JP4847718B2 - 半導体装置及びその製造方法並びに表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタを備えた半導体装置及びその製造方法並びに表示装置に関する。
近年、改良が進むアクティブマトリクス型液晶表示装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)表示装置などの半導体装置等では、より高速な情報処理速度及びより高性能な高周波特性が求められている。そこで、半導体装置の高速性及び高周波特性の向上を目的として、半導体装置についての様々な構造が研究されている。
このような半導体装置として、バイポーラ構造のトランジスタを有するものが知られている。ここで、バイポーラ(Bipolar)とは、バイポーラ(双極性)トランジスタと呼ばれるデバイスの総称である。バイポーラ構造のトランジスタは、p型及びn型半導体素子が、n-p-nあるいはp-n-pと並んだ構成をした電流動作型のデバイスである。また、バイポーラ構造のトランジスタには、横型のものと縦型のものとがあり、後者のほうが、その高周波特性等の性能が高く、より高速に動作する等の利点がある。
ここで、縦型バイポーラ構造のトランジスタが形成された半導体装置として、例えば、特許文献1には、トレンチ分離(STI)領域が素子分離領域及びコレクタ引き出し領域とベース層との間に形成されたp型シリコン基板に、イオン注入により形成されたコレクタウェルとpウェル注入層とベース層とを備える縦型バイポーラ構造のトランジスタが形成された半導体装置であって、コレクタウェル内のベース層直下を除くSTI下及びコレクタ引き出し領域に、コレクタウェルよりも不純物濃度が高い高濃度注入層を備えるものが開示されている。そして、これによれば、p型シリコン基板を用いたCMOS完全コンパチブルなBiCMOSプロセスにおいて作製したバイポーラ構造のトランジスタのコレクタ抵抗を低減することができる、と記載されている。
また、特許文献2には、上面を有する基板内に形成され、誘電体材料よりなる内側端部と上面とを有する浅いトレンチ分離(STI)領域と、基板内にあって、1対のSTI領域の間に形成されたドープト・コレクタ領域と、基板の上面にあって、1対のSTI領域の間に形成されたカウンタドープト・真性ベース領域とを備え、真性ベース領域と1対のSTI領域との間にマージンがあり、真性ベース領域はエッジを有し、真性ベース領域上に、エッジから離れて形成されたドープト・エミッタ領域と、STI領域と真性ベース領域との間のマージン内に形成され、真性ベース領域のエッジと並置された誘電体材料よりなる浅い分離エクステンション領域と、浅い分離エクステンション領域を覆い、真性ベース領域上に部分的に延びて物理的および電気的に接触する外部ベース領域とを備えた縦型バイポーラ構造のトランジスタが形成された半導体装置が開示されている。そして、これによれば、縦型バイポーラ構造のトランジスタの寄生容量を低減することができる、と記載されている。
特開2004-079719 特開2004-304190
上記特許文献1及び2に示すような従来の半導体装置では、図13に示すように、縦型バイポーラ構造のトランジスタ100の素子部(ベース101・エミッタ102・コレクタ110を構成する層)の最下層に位置するコレクタ110にコレクタ形成層103を介して電気的に接続されたコレクタ電極104が形成される。そして、このコレクタ電極104は、通常、半導体基板105の表面に形成されるので、コレクタ110を素子部の最下層から半導体基板105の表面へ亘り形成するために、コレクタ110の領域を延長してリーチスルー106を形成している。
ところが、コレクタ110の領域が広いと、ベース101及びエミッタ102と、コレクタ電極104との距離が長くなるので、エミッタ102からコレクタ110までのキャリアの走行時間が長くなり、トランジスタの高速性及び高周波特性等の性能に悪影響が及ぼされるという問題がある。
また、リーチスルー106を形成するには多数の製造プロセスが必要となるので、それに伴い製造歩留まりが低くなる可能性があるという問題がある。
さらに、リーチスルー106を形成するスペースも必要であるので、半導体装置のサイズが大きくなってしまうという問題もある。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高性能な半導体装置及びその製造方法並びに表示装置を提供することである。
本発明に係る半導体装置は、絶縁性基板と、絶縁性基板上に設けられた平坦化膜と、平坦化膜を介して、絶縁性基板上に設けられた縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタと、平坦化膜を介して、絶縁性基板上に設けられたMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタとを備え、その単結晶シリコン薄膜トランジスタは、最上層のコレクタ、中間層のベース及び最下層のエミッタにより積層構造が構成された素子部と、素子部のコレクタよりも上層側に設けられてコレクタに電気的に接続されたコレクタ電極と、素子部のエミッタよりも下層側に設けられてエミッタに電気的に接続されたエミッタ電極と、を有し、平坦化膜には、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタの素子部の形成部分の平坦化膜の膜厚さの方が、MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタの素子部の形成部分の平坦化膜の膜厚さよりも薄くなるように、段差部が形成されていることを特徴とする。
このため、エミッタとコレクタ電極との距離が短くなり、エミッタからコレクタへのキャリアの走行時間が短くなる。従って、トランジスタの高速性及び高周波特性等の性能が高くなる。また、コレクタの領域を延長してリーチスルーを形成する必要がないため、従来のものより半導体装置製造プロセスが簡略化され、さらに、半導体装置の省スペース化が可能となる。
また、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタの素子部とMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタの素子部を形成する際に使用した単結晶シリコン基板に、段差部を形成した平坦化膜を介して剥離用物質をイオンにして注入する際に、平坦化膜の膜厚差によってできる表面形状に対応した形状の剥離層を単結晶シリコン基板中に形成することができる。すなわち、剥離層が、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部では深く、且つ、MOS構造トランジスタ素子部では浅く形成することができる。従って、この剥離層で単結晶シリコン基板の一部を剥離させた後、それぞれのトランジスタ上に残っている単結晶シリコン層を同時にエッチング等で除去するだけで、単結晶シリコン層が厚い部分と薄い部分との差を変えずに、薄膜化を行うことができる。従って、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタに比べて薄いMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタに形成する単結晶シリコン層の薄膜化を容易に行うことができる半導体装置を提供することができる。
