JP4843216B2 - メモリ制御装置 - Google Patents
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Description
1)大量のデータを送受信するには、メモリアクセス要求元(いわゆるDMAコントローラなど)50〜5mが装備するデータバッファ40〜4nを少なくとも送受信するデータの量と同等のサイズを持つ必要がある(図12参照)。従って、LSIに搭載する場合、メモリアクセス要求元50〜5mの個数が多い程、チップの面積が増大し、コストアップを招く。
そこで、本発明の目的は、上記弊害を解消し、効率よくデータの送受信が可能であり、また、接続されるメモリが、SDRAM、DDR−SDRAM、DDR2−SDRAMなどの同期式のDRAMの場合、リフレッシュに加えて、クロックイネーブル信号によるセルフリフレッシュ等の低消費電力モードを有し、リフレッシュおよびセルフリフレッシュを効率よく行うことが可能なメモリ制御装置を提供することにある。
図1は、本発明の一実施例に係るメモリ制御装置、メモリアクセス要求元および調停回路のブロック構成図である。
本実施例のメモリ制御装置10では、新たに第1のバッファであるコマンドキュー13と、第2のバッファであるコマンドバッファ11と、第1の制御回路であるステートマシン12と、第2の制御回路であるコマンド監視回路14とを具備する。図12に示すように、ステートマシン12とコマンドバッファ11は従来のメモリ制御装置にも存在したが、本実施例ではこれらはそれぞれ第1の制御回路、第2のバッファとして動作する。
図2のACT、Read/ReadA、Write/WritwAは、メモリがSDRAM、DDR−RAM、DDR2−SDRAMの場合のコマンドであり、遷移図はその場合の一例を示している。
制御が開始されると、(1)ACTコマンドが発行され、次に(2)ReadA(WriteA)コマンドが発行される。(1)の次に、(3)Read(Write)コマンドが発行される場合もある。そして、(4)繰り返し、Read(Write)コマンドの発行もある。(3)または(4)の次に(5)ReadA(WriteA)コマンドが発行される場合もある。
次に、(6)PreChaegeの終了待ちの状態があり、(7)終了となるか、(8)ReadA(WriteA)コマンド発行状態からActコマンド発行の状態に戻る。
図4(b)において、メモリ制御装置に入力されるメモリアクセス要求(1)が図1のコマンドバッファ11に蓄えられると、図2の遷移図の(1)(3)(4)を実施した後、メモリアクセス要求(2)が発行されることにより、遷移図の(4)(5)の順でメモリの制御を実施する。すなわち、Actの発行、Read(Write)の発行の繰り返し、ReadA(WriteA)の発行、PreCharge待ちの順で動作する。図4(b)の動作は、図4(a)の(1)Reqの動作と同等である。なお、図2の(4)を2回繰り返す場合は、図4(b)の(1)Reqが発生しない場合の動作である。
図4(b)に示すように、要求(1)によるメモリ制御が実行されている途中で、要求(2)が図1のコマンドキュー13に蓄えられた場合、コマンド監視回路14は要求(1)と要求(2)とで必要とされるActコマンドが同じアドレスを示すことをアドレス比較で確認すると、図2の遷移図において先に述べた遷移の順番において、(5)に遷移する前にコマンドキュー13の要求(2)のコマンドをコマンドバッファ11に転送し、メモリ制御を行う。要求(1)に対して図2の遷移図の(1)(3)(4)を実施した後、要求(2)に対して(1)の動作を行わずに、継続して(4)(5)(6)の順に実施する。
従来、図12の構成のメモリ制御装置において、そのステートマシンが図3に示す遷移動作の場合、つまり(8)の動作がない場合には、図4(a)のような制御しかできなかった。すなわち、コマンド監視回路14により要求(1)と要求(2)のアドレスを比較することができないため、アクセス要求(1)に対するメモリ制御信号はActとReadを3回繰り返した後にReadAを発行する。そして、要求(2)に対してもActとReadとReadAの順に発行する。
なお、図11(c)は、複数のメモリアクセス元からのアクセス要求が全て一定量以下のデータ送受信を行う場合であり、図11(d)はアクセス要求(1)のアクセス実行の後、要求(2)と要求(3)のアドレスが比較され、それが実行された後に、要求(4)と要求(5)と要求(6)がアクセス監視回路により比較されて、実行された場合である。
