JP4941221B2 - 固体撮像素子およびそれを用いた撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像素子と撮像装置に係り、特に複数の受光部と微小な集光レンズ(マイクロレンズ)を配設した固体撮像素子と、この固体撮像素子を使用した撮像装置に関する。
近年、静止画像、動画像を撮像するデジタルカメラ、ビデオカメラが様々な分野で普及してきている。これらのカメラには、CCD、CMOS等の固体撮像素子が用いられているが、半導体技術の進歩とともに、固体撮像素子の画素の微細化が一段と進み、カメラ自体の小型化も進んできている。このような固体撮像素子には、受光部に入射する光量を増し、感度を向上させるためのマイクロレンズが各画素の受光部に対応して設けられている。
ここで、固体撮像素子には有効撮像領域周辺で感度が低下するシェーディングという現象がある。このシェーディングは、図13に示されるように、カメラレンズから入射する光が、有効撮像領域中心ではほぼ垂直に入射するのに対し、有効撮像領域周辺に向うにつれて入射角度が大きくなり、有効撮像領域周辺での受光部51に対する入射光量の低下が起こることにより生じる現象である。
従来、シェーディングを防止するために、カメラレンズからの主光線入射角度を考慮して、有効撮像領域の中心ではマイクロレンズ52を受光部51の位置に配列し、有効撮像領域の周辺部では、受光部51の位置とずらしてマイクロレンズ52を配列することが行われている(図14参照)。例えば、有効撮像領域の中心から周辺部へ向って微小スケーリングをかけてマイクロレンズを配列することにより、受光部の配列ピッチに対してマイクロレンズの配列ピッチをわずかに小さく設定することが行われている(特許文献1)。これにより、有効撮像領域中心では、受光部とマイクロレンズの位置にズレはないが、周辺に向うにつれて、対応する受光部位置に対しマイクロレンズの位置が徐々に有効撮像領域中心方向へずれたものとなる。また、マイクロレンズの下に屈折部を設け、この屈折部の傾斜角度の大きさを、有効撮像領域の中心から周辺部へ向って徐々に大きくすることによりシェーディングを補正することが提案されている(特許文献2)。
特開平6−140609号公報 特開2004−144841号公報
デジタルカメラ、ビデオカメラ等の小型化が進むに伴い、カメラレンズ光学系も小型化、薄型化が進み、カメラレンズが固体撮像素子に接近して配設されるため、固体撮像素子の有効撮像領域周辺部では、カメラレンズより入射する主光線の入射角度はますます大きくなり、シェーディング補正をよりいっそう緻密に行うことが求められている。
例えば、上述のマイクロレンズの傾斜角度を変化させる方法によるシェーディング補正を考える。露光装置の解像限界以下の大きさのドットパターンをマスク上に配置してなる階調表現を有するフォトマスクを用いてフォトリソグラフィ方式で屈折部を有するマイクロレンズを製造する場合において、1画素分の領域上に表現されるドット数が20個×20個とすると、使用するフォトマスクは、マイクロレンズを形成するための20個×20個のドット(図15)と、屈折部に所望の傾斜をもたせるための20個×20個のドット(図16)とを加味したものとなる。そして、屈折部の最も高い部分に対応する部分は、図16の20個×20個のドットの中で、右端のドット列(図に矢印で示した列)となる。しかし、この右端の20個のドットにて傾斜角度の階調表現を行う場合、フォトマスクの光透過率は0/20〜20/20の範囲であり、20階調程度しか表現できない。したがって、例えば、有効撮像領域の中心から周辺へ向って320画素が配列され、屈折部に必要な最大傾斜角度が40°であるとき、平均的に40°を320段階で表現する必要があるが、上記の例では20階調程度しか表現できない。
また、図16の右端のドット列にて320階調を表現しようとすると、1画素中に320個×320個のドットを配置する必要がある。しかし、例えば、画素サイズを2μm×2μmとしたとき、5倍体フォトマスク上では1画素サイズが10μm×10μmとなり、この1辺を320ドットに分割すると、1ドットの寸法は30nm程度となってしまい、現状のフォトマスク作製技術では製造が困難である。
一方、マイクロレンズの傾斜を段階的に変化させてシェーディング補正を行うこともできる。例えば、図17に示されるようなカメラレンズ特性に起因して生じる図18で示すシェーディングを補正する場合を想定する。この場合、図1の主光線入射角度に対応して、図19に示すように、有効撮像領域を複数に分割して部分領域(図示では6個)を設定し、これらの部分領域間で段階的にマイクロレンズの傾斜角度を変化させることになる。しかし、部分領域間には、傾斜角度の異なるマイクロレンズが存在する境界線(集光効率が段階的に変化する部位)が必ず発生し、このような境界線上には微妙に感度の異なる受光部の隣接する部分が連続し、これが線状の感度ムラとなり製品品質を大きく損なうという問題がある。