JP4846710B2 - 圧電型スピーカおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、音響機器等に用いられる圧電型スピーカおよびその製造方法に関する。
従来、圧電型スピーカは、圧電体を電気音響変換素子に用いた小型・低電流駆動の音響機器として知られており、小型機器の音響出力機器として使用されている(例えば、特許文献1参照)。一般的に、圧電型スピーカは、金属振動板に銀薄膜等による電極が形成された圧電素子を貼付した構造を有している。圧電型スピーカの発音機構は、この圧電素子の両面に交流電圧をかけることで圧電素子に形状歪みを発生させ、金属振動板を振動させることにより、発生させている。
一方、スピーカユニットの低域再生能力は、スピーカユニットを構成する振動板の振幅によって空気を排除する体積に大きく依存している。したがって、スピーカユニットにおいて低域側に再生帯域を拡大しようとする場合、振動板の面積を大きくするか、または振動板のストロークを大きく取ることのできる構造が必要である。しかしながら、スピーカユニットを小型機器等に搭載した場合、当該機器の筐体容積や他の搭載機器との関係で必然的にスピーカユニットの口径や厚さが限定されてしまう。
昨今、携帯電話を始め、モバイル機器の薄型、小型、軽量化が市場のトレンドであるが、これらに搭載される音響システムには、高音質再生だけでなく同時にステレオ再生も要望されており、それを実現するためには、スピーカユニットの個数も必然的に複数個必要となる。しかしながら、上記トレンドに逆行してしまうような、筐体の大型化やスピーカの大型化、あるいは複数個搭載した場合のサイズの現状維持も困難となる。このような背景で、高音質再生が望まれている一方、小型の機器には低域再生の欠如した小口径の動電形マイクロスピーカが搭載されているのが現状である。
特開2001−16692号公報
ここで、スピーカユニットの音響特性の能力を判断する指標の一つとして、最低共振周波数(以後F0と記載する)がある。最低共振周波数F0は、次の式(1)によって定義されるものである。
P=(2πf)2xρ02/2πl …(1)
ここで、P:音圧(N/m2)、a2:有効振動面積(m2)、ρ0:空気密度、f:周波数(Hz)、x:振幅(m)、l:測定距離(m)である。
上記式(1)によれば、平板振動板を有するスピーカ(例えば、圧電型スピーカ)の音響再生において、音圧Pは周波数fの二乗に比例することが分かる。したがって、全帯域にわたって一定の音圧を得るには、低域再生ほど振動面積a2と振幅xを拡大し、振動板による空気の排除容積を大きくする必要がある。
携帯電話やPDA(パーソナルデジタルアシスタンツ)を始めとするモバイル機器においては、そのポータブル性を重視するために、薄型、小型、および軽量性に有利な筐体構造を有している。したがって、モバイル機器の筐体内に搭載されるスピーカユニットは、その搭載空間が限定されることが多い。さらに、搭載するスピーカユニットをステレオ仕様にして上記搭載空間を一定にすると、幅、高さ、奥行が限定され、2つのスピーカを同一平面上に搭載するとすれば、それぞれのスピーカのサイズが半分の口径になってしまう。例えば、それぞれのスピーカを丸形で構成する場合、それらの振動口径面積が1/4になり、低域再生にも大きな影響を与えてしまう。
また、携帯電話やPDAにおいては、ユーザが搭載された表示画面を回転させることにより、当該表示画面を縦位置および横位置の双方で動画を観ることが一般的となっている。つまり、表示画面を縦横いずれの方向に向けた場合にも音声再生におけるステレオ音場を維持するためには、少なくとも3つ以上(理想的には4つ以上)のスピーカを搭載する必要がある。しかしながら、上述したようにスピーカユニットを搭載する空間は限定されており、搭載位置や複数個搭載することを考慮すると、スピーカの大型化を図ることはおろかモノラル状態で利用していたスピーカの口径を維持してステレオ化を図ることさえ困難である。つまり、小型モバイル機器においては、低域再生を行うためにはユニットの厚さと振動板口径を大きくする必要があるという一方で、スピーカユニットの搭載容積が小さく、ステレオ再生等複数スピーカを搭載するための空間確保が困難である。
それ故に、本発明の目的は、小さな搭載容積の中で低域再生およびステレオ化の両立を図った圧電型スピーカおよびその製造方法を提供することである。
上記のような目的を達成するために、本発明は、以下に示すような特徴を有している。
第1の発明は、複数の振動板、接続部材、および圧電素子を備えた圧電型スピーカである。複数の振動板は、絶縁性材料で形成されるコア層とそのコア層の両面に導電性材料で形成されるスキン層とを積層した積層材料で構成される。接続部材は、少なくとも2つの振動板の間を絶縁性材料の板状部材で接続する。圧電素子は、複数の振動板の面上にそれぞれ装着される。複数の振動板は、それぞれに装着された圧電素子に独立した電圧を供給するために互いに絶縁されている。
第2の発明は、上記第1の発明において、圧電型スピーカは、フレーム、第1のダンパ、および第2のダンパをさらに備える。第1のダンパおよび第2のダンパは、フレームおよび振動板をそれぞれ接続し、振動板がそれぞれリニアに振幅可能となるように支持する。振動板は、第1のダンパが接続される部分と第2のダンパが接続する部分との間の一部にスキン層を除去した絶縁溝がそれぞれ形成されており、それら振動板においてそれぞれその第1のダンパとその第2のダンパとが絶縁される。
第3の発明は、上記第2の発明において、複数の振動板と、それら複数の振動板をそれぞれフレームに接続する第1のダンパおよび第2のダンパと、接続部材とは、1つのそのフレーム内に配置される。複数の振動板、絶縁溝、第1のダンパ、第2のダンパ、接続部材、およびフレームは、積層材料のスキン層を加工することによって一体的に形成される。
第4の発明は、上記第3の発明において、複数の振動板、絶縁溝、第1のダンパ、第2のダンパ、接続部材、およびフレームは、積層材料を構成する両面のスキン層に対して表裏同一位置を所定のパターンでエッチングすることによってそれら両面に形成される。
第5の発明は、上記第1の発明において、接続部材は、積層材料のコア層で形成される。
第6の発明は、上記第2の発明において、圧電素子の両面にはそれぞれ電極が形成される。圧電素子の振動板に取り付ける面に形成された電極は、絶縁溝によって分割された第1のダンパが接続される部分とのみその振動板と接触するように形成される。
第7の発明は、上記第2の発明において、接続部材は、並設された第1振動板および第2振動板の2つの振動板をそれらの間隙領域で接続する。接続部材と、第1振動板と、第2振動板と、その第1振動板および第2振動板をそれぞれフレームと接続する第1のダンパおよび第2のダンパとは、1つのそのフレーム内に配置される。
第8の発明は、上記第7の発明において、第1振動板および第2振動板は、それぞれその並設方向とは垂直の方向へスキン層を除去した除去溝が形成されており、その除去溝によってそれぞれ2つに分割された振動板を構成している。
第9の発明は、上記第8の発明において、圧電型スピーカは、信号入力手段をさらに備える。信号入力手段は、第1振動板および第2振動板が左右方向に配設された第1の方向に圧電型スピーカが配置されているとき、第1振動板に装着された圧電素子に左チャンネルの入力信号および第2振動板に装着された圧電素子に右チャンネルの入力信号を入力する。信号入力手段は、第1振動板および第2振動板が上下方向に配設された第2の方向に圧電型スピーカが配置されているとき、除去溝によって分割された第1振動板の一方と第2振動板の一方とに装着された圧電素子に右チャンネルの入力信号および除去溝によって分割された第1振動板の他方と第2振動板の他方とに装着された圧電素子に左チャンネルの入力信号を入力する。
第10の発明は、上記第1の発明において、スキン層を形成する導電性材料は、42アロイ、ステンレス、銅、アルミ、チタン、および銀ペーストから成る群から選ばれる少なくとも1つを含む金属薄膜材料である。コア層を形成する絶縁性材料は、ポリイミドおよびポリイミドの変成体の少なくとも一方である。
第11の発明は、上記第1の発明において、スキン層を形成する導電性材料は、42アロイ、ステンレス、銅、アルミ、チタン、および銀ペーストから成る群から選ばれる少なくとも1つを含む金属薄膜材料である。コア層を形成する絶縁性材料は、SBR、NBR、およびアクリロニトリルから成る群から選ばれる少なくとも1つを含むゴム系高分子である。
第12の発明は、上記第1の発明において、スキン層を形成する導電性材料は、42アロイ、ステンレス、銅、アルミ、チタン、および銀ペーストから成る群から選ばれる少なくとも1つを含む金属薄膜材料である。コア層を形成する絶縁性材料は、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、およびポリアリレートフィルムから成る群から選ばれる少なくとも1つを含むプラスチック素材である。
第13の発明は、上記第1の発明において、圧電型スピーカは、外部振動板をさらに備える。外部振動板は、複数の振動板と接続し、複数の振動板の外側領域に絶縁性材料のフィルム状部材で形成される。
第14の発明は、上記第13の発明において、外部振動板は、複数の振動板を構成する積層材料のコア層を延設することによって、それら複数の振動板と一体的に形成される。
第15の発明は、上記第2の発明において、圧電型スピーカは、外部振動板をさらに備える。外部振動板は、フレームと接続し、フレームの外側領域に絶縁性材料のフィルム状部材で形成される。
第16の発明は、上記第15の発明において、外部振動板は、複数の振動板を構成する積層材料のコア層を延設することによって、それら複数の振動板と一体的に形成される。
第17の発明は、絶縁性材料で形成されるコア層とそのコア層の両面に導電性材料で形成されるスキン層とを積層して積層材料を形成する工程と、積層材料を構成する両面のスキン層に対して表裏同一位置を所定のパターンでエッチングすることによって互いに絶縁された複数の振動板を形成する工程と、少なくとも2つの振動板の間を絶縁性材料の板状の接続部材で接続する工程と、複数の振動板の面上にそれぞれ圧電素子を装着する工程とを含む圧電型スピーカの製造方法である。
