JP4848480B2 - デシカント空調機の処理空気温度制御方法及び装置 - Google Patents

デシカント空調機の処理空気温度制御方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、デシカント空調システム内及び空調室内において、非結露化(ドレンレス)を達成し、かつ70%以上の相対湿度の累積頻度が30%を越えない環境を実現することにより、カビの発生を抑え、健康への悪影響を及ぼさない空調環境を実現したデシカント空調機の処理空気温度制御方法及びその装置に関する。
近年、室内の結露を原因とする室内におけるカビ発生などの問題が顕著となっている。高湿度や結露による被害は、建物の腐朽のほか、カビ毒などによる生物起源のIAQ(Indoor Air Quality)の悪化や健康への悪影響を意味しており、世界的にダンプハウス又はダンプビルディングと称される問題となっている。
従来除湿空調方式としては、冷却除湿方式が多く使用されているが、結露水を受けているドレンパン等の清掃が不十分である場合が多く、カビの発生を招き、IAQの低下を招いている。また除湿空調方式には、デシカント空調システムがある。
例えば特許文献1(特開2001−241693号公報)には、熱源としてヒートポンプを用いた従来のデシカント除湿空調装置が開示されている。
図15は、特許文献1に開示されたデシカント除湿空調装置の構成図である。
図15に図示された空気調和装置010は、室内の冷房を行なうものであり、冷媒回路020と調湿機構030とを備えている。冷媒回路020は、圧縮機021、放熱器022、膨張弁023及び吸熱器024を順に接続して、COを冷媒とした超臨界圧サイクルを行なうヒートポンプを構成している。
調湿機構030には、デシカントロータ031が設けられ、吸熱器024には、デシカントロータ031により減湿した第1空気061(空調対象室に供給される空気SA)を供給し、また放熱器022で加熱された第2空気062(空調対象室内空気RA又は外気OA等が利用される)を利用して、デシカントロータ031を再生する。そして減湿されて冷却された第1空気を空調対象室内に供給することによって、ドレンや着霜の問題を回避している。
デシカントロータは、従来公知のものであり、円板状に形成されるとともにハニカム状に形成され、その厚さ方向に空気が貫通できるように構成されている。デシカントロータの表面には、多孔性の無機化合物を主成分とする固体吸着物が設けられている。この多孔性の無機化合物としては、細孔径が0.1〜20nm程度で水分を吸着するもの、例えばゼオライトやシリカゲル等が使用される。またデシカントロータは、モータ(図示略)によって駆動されて、中心軸回りに回転し、空調対象室に供給される処理空気からの吸湿と再生空気(空調対象室内空気又は外気等が利用される)に対する放湿とを連続的に行なう。
また特許文献2(特開2001−108309号公報)には、かかるデシカント空調システムを適用した除湿装置において、減湿及び冷却された吸熱器024の下流側の第1空気061の流路に湿度検出器を設け、該検出値が設定値を超えると、第1空気061をバイパス経路にバイパスさせてデシカントロータ031に戻すように構成して、空調対象室内に供給される第1空気061の湿度を設定値以下に下げ、快適な室内環境を維持するようにした発明が開示されている。
特開2001−241693号公報 特開2001−108309号公報
しかしながら特許文献1に開示されたような従来のデシカント空調システムは、デシカントロータの上流側にプレクーラ(冷凍機)を取り付けて、冷却除湿を組み合わせた方式におけるプレクーラによる結露の発生や、除湿処理した空気を前記吸熱器024で冷却する時の結露の発生に対して配慮されておらず、このためプレクーラ時又は除湿処理した空気の冷却時にドレンが発生し、IAQの低下を招いている。
また前述の特許文献2に開示された発明では、空調空間(空調対象室)に設定値以上の湿度を有する空気が供給されることを防止することはできるが、プレクーラ時の結露の発生や処理空気を冷却するアフタクーラ(図11の吸熱器024)における結露の発生を防止することはできない。
また各室内に配置されたファンコイルユニットの下流側において相対湿度70%の累積頻度が30%を越えると、カビなどの微生物の生育速度がこの頻度に比例して速くなることが報告されており、IAQの悪化を防ぐにはこの点も配慮しなければならない。
そのためデシカント空調機の処理空気のアフタクーラにおいて上記の条件を満たす必要がある。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、デシカント空調システム内及び空調室内において非結露(ドレンレス)を達成し、かつ70%以上の相対湿度の累積頻度が30%を越えない環境を実現することにより、カビの発生を抑え、IAQの向上を達成することを目的とする。
また本発明は、排熱のない場合にも安定した再生用熱エネルギが確保できる汎用性のある高効率なデシカント空調システムを実現することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の処理空気温度制御方法の第1の構成は、処理空気流路と再生空気流路とに跨って配設され、該処理空気からの吸湿と該再生空気への放湿を連続的に行なうデシカントロータと、
CO 冷媒循環経路に、圧縮機、冷媒ガスクーラとしてのエアヒータ、膨張手段、冷媒蒸発器としてのアフタクーラ及び圧縮機が介設されて、CO を冷媒とした超臨界圧サイクルを構成し、前記エアヒータによりデシカントロータ上流側の再生空気を加熱するとともに、前記アフタクーラによりデシカントロータ下流側の処理空気を冷却するヒートポンプとを備え、
前記デシカントロータで除湿され前記アフタクーラで冷却された処理空気を空調対象室内に供給するデシカント空調機の処理空気温度制御方法において、
前記圧縮機のCO 冷媒ガス吸入量を連続的に調整できる吸入圧調整弁を備えた超臨界圧サイクルであって
前記デシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラの出口側処理空気温度を検出し、
該出口処理空気温度検出値が設定値より高い場合は、吸入圧調整弁を開方向に制御し、さらに前記圧縮機の駆動モータの回転数を上げていく制御を行い、
一方前記処理空気温度が設定値より低下する場合は、圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない下限回転数まで前記圧縮機の回転数を下げていく制御を行い、該下限回転数に達した後、前記圧縮機の駆動モータの回転数を固定して、吸入圧調整弁を閉じる方向に制御し、前記アフタクーラの出口側処理空気温度を設定値になるように制御することを特徴とする
前記第1の構成において、吸湿剤としてシリカゲル等を用いた現状のデシカントロータの再生温度が80℃程度であることから、ヒートポンプの冷媒は超臨界圧サイクルにより高温の空気が取り出せるCOを用いる。これによってヒートポンプによる処理空気冷却の排熱を利用してデシカントロータの再生を行なうことができる。
従来COヒートポンプの超臨界圧サイクルは、放熱側(エアヒータ)で冷媒温度が一定となる凝縮過程が存在しないため、高温の空気を発生させることができる。しかしエアヒータに供給する空気の温度が変わると、冷却熱量が変化してアフタクーラ(蒸発器)において冷却不足や、処理空気が過剰に冷却されたり、場合によってはアフタクーラで結露が発生したりすることになる。
