JP4842625B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷された用紙の印刷面側に当接するプレスローラのクリーニング装置を備えた孔版印刷装置に関する。
孔版印刷装置における印刷は、印刷用画像を形成したマスタを巻き付けた版胴に用紙をプレスローラで押圧することによって行われる。
両面印刷が可能な孔版印刷装置におけるプレスローラは、表面印刷に続いて裏面印刷を行う工程において、表面印刷済み用紙の印刷面側に接触して裏面印刷を行いながら版胴とにより印刷済み用紙を搬送するので、表面画像面の未乾燥画像インキがプレスローラに転移し、後続の表面印刷における用紙の裏面をそのインキで汚してしまうことになる。
インキが転移したプレスローラによる用紙汚れ防止対策として、従来、印刷された用紙の画像面にクリーニングローラを直接押し付けて、その画像面の未乾燥インキを吸収又は除去したり、プレスローラへのインキの付着を抑制したり、あるいはプレスローラに転移付着したインキを除去するといった方法が採られている。
特許文献1には、用紙の余剰の印刷インキを余剰インキ除去液を用いて除去する技術が開示されている。
特許文献2には、プレスローラの外周面に微細(微小)な凹凸を設けてプレスローラへのインキの付着量を低減する技術が開示されている。
特許文献3には、プレスローラに常時接触しているクリーニングローラを、プレスローラと周面での速度差をもって接触回転させることによって、プレスローラに転移付着したインキを除去する技術が開示されている。
特開平7−132586号公報 特開2002−219849号公報 特開2004−338234号公報
用紙汚れ防止対策として、印刷された用紙の画像面にクリーニングローラを直接押し付けて、その画像面の未乾燥インキを吸収又は除去する方法では、クリーニングローラのインキによる汚れによりクリーニング性能が低下してしまうという問題があり、クリーニングローラを新しいものと頻繁に交換しなければならない煩わしさもある。
特定の液体を併用してクリーニング性能を向上させようとする方法では、液体供給、廃液等の液体処理が必要であり面倒であるという問題がある。
プレスローラの外周面に微細な凹凸を設ける用紙汚れ防止手段では、プレスローラへのインキ転移を抑制する効果はあるものの、経時的にはプレスローラ表面にインキが付着蓄積するという問題は避けられない。
このような問題点を解決するため、プレスローラに常時接触していて、プレスローラと同方向、すなわち互いの接触周面おいて逆方向に回転するクリーニングローラによって、プレスローラ上の付着インキを除去する用紙汚れ防止手段の場合、孔版印刷装置では、1枚の印刷ごとに版胴にプレスローラが接離するため、プレスローラが版胴から離間した際、クリーニングローラがプレスローラの負荷になりプレスローラの周速度が版胴のそれよりも遅くなる。その結果、版胴から一旦離間したプレスローラが再度、マスタ及び用紙を介して版胴を押圧した時、両者の周速差によりマスタにストレスが加わり、画像ゆがみが発生する問題のあることが判明した。
また、例えば、120枚/分という高速印刷時において、用紙にジャムが生じた時に、タイミング的にプレスローラを版胴から直ちに離間できず、そのため、版胴上の画像インキがプレスローラに直接転写されると、ジャム処理後、印刷を再開した時に用紙にインキ汚れが発生したりする問題もある。
さらに、印刷装置が放置されることによりインキにゆるみが生じると、両面印刷工程において、そのゆるみインキがプレスローラ表面に付着して用紙のインキ汚れが悪化する問題もある。
本発明の目的は、孔版印刷装置における上述のプレスローラによる用紙汚れ防止装置の問題点を解決したプレスローラのクリーニング装置及びこれを具備した孔版印刷装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、印刷された用紙の印刷面側に当接するプレスローラの外周面に接触して、同プレスローラに付着しているインキを除去するための回転するクリーニング部材を有し、該クリーニング部材を前記プレスローラに対して接離させるクリーニング部材接離手段を備えたプレスローラのクリーニング装置を具備した孔版印刷装置において、
1回の印刷動作とその次の印刷動作との間の非印刷時間を検出し、非印刷時間が所定値以上の場合、両面印刷中に、所定両面印刷枚数後に版胴に前記プレスローラが押圧されない非印刷空回転時間を設け、この時間において、前記クリーニング部材が前記プレスローラに当接して回転駆動され、前記プレスローラのクリーニング後に残りの印刷指定枚数の両面印刷をするように制御することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、前記プレスローラは、用紙の一方の面に第1の版胴により第1の画像を印刷した後、その用紙の他方の面に第2の版胴により第2の画像を印刷する両面印刷が可能な孔版印刷装置における第2の版胴との間で印圧部を形成するローラであることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、前記プレスローラは、版胴の外周面に、表面画像と裏面画像とが版胴の円周方向に並んだマスタを巻装し、用紙の一方の面に表面画像を印刷し、その用紙を一時ストックしたのち再給紙して他方の面に裏面画像の印刷を行う両面印刷が可能な孔版印刷装置における上記版胴との間で印圧部を形成するローラであることを特徴とする