第18の発明は、上記第17の発明において、外部振動板と接合する工程をさらに含む。外部振動板と接合する工程は、接続部材で接続される振動板の外側領域に2枚のフィルム状部材を貼り合わせて形成される外部振動板を形成し、それら振動板の外端部の両面をそれら2枚のフィルム状部材の一部で挟んでその外部振動板と接合する。
第19の発明は、上記第17の発明において、振動板を形成する工程は、フレームと、そのフレームおよび振動板をそれぞれ接続しそれら振動板がそれぞれリニアに振幅可能となるように支持する第1のダンパおよび第2のダンパとを、スキン層をエッチングすることによって形成する工程を含む。圧電型スピーカの製造方法は、外部振動板と接合する工程をさらに含む。外部振動板と接合する工程は、フレームの外側領域に2枚のフィルム状部材を貼り合わせて形成される外部振動板を形成し、そのフレームのスキン層またはコア層の外端部の両面を当該2枚のフィルム状部材の一部で挟んで当該外部振動板と接合する。
第20の発明は、絶縁性材料で形成されるコア層を形成する工程と、コア層の両面に対して表裏同一位置を所定のパターンで導電性材料のスキン層を印刷して積層材料を形成し、互いに絶縁された複数の振動板を形成する工程と、少なくとも2つの振動板の間に形成されたコア層のみで形成されている部位を接続部材として残し、コア層のみで形成されている他の所定の部位を除去する工程と、複数の振動板の面上にそれぞれ圧電素子を装着する工程とを含む、圧電型スピーカの製造方法である。
上記第1の発明によれば、低域再生時においては少なくとも2つの振動板に接続する接続部材が少なくとも2つの振動板と同相で変位するので、当該接続部材が振動板として機能し、これにより搭載容積が小さい空間内に、ステレオ再生を可能としつつ、低域の音圧特性が良好な圧電型スピーカが得られる。
上記第2の発明によれば、第1のダンパおよび第2のダンパを介して振動板に装着した圧電素子の両極へ独立した電圧を与えることが可能となる。
上記第3の発明によれば、1枚の積層材料のスキン層を加工することによって、圧電型スピーカの各構成要素が形成されるため、製造が容易になる。
上記第4の発明によれば、絶縁溝や接続部材がスキン層の表裏同一位置をエッチングすることによって除去して形成されるため、製造が容易になる。
上記第5の発明によれば、接続部材が他の構成要素と同じコア層で形成されるため、製造が容易になる。
上記第6の発明によれば、第1のダンパから与えられた電圧のみを振動板に装着した圧電素子の貼り付け面側に与えることが可能となる。
上記第7の発明によれば、フレーム内部にダンパで支持された2つの振動板でステレオ再生が可能となる。
上記第8の発明によれば、フレーム内部にダンパで支持された4つの振動板でステレオ再生が可能となる。
上記第9の発明によれば、機械的または電子的な入力信号の切り替えにより、圧電型スピーカの縦位置、横位置にかかわらず、1ユニットでステレオ再生を維持することができ、音響的に違和感の無いステレオ再生が可能となる。
上記第10〜12の発明によれば、圧電型スピーカを構成する素材の選択の自由度が高く、音声再生条件に応じて様々な設計および製造が可能となる。
上記第13または15の発明によれば、外側にさらに外部振動板を設けることにより、筐体内部の空き空間を十分に利用した面積で振動板を構成し、搭載することが出来るので、低域再生に優位である。また、より広い幅で振動板を再生することが出来るのでステレオ感においても効果は高くなる。さらに、樹脂等のフィルム状部材等で構成される外部振動板は、柔軟性を有するため、部分的に湾曲させて搭載することもできるので、狭い空間に対して搭載に有利である。
上記第14または第16の発明によれば、外部振動板が他の構成要素と同じコア層で形成されるため、製造が容易になる。
また、本発明の圧電型スピーカの製造方法によれば、上述した効果を同様に得られる圧電型スピーカを製造することができる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態に係る圧電型スピーカについて説明する。なお、図1は、当該圧電型スピーカに用いられるスピーカ振動板の断面構造を説明するための図である。
本実施形態で用いる振動板は、積層材料3を有している。積層材料3は、コア層1およびスキン層2によって形成されており、コア層1を中間層としてその両面をスキン層2でそれぞれ挟むように積層されている。コア層1は、絶縁性材料で構成されている。スキン層2は、導電性材料で構成されている。
例えば、コア層1を構成する絶縁性材料は、ポリイミドであるが、ポリイミドの変成体でもかまわない。また、コア層1を構成する絶縁性材料は、ゴム系高分子素材(SBR、NBR、アクリロニトリル等)、液晶ポリマー、汎用プラスチック素材(ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレートフィルム等)等の絶縁性を有する材料でもかまわない。
また、スキン層2を構成する導電性材料は、42アロイであるが、他にステンレスを用いてもかまわない。また、スキン層2を構成する導電性材料は、銅、アルミ、チタン、銀(銀ペースト)等の金属のいずれかを含む薄膜材料やそれらの合金薄膜材料を用いてもかまわない。また、スキン層2を構成する導電性材料は、金属成分が配合されたペースト状のものを塗布して硬化させた導電性薄膜材料を用いてもよい。さらに、スキン層2とコア層1との両層間には、接着剤が用いられてもかまわない。
以下の説明においては、スキン層2の厚さをそれぞれ25μm(マイクロメートル)とし(図1示した例ではコア層1の両側に2層あるので総厚は50μm)、コア層1の厚さを50μmとして、積層材料3の総厚を100μmした一例を用いる。ここで、振動板を構成する積層材料3の厚さは音響特性に影響するため、一般的な総厚が50〜150μm程度に設定されるが、当該振動板を特定の周波数範囲のみを利用する場合や、音響特性を改善するために部分的に剛性を与えたり等の場合は、それぞれの層の厚さや総厚を増減することは可能である。また、振動板の素材内部に電気配線を行ったり、制振効果を持たせたりするために、さらに層内に他の構造物を追加してもかまわない。
図2および図3は、本発明の第1の実施形態に係る圧電型スピーカの構成要素を説明するための図である。なお、図2は、当該圧電型スピーカに圧電素子5を装着する前の状態の前面を示す図である。図3は、当該圧電型スピーカに圧電素子5を装着した後の状態の前面を示す図である。なお、当該圧電型スピーカは、表裏同一の構造であるため、主に表面側(前面側)の構造について説明する。
図2および図3において、当該圧電型スピーカは、複数(本実施形態では2つ)の振動板4Lおよび4Rを同一平面上に有している。振動板4Lは、1つのダンパ9Laおよび3つのダンパ9Lbによってフレーム8に支持されている。振動板4Rは、1つのダンパ9Raおよび3つのダンパ9Rbによって同じフレーム8に支持されている。また、振動板4Lおよび4Rの主面には、それぞれ圧電素子5Lおよび5Rが装着される。そして、圧電素子5Lおよび5Rの上面の一部と振動板4Lおよび4Rの装着された主面の一部との間には、それらの面をそれぞれ跨るように導電ペースト11Lおよび11Rが設けられる。
ダンパ9La、9Lb、9Ra、および9Rbは、それぞれ振動板4Lおよび4Rがリニアに振幅可能となるようにフレーム8に支持する。ここで、振動板4Lおよび4Rがリニアに振幅可能とは、振動板4Lおよび4Rの面と基準面(例えば、振動板4Lおよび4Rが静止している状態の位置でフレーム8に平行な面)とが実質的に平行な状態を保ちつつ、かつ、振動板4Lおよび4Rが基準面に対して実質的に垂直な方向に振動する(または、実質的に垂直な方向に振動するとみなせる)ことを示している。
図2および図3で示すように、振動板4Lおよび4Rは、それぞれ略矩形状で形成されている。そして、振動板4Lは、略S字形の腕形状に架け渡された1つのダンパ9Laおよび3つのダンパ9Lbを介して略矩形状のフレーム8の左半分内部に接続されている。また、振動板4Rは、略S字形の腕形状に架け渡された1つのダンパ9Raおよび3つのダンパ9Rbを介して略矩形状のフレーム8の右半分内部に接続されている。そして、後述により明らかとなるが、振動板4Lおよび4Rの間には、コア層1(除去部6e)が形成されている。以下、振動板4Lおよび4Rを総称して説明する場合は、振動板4と記載する。また、ダンパ9La、9Lb、9Ra、および9Rbを総称して説明する場合は、ダンパ9と記載する。
振動板4、フレーム8、およびダンパ9は、上述した平板状の積層材料3をエッチング加工および/またはプレス成形等によって一体的に形成される。まず、振動板4、フレーム8、およびダンパ9を形成する領域以外の部分に対してエッチング加工することによって積層材料3の両面からスキン層2を取り除き、振動板4、フレーム8、およびダンパ9を形成する領域の両面のみスキン層2を一体的に形成する。このエッチング加工によってコア層1の両面に対して部分的にスキン層2が積層された振動板4、フレーム8、およびダンパ9が形成される。
