JP4843042B2 - 表面サイズ剤およびその用途 - Google Patents

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Description

本発明は、紙や板紙等の紙類を対象とした表面サイズ剤およびその用途に関する。さらに詳しくは、優れた分散安定性を有し、サイジングのために使用する水の性質(硬度、pH等)や紙類の種類に関わらず幅広い使用条件下で高いサイズ性を付与することができ、低発泡性で良好な塗工作業性を備えた表面サイズ剤と、これを用いてサイジングされた紙類とに関する。
一般に、表面サイズ剤は溶液型と分散型に大別され、溶液型は適用される環境、特に水(pH、硬度等)の影響を比較的受けやすいタイプであると言える。他方、分散型は、分散剤としてアニオン性乳化剤などを使用した場合、水中のカルシウムイオン等によって沈殿を生じ、表面サイズ剤としての性能が低下するばかりでなく、マシン汚れや発泡等の問題をも誘発させてしまうという欠点があった。そこで、従来から、安定化剤として多糖類を使用したグラフトポリマーを用いることが知られているが、使用するモノマー種や量によっては分散性が不充分となる場合がある。この場合、イオン強度の高い界面活性剤等を併用することにより分散安定性を向上させることができるが、そうすると、紙類の表面に定着しにくくなり表面サイズ剤の目的であるサイズ性は低下し、発泡も増加することになる。また、イオン性の乏しい多糖類のグラフトポリマーを安定化剤として用いると、高い硬水安定性が得られるが、紙中に存在する各種イオンとの相互作用や定着作用が弱くなるため、やはり高いサイズ性が得られにくくなる。
具体的には、これまでに、以下のような表面サイズ剤が報告されている。
すなわち、特許文献1には、特定粘度の分解澱粉15〜25重量%を溶解する水溶液100重量部中でアクリルニトリル20〜65重量%とC3〜C8アルコールのアクリル酸エステル80〜35重量%と他のエチレン性不飽和単量体0〜10重量%からの単量体混合物10〜56重量部をパーオキシド基含有開始剤の存在下乳化重合した共重合体の微細水性分散物からなるサイズ剤が提案されている。しかし、このサイズ剤は、分散安定性が不充分であり、改良が求められるものであった。
特許文献2には、アクリロニトリル20〜65%、1価飽和C3〜C8アルコールのアクリル酸エステル80〜35%及び他のエチレン性不飽和の共重合可能な単量体0〜10%の単量体混合物40〜140部の特定粘度を有する分解澱粉2.7〜15部を溶解する水溶液100部中で乳化重合したサイズ剤が提案されている。しかし、このサイズ剤もまた、分散安定性に劣り、改良が求められるものであった。
特許文献3には、不飽和モノマーのラジカル重合によって製造し、水相中で加水分解され、2500〜25000の重量平均分子量を有するデンプン分解生成物を含有する重合体の分散液が提案されている。しかし、この分散液は、安定化剤として使用する澱粉分解物の分子量が比較的低く、加水分解によって親水性部分が多く生じやすいため、サイズ効果の低下を誘発しうるという欠点があった。
特許文献4には、澱粉分解物およびスルホ含有無水マレイン酸コポリマー類、ターポリマー類分枝分子構造のスルホ含有オリゴウレタン類などの高分子乳化剤の存在下でのモノマーの付加重合により得られた水性エマルジョンポリマーが表面サイジング剤として提案されている。しかし、この表面サイジング剤は、高分子乳化剤を併用していることから、澱粉分解物を単独で使用したときに比べ発泡性の点で懸念が生じるものであった。
特許文献5には、スチレンと(メタ)アクリル酸エステルの共重合体を基とする水性ポリマーの分散液が紙サイジング用ポリマー分散液として提案されている。しかし、このポリマー分散液は、ポリマー中の(メタ)アクリル酸エステル含有量が高いため、強撥水性を必要とする紙に対しては充分なサイズ効果を付与できないものであった。
特許文献6には、ポリマー中のスチレン含有量の増加と(メタ)アクリル酸エステル含有量の低減によって撥水性付与効果を向上させたサイズ剤が提案されている。しかし、このサイズ剤は、ポリマーと分散剤の全固形成分中にエチレン系不飽和カルボン酸やスルホン酸を含まないことから、サイズ性と分散安定性の両面において充分な効果が期待できるとは言い難いものであった。
