JP4845038B2 - 鋼材コイル転倒防止具及び転倒防止方法 - Google Patents

鋼材コイル転倒防止具及び転倒防止方法 Download PDF

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本発明は、例えば鉄板やステンレス板、アルミニウム板等の各種金属板を所要の外径になるように巻回した複数個の鋼材コイルを並行配置した際に、端側に位置する鋼材コイルが転倒するのを防止する転倒防止具及び転倒防止方法に関する。
鋼材コイルは、上記した各種の金属板を所要の外径になるように巻回したもので、極めて重量物になっている。このため、鋼材コイルを製造する生産工場や、鋼材コイルから巻き戻される金属板を加工するプレス工場等の加工工場、これを保管する保管倉庫や、これらの間で鋼材コイルを運搬する運搬業務においては、その取扱い時に、複数個の鋼材コイルを並行配置したコイル群の端側に位置する鋼材コイルが転倒して人身事故を起こしたり、転倒した鋼材コイルが変形したり、傷付いて金属板品質を悪くする問題が発生している。特に、外径に対して幅が狭い金属板を巻回した鋼材コイルにあっては、上記の危険性が高かった。
上記した問題を解決するため、上記した作業現場においては、例えば特許文献1に示すようにコイル群を立掛けて保管する保管ラックを使用して転倒を防止している。この保管ラックは、複数個の鋼材コイルを同時に立掛けて端側に位置する鋼材コイルの転倒を防止している。
しかし、保管ラックから一部の鋼材コイルが取出された際には、鋼材コイルが補充されるまでの間、保管ラックに空隙ができて端側に位置する鋼材コイルが転倒する恐れが依然としてあり、上記問題を完全に解決することができなかった。
また、上記保管ラックは、保管可能な鋼材コイル数が決まっているため、保管ラックに搬入された全ての鋼材コイルを保管できない場合には、保管ラックの傍らに残りの鋼材コイルを一時的に集積している。しかし、一時的に集積された複数個の鋼材コイルにあっては、集積状態が不安定なため、ワイヤーやロープを鋼材コイルの経口内に挿通して結束し、転倒を防止する必要がある。
しかし、複数個の鋼材コイルの経口内にワイヤー等を挿通したり、挿通したワイヤー等を取外す際には、作業者は、端側に位置する鋼材コイルの側面側で作業しなければならず、これらの作業時に端側に位置する鋼材コイルが転倒して人身事故や製品を破損する恐れが高かった。
更に、トラック等で運搬する際には、荷台の必要箇所に背柱を設けて複数個の鋼材コイルを並行配置して載置した後に、コイル群の最後尾側に支柱を配置すると共に該支柱に掛渡されて経口内を挿通するワイヤー等を荷締め機により巻き取ってコイル群を背柱側へ引付けて転倒を防止している。
しかし、上記の場合であっても、荷台上で複数個の鋼材コイルを並行配置して載置する際には、一度に載置することができず、複数回に分けて載置する必要がある。このため、先に荷台上に載置された複数個の鋼材コイルにあっては、トラックの荷台自体、不安定なため、端側に位置する鋼材コイルが転倒し易い問題を有している。また、荷台上に所要数の鋼材コイルを載置した後においては、支柱を立てたり、鋼材コイルの経口内にワイヤーを挿通したりする際には、作業者は、不安定な状態で載置された鋼材コイルの側面側で作業を行う必要があり、上記と同様に作業時に端側に位置する鋼材コイルが転倒して人身事故や製品を破損する恐れが依然としてあった。
更に、荷台上の鋼材コイルを降ろす際にも、作業者は、載置された鋼材コイルの側面側で、ワイヤーや支柱を取外す作業を行うと共に取出そうとする鋼材コイルを傾けて他の鋼材コイルとの間に隙間を作りながら経口内に吊上げ用のワイヤー等を挿入する必要があるが、取出そうとする鋼材コイル自体、傾いて安定性が悪く、側方へ転倒し易いため、人身事故や鋼材コイルの製品を破損する恐れがあった。