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、前記クリーニング部材は、前記クリーニング部材接離手段により両面印刷時に上記プレスローラに接触し、片面印刷時には上記プレスローラから離間するよう制御されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、両面印刷工程において、前記クリーニング部材は、印刷される用紙の所定枚数毎に前記プレスローラに対する接触と離間とを、前記クリーニング部材接離手段により交互に制御されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、前記クリーニング部材は、前記プレスローラが版胴から離間した非印刷時において、前記プレスローラに当接して回転し、あるいは前記プレスローラから離間することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、前記クリーニング部材は、ローラ状の芯材の表面に帯状のクリーニング用シート材を螺旋状に巻き付けた構造を有していることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載のプレスローラの孔版印刷装置において、前記クリーニング用シート材が、ブラシ状の表面性状を有していることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の孔版印刷装置において、前記ブラシ状の表面性状が、70〜100デニール/5フィラメントで密度が2500〜3000本/inch に織られてものことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1ないし9の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、前記プレスローラに対する前記クリーニング部材の押圧力が400gf以下であることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、前記クリーニング部材に当接したインキ除去部材を有することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の孔版印刷装置において、前記インキ除去部材が弾性板であることを特徴とする
請求項13記載の発明は、請求項1ないし12の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、両面印刷時における印刷画像のベタ画像率を検出し、ベタ画像率に応じて所定枚数が設定され、所定枚数毎に前記クリーニング部材は前記プレスローラに対する接触と離間とが、前記クリーニング部材接離手段により交互に制御されることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項1ないし12の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、両面印刷時における印刷画像のベタ画像率を検出し、ベタ画像率に応じて版胴の非印刷空回転数が設定され、非印刷空回転数間において、前記クリーニング部材が前記プレスローラに当接して回転駆動され、非印刷空回転数終了後に、前記クリーニング部材は前記プレスローラに対する接触と離間とが、前記クリーニング部材接離手段により交互に制御されることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項1ないし14の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、用紙のジャム検知手段を有し、ジャム検知に基づくジャム処理後の版胴に前記プレスローラが当接しない非印刷空回転時間を設け、この時間において、前記クリーニング部材が前記プレスローラに当接して回転駆動され、前記プレスローラのクリーニング後にジャム処理後の残りの印刷指定枚数の両面印刷を行うように制御することを特徴とする。
本発明によれば、版胴から離間したプレスローラからクリーニング部材を離すことにより、クリーニング部材による負荷がプレスローラにかからないので、版胴から一旦離間したプレスローラが再度、マスタ及び用紙を介して版胴を押圧した時に、版胴とプレスローラとの間に周速差がなく、よって、版胴上のマスタにストレスが加わることがなく、画像ゆがみを生じることがなく、孔版印刷装置において1回の印刷動作とその次の印刷動作との間の非印刷時間である放置時間が所定時間より長いことによって生じるインキのゆるみに起因する版胴上のマスタに加わるストレスや放置時の汚れの発生を高精度に抑制できる効果がある。
請求項2ないし5記載の発明によれば、両面印刷が可能な孔版印刷装置における裏面印刷工程において、版胴上のマスタにストレスが加わることがなく、画像ゆがみを生じない効果がある。
請求項7記載の発明によれば、クリーニング部材が、ローラ状の芯材の表面にクリーニング用用紙材を螺旋状に巻き付けた構造を有しているので、クリーニング用用紙材が剥がれにくく、軸方向全体に亘って均一なクリーニング機能を得ることができる。
請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の発明におけるクリーニング用シート材が、ブラシ状の表面性状を有しているので、連れ回り駆動でも、安価な構成で軸方向全体に亘って均一なクリーニング機能を得ることができるとともに、回転体表面からのインキの拭き取り性を向上させることができる。また、微細凹凸を有する回転体の表面に付着する紙紛を除去することができる。
請求項10記載の発明によれば、クリーニング部材のプレスローラに対するの押圧力が400gf以下であり、低押圧であるためクリーニング機能が長期に亘って維持される。
請求項11記載の発明によれば、ブラシ表面についたインキの付着した紙紛をインキ除去部材により外に飛ばすことで、クリーニングローラの耐久性を向上させてことができる。
求項13記載の発明によれば、孔版印刷装置においてベタ部の少ない文字画像では、両面印刷でもクリーニング部材のプレスローラに対する非接触時間が長くなり負荷にならないため、プレスローラが版胴から離間する際に速度差を生じないのでマスタにストレスが加わらず、両面印刷でもさらに長時間画像ゆがみが抑えられ、かつ、インキの転移による汚れの発生を抑制できる。