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、シェーディングを防止した固体撮像素子と、このような固体撮像素子を使用した撮像装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の固体撮像素子は、所定のピッチで2次元配置された複数の受光部と、個々の前記受光部に対応させて複数のマイクロレンズが2次元配置されてなるマイクロレンズアレイとを少なくとも備えている固体撮像素子において、マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズは、受光部面に平行な面に対するマイクロレンズ底面の傾斜角度が異なる2種以上のマイクロレンズからなり、有効撮像領域は中心から周辺に向って複数の部分領域に分割され、個々の部分領域内には傾斜角度が同じマイクロレンズが配置され、マイクロレンズ底面の傾斜角度が異なる部分領域が隣接する境界部には、隣接する部分領域における各々の傾斜角度のマイクロレンズが混在している中間帯状部が存在し、隣接するマイクロレンズの傾斜角度の差が10°以下であり、マイクロレンズの平均的傾斜角度が、有効撮像領域の中心から周辺に向って大きくなる傾向であり、前記中間帯状部での傾斜角度が異なるマイクロレンズの配置は、混在比率が1:1で均一な配置、あるいは、混在比率が1:0〜0:1の範囲内で連続的に変化するような配置、あるいは、ランダムな配置であるような構成とした。
また、本発明の固体撮像素子は、所定のピッチで2次元配置された複数の受光部と、個々の前記受光部に対応させて複数のマイクロレンズが2次元配置されてなるマイクロレンズアレイとを少なくとも備えている固体撮像素子において、マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズは、受光部面に平行な面に対するマイクロレンズ底面の傾斜角度が異なる2種以上のマイクロレンズからなり、有効撮像領域は中心から周辺に向って複数の部分領域に分割され、該複数の部分領域には、傾斜角度の異なるマイクロレンズが混在しているような部分領域が存在し、隣接するマイクロレンズの傾斜角度の差が10°以下であり、マイクロレンズの平均的傾斜角度が、有効撮像領域の中心から周辺に向って大きくなる傾向であり、傾斜角度の異なるマイクロレンズが混在している前記部分領域内での傾斜角度の異なるマイクロレンズの配置は、傾斜角度の異なるマイクロレンズの混在比率が該部分領域内において有効撮像領域の中心から周辺に向う方向に沿って変化し、かつ、傾斜角度の小さいマイクロレンズが傾斜角度の大きいマイクロレンズよりも有効撮像領域の周辺寄りに少なくとも1個存在する配置、あるいは、混在比率が該部分領域内において均一である配置、あるいは、ランダムな配置であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記部分領域はモザイク状であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記部分領域は有効撮像領域中心を中心とする同心の環状領域であるような構成とした。
本発明の撮像装置は、上述の固体撮像素子を備えるような構成とした。
このような本発明の固体撮像素子は、カメラレンズの主光線入射角と像高の関係等のレンズ特性に適合した最適なマイクロレンズの傾斜配置を行うことができ、緻密なシェーディング補正が可能であり、かつ、隣接するマイクロレンズの傾斜角度の差が10°以下であるので、感度バラツキが小さく、また、電子線描画による5倍体マスクの作製が可能であり、マイクロレンズのマスク設計段階で全領域のマイクロレンズを個別に設計するという煩雑な操作が不要であり、緻密なシェーディング補正を容易に行えるという効果が奏される。
本発明の撮像装置は、シェーディングが防止され、有効撮像領域内で、斜め入射に起因するケラレ等のロスが少なく、入射光量に対しての効率分布の少ない高品位のものであり、小型化、薄型化が可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[固体撮像素子]
図1は本発明の固体撮像素子の一例を示す概略構成図である。図1において、固体撮像素子1は、一定の配置ピッチで設けられた複数の受光部3と遮光膜4を備える基板2と、遮光層6を備えたパッシベーション層5を介して基板2と対向するように積層された下平坦化層7、カラーフィルタ8、上平坦化層9、および、マイクロレンズアレイ10を有している。マイクロレンズアレイ10は、個々の受光部3に対応させて複数のマイクロレンズ11が2次元配置されたものである。そして、一定の配置ピッチで設けられた複数の受光部3に対して、マイクロレンズアレイ10を構成するマイクロレンズ11は、受光部3がなす面に平行な面に対するマイクロレンズ底面の傾斜角度が異なる2種以上のマイクロレンズからなるものである。尚、本発明の固体撮像素子は、図1に示す構成に限定されるものではない。