前記第1の構成において、処理空気は、デシカントロータで除湿され、水蒸気も吸着熱により65℃程度まで昇温する。昇温した空気はアフタクーラにより26℃程度まで冷却され、処理空気として各空調対象室内に供給する。処理空気は、例えば外気あるいは空調対象室内から排出した空気を循環して利用できる。また処理空気は、例えば各室内に設けられたファンコイルユニットを介して室内に供給してもよい。ファンコイルユニットは、ホテルなど大型の建物で使用され、各室内の温度を個別に調整するための冷暖房設備であり、この既設のファンコイルユニットに室外機としてデシカント空調機を設け、ファンコイルユニットでは、デシカント空調機で除湿・冷却した処理空気と室内の空気を取り込んで冷却するものである。
各室内からの排気は、デシカントロータの再生(除湿)に使うことができ、CO冷媒の超臨界ガスと空気とを熱交換するエアヒータにより80℃程度に加熱され、デシカントロータの再生(除湿)に使われた後に排気される。
また圧縮機駆動モータの回転数は、潤滑油の潤滑不良が生じない範囲でインバータ制御される。圧縮機の駆動モータには通常誘導電動機が使用されており、誘導電動機の回転数は周波数に比例する。従って駆動モータの周波数が低下すると、潤滑油の潤滑不良が生じるため、潤滑不良が生じない範囲で駆動モータの回転数をインバータ制御する。
本発明の前記第1の制御方法において、好ましくは、前記圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない範囲の下限値まで低下させても前記空気温度が設定値より低下する場合は、
前記圧縮機駆動モータの回転数を前記下限値に固定し、
次に前記吸入圧調整弁を閉じる方向に制御して前記圧縮機の吸入圧力を低下させることにより、前記空気温度が設定値となるように制御する。
また本発明方法の第2の構成は、
前記アフタクーラから冷水タンクを介して前記アフタクーラに冷水を循環する冷水循環経路と、
前記冷水循環経路上に設けた冷水の温度調整手段とを備え、
前記デシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラの出口側処理空気温度を検出し、
該出口処理空気温度検出値が設定値より高い場合は、前記冷水の温度調整手段により冷水循環経路内の前記アフタクーラに向かう冷水の温度を低下させる制御を行い、さらに前記圧縮機の駆動モータの回転数を上げていく制御を行い、
一方前記処理空気温度が設定値より低下する場合は、圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない下限回転数まで前記圧縮機の回転数を下げていく制御を行い、該下限回転数に達した後、前記圧縮機の駆動モータの回転数を固定して、前記冷水の温度調整手段により冷水循環経路内の前記アフタクーラに向かう冷水の温度を上昇させる制御を行い、前記アフタクーラの出口側処理空気温度を設定値になるように制御することを特徴とする。
前記第2の構成においては、前記アフタクーラの冷却機能は、COヒートポンプの蒸発器で冷却した冷水を前記冷水タンクを経て前記アフタクーラに供給することで付与され、前記アフタクーラの出口側空気温度が設定値となるように、圧縮機駆動モータの回転数とアフタクーラに供給する冷水の温度とを制御する。
デシカントロータ通過後の処理空気温度が低下する場合や、エアヒータ入口側の再生空気温度が低下したときは、冷却能力が余剰になる。圧縮機駆動モータの回転数が前記下限値において冷熱が余剰になる場合は、冷水タンクの冷水温度及びCOヒートポンプの蒸発温度が低下する。
しかしこの第2の構成では、アフタクーラに供給する冷水の温度を制御することにより、蒸発温度は、結露が発生するまで低下することはない。
前記第2の構成において、好ましくは、前記冷水タンクの温度及び建物の空調対象室内に設けたファンコイルユニットを含む既存の冷温水製造ユニットに付設された冷温水タンクの温度を検出し、
該冷水タンクの温度が該冷温水タンクの温度より低下した場合に、前記冷水タンク及び冷温水タンク間で水を循環させて前記冷水タンク内の水温を上昇させるようにする。
冷水タンクの冷水温度が低下し、COヒートポンプの蒸発温度が低下することによって、ヒートポンプのCOPが低下することを避けるために、ファンコイルユニット用の既存の冷温水タンクの冷水温度及び冷水タンクの冷水温度を温度センサによって検出し、冷水タンクの冷水温度が冷温水タンクの冷水温度より低下した場合には、両タンク間の冷水を循環させて、冷水タンクの冷水温度を上昇させるように制御する。
逆にデシカントロータ通過後の処理空気温度が上昇した場合や、エアヒータ入口側再生空気温度が上昇した場合は冷却不足となる。このときは圧縮機駆動モータの周波数を前記下限値から次第に上げていくことにより、冷却不足を解消する。
また本発明は
ヒートポンプの冷媒循環経路に介在させた蒸発器から冷水タンクを経てデシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラに冷水を供給し、
アフタクーラの出口側処理空気の湿度を検出し、
該湿度検出値に基づいて、前記圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない範囲でインバータ制御することにより前記アフタクーラの出口側空気湿度を設定値になるように制御してもよい。
かかる構成では、デシカントロータにおける水分の脱着に必要な再生空気の熱量、即ちデシカントロータ上流側でエアヒータから再生空気に付加される加熱量を基準にして制御を行なうものである。エアヒータの加熱量は、デシカントロータ下流側の処理空気の湿度と一義的な関係にあり、該湿度を検出することにより算定できるので、デシカントロータ下流側に配設されたエアヒータ出口側の処理空気経路に湿度センサを設け、その検出値に基づいて圧縮機駆動モータの回転数を制御する。
圧縮機駆動モータの回転数を制御して、エアヒータ出口側の処理空気の湿度を設定値に保持することにより、高いIAQを確保することができる。
なおエアヒータの加熱量を基準としたことで、夏季の高湿度条件下などでは、エアヒータの加熱量が大きくなり、ヒートポンプによる冷却と加熱を行なうと、冷却熱量が余剰となる。アフタクーラを直接CO冷媒で冷却すると、蒸発温度及び空気温度が低下しすぎて、IAQが低下するとともに、蒸発温度の低下によりCOPが低下する。
これを回避するため、蒸発器とアフタクーラの間に水を冷却媒体として用いる。即ちヒートポンプの冷媒循環経路に介在させた蒸発器から冷水タンクを経てデシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラに冷水を供給し、アフタクーラの出口側処理空気の温度を検出し、該温度が設定値になるように該アフタクーラに供給する冷水の温度を制御する。これによって相対湿度70%以上の累積頻度が30%を越えない空調環境を作り出すことができる。
なお冷熱量が余剰となり、冷水タンク内の水温が低下する場合には、建物のファンコイルユニットなどを含む室内機のチラーユニットなどの排熱水の排熱を利用して該冷水タンク内の冷水温度が低下しすぎないように制御する。
これによりCOヒートポンプの蒸発圧力の低下を抑えながら、効率の良い運転ができるとともに、室内機のチラーユニットの凝縮温度を下げることにより、室内機の効率も上げることが可能となる。
また本発明は、デシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラの出口側処理空気の湿度を検出し、該湿度検出値に基づいて、ヒートポンプの圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない範囲でインバータ制御してアフタクーラの出口側処理空気の湿度を設定値に保持するとともに、アフタクーラの出口側処理空気の温度を検出し、デシカントロータ下流側の再生空気の一部をヒートポンプを構成する蒸発器と熱交換させ、該蒸発器の冷媒蒸発温度の低下を抑えることによりアフタクーラの出口側空気温度を設定値になるように制御してもよい
