JP4841572B2 - デジタル放送受信装置 - Google Patents
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Description
このダイバーシチ受信によれば、妨害を受けて電波が歪み、あるいは受信レベルが極端に低かった場合、それぞれの受信アンテナの出力を集めるとともに、変動を少なくするようなデジタル処理を行うことで固定受信と同じような受信環境を作り出すことができる。
上記したデータ放送番組を受信する放送受信装置の性能向上を目的とした提案について、従来から多数の特許出願がなされ、例えば、番組視聴用と放送サーチ用の2個のチューナと、1個のデータ放送用デコーダを備え、番組視聴中に放送サーチ用のチューナで受信可能な放送局を探すとともに各放送に多重されるデータ放送情報を抽出して記憶しておき、画面の一部にデータ放送を表示し、先に記憶しておいたデータ放送情報をデコードしてデータ放送画面を表示することで、各方送局のデータ放送内容を迅速に検索する放送受信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2に開示された技術によれば、受信中のデータ放送について保護しながら、他チャンネルのデータ放送も一時的に視聴することができる。
図1は、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。ここでは、デジタル放送受信装置1が乗用車やバス等の移動体に搭載されるものとして説明する。
制御部10は、デジタル放送受信装置1としての制御中枢となり、ここでは、特に、複数の操作情報入力部11,12からの操作情報に基づいて、唯一個のデータ放送処理部15の入出力対象となる放送受信再生部13,14の排他制御を行う。操作情報入力部11は、前席ユーザからの操作情報を制御部10に入力し、操作情報入力部12は、後席ユーザからの操作情報を制御部10に入力する。
データ放送処理部15は、放送に重畳されて伝送されてくるデータ放送情報を抽出して閲覧に供し、データ放送入力切替部151と、データ放送解析部152と、データ放送ブラウザ153と、データ放送出力切替部154から構成される。表示部16は、前席ユーザ向けに番組の映像や音声を出力し、表示部17は、後席ユーザ向けに番組の映像や音声を出力する。
情報分離部132(142)は、TS内に多重化されている各種情報を解析し、分離してデータ放送処理部15へ出力する。TSは、MPEG−2(Moving Picture Experts Group)規格と、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses:社団法人電波産業界)標準規格に準拠して、映像・音声や番組情報等を多重化したデータ列である。
なお、TSには映像以外にも、音声情報、番組表の元となる番組情報、字幕・文字スーパー等の情報も多重化されており、番組音声は、番組映像と同期してスピーカ出力され、番組情報や字幕文字スーパー等のグラフィックス画面も重畳して表示される。
データ放送解析部152は、DSM−CC形式のデータを解析し、データ放送に必要なBML(Broadcast Markup Language)情報を抽出し、データ放送ブラウザ153へ出力する。データ放送ブラウザ153は、BML情報から閲覧可能なデータ放送用のグラフィックス画面を生成してデータ放送出力切替部154へ出力する。データ放送出力切替部154は、データ放送用のグラフィックス画面を、放送受信再生部13の表示制御部134、または、放送受信再生部14の表示制御部144へ出力する。
以下、図2−1、図2−2のフローチャートを参照しながら、図1に示すこの発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置(制御部10)の動作について詳細に説明する。
続いて、制御部10は、データ放送処理部15を起動する(ステップST203)。データ放送処理部15は、大量のメモリを使用し、起動に時間がかかるため、デジタル放送受信装置1の電源投入時に一度だけ起動しておき、デジタル放送受信装置1の電源遮断時まで停止させない方法が一般的である。
制御部10は、前席ユーザによる操作情報が取得できた場合(ステップST205“Yes”)、取得した操作情報を確認し、‘d’ボタン(データ放送の表示/非表示に用いるボタン)の押下であれば(ステップST206“Yes”)、データ放送の表示/非表示を試みるためにステップS207の処理に進み、‘d’ボタンの押下でなれければ(ステップST206“No”)、データ放送の表示/非表示は不要であるため、ステップST214の処理を行う。