ここで、マイクロレンズ底面の傾斜角度について説明する。図2は、上平坦化層9上に形成されたマイクロレンズ11を示す図である。図2において、上平坦化層9の上面は受光部3がなす面に平行な面であり、有効撮像領域の中心領域では、マイクロレンズ11の底面11aは傾斜しておらず、上平坦化層9の上面9aとなす傾斜角度は0°である。また、周辺方向に位置するマイクロレンズ11は、上平坦化層9の上面9aに対して角度θで傾斜して有効撮像領域の周辺部方向を向く傾斜面12aを有する楔形基部12上に配設されている。したがって、マイクロレンズ11の底面11aは、上平坦化層9の上面9aと傾斜角度θをなしている。この傾斜角度θは有効撮像領域の中心から周辺方向に向って大きくなる傾向で変化する。
このような所望の傾斜角度をもつマイクロレンズの形成は、例えば、以下のように行うことができる。まず、上平坦化層9上に、露光量に応じて残膜厚が変化する感光性樹脂層を形成する。この感光性樹脂層を、露光波長では解像しない微細なドットパターンの分布によって露光する際の透過光量(露光量)分布を制御するフォトマスクであって、形成する楔形基部の形状に合わせて作製されたフォトマスクを用いて露光し、現像することにより、所望の傾斜角度をもつ楔形基部12を形成する。次に、マイクロレンズ用の感光性樹脂材料を用いて、楔形基部12上にマイクロレンズ11を形成する。
また、マイクロレンズ11と楔形基部12を同時に形成することもできる。例えば、例えば、図2に示す楔形基部と、その上のマイクロレンズを一体化した傾斜マイクロレンズを作製するために、その高さ分布と、使用するマイクロレンズ用レジストの露光量と残膜厚との関係から、1つの傾斜マイクロレンズを表現するマスクの透過率分布を求め、その透過率分布を1画素あたり数十個×数十個のドットパターンの配置にて表現してなる傾斜マイクロレンズ形成用マスクを用いて露光することにより形成することができる。マスクパターンとしては、例えば、図15に示すようなマイクロレンズ形成用のマスクパターンと、図16に示すような楔形基部形成用のマスクパターンとを加味したようなものとなる。
本発明の固体撮像素子1は、有効撮像領域を中心から周辺に向って複数の部分領域に分割し、個々の部分領域内には傾斜角度が同じマイクロレンズを配置し、マイクロレンズ底面の傾斜角度が異なる部分領域が隣接する境界部には、隣接する部分領域における各々の傾斜角度のマイクロレンズが混在している中間帯状部を設けたものである。また、隣接するマイクロレンズの傾斜角度の差を10°以下とするものである。この傾斜角度の差が10°を超えると、画素間の感度差が約5%を超えることとなり、感度バラツキが大きくなって好ましくない。
上記の本発明の固体撮像素子を、図17に示されるようなカメラレンズ特性に起因して生じる図18で示すシェーディングを補正する場合を例として説明する。この場合、図3に示すように、有効撮像領域の中心からX軸方向を(1)〜(6)の6個の部分領域に分割し、図3に実線で示されるように、各部分領域内では傾斜角度が同じマイクロレンズが配置されている。そして、部分領域が隣接する境界部には、隣接する部分領域における各々の傾斜角度のマイクロレンズが混在する中間帯状部を設ける。
尚、部分領域の大きさは適宜設定することができ、例えば、幅を100〜10,000μmの範囲、あるいは、幅方向の画素数を50〜2,000個の範囲となるように設定することができる。
上記の中間帯状部での傾斜角度が異なるマイクロレンズの混在比率は、例えば、1:1とした場合には、図3に実線で示されるように、隣接する部分領域の中間的な傾斜角度をもつマイクロレンズが配設された状態が中間帯状部に出現する。これにより、6個の部分領域における階段状変化は細分化され、部分領域間の境界線上に微妙に感度の異なる受光部が形成されることが防止され、線状の感度ムラ等の欠陥を防止することができる。
また、中間帯状部における傾斜角度が異なるマイクロレンズの混在比率を連続的に、すなわち、1:0〜0:1に変化させた場合には、図3に鎖線で示されるように、マイクロレンズの傾斜角度変化を更にスムースなものとすることができる。
尚、中間帯状部の幅は適宜設定することができ、例えば、部分領域の幅の1〜50%の範囲で、あるいは、20〜5,000μmの範囲で設定することができる。
また、本発明の固体撮像素子1は、有効撮像領域は中心から周辺に向って複数の部分領域に分割され、これらの複数の部分領域には、傾斜角度の異なるマイクロレンズが混在しているような部分領域が存在させたものとし、隣接するマイクロレンズの傾斜角度の差を10°以下としたものである。この傾斜角度の差が10°を超えると、画素間の感度差が約5%を超えることとなり、感度バラツキが大きくなって好ましくない。