このように、従来の表面サイズ剤はいずれも何らかの問題を有しており、水の性質(硬度、pH等)や紙類の種類等に関わらず、どんな環境にあっても充分に満足しうる性能を発現しうる表面サイズ剤が要望されていた。
特開昭63―50596号公報 特開昭63―203895号公報 特開平5―209024号公報 特開平11―240906号公報 特表2002―504563号公報 特表2002―527643号公報
本発明が解決しようとする課題は、優れた分散安定性を有し、使用する水の性質(硬度、pH等)や紙類の種類に関わらず幅広い使用条件下で高いサイズ性を付与することができ、低発泡性で良好な塗工作業性を備えた表面サイズ剤と、これを用いてサイジングされた紙類とを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下のような知見を得、本発明を完成するに至った。すなわち、特定の澱粉(具体的にはワキシーコーンスターチ)を酵素変性してなる特定分子量の分解デキストリンを分散剤として特定量用いることにより、分散安定性の高い乳化分散物が得られるとともに、硬水を使用して紙類に塗工した際にも、水や紙類の性質等に影響を受けず、紙類の表面に容易に分布され効率よく高いサイズ性が得られる。さらに、このような分解デキストリンの存在下で乳化重合させるモノマー成分として、強酸基含有モノマーを含む特定のモノマー種を特定の組成で用いると、乳化重合分散粒子にイオン性が付与され、分解デキストリンの分散作用と相まって安定した乳化分散物が得られ、その結果、紙類に塗工した際にも紙類の表面で定着、配向して高度のサイズ性が得られる。
本発明の表面サイズ剤は、分解デキストリンの存在下にモノマー成分を乳化重合させてなる分散型であって、前記分解デキストリンとして、ワキシーコーンスターチを酵素変性してなる重量平均分子量26000〜50000の分解デキストリンをモノマー成分総量100重量部に対して20〜40重量部存在させるとともに、前記モノマー成分は、(a)少なくとも1種の(メタ)アクリル酸アルキルエステル10〜35重量%、(b)他の共重合しうる疎水性モノマー40〜80重量%および(c)強酸基含有モノマー1〜10重量%を含んでなる。なお、本発明において、「(メタ)アクリル酸アルキルエステル」とは、アクリル酸アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキルエステルのことである。
本発明にかかる紙類は、前記本発明の表面サイズ剤を用いてサイジングされてなる。また、本発明にかかる紙類は、インクジェット用紙であることが好ましい。
本発明によれば、良好な塗工安定性で、水の性質(硬度、pH等)や紙類の種類に関わらず幅広い使用条件下で高いサイズ性を付与することができる。
本発明にかかる表面サイズ剤は、分解デキストリンの存在下にモノマー成分を乳化重合させてなる分散型である。
前記分解デキストリンは、ワキシーコーンスターチを酵素変性してなるものである。様々な澱粉があるなか、原料澱粉としてワキシーコーンスターチを用いた分解デキストリンでなければ、本願発明の効果は得られない。その理由は定かではないが、ワキシーコーンスターチ中のアミロペクチン含有量が他の澱粉に比べて特異的に高いことが作用しているのではないかと推測される。
本発明に用いることのできる分解デキストリンは、ワキシーコーンスターチを原料澱粉とし、水系で酵素分解することによって得られる。また、本発明に用いることのできる分解デキストリンとして、市販品では、例えば、日澱化学(株)製「アミコールNo.7−H」が挙げられる。
前記分解デキストリンの重量平均分子量は、26000〜50000、好ましくは30000〜40000であるのがよい。これにより、紙類に塗工した際に紙類の表面に分布しやすくなり、効率良く高いサイズ性を得ることができる。また、乳化重合において、乳化剤を用いることなく良好な分散安定性を有する乳化分散物を得ることが可能となる。分解デキストリンの重量平均分子量が26000未満であると、得られる表面サイズ剤のサイズ性能が低くなり、一方、50000を超えると、得られる表面サイズ剤の分散安定性が悪く、製品として実用に耐えないものとなる。