前記構成により、アフタクーラの出口側処理空気の湿度を設定値に保持するとともに、アフタクーラの出口側空気温度の低下を防止して、カビなどが生えない高いIAQ環境を維持することができる。
また本発明装置の第1の構成は、
処理空気流路と再生空気流路とに跨って配設され、該処理空気からの吸湿と該再生空気への放湿を連続的に行なうデシカントロータと、
CO 冷媒循環経路に、圧縮機、冷媒ガスクーラとしてのエアヒータ、膨張手段、冷媒蒸発器としてのアフタクーラ及び圧縮機が介設されて、CO を冷媒とした超臨界圧サイクルを構成し、前記エアヒータによりデシカントロータ上流側の再生空気を加熱するとともに、前記アフタクーラによりデシカントロータ下流側の処理空気を冷却するヒートポンプとを備え、
前記デシカントロータで除湿され前記アフタクーラで冷却された処理空気を空調対象室内に供給するデシカント空調機において、
入口側にCO 冷媒ガス吸入量を調整できる吸入圧調整弁を備えた圧縮機と
前記ヒートポンプの圧縮機駆動モータの回転数を制御可能とするインバータ装置と、
前記デシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラの出口側処理空気温度を検出するセンサと、
前記センサによりアフタクーラの出口側処理空気温度を検出し、
該出口処理空気温度検出値が設定値より高い場合は、吸入圧調整弁を開方向に制御し、さらに前記圧縮機の駆動モータの回転数を上げていく制御を行い、
一方前記処理空気温度が設定値より低下する場合は、圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない下限回転数まで前記圧縮機の回転数を下げていく制御を行い、該下限回転数に達した後、前記圧縮機の駆動モータの回転数を固定して、吸入圧調整弁を閉じる方向に制御し、前記アフタクーラの出口側処理空気温度を設定値になるように制御する制御装置とを備えたことを特徴とする
前記第1の構成は、本発明方法の前記第1の構成を実施するための装置である。なお前記吸入圧調整弁は、リニアバルブのような連続的に絞り量が自動で調整できる弁を用いることが望ましい。
なおこのような連続的な絞りを行う自動弁は高価であるため、前記吸入圧調整弁を前記圧縮機の吸入配管に並列に接続され各個にキャピラリチューブ又は手動弁及び電磁弁を付設した複数の配管で構成し、前記電磁弁を用いて段階的に冷媒流路を切り替えて吸入圧を制御するようにしてもよい。
処理空気流路と再生空気流路とに跨って配設され、該処理空気からの吸湿と該再生空気への放湿を連続的に行なうデシカントロータと、
CO 冷媒循環経路に、圧縮機、冷媒ガスクーラとしてのエアヒータ、膨張手段、冷媒蒸発器としてのアフタクーラ及び圧縮機が介設されて、CO を冷媒とした超臨界圧サイクルを構成し、前記エアヒータによりデシカントロータ上流側の再生空気を加熱するとともに、前記アフタクーラによりデシカントロータ下流側の処理空気を冷却するヒートポンプとを備え、
前記デシカントロータで除湿され前記アフタクーラで冷却された処理空気を空調対象室内に供給するデシカント空調機において、
前記アフタクーラから冷水タンクを介して前記アフタクーラに冷水を循環する冷水循環経路と、
前記冷水循環経路上に設けた冷水の温度調整手段とを備え、
該出口処理空気温度検出値が設定値より高い場合は、前記冷水の温度調整手段により冷水循環経路内の前記アフタクーラに向かう冷水の温度を低下させる制御を行い、さらに前記圧縮機の駆動モータの回転数を上げていく制御を行い、
一方前記処理空気温度が設定値より低下する場合は、圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない下限回転数まで前記圧縮機の回転数を下げていく制御を行い、該下限回転数に達した後、前記圧縮機の駆動モータの回転数を固定して、前記冷水の温度調整手段により冷水循環経路内の前記アフタクーラに向かう冷水の温度を上昇させる制御を行い、前記アフタクーラの出口側処理空気温度を設定値になるように制御する制御装置を備えたものである。
前記第2の構成は、本発明方法の前記第2の構成を実施するためのものである。好ましくは、前記冷水温度調整手段が、
前記冷水タンクから前記アフタクーラに冷水を循環する冷水循環経路に介設されたポンプと、
前記アフタクーラと冷水タンク間を循環する経路と水タンクを経由しない経路が選択できる選択位置に三方弁を設け、前記制御装置により前記三方弁を切り替え制御して、前記アフタクーラに供給される冷水の温度を制御するように構成する。前記三方弁の切り替え操作によって前記アフタクーラに供給される冷水の温度を調節し、これによって前記アフタクーラにおいて結露の発生を生じないようにすることができる。
また前記第2の構成において、好ましくは、前記冷水タンクの温度を検出するセンサと、
建物の空調対象室内に設けたファンコイルユニットを含む既存の冷温水製造ユニットに付属した冷温水タンクの温度を検出するセンサと、
前記冷水タンク及び冷温水タンクを結ぶ水循環管路と、
該水循環管路に介設されたポンプと、
前記冷水タンクの温度が前記冷温水タンクの温度より低下したときに、前記水循環管路を介して両タンク間の水を循環させて前記冷水タンク内の水温を上昇させる制御装置とを備えるようにする。
かかる構成により、既存の冷温水製造ユニットに付属した冷温水タンクの冷温水温度及び前記冷水タンクの冷水温度を前記温度センサによって検出し、該冷水タンクの冷水温度が該冷温水タンクの冷温水温度より低下した場合には、両タンク間の冷水を循環させて、冷水タンクの冷水温度を上昇させるように制御する。
本発明方法の第1の構成によれば、前記デシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラの出口側処理空気温度を検出し、該処理空気温度検出値に基づいて、前記ヒートポンプの圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない範囲でインバータ制御するとともに、前記圧縮機の吸入圧力を制御することにより、前記アフタクーラの出口側処理空気温度を設定値になるように制御することにより、デシカント空調システムを構成する機器及び空調室内において、特にプレクーラ時やアフタクーラにおける結露の発生を確実に防止することができるとともに、70%以上の相対湿度の累積頻度が30%を越えない環境を実現することができ、これによってカビの発生を抑え、IAQの向上を達成することができる。
またCOを冷媒とした超臨界圧サイクルを行なうヒートポンプを用いているため、エアヒータ(凝縮器)で冷媒温度が一定となる凝縮過程が存在しないため、エアヒータで高温の再生空気を発生させることができ、安定した再生用熱エネルギを確保することができる。
また本発明方法の第2の構成によれば、前記ヒートポンプの冷媒循環経路に介在させた蒸発器から冷水タンクを経て前記デシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラに冷水を供給し、前記アフタクーラの出口側処理空気温度を検出し、該空気温度検出値に基づいて、前記圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない範囲でインバータ制御するとともに、前記アフタクーラに供給する冷水の温度を制御することにより、前記アフタクーラの出口側空気温度を設定値になるように制御するため、本発明方法の前記第1の構成と同様に、結露の発生を確実に防止することができるとともに、安定した再生用熱エネルギを確保することができる。