実開平3−81218号公報
解決しようとする問題点は、不安定な状態で載置されたコイル群をワイヤー等で結束する際には、端側に位置する鋼材コイルの側面側で作業する必要があり、その作業時に鋼材コイルが転倒して人身事故を起こしたり、巻回された金属板が損傷する点にある。
本発明の請求項1は、複数個の鋼材コイルが並行配置されたコイル群の軸線長さより短い長さで、一方端部に、コイル群の一方端側に位置する鋼材コイルの外周側側面に沿って垂下して係止する第1係止部材が固定された本体フレームと、上記コイル群の軸線長さより短い長さで、本体フレームに対して伸縮可能に支持され、一方端部に、他端側に位置する鋼材コイルの外周側側面に沿って垂下して係止する第2係止部材が固定された可変フレームと、本体フレーム及び可変フレームにそれぞれ設けられ、本体フレーム及び可変フレームの伸縮長さを保持するストッパ手段とを備え、上記コイル群の上部外周にて本体フレームに対して可変フレームを、それぞれの係止部材が端側に位置する鋼材コイルの上部側面に係止するように長さ調整すると共にストッパ手段により両者を固定して挟持することを特徴とする。
本発明の請求項9は、複数個の鋼材コイルが並行配列されたコイル群の上部外周側に、一方の端側に位置する鋼材コイルの上部側面に第1係止部材が係止すると共に他方の端側に位置する鋼材コイルの上部側面に第2係止部材が係止するように転倒防止具を取付けてコイル群を上部外周側にて挟持し、端側に位置する鋼材コイルの転倒を防止することを特徴とする。
本発明は、コイル群の端側に位置する鋼材コイルが転倒する恐れがない正面側にてそれぞれの鋼材コイルが密着するように挟持して転倒を防止する作業を行うことができ、作業者の安全性を確保することができる。
本発明は、コイル群の上部外周にて本体フレームに対して可変フレームを、それぞれの係止部材が端側に位置する鋼材コイルの上部側面に係止するように長さ調整すると共にストッパ手段により両者を固定して挟持することを最良の形態とする。
以下に実施形態を示す図に従って本発明を説明する。
実施例1は、請求項1乃至5及び請求項9に対応し、図1及び図2において、鋼材コイル転倒防止具1の一部を構成する本体フレーム3は、鋼材コイル5aaが並行配置されたコイル群5の軸線長さより短い長さで、例えば長手直交方向断面が横向きC形のアルミニウム押出し型材や折曲げ形成した鉄板からなり、後述する可変フレーム7の他方端部側が挿嵌される中空部を有している。
該本体フレーム3の一方端部には、コイル群5の端側に位置する鋼材コイル5aの外周側側面に沿って垂下する第1係止部材としての第1挟持アーム9が固定される。そして本体フレーム3の平面部内面には、ストッパ手段の一部を構成する錠止板11が長手方向に亘って固定される。該錠止板11には、後述する錠止爪13がそれぞれ係合する多数の錠止溝11aが長手方向に対して所要の間隔をおいて形成される。
一方、鋼材コイル転倒防止具1の一部を構成し、本体フレーム3の中空部内に長さ調節可能に挿嵌される可変フレーム7は、コイル群5の軸線長さより短い長さの、例えばアルミニウム押出し型材からなる。該可変フレーム7の一方端部には、コイル群5の端側に位置する鋼材コイル5aの外周側側面に沿って垂下する第2係止部材としての第2挟持アーム15が固定される。
また、可変フレーム7の他方端部には、起立する支持板17が固定され、該支持板17には、例えば可変フレーム7の長手方向に軸線を有した3本の支持軸19が固定される。そして各支持軸19には、取付け板21が軸線方向へ摺動し、かつ若干の角度で揺動するように若干の隙間を設けて支持される。