なお、本発明において、分解デキストリンの重量平均分子量は、ゲル透過クロマトグラフィーにより測定されるものであり、具体的には、後述する実施例に示す条件で測定することができる。
乳化重合の際に存在させる前記分解デキストリンの量は、モノマー成分総量100重量部に対して20〜40重量部とすることが重要である。分解デキストリンの量がモノマー成分総量100重量部に対して20重量部未満であると、得られる乳化重合物の分散安定性が低下し、一方、40重量部を超えると、サイズ性、特にインクジェット適性が低下する傾向となる。
前記モノマー成分は、(a)少なくとも1種の(メタ)アクリル酸アルキルエステル10〜35重量%、(b)他の共重合しうる疎水性モノマー40〜80重量%および(c)強酸基含有モノマー1〜10重量%を含んでなる。このように、(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステルと(b)他の共重合しうる疎水性モノマーとを前記特定の割合で含有させることにより、良好なサイズ性とインクジェット適性とを両立させることができる。また、必要最小限である前記特定量の(c)強酸基含有モノマーを含有させることにより、乳化分散の安定性を向上させることができるとともに、分散剤でなく乳化重合分散粒子に適度の強酸基モノマーを共重合してイオン性を持たせているので、紙類に塗工した際に紙類の表面で定着、配向しやすくなり、高度のサイズ性が得られる。
前記(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステルが10重量%未満であると、乳化重合物の分散安定性が著しく低下し、一方、35重量%を超えると、サイズ性およびインクジェット適性がともに低下する。
前記(b)他の共重合しうる疎水性モノマーが40重量%未満であると、サイズ性およびインクジェット適性がともに低下し、一方、80重量%を超えると、乳化重合物の分散安定性が著しく低下し、濾過性が悪化する。
前記(c)強酸基含有モノマーが1重量%未満であると、乳化重合物の濾過性が低下し、一方、10重量%を超えると、紙類の表面での定着配向が起こりにくくなり高いサイズ性が得られなくなる。
前記(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステルにおけるアルキル基としては、炭素数1〜10の直鎖または分岐したアルキル基が好ましく挙げられる。(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具体例としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート(メチルメタクリレートは「MMA」と略す)、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよいが、2種以上の場合は合計重量が前記範囲でなければならない。
前記(b)他の共重合しうる疎水性モノマーとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロメチルスチレン、(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。これら他の共重合しうる疎水性モノマーは、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよいが、2種以上の場合は合計重量が前記範囲でなければならない。
前記(c)強酸基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、スチレンスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等が挙げられる。これら強酸基含有モノマーは、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよいが、2種以上の場合は合計重量が前記範囲でなければならない。