また本発明の第2の制御方法において、好ましくは、前記冷水タンクの温度及び建物の空調対象室内に設けたファンコイルユニットを含む既存の冷温水製造ユニットに付設された冷温水タンクの温度を検出し、前記冷水タンクの温度が前記冷温水タンクの温度より低下した場合に、前記両タンク間の水を循環させて前記冷水タンク内の水温を上昇させることにより、既設の設備を利用して、簡易に結露の発生を防止することができる。また併せてヒートポンプのCOPの低下を防止することができる。
また本発明方法の第3の構成によれば、デシカントロータ下流側に配設されたエアヒータ出口側の処理空気経路に湿度センサを設け、その検出値に基づいて圧縮機駆動モータの回転数を制御することにより、処理空気の湿度を設定値以下として、デシカントロータ下流側の機器類及び空調対象室でカビ等の発生を防止し、また蒸発器とアフタクーラの間に水を冷却媒体として用い、かつデシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラに冷水を供給し、アフタクーラの出口側処理空気の温度を検出し、該温度が設定値になるように該アフタクーラに供給する冷水の温度を制御することにより、相対湿度70%以上の累積頻度が30%を越えない空調環境を作り出すことができる。
なお冷熱量が余剰となり、冷水タンク内の水温が低下する場合には、建物のファンコイルユニットなどを含む室内機のチラーユニットなどの排熱水タンクの排熱を利用して該冷水タンク内の冷水温度が低下しすぎないように制御することにより、COヒートポンプの蒸発圧力の低下を抑えながら、効率の良い運転ができるとともに、室内機のチラーユニットの凝縮温度を下げることにより、室内機の効率も上げることが可能となる。
また本発明方法の第4の構成によれば、デシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラの出口側処理空気の湿度を検出し、該湿度検出値に基づいて、ヒートポンプの圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない範囲でインバータ制御するとともに、前記エアヒータの出口側処理空気の温度を検出し、デシカントロータ下流側の再生空気の一部を前記ヒートポンプを構成する蒸発器と熱交換させ、該蒸発器の冷媒蒸発温度の低下を抑えることによりアフタクーラの出口側空気温度を設定値になるように制御することにより、アフタクーラの出口側処理空気の湿度及び温度を設定値に保持して、カビ等の発生を抑え、良好な空調環境を達成することができる。
また本発明装置の第1の構成によれば、前記ヒートポンプの圧縮機駆動モータの周波数を制御可能とするインバータ装置と、前記圧縮機の入口側に設けられた吸入圧調整弁と、前記デシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラの出口側処理空気温度を検出するセンサと、該処理空気温度検出値に基づいて、前記圧縮機の駆動モータの周波数を潤滑油の潤滑不良が生じない範囲でインバータ制御するとともに、前記圧縮機の吸入圧力を制御することにより、前記アフタクーラの出口側処理空気温度を設定値になるように制御する制御装置とを備えたことにより、本発明の前記第1の制御方法を確実に実施することができ、前記第1の制御方法によって奏される作用効果を得ることができる。
また本発明装置の前記第1の構成において、前記吸入圧調整弁を前記圧縮機の吸入配管に並列に接続され各個にキャピラリチューブ又は手動弁及び電磁弁を付設した複数の配管で構成すれば、安価な装置で圧縮機の吸入圧の調整を行なうことができる。
また本発明装置の前記第2の構成によれば、前記ヒートポンプの冷媒循環経路に介在させた蒸発器と、前記デシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラと、前記蒸発器から第1の水タンクを介して冷水を前記アフタクーラに供給する冷水循環路と、前記第1の水タンクから前記アフタクーラに供給する冷水の温度調整手段と、前記アフタクーラの出口側空気温度検出値に基づいて、前記圧縮機駆動モータの周波数と前記アフタクーラに供給する冷水の温度とを制御することにより、前記アフタクーラの出口側空気温度を設定値になるように制御する制御装置とを備えたことにより、本発明の前記第2の制御方法を確実に実施することができ、前記第2の制御方法によって奏される作用効果を得ることができる。
また本発明の前記第2の制御装置において、好ましくは、前記冷水温度調整手段を、前記冷水タンクから前記アフタクーラに冷水を循環する冷水循環経路に介設されたポンプと、
前記アフタクーラから前記冷水タンクに冷水を戻す戻し管に介設され、冷水を前記冷水タンク又は該アフタクーラへの冷水供給管に切り替え可能に構成された三方弁とからなり、前記制御装置により前記三方弁を切り替え制御して、前記アフタクーラに供給される冷水の温度を制御するように構成したことにより、三方弁を用いた簡単な構成で、前記アフタクーラに供給される冷水の温度を調節できるため、前記アフタクーラ等において結露の発生を確実に防止することができる。
また本発明の前記第2の制御装置において、好ましくは、前記第1の水タンクの温度を検出するセンサと、建物の空調対象室内に設けたファンコイルユニットを用いた冷暖房設備に付属した第2の水タンクの温度を検出するセンサと、前記第1の水タンク及び第2の水タンクを結ぶ冷水循環管路と、該冷水循環管路に介設されたポンプと、前記第1の水タンクの温度が前記第2の水タンクの温度より低下した場合に、前記第1及び第2の水タンク間の水を循環させて前記第1の水タンク内の水温を上昇させる制御装置とを備えれば、既存の冷暖房設備を利用して、簡易に前記第1水タンクの水温の低下を防止でき、これによって冷却能力に余剰が生じた場合に、前記前記第1水タンクの水温の低下を防止でき、ヒートポンプのCOPが低下することを避けることができる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明装置の第1実施例の全体構成図、図2は第1実施例の制御工程を示すフローチャート、図3は、吸入圧調整弁の別な例を示す構成図、図4は、本発明の第2実施例の全体構成図、図5は第2実施例の制御系を示すブロック線図、図6及び図7は、前記第2実施例の制御工程を示すフローチャートである。
図8は、前記第2実施例における制御例を示す線図、図9は、前記第2実施例における運転例を示す構成図、図10は、前記第2実施例における別な運転例を示す構成図、図11は、本発明の第3実施例の全体構成図、図12は、前記第3実施例の制御系を示すブロック線図、図13は、本発明の第4実施例の全体構成図、図14は、前記第4実施例の制御系を示すブロック線図である。
図1において、本実施例で空調対象となる建物の部屋(空調対象室)11内の空気RAは、再生空気経路Bを通って最終的に外部に排気(EA)される。一方外気OAが、ファン14によって処理空気経路Aに供給され、再生空気経路Bには空調空間11から室内空気RAがファン15によって供給される。
またCOを冷媒として超臨界圧サイクルを構成するヒートポンプHPが設けられ、ヒートポンプHPのCO冷媒循環経路Cには、圧縮機21、エアヒータ(ガスクーラ)23、膨張弁24、アフタクーラ(蒸発器)25及び圧縮機21の吸入側に設けられた吸入圧調整弁26が介設されている。圧縮機21の駆動モータ22はインバータ27によりその回転数が無段階に制御される。
エアヒータ23は、デシカントロータ12の上流側の再生空気経路Bに介設されて、再生空気BにヒートポンプHPの排熱を与え、またアフタクーラ25は、顕熱ロータ13の下流側の処理空気経路14に介設されて、処理空気を冷却する。