また、振動板4Lおよび4Rの四方にスリット状で形成されるフレームとの間にエッジ10が形成される。具体的には、エッジ10は、フレーム8および振動板4の間に形成される隙間領域のうち、ダンパ9が形成されていないスリット状の領域(振動板4Lおよび4Rの間の領域を除く)となる。エッジ10は、エッチング加工により表出したコア層1に対して、上記スリット状の領域を打ち抜き等によって除去して空隙を形成し、当該空隙に適度な柔軟性を有する高分子等の樹脂を装填することによって構成される。例えば、エッジ10は、フレーム8、振動板4、およびダンパ9が形成された積層材料3の空隙に、硬化後柔軟性(ゴム弾性)を有する高分子樹脂の溶液を塗布することによって形成される。そして、硬化した高分子樹脂は、振動板4とフレーム8との空隙に保持される。例えば、エッジ10は、SBR(スチレンブタジエンゴム)、SBS(スチレンブタジエンスチレンゴム)、シリコーンゴム、IIR(ブチルゴム)、EPM(エチレンプロピレンゴム)、ウレタンゴム、またはこれらのゴムの変成体を含むゴムであり、ヤング率が1〜10MPa程度であり柔軟性を有するゴム高分子エラストマーを埋設することにより形成してもかまわない。また、コア層1を打ち抜く際には、トムソン刃やピナクルダイを用いて打ち抜いてもいいし、コア層1を溶かす有機溶媒、または酸・アルカリ溶剤を用いてコア層1の所定の部分を除去してもかまわない。なお、エッジ10を形成する方法としては、液状の高分子樹脂の表面張力による毛細管現象を利用して、その高分子樹脂を上記空隙に保持する方法を使用してもかまわない。また、エッジ10は、上記スリット状の領域を打ち抜き等によって空隙を形成せず、エッチング加工により表出したコア層1をそのままエッジ10としてもかまわない。
なお、積層材料3を形成する前に、導電性材料を有するスキン層2を構成する金属板を振動板4、フレーム8、およびダンパ9を形成する領域が残るように打ち抜き加工を施し、その後、コア層1を構成する絶縁性材料の両面に当該スキン層2を接着することにより振動板4、フレーム8、ダンパ9、およびエッジ10を形成してもかまわない。何れの方法にしても、エッチング加工および/または打ち抜き加工を用いて、振動板4Lおよび4Rと、フレーム8と、ダンパ9La、9Lb、9Ra、および9Rbと、エッジ10とを一体的に形成することができる。
ここで、図2および図3から明らかなように、ダンパ9La、9Lb、9Ra、および9Rbにはスキン層2が形成されているので、電極または電気配線の一部の機能を兼ねることができる。本実施形態では、ダンパ9La、9Lb、9Ra、および9Rbをそれぞれ電気的に絶縁するために、フレーム8および振動板4Lおよび4Rのスキン層2の一部をエッチング加工等によって除去することによって、除去部6a〜6eおよび絶縁溝7Lおよび7Rを形成する。つまり、除去部6a〜6eおよび絶縁溝7Lおよび7Rは、積層材料3に対してコア層1が表出した部分であり、これらの部分を境界に電気的な絶縁が保たれる。なお、これらのスキン層2の除去は、振動板4、フレーム8、およびダンパ9を形成する際のエッチング加工と同時に行ってもかまわない。
図2および図3に示すように、4つの除去部6a〜6dは、フレーム8に形成され、フレーム8を互いに絶縁された4つのフレーム8a〜8dにそれぞれ分割する。なお、4つのフレーム8a〜8dは、電気的には互いに絶縁されて分割されているが、物理的にはコア層1によって互いに接続されている領域である。フレーム8aは除去部6aおよび6bの間に形成され、3つのダンパ9Lbを介して振動板4Lと接続する。フレーム8bは除去部6bおよび6cの間に形成され、1つのダンパ9Laを介して振動板4Lと接続する。フレーム8cは除去部6cおよび6dの間に形成され、1つのダンパ9Raを介して振動板4Rと接続する。そして、フレーム8dは除去部6aおよび6dの間に形成され、3つのダンパ9Rbを介して振動板4Rと接続する。なお、図2および図3に示した一例では、ダンパ9Laおよび9Raが互いに隣接して配置されている。
また、振動板4Lおよび4Rの間には、除去部6eが形成されている。ここで、振動板4Lおよび4Rには、それぞれ独立した電圧が与えられるものの、低域再生時においては振動板4Lおよび4Rに与えられる電圧の位相は互いに近いまたは同じことが多い。したがって、低域再生時においては、振動板4Lおよび4Rが同相で変位し、除去部6eも振動板4Lおよび4Rと共に同相で変位する。したがって、低域再生時においては、除去部6eが振動板としての機能を果たすことになる。一方、高域再生時においては、振動板4Lおよび4Rは、必ずしも同相の電圧が与えられないため、除去部6eは低域再生時のように振動板としての機能は果たさず、エッジとしての機能を果たす。なお、図2および図3に示した一例では、除去部6eの上下に形成された2つの領域(フレーム8とダンパ9Lbおよび9Rbと、除去部6eの上端との間に形成された領域と、フレーム8とダンパ9Laおよび9Raと、除去部6eの下端との間に形成された領域)をエッジ10としているが、これらの領域も除去部6eとしてもかまわない。
絶縁溝7Lは、ダンパ9Laと接続する近傍の振動板4L上に形成され、振動板4Lを互いに絶縁された2つの領域(以下、領域4Laおよび4Lbと記載する)に分割する。この絶縁溝7Lは、3つのダンパ9Lbを介してフレーム8aと接続する領域4Lbと、ダンパ9Laを介してフレーム8bと接続する領域4Laとに振動板4Lを分割する。なお、振動板4Lは、絶縁溝7Lによって電気的には互いに絶縁された2つの領域4Laおよび4Lbに分割されているが、物理的にはコア層1によって互いに接続されている。一方、絶縁溝7Rは、ダンパ9Raと接続する近傍の振動板4R上に形成され、振動板4Rを互いに絶縁された2つの領域(以下、領域4Raおよび4Rbと記載する)に分割する。この絶縁溝7Rは、3つのダンパ9Rbを介してフレーム8dと接続する領域4Rbと、ダンパ9Raを介してフレーム8cと接続する領域4Raとに振動板4Rを分割する。なお、振動板4Rは、絶縁溝7Rによって電気的には互いに絶縁された2つの領域4aおよび4bに分割されているが、物理的にはコア層1によって互いに接続されている。
これらの除去部6a〜6eおよび絶縁溝7Lおよび7Rを形成することによって、振動板4Lに接続するダンパ9Lbおよびフレーム8aと、振動板4Lに接続するダンパ9Laおよびフレーム8bと、振動板4Rに接続するダンパ9Raおよびフレーム8cと、振動板4Rに接続するダンパ9Rbおよびフレーム8dとが互いに絶縁されているため、それぞれ独立した電位を与えることが可能となる。
図4は、振動板4Lに装着する圧電素子5Lの表裏を示す具体的構成の一例である。また、図5は、振動板4Rに装着する圧電素子5Rの表裏を示す具体的構成の一例である。
図4において、圧電素子5Lの表面側には、銀電極12LOが設けられている。また、圧電素子5Lの貼り付け面側には、一部の領域(くぼみ14L)を除いて銀電極12LIが設けられる。圧電素子5Lに設けられた銀電極12LIは、振動板4Lにおいてフレーム8aおよびダンパ9Lbと導通する領域4Lbと接触するように、例えばアクリル系等の接着剤を用いて貼り付けられる。このとき、銀電極12LIが設けられていないくぼみ14Lが形成されているため、銀電極12LIと振動板4Lの領域4Laとは接触しない。つまり、圧電素子5Lが振動板4Lに装着されても、フレーム8bおよびダンパ9Laと銀電極12LIとは電気的に絶縁された関係となる。
図5において、圧電素子5Rの表面側には、銀電極12ROが設けられている。また、圧電素子5Rの貼り付け面側には、一部の領域(くぼみ14R)を除いて銀電極12RIが設けられる。圧電素子5Rに設けられた銀電極12RIは、振動板4Rにおいてフレーム8dおよびダンパ9Rbと導通する領域4Rbと接触するように、例えばアクリル系等の接着剤を用いて貼り付けられる。このとき、銀電極12RIが設けられていないくぼみ14Rが形成されているため、銀電極12RIと振動板4Rの領域4Raとは接触しない。つまり、圧電素子5Rが振動板4Rに装着されても、フレーム8dおよびダンパ9Raと銀電極12RIとは電気的に絶縁された関係となる。
一方、振動板4Lおよび4Rに装着された圧電素子5Lおよび5Rの上面の一部には、導電ペースト11Lおよび11Rが設けられる(図3参照)。具体的には、導電ペースト11Lは、振動板4Lに装着された圧電素子5L表面の銀電極12LOと振動板4Lの領域4Laとが電気的に接続されるように、圧電素子5L表面と振動板4Lとを跨るように設けられる。また、導電ペースト11Rは、振動板4Rに装着された圧電素子5R表面の銀電極12ROと振動板4Rの領域4Raとが電気的に接続されるように、圧電素子5R表面と振動板4Rとを跨るように設けられる。これらの導電ペースト11Lおよび11Rを設けることによって、フレーム8bと銀電極12LOとが導通し、フレーム8cと銀電極12ROとが導通する。したがって、フレーム8aに導通する銀電極12L、フレーム8bに導通する銀電極12L、フレーム8cに導通する銀電極12R、およびフレーム8dに導通する銀電極12Rに、それぞれ独立した電位を与えることが可能となる。
なお、図4および図5に示す例では、銀電極12LIおよび12RIにそれぞれくぼみ14Lおよび14Rを形成したが、銀電極12LIおよび12RIがそれぞれ振動板4Lの領域4Laおよび振動板4Rの領域4Raと接触しない形状であれば、どのような形状の未設領域を形成してもかまわない。例えば、圧電素子5Lおよび5Rに対して、それぞれ下方領域に領域4Laおよび4Raと接触しないマージンを形成した矩形の銀電極12LIおよび12RIを設けてもかまわない。
また、導電ペースト11Lおよび11Rは、圧電素子5Lおよび5Rの表面に形成されている銀電極12LOおよび12ROと、振動板4Lおよび4Rの領域4Laおよび4Raとをそれぞれ電気的に接続するための配線の一部をなしている。しかしながら、このような機能を達成する部材であれば、導電ペースト11Lおよび11Rをそれぞれ別の部材で構成してもかまわない。例えば、導電性を有する金属フィルムや銅線を用いて、銀電極12LOおよび12ROと領域4Laおよび4Raとをそれぞれ導通させてもかまわない。
また、圧電素子5Lおよび5Rに設けられる銀電極12LO、12LI、12RO、および12RIは、銀ペーストやスパッタリングを用いた方法で形成してもかまわない。また、圧電素子5Lおよび5Rに形成される電極として銀電極12を例に説明をしているが、電極の素材は銀である必要はなく、導電性を有するもの(例えば金属)であれば他の素材でもかまわない。