なお、モノマー成分は、通常、前記(a)、前記(b)および前記(c)からなるのが好ましいのであるが、本発明の効果を損なわない範囲であれば、さらに別のモノマーを含有させることもできる。
本発明において、乳化重合の方法は、前述したように特定量の前記分解デキストリンを存在させること以外は特に限定されず、乳化重合における通常の手法を適宜採用すればよい。例えば、反応容器に前記分解デキストリンを水溶液として入れ、金属イオンを添加し、窒素ガスで反応容器内の酸素を充分に追いだした後、昇温して温度を保ちながら、モノマー成分と過酸化水素を別々に添加して重合を行い、モノマー成分の添加終了後に有機過酸化物を添加し、その後、残存モノマーが充分に低減されるまで熟成することにより、本発明の表面サイズ剤を得ることができる。
乳化重合の際のラジカル重合開始剤としてはアゾ化合物や過酸化水素が使用可能であり、反応系内に金属イオンをも存在させることが好ましい。これにより、レドックス触媒としての効果向上が期待できる。金属イオンとしては、具体的には、銅イオンや鉄イオン等が挙げられ、例えば、銅塩、鉄塩等の溶液として添加すればよい。金属イオンの添加量は、特に制限されないが、過酸化水素に代表される酸化剤の1〜5重量%とするのがよい。
乳化重合の際に用いられる有機過酸化物としては、特に制限されないが、例えば、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げられる。有機過酸化物の添加量は、特に制限されないが、モノマー成分総量に対して0.1〜2重量%とするのがよい。
乳化重合の際の反応温度は、特に制限されないが、例えば、75〜95℃とするのが好ましく、より好ましくは80〜90℃とするのがよい。
乳化重合の際の反応時間は、反応温度等に応じて適宜設定すればよく特に制限されないが、例えば、モノマー成分を2〜4時間かけて添加し、モノマー成分を添加終了したのち直ちに乃至は60分経過するまでの間に(好ましくは30分程度経過後)に有機過酸化物を添加し、その後、1〜2時間程度熟成して残存モノマー量を充分に低減させるようにするのがよい。
乳化重合の際には、窒素ガス等不活性ガスで反応容器内の酸素を充分に置換しておくことが好ましい。
本発明の紙類は、前述した本発明の表面サイズ剤を用いてサイジングされてなる。具体的には、紙類としては、普通紙、上質紙、ライナー用原紙等の紙や板紙が挙げられる。これら紙類を前述した本発明の表面サイズ剤を用いてサイジングする際のサイジング方法は、特に制限されるものではなく、従来公知の方法を適宜採用すればよい。
本発明の紙類は、高いサイズ性が付与されたものであると同時に、インクジェット適性をも備えたものとなる(後述する実施例参照)。したがって、本発明の紙類は、インクジェット用紙であることが好ましい。
以下に、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、分解デキストリンの分子量は、ゲル透過クロマトグラフィーにより下記の条件で測定した。
カラム:「AsahipakGS−710」、「AsahipakGS−520HQ」および「AsahipakGS−2B」(いずれも昭和電工(株)製)
流量 :1.0mL/min、0.6mL/min
注入量:20μL
(実施例1)
温度計、攪拌機、還流冷却管および窒素導入管を備えた1リットルの四つ口フラスコに、ワキシーコーンスターチを酵素変性してなる分解デキストリン(日澱化学(株)製「アミコールNo.7−H」)73重量部、水490重量部、1重量%硫酸鉄水溶液28重量部を加え、窒素気流下で混合攪拌しながら反応容器内の酸素を充分に追い出した後、85℃まで昇温した。温度を一定に保ちながら、疎水性モノマーと強酸基含有モノマー類の混合物242重量部(スチレン170重量部、イソブチルメタクリレート25重量部、ブチルアクリレート35重量部、メタクリル酸12重量部)と、過酸化水素水溶液185重量部とを別々に3時間かけて添加して重合を行い、モノマー混合物の添加終了から30分後に有機過酸化物(ベンゾイルパーオキサイド)1重量部を添加し、1時間熟成した。その後、室温まで冷却し、48%の水酸化カリウム溶液を用いてpH6.9に調整し、固形分濃度31.0重量%の分散型表面サイズ剤を得た。