前席でデータ放送を使用中の場合(ステップST207“前席使用中”)、前席でデータ放送を表示中に前席ユーザにより‘d’ボタンが押下されたため、制御部10は、データ放送を非表示にすべく、データ放送ブラウザ20に画面の非表示を指示するとともに、放送受信再生部13とデータ放送処理部15間の接続解除を指示する(ステップST208)。
続いて制御部10は、データ放送の使用状態を記憶する変数に未使用を示す値を代入するとともに、データ放送処理部17の接続先を記憶する変数に未接続を示す値を代入する(ステップST209)。その後、ステップST214の処理を実行する。
続いて、制御部10は、データ放送の使用状態を記憶する変数に前席で使用中を示す値を代入し、データ放送処理部15の接続先を記憶する変数に前席を示す値を代入する(ステップST213)。その後、ステップST214の処理へ移行する。
後席ユーザによる操作情報が取得できれば(ステップST216“Yes”)、制御部10は、ステップST217の処理へ進み、取得できなければ(ステップST216“No”)、操作情報入力を待つためステップST204の処理へ戻る。
後席向けにデータ放送の表示/非表示を試みる場合、制御部10は、データ放送の使用状態を記憶する変数の値を確認し(ステップST218)、データ放送が前席で使用中であれば(ステップST218“前席使用中”)、ステップST219の処理へ進み、後席で使用中であれば(ステップST218“後席使用中”)、ステップST221の処理へ進み、未使用なら(ステップST218“未使用”)、ステップST223の処理へ移行する。
続いて、制御部10は、前席ユーザ向けの放送受信再生部13の表示制御部134に対して前席ユーザからデータ放送の視聴要求がある旨を表示するよう指示する(ステップST220)。これにより、前席の表示部16に表示される画面は、例えば、図4に一例が示される表示になる。その後、ステップST225の処理へ移行する。
この指示にしたがい、データ放送処理部15のデータ放送入力切替151は、放送受信再生部14の情報分離部142からの入力を停止するとともに、データ放送処理部15のデータ放送出力切替部154は、放送受信再生部14の表示制御部144への出力を停止する。続いて、制御部10は、データ放送の使用状態を記憶する変数に未使用を示す値を代入するとともに、データ放送処理部17の接続先を記憶する変数に未接続を示す値を代入する(ステップST222)。その後、ステップST225の処理へ移行する。
続いて制御部10は、データ放送の使用状態を記憶する変数に後席で使用中を示す値を代入し、データ放送処理部15の接続先を記憶する変数に後席を示す値を代入する(ステップST224)。その後、ステップST225の処理へ移行する。
ステップST225では、制御部10は、後席ユーザからの操作情報を放送受信再生部14の表示制御部144に通知し、表示制御部144が通知された操作情報に応じたGUI等の処理を行い、ステップST204の処理に戻る。
また、前席または後席のいずれかでデータ放送を視聴中に、データ放送を視聴していない席の表示部16(17)にデータ放送が使用不可である旨を表示するように構成したため、ユーザは無駄な操作をしなくても済む効果が得られる。更に、データ放送を使用中に、他のユーザからのデータ放送の視聴要求がある旨を表示するように構成したため、漫然とデータ放送を占有し続けることを防止でき、データ放送を必要とするユーザは、希望する時にデータ放送を視聴できる効果が得られる。
また、操作情報入力部11,12として、リモコンを使用する代わりに、タッチパネル付きの表示器を用い、タッチパネルにリモコンボタンに相当するソフトウェアボタンを表示し、データ放送が使用できない場合には‘d’ボタン(ソフトウェアボタン)を使用不可とする方法でも同様の効果が得られる。
図5は、この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。
図5に示されるように、図1に示す実施の形態1との構成上の差異は、図1に示す実施の形態1が有する構成に、更に、デジタル放送受信装置1が搭載される移動体(例えば、車両)が、移動中か静止中かを監視する移動状態監視部22が付加されていることにある。他の構成は、図1に示す実施の形態1と同様である。
移動状態監視部22は、ハードウェア割り込みを用いてこの入力端子の電圧を監視し、一定電圧値未満であればサイドブレーキを引いている状態(ON)であるため車両は停止中であると判定することができ、一定の電圧値以上であればサイドブレーキを解放した状態であるため車両は移動中であると判定することができる。
図6−1、図6−2において、図2−1、図2−2で示した実施形態1との差異は、網掛けされた箇所(ステップST230〜ST232)のみであるため、以下は、この網掛けされた箇所を中心に制御部10の動作を詳細に説明する。
ステップST231では、制御部10は、移動状態に基づいて車両が移動中か停止中かを判定し、停止中であれば、ステップST204で前席からの操作情報に基づいた処理を行い、移動中であればステップとST232の処理へ移行する。