また、上述した圧電型スピーカは、表裏同一の構造であるため、主に表面側(前面側)の構造について説明した。つまり、積層材料3の表裏のスキン層2に同じパターンでエッチングして両面に圧電素子5Lおよび5Rを装着している。このとき、圧電型スピーカの表裏両面の電位を同じにするために、導電ペーストによって電気的な接合を行っても構わない。具体的には、4つに分割されたフレーム8a〜8dに対して、それぞれ表裏関係とフレーム同士が個別に接続されるように導電ペーストをフレーム側面等に塗布すればよい。
また、上述した圧電型スピーカは、表裏同一の構造であり、その両面にそれぞれ圧電素子5Lおよび5Rを装着したが、いずれか一方の面(例えば表面側)のみに圧電素子5Lおよび5Rを装着してもかまわない。
また、除去部6eは、コア層1を表出させて構成したが、他の素材で構成してもかまわない。例えば、除去部6eに相当するコア層1を除去し、SBR(スチレンブタジエンゴム)、SBS(スチレンブタジエンスチレンゴム)、シリコーンゴム、IIR(ブチルゴム)、EPM(エチレンプロピレンゴム)、ウレタンゴム、これらのゴムの変成体を含むゴムであり、ヤング率が1〜10MPa程度で、柔軟性を有するゴム高分子エラストマーや、コア層1とは異なるプラスチックフィルム材料を埋設することにより除去部6eを形成してもかまわない。
また、上述では、説明を具体的にするために、具体的な形状や方法を示して圧電型スピーカを説明したが、これらは一実施例であり、本発明がこれらの形状や方法に限定されることはないことは言うまでもない。例えば、左右の振動板4Lおよび4R間の絶縁を図るためにエッチングにより設けた除去部6eの形状は、どのような形状でも構わない。
また、上述した実施形態では、スピーカの口径として略正方形(例えば35mm角)の一例を示しているが、短辺および長辺の長さが変わってもかまわない。また、ダンパ9は、振動板4Lおよび4Rをそれぞれリニアに振幅可能となるように支持可能であれば、振動板4Lおよび4Rの形状やダンパ9の形状はどのようなものであってもかまわない。さらに、本実施の形態では圧電素子5Lおよび5Rとして直方体形状のものを一例に説明をしたが、他の形状の圧電素子を用いてもかまわない。
また、振動板4Lおよび4Rの形状は矩形を一例に説明をしているが、他の形状でもかまわない。例えば、一例として、図6は、振動板4Lおよび4Rが互いに隣接する辺の形状を蛇行させるような形状としたものである。また、他の例として、図7は、振動板4Lおよび4Rが互いに隣接する辺の形状を「く」の字型にしたものである。いずれの形状においても、振動板4Lおよび4Rの間に除去部6eが形成される。なお、図7に示した例では、振動板4Lおよび4Rの形状が互い異なる。これによって、振動板4Lと振動板4Rとの共振周波数を意図的に変化させ、音響特性をより平坦にすることも可能となる。
次に、図8〜図10を参照して、本実施形態の圧電型スピーカの音響特性について説明する。なお、図8は、本実施形態の圧電型スピーカと比較するために用いた圧電型スピーカの構成要素を説明するための図である。図9は、本実施形態の圧電型スピーカおよび図8に示した圧電型スピーカを比較した音響特性を示すグラフである。図10は、本実施形態の圧電型スピーカおよび図8に示す圧電型スピーカの最低共振周波数f0(Hz)と平均音圧(dB)とを測定した結果を示す図である。
図8に示すように、フレーム8Sの内側にダンパ9Saおよび9Sbに支持された1つの振動板4Sを有する圧電型スピーカを、本実施形態の圧電型スピーカと比較するために用いる。なお、振動板4Sの面積は、本実施形態の圧電型スピーカが有する振動板の半分の面積(つまり、図2および図3に示す振動板4Lまたは4Rと等しい)である。
図9において、グラフ中の実線は、本実施形態の圧電型スピーカを発音して測定した音響特性を表している。また、グラフ中の破線は、図8に示す圧電型スピーカを2ユニット同時に発音して測定した音響特性を表している。図9に示すように、本実施形態の圧電型スピーカは、図8に示した圧電型スピーカと比較して、特に低域の音圧向上が著しい。例えば、図10に示すように、図8に示した圧電型スピーカの最低共振周波数f0=480Hzおよび平均音圧=75dBに対して、本実施形態の圧電型スピーカは、最低共振周波数f0=350Hz、平均音圧=80dBを示している。
これは、振動板4Lおよび4Rの面積が、振動板4Sの2倍の面積として同じであっても、2つの振動板4Sが独立するスピーカと比較して、本実施形態における振動板4Lおよび4Rは除去部6eが低域再生時において振動板としての機能を果たしているためである。つまり、除去部6eも振動板として機能することによって、振動板4Lおよび4Rの振幅により排除できる空気量が増えるために、低域の音圧向上が著しいことが分かる。また、低域再生時において、1ユニットとしての振動面積が除去部6eに相当する分だけ増加することにより、振幅量が増え、最低共振周波数f0が低域にシフトしていることが確認される。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態に係る圧電型スピーカについて説明する。なお、図11は、当該圧電型スピーカに圧電素子25を装着する前の状態の前面を示す図である。図12は、当該圧電型スピーカに圧電素子25を装着した後の状態の前面を示す図である。なお、当該圧電型スピーカは、表裏同一の構造であるため、主に表面側(前面側)の構造について説明する。また、当該圧電型スピーカに用いられるスピーカ振動板の断面構造は、図1を用いて説明した第1の実施形態で用いた構造と同一であるため、詳細な説明を省略する。
図11および図12において、第2の実施形態に係る圧電型スピーカは、第1の実施形態に係る圧電型スピーカ(特に、図2および図3に示した圧電型スピーカ)において、左右の振動板4Lおよび4Rをそれぞれさらに上下に電気的には互いに絶縁して分割し、振動板を4つとした構造であることを特徴とする。なお、第1の実施形態における振動板4Lは、第2の実施形態においてそれぞれ振動板24Laおよび24Lbに上下分割される。第1の実施形態における振動板4Rは、第2の実施形態においてそれぞれ振動板24Raおよび24Rbに上下分割される。また、振動板24Laおよび24Lbは、ダンパ29Laa、29Lab、29Lba、および29Lbbによってフレーム28に支持されている。振動板24Raおよび24Rbは、ダンパ29Raa、29Rab、29Rba、および29Rbbによってフレーム28に支持されている。また、振動板24La、24Lb、24Ra、および24Rbの主面には、それぞれ圧電素子25La、25Lb、25Ra、および25Rbが装着される。そして、圧電素子25La、25Lb、25Raおよび25Rbの上面の一部と振動板24La、24Lb、24Ra、および24Rbの装着された主面の一部との間には、それらの面をそれぞれ跨るように導電ペースト21La、21Lb、21Ra、および21Rbが設けられる。振動板24La、24Lb、24Ra、および24Rbの四方にスリット状で形成されるフレーム28との間にエッジ30が形成される。なお、振動板24La、24Lb、24Ra、および24Rbと、ダンパ29Laa、29Lab、29Lba、29Lbb、29Raa、29Rab、29Rba、および29Rbbと、フレーム28とは、上述した平板状の積層材料3をエッチング加工および/またはプレス成形等によって一体的に形成され、除去部および絶縁溝以外は第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。また、エッジ30の形状および形成方法は、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図11および図12から明らかなように、ダンパ29Laa、29Lab、29Lba、29Lbb、29Raa、29Rab、29Rba、および29Rbbにはスキン層2が形成されているので、電極または電気配線の一部の機能を兼ねることができる。本実施形態では、ダンパ29Laa、29Lab、29Lba、29Lbb、29Raa、29Rab、29Rba、および29Rbbをそれぞれ電気的に絶縁するために、フレーム28および振動板24La、24Lb、24Ra、および24Rbのスキン層2の一部をエッチング加工等によって除去することによって、除去部26a〜26kおよび絶縁溝27La、27Lb、27Ra、および27Rbを形成する。つまり、除去部26a〜26kおよび絶縁溝27La、27Lb、27Ra、および27Rbは、積層材料3に対してコア層1が表出した部分であり、これらの部分を境界に電気的な絶縁が保たれる。なお、これらのスキン層2の除去は、振動板24、フレーム28、およびダンパ29を形成する際のエッチング加工と同時に行ってもかまわない。
図11および図12に示すように、8つの除去部26a〜26hは、フレーム28に形成され、フレーム28を互いに絶縁された8つのフレーム28a〜28hにそれぞれ分割する。なお、8つのフレーム28a〜28hは、電気的には互いに絶縁されて分割されているが、物理的にはコア層1によって互いに接続されている領域である。フレーム28aは除去部26aおよび26bの間に形成され、ダンパ29Laaを介して振動板24Laと接続する。フレーム28bは除去部26bおよび26cの間に形成され、ダンパ29Labを介して振動板24Laと接続する。フレーム28cは除去部26cおよび26dの間に形成され、ダンパ29Lbbを介して振動板24Lbと接続する。フレーム28dは除去部26dおよび26eの間に形成され、ダンパ29Lbaを介して振動板24Lbと接続する。フレーム28eは除去部26eおよび26fの間に形成され、ダンパ29Rbaを介して振動板24Rbと接続する。フレーム28fは除去部26fおよび26gの間に形成され、ダンパ29Rbbを介して振動板24Rbと接続する。フレーム28gは除去部26gおよび26hの間に形成され、ダンパ29Rabを介して振動板24Raと接続する。そして、フレーム28hは除去部26aおよび26hの間に形成され、ダンパ29Raaを介して振動板24Raと接続する。なお、図11および図12に示した一例では、ダンパ29Laaおよび29Raaが互いに隣接して配置され、ダンパ29Lbaおよび29Rbaが互いに隣接して配置されている。
