JP4845006B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを主たる目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な可変入球装置と、始動口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される特別図柄表示装置と、当否抽選の結果を示す特別図柄を特別図柄表示装置にて変動表示させる特図制御手段と、当否抽選の結果が当たりであったときに、特別図柄の停止表示後に可変入球装置を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、当否抽選の結果が演出表示される演出画像表示装置と、停止時に当否抽選の結果を示す情報の一部となる主画像と当否抽選の結果を示す情報の一部とはならない副画像の双方を含む第1演出図柄の複数種類の画像データと、主画像を含まないが副画像を含む第2演出図柄の複数種類の画像データをそれぞれ保持する演出画像保持手段と、演出画像保持手段から第1演出図柄の画像データを読み出し、演出画像表示装置において有効ラインを形成するように複数の第1演出図柄を配置した上で変動表示させ、停止表示時における第1演出図柄の主画像の組み合わせによって当否抽選の結果を示す演出表示手段と、を備える。
演出表示手段は、所定の確率で演出画像保持手段から第2演出図柄の画像データを読み出し、複数の第2演出図柄を有効ラインとは異なるラインであるダミーライン上に配置した上で変動表示させる。
このような第2演出図柄を変動表示させることにより、大当たりの可能性が高まっているかのような演出が可能となっている。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの当否抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄も普通図柄抽選により決定する。図柄決定手段114は、当否抽選の結果、変動パターンを示すデータ、停止図柄をメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
本実施例における演出図柄は、第1演出図柄と第2演出図柄の2種類に大別される。具体的には、第1演出図柄とは、「1」から「7」のいずれかの数字画像を主画像として含む演出図柄である。当否抽選の結果は、第1演出図柄に含まれる主画像とその並び方によって示される。当否抽選が当たりとなるとき、演出決定手段132は同じ数字の第1演出図柄が有効ライン上に並ぶように停止態様を決定する。また、第1演出図柄は「A」から「I」までの9種類のいずれかのアルファベット画像を副画像として含む。アルファベット画像は当否抽選の結果を示すための画像ではない。主画像は当否抽選の結果を示す情報の一部となる画像であり、副画像は当否抽選の結果を示す情報の一部とはならない純粋な演出目的の画像である。
演出表示装置60には3行3列の計9マス分、演出図柄の変動表示領域が設けられる。同図に示すように、演出図柄の変動開始時においては、第1行第2列の中央上領域、第2行第1列の左中央領域、第2行第2列の中央領域、第2行第3列の右中央領域、第3行第2列の中央下領域の5つの十字状に配列される領域でそれぞれ第1演出図柄が変動表示される。有効ライン200aにおいて、同じ主画像をもつ第1演出図柄が停止すると大当たりとなる。当否抽選が当たりとなるときには外れとなるときに比べて高い確率で、図4(a)に示す態様から図4(b)または図4(c)に示す態様に変動態様が変化する。
当否抽選が当たりとなるときには外れとなるときに比べて高い確率で、図4(b)に示す態様の変動表示がなされる。変動開始時から図4(b)に示す態様にて変動表示されてもよいし、図4(a)に示す態様にて所定時間変動表示したあと、図4(b)に示す態様よる変動表示に移行してもよい。本実施例においては、図4(a)に示す変動表示を経由してから図4(b)に示す変動表示過程に移行する。
当否抽選が当たりとなるときには外れとなるときに比べて高い確率で、図4(c)に示す態様にて演出図柄が変動表示される。変動開始時から図4(c)に示す態様にて変動表示されてもよいし、図4(a)に示す態様にて所定時間変動表示したあと、図4(c)に示す態様の変動表示に移行してもよい。本実施例においては、図4(a)に示す変動表示過程を経由してから図4(c)に示す変動表示過程に移行する。
当否抽選が大当たりとなるときには、
図4(a):30パーセント、図4(b):30パーセント、図4(c):40パーセントの確率設定にて、それぞれ当たり表示がなされる。
当否抽選が外れとなるときには、
図4(a):70パーセント、図4(b):20パーセント、図4(c):10パーセントの確率設定にて、それぞれ外れ表示がなされる。
したがって、演出図柄の変動表示が図(a)から図(b)に発展したときには見た目的にも実際にも大当たりの可能性が高くなり、図(c)に発展したときには更に高くなる。
図5(a)は、ダミーライン上に同じ副画像を並置するときの態様を示す画面図である。
各演出図柄の停止タイミングは必ずしも一致しない。たとえば、第2演出図柄の一部または全部は、他の演出図柄よりも先に停止表示されてもよい。図5(a)では、左上領域と右上領域においては副画像「a」を含む第2演出図柄が停止表示されている。また、中央上領域においては、副画像「A」主画像「1」を含む第1演出図柄が揺動しながらほぼ停止する状態(以下、「半停止」とよぶ)となっている。したがって、左上領域、右上領域および左中央領域を結ぶダミーライン上においては、「aまたはA」が一行に並ぶことになる。すなわち、アルファベットAという点で、共通する副画像が並んでいる。
図5(b)では、左中央領域と右中央領域、において、第2演出図柄が他の演出図柄に先立って停止されている。図5(b)では、左中央領域には副画像「b」を含む第2演出図柄、右中央領域には副画像「a」を含む第2演出図柄が停止表示されている。
図6(a)は、複数の副画像の組み合わせにより当否抽選の結果を演出するときの画面図である。
図6(a)では、図4(b)の配置において全ての第2演出図柄が停止されて、全ての第1演出図柄が半停止されている。半停止は所定時間継続したあと、第1演出図柄は再び変動表示され、特別図柄192が停止するタイミングで完全に停止する。図6(a)では、「a・B・c・D・E・F・g・H・i」の9種類の副画像が各領域にて停止または半停止された状態を示している。