ステップST232では、移動中であるため、運転席となる前席は番組の視聴が不可であり、制御部10は、前席でデータ放送を視聴中であればその視聴を中止させ、視聴中でなければ何もすることなくステップST215の処理へ移行する。なお、前席でデータ放送の視聴を中止させる方法は、実施の形態1で説明したステップST208の処理と同様である。
一方、後席は停止中であれば実施の形態1と同様の動作になるが、走行中であれば前席に影響されることなくデータ放送の視聴が可能になる。制御部10は、ステップST214と、図6−2で示すステップST225の終了後は、図6−1に示すステップST230の処理に戻り、移動状態の監視を継続する。
図7は、この発明の実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。
図7に示されるように、図1に示す実施の形態1との構成上の差異は、後席用の放送受信再生部14に表示部16が接続されていないことと、放送受信再生部13および放送受信再生部14から制御部10への出力(信号線71,72)が追加されていることにある。他の構成は、図1に示す実施の形態1と同様である。
図8−1、図8−2において、図2−1、図2−2で示した実施の形態1との差異は、図中、網掛けされた箇所(ステップST240〜ST245)のみであるため、以下は、この網掛けされた箇所を中心に制御部10の動作を詳細に説明する。
続くステップST241では、制御部10は、表示部16が放送受信再生部13に接続されているか否かを判定し、接続されていれば(ステップST241“No”)、ステップST204以降で前席からの操作情報に基づいた処理を行い、未接続であれば(ステップST241“Yes”)、ステップST242の処理へ移行する。
表示部16が未接続の場合(ステップST241“Yes”)、前席ではデータ放送が表示可能であるため、制御部10は、前席でデータ放送を使用中であれば使用を中止させ、使用中でなければ何もしないで(ステップST242)、図8−2に示すステップST243の処理へ移行する。このため、前席は表示部16が接続されていれば実施の形態1と同様にデータ放送を操作可能であるが、未接続であればデータ放送を操作不可能になる。
続くステップST244の処理において、制御部10は、表示部17が接続されているか否かを判定し、接続されていれば(ステップST244“No”)、ステップST215以降で後席からの操作情報に基づいて処理を行い、未接続であれば(ステップST244“Yes”)、ステップST245の処理へ移行する。
表示部17が未接続の場合(ステップST244“Yes”)、後席ではデータ放送を表示不可であるため、制御部10は、後席でデータ放送を使用中であればその使用を中止させ(ステップST245)、視聴中でなければ何もしないでステップST240の処理へ戻る。このため、後席は、表示部17が接続されていれば実施の形態1と同様にデータ放送を操作可能であるが、未接続であればデータ放送が操作不可能になる。
図9は、この発明の実施の形態4に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。
図9に示されるように、図1に示す実施の形態1との構成上の差異は、放送受信再生部13から信号線91を介して制御部10へ放送の受信状態を報知することと、後席の放送受信再生部14の放送受信部141の出力を情報分離部142へ出力する代わりに、前席の放送受信再生部13の放送受信部131へ出力し、合成ダイバーシチとして機能させることにある。他の構成は、実施の形態1と同様である。
ここで、受信状態を監視する方法として、放送受信部131で検出可能な電界強度やデジタル復調時のバケット誤り率、情報分離部132で検出可能なセクション単位での復号誤り率、映像解析再生部133で検出可能な映像デコード時の誤り率等を用いることが知られている。
ダイバーシチ合成を指示されると、後席側の放送受信再生部14は、放送受信部141から情報分離部142へのTS出力を中止し、放送受信部141から前席側の放送受信再生部13の放送受信部131へ受信データを出力させる。前席側の放送受信部131は、自身の受信データと、放送受信部141からの受信データを合成して、情報分離部142へTSを出力する。
図10−1、図10−2において、図2−1、図2−2で示した実施形態1との差異は、網掛けされた箇所(ステップST250〜ST252)のみであるため、以下は、この網掛けされた箇所を中心に制御部10の動作を詳細に説明する。
続くステップST251では、制御部10は、ダイバーシチ合成中か否かを判定し、ダイバーシチ合成中でなければ(ステップST251“No”)、後席からの操作情報に基づいてデータ放送を制御するためステップST215の処理へ進み、ダイバーシチ合成中であれば(ステップST251“Yes”)、ステップST252の処理へ移行する。
