JP4845223B2 - 電気ケトル - Google Patents

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Description

本発明は、本体内の水を加熱する加熱機構、当該加熱機構を始動する始動スイッチを備えるとともに、加熱完了を検知して前記加熱機構による加熱を停止する停止機構を備え、上部側に開口を有する本体ボディと、前記本体ボディの開口を閉止する蓋体とから構成され、前記蓋体に蒸気口を、前記本体ボディにハンドルを備えた電気ケトルに関する。
この種の電気ケトルは、「欲しい時に、欲しい分だけ」というキャッチフレーズのもとに、現在販売されているものであり、電源プレートと、その電源プレートから電力の供給を受けて、ケトル本体に注がれた水を加熱する加熱機構を備えている。加熱により得られる湯は、ケトル本体を電源プレートから持ち上げ、ケトル本体を傾けることで注口から取り出すことができる。
加熱完了の検知に関しては、例えば、湯から発生する蒸気を検知部に導き、その蒸気を検知することで、加熱を停止する構成とされている。従って、実際に蒸気が発生している沸騰状態を、簡易な構成で、正確かつ確実に検知して、「欲しい時に、欲しい分だけ」湯を供給できる。この種の電気ケトルは、今日、一般に広く販売されているものではあるが、具体的な出願例は、未だ公開例は少なく、その先行技術を文献で示すことはできない。
本出願人による従来構成の電気ケトルの縦断面図を図12に示した。
この電気ケトル100は、本体ボディ103内の水を加熱する加熱機構101、当該加熱機構101を始動する始動スイッチ(加熱操作スイッチ115)を備えるとともに、加熱完了を検知して加熱機構101による加熱を停止する停止機構118を備えている。
さらに、電気ケトル100は、上部側に開口を有する本体ボディ103と、本体ボディ103の当該開口を閉止する蓋体108とを備えて構成され、蓋体108が開口を閉止する閉止姿勢と、開口が開いた開放姿勢との間で、蓋体108が本体ボディ103に設けられる揺動軸周りに揺動可能に構成されている。
また、蓋体108には注口109及び蒸気口112を、本体ボディ103にはハンドル110を備えている。
さらに、従来、注口109の近傍に設けられた弁体113の開閉を行う給湯操作ボタン114は、電気ケトル100の上部ほぼ中央に設けられ、加熱操作スイッチ115は、ハンドル110の上側に設けられていた。
この構造では、ハンドルを握った状態で加熱開始操作を行うことは可能であるが、給湯時に、ハンドルを保持したまま給湯操作ボタンを、片手で操作することができない。そこで、従来、給湯操作ボタンは開閉何れかの状態に択一的に操作できる開閉操作型とされており、給湯操作ボタンを開状態した後ケトル本体を傾けたり、ケトル本体を傾けた状態で、もう片方の手で給湯操作ボタンを開状態とする必要があり、操作性に改良の余地があった。
また、弁が全開状態又は全閉状態に維持されるのみであるため、給湯量を調整することができなかった。
本発明の目的は、ケトル本体を傾けて注湯する給湯時に、片手で容易に操作を行うことができ、さらに注湯量をも調整することができる電気ケトルを得ることにある。
上記目的を達成するための、本体内の水を加熱する加熱機構、当該加熱機構を始動する始動スイッチを備えるとともに、加熱完了を検知して前記加熱機構による加熱を停止する停止機構を備え、上部側に開口を有する本体ボディと、前記本体ボディの開口を閉止する蓋体とから構成され、
前記蓋体に蒸気口を、前記本体ボディにハンドルを備えた電気ケトルの第1の特徴構成は、
注口を介する湯水の本体ボディからの流出を阻止可能な弁機構を設け、
前記弁機構の開閉操作部の操作量に従って、前記弁機構の開度が変化する構成で、