また、同一の絶縁性基板上にバイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ及びMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタを備えたBiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタを形成することができる。このとき、MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタは絶縁性基板上に設けられているため、SOI(Silicon On Insulator)構造を形成している。ここで、SOI構造は、デバイスが絶縁体層の上にシリコン層を設けたSOI基板上に形成されており、シリコンウェハそのものを用いるのと比べて基板のもつ容量を無視できるため、デバイスの高性能化が可能となる。従って、このようなMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタを上記の縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタと同一絶縁性基板上に設けると、従来と比べてより高速かつ高性能なBiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタが得られる。
本発明に係る半導体装置は、上記縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ及びMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタが形成された絶縁性基板上に、非単結晶シリコン薄膜トランジスタをさらに備えてもよい。
このため、半導体集積回路等において、高性能のトランジスタ特性を要する部位に上記MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタを用い、トランジスタの性能が単結晶程度まで高くなくても良い部位には非単結晶シリコン薄膜トランジスタを用いる、というように使い分ける際に、高性能な半導体デバイスとして用いることができる。
本発明に係る表示装置は、絶縁性基板と、絶縁性基板上に設けられた平坦化膜と、平坦化膜を介して、絶縁性基板上に設けられた縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタと、平坦化膜を介して、絶縁性基板上に設けられたMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタと、シリコン薄膜トランジスタにより構成されたアクティブマトリクス基板を包含し、その単結晶シリコン薄膜トランジスタは、最上層のコレクタ、中間層のベース及び最下層のエミッタにより積層構造が構成された素子部と、素子部のコレクタよりも上層側に設けられてコレクタに電気的に接続されたコレクタ電極と、素子部のエミッタよりも下層側に設けられて該エミッタに電気的に接続されたエミッタ電極と、を有し、平坦化膜には、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部の形成部分の平坦化膜の膜厚さの方が、MOS構造トランジスタ素子部の形成部分の平坦化膜の膜厚さよりも薄くなるように、段差部が形成されていることを特徴とする。
上記のアクティブマトリクス基板を表示装置のタイミングコントローラ等のようなデバイスに用いると、その部位に特に必要である高速性及び高周波特性を与えることができる。
また、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタの素子部とMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタの素子部を形成する際に使用した単結晶シリコン基板に、段差部を形成した平坦化膜を介して剥離用物質をイオンにして注入する際に、平坦化膜の膜厚差によってできる表面形状に対応した形状の剥離層を単結晶シリコン基板中に形成することができる。すなわち、剥離層が、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部では深く、且つ、MOS構造トランジスタ素子部では浅く形成することができる。従って、この剥離層で単結晶シリコン基板の一部を剥離させた後、それぞれのトランジスタ上に残っている単結晶シリコン層を同時にエッチング等で除去するだけで、単結晶シリコン層が厚い部分と薄い部分との差を変えずに、薄膜化を行うことができる。従って、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタに比べて薄いMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタに形成する単結晶シリコン層の薄膜化を容易に行うことができる表示装置を提供することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、単結晶シリコン基板上に、最上層のコレクタ、中間層のベース及び最下層のエミッタにより積層構造が構成された縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部と、ゲート、ソース及びドレインで構成されたMOS構造のトランジスタ素子部と、を形成する素子部形成ステップを備える。また、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部及びMOS構造トランジスタ素子部を形成した単結晶シリコン基板上を覆うように第1平坦化膜を形成する第1平坦化膜形成ステップと、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部の形成部分の第1平坦化膜の膜厚さの方が、MOS構造トランジスタ素子部の形成部分の第1平坦化膜の膜厚さよりも薄くなるように、第1平坦化膜に段差部を形成する段差部形成ステップと、単結晶シリコン基板に上記第1平坦化膜を介して、水素及び不活性ガスの混合物である剥離用物質をイオンにして注入することにより剥離層を形成する剥離層形成ステップを備える。さらに、剥離層を形成した上記単結晶シリコン基板に、上記縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部のベース及びエミッタにそれぞれ電気的に接続されたベース電極及びエミッタ電極、並びに、上記MOS構造トランジスタ素子部のゲート、ソース及びドレインのそれぞれに電気的に接続されたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を形成する第1電極形成ステップと、ベース電極及びエミッタ電極、並びに、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を形成した単結晶シリコン基板上を覆うように第2平坦化膜を形成する第2平坦化膜形成ステップを備える。また、単結晶シリコン基板を上記第2平坦化膜の表面が接触面となるように絶縁性基板に接合する基板接合ステップと、絶縁性基板上に設けた上記単結晶シリコン基板を、上記剥離層に沿って素子部形成側部分の反対側の部分を除去する基板除去ステップと、単結晶シリコン基板の素子部形成側部分から薄膜化を行う薄膜化ステップと、上記薄膜化により露出させた上記縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部のコレクタに電気的に接続されるコレクタ電極、および各トランジスタを電気的に接続する配線を形成する第2電極形成ステップと、を備えたことを特徴とする。