このため、後席のユーザは、ダイバーシチ合成中でなければ実施の形態1と同様にデータ放送を視聴可能であるが、ダイバーシチ合成中にはデータ放送の視聴が不可能になる。
また、受信状態が悪化するとダイバーシチ合成中に移行する例を示したが、後席で番組を視聴していない(後席側の電源がOFF)場合にダイバーシチ合成中へ移行しても良い。
図11は、この発明の実施の形態5に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。
図11において、図1に示す実施の形態1との構成上の差異は、後席の放送受信再生部14の映像解析再生部143から表示制御部144へ映像が伝達されないことにある。他の構成は、図1に示す実施の形態1と同様である。
制御部10は、後席の放送受信再生部14の電源がOFF状態になったことを検知すると、放送受信再生部14に対して視聴用以外の受信動作を指示する。この際、制御部10は、自ら保持する変数に後席の受信動作状態を記憶する。視聴用以外の受信動作を指示されると、放送受信再生部14は、映像解析再生部143の映像を表示制御部144に出力しないよう制御するため、後席の表示部17には何も表示されなくなる(当然ながら、後席ではデータ放送の表示不可)。
図12−1、図12−2において、図2−1、図2−2で示した実施形態1との差異は、網掛けされた箇所(ステップST260〜ST262)のみであるため、以下は、この網掛けされた箇所を中心に制御部10の動作を詳細に説明する。
続くステップST261では、制御部10は、後席が視聴動作中か否かを判定し、視聴中であれば(ステップST261“Yes”)、ステップST215以降の処理を実行して後席の操作情報に応じてデータ放送を制御し、視聴中でなければ(ステップST261“No”)、ステップST262の処理へ移行する。後席が視聴中でない場合(ステップST261“No”)、後席はデータ放送を表示不可であるため、制御部10は、後席でデータ放送を視聴中であればその視聴を中止させ(ステップST262)、使用中でなければ何もしないで、ステップST204の処理へ戻る。このため、後席は、視聴中の受信動作状態であれば、実施の形態1と同様にデータ放送を視聴可能であるが、視聴中以外の受信動作状態であれば、データ放送の視聴が不可能になる。
また、実施の形態5では、放送受信再生部14での視聴用以外の受信動作として、中継局や系列局の受信状態監視、地域に適したプリセット登録の自動更新、番組情報の自動取得を示したが、データ放送の操作性を向上させることも可能である。データ放送の操作性を向上させる例は、以下に実施の形態8、実施の形態9として示されている。
図13は、この発明の実施の形態6に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。
図13において、図1に示す実施の形態1との構成上の差異は、図1に示す実施の形態1が有する構成に、更に、中継表示監視部27が付加されたことにある。中継表示監視部27には、ナビゲーション装置2が接続されている。ナビゲーション装置2は、自車位置検知や経路探索等のナビゲーション機能を提供するナビゲーション処理部24と、ナビゲーション画面とデジタル放送受信装置1の画面とを切替える出力切替部25と、切替え指示された画面を表示する表示部26とから構成される。中継表示監視部27は、ナビゲーション装置2の表示部26にデジタル放送受信装置1により生成される画面(以下、DTV画面という)が中継表示されているか否かを監視して制御部10に通知する機能を有する。
図14−1、図14−2において、図2−1、図2−2で示した実施形態1との差異は、網掛けされた箇所(ステップST270〜ST272)のみであるため、以下は、この網掛けされた箇所を中心に制御部10の動作を詳細に説明する。
続くステップST271では、制御部10は、前席向けに設置されたナビゲーション装置2でDTV画面が表示中か否かを判定し、DTV画面が表示中であれば(ステップST271“Yes”)、ステップST204以降で前席からの操作情報に応じてデータ放送を制御し、DTV画面が非表示中、すなわち、ナビゲーション画面が表示中であれば(ステップST271“No”)、ステップST272の処理へ移行する。
上記の動作により、前席はナビゲーション画面の表示中であればデータ放送を操作不可となるが、DTV画面の表示中であればデータ放送の操作が可能になる。
また、DTV受信機1とナビゲーション装置23を一体化して、両者のマイクロコンピュータ間を内部バスで接続し、内部バスでのデータ交換により監視するようにしても良い。
以下、実施の形態7の説明を行うが、図1に示す実施の形態1と同様の構成を用いるため、重複を回避する意味でここでの説明は省略する。
