JP4843245B2 - 両頭式塗布具 - Google Patents
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Description
なお、本発明において「前」とはペン先側を指し、「後」とは塗布液貯蔵部側を指す。
前記変色用塗布具は、繊維製のペン先を備え、変色液を含浸させた中綿を内蔵する塗布具である。そのため、中綿に含浸される変色液の残量が少なくなると、ペン先へ充分な量の変色液を誘導でき難くなるので、塗布(筆記)した際にかすれを生じ易いものであった。また、軸筒が透明であっても、中綿に含浸される変色液の残量を確認し難いため、塗布具の交換時期が視覚的に分からないことがあった。
更に、前記塗布液貯蔵部及び該塗布液貯蔵部外方に位置する軸筒の少なくとも一部が透明性を有するとともに、塗布液保溜部材を視認できる部分の軸筒が透明性を有することを要件とする。
更には、前記変色用塗布具のペン先が、筆記具により形成される筆跡幅よりも太い筆跡を形成できることを要件とする。
前記塗布液保溜部材(ペン芯)は、通常プラスチック材から成形されているが、プラスチック材表面は相対的に疎水性であるため、適用される変色液には、前記プラスチック材表面の濡れ性を向上させるため、プラスチック材表面への親和性を付与する界面活性剤を添加することが好ましい。
また、前記形態の他、塗布液保溜部材として繊維束体を適用することも可能である。
前記ペン先の形状としては、汎用のものが用いられ、例えば、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップ、筆穂等のマーキングペンチップ、ボールペンチップ、万年筆用ペン先等を適用できる。特に、塗布性、筆記性に有利な点から、マーキングペンチップ又はボールペンチップが好ましい。
特に、前記塗布液貯蔵部は、透明性を有する部材で形成したり、透明部分を設けることが好ましい。これにより、変色液の残量を目視により確認できるので、液切れの確認が容易にでき、より有用なものとなる。
前記軸筒の塗布液貯蔵部を覆う部分等の塗布液貯蔵部を視認できる部分は、透明性を有する部材で形成したり、透明部分を設けることが好ましい。これにより、変色液の残量を目視により確認できるので、液切れの確認が容易にでき、より有用なものとなる。
また、前記軸筒の塗布液保溜部材を視認できる部分を透明性材料で成形したり、別部材で透明部分を設けることにより、塗布液保溜部材に貯溜される変色液を確認できるような構成とすることもできる。
前記還元剤として具体的には、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸亜鉛、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニウム、次亜塩素酸ナトリウム、ハイドロサルファイト等を例示でき、安全性及び変色又は消色性能の観点から亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム等の亜硫酸塩が好適に用いられる。
また、前記変色液には必要に応じて有機溶剤や着色剤や各種添加剤を配合できる。
前記着色剤として、還元剤によって変色し難い染料や顔料を用いることで、変色液を有色にでき、視認性に優れたものとなる。
前記還元剤は、変色液全量中1〜20重量%含有される。1重量%以下では、充分な消去性を付与することができず、20重量%の添加であれば、充分な消去性・変色性を満たすので、それ以上の添加は要しない。
前記有機アミンとしては、例えば、n−アミルアミン、2−エチルブチルアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、アニリン、n−ブチルアミン、ジアミルアミン、ジエタノールアミン、n−トリブチルアミン、トリアミルアミン、トリエタノールアミン等が例示できる。
前記界面活性剤は、変色液全量中0.05〜5重量%、特に還元剤が変色液全量中1〜20重量%含有される場合には0.1〜5重量%の範囲で好適に用いられる。0.05重量%以下では、ペン芯に充分な濡れ性を付与することができず、5重量%の添加であれば、充分な濡れ性を付与できるので、それ以上の添加は要しない。