転倒止水弁を、前記注口と前記開閉操作部との間に直線状に並べて設けるとともに、
前記弁機構と前記開閉操作部との間に、前記開閉操作部の位置に従って、本体ボディ前後方向に移動自在な移動部材を設けるとともに、前記移動部材の前記開閉操作部側に二股部を設け、
前記二股部が、前記転倒止水弁の側部を介して、前記開閉操作部に当接可能としたことにある。
このような構成において、前記弁機構の開閉操作部を、前記蒸気口に対して上下方向下側の位置で、前記注口に対して、前記蒸気口を挟む反対側の位置に設けることが好ましい。この構成が本願第2の構成である。
この種の電気ケトルでは、蒸気口は、一般にケトル本体の上部(具体的には蓋の天面)に設けている。一方、注口に対して、給湯時に使用するハンドルは、上面視で注口とは反対側に位置される。従って、上記のように、弁機構の開閉操作部を、蒸気口に対して上下方向下側の位置で、注口に対して、蒸気口を挟む反対側の位置に設ける場合、この弁機構の開閉操作部をハンドルの近傍に設けることが可能となる。後述する実施形態では、ハンドルの上側部位に設けている。
結果、ケトル本体を傾ける操作とともに、開閉操作部を介して弁機構を開閉操作して、給湯を操作性良く行える。
さて、電気ケトルに求められる機能としては、ケトル本体が転倒した場合に、その姿勢での漏水を防止することが求められる。このような目的から、転倒防止弁がこれまでも設けられているが、本願に係る電気ケトルでは、当該転倒止水弁を、注口と開閉操作部との間に設けることで、注口から開閉操作部に向かう方向で、蓋体を横断して、必要な機能をコンパクトに配置することができる。
この構成を採用する場合、転倒止水弁を、注口と開閉操作部との間に直線状に並べて設けるとともに、弁機構と開閉操作部との間に、開閉操作部の位置に従って、本体ボディ前後方向に移動自在な移動部材を設けるとともに、移動部材の開閉操作部側に二股部を設け、二股部が、転倒止水弁の側部を介して、開閉操作部に当接可能とする。
この構成では、上面視で、注口側から、注口、弁機構、転倒止水弁及び移動部材、開閉操作部が、記載順に並ぶこととなる。ここで、移動部材が、開閉操作部の操作量を弁機構側に伝達するものであるが、転倒止水弁を、本体ボディ前後方向に直交する本体ボディ横方向で中央側に、その両側部に移動部材の二股部を配置することで、転倒止水弁を設け止水を良好に行える電気ケトルにおいて、開閉操作部から弁機構への操作状態の伝達を安定したものとできる。
後に示す実施形態のように、転倒止水弁として、大小異なった湯量に対応する例えば一対の転倒止水弁を設ける場合、上記の各機能部を本体ボディ前後方向に並べて設けておけば、二股部の開き量が小さい構成で、弁開閉及び転倒止水を行え、蓋内空間の有効利用を図れる。
さて、上記の構成を実現するに、前記弁機構が、蓋本体に設けられる弁座と、当該弁座に当接した状態で湯水の流出を阻止する弁体と、前記弁体を閉状態側に付勢する弁体付勢機構を備えて構成され、
前記開閉操作部が、前記弁機構の閉状態を維持する待機位置と前記弁機構が開状態とされる操作位置との間で、移動自在に構成されるとともに、前記開閉操作部を前記待機位置に付勢する開閉操作部付勢機構を備え、
前記開閉操作部が前記開閉操作部付勢機構の付勢力に抗して操作位置側へ操作された被操作状態で、前記弁機構が開弁される構成で、
前記待機位置からの前記開閉操作部の操作量に従って、前記弁機構の開度が変化することが好ましい。この構成が本願第3の特徴構成である。
この電気ケトルでは、弁機構は、弁体と弁座との組み合わせとして構成され、蓋本体に対して弁体が相対移動することで、弁機構の開閉が起こる。ここで、弁体は弁体付勢機構により閉状態側に、開閉操作部は開閉操作部付勢機構により待機位置に付勢されることで、開閉操作部が操作されて始めて、弁機構の開弁が起こる。
