JP4844513B2 - 固体撮像素子およびそれを用いた撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子およびそれを用いた撮像装置 Download PDF

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本発明は、固体撮像素子と撮像装置に係り、特に複数の受光部と微小な集光レンズ(マイクロレンズ)を所定の周期で配設した固体撮像素子と、この固体撮像素子を使用した撮像装置に関する。
近年、静止画像、動画像を撮像するデジタルカメラ、ビデオカメラが様々な分野で普及してきている。これらのカメラには、CCD、CMOS等の固体撮像素子が用いられているが、半導体技術の進歩とともに、固体撮像素子の画素の微細化が一段と進み、カメラ自体の小型化も進んできている。このような固体撮像素子には、受光部に入射する光量を増し、感度を向上させるためのマイクロレンズが各画素の受光部に対応して設けられている。
ここで、固体撮像素子には有効撮像領域周辺で感度が低下するシェーディングという現象がある。このシェーディングは、図18に示されるように、カメラレンズから入射する光が、有効撮像領域中心ではほぼ垂直に入射するのに対し、有効撮像領域周辺に向うにつれて入射角度が大きくなり、有効撮像領域周辺での受光部51に対する入射光量の低下が起こることにより生じる現象である。
従来、シェーディングを防止するために、カメラレンズからの主光線入射角度を考慮して、有効撮像領域の中心ではマイクロレンズ52を受光部51の位置に配列し、有効撮像領域の周辺部では、受光部51の位置とずらしてマイクロレンズ52を配列することが行われている(図19参照)。例えば、有効撮像領域の中心から周辺部へ向って微小スケーリングをかけてマイクロレンズを配列することにより、受光部の配列ピッチに対してマイクロレンズの配列ピッチをわずかに小さく設定することが行われている(特許文献1)。これにより、有効撮像領域中心では、受光部とマイクロレンズの位置にズレはないが、周辺に向うにつれて、対応する受光部位置に対しマイクロレンズの位置が徐々に有効撮像領域中心方向へずれたものとなる。また、2種類の異なるピッチのマイクロレンズを配列し、平均的にマイクロレンズの配列ピッチを受光部の配列ピッチと変えることによりシェーディングを補正することが提案されている(特許文献2)。さらに、受光部に対するマイクロレンズのシフト量(ずらし量)を有効撮像領域の中心から周辺に向って非線形に変化させてシェーディングを補正することが提案されている(特許文献3)。ここでは、受光部が一定ピッチで配列されるのに対し、マイクロレンズのピッチを変化させることが提案されているが、ピッチを変化させるための具体的手段の記述はない。
特開平6−140609号公報 特開平10−229181号公報 特開2003−234965号公報
デジタルカメラ、ビデオカメラ等の小型化が進むに伴い、カメラレンズ光学系も小型化、薄型化が進み、カメラレンズが固体撮像素子に接近して配設されるため、固体撮像素子の有効撮像領域周辺部では、カメラレンズより入射する主光線の入射角度はますます大きくなり、シェーディング補正をよりいっそう緻密に行うことが求められている。例えば、図20に示すような特性のカメラレンズを撮像装置に用いた場合、その特性が線形でないため、単に均等なピッチ差で受光部とマイクロレンズとを配列したのでは、有効撮像領域周辺部での主光線入射角度の非線形変化に対応できないという問題がある。図20に示すようなレンズ特性におけるシェーディング補正として、受光部とマイクロレンズのピッチ差を用いる場合、例えば、図21に実線で示すように、有効撮像領域中心部から周辺部に向って所定の範囲(0〜400画素間)までは、ピッチはほぼ一様でマイクロレンズピッチを設定し、さらに有効撮像領域の周辺部に向かって(400画素より周辺方向)は、徐々にマイクロレンズピッチを大きくするように変化させることが理想である。
しかし、マイクロレンズピッチを連続的に変化させる場合、画素毎にマイクロレンズのピッチを僅かに変えて設計することが考えられるが、数百万から一千万以上の全画素にわたって夫々の設計を行うのは膨大な工程となる。また、マイクロレンズピッチの変化量は全有効撮像領域にわたって、せいぜいnm単位またはそれ以下となり、隣接するマイクロレンズ間のピッチを僅かづつ変化させるには変化量が小さ過ぎる。例えば、上記の図21に示されるピッチ変化幅は900画素以上に亘って0.001μm(1nm)であり、個々の画素にそのピッチ差を分配すると1画素当たり1/900nm以下となる。この寸法差を5倍体マスク上で表現しても、1/180nm以下の寸法差を表現することが必要となる。しかし、マイクロレンズをフォトリソグラフィー方式で製造する際に用いるマスク製造を考慮すると、上記の微小な寸法差はマスクの電子線描画におけるグリッド(最小1nm)に適合せず、したがって丸め誤差が生じ、設計されたピッチ差がマスク上に反映され難いという問題がある。すなわち、マスク上のパターン描画グリッドが1nmの場合、描画される全ての図形データの座標は1nm単位のグリッド上でのみ表現され、1nm未満の端数をもつことができない。したがって、マスク上の寸法で表現された設計データが1nm未満の端数をもつ座標を有している場合、設計データから描画用データにデータ変換される際に、変換プログラムにより端数は1nm単位に切り捨てられ、あるいは、切り上げられる。これをデータを丸めると称する。このようなデータの丸めによって、例えば、以下のような現象が生じる。
マイクロレンズのX軸方向の配置ピッチを、1.9973μmから1.9983μmまで900画素に渡って均等に変化させる場合を考える。1.9973μmと1.9983μmの差0.001μm(=1nm)を900画素に渡って変化させるのであるから、隣接する画素間のピッチ差は0.001/899=0.0000011123…μmであり、第1番目のマイクロレンズの配置ピッチを1.9973μmとすると、第2番目のマイクロレンズの配置ピッチは1.9973011123…μmとなり、以降、1.997302222…μm、1.997303333…μm、1.997304444…μm、・・・、第899番目のマイクロレンズの配置ピッチは1.998298888…μm、第900番目のマイクロレンズの配置ピッチは1.9983μmとなる。ところが、1nmグリッドにて描画データを作成した際、データ変換後のマイクロレンズの配置ピッチは、第1番目のマイクロレンズから第100番目程度まで、1.9972μmまたは1.9974μm(5倍体マスク上で9.986μmまたは9.987μm)のいずれかの値をとり、以降、順次値は大きくなり、第800番目から第900番目のマイクロレンズの配置ピッチは、1.9982μmまたは1.9984μm(5倍体マスク上で9.991μmまたは9.992μm)のいずれかの値をとり、0.0000011123…μmという細かい値は一切無視される。