処理空気経路Aと再生空気経路Bとに跨って配設された除湿ロータ(デシカントロータ)12は、前述のとおりロータ表面に多孔性の無機化合物を主成分とする固体吸着物が設けられ、駆動モータ(図示略)によって駆動されて、中心軸回りに回転し、処理空気Aからの吸湿と再生空気Bに対する放湿とを連続的に行なう。
また顕熱ロータ13は、処理空気経路Aと再生空気経路Bとに跨って配設され、処理空気Aと再生空気Bとの間の補助的な熱交換機能を有し、処理空気Aを冷却し、再生空気Bを加熱する役目をもつ。なお顕熱ロータ13は必要に応じ選択的に設けられる。
各空調対象室11には各室内の温度を個別に調整するための冷暖房設備であるファンコイルユニット16が設けられ、処理空気経路Aに導入された外気OAは、処理空気経路Aで除湿及び温度制御された後、このファンコイルユニット16で温度調節され、空調対象室内11に供給される。またファンコイルユニット16は、循環経路64で室内11の空気を循環して温度調整を行なう。
アフタクーラ25下流側の処理空気経路Aには温度センサ17が設けられ、温度センサ17の温度検出値は制御装置31に入力され、制御装置31では、該温度検出値に基づいて吸入圧調整弁26の開度及び圧縮機21の駆動モータ(誘導電動機)22の周波数を30Hz以上の範囲で制御することにより、アフタクーラ25の下流側の処理空気の温度を設定値に制御する。なお吸入圧調整弁26は、リニアバルブのような連続的に絞り量を自動調整できるバルブである。
本第1実施例において、圧縮機21は油冷式レシプロ型圧縮機であり、潤滑機能と冷却機能を兼ねる潤滑油は、CO冷媒用の合成油を使用しており、また圧縮機21の駆動モータ22は4極式誘導電動機であり、レシプロ式圧縮機21の潤滑機能維持の観点から駆動モータ22の周波数を30Hz以上の範囲でインバータ制御する。
かかる第1実施例の装置において、外気OAは、ファン14により処理空気経路Aに導入され、除湿ロータ12で除湿され、水蒸気の吸着熱により65℃程度まで昇温する。昇温した処理空気Aは、顕熱ロータ13で冷却された後、アフタクーラ25により26℃まで冷却され、各室内に設けられたファンコイルユニット16を介して空調対象室11内に供給される。
また空調対象室11内の空気RAは、ファン15によって再生空気経路Bに導入され、CO冷媒の超臨界ガスと室内空気RAとを熱交換するエアヒータ23により80℃程度に加熱され、除湿ロータ12の再生に使われた後、外部に排気される。
第1実施例装置の制御方法を図2のフローチャートに基づいて説明する。図2において、圧縮機21の運転開始後(ST1)、アフタクーラ25出口の処理空気温度TEの制御は、温度センサ17の検出値に基づき、圧縮機駆動モータ22の周波数をインバータ27により30Hz以上の範囲で制御することにより、設定値(26℃)になるように制御する。即ち処理空気温度TEが設定値より高い場合は(ST4)、吸入圧調整弁26を開方向に制御し(ST8,9)、さらにモータ周波数を上げていく(ST10,11)。
圧縮機モータ22の周波数は、30Hz未満になると、冷凍機油の潤滑不良が起こるため、圧縮機モータ22の周波数を30Hzまで低下させても、処理空気温度TEが設定値より低下する場合は、圧縮機モータ22の周波数を30Hzに固定して(ST5)、吸入圧調整弁26を閉じる方向に動かし(ST6)、蒸発温度を低下させずに吸入圧力を低下させることにより、処理空気温度TEが設定値となるように制御する。
図3は、吸入圧調整弁17の別の構成例を示す。吸入圧調整弁17として連続的な絞りを行なう自動弁を用いると高価であるため、圧縮機21の吸入配管41に、キャピラリチューブ又は手動弁42及び電磁弁43を付設した複数の分岐配管44を並列に接続し、電磁弁43を用いて段階的に冷媒流路を切り替えて吸入圧力の制御を行うようにする。
これによって安価な吸入圧調整弁17により圧縮機吸入圧力の制御を行うことができる。
かかる第1実施例によれば、ファンコイルユニット16を含むデシカント空調機を構成する全機器類に亘って結露の発生を確実に防止でき、特にプレクーラ時やアフタクーラにおける結露の発生を確実に防止することができるとともに、70%以上の相対湿度の累積頻度が30%を越えない環境を実現することにより、カビの発生を抑え、IAQの向上を達成することができる。
またCOを冷媒とした超臨界圧サイクルを構成するヒートポンプを用いているため、エアヒータ23で冷媒温度が一定となる凝縮過程が存在しないため、エアヒータで高温の再生空気を発生させることができ、安定した再生用熱エネルギを確保することができる。
次に本発明の第2実施例を図4〜7に基づいて説明する。図4〜6において、前記第1実施例を示す図1及び2と同一符号を付した部材又は機器は、同一構造・機能の部材又は機器であり、それらの説明を省略する。即ち第2実施例でも第1実施例と同様に、CO冷媒を用いた超臨界圧サイクルを構成するヒートポンプHPを具備し、また圧縮機21及び駆動モータ22の構造、機能及び使用している潤滑油は、第1実施例と同一である。
図4において、ヒートポンプHPのCO冷媒循環経路Cに介設された蒸発器51は、冷水循環経路55を介して水タンクIと接続され、水タンクIと処理空気経路Aに介設されたアフタクーラ25とは、冷水循環経路57を介して接続されている。かかる構成によって、蒸発器51で製造された冷水が、冷水循環経路55、水タンクI及び冷水循環経路57を経由してアフタクーラ25に供給される。
冷水循環経路55では戻り配管に設けられたポンプ56によって蒸発器51及び水タンクI間を冷水が循環している。また水タンクI及びアフタクーラ25間ではポンプ58によって冷水循環経路57を冷水が循環している。冷水循環経路57の戻り配管57bには電動三方弁54が介設され、冷水を水タンクIに直接戻す戻り配管57b又はアフタクーラ25側に冷水を戻す分岐管57cに流路を切り替えることができる。
また別途ホテルなどの建物で使用されているファンコイルユニット16を用いた既存の冷暖房設備Dが配設されており、冷水又は温水製造ユニット61でつくり出された冷水又は温水は水タンクIIに貯留され、ファンコイルユニット16に供給される。ファンコイルユニット16及び水タンクII間は循環経路63によって冷水又は温水が循環され、冷温水製造ユニット61及び水タンクII間は循環経路62によって冷水又は温水が循環される。水タンクI及び水タンクII間に設けられた冷水循環経路59では、ポンプ60により冷水が循環されている。
次に第2実施例の制御系を図5により説明する。図5において、制御装置64は、アフタクーラ25の出口側処理空気の温度を検出する温度センサ17の検出値を入力して、圧縮機駆動モータ22の周波数を制御するインバータ27を制御するとともに、三方弁54を制御して、アフタクーラ25に供給される冷水の温度を制御することにより、アフタクーラ25の出口側処理空気温度が設定値になるように制御する。
また制御装置64は、水タンクIに設けられた温度センサ52の冷水温度検出値及び水タンクIIに設けられた温度センサ53の冷水温度検出値を入力して、水タンクIの温度検出値が水タンクIIの温度検出値より低下した場合に、ポンプ60を作動させて両タンク内の冷水を循環して水タンクI内の冷水温度を上昇させる。
かかる構成の第2実施例において、その作動方法を説明する。
第2実施例においては、ヒートポンプHPはCOを冷媒とした超臨界圧サイクルを構成し、アフタクーラ25での処理空気の冷却は、CO冷媒循環経路Cに介設された蒸発器51で製造された冷水を水タンクIを経由してアフタクーラ25の熱交換器に循環させることによって行う。
即ち温度センサ17によってアフタクーラ25出口側の処理空気温度(TE1)を検出し、制御装置64が、該検出値に基づいてTE1が設定温度になるように電動三方弁54を切り替え作動して、アフタクーラ25に供給される冷水の温度を制御する。即ちTE1が設定値より低い場合は、冷水の流路を分岐路57c側に切り替え、TE1が設定値より高い場合には戻り管57b側に切り替える。