得られた表面サイズ剤の濾過性について、200メッシュの金網で濾過後、金網上の濾過残渣を目視にて観察し、下記の基準に基づき評価した。その結果、実施例1で得られた表面サイズ剤は、濾過性は「○」であった。
○:濾過性が良好で、濾過残渣が殆どない。
×:濾過性が悪く、濾過残渣が多い。
(実施例2〜10および比較例1〜11)
分解デキストリンの種類(原料澱粉および変性方法)および量、疎水性モノマーと強酸基含有モノマーの種類および量をそれぞれ表1に示すように変えたこと以外は、実施例1と同様にして、分散型表面サイズ剤を得た。各々得られた表面サイズ剤の濾過性について実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
なお、各実施例および比較例で用いた分解デキストリンは、下記の通りである。
実施例2;日澱化学(株)製「試作品−1(原料澱粉:ワキシーコーン)」
実施例3;日澱化学(株)製「試作品−2(原料澱粉:ワキシーコーン)」
実施例4〜10および比較例8〜11;日澱化学(株)製「アミコールNo.7−H」
比較例1;日澱化学(株)製「試作品−3(原料澱粉:ワキシーコーン)」
比較例2;日澱化学(株)製「試作品−4(原料澱粉:ワキシーコーン)」
比較例3;日澱化学(株)製「アミコールNo.6−L」
比較例4;日澱化学(株)製「試作品−1(原料澱粉:タピオカ)」
比較例5;日澱化学(株)製「アミコールNo.1」
比較例6;日澱化学(株)製「デキストリン4−C」
比較例7;日澱化学(株)製「デキストリン102−S」
(比較例12〜13)
比較例12では、市販の溶液型表面サイズ剤(スチレン−アクリル酸系ポリマーのアンモニアケン化物を、比較例13では、市販の分散型表面サイズ剤(スチレン−アクリル酸系ポリマー塩水溶液中でスチレン−アクリルエステルモノマーを乳化重合させた乳化重合物を、それぞれ使用した。各表面サイズ剤の濾過性について実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
Figure 0004843042
なお、表1では、下記の略号を用いた。
iBMA:イソブチルメタクリレート
nBA:ブチルアクリレート
MMA:メチルメタクリレート
2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート
2EHMA:2−エチルヘキシルメタクリレート
St:スチレン
MAA:メタクリル酸
表1から明らかなように、分解デキストリンの重量平均分子量が大きすぎる場合(比較例1)、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a)が所定量よりも少ない場合(比較例9)、強酸基含有モノマー(c)を含まない場合(比較例11)においては、いずれも、乳化分散物の安定性が悪いので、濾過性が悪かった。
上記実施例および比較例で得られた表面サイズ剤について、下記の評価を行った。結果を表2に示す。なお、比較例1、比較例9および比較例11については、濾過性が悪かったため下記の評価は行わなかった。
<評価1>
評価1では、表面サイズ剤のサイズ効果を下記の3種の原紙を用いて評価した。
原紙A:内添サイズ剤が添加されていない坪量65g/m2の中性上質紙
原紙B:内添サイズ剤が添加された坪量70g/m2の中性普通紙
原紙C:内添サイズ剤が添加されていない坪量180g/m2のライナー用原紙
(塗工液の調製)
酸化澱粉(日本食品化工社製「MS3800」)を濃度10重量%となるよう蒸留水で希釈し、95℃にて糊化を行い、酸化澱粉5重量%、表面サイズ剤0.05〜0.5重量%(具体的には、原紙Aの場合には0.05重量%、原紙Bの場合には0.2重量%、原紙Cの場合には005重量%)、塩化ナトリウム(NaCl)1重量%の固形分濃度となるように、塗工液を調製した(希釈水には蒸留水を使用)。
他方、硬度の影響を確認するために、蒸留水に代えて、硬度500ppm(CaCO3として)の合成硬水を用いたこと以外は、上記と同様にして、塗工液を調製した。
(塗工紙の作成と評価)
I)原紙Aを対象とした塗工紙の作成と評価