そして、待機位置からの開閉操作部の操作量に従って、弁機構の開度が変化することで、給湯量の調整を行うことができる。
このような給湯量の調整を実行する構成としては、
前記弁機構と前記開閉操作部との間に、前記開閉操作部の位置に従って、本体ボディ前後方向に移動自在な移動部材を設け、
前記弁体に上下方向に移動自在な被操作部を設けるとともに、前記移動部材の前記弁体側に、前記被操作部に当接して、前記弁体を弁開方向に移動操作可能な操作部を設け、
前記被操作部が前記操作部に当接する当接状態で、前記操作部として、弁開度が所定開度に維持される開度維持部と、弁開度が増加又は減少する開度変更部とを備えることが好ましい。この構成が本願の第4の特徴構成である。
この構成では、開閉操作部の操作状態は、移動部材を介して弁体に伝達される。移動部材と弁体との間の操作量伝達(開度伝達)は、弁体に設けられる被操作部と移動部材に設けられる操作部との間で起こるのであるが、この操作部に、開度維持部と開度変更部とを設けることで、所定の開度を維持したり、操作量が大きくなることで、開度を増大させる等して、操作量に応じた給湯量の調整が可能となる。
このような構成において、前記蓋体が前記開口を閉止する閉止姿勢と、前記開口が開いた開放姿勢との間で、前記蓋体が前記本体ボディに設けられる揺動軸周りに揺動可能に構成され、前記蓋体に前記注口を備えることが好ましい。この構成が本願第5の構成である。
さらに、本願第6の特徴構成として、前記蒸気口を、前記転倒止水弁と前記開閉操作部との間に設けることで、上面視ですっきりとした配置構成の電気ケトルを得ることができる。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本願に係る電気ケトル1の外観視図であり、図2は、その使用状態を示す図であり、図3、図4、図5は、その内部構造を示す図である。ここで、図3は、給湯操作ボタン14が押圧されず、ケトル本体3を傾けても給湯できない状態を示しており、図5は、給湯操作ボタン14が押圧され、給湯できる状態を示している。図6から図11は、本願に係る電気ケトル1の特徴構成を説明するための詳細図である。
電気ケトル1は、電源プレート2とケトル本体3から構成されている。
電源プレート2は、外形円形のプレートとして構成されており、その上面の中心側に給電機構4を備えている。その下面は電源ケーブル5の収納部となっている。使用時には、電源プレート2の下面から電源ケーブル5を引き出し、コンセント(図外)に接続することで、給電機構4を介して、ケトル本体3に給電可能となる。
給電機構4は、電源プレート2の中心側位置に、その上面より突出して形成されており、この給電機構4の外観形状は概略円柱状となっている。給電機構4は、中心穴4aと、その中心穴4aと同心に設けられる環状穴4bとを備え、これら穴4a,4bに設けられる電極部(給電用)と、給電機構4の円柱状外周部位の周方向一部に設けられる検知用電極4cとを備えている。この検知用電極4cは、電源プレート2とケトル本体3とが給電姿勢にあることを検知する。
電源プレート2上にケトル本体3が載置された給電状態(給電姿勢)においては、図3に示すように、給電機構4がケトル本体3内に嵌り込み、ケトル本体3に設けられる受電機構17を介して給電が可能となる。
ケトル本体3は、上側開放の概略容器形状に構成される本体ボディ7と、その開口を覆う蓋体8とを主な部材として構成されている。この蓋体8は、ケトル本体3の上部、本体横断方向の一端に設けられた揺動軸8a周りに揺動自在に構成されており、蓋体8を上側に揺動させて蓋を開放した状態(開放姿勢)で、本体ボディ7内に注水することが可能となる。一方、蓋体8が本体ボディ7の開口を閉止した状態(閉止姿勢)で、湯の加熱が可能となっている。