このような本発明の固体撮像素子について、図17に示されるようなカメラレンズ特性に起因して生じる図18で示すシェーディングを補正する場合を例として説明する。この場合、図4に示すように、有効撮像領域の中心からX軸方向を(1)〜(6)の6個の部分領域に分割する。そして、部分領域(1)では、傾斜角度が0°と5°の2種のマイクロレンズを混在させて配置する。すなわち、部分領域(1)の左側(有効撮像領域の中心側)では傾斜角度0°のマイクロレンズの比率を100%とし、右側(周辺方向)に向うにつれて傾斜角度5°のマイクロレンズの混在比率を徐々に増やしながら2種のマイクロレンズをランダムに配置し、部分領域(1)では傾斜角度5°のマイクロレンズの比率を100%とする。以下、部分領域(2)では、傾斜角度が5°と9.7°の2種のマイクロレンズ、部分領域(3)では、傾斜角度が9.7°と14.5°の2種のマイクロレンズ、部分領域(4)では、傾斜角度が14.5°と18.4°の2種のマイクロレンズ、部分領域(5)では、傾斜角度が18.4°と20°の2種のマイクロレンズ、部分領域(6)では、傾斜角度が20°と19.6°の2種のマイクロレンズを、上述の部分領域(1)と同様に混在させて配置する。
これにより、ほぼ連続的に図17のカメラレンズ特性に対応した傾斜角度変化、すなわち、マイクロレンズの平均的傾斜角度が非線形に変化することが可能となる。尚、本発明における平均的傾斜角度とは、ある画素に着目した際の、その画素を含む近傍の連続した画素の集合でのマイクロレンズ底面の傾斜角度の平均値である。
次に、本発明の固体撮像素子について実施形態を挙げて説明する。
(第1の実施形態)
図5は、本発明の固体撮像素子の一実施形態におけるマイクロレンズの配置を説明するための図である。本実施形態の固体撮像素子は、有効撮像領域を中心から周辺に向って複数の部分領域に分割し、個々の部分領域内には傾斜角度が同じマイクロレンズを配置し、マイクロレンズ底面の傾斜角度が異なる部分領域が隣接する境界部には、隣接する部分領域における各々の傾斜角度のマイクロレンズが混在している中間帯状部を設け、さらに、隣接するマイクロレンズの傾斜角度の差を10°以下としたものである。
図5に示される例では、画素サイズ2μm×2μm、画素数1920個×1080個の横長(横:縦=16:9)画面の固体撮像素子を想定しており、X軸方向にて徐々にマイクロレンズ底面の傾斜角度を変化させて、X軸方向のシェーディング補正を行ったものである。図5に示されるように、複数のマイクロレンズから構成されるマイクロレンズアレイにおいて、有効撮像領域は、中心(0,0)からX軸方向に(1)〜(5)、(2′)〜(5′)の9種の部分領域に分割されている。部分領域(1)は有効撮像領域の中心(0,0)を含むものであり、マイクロレンズ底面の傾斜角度が0°であり、その外側に位置する部分領域(2)はマイクロレンズ底面の傾斜角度が5°、領域(2′)はマイクロレンズ底面の傾斜角度が5°であり、その外側に位置する部分領域(3)はマイクロレンズ底面の傾斜角度が10°、領域(3′)はマイクロレンズ底面の傾斜角度が10°であり、その外側に位置する部分領域(4)はマイクロレンズ底面の傾斜角度が15°、領域(4′)はマイクロレンズ底面の傾斜角度が15°であり、その外側に位置する部分領域(5)はマイクロレンズ底面の傾斜角度が20°、領域(5′)はマイクロレンズ底面の傾斜角度が20°である。
そして、隣接する部分領域には鎖線で示すような中間帯状部が設定されており、これらの中間帯状部には隣接する部分領域における各々の傾斜角度のマイクロレンズが混在している。例えば、部分領域(2)と部分領域(3)の中間領域では、傾斜角度が5°のマイクロレンズと傾斜角度が10°のマイクロレンズとが混在する。この混在比率は、例えば、1:1とすることができ、また、2種の傾斜角度のマイクロレンズの混在比率を1:0〜0:1の範囲内で連続的に変化させてもよい。例えば、部分領域(2)側では傾斜角度が5°のマイクロレンズが2/3、傾斜角度が10°のマイクロレンズが1/3の比率で混在し、部分領域(3)側では傾斜角度が5°のマイクロレンズが1/3、傾斜角度が10°のマイクロレンズが2/3の比率で混在するように連続的に変化させることにより、部分領域(2)と部分領域(3)の境界部付近でのスムースな傾斜角度変化が可能となる。さらに、部分領域(2)側では傾斜角度が5°のマイクロレンズの比率をほぼ100%とし、部分領域(3)に向うにつれて傾斜角度が10°のマイクロレンズの比率を高め、部分領域(3)側では傾斜角度が10°のマイクロレンズがほぼ100%となるように混在させることにより、部分領域(2)と部分領域(3)の境界部付近でのマイクロレンズの傾斜角度の変化が更にスムースなものとなる。他の部分領域間の中間帯状部も、上記と同様に2種の傾斜角度のマイクロレンズの混在させることができる。