これによると、同一の絶縁性基板上に縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ及びMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタを備えたBiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタを形成できるが、このとき、MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタがSOI構造を形成している。さらに、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタは、そのエミッタとコレクタ電極との距離が短くなり、エミッタからコレクタへのキャリアの走行時間が短くなる。従って、従来と比べてより高速かつ高性能なBiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタが得られる。
また、水素は有効な剥離用物質であるが、Siデバイスのアクセプタの活性度を低下させる場合がある。従って、不活性物質を混合させれば、より水素の割合が減少し、これによって水素起因のアクセプタの活性度低下の軽減効果が得られる。
また、このように段差部を形成した第1平坦化膜を介して剥離用物質をイオンにして単結晶シリコン基板に注入すると、第1平坦化膜の膜厚さによってできる表面形状に対応した形状の剥離層が単結晶シリコン基板中に形成される。すなわち、剥離層が、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部の下方では深く、且つ、MOS構造トランジスタ素子部の下方では浅く形成される。すると、この剥離層で単結晶シリコン基板の一部を剥離させた後にそれぞれのトランジスタ上に残っている単結晶シリコン層を同時にエッチング等で除去するだけで、単結晶シリコン層が厚い部分と薄い部分との差を変えずに、薄膜化を行うことができる。従って、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタに比べて薄いMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタに形成する単結晶シリコン層の薄膜化を容易に行うことができる。
以上説明したように、本発明によれば、高性能な半導体装置及びその製造方法並びに表示装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置1を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(半導体装置の構成)
図11に示すように、本実施形態に係る半導体装置1は、BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2と非単結晶シリコン薄膜トランジスタ3とが、絶縁性基板4上の異なる領域に集積されたものである。
BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2は、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5と、n型MOS構造及びp型MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ7,8からなるCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6とが同一絶縁性基板4上に形成されている。
縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5は、以下に示す第1平坦化膜30及び第2平坦化膜31を介して、絶縁性基板4上に形成されている。縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5は、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10、並びに、コレクタ電極11、ベース電極12及びエミッタ電極13で構成されている。
縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10は、縦型で三層に重なる積層構造を形成する、コレクタ(アクティブコレクタ)15、ベース16及びエミッタ17で構成されている。コレクタ15は縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10の最上層に、ベース16は中間層に、そしてエミッタ17は最下層にそれぞれ形成されている。また、コレクタ15及びエミッタ17はn型単結晶シリコンで形成されており、ベース16はp型単結晶シリコンで形成されている。すなわち、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5はnpn型のトランジスタを構成している。また、コレクタ(アクティブコレクタ)15は外部コレクタ領域と異なる濃度プロファイルで作成されている。さらに、ベース16は、両サイドに外部ベース領域18が形成されている。外部ベース18は高濃度p型ポリシリコン領域20からの拡散により形成される。高濃度p型ポリシリコン領域20は、その両サイド及び下面にSiO2膜21が形成されている。高濃度p型ポリシリコン領域20下面のSiO2膜21は、その中央に開口部22が形成されている。この開口部22に嵌め込むように、且つ、高濃度p型ポリシリコン領域20の下面に接するようにベース電極12が形成されている。
エミッタ17は、高濃度n型ポリシリコン領域25からの拡散により形成される。高濃度n型ポリシリコン領域25は、その下面に接するように、且つ、その溝に嵌め込むようにエミッタ電極13が形成されている。
コレクタ電極11は、コレクタ15の上面に接するように形成されている。
コレクタ電極11はそれぞれAlやAl合金で形成される。コレクタ電極は金属で形成されなくても良い。
ベース電極12及びエミッタ電極13は、それぞれTiやTiNで形成されている。これは、絶縁性基板とシリコン基板を接合後、基板除去および接合強度向上のために行う熱処理の温度に耐えうる金属を選ぶ必要があるためである。また、これらの電極には、それぞれ電気配線(不図示)がなされており、これにより、トランジスタの論理回路が構成されている。
第1平坦化膜30は、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5及びCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6の下側に形成されている。第1平坦化膜30は、その下側表面に段差部32が形成されている。段差部32は、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5の両下端部から、下方へ拡がるようにそれぞれ形成されている。