請求項14記載の発明によれば、孔版印刷装置においてクリーニング部材がプレスローラに接離自在であり、非印刷時にプレスローラが空転するので、印刷異常時に非印刷を利用しクリーニング部材をプレスローラに接触させることで、版胴に負荷がかからないため、版胴上マスタにストレスが加わらず、両面印刷でも画像ゆがみが抑えられかつ、異常時の汚れの発生を高精度に抑制できる。
請求項15記載の発明によれば、孔版印刷装置において用紙にジャムが生じたとき、ジャム検知後に非印刷時を設け、プレスローラを空転させ印刷異常時に非印刷を利用しクリーニング部材をプレスローラに接触させることで、版胴に負荷がかからないため、版胴上マスタにストレスが加わらず、両面印刷でも画像ゆがみが抑えられかつ、異常時の汚れの発生を高精度に抑制できる。
図1は、用紙の一方の面に第1の版胴により表面印刷をしたのち、その用紙の他方の面に第2の版胴により裏面印刷を行う両面印刷が可能な、本発明を実施した2ドラム式の孔版印刷装置の一例を示す。
給紙装置10の給紙台11に積載された用紙12は、給紙コロ13により最上のものから1枚ずつ分離されて給紙され、レジストローラ対14でスキューを修正された後、所定のタイミングで第1の版胴15と、この第1の版胴15に対して接離する第1のプレスローラ16とで形成される印圧部に給送られる。
第1の版胴15の外周面には、表面印刷用のマスタ17が巻装されている。第1の版胴15の内部には図示しない周知のインキ供給手段が設けられており、第1のプレスローラ16が、給紙された用紙を第1の版胴15に押圧することにより、その用紙に第1の画像としての表面画像が形成される。この表面印刷が行われた用紙は、ベルト吸引搬送装置18により図中左方向に搬送され、第2の版胴19と、この第2の版胴19に対して接離する第2のプレスローラ20とで形成されるの第2の印圧部へ進入する。第2のプレスローラ20は、インキの付着を抑制するために、その表面に微細な凹凸を有している。
第2の版胴19の外周面には、裏面印刷用のマスタ21が巻装されており、第2の版胴19の内部には第1の版胴同様、インキ供給手段が設けられている。表面印刷済み用紙を第2のプレスローラ20が第2の版胴19に押圧することにより第2の画像としての裏面画像が表面印刷済み用紙に印刷される。表裏両面に印刷画像を形成された用紙は排紙トレイ22上に排出積載される。
第2のプレスローラ20の上方には、クリーニング部材としてのクリーニングローラ23が第2のプレスローラ20に対して接離自在に配置されており、このクリーニングローラ23には、弾性板からなるインキ除去部材24が当接している。
図2、3において、第2のプレスローラ20は、互いに対向した揺動自在な側板26、27に設けられた軸受28、29に回転自在に支持されており、その一方の軸端には、駆動力伝達用のタイミングプ−リ30が設けられている。第2のプレスローラ20は、用紙の印圧部への給紙と所定のタイミングをもって側板26、27の揺動により第2の版胴に対し接離する。
クリーニングローラ23は、その両端を軸受32、33で回転自在に支持されている。一方の軸受32は側板26に対して着脱可能なクリーニングローラ押え板34の縦方向の案内長孔35に、他方の軸受33は側板27の縦方向の案内長孔36にそれぞれ上下動自在に支持されている。
側板26にはクリーニングローラ23をその軸方向に出し入れするための開口37が形成されている。
クリーニングローラ押え板34には、その上端部に取付けねじ38が設けられ、その下端部に取り付孔39(図3)が形成されていて、取り付孔39を側板26に突設したピン41に嵌合し、取付けねじ38を側板26に設けたねじ孔にねじ込むことによって、クリーニングローラ押え板34は側板26に装着される。前記インキ除去部材24は、厚さ0.05〜0.2mmのペット製マイラであって、その上端部を側板26、27間に張り渡した支持板42に固定されている。
インキ除去部材24は、クリーニングローラ外周より0.5〜1mm内側の位置に設置し、クリーニングローラ23のブラシの先端を押し付け、インキ除去部材24からブラシが離れた際のブラシの戻りでブラシ表面に付いているインキ付の紙紛を弾き飛ばすことで、クリーニングローラ23の持続性を向上させる。
軸受32、33は、各案内長孔35、36に配置されたスプリング43(図3)、44よってクリーニングローラ23を第2のプレスローラ20に接触させる向きに付勢されている。クリーニングローラ23が第2のプレスローラ20に接触した状態では、クリーニングローラ23は第2のプレスローラ20に連れ回りする。
クリーニングローラ23をプレスローラ20に接離させるクリーニング部材接離手段を説明する。
クリーニングローラ23とプレスローラ20の近傍には、軸46が両側板26、27間に回転自在に支持されていて、この軸46の、各側板26、27のそれぞれ内側には、先端部を軸受32、33の下方に位置させたアーム47、48の各基部が固定されている。
軸46の側板26より突出した軸端にはウォームホイール50が固定されており、ウォームホイール50は、ステッピングモータ51の軸に設けられたウォーム52と噛合っている。
ステッピングモータ51の回転により軸46を、図3において反時計回りに回転駆動し、アーム47、48により軸受32、33を押し上げて、クリーニングローラ23をとプレスローラ20から離間させる。
ウォームホイール50の外周部の一部にホームポジション位置検出用の遮光板53を設け、フォトセンサ54により、クリーニングローラ23の第2のプレスローラ20に対する接離を検出する。図3は、クリーニングローラ23がプレスローラ20に当接していることを検知しており、後述する制御装置よりステッピングモータ51を指定パルス分回転させることによりクリーニングローラ23をプレスローラ20から離間させる。
