特徴とする請求項2に記載の船外機のクラッチ装置。
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