第2平坦化膜31は、第1平坦化膜30の下側全体に亘り形成されている。第2平坦化膜31は、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5の下方では厚く、CMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6の下方では薄く形成されている。また、第1平坦化膜30及び第2平坦化膜31は、SiO2等の無機系の絶縁膜や有機基を有する無機成分を主体とする絶縁材料(有機基を含むポリシロキサン等)からなる絶縁膜で形成されている。
CMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6は、並設されたn型MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ7及びp型MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ8で構成されている。
n型MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ7は、MOS構造トランジスタ素子部9(n型ソース40、n型ドレイン41及びゲート42)、並びに、ソース電極45、ドレイン電極46及びゲート電極47で構成されている。
p型MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ8は、MOS構造トランジスタ素子部9’(p型ソース50、p型ドレイン51及びゲート52)、並びに、ソース電極55、ドレイン電極56及びゲート電極57で構成されている。
これらのソース40,50及びドレイン41,51は、第1平坦化膜30の上面全体に亘り形成されたゲート酸化膜(SiO2膜)70の上面に、それぞれゲート42,52の幅と同じだけ間隔を空けて並設されている。p型のソース50及びドレイン51のそれぞれ外側で且つゲート酸化膜膜70の上面に、酸化膜(SiO2膜)で形成された素子分離壁71が設けられている。ゲート酸化膜70は、ソース40,50及びドレイン41,51の下側に位置する部分に開口部72が形成されている。ソース電極45,55及びドレイン電極46,56は、それぞれソース40,50及びドレイン41,51の下面に接するように、ゲート酸化膜70の開口部72に嵌め込まれている。
ゲート42,52は、ゲート酸化膜70の下面に接するように且つソース電極45,55及びドレイン電極46,56の中間位置に形成されている。ゲート42,52は高濃度ポリシリコンで形成されている。ゲート電極47,57は、ゲート42,52の下面に接するように形成されている。
これらの電極45〜47,55〜57は、TiやTiNで形成されている。これは、絶縁性基板とシリコン基板を接合後、基板除去及び接合強度向上のために行う熱処理の温度に耐えうる金属を選ぶ必要があるためである。また、これらの電極には、それぞれ不図示の電気配線がなされており、これにより、トランジスタで構成される論理回路が接続されている。
非単結晶シリコン薄膜トランジスタ3は、絶縁性基板4上に、BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2と並設されている。非単結晶シリコン薄膜トランジスタ3は、CMOS構造のトランジスタであり、ソース120、ドレイン121及びゲート122、並びに、ソース電極125,ゲート電極127及びドレイン電極126からなるn型MOS構造の非単結晶シリコン薄膜トランジスタと、ソース130、ドレイン131及びゲート132、並びに、ソース電極135,ゲート電極137及びドレイン電極136からなるp型MOS構造の非単結晶シリコン薄膜トランジスタとで構成されている。非単結晶シリコン薄膜トランジスタ3は、ゲート酸化膜(SiO2膜)140を挟んで上層にはゲート122,132及びその上面にそれぞれ形成されたゲート電極127,137、下層にはソース12,130及びドレイン121,131がそれぞれシリコン非単結晶層81を挟んで形成されている。また、ソース120,130及びドレイン121,131の上側には、ゲート酸化膜140を挟んでそれぞれソース電極125,135及びドレイン電極126,136が形成されている。さらに、各電極125〜127及び135〜137の間には、層間酸化膜(SiO2膜)141が形成されている。
絶縁性基板4は、高歪点ガラスであるバリウム−アルミノ硼珪酸ガラス、アルカリ土類−アルミノ硼珪酸ガラス、硼珪酸ガラス、アルカリ土類−亜鉛−鉛−アルミノ硼珪酸ガラス、アルカリ土類−亜鉛−アルミノ硼珪酸ガラス等で形成されている。
以上の構成の半導体装置1が、図12のように、表示装置94のアクティブマトリクス基板95に駆動素子として集積されている。トランジスタの性能が単結晶程度まで高くなくても良い表示装置94の画面96及びゲートドライバ97には、非単結晶シリコン薄膜トランジスタ3の集積回路が設けられている。また、ソースドライバ98には、非単結晶シリコン薄膜トランジスタ3又はBiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2の集積回路が設けられており、これらはコストと性能とを考慮して選択される。さらに、高速性及び高周波特性が重視される高付加価値周辺回路99には、BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2の集積回路が設けられている。
(半導体装置の製造方法)
次に、半導体装置1の製造方法について説明する。
(素子部形成ステップ)
まず、図1に示すように、単結晶シリコン基板90上に通常のBiCMOSプロセスを用いて、予め設計したパターンで酸化、拡散、エピタキシャル成長、リソグラフィー、エッチング等のプロセスを適宜繰り返すことにより、各々、素子分離壁71で絶縁された縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10(コレクタ15、ベース16及びエミッタ17)並びにCMOS構造トランジスタ素子部9(ソース40、ドレイン41及びゲート42)及び素子部9’(ソース50、ドレイン51及びゲート52)を形成する。
単結晶シリコン基板90の加工はLSI製造設備を使い、CMOS構造トランジスタのゲート幅としては、容易に0.5um以下の微細加工を行うことが可能である。
また、このとき、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10は、最上層がエミッタ17、中間層がベース16、最下層がコレクタ15となっている。
(第1平坦化膜形成ステップ)
次いで、図2に示すように、これらのトランジスタを覆うように、SiO2膜を単結晶シリコン基板90全面に亘って形成し、CMP(Chemical and Mechanical Polishing)等により平坦化することにより、第1平坦化膜30を形成する。ここで、CMPは、支持用のヘッド(キャリア)に取り付けたウェハと研磨用の定盤に取り付けられた研磨布(パッド)と、そこへ供給される研磨液(スラリー)の間の機械的研磨と化学作用の兼ね合いにより、基板表面の研磨を行う技術である。