このようにクリーニング部材接離手段は、軸46に設けられたアーム47、48、ウォームホイール50、ウォーム52、ステッピングモータ51を有し、片面印刷時のマスタ伸び低減、ジャム後の汚れ防止、印刷装置の放置後の汚れ防止のためにクリーニングローラ23をプレスローラ20から一時的に離間させるのに役立つ。
第2のプレスローラ20に対するクリーニングローラ23の押圧力について説明する。
実験の結果、第2のプレスローラ20がクリーニングローラ23により過度に押圧されると、第2のプレスローラ20の表面の微細な凹凸が長時間の使用中に剥離したり破損したりすることが分かった。
また、用紙1枚の印刷ごとに版胴19に対し、第2のプレスローラ20を離間させるので、第2のプレスローラ20が版胴から離間した際、クリーニングローラ23が負荷になり第2のプレスローラ20の周速度が版胴の周速度より遅くなるので、インキを紙に転写するために第2のプレスローラ20が再度版胴に押圧される時、周速差でマスタにストレスが加わり、マスタが伸びて、画像ゆがみが発生する問題があることが判明した。
さらに、クリーニングローラ23を軸方向にスライドさせて挿入する場合、スプリング43、44のバネ圧が強すぎるとクリーニングローラ23を挿入しにくいことが分かった。クリーニングローラ23の押付け力と、マスタ伸びによる画像ゆがみと、クリーニングローラ23の表面の耐久性、挿入作業性との関係の実験結果を表1に示す。
Figure 0004842625
表1から、クリーニングローラ23によるクリーニング性能は、押圧力を強くしても向上するわけではなく、400gf程度で十分であることが分かる。
図4、図5に基づいて、クリーニングローラ23の構造を説明する。
クリーニングローラ23は、円筒状の紙製の芯材60と、この芯材60の両端部に圧入された金属製の回転軸61と、ブラシ状の表面性状を有するシート材62を有している。
芯材60の外径は18〜24mmである。回転軸61は、先端にテーパ面を有する圧入部63と、芯材60の端面に当接する鍔部64とを有している。
クリーニング用用紙材62は、材質はPPS(ポリフェニレンサルファイド)、ナイロンでの合成樹脂繊維又は天然繊維である。ブラシローラの場合、ブラシ部65は繊維の太さは70〜100デニール(d)/5フィラメント(f)で厚さ0.6〜1mmのベース66に、5フィラメント糸で密度が2500〜3000本/inch状態でV織りやW織りしているブラシ状の用紙で、幅30mm、厚さ2〜5mmの細幅に形成されており、芯材60の外周面に螺旋状に巻き付けられて接着されている。すなわち、クリーニングローラ23の外周面はブラシ状材で形成されている。その他、クリーニング用用紙材60の材質としては、綿、羊毛、アクリル繊維、ポリエステル繊維等を用いることができる。
クリーニングローラ23の表面をブラシ状にすると、第2のプレスローラ20の外周面の微細な凹凸の中までブラシの毛先が入り、インキや紙紛をかき取ったり、ブラシに紙紛が絡みクリーニングローラ23内に保持したりして、第2のプレスローラ20の外周面の微細な凹凸はクリーニングされ、インキ汚れが抑制される。
特許文献3にはクリーニングローラとして、フェルト状やループ状の表面性を有している用紙でも、プレスローラとの間に速度差があればクリーニングが可能であると記載されているが、様々な表面状態でのクリーニング性の評価結果を実施したところ、表2に記載されているように、クリーニングの駆動方式に関わらず、ブラシ形態のものが最もクリーニング性能がよい。
また、本発明での第2のプレスローラ20に対しクリーニングローラ23が連れ回りの場合では、ブラシ形態以外はすぐクリーニングローラ23が汚れ飽和してしまい、第2のプレスローラ20にインキ汚れが残り、画像汚れが発生してしまう。
Figure 0004842625
クリーニングローラ23は、両端部の金属製の回転軸61を抜き取れば、容易にリサイクルにおける分別処理が容易となる。
クリーニングローラ23は汚れがひどくなってクリーニング機能が低下した場合交換を要する消耗品であるので、安価、軽量、取り扱いやすさが求められるが、その点で紙製の芯材60は望ましい。また、クリーニング用用紙材62は螺旋状に巻き付けられているので、剥がれにくく、回転方向全周及び軸方向全体に亘って均一な接着力及びクリーニング機能を得ることができる。
図6と図7に基づいて第2の実施形態を説明する。
図6は、版胴の外周面に、表面画像と裏面画像とが版胴の円周方向に並んだマスタを巻装し、用紙の一方の面に表面画像を印刷して、その用紙を一時ストックしたのち再給紙して他方の面に裏面画像の印刷をする両面印刷が可能な単ドラム式の孔版印刷装置に本発明を実施する第2の形態を示す。この両面印刷が可能な孔版印刷装置に関し、スキャナ、製版・給版、排版の機構、主要な機能については従来からの製版・印刷一体型孔版印刷装置と同様なので特に必要がない限り説明を省略する。
図6において、矢印方向に回転駆動される版胴70の外周面には製版装置71により穿孔製版されたマスタ72が巻装されている。マスタ72には、表面印刷用の第1の画像73(以下、「表面画像73」という)と、裏面印刷用の第2の画像74(以下、「裏面画像74」という)が版胴70の円周方向に並んで形成されている。マスタ72上の画像の元となるデジタル画像データは、原稿をスキャナ75で読み取って作成され、又はコンピュータ上で作成される。原稿のセットは図示しない自動原稿送り装置やオペレータによるコンタクトガラスヘの原稿セット操作により行なわれる。
給紙台76に載置された用紙77は、給紙コロ78で送り出され、分離コロ79と分離パット80で1枚ずつに分離され、レジストローラ対81へ送られ、スキューを修正された後、版胴70に対して所定の位相タイミングをもって版胴70とプレスローラ83の間の印圧部に向けて送り出される。