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態では、有効撮像領域をX軸方向に複数の部分領域に分割し、X方向に徐々にマイクロレンズ底面の傾斜角度を変化させてシェーディング補正を行っているが、有効撮像領域を360°全方位に亘って複数の部分領域に分割してシェーディング補正を行うこともできる。図6はこのような実施形態を示す図であり、部分領域Aは有効撮像領域の中心を含む円形の領域であり、配置されているマイクロレンズは、底面の傾斜角度が0°のものである。その外側には環状の中間帯状部(斜線を付した領域)を介してB1〜B12の12個の部分領域が設けられており、有効撮像領域の中心から30°毎(15°、45°、75°、105°、135°、165°、195°、225°、255°、285°、315°、345°)に放射状に延びる線(一点鎖線で示す)と平行に有効撮像領域の中心方向に底面が5°傾斜したマイクロレンズが各部分領域毎に配置されている。また、各部分領域B1〜B12の間にも中間帯状部(斜線を付した領域)が設けられている。これらの部分領域B1〜B12の外側には環状の中間帯状部(斜線を付した領域)を介してC1〜C12の12個の部分領域が設けられており、有効撮像領域の中心から30°毎に放射状に延びる線(一点鎖線で示す)と平行に有効撮像領域の中心方向に底面が10°傾斜したマイクロレンズが各部分領域毎に配置されている。また、各部分領域C1〜C12の間にも中間帯状部(斜線を付した領域)が設けられている。これらの部分領域C1〜C12の外側には環状の中間帯状部(斜線を付した領域)を介してD1〜D12の12個の部分領域が設けられており、有効撮像領域の中心から30°毎に放射状に延びる線(一点鎖線で示す)と平行に有効撮像領域の中心方向に底面が15°傾斜したマイクロレンズが各部分領域毎に配置されている。尚、横長(横:縦=16:9)画面の固体撮像素子を想定しているため、D3、D4、D9、D10の4個の部分領域は存在しない。また、各部分領域D1〜D12の間にも中間帯状部(斜線を付した領域)が設けられている。さらに、これらの部分領域D1〜D12の外側には環状の中間帯状部(斜線を付した領域)を介してE1〜E12の12個の部分領域が設けられており、有効撮像領域の中心から30°毎に放射状に延びる線(一点鎖線で示す)と平行に有効撮像領域の中心方向に底面が20°傾斜したマイクロレンズが各部分領域毎に配置されている。ここでも、横長(横:縦=16:9)画面の固体撮像素子を想定しているため、E2〜E5、E8〜E11の8個の部分領域は存在しない。また、各部分領域E1〜E12の間にも中間帯状部(斜線を付した領域)が設けられている。
そして、隣接する部分領域間に設定された中間帯状部には、隣接する部分領域における各々の傾斜角度のマイクロレンズが混在して配置される。図7は図6において鎖線の円で囲んだ部分領域B6、B7、C6、C7の拡大図であり、隣接する部分領域間に設定される中間帯状部には斜線を付して示している。この図7の部分領域B6と部分領域B7の境界の中間帯状部には、165°に延びる線と平行に有効撮像領域の中心方向に底面が5°傾斜したマイクロレンズ(B6)と、195°に延びる線と平行に有効撮像領域の中心方向に底面が5°傾斜したマイクロレンズ(B7)とが混在して配置される。このような2種のマイクロレンズの混在比率は、例えば、マイクロレンズ(B6)とマイクロレンズ(C6)とが交互となるような1:1とすることができる。また、2種のマイクロレンズの混在比率を1:0〜0:1の範囲内で連続的に変化させてもよい。例えば、中間帯状部の部分領域B6側ではマイクロレンズ(B6)が2/3、マイクロレンズ(B7)が1/3の比率で混在し、部分領域B7側ではマイクロレンズ(B6)が1/3、マイクロレンズ(B7)が2/3の比率で混在するように連続的に変化させることにより、部分領域B6と部分領域B7の境界部付近でのスムースな傾斜角度の変化が可能となる。さらに、中間帯状部の部分領域B6側ではマイクロレンズ(B6)の比率をほぼ100%とし、部分領域B7に向うにつれてマイクロレンズ(B7)の比率を高め、部分領域B7側ではマイクロレンズ(B7)がほぼ100%となるように混在させることにより、部分領域B6と部分領域B7の境界部付近でのマイクロレンズの傾斜角度の変化が更にスムースなものとなる。
同様に、部分領域C6と部分領域C7の境界の中間帯状部には、165°に延びる線と平行に有効撮像領域の中心方向に底面が10°傾斜したマイクロレンズ(C6)と、195°に延びる線と平行に有効撮像領域の中心方向に底面が10°傾斜したマイクロレンズ(C7)とが混在して配置される。一方、部分領域B6と部分領域C6の境界の中間帯状部には、165°に延びる線と平行に有効撮像領域の中心方向に底面が5°傾斜したマイクロレンズ(B6)と、同じく165°に延びる線と平行に有効撮像領域の中心方向に底面が10°傾斜したマイクロレンズ(C6)とが混在して配置される。また、部分領域B7と部分領域C7の境界の中間帯状部には、195°に延びる線と平行に有効撮像領域の中心方向に底面が5°傾斜したマイクロレンズ(B7)と、同じく195°に延びる線と平行に有効撮像領域の中心方向に底面が10°傾斜したマイクロレンズ(C7)とが混在して配置される。これらの中間帯状部における2種のマイクロレンズの混在比率は、上述の中間帯状部と同様とすることができる。