本例では、図3に示すように、本体ボディ7内に樹脂製の本体ボディ7とは別体のステンレス製の内容器70を別に備えている。蓋体8は、図3から図7に示すように、概略円柱状に構成され、非常に複雑な構成の蓋本体80と、この蓋本体80に上方から被さる蓋カバー81と、蓋本体80の下側に結合され、閉状態で内容器70を密閉する容器用パッキン82を備えた下板83を備えて構成されている。上記蓋カバー81には蒸気口12が、上記下板83には、湯水の流通孔83a及び蒸気の流通孔83bが夫々設けられている。
後に詳細に説明するが、本願の電気ケトル1では、注口9に対する弁機構20と、給湯操作ボタン14との間に、給湯操作ボタン14の位置に従って、本体ボディ前後方向に移動自在な移動部材25が設けられている。そして、その移動部材25を上下方向から挟む構成で、上下の挟持部材84a及び84bが備えられている。上記蒸気口12が設けられているのは、上の挟持部材84aである。
図1〜図3に示すように、ケトル本体3には、その上部側に注口9を、この注口9のケトル本体前後方向反対側にハンドル10を備えている。さらに、前側に位置する注口9と後ろ側に位置するハンドル10との間に、注口9側から、蓋体8の開閉のための蓋体開閉操作部11を備えるとともに、蒸気口12を備えている。
注口9の内部側には給湯制御用の弁体13が設けられており、この弁体13が、給湯操作ボタン14の操作状況に応じて、上下方向に移動制御されることで、ケトル本体3を傾けても、給湯操作ボタン14が押し込み姿勢に無い限り、注口9から湯がでることがないように構成されている。図3に示す給湯操作ボタン14の突出姿勢(待機位置)では、湯が出ることはない。一方、図5に示す給湯操作ボタン14の引退姿勢(操作位置)では、給湯が可能である。
ケトル本体3の下部、ハンドル10の下側には加熱操作スイッチ15(始動スイッチの一例)が備えられ、この加熱操作スイッチ15を下側に押下げ操作することで、加熱機構16による加熱を開始することができる。図3に示すように、加熱操作スイッチ15が上側位置を取る待機姿勢で加熱開始操作を待機する。一方、加熱操作スイッチ15が下側位置を取る加熱維持姿勢で加熱を継続する。
加熱機構16は、受電機構17から電気の供給を受ける電気ヒータから構成されており、電気ヒータは、ケトル本体の下部に円周状を成して配置されている。
図3、図4に示すように受電機構17は、ケトル本体3の中心側位置に、その底面から引退して形成されており、この受電機構17も、その外観形状は概略円柱状となっている。受電機構17は、中心ガイドピン17aと、その中心ガイドピン17aと同心に設けられる内径側環状電極17bと、さらに外径側に設けられる外径側環状電極17cとを備えている。これら3つの電極は、受電用の一対の電極と受電姿勢検知用の電極である。
先にも説明したように、電源プレート2上にケトル本体3が載置された給電状態(給電姿勢)においては、給電機構4がケトル本体3内に嵌り込み、互いの電極が電気的に接続されて受電が可能となる。
図3に示すように、前記受電機構17と前記加熱操作スイッチ15とは、電気ケトル1において広く使用されている連動ユニット18で連結されている。この連動ユニット18の構成を説明すると、ケトル本体3側に受電機構17を備えるとともに、この受電機構17と一体に外周方向に延びる固定腕部18bを備えたユニット本体18aと、その腕部18bの上部側に設けられ、ユニット本体18aに対して上下方向に揺動自在な揺動腕部18cとを備えて構成されている。