振動板24Laおよび24Lbの間には、除去部26jが形成されている。また、振動板24Raおよび24Rbの間には、除去部26kが形成されている。なお、2つの振動板24Laおよび24Lbは、電気的には互いに絶縁されて分割されているが、物理的にはコア層1によって互いに接続されている部材である。また、2つの振動板24Raおよび24Rbも、電気的には互いに絶縁されて分割されているが、物理的にはコア層1によって互いに接続されている部材である。
また、振動板24Laおよび24Lbと振動板24Raおよび24Rbとの間には、除去部26iが形成されている。この除去部26iは、第1の実施形態における除去部6eと同様であるため、詳細な説明を省略する。つまり、除去部26iは、低域再生時においては振動板としての機能を果たし、高域再生時においてはエッジとしての機能を果たす。
絶縁溝27Laは、ダンパ29Laaと接続する近傍の振動板24La上に形成され、振動板24Laを互いに絶縁された2つの領域(以下、領域24Laaおよび24Labと記載する)に分割する。この絶縁溝27Laは、ダンパ29Laaを介してフレーム28aと接続する領域24Laaと、ダンパ29Labを介してフレーム28bと接続する領域24Labとに振動板24Laを分割する。なお、振動板24Laは、絶縁溝27Laによって電気的には互いに絶縁された2つの領域24Laaおよび24Labに分割されているが、物理的にはコア層1によって互いに接続されている。また、絶縁溝27Lbは、ダンパ29Lbaと接続する近傍の振動板24Lb上に形成され、振動板24Lbを互いに絶縁された2つの領域(以下、領域24Lbaおよび24Lbbと記載する)に分割する。この絶縁溝27Lbは、ダンパ29Lbaを介してフレーム28dと接続する領域24Lbaと、ダンパ29Lbbを介してフレーム28cと接続する領域24Lbbとに振動板24Lbを分割する。なお、振動板24Lbは、絶縁溝27Lbによって電気的には互いに絶縁された2つの領域24Lbaおよび24Lbbに分割されているが、物理的にはコア層1によって互いに接続されている。
一方、絶縁溝27Raは、ダンパ29Raaと接続する近傍の振動板24Ra上に形成され、振動板24Raを互いに絶縁された2つの領域(以下、領域24Raaおよび24Rabと記載する)に分割する。この絶縁溝27Raは、ダンパ29Raaを介してフレーム28hと接続する領域24Raaと、ダンパ29Rabを介してフレーム28gと接続する領域24Rabとに振動板24Raを分割する。なお、振動板24Raは、絶縁溝27Raによって電気的には互いに絶縁された2つの領域24Raaおよび24Rabに分割されているが、物理的にはコア層1によって互いに接続されている。また、絶縁溝27Rbは、ダンパ29Rbaと接続する近傍の振動板24Rb上に形成され、振動板24Rbを互いに絶縁された2つの領域(以下、領域24Rbaおよび24Rbbと記載する)に分割する。この絶縁溝27Rbは、ダンパ29Rbaを介してフレーム28eと接続する領域24Rbaと、ダンパ29Rbbを介してフレーム28fと接続する領域24Rbbとに振動板24Rbを分割する。なお、振動板24Rbは、絶縁溝27Rbによって電気的には互いに絶縁された2つの領域24Rbaおよび24Rbbに分割されているが、物理的にはコア層1によって互いに接続されている。
これらの除去部6a〜6kおよび絶縁溝27La、27Lb、27Ra、および27Rbを形成することによって、振動板24Laに接続するダンパ29Laaおよびフレーム28aと、振動板24Laに接続するダンパ29Labおよびフレーム28bと、振動板24Lbに接続するダンパ29Lbbおよびフレーム28cと、振動板24Lbに接続するダンパ29Lbaおよびフレーム28dと、振動板24Rbに接続するダンパ29Rbaおよびフレーム28eと、振動板24Rbに接続するダンパ29Rbbおよびフレーム28fと、振動板24Raに接続するダンパ29Rabおよびフレーム28gと、振動板24Raに接続するダンパ29Raaおよびフレーム28hとが互いに絶縁されているため、それぞれ独立した電位を与えることが可能となる。
また、圧電素子25La、25Lb、25Ra、および25Rbの表面側には、それぞれ銀電極32(図示せず)が設けられている。また、圧電素子25La、25Lb、25Ra、および25Rbの貼り付け面側には、それぞれ領域24Laa、24Lba、24Raa、および24Rbaと接触する領域を除いて銀電極32(図示せず)が設けられる。そして、貼り付け面側に設けられた銀電極32がそれぞれ領域24Lab、24Lbb、24Rab、および24Rbbと接触するように、例えばアクリル系等の接着剤を用いて圧電素子25La、25Lb、25Ra、および25Rbが振動板24La、24Lb、24Ra、および24Rbに貼り付けられる。このとき、貼り付け面側に設けられた銀電極32と領域24Laa、24Lba、24Raa、および24Rbaとは接触しない。
また、導電ペースト21Laは、振動板24Laに装着された圧電素子25La表面の銀電極32と振動板24Laの領域24Laaとが電気的に接続されるように、圧電素子25La表面と振動板24Laとを跨るように設けられる。導電ペースト21Lbは、振動板24Lbに装着された圧電素子25Lb表面の銀電極32と振動板24Lbの領域24Lbaとが電気的に接続されるように、圧電素子25Lb表面と振動板24Lbとを跨るように設けられる。導電ペースト21Raは、振動板24Raに装着された圧電素子25Ra表面の銀電極32と振動板24Raの領域24Raaとが電気的に接続されるように、圧電素子25Ra表面と振動板24Raとを跨るように設けられる。導電ペースト21Rbは、振動板24Rbに装着された圧電素子25Rb表面の銀電極32と振動板24Rbの領域24Rbaとが電気的に接続されるように、圧電素子25Rb表面と振動板24Rbとを跨るように設けられる。これらの導電ペースト21La、21Lb、21Ra、および21Rbを設けることによって、フレーム28aに導通する振動板24Laの表面側の銀電極32、フレーム28bに導通する振動板24Laの貼り付け面側の銀電極32、フレーム28cに導通する振動板24Lbの表面側の銀電極32、フレーム28dに導通する振動板24Lbの貼り付け面側の銀電極32、フレーム28hに導通する振動板24Raの表面側の銀電極32、フレーム28gに導通する振動板24Raの貼り付け面側の銀電極32、フレーム28fに導通する振動板24Rbの表面側の銀電極32、およびフレーム28eに導通する振動板24Rbの貼り付け面側の銀電極32に、それぞれ独立した電位を与えることが可能となる。つまり、フレーム28は、エッチング処理により、それぞれ4つの振動板24La、24Lb、24Ra、および24Rbに対し8箇所(28a〜28h:+極および−極で計8カ所)の外部電極を兼ねている。
なお、圧電素子については、図12に示す様に、振動板24La、24Lb、24Ra、および24Rbの形状に合わせた4つの圧電素子25La、25Lb、25Ra、および25Rbをそれぞれ対応する振動板に貼付してもよいし、図13に示した圧電素子25L(25R)のように、上下分割された振動板24Laおよび24Lbと振動板24Raおよび24Rbとにそれぞれ1つの圧電素子を貼り付けてもかまわない。この場合、圧電素子25L(25R)の貼り付け面側に領域24Laaおよび24Lba(24Raaおよび24Rba)とは接触しないくぼみ34を形成した銀電極32を設ける。そして、圧電素子25L(25R)の貼り付け面側の銀電極32が領域24Labおよび24Lbb(24Rabおよび24Rbb)とのみそれぞれ接触するように、中央部に絶縁部分35を形成して当該銀電極32を上下に分割する。これによって、4つの圧電素子25La、25Lb、25Ra、および25Rbと同様に本実施形態の圧電型スピーカを構成することができる。
次に、第2の実施形態に係る圧電型スピーカの外部配線および小型モバイル装置等の装置への設置例について説明する。なお、図14は、第1の方向における圧電型スピーカの外部配線および設置例を示す図である。図15は、第2の方向における圧電型スピーカの外部配線および設置例を示す図である。なお、図14および図15においては、説明を分かりやすくするために圧電素子25や導電ペースト21を設けず、グランド側の入力(配線)を図示していない。
図14において、フレーム28a〜28hには、配線41が接続される。また、配線41が接続された圧電型スピーカは、当該配線41と共に回転軸40を中心に図示θ方向に回転可能に設置されている。一方、固定端子50Lおよび50Rが配線41に含まれる端子42a〜42hの何れかと接続可能に固設されている。なお、固定端子50Lおよび50Rは、圧電型スピーカおよび配線41とは別部材に形成されており、圧電型スピーカおよび配線41とは一体的に回転しない。
例えば、配線41は、基板上または基板の内部に形成される。配線41は、エッチング加工を用いて図11に示した圧電型スピーカを形成するとき、当該配線41の配線パターンが当該圧電型スピーカの外周領域に形成されるようにエッチング加工を行えば、圧電型スピーカの製造工程と同時に配線41を形成することが可能となる。もちろん、圧電型スピーカの製造とは別に配線41を形成してもいいことは言うまでもない。
配線41に含まれる端子42a〜42dは、それぞれ所定の間隔を開けて並設される。また、配線41に含まれる端子42e〜42hも、それぞれ端子42a〜42dと同じ間隔を開けて並設される。そして、圧電型スピーカおよび配線41が第1の方向に配置されているとき(図14の状態)、振動板24Laおよび24Lbが回転軸40の左側の上下に配置され、振動板24Raおよび24Rbが回転軸40の右側の上下に配置される。また、第1の方向では、端子42a〜42dが回転軸40に対して左側に配置され、端子42e〜42hが回転軸40に対して下側に配置される。つまり、端子42e〜42hは、それぞれ端子42a〜42dが回転軸40を基準として90°θ方向へ回転した位置に配設されている。そして、第1の方向に圧電型スピーカおよび配線41が配置されているとき、固定端子50Lと端子42eおよび42fとが接続し、固定端子50Rと端子42gおよび42hとが接続する。なお、端子42a〜42dは、他の端子と接続しない状態である。