(段差部形成ステップ)
続いて、図3に示すように、第1平坦化膜30に対して、縦型パイポーラ構造トランジスタ素子部10の上方部だけその膜厚さが薄くなるように、エッチング等により段差部32を形成する。このとき、単結晶シリコン基板90中での縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10の深さが、MOS構造トランジスタ素子部9,9’の深さに比べて深い分だけ、段差を形成する。段差部32の形状は、下方から斜め上方へ拡がるように形成するのがよい。段差部32の形状を下方から鉛直上方へ延びるように形成すると、下記のようにイオン注入を行った場合、単結晶シリコン基板90中に形成される剥離層91の、段差部32の鉛直方向に延びる部分に対応する部分が形成できない。すると、剥離層91が不連続となり、単結晶シリコン基板90の一部を剥離できなくなるためである。
(剥離層形成ステップ)
次に、図4に示すように、段差部32を設けた第1平坦化膜30の上方から、剥離物質として、水素をイオンにして注入する。イオン注入 は、加速電圧100ないし150keV程度、ドーズ量約5×1016/cm2程度で行う。注入したイオンは、それぞれのトランジスタの下方まで侵入し、剥離層91を形成する。ここで、注入したイオンは、第1平坦化膜30の厚さに対応して、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10の下方ではより深く侵入し、MOS構造トランジスタ素子部9,9’の下方ではより浅く侵入するため、第1平坦化膜30の表面形状と同様な形状の剥離層91が形成される。また、イオン注入飛程は、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10及びMOS構造トランジスタ素子部9,9’を通過し、単結晶シリコン基板の底に到達する間に剥離層91が形成されるように、イオン注入エネルギーを制御することにより設定する。さらに、注入イオンとしては水素及びヘリウムの混合物であってもよい。また、水素と混合する物質は不活性ガスであればよく、ヘリウムでなくてもよい。
(第1電極形成ステップ)
次いで、図5に示すように、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10のエミッタ17にエミッタ電極13、及び、ベース16にベース電極12を形成することにより、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5及びCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6を形成する。また、MOS構造トランジスタ素子部9,9’のソース40,50、ドレイン41,51及びゲート42,52にそれぞれソース電極45,55、ドレイン電極46,56及びゲート電極47,57を形成する。これらの電極45〜47,55〜57(第1電極)は、溶融点の高い金属を電極として放電溶解させ,この溶融粒子を高速で吹き付けるスパッタ法等により形成する。電極材料としては、TiやTiNが用いられる。これは、絶縁性基板とシリコン基板を接合後、基板除去及び接合強度向上のために行う熱処理の温度に耐えうる金属を選ぶ必要があるためである。
(第2平坦化膜形成ステップ)
続いて、図6に示すように、これらのトランジスタ5,6を覆うように、SiO2膜を単結晶シリコン基板90全面に亘って形成し、CMP等で平坦化することにより、第2平坦化膜31を形成する。
(基板接合ステップ)
次に、図7に示すように、単結晶シリコン基板90を、第2平坦化膜31の表面が接触面となるように所定の位置にアライメントし、室温で密着させて絶縁性基板4に接合する。絶縁性基板4の表面は厚さ100nm程度の酸化膜で覆っておいてもよい。一般に、絶縁性基板と、単結晶シリコン基板(表面を酸化処理済み)とを接着剤なしで接合させるには、それらの表面状態の清浄度や、活性度が極めて重要である。
従って、単結晶シリコン基板90と絶縁性基板4は、表面状態の清浄度や、活性度を良好なものにするために、接合前にSC1液と呼ばれる液体で接合前に洗浄・乾燥させる。
SC1液は、市販のアンモニア水(NH4OH:30%)と、過酸化水素水(H2O2:30%)と純水(H20)を混合して、作製する。一例としては、上記薬液を、NH4OH:H2O2:H20=5:12:60の割合で混合する。この薬液の液温は、室温のままとし、上記単結晶シリコン基板90と絶縁性基板4とを上記SC1液に5分間浸して洗浄する。
その後、単結晶シリコン基板90と絶縁性基板4とを純水(比抵抗値10MΩcm以上)で流水のもとに、10分間洗浄し、スピンドライヤーなどで迅速に乾燥させる。そしてこれら単結晶シリコン基板90の表面と、絶縁性基板4の表面とを互いに接触させ、僅かな力で押す。これにより、単結晶シリコン基板90と絶縁性基板4とは、自発的に接着する。単結晶シリコン基板90と絶縁性基板4との接合は、van der Waals力による寄与及び水素結合による寄与等によって可能となる。この接合は、両基板4,90の表面の上記3つの寄与のバランスが近いものほど接合性が良い。
ここで、絶縁性基板4上にあらかじめ非単結晶シリコン薄膜トランジスタを作成しておいてもよい。この場合、単結晶シリコン基板を接合する領域には、絶縁性基板表面もしくは酸化膜のみで覆われている必要がある。
なお、非単結晶シリコン薄膜トランジスタは、単結晶シリコン基板を接合後に作成しても良い。
(基板除去ステップ)
次いで、図8に示すように、絶縁性基板4上に接合された単結晶シリコン基板90に熱処理(450℃〜600℃で30分の電気炉によるアニールまたはランプアニール)を施し、剥離層91の温度をSiから水素が離脱する温度以上に昇温する。そして、剥離層91に沿って素子部形成側部分と反対側の部分を、剥離させることによって除去する。このとき、剥離層91には段差部32が形成されているため、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5の上方では、CMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6の上方と比べて、単結晶シリコン基板90が盛り上がった形状となっている。
また、このときの熱処理により、Van der Waals力や水素結合で接合されていた単結晶シリコン基板90と絶縁性基板4との界面でSi−OH+ −Si−OH →Si−O−Si+H2Oの反応が生じ、これらの基板4,90の接合を原子同士の強固な結合に変化させることができる。
(薄膜化ステップ)
次に、図9のように、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5のコレクタ15が露出するように、また、CMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6のソース40,50及びドレイン41,51の寄生容量を削減するために、単結晶シリコン基板90に上面からエッチング等を施してこれらのトランジスタ5,6の薄膜化を行う。このとき、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5及びCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6は高さが異なっている。しかし、単結晶シリコン基板90に段差部32が形成されており、それぞれのトランジスタ5,6の上方の単結晶層の厚みが異なっている。従って、単結晶シリコン基板90の上面を均一に薄膜化していくことで容易に上記の露出化を行うことができる。