また冷水の冷却は蒸発器51で行い、圧縮機モータ22の周波数は、三方弁54の開度とアフタクーラ出口温度TE1に基づいて制御する。第2実施例の運転工程を図6のフローチャートに示す。
また第2実施例において、除湿ロータ12通過後の処理空気の温度が低下する場合や、エアヒータ23入口側再生空気温度が低下したときは冷却能力が余剰になる。圧縮機駆動モータ22の周波数が30Hzにおいて冷熱が余剰になる場合には、水タンクIの冷水温度とCOヒートポンプHPの蒸発温度が低下する。しかしアフタクーラ25に供給する冷水の温度は三方弁54によって制御され、結露が発生するまで低下しない。
また水タンクIの冷水温度が低下し、ヒートポンプHPの蒸発温度が低下することによってヒートポンプHPのCOPが低下することを避けるために、ファンコイルユニット16用の既存水タンクIIの冷水温度(TE3)と水タンクIの冷水温度(TE2)を温度センサ52及び53によって検出し、TE2がTE3より低下した場合は、両タンクを結合する冷水循環経路59に設けたポンプ60を作動させることにより、両タンク間で貯留水を循環させ、水タンクIの冷水温度を上昇させる。このときの運転工程を図7のフローチャートに示す。
逆に除湿ロータ12通過後の処理空気温度が上昇した場合や、エアヒータ23入口側再生空気温度が上昇した場合は冷却不足となる。このときは、図6に示すように、三方弁54による分岐管57cへの切り替えを止め(ST30)、アフタクーラ25出口温度TE1が低下しない信号を受けて、圧縮機駆動モータ22の周波数を30Hzから次第に上げていく。
かかる第2実施例によれば、前記第1実施例と同様に、アフタクーラ25等を含め全空調システムにおいて結露の発生を確実に防止することができるとともに、安定した再生用熱エネルギを確保することができる。
またファンコイルユニット16を用いた既存の冷却暖房設備を利用し、かつ三方弁54を用いた簡単な冷水温度調節機構にて簡易に結露の発生を防止することができる。
図8は、図1に示す前記第1実施例において、圧縮機駆動モータ22の周波数制御と吸入圧力の減圧制御とを連続して行なった制御例を示す。本データは、空気流量2000m/h、アフタクーラ25入口側処理空気温度65℃、アフタクーラ25出口側処理空気温度26℃、エアヒータ23入口側再生空気温度27℃の条件で設計した第1実施例のドレンレス空調システムにおいて、アフタクーラ25の入口側処理空気温度が65〜50℃に、エアヒータ23の入口側再生空気温度が24〜33℃に変化したときに、アフタクーラ25の出口側処理空気温度を26℃一定に制御する場合について示したものである。
なお本データは処理風量の関係から設定条件における圧縮機駆動モータ22の周波数を30Hzとしている。
図8にように、圧縮機駆動モータ22の周波数制御と圧縮機吸入圧力のバルブ開度による減圧制御とを行なうことにより、アフタクーラ25の出口側処理空気温度を一定にすることができる。またこのとき蒸発温度は20.9〜22.5℃の範囲となり、アフタクーラ25や他の熱交換器に結露が発生せず、またファンコイルユニット16出口の相対湿度が70%を越えることはなかった。
なお図3に示す構造の吸入圧調整弁を使用した場合、吸入圧力の減圧値が連続でなく段階的な調整になるため、アフタクーラ25の出口側処理空気温度の制御値は幅が生じるが、同様にして制御が可能である。
図4に示した第2実施例において、アフタクーラ25の入口側処理空気温度が65℃の場合と50℃の場合の各値をそれぞれ図9及び図10に示す。なおアフタクーラ25の出口側空気温度26℃、エアヒータ23の入口側空気温度27℃、空気流量2000m/hは一定としている。
アフタクーラ25入口空気温度が65℃の場合、圧縮機駆動モータ周波数30Hzで水タンクIの温度は20℃となり、三方弁54のバイパス路57c全閉(冷水を水タンクIにすべて返す)でアフタクーラ25出口空気温度は26℃になる。
図10のように、アフタクーラ25入口空気温度が50℃になると、圧縮機モータ周波数30Hzで水タンクIの冷水温度は7℃となり、水タンクIIとの間のポンプ60が稼動する。アフタクーラ25に供給される冷却水は、アフタクーラ25出口空気温度TE1が設定値26℃になるように三方弁54により温度制御され、この場合には22.3℃の冷水が供給される。
またCOヒートポンプHPの冷却熱量は21.01kwであり、アフタクーラ25の冷却熱量が16.31kwであるから、この差4.7kwが既存の冷水ユニットの補助熱源として利用される。
本実施例では、アフタクーラ25の入口空気温度が50℃以下に低下しても、ファンコイルユニット16の熱負荷がある場合には、蒸発温度はこれ以上低下することはなく、COPの高い運転が可能となる。またCOヒートポンプHPを用い、エアヒータ23の加熱能力の低下も少ないため、安定した除湿を行なうことができる。逆にアフタクーラ25の出口空気温度が上昇した場合には、圧縮機モータ22の周波数を上げることで対応することができる。
次に本発明の第3実施例を図11に基づいて説明する。第1、第2実施例と同様に、本実施例のデシカント空調システムはホテル等の建築物の空調設備の室外機として設置される。室外機では外気の温度および湿度の調整(外気処理)を行い、各室内に処理した空気を供給する。また、各室内では個別に温度を調整することができる室内機がある。非結露のデシカント空調機システムによって、カビなどの微生物の生育を抑制し、高いIAQの空調を確保するには、最も温度が低くなる室内機のFCU吹き出し部においても、相対湿度70%以上の累積頻度が30%を超えない条件が必要とされる。これを達成するためには、室外機において処理される空気の湿度を制御する必要がある。
図11において、第2実施例を示す図4と同一符号を付した部材又は機器は同一の構成及び機能を有するものであるので、説明を省略する。夏季の高湿度の条件で高いIAQを確保するためには室内からの排気と外気からの給気を熱交換する全熱交換器71が必要となる。全熱交換器71により除湿ロータ12の負荷は軽減されるが、アフタクーラ25の冷却熱量に対して除湿ロータ12に供給する空気を加熱するエアヒータ23の加熱量が大きくなり、COヒートポンプHPにより冷却と加熱を行うと冷却熱量が余剰となる。
本実施例は、除湿ロータ12における水分の脱着に必要な熱量すなわちエアヒータ23の加熱量を基準にして制御を行うものであり、アフタクーラ25の出口における湿度をアフタクーラ25の出口側処理空気経路Aに介設した湿度センサHE1で検出し、圧縮機21の駆動モータ22に設けたインバータ27を用いて圧縮機の回転数制御を行う。エアヒータ23の加熱量を基準としたことで、アフタクーラ25の冷却熱量が余ることになり、アフタクーラ25を直接CO冷媒で冷却すると、蒸発温度および空気温度が低下しすぎて、IAQが低下するとともに蒸発温度の低下によりCOPが低下する。
これを改善するため、蒸発器51とアフタクーラ25の間に水を冷却媒体として用いる。蒸発器51で冷水タンクIに貯めた水は蒸発器51で冷却され、また冷水タンクIに貯めた冷却水はアフタクーラ25に供給される。冷水循環経路57に設けた給水ポンプ58入口には、アフタクーラ25への給水温度を制御するためにアフタクーラ25からの戻りの水と混合ができるように電動三方弁54を用い、アフタクーラ25の空気出口温度センサ17が一定となるように、アフタクーラ25への給水温度が制御される。
本実施例では、室内の既存の冷暖房設備として、チラーユニット73と、チラーユニット73で製造した冷水を貯留する冷水タンク74と、チラーユニット73の図示しない凝縮器で排出される排熱を吸収した水を貯留した凝縮熱吸収水タンク75と、該凝縮熱吸収水を冷却するクーリングタワー76とを設けている。