メモリ制御装置が図1の構成では、図5に示すように要求(1)と要求(2)とでアクセスするメモリのバンクが異なる場合には、(図5(a)のACTB0とACTB1、ACTB0はACTコマンドをバンク0に対して実施の意味)、図5(a)のようにtPREの期間をあける必要がなく、図5(b)のタイミングで良い。すなわち、図1の構成であれば、コマンドキュー13とコマンドバッファ11に蓄えられているコマンドを比較すれば、容易に図5(b)のタイミングを実施することが可能である。
図6では、メモリ制御装置10にメモリバンク21〜24が接続され、メモリ制御装置10からチップセレクト0〜4の制御信号の後、データバスにデータが転送される。
図6に示すようなメモリ接続の場合、図5における要求(1)と要求(2)がチップセレクトが異なるメモリをアクセスする場合でも、図5(b)のタイミングでアクセスすることが可能であるため、コマンドキュー13とコマンドバッファ11に蓄えてあるコマンドを比較することにより、図5(b)のタイミングを実施することが可能となる。
実際のメモリ動作においては、図1のステートマシン12が図2の遷移図で(5)に遷移するまでにコマンドキュー13とコマンドバッファ11に蓄えてあるコマンドのうち、アドレス、リード・ライトの属性を比較して、コマンド監視回路14がコマンドキュー13からコマンドバッファ11へのコマンド転送を制御する。
その場合には、コマンドキュー13のうち2組のコマンドをコマンド監視回路14が比較に使用しても良い。
メモリがSDRAM、DDR−SDRAM、DDR2−SDRAMの場合、メモリ制御装置10は、メモリ20に対しリフレッシュ動作を実行させる必要がある。リフレッシュの制御コマンドを図1のメモリ制御装置10の外側の調停回路30を通じて入力すると、リフレッシュの制御コマンドがコマンドキュー13を介してコマンドバッファ11に入力されるため、定期的に実施したいオートリフレッシュのタイミングがずれることになる。
従って、図7に示すように、メモリ制御装置10内に別の調停回路15を用いることにより、タイミングのずれを少なくすることが可能である。
図7のメモリ制御装置10は、図2の遷移図に加えて、(9)〜(14)の動作が追加されている。(9)(10)は、メモリ20に対する初期化、および、AutoRefreshの各コマンド発行状態を示している。(11)はSelfRefreshの発行、(12)はSelfRefreshModeの状態、(13)はSelfRefreshの解除の状態、(14)は動作終了状態である。
なお、図9には、初期化制御回路の記載が省略されている。
メモリ20がSDRAM、DDR−SDRAM、DDR2−SDRAMの場合、オートリフレッシュ以外にセルフリフレッシュモードに制御することにより、メモリ自身が定期的にリフレッシュを行うことができ、消費電力を低く押さてることができる。ただし、オートリフレッシュ中はメモリ20のリードまたはライトを行うには、オートリフレッシュを解除する制御を実施しなければならない。
図8の(9)(10)に、その制御のステートマシンも図示されている。
図8の (13)の遷移により解除からリードまたはライトのアクセスの実行が開始される。パワーオンリセットされた後、初期化要求が受け付けられると、RDYが起動され、リフレッシュカウンタが0からカウントアップされる。図10に示すように、2回目のリフレッシュサイクルにおけるオートリフレッシュの後に、セルフリフレッシュが開始され、セルフリフレッシュモードが続いた後に、コマンドバッファ11にメモリリードまたはライトのコマンドが蓄えられて当該コマンドのアクセスを行うために、セルフリフレッシュモードが解除され、メモリリードまたはライトのアクセスが行われる。その後、再びオートリフレッシュが行われ、セルフリフレッシュが開始される。
また、CPUI/Fが操作するフラグがセルフリフレッシュ実行時に、セルフリフレッシュ無しの属性に書き換えられた場合、図7のリフレッシュ制御回路16はリフレッシュ制御コマンドを調停回路15に対して出力し、ステートマシン12はセルフリフレッシュモードを解除しても良い。図8の(12)(14)の遷移がこの動作を示している。
11 コマンドバッファ
12 ステートマシン
13 コマンドキュー
14 コマンド監視回路
15 調停回路
16 リフレッシュ制御回路
20 メモリ
21 メモリバンク
22 メモリバンク
23 メモリバンク
24 メモリバンク
30 調停回路
40 データバッファ