また、中間帯状部が交差する部分については、例えば、図8(A)に示すように、隣接する中間帯状部の境界を交差中心の向けて斜め方向に設けることもでき、また、図8(B)に示すように、交差する部分(斜線を付した部分)に隣接する4つの部分領域B6、B7、C6、C7に配置されるマイクロレンズの全て種類を混在して配置してもよい。この場合、混在比率は、有効撮像領域の中心方向(図8(B)の矢印a方向)に向けて傾斜角度が徐々に大きくなるように配置してもよく、また、4種のマイクロレンズをランダムに配置して、交差する部分での混在比率を均等にしてもよい。
(第3の実施形態)
本実施形態の固体撮像素子は、有効撮像領域は中心から周辺に向って複数の部分領域に分割され、これらの複数の部分領域には、傾斜角度の異なるマイクロレンズが混在しているような部分領域が存在させたものとし、隣接するマイクロレンズの傾斜角度の差を10°以下としたものである。
図9は本実施形態の固体撮像素子のマイクロレンズ配置図である。図9において、(0,0)点は有効撮像領域の中心点を示し、図面が煩雑になるのを避けるために、中心点から右上の1/4の領域の30個×20個の画素のみを示している。図9に示される固体撮像素子では、X軸方向に(X1)〜(X6)の6分割とされ、1個の部分領域は5個×20個の画素からなっている。また、マイクロレンズは、マイクロレンズ底面の傾斜角度が0°(図では白で表示している)のもの、マイクロレンズ底辺がX軸の0点方向に5°傾斜したもの(図では斜線を付して表示している)、2種類で構成されている。そして、傾斜角度5°のマイクロレンズの存在確率はX軸の周辺方向に向けて5画素毎に0%から100%まで20%づつ変化し、Y軸方向の20画素でのマイクロレンズの配置は均一となっている。すなわち、部分領域(X1)内では、X軸方向5個のマイクロレンズがすべて傾斜角度0°のもの(傾斜角度5°のマイクロレンズの存在確率0%)、部分領域(X2)内では、X軸方向5個のうち、傾斜角度5°のマイクロレンズが1個(存在確率20%)、部分領域(X3)内では、X軸方向5個のうち、傾斜角度5°のマイクロレンズが2個(存在確率40%)、部分領域(X4)内では、X軸方向5個のうち、傾斜角度5°のマイクロレンズが3個(存在確率60%)、部分領域(X5)内では、X軸方向5個のうち、傾斜角度5°のマイクロレンズが4個(存在確率80%)、部分領域(X6)内では、X軸方向5個全てが傾斜角度5°のマイクロレンズ(存在確率100%)となっている。
この例では、20%づつの段階的変化であるが、実際の固体撮像素子は少なくとも数百画素×数百画素の配列を有している。例えば、X軸方向に600画素の配列がある場合、上記の同じように1個の部分領域を5個×20個の100画素で設定すると、X軸方向に5画素毎(部分領域毎)に傾斜角度5°のマイクロレンズを1個づつ増やせば、傾斜角度5°のマイクロレンズの存在確率が2%づつ変化し、ほぼ連続的に変化させることができる。
上述の実施形態は例示であり、本発明の固体撮像素子はこれらに限定されるものではない。
[撮像装置]
図10は、本発明の撮像装置の一実施形態を示す概略断面図である。図10において、本発明の撮像装置31は、本発明の固体撮像素子32を備えた基板33と、固体撮像素子32の外側に配した封止用部材34と、この封止用部材34を介して固体撮像素子32と所望の間隙を設けて対向するように配設された保護材35とを備えている。また、固体撮像素子32は配線36、表裏導通ビア37を介して外部端子38に接続されている。このようなセラミックパッケージ型の撮像装置31は、種々のデジタルカメラ、ビデオカメラ等に使用することができ、カメラの高感度化、小型化、薄型化が可能である。
また、図11は、本発明の撮像装置の他の実施形態を示す概略断面図である。図11に示される本発明の撮像装置41は、携帯電話用カメラモジュールの例であり、本発明の固体撮像素子42を備えた基板43と、固体撮像素子42の外側に配した封止用部材44と、固体撮像素子42と所望の間隙を設けて対向するように配設された赤外カットフィルタ45と、赤外カットフィルタ45上に配設された鏡筒46と、この鏡筒46内に装着されたレンズユニット47を備えている。このような撮像装置41は、本発明の固体撮像素子42がシェーディング補正されていて高感度のものであるため、小型化、薄型化が可能である。
本発明の撮像装置は上述の実施形態に限定されるものではなく、固体撮像素子として本発明の固体撮像素子を備えるものであればよく、従来の種々の撮像装置の構成をそのまま採用することができる。
次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
[実施例]
まず、画素受光部ピッチ2.0μm、画素数1920個×1080個のCMOSイメージセンサーを形成したウェハを用意した。
次に、上記のウェハ上に、以下のようにして、下平坦化層、カラーフィルタ、上平坦化層、および、マイクロレンズを形成した。
(下平坦化層の形成)
ウェハ表面をスピンスクラパーで洗浄した後、光硬化型アクリル系透明樹脂材料(富士マイクロエレクトロニクスマテリアルズ(株)製 CT−2020L)をスピン塗布し、次いで、プリベーク、紫外線全面露光、ポストベークを行って下平坦化層(厚み0.3μm)を形成した。
(カラーフィルタの形成)
