JP4842059B2 - 車両の走行安全装置 - Google Patents
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Description
また、従来、例えば分岐路の通過難易度や曲率半径等に基づき、自車両の進行方向前方に存在する分岐点での進路を予測する走行制御装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、上記従来技術に係る走行制御装置において、単に、通過難易度や曲率半径等に応じて進路予測を行うだけでは、予測精度を向上させることが困難であるという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、分岐点での進路予測精度を向上させることが可能な車両の走行安全装置を提供することを目的としている。
さらに、自車位置検出部12は、算出した自車両の現在位置と記憶部11から取得した道路データとに基づいてマップマッチングを行い、自律航法による位置推定の結果を補正する。
さらに、カーブ認識部15は、記憶部11から取得した道路データに含まれるカーブ情報に基づき、自車両の進行方向前方で認識したカーブの位置および形状(例えば、カーブの半径Rや曲率、旋回角θやカーブの長さやカーブの深さ等)を検出して、同一カーブ判定部16および適正車両状態設定部18に出力する。
例えば図2(a)〜(c)に示すように、自車両Pの進行方向前方に存在する分岐点Bに対して、2つの分岐路B1,B2が存在する状態において、例えば図2(a)に示すように、自車両Pから分岐点Bまでの進入路IR上にカーブ入口CSが存在し、この進入路IRにおいてカーブ認識部15によりカーブaが認識され、かつ、分岐点Bからの分岐路B2においてカーブ認識部15によりカーブbが認識されている場合に、同一カーブ判定部16は、各カーブa,bの形状に基づき、カーブaとカーブbとが同一カーブであるか否かを判定する。
なお、例えば図2(c)に示すように、分岐点Bからの分岐路B2上にカーブ入口CSが存在する場合には、カーブ認識部15によって、少なくとも自車両Pから分岐点Bまでの進入路IRはカーブではないと認識される。
また、同一カーブ判定部16は、例えば図3(c)に示すように、隣り合うリンク同士のなす角θ1,…,θ4が同符号であっても、各リンクL1,L2,L3の長さが所定の同一カーブ判定閾値Lmaxを超える場合(例えば、L3>Lmax)には、各リンクL1,L2,L3,L4を構成するノードN1〜ノードN5の領域は同一カーブではないと判定する。一方、各リンクL1,L2,L3’の長さは所定の同一カーブ判定閾値Lmax未満であることから、各リンクL1,L2,L3’,L4’を構成するノードN1〜ノードN3,ノードN4’の領域は同一カーブであると判定する。
また、例えば図2(b)に示すように、進入路IRにおいてカーブ認識部15によりカーブの存在が認識されていない状態であっても、進入路IRが分岐路B2のカーブと共に同一カーブを構成している場合には、進路予測部17は、分岐路B2を予測進路ERとして選択する。
また、例えば図2(c)に示すように、進入路IRが分岐路B2のカーブと共に同一カーブを構成していない場合には、例えば通過難易度や道路種別等に応じた通常の予測処理として、例えば分岐路B1,B2のうち、通過難易度が相対的に低い方、あるいは、道路種別が相対的に上位である方、あるいは、道路種別が同等である方等を選択する。
なお、複数の分岐路のうち通過難易度が相対的に低い方とは、進入路のリンクに対して交差角度が相対的に小さいリンクを有する方、あるいは、カーブ半径が相対的に小さい方、あるいは、進入路と同じ極性のカーブを有する方等である。
また、適正車両状態設定部18は、カーブ通過時に自車両の横方向に発生する加速度(横加速度)に対し、認識カーブあるいは予測進路を適正に通過する際に許容される横加速度(適正横加速度)を算出し、この適正横加速度から適正車速を算出可能である。
また、適正車両状態設定部18は、現在速度から適正車速まで適正に減速する際に要する距離(適正減速距離)を算出する。
作動部20は、比較部19での比較結果に基づいて、例えば、警報制御部20aと、エンジン制御部(図示略)および変速制御部(図示略)およびブレーキ制御部20bからなる減速制御部の作動を制御する。例えば、比較部19での比較結果において、検出された現在速度が適正車速よりも高い状態等のように自車両が適正車両状態にない場合には、警報制御部20aを介して安全装置21の警報装置を作動させて運転者の注意を喚起したり、ブレーキ制御部20bを介して安全装置21のブレーキアクチュエータを作動させて自動的に自車両を減速させる。
この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS02に進む。
次に、ステップS02においては、自車両Pから分岐点Bまでの進入路IRにおいてカーブaが認識されたか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS09に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進む。