本実施例システムの運転では冷熱量が余剰となり、冷水タンクI内の水温が低下するため、タンク75の排熱水から排熱を冷水タンクIに供給して、冷水タンクI内の冷水温度が低下しすぎないように制御を行う。
これにより、COヒートポンプHPの蒸発圧力の低下を抑えながら、効率の良い運転ができるとともに、室内機のチラーユニットの凝縮温度を下げることにより、室内機の効率も上げることが可能となる。本実施例システムの制御系を図12に示し、また具体的な運転方法を以下に説明する。
まず制御装置77により、アフタクーラ25の出口湿度センサ80の湿度検出値に基づき、インバータ27に信号を発して圧縮機21の回転数制御を行う。次にアフタクーラ25の出口温度センサ17から得られた温度検出値に基づいてアフタクーラ25に供給する冷水の温度を電動三方弁54で制御する。即ち該出口温度検出値が設定値より低いときは分岐管57cを開とし、アフタクーラ25からの戻り水を分岐管57cを通してアフタクーラ25に戻す。また該出口温度検出値が設定値より高いときは、戻り管57bを開とし、アフタクーラ25からの戻り水を戻り管57bを通して冷水タンクIに戻し、冷水タンクI内の冷水をアフタクーラ25に供給する。
またチラーユニット73のタンク75の冷却水温度(TE3)>冷水タンクIの冷水温度(TE2)のときに、両タンクを結ぶ配管59のポンプ60を稼動して、両タンク内の冷水を循環させ、冷水タンクI内の冷水温度の降下を防ぐ。
図11に記入された運転値は一例であり、この条件では、エアヒータ23の加熱量は34.88kW、アフタクーラ25の冷却熱量は15.57kW、余剰冷熱量は9.66kWとなり、この余剰熱量により室内機が冷却される。また、本実施例において、除湿ロータ12出口とアフタクーラ25の間と、全熱交換器71とエアヒータの間の空気を熱交換させる顕熱熱交換器を設けるようにしてもよい。
本第3実施例によれば、アフタクーラ25出口側の処理空気の湿度を検出して、該検出値に基づいて圧縮機の回転数を制御することにより、アフタクーラ25出口側の処理空気の湿度を設定値以上とするとともに、アフタクーラ25出口側の処理空気の温度を検出して、該検出値に基づいて、アフタクーラ25に供給する冷水の温度を設定値に制御することにより、空調対象室11を良好な空調環境に保持することができる。
なお冷熱量が余剰となり、冷水タンクI内の水温が低下する場合には、チラーユニット73の排熱水タンク75の排熱を利用して該冷水タンク内の冷水温度が低下しすぎないように制御することにより、COヒートポンプHPの蒸発圧力の低下を抑えながら、効率の良い運転ができるとともに、室内機のチラーユニットの凝縮温度を下げることにより、室内機の効率も上げることが可能となる。
次に本発明の第4実施例を図13及び14により説明する。図13及び14において、図11及び12と同一の符号を付した部材又は機器は、同一の部材及び機器を有するので、それらの説明を省略する。
本実施例では、除湿ロータ12の脱着に必要となる加熱量を基準として圧縮機21を制御するため、冷却熱量が余剰となり、ヒートポンプHPの蒸発器をアフタクーラ25と排熱回収用蒸発器82の二つ設けて、再生空気経路Bを通って除湿ロータ12通過後に戸外に排気される再生空気の一部を用いて蒸発圧力の低下を防ぐものである。本実施例の制御系を図14に示す。
本実施例の制御は、制御装置82により、アフタクーラ25の出口湿度センサ(HE1)80で得られた該出口温度検出値に基づいて、インバータ27を操作し、圧縮機21の回転数制御を行う。次にアフタクーラの出口温度センサ(TE1)で得られた該出口温度検出値に基づいて、除湿ロータ12から戸外に排気される再生空気のうち、排熱回収に用いる流量を三方弁81で調整し、戻り経路Cを通して蒸発器82に供給し、蒸発器82でCO冷媒と熱交換させることにより、ヒートポンプHPの蒸発温度の低下を抑える。
本実施例システムは冷熱を排熱回収に利用することにより、蒸発温度を前記第3実施例の場合よりも高めた運転をすることができ、室内機の有無および発停にかかわらず高いCOPの運転を行うことが可能となる。
図13に記入された運転値は一例であり、この条件では、アフタクーラ25の加熱量は34.88kW、アフタクーラ23の冷却熱量は15.57kW、蒸発器82による排熱回収熱量は11.12kWとなる。なお、排熱回収用蒸発器82の再生空気温度は入口60℃、出口40℃程度であり、蒸発温度21℃を制御するには十分である。また、本実施例においても、除湿ロータ12出口とアフタクーラ25の間と、全熱交換器71とエアヒータ23の間の空気を熱交換させる顕熱熱交換器を設けるようにしてもよい。
本発明によれば、デシカント空調システム内及び空調室内において、いかなる場合においても非結露化(ドレンレス)を達成し、かつ70%以上の相対湿度の累積頻度が30%を越えない環境を実現し、それによってカビの発生を抑え、健康への悪影響を及ぼさない空調環境を実現することができるとともに、COヒートポンプを利用して、排熱のない場合にも安定した再生用熱エネルギが確保できる利点がある。
本発明装置の第1実施例の全体構成図である。 前記第1実施例の制御工程を示すフローチャートである。 吸入圧調整弁の別な例を示す構成図である。 本発明の第2実施例の全体構成図である。 前記第2実施例の制御系を示すブロック線図である。 前記第2実施例の制御工程を示すフローチャートである。 前記第2実施例の別な制御工程を示すフローチャートである。 前記第2実施例における制御例を示す線図である。 前記第2実施例における運転例を示す構成図である。 前記第2実施例における別な運転例を示す構成図である。 本発明の第3実施例の全体構成図である。 前記第3実施例の制御系を示すブロック線図である。 本発明の第4実施例の全体構成図である。 前記第4実施例の制御系を示すブロック線図である。 熱源としてヒートポンプを用いた従来のデシカント除湿空調装置のブロック線図である。
11 空調対象室
12 除湿ロータ(デシカントロータ)
16 ファンコイルユニット
17 アフタクーラ出口側空気温度センサ
21 圧縮機
22 圧縮機駆動モータ
23 エアヒータ(ガスクーラ)
25 アフタクーラ(蒸発器)
26 吸入圧調整弁
27 インバータ
31,64,77,82 制御装置
42 手動弁又はキャピラリチューブ
43 電磁弁
51 蒸発器
52 水タンクI温度センサ
53 水タンクII温度センサ
54,81 電動三方弁
55,57,59 冷水循環経路
58,60 ポンプ
57b 戻り管
57c 分岐管
A 処理空気経路
B 再生空気経路
D 既設冷暖房設備
EA 排気
HP COヒートポンプ
OA 外気
RA 室内空気
SA 処理空気

Claims (8)

  1. 処理空気流路と再生空気流路とに跨って配設され、該処理空気からの吸湿と該再生空気への放湿を連続的に行なうデシカントロータと、
    CO 冷媒循環経路に、圧縮機、冷媒ガスクーラとしてのエアヒータ、膨張手段、冷媒蒸発器としてのアフタクーラ及び圧縮機が介設されて、CO を冷媒とした超臨界圧サイクルを構成し、前記エアヒータによりデシカントロータ上流側の再生空気を加熱するとともに、前記アフタクーラによりデシカントロータ下流側の処理空気を冷却するヒートポンプとを備え、
    前記デシカントロータで除湿され前記アフタクーラで冷却された処理空気を空調対象室内に供給するデシカント空調機の処理空気温度制御方法において、
    前記圧縮機のCO 冷媒ガス吸入量を調整できる吸入圧調整弁を備えた超臨界圧サイクルであって
    前記デシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラの出口側処理空気温度を検出し、