ネガ型感光性の赤色材料(R用材料)、緑色材料(G用材料)、青色材料(B用材料)として以下の材料を用意した。
R用材料:富士マイクロエレクトロニクスマテリアルズ(株)製 SR−4000L
G用材料:富士マイクロエレクトロニクスマテリアルズ(株)製 SG−4000L
B用材料:富士マイクロエレクトロニクスマテリアルズ(株)製 SB−4000L
G、R、Bの形成順序で、上記材料をスピン塗布し、プリベーク、1/5縮小型のi線ステッパーによる露光、現像、ポストベークを行って、RGBカラーフィルタ(厚み0.8μm)を形成した。尚、現像液として、富士マイクロエレクトロニクスマテリアルズ(株)製 CD−2000の50%希釈液を使用した。また、カラーフィルタの配置ピッチは2μmとした。
(上平坦化層の形成)
RGBカラーフィルタ上に、光硬化型アクリル系透明樹脂材料(富士マイクロエレクトロニクスマテリアルズ(株)製 CT−2020L)をスピン塗布し、次いで、プリベーク、紫外線全面露光、ポストベークを行って上平坦化層(厚み0.3μm)を形成した。
(マイクロレンズの形成)
上平坦化層上に、マイクロレンズ材料としてJSR(株)製 MFR401Lをスピン塗布し、プリベーク、1/5縮小型のi線ステッパーによる露光、現像、後露光、ポストベークを行って、マイクロレンズを形成した。尚、現像液として、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)の1.19%液を使用した。
上記露光においては、上記の実施形態で説明した楔形基部とマイクロレンズを同時一括に形成する方法を用い、図15に示すようなマイクロレンズ形成用のマスクパターンと、図16に示すような楔形基部形成用のマスクパターンとを加味したマスクパターンを用いて露光を行った。
これにより、図5に示されるような部分領域(1)〜(5)、(2′)〜(5′)において、部分領域(1)には傾斜角度0°のマイクロレンズを配置した。また、(2)〜(5)方向へ順に、傾斜角度が5°、10°、15°、20°の4種のマイクロレンズを配置した。同様に、(2′)〜(5′)方向へ順に、傾斜角度が5°、10°、15°、20°の4種のマイクロレンズを配置した。尚、傾斜はいずれも有効撮像領域の周辺方向に向くものである。また、中間帯状部では、傾斜角度が異なるマイクロレンズの混在比率が1:1となるように配置した。この場合、部分領域(1)はX軸上、有効撮像領域中心から102画素までとし、部分領域(2)、(2′)はX軸上の103画素から311画素まで、部分領域(3)、(3′)はX軸上の312画素から563画素まで、部分領域(4)、(4′)はX軸上の564画素から878画素まで、部分領域(5)、(5′)はX軸上の879画素から最外周の960画素までとした。尚、部分領域間の中間帯状部は、(1)と(2)、(2)と(3)、(3)と(4)、(4)と(5)、および、(1′)と(2′)、(2′)と(3′)、(3′)と(4′)、(4′)と(5′)の部分領域の境界線より両側にそれぞれ25画素、計50画素の幅とした。
次に、ボンディングパッド部の窓開けを行った。すなわち、ポジレジスト(住友化学(株)製 i線用ポジレジスト PFI−27)をスピン塗布し、次いで、プリベーク後、ボンディングパッド部およびスクライブ部に対応するパターンを有するフォトマスク用いて露光、現像を行い、ボンディングパッド部およびスクライブ部のレジストを除去し、その後、酸素アッシングを行って、当該箇所上の上平坦化層、下平坦化層をエッチング除去した。次いで、レジスト剥離液を用いてポジレジストを除去した。
次いで、ウェハのダイシングを行い、パッケージ組立を行って、本発明の固体撮像素子を作製した。
[比較例]
マイクロレンズの形成を以下のように行った他は、実施例と同様にして固体撮像素子を作製した。
(マイクロレンズの形成)
上平坦化層上に、マイクロレンズ材料としてJSR(株)製 MFR401Lをスピン塗布し、プリベーク、1/5縮小型のi線ステッパーによる露光、現像、後露光、ポストベークを行って、マイクロレンズを形成した。尚、現像液として、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)の1.19%液を使用した。
上記露光においては、図15に示すようなマイクロレンズ形成用のマスクパターンを用いて露光を行った。
[評 価]
上述のように作製した固体撮像素子に関して、下記の条件で感度を測定し、結果を図12に示した。図12に示されるように、本発明の固体撮像素子は、シェーディング補正が有効になされ、その感度分布(図12に実線で示す)は比較例の固体撮像素子の感度分布(図12に鎖線で示す)に比べて約20%改善されていることが確認された。
(感度の測定条件)
作製した固体撮像素子に、カメラレンズとして図17に示す特性のものを用い、
白色光源に対するX軸方向の感度分布を測定した。
小型で高信頼性の固体撮像素子、撮像装置が要求される種々の分野において適用できる。