一方、マイクロレンズピッチを段階的に変化させる場合は、図22に実線で示すように、有効撮像領域を複数に分割した部分領域を設定し、これらの部分領域間でピッチを変化させることになる。尚、図22の鎖線は、図21に実線で示したマイクロレンズのピッチ変化を示す。しかし、部分領域間には、異なるピッチのマイクロレンズが存在する境界線(マイクロレンズと受光部とのズレが段階的に変化する部位)が必ず発生し、このような境界線上には微妙に感度の異なる受光部が連続し、これが線状の感度ムラとなり製品品質を大きく損なうという問題がある。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、シェーディングを防止した固体撮像素子と、このような固体撮像素子を使用した撮像装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の固体撮像素子は、所定のピッチで2次元配置された複数の受光部と、個々の前記受光部に対応させて複数のマイクロレンズが2次元配置されてなるマイクロレンズアレイとを少なくとも備え、該マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズの配置ピッチが、像高が大きいほど像高の増加に対し主光線入射角の増加割合が小さくなる非線形のレンズ特性であるカメラレンズに適合するように、有効撮像領域の中心から周辺に向って変化している固体撮像素子において、有効撮像領域の中心からX軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとY軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとはそれぞれ2種以上で設定され、かつ、X軸方向のマイクロレンズの異なる配置ピッチ間におけるピッチ差の中の最小ピッチ差、および、Y軸方向のマイクロレンズの異なる配置ピッチ間におけるピッチ差の中の最小ピッチ差は0.2nm以上であり、前記有効撮像領域は中心から周辺に向って複数の部分領域に分割され、該複数の部分領域にはX軸方向の配置ピッチとY軸方向の配置ピッチの組み合わせが異なる部分領域が存在し、個々の部分領域内の配置ピッチは一律であり、配置ピッチが異なる部分領域が隣接する境界部には、隣接する部分領域における各々の配置ピッチのマイクロレンズが混在している中間帯状部が存在し、部分領域毎のマイクロレンズの配置ピッチの平均が、有効撮像領域の中心から周辺に向って大きくなる傾向であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記中間帯状部における異なる配置ピッチのマイクロレンズの混在比率は1:0〜0:1の範囲内で連続的に変化するような構成とした。
本発明の固体撮像素子は、所定のピッチで2次元配置された複数の受光部と、個々の前記受光部に対応させて複数のマイクロレンズが2次元配置されてなるマイクロレンズアレイとを少なくとも備え、該マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズの配置ピッチが、像高が大きいほど像高の増加に対し主光線入射角の増加割合が小さくなる非線形のレンズ特性であるカメラレンズに適合するように、有効撮像領域の中心から周辺に向って変化している固体撮像素子において、有効撮像領域の中心からX軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとY軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとはそれぞれ2種以上で設定され、かつ、X軸方向のマイクロレンズの異なる配置ピッチ間におけるピッチ差の中の最小ピッチ差、および、Y軸方向のマイクロレンズの異なる配置ピッチ間におけるピッチ差の中の最小ピッチ差は0.2nm以上であり、前記有効撮像領域は中心から周辺に向って複数の部分領域に分割され、該複数の部分領域には配置ピッチの異なるマイクロレンズが混在している部分領域が存在し、部分領域毎のマイクロレンズの配置ピッチの平均が、有効撮像領域の中心から周辺に向って大きくなる傾向であるような構成とした。
本発明の他の態様として、部分領域内での配置ピッチの異なるマイクロレンズの混在比率は、該部分領域内において有効撮像領域の中心から周辺に向う方向に沿って変化しているような構成とした。
本発明の他の態様として、部分領域内での配置ピッチの異なるマイクロレンズの混在比率は、該部分領域内においてほぼ均一であるような構成とした。
本発明の他の態様として、部分領域内で配置ピッチの異なるマイクロレンズがランダムに配置されているような構成とした。
本発明の他の態様として、有効撮像領域に対応するマイクロレンズアレイの外形形状は方形であるような構成とした。
本発明の他の態様として、有効撮像領域に対応するマイクロレンズアレイの外形形状は撮像領域の中心に向って湾曲あるいは屈曲した形状であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記部分領域はモザイク状であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記部分領域は有効撮像領域中心を中心とする同心の環状領域であるような構成とした。
本発明の撮像装置は、像高が大きいほど像高の増加に対し主光線入射角の増加割合が小さくなる非線形のレンズ特性であるカメラレンズと、上述の固体撮像素子を備えるような構成とした。
このような本発明の固体撮像素子は、カメラレンズの主光線入射角と像高の関係等のレンズ特性に適合した最適なマイクロレンズ配置、例えば、ピッチを非線形に変化させたマイクロレンズ配置を行うことができ、緻密なシェーディング補正が可能であり、かつ、配置ピッチの異なる二種以上のマイクロレンズの最小ピッチ差が0.2nm以上であるので、電子線描画による5倍体マスクの作製が可能であり、マイクロレンズのマスク設計段階で全領域のマイクロレンズを個別に設計するという煩雑な操作が不要であり、緻密なシェーディング補正を容易に行えるという効果が奏される。
本発明の撮像装置は、シェーディングが防止され、有効撮像領域内で、斜め入射に起因するケラレ等のロスが少なく、入射光量に対しての効率分布の少ない高品位のものであり、小型化、薄型化が可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[固体撮像素子]
図1は本発明の固体撮像素子の一例を示す概略構成図である。図1において、固体撮像素子1は、一定の配置ピッチで設けられた複数の受光部3と遮光膜4を備える基板2と、遮光層6を備えたパッシベーション層5を介して基板2と対向するように積層された下平坦化層7、カラーフィルタ8、上平坦化層9、および、マイクロレンズアレイ10を有している。マイクロレンズアレイ10は、個々の受光部3に対応させて複数のマイクロレンズ11が2次元配置されたものである。そして、一定の配置ピッチで設けられた複数の受光部3に対して、マイクロレンズアレイ10を構成するマイクロレンズ11の配置ピッチが有効撮像領域の中心から周辺に向って変化するものである。尚、本発明の固体撮像素子は、図1に示す構成に限定されるものではない。