図15−1、図15−2は、この発明の実施の形態7に係るデジタル放送受信装置の動作を示すフローチャートである。図15−1、図15−2において、図2−1、図2−2で示した実施形態1との差異は、網掛けされた箇所(ステップST280〜ST287)のみであるため、以下は、この網掛けされた箇所を中心に制御部10の動作を詳細に説明する。
ステップST207の処理において、制御部10は、実施の形態1と同様に、データ放送の使用状態を判定し、前席で使用中であれば(ステップST207“前席使用中”)、ステップST208の処理へ移行して実施の形態1と同じ処理を行い、後席で使用中であれば(後席使用中)、ステップST210の処理へ進み、未使用であれば(ステップST207“未使用”)、ステップST281の処理に移行する。
続くステップST283では、制御部10は、前席の‘d’ボタン押下履歴を保持する変数に履歴ありを示す値を設定するとともに、前席情報として‘d’ボタン押下があれば(無駄なデータ放送処理を避けるために)ユーザ操作情報を削除する。その後、ステップST214の処理(表示制御部134に前席からの操作情報を通知)へ移行する。
ステップST218では、制御部10は、実施の形態1と同様に、データ放送の使用状態を判定し、前席で使用中であればステップST219へ、後席で使用中であればステップST221の処理へ移行して実施の形態1と同じの処理を実行し、未使用であれば、ステップST286の処理を実行する。
ステップST285では、制御部10は、後席の‘d’ボタン押下履歴を保持する変数に履歴ありを示す値を設定するとともに、後席の操作情報として‘d’ボタン押下があれば、(無駄なデータ放送処理を避けるために)ユーザ操作情報を削除する。その後、表示制御部144に対して後席からの操作情報を通知するステップST225の処理へ移行する。
ここで、履歴が無ければ(ステップST286“No”)、制御部10は、後席でのデータ放送の表示を指示するステップST223の処理に移行し、履歴があれば(ステップST286“Yes”)、後席でデータ放送が使用可能になったため、後席の‘d’ボタン押下履歴を保持する変数に関して履歴なしを示す値に変更し(ステップST287)、データ放送画面を表示させるため、後席の操作情報に‘d’ボタン押下を設定する。その後、上記したステップST223の処理へ移行する。
図16は、この発明の実施の形態8に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。
図16に示されるように、図11に示す実施の形態5との構成上の差異は、放送受信再生部14の情報分離部142がデータ放送処理部15のデータ放送入力切替部151に接続され、データ放送入力切替部151が以下に説明する条件に応じて接続切替えする点にある。他の構成は、図11に示す実施の形態5と同様である。
具体的に、制御部10は、後席の放送受信再生部14の電源がOFFになった場合に、放送受信再生部14に高視聴頻度の放送局を選局させる。この状態で、前席ユーザが高視聴頻度の放送局以外を選択すれば、制御部10は、データ放送処理部15のデータ放送入力切替部151の入力元を放送受信再生部13の情報分離部132に接続する。これは、図11の実施の形態5で示した動作と同じである。
ここで、前席ユーザが、リモコンの‘d’ボタンを押下すると、制御部10はデータ放送ブラウザ153にデータ放送画面の表示を指示する。
図17は、この発明の実施の形態9に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。
図17に示されるように、図11に示す実施の形態5との構成上の差異は、データ放送処理部15の中に、各方送局の放送中に含まれるデータ放送情報を記憶するデータ放送情報記憶部155を付加したことにある。その他の構成は、図11に示す実施の形態5と同じである。
なお、放送受信再生部14の受信動作を視聴中と視聴中以外に切り替える際の動作については、実施の形態5と同様であるため説明を省略し、ここでは、放送受信再生部14の視聴中以外の受信動作についてのみ説明する。
放送受信再生部14は、地上デジタル放送が送出されるUHFの13〜62チャンネルを順次選局し、受信可能なチャンネルであれば放送局情報を解析しリモコンのプリセット登録情報を更新する。このことは、図11に示した実施の形態5で説明したとおりである。
放送受信再生部14は同時に、データ放送情報の取得を試みる。
データ放送ブラウザ153は、放送受信再生部13から選局中のチャンネル情報を取得し、データ放送情報記憶部155から該当するチャンネルのデータ放送情報を読み出して、データ放送画面を生成して出力する。