該取付け板21は、支持軸19に装着された弾性部材としての圧縮ばね23の弾性力により可変フレーム7の他方端部側に位置するように付勢される。そして取付け板21の先端部下面には、ストッパ手段の一部を構成する錠止爪13が設けられている。該錠止爪13及び錠止孔11aは、錠止時に該錠止孔11aから錠止爪13の抜けを防止するため、それぞれの錠止面が傾斜面に形成される。
次に、上記の構成からなる鋼材コイル転倒防止具1によるコイル群5の挟持作用及び転倒防止方法について説明する。
図3に一点鎖線で示すように、作業者は、コイル群5の正面側にて、該コイル群5の上部外周面に対し、本体フレーム3の中空部内に可変フレーム7の他方端部を挿嵌した状態で、第1挟持アーム9を一方の端側に位置する鋼材コイル5aの外周側側面に、また第2挟持アーム15を他方の端側に位置する鋼材コイル5aの外周側側面に位置させる。そして図3に実線で示すように本体フレーム3の中空部に対する可変フレーム7の挿嵌長さを調整して第1挟持アーム9及び第2挟持アーム15を、端側に位置するそれぞれの鋼材コイル5aの外周側側面に当接させる。
次に、作業者は、図4に一点鎖線で示すように、上記状態にて取付け板21を圧縮ばね23の弾性力に抗して本体フレーム3側へ移動して錠止爪13を、図4に実線で示す位置より第1挟持アーム9側に位置する錠止孔11aに錠止させる。これによりコイル群5の上部外周側を、圧縮ばね23の弾性力に応じた力で加圧して挟持し、端側に位置する鋼材コイル5aが側方に転倒するのを防止する。
尚、取付け板21を圧縮ばね23の弾性力に抗して第1挟持アーム9側へ移動する際には、図5に実線及び一点鎖線で示すように支持軸19に対して取付け板21が若干の隙間を設けて揺動するように支持されるため、錠止板11に対して錠止爪13の先端部を若干浮き上がるように揺動しながら非錠止状態で所要の錠止孔11aに位置させることができる。また、錠止孔11a及び錠止爪13の各錠止面が傾斜面に形成されているため、錠止時には、錠止孔11aに対する錠止爪13の食い込み作用によりコイル群5に作用する外力により錠止状態が解除されるのを防止する。
コイル群5に対して鋼材コイル転倒防止具1の取付ける際には、作業者は、並行配置されたコイル群5の正面側で取付け作業を行うことができる。このため、取付け作業時に、端側に位置する鋼材コイル5aが側方へ転倒しても、作業者の安全性を確保することができる。
尚、コイル群5に対する鋼材コイル転倒防止具1の取付け位置としては、コイル群5の設置面と反対側の上部外周面側であればよい。上部外周面側とは、並行配置されたコイル群5の上部から正面側及び背面側に亘るある程度の領域を意味する。
本実施例は、コイル群5に対し、正面側にてその上部外周面に鋼材コイル転倒防止具1を取付けて上部外周側を挟持する作業を行うことができ、従来のようにコイル群5の側面側に位置する鋼材コイル5aが側方へ転倒するのを確実に防止すると共に作業者の安全性を確保することができる。
本実施例においては、錠止孔11a及び錠止爪13の錠止面を傾斜状に形成し、錠止時に錠止孔11aから錠止爪13が抜け出すのを規制して錠止状態を保つ構成としたが、図6に示すように支持板17の上部に、本体フレーム3側に向かって延出する平面部17aを設け、該平面部17aの下面側に支持軸19の軸線と直交する垂直方向に軸線を有した複数本の軸31を設ける。一方、取付け板21の平面部21aに支持軸19の軸線と一致する方向に延出する長孔21bを形成し、該長孔21b内に軸31の軸端部を挿通すると共に平面部17aと取付け板21の間に位置する軸31に圧縮ばね33を装着し、取付け板21を圧縮ばね33の弾性力により、常には錠止爪13が錠止孔11aに錠止するように付勢して錠止状態を保つ構成であってもよい。