図14に示すように、フレーム28aは、配線41の配線パターンを介して端子42aおよび42eと接続されている。フレーム28hは、配線41の配線パターンを介して端子42bおよび42hと接続されている。フレーム28dは、配線41の配線パターンを介して端子42cおよび42fと接続されている。そして、フレーム28eは、配線41の配線パターンを介して端子42dおよび42gと接続されている。
ここで、固定端子50LからはLチャンネルの音声信号が出力される。また、固定端子50RからはRチャンネルの音声信号が出力される。したがって、第1の方向においては、固定端子50Lと端子42eおよび42fとを介して、Lチャンネルの音声信号がフレーム28aおよび28dに入力する。そして、Lチャンネルの音声信号は、振動板24Laおよび24Lbに装着された圧電素子25Laおよび25Lbの表面側の銀電極32に送られる。また、第1の方向においては、固定端子50Rと端子42gおよび42hとを介して、Rチャンネルの音声信号がフレーム28hおよび28eに入力する。そして、Rチャンネルの音声信号は、振動板24Raおよび24Rbに装着された圧電素子25Raおよび25Rbの表面側の銀電極32に送られる。したがって、振動板24Laおよび24Lbを左スピーカ、振動板24Raおよび24Rbを右スピーカとしたステレオ再生が可能となる。
一方、図15は、図14に示した第1の方向からθ方向へ圧電型スピーカおよび配線41が90°回転した第2の方向の状態を示している。図15において、圧電型スピーカおよび配線41が第2の方向に配置されているとき、振動板24Raおよび24Laが回転軸40の左側の上下に配置され、振動板24Rbおよび24Lbが回転軸40の右側の上下に配置される。また、第2の方向では、端子42a〜42dが回転軸40に対して下側に配置され、端子42e〜42hが回転軸40に対して右側に配置される。そして、第2の方向に圧電型スピーカおよび配線41が配置されているとき、固定端子50Lと端子42aおよび42bとが接続し、固定端子50Rと端子42cおよび42dとが接続する。なお、端子42e〜42hは、他の端子と接続しない状態である。
この第2の方向においても第1の方向と同様に、固定端子50LからはLチャンネルの音声信号が出力され、固定端子50RからはRチャンネルの音声信号が出力される。したがって、第2の方向においては、固定端子50Lと端子42aおよび42bとを介して、Lチャンネルの音声信号がフレーム28aおよび28hに入力する。そして、Lチャンネルの音声信号は、振動板24Laおよび24Raに装着された圧電素子25Laおよび25Raの表面側の銀電極32に送られる。また、第2の方向においては、固定端子50Rと端子42cおよび42dとを介して、Rチャンネルの音声信号がフレーム28dおよび28eに入力する。そして、Rチャンネルの音声信号は、振動板24Lbおよび24Rbに装着された圧電素子25Lbおよび25Rbの表面側の銀電極32に送られる。したがって、振動板24Laおよび24Raを左スピーカ、振動板24Lbおよび24Rbを右スピーカとしたステレオ再生が可能となる。
従来の圧電型スピーカでは、例えば、図14に示した状態から固定端子50Lおよび50Rと共にθ方向へ回転させると、左チャンネルを再生する振動板24Laおよび24Lbと右チャンネル再生する振動板24Raおよび24Rbとが固定されるため、回転と共に音響的な違和感が生じ効果的なステレオ再生ができなくなる。しかしながら、本実施形態では、圧電型スピーカおよび配線41のみを90°回転させることによって、固定端子50Lおよび50Rに、圧電型スピーカ側の2種類の端子(42a〜42dおよび42e〜42h)を切り替えて接続することができる。これによって、第1の方向においては、左チャンネルの固定端子50Lの信号を端子42eおよび42fに送り、右チャンネルの固定端子50Rの信号を端子42gおよび42hに送る。また、第2の方向においては、左チャンネルの固定端子50Lの信号を端子42aおよび42bに送り、右チャンネルの固定端子50Rの信号を端子42cおよび42dに送る。これらの固定端子50Lおよび50Rと接続する端子42a〜42hを切り替えて接続することによって、圧電型スピーカを回転させたとしても効果的なステレオ再生ができるようになる。このような構成を採用することにより、圧電型スピーカを90°回転させても音響的な違和感を生じさせることなく効果的なステレオ再生を維持することが出来る。
このような接続先端子の切り替えは、圧電型スピーカおよび配線41を設置する装置の
上下方向を検出する検出手段(図示せず)を設け、その検出方向に応じて図14に示したような接続または図15に示したような接続を行うようにすればよい。このとき、接続端子の切り替えは、機械的な切り替えでもいいし、電子的な切り替えであってもかまわない。また、図14および図15に示した接続では、端子42a〜42dまたは端子42e〜42hに他の端子を接続してない態様を示しているが端子42a〜42h全てに他の固定端子を接続して、他の機構によって配線41への入力信号を切り替えてもかまわない。
また、上記検出手段が設けられていなくてもかまわない。例えば、固定端子50Lおよび50Rを装置の本体に設置し、表示画面が装着された別の筐体内部に圧電型スピーカおよび配線41を搭載する。そして、本体に対して表示画面が装着された筐体を圧電型スピーカおよび配線41と共に上記回転軸40を中心に第1の方向または第2の方向に回転可能に構成する。このように構成することによって、縦位置および横位置の双方で動画を観るためにユーザが本体に対して表示画面を回転させるとき、本体に対して筐体が第1の方向または第2の方向になることに応じて、効果的なステレオ再生が行われる。このような構造は、例えば本実施形態の圧電型スピーカを携帯電話やPDA等の装置に取り付けた場合に、装置内で動作するアプリケーションに応じて装置を縦にしたり横にしたりする場合といったような使用形態に関わらず効果的なステレオ再生を維持することができる。
このように第2の実施形態に係る圧電型スピーカは、装置を縦にしたり横にしたりすることによって生じる音響的なステレオ再生の違和感を解消しながら、通常3ないし4つ以上のスピーカが要求される機能を1つのスピーカユニットに集約して実現することができる。また、第1の実施形態と同様に低域再生帯域を拡大すると共に音圧を向上させることができる圧電型スピーカが得られる。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第3の実施形態に係る圧電型スピーカについて説明する。なお、図16は、当該圧電型スピーカに圧電素子5を装着する前の状態の前面を示す図である。図17は、図16の圧電型スピーカにおける断面AAの構造を示す断面図である。図18は、当該圧電型スピーカに圧電素子5を装着した後の状態の前面を示す図である。なお、当該圧電型スピーカは、表裏同一の構造であるため、主に表面側(前面側)の構造について説明する。また、図17は、フレーム8と外部振動板61と外部フレーム60との構造および位置関係が明確になるように厚さ方向に関してスケールを大きくして記載している。
図16〜図18において、当該圧電型スピーカの基本構造(中央部の構造)は、第1の実施形態で説明した圧電型スピーカに準じている。具体的には、第3の実施形態に係る圧電型スピーカは、第1の実施形態で説明した圧電型スピーカにおいてフレーム8の外周部にさらに振動板61および当該振動板61の外周部を支持するフレーム60を備えている。ここで、他の振動板およびフレームと区別するために、フレーム60および振動板61をそれぞれ外部フレーム60および外部振動板61と呼称する。なお、外部フレーム60および外部振動板61の中央に設けられる構造は、第1の実施形態で説明した圧電型スピーカと同様であるため、同一の構成要素には同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
外部振動板61は、一例として、積層材料3をエッチング処理することにより絶縁材料であるコア層1だけを残すことによって形成する。なお、図16および図18においては、コア層1が表出している部分を斜線領域で示している。また、外部振動板61を支持する外部フレーム60は、一例として、積層材料3をエッチング処理するときに導電性材料であるスキン層2をコア層1と共に残すことによって形成する。つまり、図17の断面構造で示すように、中央部の振動板4、フレーム8、およびダンパ9と外部振動板61および外部フレーム60とは、上述した平板状の積層材料3をエッチング加工および/またはプレス成形等によって一体的に形成される。
外部フレーム60のスキン層2の一部をエッチング加工等によって除去することによって4つの除去部が形成され、外部フレーム60を互いに絶縁された4つの外部フレーム60a〜60dにそれぞれ分割する。なお、4つの外部フレーム60a〜60dは、電気的には互いに絶縁されて分割されているが、物理的にはコア層1によって互いに接続されている領域である。
さらに、4つのフレーム8a〜8dから外部フレーム60a〜60dまでエッチング処理等によって配線部62a〜62dをそれぞれ外部振動板61上に形成する。図16および図18に示した一例では、フレーム8aと外部フレーム60aとを配線部62aによって接続する。フレーム8bと外部フレーム60bとを配線部62bによって接続する。フレーム8cと外部フレーム60cとを配線部62cによって接続する。そして、フレーム8dと外部フレーム60dとを配線部62dによって接続する。
なお、配線部62a〜62dについては、導電ペースト等で外部振動板61上に印刷を行っても良い。また、外部振動板61上に生じる分割共振を抑制するため、適切な部分に配線部62a〜62dを形成して外部振動板61の補強または剛性を高めてもよい。例えば、外部振動板61の共振の節となる部位に必要とされる幅の配線部62a〜62dを設けてもかまわない。