ここで、本発明における配置ピッチとは、マイクロレンズの中心間距離のことである。
本発明の固体撮像素子は、有効撮像領域の中心からX軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとY軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとをそれぞれ2種以上で設定し、かつ、最小ピッチ差を0.2nm以上とし、さらに、有効撮像領域を中心から周辺に向って複数の部分領域に分割し、この複数の部分領域にはX軸方向の配置ピッチとY軸方向の配置ピッチの組み合わせが異なっている部分領域を存在させ、また、個々の部分領域内の配置ピッチは一律とし、かつ、配置ピッチが異なる部分領域が隣接する境界部には、隣接する部分領域における各々の配置ピッチのマイクロレンズが混在している中間帯状部を設けたものである。
上記の本発明の固体撮像素子を、図20に示すようなレンズ特性におけるシェーディング補正として図21に実線で示すようにマイクロレンズの配置ピッチを変化させる場合を例として説明する。この場合、図2に示すように、有効撮像領域の中心からX軸方向を(1)〜(6)の6個の部分領域に分割し、図2に実線で示されるように、各部分領域内では配置ピッチを一律とする。そして、部分領域が隣接する境界部には、隣接する部分領域における各々の配置ピッチのマイクロレンズが混在する中間帯状部を設ける。
尚、部分領域の大きさは適宜設定することができ、例えば、幅を100〜10,000μmの範囲、あるいは、幅方向の画素数を50〜2,000個の範囲となるように設定することができる。以下、部分領域の大きさについて更に説明する。上述の図2では、有効撮像領域のX軸方向を(1)〜(6)の6個の部分領域に分割し、また、後述の図3では、有効撮像領域のX軸方向を(1)〜(7)の7個の部分領域に分割しており、それぞれの部分領域の幅は約100画素〜400画素に渡っている(有効撮像領域中心を含む部分領域では約800画素)。また、後述の第3の実施形態では、図9に示すように、X軸方向の3個の部分領域に分割しており、それぞれの部分領域には、382画素(有効撮像領域中心の両側を含むと764画素)、658画素、256画素の幅がある。この例では、線形に平均ピッチが変化している383番目の画素から1296番目の画素までの領域を、3種類のX軸方向配置ピッチを配置した1つの部分領域を見なすと、914画素の幅があることになる。このような例を総合すると、部分領域の幅は約100〜900画素の幅を有しており、画素ピッチを2μmとすれば部分領域の幅は200〜1800μm、画素ピッチを1μmとすれば部分領域の幅は100〜900μm、画素ピッチを6μmとすれば部分領域の幅は600〜5400μmとなる。これらの幅は、マイクロレンズの配置ピッチの変化幅にも依存しており、像高変化に対する主光線入射角度変化の値が小さいカメラレンズを用いる場合は、マイクロレンズ配置ピッチの変化幅は小さくなり、部分領域の幅はより大きくなる。したがって、部分領域の大きさとして、上記の範囲(幅100〜10,000μm、あるいは、幅方向の画素数50〜2,000個)を挙げることができる。
上記の中間帯状部での異なる配置ピッチの混在比率は、例えば、1:1とした場合には、図2に実線で示されるように、隣接する部分領域の中間的な配置ピッチが中間帯状部に出現する。これにより、6個の部分領域における階段状変化は細分化され、部分領域間の境界線上に微妙に感度の異なる受光部が形成されることが防止され、線状の感度ムラ等の欠陥を防止することができる。
また、中間帯状部での異なる配置ピッチの混在比率を連続的に、すなわち、1:0〜0:1に変化させた場合には、図2に鎖線で示されるように、更にスムースな平均ピッチ変化が可能となる。
尚、中間帯状部の幅は適宜設定することができ、例えば、部分領域の幅の1〜50%の範囲で、あるいは、20〜10,000μmの範囲で設定することができる。
また、本発明では、固体撮像素子において、有効撮像領域の中心からX軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとY軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとをそれぞれ2種以上で設定し、かつ、最小ピッチ差を0.2nm以上とし、さらに、有効撮像領域を中心から周辺に向って複数の部分領域に分割し、この複数の部分領域には配置ピッチの異なるマイクロレンズが混在している部分領域を存在させたものとすることができる。
このような本発明の固体撮像素子について、図20に示すようなレンズ特性におけるシェーディング補正として図21に実線で示すようにマイクロレンズの配置ピッチを変化させる場合を例として説明する。この固体撮像素子では、画素受光部配置ピッチが2.0μm、画素数が2592個×1944個であり、例えば、図3に示すように、有効撮像領域の中心からX軸方向を(1)〜(7)の部分領域に分割する。そして、部分領域(1)では、ピッチ1.9972μm、1.9974μm(ピッチ差=0.2nmであり、それぞれ5倍体マスク上ではピッチ9.986μm、9.987μmとなり、1nmグリッドにてマスク描画が可能)を1:1で混在させる。また、部分領域(2)では、ピッチ1.9972μm、1.9974μmを、混在比率1:1〜0:1でX軸方向にてピッチ1.9974μmの混在比率を増加させる。これにより、ピッチ1.9973μm〜1.9974μmがほぼ連続的に表現可能となる。また、部分領域(3)では、ピッチ1.9974μm、1.9976μm(ピッチ差=0.2nmであり、それぞれ5倍体マスク上ではピッチ9.987μm、9.988μm)の混在比率を1:0〜0:1で変化させ、X軸方向にてピッチ1.9976μmの混在比率を増加させる。これにより、ピッチ1.9974μm〜1.9976μmがほぼ連続的に表現可能となる。部分領域(4)〜(7)も同様に、ピッチ1.9976μm、1.9978μm、1.9980μm、1.9982μm、1.9984μm、(最小ピッチ差=0.2nmであり、それぞれ5倍体マスク上ではピッチ9.988μm、9.989μm、9.990μm、9.991μm、9.992μm、)にて、ほぼ連続的に図21の実線のグラフに準じた平均ピッチの変化が図3の実線で示すように実現可能となる(図3の鎖線は図21の実線と同じ)。このとき、5倍体マスクの製造時の電子線描画グリッドは1nmであるので、電子線描画が可能であり、かつ、本来マスク描画に乗らない1nm未満の平均ピッチの変化を表現できる。
尚、本発明における平均ピッチについては、第3の実施形態を例として後述する。
次に、本発明の固体撮像素子について実施形態を挙げて説明する。
(第1の実施形態)