41 データバッファ
4n データバッファ
50 メモリアクセス要求元1
51 メモリアクセス要求元2
5n メモリアクセス要求元n
60 CPUI/F
Claims (10)
- 複数のメモリアクセス要求元からの要求を調停する第1の調整回路が出力する当該要求
のコマンドを受け取り、蓄える第1のバッファと、
該第1のバッファが出力するコマンドを蓄える第2のバッファと、
該第2のバッファに蓄えられたコマンドを読み出し、読み出したコマンドに基づいてメモリとの間でデータ送受信を制御する第1の制御回路と、
該第1の制御回路による前記第2のバッファに蓄えられた要求のコマンドに基づくメモリ間でのデータ送受信制御中に、
前記第1のバッファに他の要求のコマンドが蓄えられている場合、該他の要求のコマンドのアドレスおよびリード・ライト属性と、前記第2のバッファに蓄えられた要求のコマンドのアドレスおよびリード・ライト属性とを比較し、
同じであれば、
前記第1の制御回路が、前記第2のバッファに蓄えられている要求のコマンドに基づくデータ送受信制御に継続して、前記他の要求のコマンドに基づくデータ送受信制御を実行するよう、該他の要求のコマンドを前記第1のバッファから前記第2のバッファに転送する第2の制御回路とを備えたことを特徴とするメモリ制御装置。 - 請求項1に記載のメモリ制御装置において、
前記第1のバッファは、複数の他の要求のコマンドを蓄え、
前記第2の制御回路は、前記第1のバッファに蓄えられている複数の他の要求のコマンドのアドレスおよびリード・ライト属性と、前記第2のバッファに蓄えられている要求のコマンドのアドレスおよびリード・ライト属性とを比較することを特徴とするメモリ制御装置。 - 請求項1もしくは請求項2のいずれかに記載のメモリ制御装置において、
前記第1の制御回路が制御するメモリは、SDRAM、DDR−SDRAM、DDR2−SDRAMを含む同期式メモリであることを特徴とするメモリ制御装置。 - 請求項3に記載のメモリ制御装置において、
メモリのリフレッシュを制御するコマンドを出力する第3の制御回路と、
該第3の制御回路が出力するコマンドと前記第1のバッファから出力されるコマンドのいずれかを選択して前記第2のバッファに出力する第2の調整回路とを備えたことを特徴とするメモリ制御装置。 - 請求項4に記載のメモリ制御装置において、
前記第2の制御回路は、前記第2の調整回路が選択するコマンドが前記第1のバッファからの出力である場合、
該第1のバッファが出力するコマンドのアドレスおよびリード・ライト属性と、前記第1の制御回路によるデータ送受信制御中の前記第2のバッファに蓄えられた要求のコマンドのアドレスおよびリード・ライト属性との比較に基づく、前記第1のバッファから前記第2のバッファへの転送制御を行うことを特徴とするメモリ制御装置。 - 請求項4に記載のメモリ制御装置において、
前記第3の制御回路は、複数備えられ、それぞれが異なるリフレッシュ制御コマンドを出力することを特徴とするメモリ制御装置。 - 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のメモリ制御装置において、
前記第1の制御回路は、メモリのリフレッシュを制御するコマンドが前記第2のバッファに2回続けて蓄えられた場合、前記メモリをセルフリフレッシュモードに移行させる制御を行うことを特徴とするメモリ制御装置。 - 請求項7に記載のメモリ制御装置において、
前記第1の制御回路は、メモリをセルフリフレッシュモードに移行させた後、前記第2のバッファに前記第1のバッファから出力されたコマンドが蓄えられた場合に、メモリをセルフリフレッシュモードから解除する制御を実施した上で、前記第2のバッファに蓄えられたコマンドに従った制御を行うことを特徴とするメモリ制御装置。 - 請求項7に記載のメモリ制御装置において、
前記第1の制御回路は、CPUが設定するレジスタの値によりメモリをセルフリフレッシュモードに移行するか否か制御することを特徴とするメモリ制御装置。 - 請求項7又は請求項8に記載のメモリ制御装置において、
前記第1の制御回路によりメモリがセルフリフレッシュモードに制御されている最中に、前記第2のバッファに前記第3の制御回路が出力したリフレッシュを解除制御するコマンドが蓄えられた場合、前記第2の制御回路はメモリのセルフリフレッシュモードを解除する制御を行うことを特徴とするメモリ制御装置。
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