本発明の固体撮像素子の一例を示す概略構成図である。 マイクロレンズの傾斜角度を説明するための図である。 本発明の固体撮像素子を説明するための部分領域毎のマイクロレンズの傾斜角度を示す図である。 本発明の固体撮像素子を説明するためのマイクロレンズの傾斜角度を示す図である。 本発明の固体撮像素子の一実施形態におけるマイクロレンズの配置を説明するための図である。 本発明の固体撮像素子の他の実施形態におけるマイクロレンズの配置を説明するための図である。 図6において円で囲んだ部分領域の拡大図である。 図7に示される中間帯状部の交差部分におけるマイクロレンズの配置を説明するための図である。 本発明の固体撮像素子の他の実施形態におけるマイクロレンズの配置を説明するための図である。 本発明の撮像装置の一例を説明するための図である。 本発明の撮像装置の他の例を説明するための図である。 実施例における感度測定の結果を示す図である。 固体撮像素子におけるシェーディング現象を説明するための図である。 固体撮像素子におけるシェーディングの補正を説明するための図である。 マイクロレンズ用フォトマスクを説明するための図である。 マイクロレンズ用フォトマスクを説明するための図である。 撮像装置に用いられるレンズの主光線入射角度と像高の関係を示した図である。 有効撮像領域内でのシェーディングによる感度差を示す図である。 シェーディング補正のためのマイクロレンズの傾斜角度の補正を示す図である。
符号の説明
1…固体撮像素子
2…基板
3…受光部
4…遮光膜
5…パッシベーション層
6…遮光層
7…下平坦化層
8…カラーフィルタ
9…上平坦化層
10…マイクロレンズアレイ
11…マイクロレンズ
11a マイクロレンズ底面
12…楔形基部
31,41…撮像装置
32,42…固体撮像素子

Claims (5)

  1. 所定のピッチで2次元配置された複数の受光部と、個々の前記受光部に対応させて複数のマイクロレンズが2次元配置されてなるマイクロレンズアレイとを少なくとも備えている固体撮像素子において、
    マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズは、受光部面に平行な面に対するマイクロレンズ底面の傾斜角度が異なる2種以上のマイクロレンズからなり、有効撮像領域は中心から周辺に向って複数の部分領域に分割され、個々の部分領域内には傾斜角度が同じマイクロレンズが配置され、マイクロレンズ底面の傾斜角度が異なる部分領域が隣接する境界部には、隣接する部分領域における各々の傾斜角度のマイクロレンズが混在している中間帯状部が存在し、隣接するマイクロレンズの傾斜角度の差が10°以下であり、
    マイクロレンズの平均的傾斜角度が、有効撮像領域の中心から周辺に向って大きくなる傾向であり、
    前記中間帯状部での傾斜角度が異なるマイクロレンズの配置は、混在比率が1:1で均一な配置、あるいは、混在比率が1:0〜0:1の範囲内で連続的に変化するような配置、あるいは、ランダムな配置であることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 所定のピッチで2次元配置された複数の受光部と、個々の前記受光部に対応させて複数のマイクロレンズが2次元配置されてなるマイクロレンズアレイとを少なくとも備えている固体撮像素子において、
    マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズは、受光部面に平行な面に対するマイクロレンズ底面の傾斜角度が異なる2種以上のマイクロレンズからなり、有効撮像領域は中心から周辺に向って複数の部分領域に分割され、該複数の部分領域には、傾斜角度の異なるマイクロレンズが混在しているような部分領域が存在し、隣接するマイクロレンズの傾斜角度の差が10°以下であり、
    マイクロレンズの平均的傾斜角度が、有効撮像領域の中心から周辺に向って大きくなる傾向であり、
    傾斜角度の異なるマイクロレンズが混在している前記部分領域内での傾斜角度の異なるマイクロレンズの配置は、傾斜角度の異なるマイクロレンズの混在比率が該部分領域内において有効撮像領域の中心から周辺に向う方向に沿って変化し、かつ、傾斜角度の小さいマイクロレンズが傾斜角度の大きいマイクロレンズよりも有効撮像領域の周辺寄りに少なくとも1個存在する配置、あるいは、混在比率が該部分領域内において均一である配置、あるいは、ランダムな配置であることを特徴とする固体撮像素子。
  3. 前記部分領域はモザイク状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記部分領域は有効撮像領域中心を中心とする同心の環状領域であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の固体撮像素子。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の固体撮像素子を備えることを特徴とする撮像装置。
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