図4は、本発明の固体撮像素子の一実施形態におけるマイクロレンズの配置を説明するための図である。本実施形態の固体撮像素子は、有効撮像領域の中心からX軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとY軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとをそれぞれ2種以上で設定し、かつ、最小ピッチ差を0.2nm以上とし、さらに、有効撮像領域を中心から周辺に向って複数の部分領域に分割し、この複数の部分領域にはX軸方向の配置ピッチとY軸方向の配置ピッチの組み合わせが異なる部分領域を存在させ、また、個々の部分領域内の配置ピッチは一律とし、かつ、配置ピッチが異なる部分領域が隣接する境界部には、隣接する部分領域における各々の配置ピッチのマイクロレンズが混在している中間帯状部を設けたものである。すなわち、図4に示されるように、複数のマイクロレンズから構成されるマイクロレンズアレイにおいて、有効撮像領域が中心(0,0)から周辺に向ってX軸方向に3分割、Y軸方向に3分割され、モザイク状に(1)〜(9)までの9種の部分領域に分割されている。そして、隣接する部分領域には鎖線で示すような中間帯状部が設定されている。
上記の(1)〜(9)までの各部分領域におけるマイクロレンズの配置ピッチは、X軸方向、Y軸方向共にピッチA、ピッチA−D、ピッチA−2Dの3種(Aは基準ピッチ、Dはピッチ差)とし、下記の表1のように部分領域毎にX軸方向の配置ピッチとY軸方向の配置ピッチの組み合わせが設定されている。
Figure 0004844513
ここで、上記の基準のピッチAを2μm、ピッチ差Dを0.001μm(1nm)とすると、スケーリング率99.9%から100%までのピッチを有するマイクロレンズを配置することができる。
図5は図4において円で囲んだ部分領域(1)、(2)、(4)、(5)の拡大図であり、隣接する部分領域に設定される中間帯状部は鎖線で囲まれた領域であり、斜線を付して示している。この図5のY軸方向では、部分領域(1)と部分領域(4)の境界の中間帯状部に、Y軸方向の配置ピッチがA−2DのマイクロレンズとA−Dのマイクロレンズとが混在して配置される。このような2種の配置ピッチの混在比率は、例えば、A−2DとA−Dのピッチが交互となるような1:1とすることができる。また、2種の配置ピッチの混在比率を1:0〜0:1の範囲内で連続的に変化させてもよい。例えば、部分領域(1)側ではピッチA−2Dが2/3、ピッチA−Dが1/3の比率で混在し、部分領域(4)側ではピッチA−2Dが1/3、ピッチA−Dが2/3の比率で混在するように連続的に変化させることにより、部分領域(1)と部分領域(4)の境界部付近でのスムースな平均ピッチ変化が可能となる。さらに、部分領域(1)側ではピッチA−2Dの比率をほぼ100%とし、部分領域(4)に向うにつれてピッチA−Dの比率を高め、部分領域(4)側ではピッチA−Dがほぼ100%となるように混在させることにより、部分領域(1)と部分領域(4)の境界部付近での平均ピッチ変化が更にスムースなものとなる。
また、図5のX軸方向についても同様に、部分領域(1)と部分領域(2)の境界の中間帯状部に、X軸方向の配置ピッチがA−2DのマイクロレンズとA−Dのマイクロレンズとが混在して配置される。このような2種の配置ピッチの混在比率は、上述のY軸方向の中間帯状部と同様とすることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態の固体撮像素子は、有効撮像領域の中心からX軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとY軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとをそれぞれ2種以上で設定し、かつ、最小ピッチ差を0.2nm以上とし、さらに、有効撮像領域を中心から周辺に向って複数の部分領域に分割し、この複数の部分領域には配置ピッチの異なるマイクロレンズが混在している部分領域を存在させたものである。
図6は本実施形態の固体撮像素子のマイクロレンズ配置図である。図6において、(0,0)点は有効撮像領域の中心点を示し、図面が煩雑になるのを避けるために、中心点から右上の1/4の領域の30個×30個の画素のみを示している。図6に示される固体撮像素子では、X軸方向、Y軸方向とも5画素毎に部分領域に分割され、X軸方向では(X1)〜(X6)の6分割、Y軸方向では(Y1)〜(Y6)の6分割とされ、中心点から右上の1/4の領域はモザイク状に36個の部分領域に分割されている。また、マイクロレンズはピッチAと、ピッチAよりDだけ小さいピッチA−Dの2種の配置ピッチで構成されている。したがって、マイクロレンズとしては、X軸方向、Y軸方向とも配置ピッチA−Dのマイクロレンズ、X軸方向の配置ピッチA−D、Y軸方向の配置ピッチAのマイクロレンズ、X軸方向の配置ピッチA、Y軸方向の配置ピッチA−Dのマイクロレンズ、X軸方向、Y軸方向とも配置ピッチAのマイクロレンズの4種が設定され、これらが図6に示したように、1個の部分領域当たり25個の割合で、36個の部分領域に配置されている。
まず、X軸方向について説明する。部分領域(X1)内では、5個のマイクロレンズがX軸方向にピッチA−Dで配置され、部分領域(X2)内では、X軸方向の配置ピッチAであるマイクロレンズ1個と、X軸方向の配置ピッチA−Dであるマイクロレンズ4個が配置され、部分領域(X3)内では、X軸方向の配置ピッチAであるマイクロレンズ2個と、X軸方向の配置ピッチA−Dであるマイクロレンズ3個が配置され、部分領域(X4)内では、X軸方向の配置ピッチAであるマイクロレンズ3個と、X軸方向の配置ピッチA−Dであるマイクロレンズ2個が配置され、部分領域(X5)内では、X軸方向の配置ピッチAであるマイクロレンズ4個と、X軸方向の配置ピッチA−Dであるマイクロレンズ1個が配置され、部分領域(X6)内では、5個のマイクロレンズがX軸方向にピッチAで配置されている。これにより、各部分領域でのX軸方向の平均ピッチは、部分領域(X1)ではA−D、部分領域(X2)ではA−4D/5、部分領域(X3)ではA−3D/5、部分領域(X4)ではA−2D/5、部分領域(X5)ではA−D/5、部分領域(X6)ではAとなり、X軸方向での配置ピッチをほぼ連続的に変化させることができる。
次に、Y軸方向について説明する。部分領域(Y1)内では、5個のマイクロレンズがY軸方向にピッチA−Dで配置され、部分領域(Y2)内では、Y軸方向の配置ピッチAであるマイクロレンズ1個と、Y軸方向の配置ピッチA−Dであるマイクロレンズ4個が配置され、部分領域(Y3)内では、Y軸方向の配置ピッチAであるマイクロレンズ2個と、Y軸方向の配置ピッチA−Dであるマイクロレンズ3個が配置され、部分領域(Y4)内では、Y軸方向の配置ピッチAであるマイクロレンズ3個と、Y軸方向の配置ピッチA−Dであるマイクロレンズ2個が配置され、部分領域(Y5)内では、Y軸方向の配置ピッチAであるマイクロレンズ4個と、Y軸方向の配置ピッチA−Dであるマイクロレンズ1個が配置され、部分領域(Y6)内では、5個のマイクロレンズがY軸方向にピッチAで配置されている。これにより、各部分領域でのY軸方向の平均ピッチは、部分領域(Y1)ではA−D、部分領域(Y2)ではA−4D/5、部分領域(Y3)ではA−3D/5、部分領域(Y4)ではA−2D/5、部分領域(Y5)ではA−D/5、部分領域(Y6)ではAとなり、Y軸方向での配置ピッチをほぼ連続的に変化させることができる。