具体的には、アニオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸塩、スルホン酸塩、タウリン誘導体、サルコシン誘導体、アマイドエーテルサルフェ−ト、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、脂肪酸塩、アルキルエーテル脂肪酸塩等が挙げられ、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン塩、ミリスチル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン塩、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N−ミリストイルメチルタウリントリエタノールアミン塩、ラウロイルサルコシンナトリウム、オレイルサルコシンカリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、ポリオキシヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸ナトリウム、ラウリル燐酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテル燐酸ナトリウム、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル燐酸トリエタノールアミン塩、ジポリオキシエチレンラウリルエーテル燐酸トリエタノールアミン塩、トリポリオキシエチレンラウリルエーテル燐酸トリエタノールアミン塩、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム等を例示できる。
フッ素アルキルエステル、パーフルオロアルキルカルボン酸塩などの含フッ素系界面活性剤などがある。
フルオロアルキル(C2〜C10)カルボン酸、N−パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム、3−〔フルオロアルキル(C8〜C11)オキシ〕−1−アルキル(C3〜C4)スルホン酸ナトリウム、フルオロアルキル(C11〜C20)カルボン酸、パーフルオロアルキル(C7〜C13)カルボン酸、モノパーフルオロアルキル(C8〜C16)エチルリン酸エステル、パーフルオロアルキルアミンオキサイド、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物等が例示できる。
前記塗布具セットは、単一の変色性又は非変色性筆記具と変色用塗布具とにより構成されていてもよいが、複数の色調の異なる変色性又は非変色性筆記具や、複数の筆跡幅の異なる変色性又は非変色性筆記具と変色用塗布具とを組み合わせた塗布具セットとすることにより、バリエーションに富んだ筆跡や絵柄を形成できると共に、前記筆跡や絵柄を変色又は消色可能となると共に、消色させた塗布面上に再筆記できる、意外性に富んだ塗布具セットが得られる。
前記変色用塗布具の筆跡幅が、変色性筆記具(塗布具)により形成される筆跡幅よりも細く形成できるようなペン先とすることで、前記変色性筆跡内への塗布や、先に消去液を塗布した部分へ変色性インキを重ね塗りすることによって、抜き文字が容易に形成できるものとなる。
前記染料として具体的には、C.I.ベーシックブルー1、C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブルー7、C.I.ベーシックブルー54、C.I.ベーシックブルー65、C.I.ベーシックブルー69、C.I.ベーシックオレンジ21、C.I.ベーシックオレンジ46、C.I.ベーシックレッド13、C.I.ベーシックレッド14、C.I.ベーシックレッド37、C.I.ベーシックレッド49、C.I.ベーシックグリーン1、C.I.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックバイオレット1、C.I.ベーシックバイオレット10、C.I.ベーシックバイオレット15、C.I.ベーシックバイオレット27、C.I.ベーシックイエロー49、C.I.アシッドブルー93、C.I.アシッドレッド92、C.I.アシッドグリーン3、C.I.アシッドバイオレット19、C.I.アシッドイエロー23を例示できる。
なお、前記還元剤によって変色又は消色する染料と共に、還元剤によって変色し難い染料や顔料を併用することによって、筆記時には前記染料の色調が混色となった筆跡が視認され、前記筆跡に変色液を付着させることにより、一方の染料が変色又は消色して異なる色調の筆跡を視認可能な構成とすることもできる。
また、インキ中に還元作用により消色又は変色しない着色剤のみを含有することで、変色液を塗布した面上に再筆記が可能なインキとすることもできる。
よって、インキのpHを前記酸性領域に調整が必要な場合は酸性物質を添加することもでき、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、シュウ酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、リン酸、パラトルエンスルホン酸等のスルホン酸、塩酸、硫酸、硝酸等が適用される。
特に、インキの色調への影響が小さく、ボールペンチップを用いた場合にはチップ摩耗が発生し難いことから、有機酸が好適に用いられる。
更に、水溶性樹脂を用いることもでき、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、スチレンマレイン酸共重合物、セルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、デキストリン等が挙げられる。