印圧部で表面画像73を印刷された用紙は、上向きになっている切替爪84により、図中左下方向に案内され、再給紙トレイ85に向かって排出される。再給紙トレイ85はベルト式の吸引搬送装置からなり、一対のローラ86、87間に掛け渡された複数本の無端ベルト88と、比較的弱い吸着力を発生する吸引ファン89を有している。
再給紙トレイ85の上方には、用紙受け板90が設けられており、この用紙受け板90は図示しない専用の駆動装置によって用紙搬送と略平行に往復移動する。
表面画像73を印刷された用紙は、その先端部が図の右方の位置から左方向に移動し始めた用紙受け板90の上に落下し、用紙受け板90よって図の左方向に案内搬送される。
一方、すでに再給紙トレイ85上にあってベルト式吸引搬送装置により右方向に搬送された再給紙トレイ85上の表面印刷済み用紙は、一旦、先端がストッパ91に突き当って停止した後、再給紙コロ92が上昇して所定のタイミングで、版胴70と同じ周速で回転駆動されるプレスローラ83に押し付けられて搬送される。
表面印刷済み用紙は、プレスローラ83とガイドローラ93、94とにより印圧部へ向けて搬送され、裏面画像74が印刷されて両面印刷が行われる。
両面印刷済み用紙は、下向きに切り替わっている切替爪84により、左の方向に案内され、一対のローラ95、96間に掛け渡された複数本の無端ベルト97と、吸引ファン98からなるベルト式吸引搬送装置100により、排紙トレイ101上に排出される。
図7において、両面印刷が行われる工程で、用紙下面に存在する表面画像73の未乾燥インキ102が印圧部においてプレスローラ83の周面に転移インキ103として付着する。
プレスローラ83上の転移インキ103は、後続の表面画像73が印刷される際に、その用紙の裏面に転移して用紙汚れが生じる。
この用紙汚れを抑止すべく、プレスローラ83は、基体としてのアルミニウム製金属中空パイプの外周に厚さ5〜10mm程度のシリコンゴムやニトリルゴム等の弾性体ゴム層を形成し、最外周には表面に微細凹凸が形成された一定幅の長尺用紙を螺旋状に巻き付けて接着した構造を有している。プレスローラ83をこのような構造とすれば、かなりの転写汚れ防止機能を得ることができるが、表面に微細凹凸用紙を巻き付けただけではまだ不十分であり、転写汚れを完全に防止することはできない。
そこでプレスローラ83を上記のような構造とすることに加え、プレスローラ83に表面性状がブラシ状のクリーニングローラ104を接触させてプレスローラ83上のインキを除去する。クリーニングローラ104にはインキ除去部材105が接触している。
プレスローラ83が揺動可能な一対の側板に支持されている構成、クリーニングローラ104の構造、クリーニングローラ104が前記側板に着脱自在に設けられる構成およびインキ除去部材105の構成は、図4に基づいて説明した第1の実施の形態のそれと同様である。
図8に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。
図2に示した第1の実施の形態では、プレスローラに接離自在なクリーニングローラがプレスローラに接触した状態では、そのクリーニングローラはプレスローラに連れ回りする。
第3の実施の形態では、クリーニングローラは回転伝達機構を介してプレスローラによって回転駆動される。
第3の実施の形態において、既に説明した図2に示す第1の実施の形態と同じ部材、構成については、第1の実施の形態と同じ符号を付すこととし、その説明は省略する。
図8において、プレスローラ20の軸に固定されたタイミングプ−リ30には、クリーニングローラ23の駆動歯車110が一体形成されている。一方、クリーニングローラ23の軸受111には、従動歯車112が設けられており、この従動歯車112は駆動歯車110によって、中間歯車113を介してプレスローラ20と同方向、すなわち、プレスローラ20に逆らう方向に回転駆動される。中間歯車112は側板29に軸114に設けられている。クリーニングローラ23がプレスローラ20と同方向に回転駆動されることにより、両ローラの周面速度差が大きくなるので、プレスローラ20に対する高いクリーニング効果が得られる。
クリーニングローラ23のプレスローラ20に対する接離動作における移動量は、従動歯車112と中間歯車113との噛み合いが維持される範囲内に抑えられる。
軸受111には、クリーニングローラ23をプレスローラ20と同方向にのみ回転させるための一方向クラッチ115が設けられていて、このクラッチ115にクリーニングローラ23の軸116が挿入され、軸116に形成された平坦部117とこれに対応した、軸受111に形成された平坦部とにより、軸受111とクリーニングローラ23とが回転方向に一体化する。
図8において、中間歯車113を省略し、駆動歯車110で従動歯車112を直接駆動し、クリーニングローラ23をプレスローラ20に対し逆方向に回転させるようにすることも第4の実施の形態として可能である。この場合、駆動歯車110と従動歯車112の歯車比を適当に設定することにより、両ローラ20、23の周面速度に最適な速度差を与えることにより、プレスローラ20に対する良好なクリーニング効果を期待することができる。
図9および図10に基づいて、第1ないし第4の各実施の形態における片面、両面印刷動作でのクリーニングローラのプレスローラに対する接離制御を説明する。
図10は、第1ないし第4の各実施の形態における両面印刷が可能な孔版印刷装置の操作パネル120の一部を示す。この操作パネル120は、プリント枚数表示部121、製版スタートキー122、プリントスタートキー123、ストップキー124、テンキー125、片面印刷モード指定キー126、片面印刷モード表示LED127、両面印刷モード指定キー128、両面印刷モード表示LED129、液晶表示部130を備えている。
両面印刷モードでは、操作パネル120の両面印刷モード指定キー128を選択することにより両面印刷を行う。