また、配線部62a〜62dの途中に、コイル、コンデンサ、抵抗器等の部品を配置したり、他の配線パターンをさらに形成したりしてもかまわない。
次に、図18に示すように、上述した第1の実施形態と同様に、振動板4Lおよび4Rに圧電素子5Lおよび5Rをそれぞれ貼付する。そして、導電ペースト11Lおよび11Rを設けることによって、振動板4Lおよび4Rと圧電素子5Lおよび5Rとの間に電気的な配線を行う。
ここで、振動板4Lおよび4Rには、外部フレーム60および配線部62a〜62dを介して、上述したようにそれぞれ独立した電圧が与えられるものの、低域再生時においては振動板4Lおよび4Rに与えられる電圧の位相は互いに近いまたは同じことが多い。したがって、低域再生時においては、振動板4Lおよび4Rが同相で変位し、外部振動板61も振動板4Lおよび4Rと共に同相で変位する。したがって、低域再生時においては、外部振動板61を設けることによって低域再生に優位になる。また、より広い面積を有する振動板で音声を再生することができるため、再生するステレオ感においても効果が高くなる。
なお、第2の実施形態で説明した圧電型スピーカに準じて、本実施形態の圧電型スピーカを構築してもかまわない。図19は、第2の実施形態におけるフレーム28の外周部にさらに外部振動板61および当該外部振動板61の外周部を支持する外部フレーム60を備えた一例である。
また、外部振動板61については、平板状の積層材料3をエッチング加工することによって表出したコア層1によって構成しなくてもかまわない。例えば、図20〜図22に示すように、樹脂フィルム等で構成される2枚のフィルム61Uおよび61Dを接合することによって積層材料3とは別の部材で外部振動板61を構成してもかまわない。
図20に示すように、第1の例として、第1の実施形態で説明した圧電型スピーカにおけるフレーム8のスキン層2の両面を2枚のフィルム61Uおよび61Dで挟んで接合し、当該フレーム8の外側から外部フレーム60(図示せず)の内側まで2枚のフィルム61Uおよび61Dを接合することによって、外部振動板61を形成する。
図21に示すように、第2の例として、第1の実施形態で説明した圧電型スピーカの振動板4Lおよび4Rのスキン層2の両面を2枚のフィルム61Uおよび61Dで挟んで接合する。そして、振動板4Lおよび4Rの外側から外部フレーム60(図示せず)の内側まで2枚のフィルム61Uおよび61Dを接合することによって、外部振動板61を形成する。この場合、振動板4Lおよび4Rと外部振動板61とが直接挟んで接合されるため、フレーム8やエッジ10等がなくてもかまわない。
図22に示すように、第3の例として、第1の実施形態で説明した圧電型スピーカのフレーム8の外側に任意の幅のコア層部8xを全周に設け、コア層部8xの両面を2枚のフィルム61Uおよび61Dで挟んで接合する。そして、コア層部8xの外側から外部フレーム60(図示せず)の内側まで2枚のフィルム61Uおよび61Dを接合することによって、外部振動板61を形成する。なお、コア層部8xは、上述したコア層1から形成される外部振動板でもかまわない。
なお、2枚のフィルム61Uおよび61Dを接合することによって外部振動板61を構成したときの配線部62a〜62dは、2枚のフィルム61Uおよび61Dの間に形成してもいいし、2枚のフィルム61Uおよび61Dを接合した後に導電ペースト等で印刷してもかまわない。また、外部振動板61は、圧電型スピーカを搭載する箇所に既に絶縁性のフィルム等が設置されている場合、当該フィルムに第1または第2の実施形態に係る圧電型スピーカを装着することによって当該フィルム自体を外部振動板61として機能させることができる。
また、第3の実施形態に係る圧電型スピーカの場合、外部振動板61の柔軟性を利用して図23のような湾曲した形状で機器への搭載が可能となる。また、本実施形態の圧電型スピーカを携帯電話やPDA等の装置に取り付けた場合、その外側に形成された絶縁性材料によるコア層1やフィルムが振動板として機能し、より低域再生が可能な圧電型スピーカを簡単に実現することができる。また、これにより搭載容積が小さい空間内に、ステレオ再生を可能としつつ、低域の音圧特性が良好な圧電型スピーカを得ることが可能となる。
また、上述した説明では、平板状の積層材料3をエッチング加工することによって表出したコア層1を用いて振動板4等を構成したが、他の工法を用いて各構成要素を形成してもかまわない。以下、図24〜図26Eを参照して、他の工法を用いて本発明の圧電型スピーカを製造する方法について説明する。なお、図24は、本発明の実施形態に係る圧電型スピーカを製造する工程の一例を示す図である。図25は、銀ペーストを印刷する際に用いられるスクリーン印刷用版Pの一例を示す図である。図26A〜図26Eは、スクリーン印刷によって銀ペーストを印刷する手順の一例を示す模式図である。
図24において、まず、積層材料3のコア層1(図1参照)となるPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを例えば厚さ100μmの基材として形成する。なお、図24においては、他の材料と区別するために、PETフィルムで構成される部位を右上から左下へ引いた右上がり斜線領域で示す。
次に、PETフィルムの両面に銀ペーストが印刷および焼付られて銀電極が形成される。ここで、銀電極は、図2に示す振動板4、フレーム8、およびダンパ9を一体的に形成したスキン層2に相当する。例えば、図25に示すように、細孔が形成されたメッシュ状のスクリーンに対して、印刷が不要の部位(つまり、銀ペーストを印刷しない部位であり、図25においては右上がり斜線領域で示す)をレジスト剤等で当該細孔を塞いだ版Pが作成される。上記スクリーンとしては、絹、ナイロン、およびテトロン等の繊維状のスクリーンやステンレススティールの針金等で織り上げたスクリーン等が用いられる。そして、所定の枠の四方に引っ張ってスクリーンを固定し、光工学的(写真的)方法を用いて必要な画線以外の細孔を版膜(レジスト)によって塞ぎ、スクリーン印刷用版Pが作製される。
図26A〜図26Eに示すように、PETフィルム(図26においては「PET」と記載する)の上部にスクリーン印刷用版Pを配設して、銀ペーストAGPの印刷が行われる。印刷においては、ヘラ状のゴム板(スキージSQ)や銀ペースト展開用ナイフNが用いられる。まず、印刷したいスクリーン印刷用版P上に電極となる銀ペーストAGPを置く(図26A)。次に、銀ペースト展開用ナイフNの先端部で銀ペーストAGPをならして細孔内に入れながらスクリーン印刷用版P上に沿って移動させることによって、銀ペーストAGPをスクリーン印刷用版P上に展開する(図26B、図26C)。そして、スキージSQでスクリーン印刷用版Pの上面を加圧しながら当該スクリーン印刷用版Pに沿って移動する(図26D)。これらによって、銀ペーストAGPは、版膜が形成されていない部分のスクリーンの細孔を通ってスクリーン印刷用版Pの下方に配設されたPETフィルムに押し出され、当該PETフィルム上に印刷が行われる(図26E)。そして、所定の条件(例えば、130℃、15分)下で焼付が行われ、PETフィルム上に所定厚さ(例えば、8μm)の銀電極が形成される。
図24に戻り、銀ペースト印刷後、打ち抜きダイやパンチを用いてPETフィルムが露出した一部を打ち抜くことによって、エッジ10(図2参照)を形成する。次に、銀電極(振動板4)の表面に所定の接着剤(例えば、アクリル系接着剤)を介して圧電素子を貼り付ける。なお、図24においては、他の材料と区別するために、圧電素子を左上から右下へ引いた左上がり斜線領域で示す。そして、銀電極(振動板4)および圧電素子表面とが電気的に接続されるように、電極(導電ペースト11)が印刷される。そして、PETフィルムに銀電極が形成され、圧電素子および電極が設けられた圧電型スピーカの両主面にラミネートフィルムを貼り付ける。例えば、ラミネートフィルムは、膜厚90μmのSBR系フィルムが用いられ、所定の条件(100℃、15秒)下で貼り付けられる。なお、図24においては、他の材料と区別するために、ラミネートフィルムが貼り付けられる部位をグレー色領域(つまり、全面)で示す。
本発明に係る圧電型スピーカおよびその製造方法は、搭載容積が小さい空間内でステレオ再生を可能としつつ、低域の音圧特性を良好にする効果を有し、小型のモバイル装置等に搭載されるスピーカ等として有用である。
本発明の実施形態に係る圧電型スピーカに用いられるスピーカ振動板の断面構造を説明するための図 本発明の第1の実施形態に係る圧電型スピーカに圧電素子5を装着する前の状態の前面を示す図 図2の圧電型スピーカに圧電素子5を装着した後の状態の前面を示す図 図2の振動板4Lに装着する圧電素子5Lの表裏を示す具体的構成 図2の振動板4Rに装着する圧電素子5Rの表裏を示す具体的構成 図2の振動板4Lおよび4Rを互いに隣接する辺の形状が蛇行するような形状とした一例を示す図 図2の振動板4Lおよび4Rを互いに隣接する辺の形状がくの字型とした他の例を示す図 図3の圧電型スピーカと比較するために用いた圧電型スピーカの構成要素を説明するための図 図3に示した圧電型スピーカおよび図8に示した圧電型スピーカを比較した音響特性を示すグラフ 図3に示す圧電型スピーカおよび図8に示す圧電型スピーカの最低共振周波数f0と平均音圧とを測定した結果を示す図 本発明の第2の実施形態に係る圧電型スピーカに圧電素子25を装着する前の状態の前面を示す図 図11の圧電型スピーカに圧電素子25を装着した後の状態の前面を示す図 図11に示す上下分割された振動板24Laおよび24Lbと振動板24Raおよび24Rbとにそれぞれ1つ貼り付ける圧電素子25L(25R)を示す図 第1の方向における図12の圧電型スピーカの外部配線および設置例を示す図 第2の方向における図12の圧電型スピーカの外部配線および設置例を示す図 本発明の第3の実施形態に係る圧電型スピーカに圧電素子5を装着する前の状態の前面を示す図 