原紙Aに、上記で得た各塗工液(蒸留水使用および合成硬水使用)を、サイズプレス機にて塗工して塗工紙を得た。そして、得られた塗工紙を恒温恒湿環境(22℃、相対湿度50%)にて12時間調湿した後、ステキヒトサイズ度(秒)を測定することによってサイズ性を評価した。
II)原紙Bを対象とした塗工紙の作成と評価
原紙Bに、上記で得た各塗工液(蒸留水使用および合成硬水使用)を、サイズプレス機にて塗工して塗工紙を得た。上記I)と同様に調湿した後、ステキヒトサイズ度を測定することによってサイズ性を、バブルジェット(登録商標)プリンター(キャノン(株)製「BJ−F200」)を用いて下記のフェザリング試験および裏抜け試験を行うことによってインクジェット適性を評価した。
フェザリング試験;直交する複数本の直線を印字し、目視にて直線のにじみを観察し5段階で判定した。すなわち、フェザリングの全くない場合を「5」とし、隣り合う直線のフェザリングが完全に交わっている場合を「1」とした。
裏抜け試験;ベタ印刷を行い、ベタ印字部分の裏側のインクにじみ度合いを目視にて観察し5段階で判定した。すなわち、裏側にインクが全くにじんでいない場合を「5」とし、完全に裏抜けしているものを「1」とした。
III)原紙Cを対象とした塗工紙の作成と評価
原紙Cに、上記で得た各塗工液(蒸留水使用および合成硬水使用)を、サイズプレス機にて塗工して塗工紙を得た。上記I)と同様に調湿した後、1分Cobb吸水度(g/m2)を測定した。
<評価2>
評価2では、表面サイズ剤の発泡性を評価した。
(塗工液の調製)
上記評価1の(塗工液の調製)で記載した方法において、酸化澱粉5重量%、表面サイズ剤0.3重量%、塩化ナトリウム(NaCl)1重量%の固形分濃度となるように変更したこと以外は、上記評価1の(塗工液の調製)と同様にして、蒸留水を使用した塗工液および硬度500ppm(CaCO3として)の合成硬水を使用した塗工液を調製した。
上記で得た各塗工液(蒸留水使用および合成硬水使用)400mLをそれぞれ50℃に保温した後、家庭用ミキサーを用いて30秒間攪拌し、攪拌停止後3分経過後の泡高さを測定した。
Figure 0004843042
表2から、実施例1〜10では、水の硬度や紙の種類に関わらず高いサイズ性が得られており、発泡性も低く、しかもインクジェット適性も良好であった。
これに対して、比較例2〜7、10では、蒸留水と合成硬水のいずれを用いた場合であっても、また原紙A〜Cのいずれの紙であっても、サイズ性は低く、インクジェット適性も不良であることが明らかであった。
比較例8では、水の硬度や紙の種類によっては実施例と比べてさほど劣らない程度のサイズ性やインクジェット適性が得られている。しかし、硬水使用時の原紙Aのサイズ性、硬水使用時の原紙Bのインクジェット適性(裏抜け)、および原紙Cに対する吸水性は、明らかに実施例に比べ劣っていた。
比較例12、13では、硬水使用時の各評価結果が蒸留水使用時に比べて極端に劣ることが明らかであった。
以上、本発明にかかる表面サイズ剤およびその用途について詳しく説明したが、本発明の範囲はこれらの説明に拘束されることはなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更または改善しうるものである。

Claims (3)

  1. 分解デキストリンの存在下にモノマー成分を乳化重合させてなる分散型の表面サイズ剤であって、
    前記分解デキストリンとして、ワキシーコーンスターチを酵素変性してなる重量平均分子量26000〜50000の分解デキストリンをモノマー成分総量100重量部に対して20〜40重量部存在させるとともに、
    前記モノマー成分は、(a)少なくとも1種の(メタ)アクリル酸アルキルエステル10〜35重量%、(b)他の共重合しうる疎水性モノマー40〜80重量%および(c)強酸基含有モノマー1〜10重量%を含んでなる、ことを特徴とする表面サイズ剤。
  2. 請求項1に記載の表面サイズ剤を用いてサイジングされてなる、紙類。
  3. インクジェット用紙である、請求項2記載の紙類。
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