第1の実施の形態(図1〜図3)において、用紙の表面画像の未乾燥インキによるプレスローラ20の周面汚れをクリーニングすべく、両面印刷モード指定キー128の情報を基に制御装置140によりクリーニングローラ23がプレスローラ20に接触しているか否かを、両ローラの接触時にオンするフォトセンサ54(図2参照)からの情報を基に確認する。フォトセンサ54がオフの場合は、それがオンするまで制御装置140によりステッピングモータ51が作動してクリーニングローラ23をプレスローラ20に接触させる。フォトセンサ54がオンすると制御装置140によりステッピングモータ51はその回転を停止し、クリーニングローラ23はプレスローラ20に接触した状態でプレスローラ20に連れ回りしてプレスローラ13に付着しているインキおよび紙紛を除去クリーニングする。
第2の実施の形態(図6)においても、クリーニングローラ104のプレスローラ83に対する接離動作は、第1の実施の形態のそれと同様である。
第1及び第2の実施の形態では、クリーニングローラがプレスローラから離れると、クリーニングローラは停止状態に置かれるが、第3及び第4の実施の形態では、クリーニングローラがプレスローラから離れてもクリーニングローラはプレスローラによる駆動を受けて回転状態に置かれる。
一方、片面印刷モード時には、操作パネル120の片面印刷モード指定キー126を選択することで片面印刷が行われる。
片面印刷モードでは第2実施形態においては、表面画像の未乾燥インキによるプレスローラ83の周面汚れは生じないので、クリーニングローラ104はプレスローラ83から離間した状態に制御装置140より制御される。
操作パネル120の片面印刷モード指定キー126の情報に応じて制御装置140によりクリーニングローラ104がプレスローラ83に接触しているか否かを、両ローラの接触時にオンするフォトセンサ54(図2)の情報をもとに確認する。
フォトセンサ54がオンの場合は、制御装置140に予め定めておいた所定パルス数に応じた回転数だけ制御装置140によりステッピングモータ51が回転し、クリーニングローラ104をプレスローラ83から離間させる。
フォトセンサ54がオフの場合は、一度、初期化のために制御装置140によりフォトセンサ54がオンになるまでステッピングモータ51を回転し、その後制御装置140に指定しておいたパルス数だけ制御装置140によりステッピングモータ51が回転してクリーニングローラ104をプレスローラ83から離脱させる。
クリーニングローラ104がプレスローラ83から離れることにより、プレスローラ83の回転の負荷が減り、プレスローラ周速と版胴との周速差がなくなるため、プレスローラが再度版胴に押圧される時、マスタへのストレスが減り、マスタ伸びや画像ゆがみの発生が抑えられる。
同様に、第1の実施の形態においても、上記のように制御装置140とフォロセンサ51、操作パネル120からの情報により、片面印刷モード指定キー126がオンの場合、クリーニングローラ23が第2プレスローラ20から離れ、第2のプレスローラ20が再度第2の版胴に押圧される時、マスタへのストレスが減り、マスタ伸びや画像ゆがみの発生が抑えられる。
各実施の形態において、クリーニングローラをプレスローラに対して接離するクリーニングローラ接離手段の駆動手段は、版胴やプレスローラの手段駆動とは独立したテッピングモータからなるので、版胴、プレスローラが回転する印刷中においても、クリーニングローラを所定のタイミングをもってプレスローラから離脱させることが可能である。
そこで、操作パネル120の両面印刷モード指定キー128の操作により両面印刷を行う際、予め制御装置140に両面印刷枚数を設定しておき、両面印刷が所定枚数に達すると制御装置140よって、ステッピングモータ51を回転させ、両面印刷が所定枚数に達するまでプレスローラに接触していたクリーニングローラをプレスローラから離間させる。
このように、両面印刷工程において、クリーニングローラが、印刷される用紙の所定枚数毎にプレスローラに対する接触と離間とを、クリーニングローラ接離手段で交互に制御されることにより、両面印刷でもクリーニングローラをプレスローラから離間させるので、マスタ伸びや画像ゆがみが低減される。
両面印刷時における表面画像のベタの割合を製版時に画像処理制御部141(図9)で検知し、ベタ画像率により制御装置140が用紙の所定枚数を計算設定することでクリーニングローラのプレスローラに対する接触タイミングが変更される。このように、ベタ画像率に応じて所定枚数が設定され、所定枚数毎にクリーニングローラはプレスローラに対する接触と離間とが、クリーニングローラ接離手段により交互に制御されるので、ベタ画像率の少ない場合は、さらにマスタ伸びや画像ゆがみが低減される。
クリーニングローラ接離手段の駆動手段は、独立した駆動手段であるから、操作パネル120の両面印刷モード指定キー126を選択して、たとえば、100枚未満という小印刷枚数の両面印刷を行う際、テンキー125でその刷枚数を入力して制御装置140に設定し、小印刷枚数の両面印刷終了後にプレスローラを版胴に押圧しない非押圧状態で版胴を空回転駆動させることにより、プレスローラは図示されない駆動系にて回転する。この空回転時にクリーニングローラ接離手段を動作させることで制御装置140より、ステッピングモータ51を回転させクリーニングローラをプレスローラに接触させてクリーニングする。そののち、版胴の空回転を停止させ、クリーニングローラをプレスローラから離間させる。この制御により、両面印刷後にクリーニングローラをプレスローラに接触させるので、マスタ伸びや画像ゆがみが低減される。
また、製版時の画像処理制御部141において表面画像のベタの割合を検知し、ベタ割合により制御装置140が小印刷枚数の設定枚数を計算し変更することで印刷後の空回転数を可変できるのでクリーニングローラの押圧タイミングを変えることができ、ベタ画像率の少ない場合はさらにマスタ伸びや画像ゆがみが低減される。
プレスローラのインキ汚れの発生は、正常な両面印刷において用紙の表面画像インキのプレスローラ周面への転移による場合の他に、両面印刷時に用紙にジャムが生じた場合にも起きる。