上記のピッチAを2μm、ピッチ差Dを0.001μm(1nm)とし、基準ピッチを2μmとすると、スケーリング率99.95%から100%まで0.01%刻みでほぼ連続的に表現できる。そして、実際に使用される配置ピッチは2μmと1.999μmの2種類であり、マスク作製時のマスクデータも比較的小さくすることができ、5倍体マスクとして作製するのであれば、電子線描画のグリッドも5nmとすることができる。
ここで、マイクロレンズの形成方法としては特に制限はないが、例えば、マイクロレンズ材料としてポジ型フォトレジストを用い、塗布、露光、現像のフォトリソグラフィー工程の後、フォトレジストをポストベークして溶融し凸レンズ状に成形する方法を挙げることができる。この成形方法で使用するマイクロレンズ用フォトマスクの一画素分を例示すると、図7のようになる。図7において、一画素21は、遮光部22と、その周囲の光透過部23からなっている。図示例での寸法B、Cは同じ値としてもよいが、マスク描画時のグリッド等の制約を受ける場合は異なる値としてもよい。
図6に示した例では、配置ピッチが異なる4種のマイクロレンズ、すなわち、X軸方向、Y軸方向とも配置ピッチA−Dのマイクロレンズ、X軸方向の配置ピッチA−D、Y軸方向の配置ピッチAのマイクロレンズ、X軸方向の配置ピッチA、Y軸方向の配置ピッチA−Dのマイクロレンズ、X軸方向、Y軸方向とも配置ピッチAのマイクロレンズが、各部分領域にほぼ均一で規則的に配置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、各部分領域でマイクロレンズをランダムに配置してもよい。
図8は、図6に示されるX軸方向の(X2)とY軸方向の(Y2)とが交差する部分領域でのマイクロレンズの配置を示す図であり、図8(A)はほぼ均一で規則的に配置されたもの(図6と同じ)、図8(B)はランダムに配置した例を示す図である。図8(A)に示される部分領域では、(i)X軸方向、Y軸方向とも配置ピッチA−Dである16個のマイクロレンズ、(ii)X軸方向の配置ピッチA−D、Y軸方向の配置ピッチAである4個のマイクロレンズ、(iii)X軸方向の配置ピッチA、Y軸方向の配置ピッチA−Dである4個のマイクロレンズ、(iv)X軸方向、Y軸方向とも配置ピッチAである1個のマイクロレンズが、ほぼ均一で規則的に配置されている。一方、図8(B)に示されるランダム配置では、X軸方向、Y軸方向の配置ピッチがAとなる確率と、A−Dとなる確率を予め定め、5個×5個のマトリックスで示される25箇所に上記確率を基にランダムに(i)〜(iv)のマイクロレンズを配置したものである。図8(B)に示されるランダム配置の例では、マイクロレンズの中心座標のY軸方向成分に相違があり、部分領域の4辺のうちの1辺が直線ではなく段差を含むものとなっている。しかし、この段差はnm単位のものであるため、精度上の問題とはならない。さらに、図6の30個×30個のマトリックスに、このランダム配置を応用することができる。すなわち、それぞれのマイクロレンズの位置にてX軸方向またはY軸方向の(0,0)点までの距離に応じて、例えば、X軸方向の配置ピッチがAとなる確率を、左から1番目の列では3.33%、2番目の列では6.67%、3番目の列では10%、・・・30番目の列では100%とする。また、Y軸方向の配置ピッチがAとなる確率を、下から1番目の列では3.33%、2番目の列では6.67%、3番目の列では10%、・・・30番目の列では100%とする。そして、それぞれ行列要素で、その場所でのX軸方向、Y軸方向の配置ピッチを上述の確率に従ってランダムに設定すれば、30個×30個の画素からなる全域において、マイクロレンズの部分部分での平均ピッチを徐々にほぼ線形に変化させることができ、この場合に30個×30個のマトリックス全体を1つの部分領域と見なすこともできる。また、非線形に確率を分布させることもでき、非線形の平均ピッチ変化を表現することもできる。
尚、図6に示した実施形態では、有効撮像領域に対応するマイクロレンズアレイの外形形状は長方形であるが、これに限定されるものではない。例えば、有効撮像領域の中心にてピッチを小さく、有効撮像領域の周辺にてピッチを大きくすると、対角線方向にて、外形の頂点が4辺よりも外側へ若干突出する。この場合、マイクロレンズアレイの外形の4辺は撮像領域の中心に向って湾曲あるいは屈曲した形状となる。
(第3の実施形態)
本実施形態の固体撮像素子は、上述の第2の実施形態と同様に、有効撮像領域の中心からX軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとY軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとをそれぞれ2種以上で設定し、かつ、最小ピッチ差を0.2nm以上とし、さらに、有効撮像領域を中心から周辺に向って複数の部分領域に分割し、この複数の部分領域には配置ピッチの異なるマイクロレンズが混在している部分領域を存在させたものである。
この実施形態では、画素受光部のピッチが2.0μm、画素数が2592個×1944個であり、カメラレンズが図20に示すようなレンズ特性を有する場合を例として説明する。このようなカメラレンズに対して、シェーディング補正としてマイクロレンズの配置ピッチを算出すると、図21に実線で示すようなグラフとなるが、本実施形態では、図21に鎖線で示す近似を行うものである。すなわち、図9に示されるように、有効撮像領域の中心(0,0)からX軸方向に3分割、Y軸方向に2分割して全体を24個の部分領域に分割する(図示例では中心(0,0)から右上の1/4の領域の6個の部分領域を示している)。そして、X軸方向に382画素までは配置ピッチ1.9973μm、382画素から最外周の1296画素までは配置ピッチ1.9973μmから1.9983μmまで直線的にピッチが変化するものと近似した(図21の鎖線参照)。また、有効撮像領域の中心(0,0)からY軸方向に382画素までは配置ピッチ1.9973μm、382画素から最外周の972画素までは配置ピッチ1.9973μmから1.9979μmまで直線的にピッチが変化するものと近似した。そして、マイクロレンズの配置ピッチは1.997μm、1.998μm、1.999μmの3種とし、X軸方向、Y軸方向の両成分を考慮して、下記の表2のように5種の配置ピッチの組み合わせを設定して、マイクロレンズを有効撮像領域全面に配置する。
Figure 0004844513