図6(b)では、図4(b)の配置において全ての第2演出図柄が同じ副画像で先に停止されている。当否抽選が当たりの時には外れの時に比べて高い確率で図6(b)に示す演出表示がなされる。本実施例においては、演出決定手段132は、図4(b)の状態にあるとき、当否抽選が実際に当たりであれば20パーセントの確率で、外れのときには9パーセントの確率で図6(b)の演出表示が実行される変動パターンを選択することになる。すなわち、当否抽選が当たりの時には30パーセント×20パーセントで6パーセント、当否抽選が外れの時には20パーセント×9パーセントで1.8パーセントの確率で、図5(a)に示す演出表示がなされる。このため、図4(b)に移行したときには遊技者の大当たりに対する期待感は高められるが、ここで図6(b)に示す演出表示がなされたときには、遊技者の大当たりに対する期待感は更に高められることになる。
同図に示す処理はループ処理として繰り返し実行される処理である。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の入賞処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、特別図柄抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じてメイン表示制御手段118が変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドを演出表示制御手段134へ送信し、これを受信した演出表示制御手段134が変動パターンデータにしたがって演出画像190の変動表示を開始する(S36)。
まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S72)。大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
図10は、変動表示態様の変化を説明するための模式図である。
当否抽選が実行されると、まず、図4(a)に示した態様にて5つの第1演出図柄が十字状に配列された上で変動表示が開始される(S100)。このような変動表示のことを通常変動とよぶことにする。当否抽選が当たりの時には30パーセントの確率、外れのときには70パーセントの確率で、そのまま通常変動が終了して、当否抽選の結果が表示される(S114)。当たりであれば、有効ライン200a上に同じ主画像を含む3つの第1演出図柄が並んだ状態で停止表示される。
Claims (7)
- 遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な可変入球装置と、
前記始動口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、
前記当否抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される特別図柄表示装置と、
前記当否抽選の結果を示す特別図柄を前記特別図柄表示装置にて変動表示させる特図制御手段と、
前記当否抽選の結果が当たりであったときに、前記特別図柄の停止表示後に前記可変入球装置を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
前記当否抽選の結果が演出表示される演出画像表示装置と、
停止時に前記当否抽選の結果を示す情報の一部となる主画像と前記当否抽選の結果を示す情報の一部とはならない副画像の双方を含む第1演出図柄の複数種類の画像データと、主画像を含まないが副画像を含む第2演出図柄の複数種類の画像データをそれぞれ保持する演出画像保持手段と、
前記演出画像保持手段から第1演出図柄の画像データを読み出し、前記演出画像表示装置において有効ラインを形成するように配列された複数の変動表示領域のそれぞれに第1演出図柄を配置した上で、それぞれの変動領域で変動表示させ、停止表示時における第1演出図柄の主画像の組み合わせによって前記当否抽選の結果を示す演出表示手段と、を備え、
前記演出表示手段は、所定の確率で前記演出画像保持手段から第2演出図柄の画像データを読み出し、前記演出画像表示装置において前記有効ラインとは異なるラインであるダミーラインを形成するように配列された複数の変動表示領域に第2演出図柄を配置した上で、それぞれの変動領域で変動表示させることを特徴とする弾球遊技機。 - 第1演出図柄に含まれる副画像と、第2演出図柄に含まれる副画像は、同一又は互いに共通性を持つ同等の画像であることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 前記演出表示手段は、前記当否抽選が当たりとなるときには外れとなるときに比べて高い確率にて、前記当否抽選の当たりを示唆する所定の第2演出図柄を前記当否抽選の結果を示す前に停止表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
- 前記演出表示手段は、前記当否抽選が当たりとなるときには外れとなるときに比べて高い確率にて、ダミーライン上に同じ態様の副画像が並置されるように複数の第2演出図柄の一部および複数の第1演出図柄の一部を前記当否抽選の結果を示す前に停止または半停止表示させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の弾球遊技機。
- 前記演出表示手段は、前記当否抽選が当たりとなるときには外れとなるときに比べて高い確率にて、所定の副画像を含む第2演出図柄を前記当否抽選の結果を示す前に所定位置に停止表示させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の弾球遊技機。
- 前記演出表示手段は、前記当否抽選が当たりとなるときには外れとなるときに比べて高い確率にて、所定の組み合わせの副画像が並置されるように複数の第2演出図柄および複数の第1演出図柄を前記当否抽選の結果を示す前に停止または半停止表示させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の弾球遊技機。
- 前記演出表示手段は、前記当否抽選が当たりとなるときには外れとなるときに比べて高い確率にて、同じ態様の副画像を含む複数の第2演出図柄を前記当否抽選の結果を示す前に停止表示させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の弾球遊技機。
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