前記固定腕部18bの外周側端には、ケトル本体上部から導かれる蒸気検知具19(具体的には蒸気感応板からなり、蒸気に感応して変形する)が備えられている。前記揺動腕部18cの先端は、先に説明した加熱操作スイッチ15が連結されている。
ケトル本体3に設けられる受電機構17が、電源プレート2に設けられる給電機構4から電気の供給を受けられる状態で、且つ、蒸気検知具19が蒸気を検知していない状態で、加熱操作スイッチ15は、実線で示すその待機姿勢に保たれる。加熱操作スイッチ15が押し下げ操作されると、前記揺動腕部18cは下方に揺動され加熱維持姿勢に維持されるとともに、加熱機構16への給電を行う。従って、水の加熱が開始される。
加熱によりケトル本体3内の水が沸騰すると、その湯から発生する蒸気がケトル本体側部に設けられる蒸気路40を介して蒸気検知具19に到達し、この蒸気検知具19の蒸気検知に伴って、下方に揺動姿勢保持されていた前記揺動腕部18cの姿勢保持が解除され、上方に揺動復帰されるとともに、加熱機構16への給電が停止される。同時に、加熱操作スイッチ15は、加熱維持姿勢から待機姿勢に復帰する。
従って、連動ユニット18は、受電機構17と連動して、生成される湯から発生する蒸気を検知して、加熱機構16による加熱を停止する停止機構として働く。
以上が本願に係る電気ケトル1の構成であるが、以下、この電気ケトル1に採用している特徴構成について説明する。
本願に係る電気ケトル1には、注口9を介する湯水の本体ボディ7からの流出を阻止可能な弁機構20が設けられており、この弁機構20の開閉操作部である給湯操作ボタン14を、蒸気口12に対して上下方向下側の位置で、注口9に対して、蒸気口12を挟む反対側の位置に設けている。
そして、図5に示すように、弁機構20が、蓋本体80に設けられる弁座22と、当該弁座22に当接した状態で湯水の流出を阻止する弁体13と、この弁体13を閉状態側に付勢する弁体付勢機構23を備えて構成されている。この弁体付勢機構23は図からも判明するようにスプリング23aと、下板83の上側に位置され、蓋本体と連結された支持部材23bである。
前記給湯操作ボタン14が、弁機構20の閉状態を維持する待機位置(図3に示す位置)と弁機構が開状態とされる操作位置(図5に示す位置)との間で、移動自在に構成されるとともに、給湯操作ボタン14を待機位置に付勢する開閉操作部付勢機構24を備えている。この開閉操作部付勢機構24は図からも判明するようにスプリング24aと、蓋本体80に設けられる座24bである。そして、給湯操作ボタン14が開閉操作部付勢機構24の付勢力に抗して、図5に示す操作位置側へ操作された被操作状態で、弁機構20が開弁される。
本願に係る電気ケトル1では、前記待機位置からの前記給湯操作ボタン14の操作量に従って、弁機構20の開度が変化する構成が採用されている。
即ち、図3〜図5に示すように、弁機構20と、給湯操作ボタン14との間に、給湯操作ボタン14の位置に従って、本体ボディ前後方向に移動自在な移動部材25を設け弁体13に上下方向に移動自在な被操作部13aを設けるとともに、前記移動部材25の弁体側に、被操作部13aに当接して、弁体13を弁開方向に移動操作可能な操作部25aを設けている。
そして、図3、図5、図6、図7からも判明するように、被操作部13aが操作部25aに当接する当接状態で、操作部25aとして、弁開度が所定開度に維持される開度維持部26と、弁開度が増加又は減少する開度変更部27とを備えている。具体的には、図7に示すように、この開度維持部26は、蓋体8が閉じられた姿勢で、ほぼ水平方向に延びる水平当接面として構成され、開度変更部27は、給湯操作ボタン14の押し込み操作に従って、被操作部13aを押下げる方向に働く傾斜当接面となっている。