特にインキのpHが1〜4の染料が良好な発色状態を示す系において、他の増粘剤は十分な機能を示し難いにもかかわらず、前記ポリビニルピロリドンとポリビニルアルコールは初期及び経時後も過度の粘度上昇や粘度低下を生じることなく、所望のインキ粘度を維持することができる。
前記インキ逆流防止体は不揮発性液体及び/又は難揮発性液体(基油)からなる。
具体的には、ワセリン、スピンドル油、ヒマシ油、オリーブ油、精製鉱油、流動パラフィン、ポリブテン、α−オレフィン、α−オレフィンオリゴマーまたはコオリゴマー、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、脂肪酸変性シリコーンオイル等があげられ、一種又は二種以上を併用することもできる。
前記インキ逆流防止体の基油としては、ポリブテン又はシリコーン油が好適に用いられ、増粘剤としては脂肪酸アマイド又はシリカが好適に用いられる。
なお、インキ逆流防止体には、樹脂製の固体栓を併用することもできる。
変色液の調製
亜硫酸ナトリウム(還元剤) 15.0部
アニオン系界面活性剤 0.2部
〔日光ケミカルズ(株)製、商品名:アラニネートLN−30〕
石炭酸(防腐剤) 0.3部
グリセリン 10.0部
水 74.5部
前記溶剤中に還元剤と各種添加剤を加えて攪拌して変色液を得た。
前記変色液を、軸筒内に直接収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材を介して軸筒先端部にチゼル型繊維マーキングペンチップを取り付けてマーキングペン形態の変色用塗布具を得た。
なお、前記変色用塗布具には着脱自在のキャップを備えてなる。
変色液の調製
亜硫酸カリウム(還元剤) 15.0部
炭酸カリウム 1.0部
リン酸エステル系界面活性剤 0.2部
〔第一工業製薬(株)製、商品名:プライサーフA208B〕
石炭酸(防腐剤) 0.1部
グリセリン 10.0部
水(イオン交換水) 73.7部
前記溶剤中に還元剤と各種添加剤を加えて攪拌して変色液を得た。
前記変色液を、軸筒内に直接収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材を介して軸筒先端部に直径0.7mmのボールを抱持したボールペンチップを取り付けてボールペン形態の変色用塗布具を得た。
なお、前記変色用塗布具には着脱自在のキャップを備えてなる。
変色液の調製
亜硫酸ナトリウム(還元剤) 15.0部
非変色性染料 1.0部
(C.I.ダイレクトブルー87)
アニオン系界面活性剤 1.0部
〔日光ケミカルズ(株)製、商品名:アラニネートLN−30〕
トリエタノールアミン 1.0部
石炭酸(防腐剤) 0.3部
グリセリン 10.0部
水(イオン交換水) 71.7部
前記溶剤中に還元剤と各種添加剤を加えて攪拌して変色液を得た。
前記変色液を、軸筒内に直接収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材を介して軸筒先端部にチゼル型繊維マーキングペンチップを取り付けてマーキングペン形態の変色用塗布具を得た。
なお、前記変色用塗布具には着脱自在のキャップを備えてなる。
変色液の調製
亜硫酸ナトリウム(還元剤) 15.0部
石炭酸(防腐剤) 0.3部
グリセリン 10.0部
水 74.7部
前記溶剤中に還元剤と各種添加剤を加えて攪拌して変色液を得た。
前記変色液を、軸筒内に直接収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材を介して軸筒先端部にチゼル型繊維マーキングペンチップを取り付けてマーキングペン形態の変色用塗布具を得た。
なお、前記変色用塗布具には着脱自在のキャップを備えてなる。
青色染料 4.0部
〔クラリアントGmbH社製、C.I.アシッドブルー93〕
リン酸エステル系界面活性剤(潤滑剤) 0.5部
〔第一工業製薬(株)製、商品名:プライサーフ212E〕
石炭酸(防腐剤) 0.1部
クエン酸(pH調整剤) 0.5部
キサンタンガム(増粘剤) 0.45部
グリセリン 15.0部
水 79.45部
なお、前記インキのpHは3.0であり、粘度は20℃でEMD型回転粘度計〔東機産業(株)製、RE−80R、標準ロータ使用)を用いて測定した結果、100rpmで24.0mPa・s、1rpmで716.8mPa・sであり、剪断減粘性指数は0.26であった。
先端部に0.5mmのボールを回転可能に抱持し、該ボールを前方に付勢する弾発部材を備えるボールペンチップが、接続部材を介して先端開口部に固着されるポリプロピレン製インキ収容管の内部に、前記変色性インキを充填した後、インキの後端に基油としてポリブテン85部中に、増粘剤として脂肪酸アマイド15部を添加し、3本ロールで混練して得られたインキ逆流防止体を配置させて変色性ボールペンレフィルを得た。