    該出口処理空気温度検出値が設定値より高い場合は、吸入圧調整弁を開方向に制御し、さらに前記圧縮機の駆動モータの回転数を上げていく制御を行い、
    一方前記処理空気温度が設定値より低下する場合は、圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない下限回転数まで前記圧縮機の回転数を下げていく制御を行い、該下限回転数に達した後、前記圧縮機の駆動モータの回転数を固定して、吸入圧調整弁を閉じる方向に制御し、前記アフタクーラの出口側処理空気温度を設定値になるように制御することを特徴とするデシカント空調機の処理空気温度制御方法。
  2. 前記圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない範囲の下限値まで低下させても前記空気温度が設定値より低下する場合は、
    前記圧縮機駆動モータの回転数を前記下限値に固定し、
    次に前記吸入圧調整弁を閉じる方向に制御して前記圧縮機の吸入圧力を低下させることにより、前記空気温度が設定値となるように制御することを特徴とする請求項1記載のデシカント空調機の処理空気温度制御方法。
  3. 処理空気流路と再生空気流路とに跨って配設され、該処理空気からの吸湿と該再生空気への放湿を連続的に行なうデシカントロータと、
    CO 冷媒循環経路に、圧縮機、冷媒ガスクーラとしてのエアヒータ、膨張手段、冷媒蒸発器としてのアフタクーラ及び圧縮機が介設されて、CO を冷媒とした超臨界圧サイクルを構成し、前記エアヒータによりデシカントロータ上流側の再生空気を加熱するとともに、前記アフタクーラによりデシカントロータ下流側の処理空気を冷却するヒートポンプとを備え、
    前記デシカントロータで除湿され前記アフタクーラで冷却された処理空気を空調対象室内に供給するデシカント空調機の処理空気温度制御方法において、
    前記アフタクーラから冷水タンクを介して前記アフタクーラに冷水を循環する冷水循環経路と、
    前記冷水循環経路上に設けた冷水の温度調整手段とを備え、
    前記デシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラの出口側処理空気温度を検出し、
    該出口処理空気温度検出値が設定値より高い場合は、前記冷水の温度調整手段により冷水循環経路内の前記アフタクーラに向かう冷水の温度を低下させる制御を行い、さらに前記圧縮機の駆動モータの回転数を上げていく制御を行い、
    一方前記処理空気温度が設定値より低下する場合は、圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない下限回転数まで前記圧縮機の回転数を下げていく制御を行い、該下限回転数に達した後、前記圧縮機の駆動モータの回転数を固定して、前記冷水の温度調整手段により冷水循環経路内の前記アフタクーラに向かう冷水の温度を上昇させる制御を行い、前記アフタクーラの出口側処理空気温度を設定値になるように制御することを特徴とするデシカント空調機の処理空気温度制御方法。
  4. 前記冷水タンクの温度及び建物の空調対象室内に設けたファンコイルユニットを含む既存の冷温水製造ユニットに付設された冷温水タンクの温度を検出し、
    該冷水タンクの温度が該冷温水タンクの温度より低下した場合に、前記冷水タンク及び冷温水タンク間で水を循環させて前記冷水タンク内の水温を上昇させることを特徴とする請求項3記載のデシカント空調機の処理空気温度制御方法。
  5. 処理空気流路と再生空気流路とに跨って配設され、該処理空気からの吸湿と該再生空気への放湿を連続的に行なうデシカントロータと、
    CO 冷媒循環経路に、圧縮機、冷媒ガスクーラとしてのエアヒータ、膨張手段、冷媒蒸発器としてのアフタクーラ及び圧縮機が介設されて、CO を冷媒とした超臨界圧サイクルを構成し、前記エアヒータによりデシカントロータ上流側の再生空気を加熱するとともに、前記アフタクーラによりデシカントロータ下流側の処理空気を冷却するヒートポンプとを備え、
    前記デシカントロータで除湿され前記アフタクーラで冷却された処理空気を空調対象室内に供給するデシカント空調機において、
    入口側にCO 冷媒ガス吸入量を調整できる吸入圧調整弁を備えた圧縮機と
    前記ヒートポンプの圧縮機駆動モータの回転数を制御可能とするインバータ装置と、
    前記デシカントロータ下流側の処理空気を冷却するアフタクーラの出口側処理空気温度を検出するセンサと、
    前記センサによりアフタクーラの出口側処理空気温度を検出し、
    該出口処理空気温度検出値が設定値より高い場合は、吸入圧調整弁を開方向に制御し、さらに前記圧縮機の駆動モータの回転数を上げていく制御を行い、
    一方前記処理空気温度が設定値より低下する場合は、圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない下限回転数まで前記圧縮機の回転数を下げていく制御を行い、該下限回転数に達した後、前記圧縮機の駆動モータの回転数を固定して、吸入圧調整弁を閉じる方向に制御し、前記アフタクーラの出口側処理空気温度を設定値になるように制御する制御装置とを備えたことを特徴とするデシカント空調機。
  6. 前記吸入圧調整弁が前記圧縮機の吸入配管に並列に接続され各個にキャピラリチューブ又は手動弁及び電磁弁を付設した複数の配管で構成されていることを特徴とする請求項5記載のデシカント空調機。
  7. 処理空気流路と再生空気流路とに跨って配設され、該処理空気からの吸湿と該再生空気への放湿を連続的に行なうデシカントロータと、
    CO 冷媒循環経路に、圧縮機、冷媒ガスクーラとしてのエアヒータ、膨張手段、冷媒蒸発器としてのアフタクーラ及び圧縮機が介設されて、CO を冷媒とした超臨界圧サイクルを構成し、前記エアヒータによりデシカントロータ上流側の再生空気を加熱するとともに、前記アフタクーラによりデシカントロータ下流側の処理空気を冷却するヒートポンプとを備え、
    前記デシカントロータで除湿され前記アフタクーラで冷却された処理空気を空調対象室内に供給するデシカント空調機において、
    前記アフタクーラから冷水タンクを介して前記アフタクーラに冷水を循環する冷水循環経路と、
    前記冷水循環経路上に設けた冷水の温度調整手段とを備え、
    該出口処理空気温度検出値が設定値より高い場合は、前記冷水の温度調整手段により冷水循環経路内の前記アフタクーラに向かう冷水の温度を低下させる制御を行い、さらに前記圧縮機の駆動モータの回転数を上げていく制御を行い、
    一方前記処理空気温度が設定値より低下する場合は、圧縮機駆動モータの回転数を潤滑油の潤滑不良が生じない下限回転数まで前記圧縮機の回転数を下げていく制御を行い、該下限回転数に達した後、前記圧縮機の駆動モータの回転数を固定して、前記冷水の温度調整手段により冷水循環経路内の前記アフタクーラに向かう冷水の温度を上昇させる制御を行い、前記アフタクーラの出口側処理空気温度を設定値になるように制御する制御装置を備えたことを特徴とするデシカント空調機。
  8. 前記冷水温度調整手段が、
    前記冷水タンクから前記アフタクーラに冷水を循環する冷水循環経路に介設されたポンプと、
    前記アフタクーラと冷水タンク間を循環する経路と水タンクを経由しない経路が選択できる選択位置に三方弁を設け、前記制御装置により前記三方弁を切り替え制御して、前記アフタクーラに供給される冷水の温度を制御するように構成したことを特徴とする請求項7記載のデシカント空調機。
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