そして、ステップS04においては、分岐路において適宜のカーブbが認識されたか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS05に進み、このステップS05においては、例えば通過難易度や道路種別等に応じた通常の予測処理により分岐路を選択し、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS06に進む。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS05に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS07進む。
そして、ステップS07においては、認識された各カーブa,bは同一カーブを構成するかを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS05に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS08進む。
そして、ステップS08においては、カーブbを有する分岐路を、予測進路として設定し、一連の処理を終了する。
そして、ステップS10においては、進入路IRおよび分岐路からなるカーブが認識されたか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS11に進み、このステップS11においては、例えば通過難易度や道路種別等に応じた通常の予測処理により分岐路を選択し、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS12に進む。
そして、ステップS13においては、認識されたカーブの半径は所定値以下であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS11に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、上述したステップS08に進む。
11 記憶部(記憶手段)
12 自車位置検出部(自車位置検出手段)
13 車両状態検出部(車両状態検出手段)
14 分岐点検出部(分岐点検出手段)
15 カーブ認識部(カーブ認識手段)
16 同一カーブ判定部(同一カーブ判定手段)
17 進路予測部(進路予測手段)
18 適正車両状態設定部(適正車両状態設定手段)
19 比較部(比較手段)
20 作動部(作動手段)
21 安全装置
Claims (3)
- ノードおよびリンクから成る道路データを記憶する記憶手段と、
自車両の位置を検出する自車位置検出手段と、
少なくとも速度を含む自車両の車両状態を検出する車両状態検出手段と、
前記記憶手段に記憶された前記道路データおよび前記自車位置検出手段により検出された自車両の位置に基づいて自車両の進路を推定する進路予測手段と、
前記道路データに基づいて自車両の進路に存在するカーブを認識するカーブ認識手段と、
前記カーブ認識手段により認識された前記カーブを適正に通過可能な適正車両状態を設定する適正車両状態設定手段と、
前記車両状態検出手段により検出された前記車両状態と、前記適正車両状態設定手段により設定された前記適正車両状態とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果において前記自車両の車両状態が前記適正車両状態にないときに、自車両に設けられた安全装置を作動させる作動手段と
を備える車両の走行安全装置であって、
前記道路データに基づいて自車両の進路に存在する分岐点を検出する分岐点検出手段と、
前記分岐点の前後における前記道路データに基づいて前記分岐点までの道路と、前記分岐点からの道路とが、同一のカーブにより構成されているか否かを判定する同一カーブ判定手段とを備え、
前記同一のカーブは、隣り合う前記リンク同士のなす角が同符号かつ前記リンクの長さが所定の同一カーブ判定閾値未満である場合の前記リンクを構成する前記ノードの領域であり、
前記進路予測手段は、前記分岐点からの道路である複数の分岐路のうち、前記同一カーブ判定手段によって前記分岐点までの道路と同一のカーブにより構成されていると判定された分岐路を、自車両の進路として設定することを特徴とする車両の走行安全装置。 - 前記同一カーブ判定手段は、
前記分岐点からの道路である複数の分岐路のうち所定幅員未満の前記分岐路に対して、該分岐路と、前記分岐点までの道路とが、同一のカーブにより構成されていると判定することを禁止することを特徴とする請求項1に記載の車両の走行安全装置。 - 前記記憶手段は、前記リンク上に設定されたカーブの開始点および終了点と半径の情報を記憶しており、
前記同一カーブ判定手段は、
前記分岐点までの道路と、前記分岐点からの道路とが、所定値以下のカーブ半径を有する場合に、前記分岐点までの道路と、前記分岐点からの道路とが、同一のカーブにより構成されているか否かを判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の走行安全装置。
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