たとえば、120枚/分という高速印刷時において、用紙にジャムが生じると、タイミング的にプレスローラを版胴から直ちに離間できず、その結果、マスタを有する版胴上の画像インキがプレスローラに直接転写されてしまう。
図1、6に示す孔版印刷装置において、版胴とプレスローラ(図1では第2の版胴と第2のプレスローラ)とによって形成される印圧部(図1では第2の版胴と第2のプレスローラ)の、用紙搬送経路の下流側には、周知のジャムセンサ(図9のジャムセンサ142)が配置されている。
ジャムセンサ142は、第1の実施の形態では第2プレスローラ下流側に、第2の実施の形態ではプレスローラ83の下流のベルト吸引装置98にそれぞれ設けられ、印圧部から用紙が排出されないときに用紙ジャムが検知される。
通常、ジャムセンサが用紙のジャムを検知すると、プレスローラを版胴から離間させるが、高速両面印刷中にジャムセンサがジャム検知してもタイミング的にプレスローラを版胴から直ちに離間できず、版胴上の画像インキがプレスローラに直接転写されてしまう場合がある。このような状態の下で両面印刷再開すると、プレスローラに転移したインキが用紙を汚すので、用紙のジャムを生じた場合には、プレスローラをクリーニングする必要である。
図1において、両面印刷中にジャムセンサ142がジャムを検知した際、ジャムセンサ142からの信号により制御装置140が第2のプレスローラ20を第2の版胴19に押圧することなく第2の版胴19を所定回数だけ空回転駆動させる。一方、第2のプレスローラ20は図示されない駆動系にて回転を続ける。
この第2の版胴19の空回転時に制御装置140よって、クリーニングローラ接離手段を動作させてクリーニングローラ23をプレスローラ20に接触させてプレスローラ20をクリーニングした後、第2の版胴19の空回転を停止してクリーニングローラ23をプレスローラ20から離間させ、その後、両面印刷を再開する。
このように、第2の版胴19の空回転中にクリーニングローラ23をプレスローラ20に接触させ、用紙のジャムによりプレスローラ20に転移したインキをクリーニングするので、ジャム処理後に再開した両面印刷工程における用紙のインキ汚れ防止が可能になる。
このジャム時での第2の版胴19の空回転数は、製版時の画像処理制御部141において表面画像のベタの割合を検知し、ベタ画像率により制御装置140により計算し設定することで変更できるのでクリーニングローラ23のプレスローラ20への接触タイミングを変えることができる。よって、ベタ率の少ない場合はさらにマスタ伸びや画像ゆがみが低減される。
上述の動作、作用効果は図6の第2の実施の形態においても同様である。
孔版印刷装置において、1回の印刷動作とその次の印刷動作との間の非印刷時間(印刷装置の放置時間)が長引くと、版胴内のインキ供給部のインキの水と油の結合が弱まり、水分が蒸発して油分の多い、所謂、ゆるみインキになり、このゆるみインキで印刷を行うと用紙への浸透が遅くなる。
ゆるみインキで両面印刷をした場合、用紙への表面印刷後の裏面印刷の際、表面画像の未乾燥インキの用紙への浸透が遅くなるため印圧部において、未乾燥インキがプレスローラ13の周面に転移し、プレスローラを汚す量も多くなり最終的には、次の両面用紙に多くの汚れを転写してしまうことになる。このゆるみインキによる用紙汚れを防止する制御を説明する。
放置時間のは、制御装置140の放置時間タイマー143により検出され、所定の放置時間経過後、両面印刷モード指定キー128を操作し、プリントスタートキー123で両面印刷を開始すると、所定印刷枚数になる度に制御装置140がプレスローラを版胴に押圧させることなく版胴を所定回数空回転させることで、プレスローラは図示されない駆動系にて回転する。この空回転時に制御装置140によって、クリーニングローラ接離手段を動作させてクリーニングローラをプレスローラに接触させてプレスローラをクリーニングした後、所定の回転後空回転を停止し、クリーニングローラをプレスローラより離脱させ、その後、両面印刷を再開する。
この制御により、空回転中にクリーニングローラをプレスローラに接触させるので、プレスローラ13に版胴から直接転移したゆるみインキが除去され、再開した両面印刷の汚れ防止が可能になる。
同様に、この空回転を入れる所定印刷枚数は、製版時の画像処理制御部141において表面画像のベタの割合を検知し、ベタ画像率により制御装置140により計算し設定することで変更できるのでクリーニングローラ23のプレスローラ20への接触タイミングを変えることができる。印刷装置の放置後印刷でベタ画像率の少ない場合は、さらにマスタ伸びや画像ゆがみが低減される。
本発明を実施する2ドラム式の孔版印刷装置の一例を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態である、図1に示す孔版印刷装置におけるプレスローラに対するクリーニングローラの接離機構を示す側面図である。 図2の左側面図である。 クリーニングローラの一例を示す正面図である。 クリーニングローラのブラシの一形態を示す側面図である。 本発明を実施する単ドラム式の孔版印刷装置の一例を示す正面図である。 図6に示す孔版印刷装置におけるプレスローラのインキ汚れを示す拡大正面図である。 本発明の第3の実施の形態であるクリーニングローラの接離機構を示す側面図である。 各実施の形態におけるクリーニングローラ接離手段の制御を説明するためのブロック図である。 孔版印刷装置の操作パネルの一例を示す部分平面図である。
符号の説明
15 第1の版胴
16 第1のプレスローラ
19 第2の版胴
20 第2のプレスローラ
21 裏面印刷用のマスタ
23、104 クリーニングローラ
24、105 インキ除去部材
26、27 揺動側板
34 クリーニングローラ押え板
46 軸
47、48 アーム
50 ウォームホイール
51 ステッピングモータ
52 ウォーム