本願に係る電気ケトル1では、図3、図6に示されるように、転倒止水弁28が、注口9と、給湯操作ボタン14との間に設けられている。この転倒止水弁28は、ケトル本体3が転倒した場合に内部から、蓋体8の上面に設けられた蒸気口12を介して、外部に湯水が漏出するのを防止する弁であり、蓋体8内に設けられており、湯水が収納されているケトル本体3の内部から前記蒸気口12に繋がる蒸気路29に設けられている。
転倒止水弁28は、概略三角錘台形状の錘体28aと、この錘体28aを収納する蓋本体80に設けられた錘体収納空間28bとから構成されている。錘体収納空間28bも概略三角錘台形状に構成されているが、当該空間28b内で錐体28aは少なくとも上下方向に移動可能に構成されており、転倒していない正常状態では、錐体28aが錐体収納空間28bの下部に位置することで、蒸気の流通が許容される。転倒した止水状態では、錐体28aが錐体収納空間28bの上部に位置することで、天面28cに設けられている蒸気路29を塞ぐことで、湯水の漏出を避けることができる。
図5に示すように、本願に係る電気ケトル1では、転倒止水弁28として、止水速度の異なる(具体的には先に説明した蒸気路29の孔径の異なる)一対の転倒止水弁28を、注口9と給湯操作ボタン14との間に直線状に並べて設けている。さらに、図6から判明するように、弁機構20と給湯操作ボタン14との間に、給湯操作ボタン14の位置に従って、本体ボディ前後方向に移動自在な移動部材25が設けられているが、この移動部材25の給湯操作ボタン14側に二股部25bを設け、当該二股部25bが、転倒止水弁28の側部を介して、前記給湯操作ボタン14に当接可能としている。
蒸気口12は、転倒止水弁28(錐体収納空間28b)と給湯操作ボタン14との間に設けられている。
先に説明した上下の挟持部材84a及び84bにより、主に二股部25bを上下から挟む構成が採用されている。そして、図11に示すように、二股部25bを上下の挟持部材84a及び84bにより、その上下左右から挟むことにより、移動部材25にがたが発生するのを極力、回避している。
さらに、図9、図10に示すように、蓋本体80と下側の挟持部材84bとの間には、一対の転倒止水弁28(錐体収納空間28b)を囲む形態で、蓋本体80側に長円形の補助リブ85が備えられ、その外周に止水弁用パッキン86が備えられている。この止水弁用パッキン86は、補助リブ85より大きく形成されており、止水弁用パッキン86が補助リブ85に当接して強制変形されることはない。
さて、図6に示すように、前記給湯操作ボタン14は、移動部材25側が二股に構成されている。この二股部位14aは、蓋本体80に設けられた一対の侵入孔80aに侵入する、この侵入孔80aは上下方向に長い、長孔として構成されている。このように長孔として構成している理由は、図7、図8に対比して示すように、蓋体8の開閉操作に拘らず、最大押し込み時でも、給湯操作ボタン14の二股部位14aが、蓋本体80と干渉するのを避けるためである。
〔別実施形態〕
(イ) 上記の実施形態にあっては、操作部として、蓋体が閉じられた姿勢で水平方向に伸びる開度維持部と被操作部から離間する側に斜め下方に伸びる開度変更部とをそれぞれ単一設けたが、いずれか一方又はそれら両方を複数順に設けるものとしてもよい。
(ロ) これまで説明してきた実施形態では、沸騰状態を検知して加熱完了状態を検知するものとしたが、湯水の温度を直に検知したり、予測検知したりして、加熱完了を検知し、停止機構を働かせるものとしてもよい。
以上説明したように、ケトル本体を傾けて注湯する給湯時に、片手で容易に操作を行うことができ、さらに注湯量をも調整することができる電気ケトルを得ることができた。