実施例2は、請求項6及び7と請求項9に対応し、図7に示すように、鋼材コイル転倒防止具41の一部を構成する本体フレーム43は、実施例1と同様に一端部にコイル群5の外周側面に沿って垂下する第1係止部材としての第1挟持アーム45が固着され、後述する可変フレーム47が長さ調節可能に挿嵌される中空部を有している。また、鋼材コイル転倒防止具41の一部を構成する可変フレーム47は、他端部にコイル群5の外周側面に沿って垂下する第2係止部材としての第2挟持アーム49が固着される。
本体フレーム43における可変フレーム47側の端部には、図示する上下方向に軸線を有した回転軸51が軸支され、該回転軸51の下端部には、移動手段の一部を構成する歯車53が固着されている。該回転軸51の上端部には、回動操作するための摘み55が取付けられている。
また、回転軸51の近傍に位置する本体フレーム43には、ストッパ手段の一部を構成するストッパピン57が、軸線方向へ移動可能で、かつ抜け止めされて支持されている。
一方、可変フレーム47の上面には、長手方向に延出するラックギャ59が、歯車53と噛合うように固定されている。また、ラックギャ59のラック本体には、ストッパピン57が挿嵌されるストッパ手段の一部を構成する多数の係合孔61が、長手方向に所要の間隔をおいて形成される。
次に、本実施例の作用及び方法を説明すると、作業者は、コイル群5の正面側にて、該コイル群5の上部外周面に対し、本体フレーム43の中空部内に可変フレーム47の他方端部を挿嵌した状態で、第1挟持アーム45を一方の端側に位置する鋼材コイル5aの外周側側面に、また第2挟持アーム49を他方の端側に位置する鋼材コイル5aの外周側側面に位置させる。そして作業者は、摘み55を介して回転軸51を回動操作し、歯車53が噛み合うラックギャ59を介して可変フレーム47を本体フレーム43側へ移動し、第1挟持アーム45及び第2係止挟持アーム49をコイル群5の各端側に位置する鋼材コイル5aaの外周側側面に当接させる。
次に、作業者は、図8に実線及び一点鎖線で示すように上記状態にて、更に摘み55を介して回転軸51を回動操作し、歯車53が噛み合うラックギャ59を介して可変フレーム47を本体フレーム43側へ移動して端側に位置する鋼材コイル5aの上部側面にそれぞれ当接する第1挟持アーム45及び第2挟持アーム49によりコイル群5の上部を挟持させる。そして作業者は、該状態にてストッパピン57を、対応する係合孔61に挿嵌して並行配置されたコイル群5の結束状態を保つ。
上記説明は、係合孔61内に対するストッパピン57の挿嵌によりコイル群5の結束状態を保つ構成としたが、コイル群5に作用する外力により係合孔61からストッパピン57が抜け出して結束状態が解除される恐れがある。これを防止するため、ストッパピン57の軸下部に雄ネジを、また係合孔61内に雌ネジを形成し、係合孔61に挿嵌されるストッパピン57をネジ止めする構成であってもよい。
また、回転軸51に回転方向が切換え可能なラチェット機構を設ける構成とすることによりストッパピン57及び係合孔61を省略することができる。
実施例3は、請求項8及び請求項9に対応し、図9に示すように、鋼材コイル転倒防止具71の一部を構成する本体フレーム73は、実施例1と同様に、後述する可変フレーム77が長さ調節可能に挿嵌される中空部を有し、一端部にコイル群5の端側に位置する鋼材コイル5aの外周側面に沿って垂下する第1係止部材としての第1挟持アーム75が固着される。また、鋼材コイル転倒防止具41の一部を構成する可変フレーム77は、他端部にコイル群5の端側に位置する鋼材コイル5aの外周側面に沿って垂下する第2係止部材としての第2挟持アーム79が固着される。
第1挟持アーム75側の本体フレーム73には、ストッパ手段の一部を構成する荷締め機81が取付けられている。該荷締め機81は、本体に回転可能に支持された巻取り軸(図示せず)、該巻取り軸を回転操作するレバー81a及びレバー81aの揺動操作に伴って巻取り軸の回転方向を選択するラチェット機構(図示せず)から構成される。そして荷締め機81の軸には、一端が可変フレーム77の第2挟持アーム79側に固着されたベルト(ラッシングベルト)、ワイヤー等のストッパ手段の一部を構成する索条83の他端が巻き付けられる。荷締め機81に付いては、従来公知であるため、その詳細に付いては、省略する。