具体的には、図9に示すように、有効撮像領域の中心(0,0)からX軸方向に382番目の画素までは配置ピッチ1.997μmと1.998μmを7:3でランダムに混在させる。また、383番目の画素から1040番目の画素までは配置ピッチ1.997μmと1.998μmを、383番目画素付近では存在比7:3としてピッチ1.998μmの存在率30%とし、1040番目画素付近ではピッチ1.998μmの存在率100%となるように線形にピッチ1.998μmの存在率を変化させてランダムに配置する。さらに、1041番目の画素から最外周1296番目画素までは、1041番目画素付近ではピッチ1.998μmの存在率を100%とし、1296番目画素付近ではピッチ1.998μmと1.999μmの存在比7:3としてピッチ1.998μmの存在率70%、ピッチ1.999μmの存在率30%となるように線形に存在率を変化させてランダムに配置する。
また、Y軸方向も同様とする。すなわち、有効撮像領域の中心(0,0)からY軸方向に382番目の画素までは配置ピッチ1.997μmと1.998μmを7:3でランダムに混在させる。さらに、383番目の画素から最外周972番目画素までは、383番目画素付近ではピッチ1.997μmと1.998μmの存在比7:3としてピッチ1.997μmの存在率70%、ピッチ1.998μmの存在率30%とし、972番目画素付近ではピッチ1.997μmと1.998μmの存在比1:9としてピッチ1.997μmの存在率10%、ピッチ1.998μmの存在率90%となるように線形に存在率を変化させてランダムに配置する。
以上により、有効撮像領域全域に1.997μm、1.998μm、1.999μmの3種の配置ピッチを有するマイクロレンズが配置され、部分部分での平均ピッチは、図21の鎖線に近似するように、ほぼ連続的に変化し、図20に示すような非線形のレンズ特性に対応したシェーディング補正が可能である。また、マスク作製の際にも、5倍体マスクであれば電子線描画グリッドは5nmとなり、グリッドを極端に小さくすることが避けられ、5倍体マスク上では本来描画グリッドに乗らない1nm未満の寸法を有効数字として必要とするようなピッチも表現することが可能である。
ここで、本発明における平均ピッチについて説明する。本発明における平均ピッチとは、ある画素に着目した際の、その画素を含む近傍の連続した画素の集合でのX軸方向またはY軸方向での配置ピッチの平均値である。例えば、図10に、第3の実施形態でのマイクロレンズのX軸方向の配置ピッチのうち、有効撮像領域中心からX軸方向383番目の画素からX軸最外周1296番目の画素までの配置ピッチの分布を示す。この例では、383番目の画素から1040番目の画素までは配置ピッチは1.997μmまたは1.998μmのいずれかの値をとり、1041番目の画素から最外周1296番目の画素までは配置ピッチは1.998μmまたは1.999μmのいずれかの値をとる(図9および図21鎖線を参照)。このマイクロレンズ配置において、有効撮像領域中心からN番目の画素の平均ピッチとして、N−4番目の画素からN+5番目の画素までの連続した10画素のX軸方向の配置ピッチの平均で表すとした場合、X軸方向383番目の画素からX軸最外周1296番目の画素までの平均ピッチの変化は、図11に実線で示されるようになる。図11に示されるように、0.0001μmという僅かな凹凸は有しながらも、X軸最外周方向に向けて略連続的に徐々に平均ピッチが増大している。そして、図21に鎖線で示される設計値を図11に鎖線で示すと、上記の実線で示される平均ピッチの変化は、設計値である鎖線を中心として振動してる。このことから、有効撮像領域全域に配設された1.997μm、1.998μm、1.999μmの3種の配置ピッチを有するマイクロレンズにおいて、各マイクロレンズの中心の座標位置(配置ピッチを累積した値に相当)が、図21の鎖線に近似した所望のピッチに基づく座標位置に十分近い値となっていることが確認できる。
尚、配置ピッチを平均化する区間を更に広くすれば、よりスムースに平均ピッチが変化するように表現できる。例えば、有効撮像領域中心からN番目の画素の平均ピッチとして、N−24番目の画素からN+25番目の画素までの連続した50画素のX軸方向の配置ピッチの平均で表すとした場合、X軸方向383番目の画素からX軸最外周1296番目の画素までの平均ピッチの変化は、図12に実線で示されるようになる。また、N−49番目の画素からN+50番目の画素までの連続した100画素のX軸方向の配置ピッチの平均で表すとした場合、X軸方向383番目の画素からX軸最外周1296番目の画素までの平均ピッチの変化は、図13に実線で示されるようになる。
上述の実施形態は例示であり、本発明の固体撮像素子はこれらに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、部分領域はモザイク状であるが、図14に示されるように、部分領域を有効撮像領域中心を中心とする同心の環状領域としてもよい。
[撮像装置]
図15は、本発明の撮像装置の一実施形態を示す概略断面図である。図15において、本発明の撮像装置31は、本発明の固体撮像素子32を備えた基板33と、固体撮像素子32の外側に配した封止用部材34と、この封止用部材34を介して固体撮像素子32と所望の間隙を設けて対向するように配設された保護材35とを備えている。また、固体撮像素子32は配線36、表裏導通ビア37を介して外部端子38に接続されている。このようなセラミックパッケージ型の撮像装置31は、種々のデジタルカメラ、ビデオカメラ等に使用することができ、カメラの高感度化、小型化、薄型化が可能である。
また、図16は、本発明の撮像装置の他の実施形態を示す概略断面図である。図16に示される本発明の撮像装置41は、携帯電話用カメラモジュールの例であり、本発明の固体撮像素子42を備えた基板43と、固体撮像素子42の外側に配した封止用部材44と、固体撮像素子42と所望の間隙を設けて対向するように配設された赤外カットフィルタ45と、赤外カットフィルタ45上に配設された鏡筒46と、この鏡筒46内に装着されたレンズユニット47を備えている。このような撮像装置41は、本発明の固体撮像素子42がシェーディング補正されていて高感度のものであるため、小型化、薄型化が可能である。
本発明の撮像装置は上述の実施形態に限定されるものではなく、固体撮像素子として本発明の固体撮像素子を備えるものであればよく、従来の種々の撮像装置の構成をそのまま採用することができる。
次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
[実施例]
まず、画素受光部ピッチ2.0μm、画素数2592個×1944個のCMOSイメージセンサーを形成したウェハを用意した。
次に、上記のウェハ上に、以下のようにして、下平坦化層、カラーフィルタ、上平坦化層、および、マイクロレンズを形成した。
(下平坦化層の形成)
ウェハ表面をスピンスクラパーで洗浄した後、光硬化型アクリル系透明樹脂材料(富士マイクロエレクトロニクスマテリアルズ(株)製 CT−2020L)をスピン塗布し、次いで、プリベーク、紫外線全面露光、ポストベークを行って下平坦化層(厚み0.3μm)を形成した。