更に、前記変色性ボールペンレフィルを軸筒に組み込み、キャップを嵌めて変色性ボールペンを作製した。
前記変色性ボールペンを用いて紙面上に筆記すると、軽い筆記感で濃い青色の筆跡が得られるものであった。
赤色染料 2.0部
〔保土谷化学工業(株)製、C.I.ベーシックレッド14〕
リン酸エステル系界面活性剤(潤滑剤) 0.5部
〔第一工業製薬(株)製、商品名:プライサーフA212E〕
石炭酸 0.1部
グリセリン 15.0部
水 82.4部
前記変色性インキBを、ポリプロピレン製の軸筒内に直接収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材を介して軸筒先端部にチゼル型繊維マーキングペンチップを取り付けることで変色性マーキングペンを作製した。
前記変色性マーキングペンを用いて紙面上に筆記すると、軽い筆記感で濃い赤色の筆跡が得られるものであった。
軸筒の一方に前記実施例1で得たマーキングペン形態の変色用塗布具を収容し、他方に先に調製した変色性インキAを収容する変色性ボールペンレフィルを嵌合して両頭式変色性塗布具を得た。
前記塗布具のボールペン部を用いて紙面上に筆記すると、青色の筆跡が得られ、更に、前記筆跡上から他方に設けられる変色用塗布具を用いて変色液を塗布すると筆跡は消色した。
前記両頭式塗布具は筆記と消去を1本の塗布具で行うことができるため、携帯性と利便性に優れるものであった。
軸筒の一方に前記実施例1で得たマーキングペン形態の変色用塗布具を収容し、他方に先に調製した変色性インキBを収容する変色性マーキングペンを嵌合して両頭式変色性塗布具を得た。
前記塗布具の変色性マーキングペン部を用いて紙面上に筆記すると、赤色の筆跡が得られ、更に、前記筆跡上から他方に設けられる変色用塗布具を用いて変色液を塗布すると筆跡は消色した。
前記両頭式塗布具は筆記と消去を1本の塗布具で行うことができるため、携帯性と利便性に優れるものであった。
前記実施例1で得たマーキングペン形態の変色用塗布具と、先に調製した変色性インキAを収容する変色性ボールペンと、変色性インキBを収容する変色性マーキングペンとを組み合わせて塗布具セットを得た。
前記各変色性インキを収容する筆記具を用いて紙面上に筆記すると、青色及び赤色の筆跡が得られ、前記筆跡上から変色用塗布具を用いて変色液を塗布すると各筆跡は消色した。
前記実施例2で得たボールペン形態の変色用塗布具と、先に調製した変色性インキBを収容する変色性マーキングペンとを組み合わせて塗布具セットを得た。
前記マーキングペンを用いて紙面上に筆記すると赤色の筆跡が得られ、前記筆跡上に変色用塗布具を用いて変色液を塗布すると、塗布部分は赤色筆跡が消色した。
ペン芯濡れ性試験
ペン先下向き状態で保持した変色用塗布具を、キャップ嵌合状態で0℃、1時間放置した後、ペン先下向き状態のままキャップを外して40℃まで上昇させた際のペン芯櫛溝部へのインキ流入状態及びペン先からの塗布液のボタ落ちの有無を観察した。
ペン芯濡れ性試験の後、再び0℃に冷却した際にペン芯櫛溝部から塗布液貯蔵部への塗布液の回収状態を観察した。
ペン先下向き状態で、キャップの着脱動作を連続的に繰り返した際における、ペン芯櫛溝部内への塗布液の出入状態を観察した。
先に得られた変色性インキBを内蔵する変色性マーキングペンを用いて、レポート用紙に直線を筆記した後、各変色用塗布具で赤色の筆跡上をなぞった際の色変化を確認した。
前記各試験の結果を以下の表に示す。
ペン芯濡れ性試験
○:円滑に流入し、ボタ落ちは発生しなかった。
△:流入が若干変則的で、ペン先に塗布液が溜まったが、ボタ落ちは発生しなかった。
インキ回収試験
○:良好に全て回収した。
△:若干ペン芯櫛溝部内に残留した。
キャップ着脱試験
○:着脱による塗布液の出入が円滑に行われ、ボタ落ちは発生しなかった。
△:着脱による塗布液の出入が若干変則的で、ペン先に塗布液が溜まったが、ボタ落ちは発生しなかった。
Claims (3)
- 少なくともペン先と、塗布液保溜部材と塗布液貯蔵部とを備えた軸筒とからなり、前記塗布液貯蔵部内に、還元作用により消色又は変色する染料を含むインキにより形成された像を消色又は変色させる、少なくとも水と還元剤と界面活性剤を含有する変色液を内蔵してなる変色用塗布具の後端に、還元作用により消色又は変色する染料を含むインキを軸筒内に直接内蔵し、インキ保溜部材を介して軸筒端部にペン先を取り付けた筆記具を設けて両頭式形状としたことを特徴とする両頭式塗布具。
- 前記塗布液貯蔵部及び該塗布液貯蔵部外方に位置する軸筒の少なくとも一部が透明性を有するとともに、塗布液保溜部材を視認できる部分の軸筒が透明性を有することを特徴とする請求項1記載の両頭式塗布具。
- 前記変色用塗布具のペン先が、筆記具により形成される筆跡幅よりも太い筆跡を形成できることを特徴とする請求項1又は2に記載の両頭式塗布具。
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