次に、本実施例の作用及び方法を説明すると、作業者は、コイル群5の正面側にて、並該コイル群5の上部外周面に対し、本体フレーム73の中空部内に可変フレーム77の他方端部を挿嵌した状態で、第1挟持アーム75をコイル群5の一方の端側に位置する鋼材コイル5aの外周側側面に、また第2挟持アーム79をコイル群5の他方の端側に位置する鋼材コイル5aの外周側側面に位置させる。
次に、作業者は、図10に実線及び一点鎖線で示すように巻き方向が切換えられた荷締め機81のレバー81aを揺動操作して索条83を巻き取り、可変フレーム77を本体フレーム73側へ移動して第1挟持アーム75及び第2挟持アーム79をコイル群5の端側にそれぞれ位置する鋼材コイル5aの外周側側面に当接させた後に、更にレバー81aを揺動操作して索条83を巻取ってそれぞれの側面に当接する第1挟持アーム75及び第2挟持アーム79を互いに近づく方向へ移動させる。これにより第1挟持アーム75及び第2挟持アーム79により挟持されたコイル群5の上部外周側を挟持して端側に位置する鋼材コイル5aが転倒するのを防止する。
上記説明は、保管時に、コイル群5の端側に位置する鋼材コイル5aの転倒を防止する作用及び方法に付いて説明したが、コイル群5から一部の鋼材コイル5aを取出す際においても、本発明に係る鋼材コイル転倒防止具を使用することにより取出そうとする鋼材コイル5aの転倒を有効に防止することができる。
即ち、コイル群5から1個又は複数個の鋼材コイル5aを取出す際には、取出そうとする端側に位置する鋼材コイル5aを傾けて残りの鋼材コイル5aとの間に、吊上げ用のワイヤーを差込むための隙間を作り、隙間から差込まれたワイヤーを取出そうとする鋼材コイル5aの経口内に挿通する必要があり、この作業を行うには、作業者が取出そうとする鋼材コイル5aの側方で作業する必要がある。
この作業時においては、取出そうとする端側に位置する鋼材コイル5aが傾けられて不安定になって転倒し易くなる。この場合、例えば実施例1に示す鋼材コイル転倒防止具1にあっては、鋼材コイル転倒防止具1における第1及び第2挟持アーム9・15間を、コイル群5の軸線方向長さに取出そうとする鋼材コイル5aと残りの鋼材コイル5aの間に形成する隙間91の幅を加えた長さになるように本体フレーム3に対して可変フレーム7を延ばして固定した状態でコイル群5の上部外周側に装着しておく。
この状態で取出そうとする鋼材コイル5aを傾けて残りの鋼材コイル5aとの間に隙間91を形成した際には、傾けられた端側に位置する鋼材コイル5aの側面上部が第1挟持アーム9又は第2挟持アーム15に押当たって取り出そうとする鋼材コイル5aが更に傾くのを規制し、側方に転倒するのを防止する。
これにより作業者は、隙間91から差込まれた吊下げ用のワイヤーを、取出そうとする鋼材コイル5aの経口内に挿入する作業を安全に行うことができる。
尚、実施例2及び3に示す鋼材コイル転倒防止具41、71にあっても、同様に使用することができる。また、並行配置された複数個の鋼材コイルを同時に吊上げる際にも、吊上げるコイル群に本発明に係る鋼材コイル転倒防止具を装着しておくことにより吊上げ時に鋼材コイルのあばれを防止して作業の安全性を確保することができる。