(カラーフィルタの形成)
ネガ型感光性の赤色材料(R用材料)、緑色材料(G用材料)、青色材料(B用材料)として以下の材料を用意した。
R用材料:富士マイクロエレクトロニクスマテリアルズ(株)製 SR−4000L
G用材料:富士マイクロエレクトロニクスマテリアルズ(株)製 SG−4000L
B用材料:富士マイクロエレクトロニクスマテリアルズ(株)製 SB−4000L
G、R、Bの形成順序で、上記材料をスピン塗布し、プリベーク、1/5縮小型のi線ステッパーによる露光、現像、ポストベークを行って、RGBカラーフィルタ(厚み0.8μm)を形成した。尚、現像液として、富士マイクロエレクトロニクスマテリアルズ(株)製 CD−2000の50%希釈液を使用した。
ここで、上記のカラーフィルタの形成では、後述のマイクロレンズと同じく、本発明の技術思想を用い、各層の膜厚等を勘案して、カラーフィルタの配置ピッチを補正したフォトマスクを使用した。すなわち、図20に示されるようなレンズ特性におけるシェーディング補正として、カラーフィルタの配置ピッチを図23に実線で示した。この図23の実線は、マイクロレンズのシェーディング補正の例として、図3の鎖線、図21の実線に対応するものである。本実施例でのカラーフィルタの配置ピッチは、有効撮像領域の中心からX軸方向に382画素までは配置ピッチ1.9980μmとし、382画素から最外周の1296画素までは配置ピッチ1.9980μmから1.9987μmまで直線的にピッチが変化するものと近似した(図23の鎖線参照)。また、図23には示されていないが、有効撮像領域の中心からY軸方向に382画素までは配置ピッチ1.9980μmとし、382画素から最外周の972画素までは配置ピッチ1.9980μmから1.9985μmまで直線的にピッチが変化するものと近似した。この場合、カラーフィルタの配置ピッチは1.998μm、1.999μmの2種とし、X軸方向、Y軸方向の両成分を考慮して4種類の配置ピッチの組み合わせを設定して配置した。
(上平坦化層の形成)
RGBカラーフィルタ上に、光硬化型アクリル系透明樹脂材料(富士マイクロエレクトロニクスマテリアルズ(株)製 CT−2020L)をスピン塗布し、次いで、プリベーク、紫外線全面露光、ポストベークを行って上平坦化層(厚み0.3μm)を形成した。
(マイクロレンズの形成)
上平坦化層上に、マイクロレンズ材料としてJSR(株)製 MFR401Lをスピン塗布し、プリベーク、1/5縮小型のi線ステッパーによる露光、現像、後露光、ポストベークによるメルトフローを行って、マイクロレンズを形成した。尚、現像液として、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)の1.19%液を使用した。
上記の露光においては、図7にてB=C=0.1μmを基準とし、上述の第3の実施形態(図21に鎖線で示す近似を行う)に基く所定の配置ピッチ(1.997μm、1.998μm、1.999μmの3種のいずれか)で配列したマイクロレンズ用フォトマスクを使用した(表2、図9を参照)。このマイクロレンズ用フォトマスクの寸法Eは、基準ピッチA=1.999μmからE=1.799μmと決定され、配置ピッチ=1.998μmではD=0.001μm(1nm)となり(尚、B−D/2、C−D/2の値が1nm以下の端数を含むため、5倍体マスク上で5nmグリッドを維持するためには、それぞれ1.799μm、1.798μmに丸める必要がある)、また、配置ピッチ=1.997μmではD=0.002μm(2nm)となる。
次に、ボンディングパッド部の窓開けを行った。すなわち、ポジレジスト(住友化学(株)製 i線用ポジレジスト PFI−27)をスピン塗布し、次いで、プリベーク後、ボンディングパッド部およびスクライブ部に対応するパターンを有するフォトマスク用いて露光、現像を行い、ボンディングパッド部およびスクライブ部のレジストを除去し、その後、酸素アッシングを行って、当該箇所上の上平坦化層、下平坦化層をエッチング除去した。次いで、レジスト剥離液を用いてポジレジストを除去した。
次いで、ウェハのダイシングを行い、パッケージ組立を行って、本発明の固体撮像素子を作製した。
[比較例]
カラーフィルタ用のフォトマスクの配置ピッチを1.998μm(スケーリング率=99.900%)とし、マイクロレンズ用のフォトマスクの配置ピッチを1.9973μm(スケーリング率=99.865%)とした他は、実施例と同様にして固体撮像素子を作製した。
[評 価]
上述のように作製した固体撮像素子に関して、下記の条件で感度を測定し、結果を図17に示した。図17に示されるように、本発明の固体撮像素子は、シェーディング補正が有効になされ、その感度分布(図17に実線で示す)は比較例の固体撮像素子の感度分布(図17に鎖線で示す)に比べて約20%改善されていることが確認された。
これは、比較例でのマイクロレンズ配置ピッチが1.9973μm(一定)であり、図20のカメラレンズの像高、主光線入射角度の関係を示すプロットにおいて、像高(有効撮像領域中心からの距離の相当する)0.8mm未満の領域の、そのプロットの直線性が比較的良い領域に対応しているが、図20の像高0.8mm以上の領域では、像高の増加に対して主光線入射角度の増加割合が小さくなる非線形の特性であり、この領域で1.9973μmのマイクロレンズ配置ピッチを維持すると、周辺部に向うにつれて、主光線入射角度の増大に対して受光部(ピッチ2.0μm)とマイクロレンズのずれ量(受光部とマイクロレンズの配置ピッチを、有効撮像領域中心からその画素まで累積した値の差)が大きくなり過ぎる傾向となるため、周辺部で感度低下が生じていると考えられる。
一方、実施例でのマイクロレンズ配置ピッチは、有効撮像領域中心部の近傍では、比較例と同じく1.9973μmであるが、周辺部へ向うにつれて、その平均ピッチを1.9983μmまで徐々に増大(図21に鎖線で示す近似を参照)することにより、像高増加に対して主光線入射角度変化が緩和する領域にて、受光部(ピッチ2.0μm)とマイクロレンズのずれ量が増加するのを緩和しており、これにより、周辺部においても主光線入射角度に対して受光部とマイクロレンズのずれ量が適切に維持されると考えられる。
(感度の測定条件)
作製した固体撮像素子に、カメラレンズとして図20に示す特性のものを用い、
白色光源に対するX軸方向の感度分布を測定した。
小型で高信頼性の固体撮像素子、撮像装置が要求される種々の分野において適用できる。