(第2電極形成ステップ)
続いて、図10のように、露出させた縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5のコレクタ15の上面に、スパッタ法等によりコレクタ電極(第2電極)11を形成する。電極材料としては、AlやAl合金が用いられる。Alは、Siとの接触性、SiO2に対する密着性、ホトレジストマスクによるエッチング加工性等、Siデバイスに対して優れた適合性を有するためである。また、Al合金としては、Al−SiやAl−Si−Cu合金等が好適である。また、この電極は金属でなくてもよい。例えば、高濃度にドーピングされたポリシリコンでも良い。
あらかじめ絶縁性基板上4上に非単結晶シリコン薄膜トランジスタを作成している場合、図11のように、この非単結晶シリコン薄膜トランジスタ3のゲート電極(127、137)、ソース電極(125、135)、ドレイン電極(126、136)も上記コレクタ電極と同時に作成する。コレクタ電極を金属で作成しない場合は、コレクタ電極と非単結晶シリコン薄膜トランジスタの電極は同時に作成しなくてもよい。
以上の作業により、半導体装置1を製造する。
ここで、本実施形態では、npn型の縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5を形成したが、それぞれp型、n型及びp型の単結晶シリコンを用いてpnp型の縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタを形成してもよい。
また、本実施形態において作成したバイポーラトランジスタは最上層がコレクタのものを示したが、これに限るものではない。すなわち、最上層がエミッタ、最下層がコレクタとなってもよい。
また、本実施形態において示したバイポーラトランジスタは、ポリシリコンエミッタを用いているが、エミッタを拡散またはイオン注入と拡散によって作成したバイポーラトランジスタでもよい。
(作用効果)
次に、作用効果について説明する。
本実施形態に係る半導体装置1は、絶縁性基板4と、その上に設けられた縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5と、を備え、その単結晶シリコン薄膜トランジスタ5は、最上層のコレクタ15、中間層のベース16及び最下層のエミッタ17により積層構造が構成された素子部10と、素子部10のコレクタ15よりも上層側に設けられてコレクタ15に電気的に接続されたコレクタ電極11と、エミッタ17よりも下層側に設けられてエミッタ17に電気的に接続されたエミッタ電極13と、を有することを特徴とする。
このため、エミッタ17とコレクタ電極11との距離が短くなり、エミッタ17からコレクタ15へのキャリアの走行時間が短くなる。従って、トランジスタの高速性及び高周波特性等の性能が高くなる。また、コレクタ15の領域を延長してリーチスルーを形成する必要がないため、従来のものより半導体装置製造プロセスが簡略化され、さらに、半導体装置の省スペース化が可能となる。
また、半導体装置1は、上記絶縁性基板4上に、MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6をさらに備えてもよい。
これによると、同一の絶縁性基板4上にバイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5及びMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6を備えたBiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2を形成することができる。このとき、CMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6は絶縁性基板上に設けられたSOI構造を形成しているため、デバイスの高性能化が可能となる。従って、このようなCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6を上記の縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5と同一絶縁性基板4上に設けると、従来と比べてより高速かつ高性能なBiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタが得られる。
さらに、半導体装置1は、上記縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5及びCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6が形成された絶縁性基板上に、非単結晶シリコン薄膜トランジスタ3をさらに備えてもよい。
このため、半導体集積回路等において、高性能トランジスタ特性を要する部位にCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6を用い、トランジスタの性能が単結晶程度まで高くなくても良い部位には非単結晶シリコン薄膜トランジスタ3を用いる、というように使い分ける際に、高性能な半導体デバイスとして用いることができる。
本実施形態に係る表示装置90は、絶縁性基板4と、その上に設けられた縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5と、を備えたアクティブマトリクス基板95を包含し、その単結晶シリコン薄膜トランジスタ5は、最上層のコレクタ15、中間層のベース16及び最下層のエミッタ17により積層構造が構成された素子部10と、素子部10のコレクタ15よりも上層側に設けられてコレクタ15に電気的に接続されたコレクタ電極11と、素子部15のエミッタ17よりも下層側に設けられてエミッタ17に電気的に接続されたエミッタ電極13と、を有することを特徴とする。
上記のアクティブマトリクス基板95を表示装置のタイミングコントローラ等のようなデバイスに用いると、その部位に特に必要である高速性及び高周波特性を与えることができる。