図16の圧電型スピーカにおける断面AAの構造を示す断面図 図16の圧電型スピーカに圧電素子5を装着した後の状態の前面を示す図 第2の実施形態におけるフレーム28の外周部にさらに外部振動板61および当該外部振動板61の外周部を支持する外部フレーム60を備えた圧電型スピーカの一例 第1の実施形態に示した圧電型スピーカにおけるフレーム8のスキン層2の両面を2枚のフィルム61Uおよび61Dで挟んで接合した第1の例を示す図 第1の実施形態に示した圧電型スピーカの振動板4Lおよび4Rのスキン層2の両面を2枚のフィルム61Uおよび61Dで挟んで接合した第2の例を示す図 第1の実施形態に示した圧電型スピーカのフレーム8の外側に任意の幅のコア層部8xを全周に設け、コア層部8xの両面を2枚のフィルム61Uおよび61Dで挟んで接合した第3の例を示す図 湾曲した形状で機器に搭載した図18の圧電型スピーカの搭載例を示す図 本発明の実施形態に係る圧電型スピーカを製造する工程の一例を示す図 銀ペーストを印刷する際に用いられるスクリーン印刷用版Pの一例を示す図 スクリーン印刷によって銀ペーストを印刷する手順の第1段階の一例を示す模式図 スクリーン印刷によって銀ペーストを印刷する手順の第2段階の一例を示す模式図 スクリーン印刷によって銀ペーストを印刷する手順の第3段階の一例を示す模式図 スクリーン印刷によって銀ペーストを印刷する手順の第4段階の一例を示す模式図 スクリーン印刷によって銀ペーストを印刷する手順の第5段階の一例を示す模式図
符号の説明
1…コア層
2…スキン層
3…積層材料
4、24…振動板
5、25…圧電素子
6、26…除去部
7、27…絶縁溝
8、28…フレーム
9、29…ダンパ
10、30…エッジ
11、21…導電ペースト
12、32…銀電極
14、34…くぼみ
35…絶縁部分
40…回転軸
41…配線
42…端子
50…固定端子
60…外部フレーム
61…外部振動板
62…配線部

Claims (19)

  1. 絶縁性材料で形成されるコア層と当該コア層の両面に導電性材料で形成されるスキン層とを積層した積層材料で構成される複数の振動板と、
    少なくとも2つの前記振動板の間を絶縁性材料の板状部材で接続する接続部材と、
    前記複数の振動板の面上にそれぞれ装着された圧電素子とを備え、
    前記複数の振動板は、それぞれに装着された圧電素子に独立した電圧を供給するために互いに絶縁されており、
    前記接続部材は、前記積層材料のコア層で形成されていることを特徴とする、圧電型スピーカ。
  2. 前記圧電型スピーカは、
    フレームと、
    前記フレームおよび前記振動板をそれぞれ接続し、前記振動板がそれぞれリニアに振幅可能となるように支持する第1のダンパおよび第2のダンパとを、さらに備え、
    前記振動板は、前記第1のダンパが接続される部分と前記第2のダンパが接続する部分との間の一部に前記スキン層を除去した絶縁溝がそれぞれ形成されており、当該振動板においてそれぞれ当該第1のダンパと当該第2のダンパとが絶縁されることを特徴とする、請求項1に記載の圧電型スピーカ。
  3. 前記複数の振動板と、当該複数の振動板をそれぞれ前記フレームに接続する前記第1のダンパおよび前記第2のダンパと、前記接続部材とは、1つの当該フレーム内に配置され、
    前記複数の振動板、前記絶縁溝、前記第1のダンパ、前記第2のダンパ、前記接続部材、および前記フレームは、前記積層材料のスキン層を加工することによって一体的に形成されることを特徴とする、請求項2に記載の圧電型スピーカ。
  4. 前記複数の振動板、前記絶縁溝、前記第1のダンパ、前記第2のダンパ、前記接続部材、および前記フレームは、前記積層材料を構成する両面のスキン層に対して表裏同一位置を所定のパターンでエッチングすることによって当該両面に形成されることを特徴とする、請求項3に記載の圧電型スピーカ。
  5. 前記圧電素子の両面にはそれぞれ電極が形成され、
    前記圧電素子の前記振動板に取り付ける面に形成された電極は、前記絶縁溝によって分割された前記第1のダンパが接続される部分とのみ当該振動板と接触するように形成されることを特徴とする、請求項2に記載の圧電型スピーカ。
  6. 前記接続部材は、並設された第1振動板および第2振動板の2つの前記振動板をそれらの間隙領域で接続し、
    前記接続部材と、前記第1振動板と、前記第2振動板と、当該第1振動板および第2振動板をそれぞれ前記フレームと接続する前記第1のダンパおよび前記第2のダンパとは、1つの当該フレーム内に配置されることを特徴とする、請求項2に記載の圧電型スピーカ。
  7. 前記第1振動板および前記第2振動板は、それぞれ当該並設方向とは垂直の方向へ前記スキン層を除去した除去溝が形成されており、当該除去溝によってそれぞれ2つに分割された振動板を構成していることを特徴とする、請求項に記載の圧電型スピーカ。
  8. 前記圧電型スピーカは、前記第1振動板および前記第2振動板が左右方向に配設された第1の方向に前記圧電型スピーカが配置されているとき、前記第1振動板に装着された圧電素子に左チャンネルの入力信号および前記第2振動板に装着された圧電素子に右チャンネルの入力信号を入力し、前記第1振動板および前記第2振動板が上下方向に配設された第2の方向に前記圧電型スピーカが配置されているとき、前記除去溝によって分割された前記第1振動板の一方と前記第2振動板の一方とに装着された圧電素子に右チャンネルの入力信号および前記除去溝によって分割された前記第1振動板の他方と前記第2振動板の他方とに装着された圧電素子に左チャンネルの入力信号を入力する信号入力手段を、さらに備える、請求項に記載の圧電型スピーカ。
  9. 前記スキン層を形成する導電性材料は、42アロイ、ステンレス、銅、アルミ、チタン、および銀ペーストから成る群から選ばれる少なくとも1つを含む金属薄膜材料であり、
    前記コア層を形成する絶縁性材料は、ポリイミドおよびポリイミドの変成体の少なくとも一方であることを特徴とする、請求項1に記載の圧電型スピーカ。
  10. 前記スキン層を形成する導電性材料は、42アロイ、ステンレス、銅、アルミ、チタン、および銀ペーストから成る群から選ばれる少なくとも1つを含む金属薄膜材料であり、
    前記コア層を形成する絶縁性材料は、SBR、NBR、およびアクリロニトリルから成る群から選ばれる少なくとも1つを含むゴム系高分子であることを特徴とする、請求項1に記載の圧電型スピーカ。
  11. 前記スキン層を形成する導電性材料は、42アロイ、ステンレス、銅、アルミ、チタン、および銀ペーストから成る群から選ばれる少なくとも1つを含む金属薄膜材料であり、
    前記コア層を形成する絶縁性材料は、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、およびポリアリレートフィルムから成る群から選ばれる少なくとも1つを含むプラスチック素材であることを特徴とする、請求項1に記載の圧電型スピーカ。
  12. 前記圧電型スピーカは、前記複数の振動板と接続し、前記複数の振動板の外側領域に絶縁性材料のフィルム状部材で形成される外部振動板を、さらに備える、請求項1に記載の圧電型スピーカ。
  13. 前記外部振動板は、前記複数の振動板を構成する積層材料のコア層を延設することによって、当該複数の振動板と一体的に形成されることを特徴とする、請求項12に記載の圧電型スピーカ。
  14. 前記圧電型スピーカは、前記フレームと接続し、前記フレームの外側領域に絶縁性材料のフィルム状部材で形成される外部振動板を、さらに備える、請求項2に記載の圧電型スピーカ。
  15. 前記外部振動板は、前記複数の振動板を構成する積層材料のコア層を延設することによって、当該複数の振動板と一体的に形成されることを特徴とする、請求項14に記載の圧電型スピーカ。
  16. 絶縁性材料で形成されるコア層と当該コア層の両面に導電性材料で形成されるスキン層とを積層して積層材料を形成する工程と、
    前記積層材料を構成する両面のスキン層に対して表裏同一位置を所定のパターンでエッチングすることによって互いに絶縁された複数の振動板を形成する工程と、
    少なくとも2つの前記振動板の間を前記積層材料のコア層で形成された板状の接続部材で接続する工程と、
    前記複数の振動板の面上にそれぞれ圧電素子を装着する工程とを含む、圧電型スピーカの製造方法。
  17. 前記接続部材で接続される振動板の外側領域に2枚のフィルム状部材を貼り合わせて形成される外部振動板を形成し、当該振動板の外端部の両面を当該2枚のフィルム状部材の一部で挟んで当該外部振動板と接合する工程を、さらに含む、請求項16に記載の圧電型スピーカの製造方法。
  18. 前記振動板を形成する工程は、フレームと、当該フレームおよび前記振動板をそれぞれ接続し当該振動板がそれぞれリニアに振幅可能となるように支持する第1のダンパおよび第2のダンパとを、前記スキン層をエッチングすることによって形成する工程を含み、
    前記圧電型スピーカの製造方法は、前記フレームの外側領域に2枚のフィルム状部材を貼り合わせて形成される外部振動板を形成し、当該フレームのスキン層またはコア層の外端部の両面を当該2枚のフィルム状部材の一部で挟んで当該外部振動板と接合する工程を、さらに含む、請求項16に記載の圧電型スピーカの製造方法。
  19. 絶縁性材料で形成されるコア層を形成する工程と、
    前記コア層の両面に対して表裏同一位置を所定のパターンで導電性材料のスキン層を印刷して積層材料を形成し、互いに絶縁された複数の振動板を形成する工程と、
    少なくとも2つの前記振動板の間に形成された前記コア層のみで形成されている部位を接続部材として残し、前記コア層のみで形成されている他の所定の部位を除去する工程と、
    前記複数の振動板の面上にそれぞれ圧電素子を装着する工程とを含む、圧電型スピーカの製造方法。
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