53 遮光板
54 フォトセンサ
73 表面画像
74 裏面画像
142 ジャムセンサ

Claims (15)

  1. 印刷された用紙の印刷面側に当接するプレスローラの外周面に接触して、同プレスローラに付着しているインキを除去するための回転するクリーニング部材を有し、該クリーニング部材を前記プレスローラに対して接離させるクリーニング部材接離手段を備えたプレスローラのクリーニング装置を具備した孔版印刷装置において、
    1回の印刷動作とその次の印刷動作との間の非印刷時間を検出し、非印刷時間が所定値以上の場合、両面印刷中に、所定両面印刷枚数後に版胴に前記プレスローラが押圧されない非印刷空回転時間を設け、この時間において、前記クリーニング部材が前記プレスローラに当接して回転駆動され、前記プレスローラのクリーニング後に残りの印刷指定枚数の両面印刷をするように制御することを特徴とする孔版印刷装置
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    前記プレスローラは、用紙の一方の面に第1の版胴により第1の画像を印刷した後、その用紙の他方の面に第2の版胴により第2の画像を印刷する両面印刷が可能な孔版印刷装置における第2の版胴との間で印圧部を形成するローラであることを特徴とする孔版印刷装置
  3. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    前記プレスローラは、版胴の外周面に、表面画像と裏面画像とが版胴の円周方向に並んだマスタを巻装し、用紙の一方の面に表面画像を印刷し、その用紙を一時ストックしたのち再給紙して他方の面に裏面画像の印刷を行う両面印刷が可能な孔版印刷装置における上記版胴との間で印圧部を形成するローラであることを特徴とする孔版印刷装置
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    前記クリーニング部材は、前記クリーニング部材接離手段により両面印刷時に上記プレスローラに接触し、片面印刷時には上記プレスローラから離間するよう制御されることを特徴とする孔版印刷装置
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    両面印刷工程において、前記クリーニング部材は、印刷される用紙の所定枚数毎に前記プレスローラに対する接触と離間とを、前記クリーニング部材接離手段により交互に制御されることを特徴とする孔版印刷装置
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    前記クリーニング部材は、前記プレスローラが版胴から離間した非印刷時において、前記プレスローラに当接して回転し、あるいは前記プレスローラから離間することを特徴とする孔版印刷装置
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    前記クリーニング部材は、ローラ状の芯材の表面に帯状のクリーニング用シート材を螺旋状に巻き付けた構造を有していることを特徴とする孔版印刷装置
  8. 請求項7記載のプレスローラの孔版印刷装置において、
    前記クリーニング用シート材が、ブラシ状の表面性状を有していることを特徴とする孔版印刷装置
  9. 請求項8記載の孔版印刷装置において、
    前記ブラシ状の表面性状が、70〜100デニール/5フィラメントで密度が2500〜3000本/inchに織られてものことを特徴とする孔版印刷装置
  10. 請求項1ないし9の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    前記プレスローラに対する前記クリーニング部材の押圧力が400gf以下であることを特徴とする孔版印刷装置
  11. 請求項1ないし10の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    前記クリーニング部材に当接したインキ除去部材を有することを特徴とする孔版印刷装置
  12. 請求項11記載の孔版印刷装置において、
    前記インキ除去部材が弾性板であることを特徴とする孔版印刷装置
  13. 請求項1ないし12の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    両面印刷時における印刷画像のベタ画像率を検出し、ベタ画像率に応じて所定枚数が設定され、所定枚数毎に前記クリーニング部材は前記プレスローラに対する接触と離間とが、前記クリーニング部材接離手段により交互に制御されることを特徴とする孔版印刷装置。
  14. 請求項1ないし13の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    両面印刷時における印刷画像のベタ画像率を検出し、ベタ画像率に応じて版胴の非印刷空回転数が設定され、非印刷空回転数間において、前記クリーニング部材が前記プレスローラに当接して回転駆動され、非印刷空回転数終了後に、前記クリーニング部材は前記プレスローラに対する接触と離間とが、前記クリーニング部材接離手段により交互に制御されることを特徴とする孔版印刷装置。
  15. 請求項1ないし14の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    用紙のジャム検知手段を有し、ジャム検知に基づくジャム処理後の版胴に前記プレスローラが当接しない非印刷空回転時間を設け、この時間において、前記クリーニング部材が前記プレスローラに当接して回転駆動され、前記プレスローラのクリーニング後にジャム処理後の残りの印刷指定枚数の両面印刷を行うように制御することを特徴とする孔版印刷装置。
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