本実施形態に係る半導体装置1の製造方法は、単結晶シリコン基板90上に、最上層のコレクタ15、中間層のベース16及び最下層のエミッタ17により積層構造が構成された縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10と、ゲート42,52、ソース40,50及びドレイン41,51で構成されたCMOS構造トランジスタ素子部9,9’と、を形成する素子部形成ステップを備える。また、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10及びCMOS構造トランジスタ素子部9,9’を形成した単結晶シリコン基板90上を覆うように第1平坦化膜30を形成する第1平坦化膜形成ステップと、単結晶シリコン基板90に上記第1平坦化膜30を介して剥離用物質をイオンにして注入することにより剥離層91を形成する剥離層形成ステップを備える。さらに、剥離層91を形成した上記単結晶シリコン基板90に、上記縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10のベース16及びエミッタ17にそれぞれ電気的に接続されたベース電極12及びエミッタ電極13、並びに、CMOS構造トランジスタ素子部9,9’のゲート42,52、ソース40,50及びドレイン41,51のそれぞれに電気的に接続されたゲート電極47,57、ソース電極45,55及びドレイン電極46,56を形成する第1電極形成ステップと、ベース電極12及びエミッタ電極13、並びに、ゲート電極47,57、ソース電極45,55及びドレイン電極46,56を形成した単結晶シリコン基板90上を覆うように第2平坦化膜31を形成する第2平坦化膜形成ステップを備える。また、単結晶シリコン基板90を第2平坦化膜31の表面が接触面となるように絶縁性基板4に接合する基板接合ステップと、絶縁性基板4上に設けた単結晶シリコン基板90を、剥離層91に沿って素子部形成側部分の反対側の部分を除去する基板除去ステップと、単結晶シリコン基板90の素子部形成側部分から薄膜化を行う薄膜化ステップと、上記薄膜化により露出させた上記縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10のコレクタ15に電気的に接続されたコレクタ電極11を形成する第2電極形成ステップと、を備えたことを特徴とする。
これによると、同一の絶縁性基板4上に縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5及びCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6を備えたBiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2を形成できるが、このとき、CMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6がSOI構造を形成している。さらに、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5は、そのエミッタ17とコレクタ電極11との距離が短くなり、エミッタ17からコレクタ15へのキャリアの走行時間が短くなる。従って、従来と比べてより高速かつ高性能なBiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタが得られる。
また、半導体装置1の製造方法は、上記の剥離用物質が、水素及び不活性物質の混合物であってもよい。
水素は有効な剥離用物質であるが、Siデバイスのアクセプタの活性度を低下させる場合がある。従って、不活性物質を混合させれば、より水素の割合が減少し、これによって水素起因のアクセプタの活性度低下の軽減効果が得られる。
さらに、半導体装置1の製造方法は、第1平坦化膜30を形成した後で且つ剥離層91を形成する前に、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10形成部分の第1平坦化膜30の膜厚さの方が、CMOS構造トランジスタ素子部9,9’の形成部分の第1平坦化膜30の膜厚さよりも薄くなるように、第1平坦化膜30に段差部32を形成させてもよい。
このように段差部32を形成した第1平坦化膜30を介して剥離用物質をイオンにして単結晶シリコン基板90に注入すると、第1平坦化膜30の膜厚さによってできる表面形状に対応した形状の剥離層91が単結晶シリコン基板90中に形成される。すなわち、剥離層91が、縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部10の下方では深く、且つ、CMOS構造トランジスタ素子部9,9’の下方では浅く形成される。すると、この剥離層91で単結晶シリコン基板90の一部を剥離させた後にそれぞれのトランジスタ5,6上に残っている単結晶シリコン層を同時にエッチング等で除去するだけで、単結晶シリコン層が厚い部分と薄い部分との差を変えずに、薄膜化を行うことができる。従って、縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ5に比べて薄いCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ6に形成する単結晶シリコン層の薄膜化を容易に行うことができる。
以上説明したように、本発明は、縦型バイポーラ構造の単結晶Si薄膜トランジスタを備えた半導体装置及びその製造方法並びに表示装置について有用である。
BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2の製造方法における素子部形成ステップを示す断面図である。 BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2の製造方法における第1平坦化膜形成ステップを示す断面図である。 BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2の製造方法における段差部形成ステップを示す断面図である。 BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2の製造方法における剥離層形成ステップを示す断面図である。 BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2の製造方法における第1電極形成ステップを示す断面図である。 BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2の製造方法における第2平坦化膜形成ステップを示す断面図である。 BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2の製造方法における基板接合ステップを示す断面図である。 BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2の製造方法における基板除去ステップを示す断面図である。 BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2の製造方法における薄膜化ステップを示す断面図である。 BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ2の製造方法における第2電極形成ステップを示す断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置1の断面図である。 本発明の実施形態に係る表示装置94の平面図である。 従来の縦型バイポーラ構造のトランジスタ100の断面図である。
1 半導体装置
2 BiCMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ
3 非単結晶シリコン薄膜トランジスタ
4 絶縁性基板
5 縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ
6 CMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ
7 n型MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ
8 p型MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタ
9,9’CMOS構造トランジスタ素子部
10 縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部
11,104 コレクタ電極
12 ベース電極
13 エミッタ電極
15,110 コレクタ
16,101 ベース
17,102 エミッタ
30 第1平坦化膜
31 第2平坦化膜
32 段差部
40,120 n型ソース
41,121 n型ドレイン
42,122 n型ゲート
45,55,125,135 ソース電極
46,56,126,136 ドレイン電極
47,57,127,137 ゲート電極
50,130 p型ソース
51,131 p型ドレイン
52,132 p型ゲート
71,73,111 素子分離壁
81 シリコン非単結晶層
90 単結晶シリコン基板
91 剥離層
94 表示装置
95 アクティブマトリクス基板
105 半導体基板
106 リーチスルー
107 外部ベース
108 高濃度p型ポリシリコン領域
109 高濃度n型ポリシリコン領域
112 SiO2膜

Claims (4)

  1. 絶縁性基板と、
    上記絶縁性基板上に設けられた平坦化膜と、
    上記平坦化膜を介して、上記絶縁性基板上に設けられた縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタと、
    上記平坦化膜を介して、上記絶縁性基板上に設けられたMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタと
    を備え、
    上記単結晶シリコン薄膜トランジスタは、
    最上層のコレクタ、中間層のベース及び最下層のエミッタにより積層構造が構成された素子部と、
    上記素子部のコレクタよりも上層側に設けられて該コレクタに電気的に接続されたコレクタ電極と、
    上記素子部のエミッタよりも下層側に設けられて該エミッタに電気的に接続されたエミッタ電極と、
    を有し、
    上記平坦化膜には、上記縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタの素子部の形成部分の上記平坦化膜の膜厚さの方が、上記MOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタの素子部の形成部分の上記平坦化膜の膜厚さよりも薄くなるように、段差部が形成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項に記載された半導体装置において、
    上記絶縁性基板上に、非単結晶シリコン薄膜トランジスタをさらに備えたことを特徴とする半導体装置。
  3. 絶縁性基板と、
    上記絶縁性基板上に設けられた平坦化膜と、
    上記平坦化膜を介して、上記絶縁性基板上に設けられた縦型バイポーラ構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタと、
    上記平坦化膜を介して、上記絶縁性基板上に設けられたMOS構造の単結晶シリコン薄膜トランジスタと、
    シリコン薄膜トランジスタにより構成されたアクティブマトリクス基板を包含する表示装置であって、
    上記単結晶シリコン薄膜トランジスタは、
    最上層のコレクタ、中間層のベース及び最下層のエミッタにより積層構造が構成された素子部と、
    上記素子部のコレクタよりも上層側に設けられて該コレクタに電気的に接続されたコレクタ電極と、
    上記素子部のエミッタよりも下層側に設けられて該エミッタに電気的に接続されたエミッタ電極と、
    を有し、
    上記平坦化膜には、上記縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部の形成部分の平坦化膜の膜厚さの方が、上記MOS構造トランジスタ素子部の形成部分の上記平坦化膜の膜厚さよりも薄くなるように、段差部が形成されていることを特徴とする表示装置。
  4. 単結晶シリコン基板上に、最上層のコレクタ、中間層のベース及び最下層のエミッタにより積層構造が構成された縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部と、ゲート、ソース及びドレインで構成されたMOS構造のトランジスタ素子部と、を形成する素子部形成ステップと、
    上記縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部及びMOS構造トランジスタ素子部を形成した単結晶シリコン基板上を覆うように第1平坦化膜を形成する第1平坦化膜形成ステップと、
    上記縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部の形成部分の上記第1平坦化膜の膜厚さの方が、上記MOS構造トランジスタ素子部の形成部分の上記第1平坦化膜の膜厚さよりも薄くなるように、該第1平坦化膜に段差部を形成する段差部形成ステップと、
    上記単結晶シリコン基板に上記第1平坦化膜を介して、水素及び不活性ガスの混合物である剥離用物質をイオンにして注入することにより剥離層を形成する剥離層形成ステップと、
    上記剥離層を形成した上記単結晶シリコン基板に、上記縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部のベース及びエミッタにそれぞれ電気的に接続されたベース電極及びエミッタ電極、並びに、上記MOS構造トランジスタ素子部のゲート、ソース及びドレインのそれぞれに電気的に接続されたゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を形成する第1電極形成ステップと、
    上記ベース電極及びエミッタ電極、並びに、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を形成した単結晶シリコン基板上を覆うように第2平坦化膜を形成する第2平坦化膜形成ステップと、
    上記単結晶シリコン基板を上記第2平坦化膜の表面が接触面となるように絶縁性基板に接合する基板接合ステップと、
    上記絶縁性基板上に設けた上記単結晶シリコン基板を、上記剥離層に沿って素子部形成側部分の反対側の部分を除去する基板除去ステップと、
    上記単結晶シリコン基板の素子部形成側部分から薄膜化を行う薄膜化ステップと、
    上記薄膜化により露出させた上記縦型バイポーラ構造トランジスタ素子部のコレクタに電気的に接続されるコレクタ電極、および各トランジスタを電気的に接続する配線を形成する第2電極形成ステップと、
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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