電気ケトルの外観を示す図 使用状態にある電気ケトルを示す図 給湯操作ボタンが押圧されていない状態での電気ケトルの縦断面図 電気ケトルの下部縦断面図 給湯操作ボタンが押圧された状態での電気ケトルの上部縦断面図 蓋体の主要部材を示す分解斜視図 閉状態にある蓋体と給湯操作ボタンとの関係を示す図 開状態にある蓋体と給湯操作ボタンとの関係を示す図 止水弁用パッキンの形態及びその位置を示す上面視図 止水弁用パッキンの形態及びその位置を示す要部縦断面図 移動部材のがた止め構成を示す要部縦断面図 従来構成の電気ケトルの縦断面図
符号の説明
1 電気ケトル
7 本体ボディ
8 蓋体
9 注口
10 ハンドル
13 弁体
13a被操作部
14 給湯操作ボタン(開閉操作部)
15 加熱操作スイッチ(始動スイッチ)
16 加熱機構
20 弁機構
22 弁座
23 弁体付勢機構
24 開閉操作部付勢部材
25 移動部材
25a操作部

Claims (6)

  1. 本体内の水を加熱する加熱機構、当該加熱機構を始動する始動スイッチを備えるとともに、加熱完了を検知して前記加熱機構による加熱を停止する停止機構を備え、上部側に開口を有する本体ボディと、前記本体ボディの開口を閉止する蓋体とから構成され、
    前記蓋体に蒸気口を、前記本体ボディにハンドルを備えた電気ケトルであって、
    注口を介する湯水の本体ボディからの流出を阻止可能な弁機構を設け、
    前記弁機構の開閉操作部の操作量に従って、前記弁機構の開度が変化する構成で、
    転倒止水弁を、前記注口と前記開閉操作部との間に直線状に並べて設けるとともに、
    前記弁機構と前記開閉操作部との間に、前記開閉操作部の位置に従って、本体ボディ前後方向に移動自在な移動部材を設けるとともに、前記移動部材の前記開閉操作部側に二股部を設け、
    前記二股部が、前記転倒止水弁の側部を介して、前記開閉操作部に当接可能とした電気ケトル。
  2. 前記弁機構の開閉操作部を、前記蒸気口に対して上下方向下側の位置で、前記注口に対して、前記蒸気口を挟む反対側の位置に設けた請求項1記載の電気ケトル。
  3. 前記弁機構が、蓋本体に設けられる弁座と、当該弁座に当接した状態で湯水の流出を阻止する弁体と、前記弁体を閉状態側に付勢する弁体付勢機構を備えて構成され、
    前記開閉操作部が、前記弁機構の閉状態を維持する待機位置と前記弁機構が開状態とされる操作位置との間で、移動自在に構成されるとともに、前記開閉操作部を前記待機位置に付勢する開閉操作部付勢機構を備え、
    前記開閉操作部が前記開閉操作部付勢機構の付勢力に抗して操作位置側へ操作された被操作状態で、前記弁機構が開弁される構成で、
    前記待機位置からの前記開閉操作部の操作量に従って、前記弁機構の開度が変化する請求項1又は2記載の電気ケトル。
  4. 前記弁機構と前記開閉操作部との間に、前記開閉操作部の位置に従って、本体ボディ前後方向に移動自在な移動部材を設け、
    前記弁体に上下方向に移動自在な被操作部を設けるとともに、前記移動部材の前記弁体側に、前記被操作部に当接して、前記弁体を弁開方向に移動操作可能な操作部を設け、
    前記被操作部が前記操作部に当接する当接状態で、前記操作部として、弁開度が所定開度に維持される開度維持部と、弁開度が増加又は減少する開度変更部とを備えた請求項3記載の電気ケトル。
  5. 前記蓋体が前記開口を閉止する閉止姿勢と、前記開口が開いた開放姿勢との間で、前記蓋体が前記本体ボディに設けられる揺動軸周りに揺動可能に構成され、前記蓋体に前記注口を備えた請求項1〜4のいずれか一項記載の電気ケトル。
  6. 前記蒸気口を、前記転倒止水弁と前記開閉操作部との間に設けた請求項1〜5のいずれか一項記載の電気ケトル。
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