鋼材コイル転倒防止具の概略を示す一部破断斜視図である。 図1のA−A線中央縦断面図である。 コイル群に対する鋼材コイル転倒防止具の取付け状態を示す説明図である。 弾性部材の弾性力に抗して錠止爪を第1係止部材側に位置する錠止孔に錠止する状態を示す説明図である。 錠止爪の揺動状態を示す説明図である。 実施例1の変更例を示す部分斜視図である。 実施例2に係る鋼材コイル転倒防止具の概略を示す説明図である。 本体フレームに対する可変フレームの長さ調節作用を示す説明図である。 実施例3に係る鋼材コイル転倒防止具の概略を示す説明図である。 本体フレームに対する可変フレームの長さ調節作用を示す説明図である。
符号の説明
1・41・71 鋼材コイル転倒防止具
3・43・73 本体フレーム
5 コイル群
5a 鋼材コイル
7・47・77 可変フレーム
9 第1係止部材としての第1挟持アーム
11a ストッパ手段の一部を構成する錠止孔
13 ストッパ手段の一部を構成する錠止爪
15 第2係止部材としての第2挟持アーム
23 弾性部材としての圧縮ばね

Claims (9)

  1. 複数個の鋼材コイルが並行配置されたコイル群の軸線長さより短い長さで、一方端部に、コイル群の一方端側に位置する鋼材コイルの外周側側面に沿って垂下して係止する第1係止部材が固定された本体フレームと、
    上記コイル群の軸線長さより短い長さで、本体フレームに対して伸縮可能に支持され、一方端部に、他端側に位置する鋼材コイルの外周側側面に沿って垂下して係止する第2係止部材が固定された可変フレームと、
    本体フレーム及び可変フレームにそれぞれ設けられ、本体フレーム及び可変フレームの伸縮長さを保持するストッパ手段と、
    を備え、上記コイル群の上部外周にて本体フレームに対して可変フレームを、それぞれの係止部材が端側に位置する鋼材コイルの上部側面に係止するように長さ調整すると共にストッパ手段により両者を固定して挟持する鋼材コイル転倒防止具。
  2. 請求項1のストッパ手段は、本体フレーム及び可変フレームのいずれか一方の端部に設けられる錠止部材と、他方に長手方向に対して所要の間隔をおいて設けられる多数の錠止孔からなる鋼材コイル転倒防止具。
  3. 請求項2の錠止部材は、本体フレーム及び可変フレームのいずれか一方の端部に対し、長手方向へ移動可能に支持されると共に弾性部材により付勢された鋼材コイル転倒防止具。
  4. 請求項2及び3の錠止部材は、錠止孔に対する錠止面が傾斜した鋼材コイル転倒防止具。
  5. 請求項3の錠止部材は、本体フレーム及び可変フレームのいずれか一方の端部に移動方向と直交方向へ移動可能に支持されると共に第2弾性部材の弾性力により錠止方向へ付勢される鋼材コイル転倒防止具。
  6. 請求項1において、本体フレームに回転可能に支持される歯車及び可変フレームに取付けられ、歯車が噛合うラックギャからなる移動手段を設け、歯車の回転操作に伴って本体フレームに対する可変フレームの挿嵌長さを調節可能にした鋼材コイル転倒防止具。
  7. 請求項6のストッパ手段は、本体フレームに対し、長手方向と直交する方向に軸線を有して支持される軸部材と、可変フレームに、長手方向へ所要の間隔をおいて形成されて軸部材が挿嵌される多数の孔からなる鋼材コイル転倒防止具。
  8. 請求項1において、巻取り軸の回転方向が切換え可能な荷締め機を本体フレームに設け、該荷締め機の巻取り軸に一端部が固着された索条の他端部を可変フレームに固定し、荷締め機の操作により本体フレームに対する可変フレームの挿嵌長さを調節可能にした鋼材コイル転倒防止具。
  9. 複数個の鋼材コイルが並行配列されたコイル群の上部外周側に対して請求項1乃至8に記載された何れかの鋼材コイル転倒防止具を、一方の端側に位置する鋼材コイルの上部側面に第係止部材を、また他方の端側に位置する鋼材コイルの上部側面に第2係止部材をそれぞれ係止して取付けてコイル群の上部外周側を挟持し、端側に位置する鋼材コイルの転倒を防止する鋼材コイルの転倒防止方法。
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