本発明の固体撮像素子の一例を示す概略構成図である。 本発明の固体撮像素子を説明するための部分領域毎の配置ピッチを示す図である。 本発明の固体撮像素子を説明するための部分領域毎の配置ピッチを示す図である。 本発明の固体撮像素子の一実施形態におけるマイクロレンズの配置を説明するための図である。 図4において円で囲んだ部分領域(1)、(2)、(4)、(5)の拡大図である。 本発明の固体撮像素子の他の実施形態におけるマイクロレンズの配置を説明するための図である。 マイクロレンズ用フォトマスクの一画素分を示す図である。 図6に示される部分領域でマイクロレンズをランダム配置した例を示す図である。 本発明の固体撮像素子の他の実施形態におけるマイクロレンズの配置を説明するための図である。 本発明の固体撮像素子の実施形態におけるマイクロレンズの配置ピッチの分布を示す図である。 本発明における平均ピッチを説明するための図である。 本発明における平均ピッチを説明するための図である。 本発明における平均ピッチを説明するための図である。 本発明の固体撮像素子における部分領域の他の例を示す図である。 本発明の撮像装置の一例を説明するための図である。 本発明の撮像装置の他の例を説明するための図である。 実施例における感度測定の結果を示す図である。 固体撮像素子におけるシェーディング現象を説明するための図である。 固体撮像素子におけるシェーディングの補正を説明するための図である。 撮像装置に用いられるレンズの主光線入射角度と像高の関係を示した図である。 固体撮像素子におけるシェーディングの補正をする際のマイクロレンズ配置を説明するための図である。 従来の固体撮像素子におけるシェーディングの補正を説明するための図である。 固体撮像素子におけるシェーディングの補正をする際のカラーフィルタ配置を説明するための図である。
符号の説明
1…固体撮像装置
2…基板
3…受光部
4…遮光膜
5…パッシベーション層
6…遮光層
7…下平坦化層
8…カラーフィルタ
9…上平坦化層
10…マイクロレンズアレイ
11…マイクロレンズ
31,41…撮像装置
32,42…固体撮像素子

Claims (11)

  1. 所定のピッチで2次元配置された複数の受光部と、個々の前記受光部に対応させて複数のマイクロレンズが2次元配置されてなるマイクロレンズアレイとを少なくとも備え、該マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズの配置ピッチが、像高が大きいほど像高の増加に対し主光線入射角の増加割合が小さくなる非線形のレンズ特性であるカメラレンズに適合するように、有効撮像領域の中心から周辺に向って変化している固体撮像素子において、
    有効撮像領域の中心からX軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとY軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとはそれぞれ2種以上で設定され、かつ、X軸方向のマイクロレンズの異なる配置ピッチ間におけるピッチ差の中の最小ピッチ差、および、Y軸方向のマイクロレンズの異なる配置ピッチ間におけるピッチ差の中の最小ピッチ差は0.2nm以上であり、前記有効撮像領域は中心から周辺に向って複数の部分領域に分割され、該複数の部分領域にはX軸方向の配置ピッチとY軸方向の配置ピッチの組み合わせが異なる部分領域が存在し、個々の部分領域内の配置ピッチは一律であり、配置ピッチが異なる部分領域が隣接する境界部には、隣接する部分領域における各々の配置ピッチのマイクロレンズが混在している中間帯状部が存在し、部分領域毎のマイクロレンズの配置ピッチの平均が、有効撮像領域の中心から周辺に向って大きくなる傾向であることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記中間帯状部における異なる配置ピッチのマイクロレンズの混在比率は1:0〜0:1の範囲内で連続的に変化することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 所定のピッチで2次元配置された複数の受光部と、個々の前記受光部に対応させて複数のマイクロレンズが2次元配置されてなるマイクロレンズアレイとを少なくとも備え、該マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズの配置ピッチが、像高が大きいほど像高の増加に対し主光線入射角の増加割合が小さくなる非線形のレンズ特性であるカメラレンズに適合するように、有効撮像領域の中心から周辺に向って変化している固体撮像素子において、
    有効撮像領域の中心からX軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとY軸方向のマイクロレンズの配置ピッチとはそれぞれ2種以上で設定され、かつ、X軸方向のマイクロレンズの異なる配置ピッチ間におけるピッチ差の中の最小ピッチ差、および、Y軸方向のマイクロレンズの異なる配置ピッチ間におけるピッチ差の中の最小ピッチ差は0.2nm以上であり、前記有効撮像領域は中心から周辺に向って複数の部分領域に分割され、該複数の部分領域には配置ピッチの異なるマイクロレンズが混在している部分領域が存在し、部分領域毎のマイクロレンズの配置ピッチの平均が、有効撮像領域の中心から周辺に向って大きくなる傾向であることを特徴とする固体撮像素子。
  4. 部分領域内での配置ピッチの異なるマイクロレンズの混在比率は、該部分領域内において有効撮像領域の中心から周辺に向う方向に沿って変化していることを特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子。
  5. 部分領域内での配置ピッチの異なるマイクロレンズの混在比率は、該部分領域内においてほぼ均一であることを特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子。
  6. 部分領域内で配置ピッチの異なるマイクロレンズがランダムに配置されていることを特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子。
  7. 有効撮像領域に対応するマイクロレンズアレイの外形形状は方形であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の固体撮像素子。
  8. 有効撮像領域に対応するマイクロレンズアレイの外形形状は撮像領域の中心に向って湾曲あるいは屈曲した形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の固体撮像素子。
  9. 前記部分領域はモザイク状であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の固体撮像素子。
  10. 前記部分領域は有効撮像領域中心を中心とする同心の環状領域であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の固体撮像素子。
  11. 像高が大きいほど像高の増加に対し主光線入射角の増加割合が小さくなる非線形のレンズ特性であるカメラレンズと、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の固体撮像素子を備えることを特徴とする撮像装置。
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