また、移動中に受信状態が悪化して視聴中の番組が視聴できなくなることがあり、この対策として、前席と後席の放送受信信号をダイバーイチ合成して視聴可能な地域を拡大することが可能であるが、前席と後席の同時視聴は不可能となる。この場合に、ダイバーシチ合成入力用の放送受信再生部でデータ放送を操作可能としても無駄であるため、ダイバーシチ合成出力用の放送受信再生部13(14)でのみデータ放送を操作可能とすれば、1個のデータ放送ブラウザ153でもデータ放送の操作に支障が出難くなる。
また、例えば、車両走行中には前席でデータ放送を操作不可とするが、停車中には前席または後席のいずれかからデータ放送を操作可能に切り替えるため、1個のデータ放送ブラウザ152でもデータ放送の操作に支障が出難くなる。
また、1個のデータ放送ブラウザ152の入出力対象でない複数の放送受信再生部13(14)に、データ放送が使用不可であることを示す表示を行わせることで、ユーザは、画面を見るだけでデータ放送が操作不可であることを容易に把握できるので、無駄な操作を行わなくても済む。
Claims (10)
- デジタル放送を選局受信し、前記選局受信したデジタル放送に含まれる映像と音声を再生する複数の放送受信再生部と、
前記複数の放送受信再生部をそれぞれ非同期に操作する操作情報を入力する複数の操作情報入力部と、
前記放送受信再生部の出力をそれぞれ非同期に表示する複数の表示部と、
前記放送に含まれるデータ放送情報を解析して閲覧に供する唯一個のデータ放送処理部と、
前記複数の放送受信再生部と、前記複数の操作情報入力部と、前記複数の表示部と、前記唯一個のデータ放送処理部とを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記複数の操作情報入力部からの操作情報に基づいて、前記唯一個のデータ放送処理部の入出力対象となる前記放送受信再生部の排他制御を行うことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - デジタル放送を受信選局し、前記選局したデジタル放送に含まれる映像と音声を再生する複数の放送受信再生部と、
前記放送再生部の出力をそれぞれ非同期に表示する複数の表示部と、
前記放送に含まれるデータ放送情報を解析して閲覧に供する唯一個のデータ放送処理部と、
前記複数の放送受信再生部と、前記複数の表示部と、前記唯一個のデータ放送処理部とを制御する制御部と、
前記デジタル放送受信装置が搭載された移動体が移動中か否かを監視する移動状態監視部とを備え、
前記制御部は、
前記移動状態監視部の出力に基づいて、前記唯一個のデータ放送処理部の入出力対象となる前記報送受信再生部の排他制御を行うことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 前記制御部は、
前記複数の放送受信再生部と前記複数の表示部との間の各々の接続状態に基づいて、前記唯一個のデータ放送処理部の入出力対象となる前記放送受信再生部の排他制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載のデジタル放送受信装置。 - 前記制御部は、
前記複数の放送受信再生部に対し、ダイバーシチ合成入力用とダイバーシチ合成出力用のダイバーシチ合成動作を指示するとともに、前記それぞれの放送送受信再生部のダイバーシチ合成動作に基づいて、前記唯一個のデータ放送処理部の入出力対象となる前記放送受信再生部の排他制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。 - 前記制御部は、
前記複数の放送受信再生部に対して放送再生と放送再生以外の受信動作を指示するとともに、前記それぞれの放送受信再生部受信動作に基づいて、前記唯一個のデータ放送処理部の入出力対象となる前記放送受信再生部の排他制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。 - 前記複数の放送受信再生部における少なくとも一部出力を中継して表示する外部装置と接続され、前記外部装置が前記放送受信再生部からの中継出力を表示中か否かを監視する中継表示監視部を備え、
前記制御部は、
前記中継表示監視部の出力に基づいて、前記唯一個のデータ放送処理部の入出力対象となる前記放送受信再生部の排他制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。 - 前記制御部は、
前記複数の操作情報入力部からの操作情報、前記移動状態監視部の出力、前記放送受信再生部と前記表示部との間の各々の接続状態、前記放送受信再生部のダイバーシチ合成動作、前記放送受信再生部の受信動作、前記中継表示監視部の出力のうち、少なくとも一つが変化すると、前記唯一個のデータ放送処理部の入出力対象となる前記放送受信再生部を変更することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。 - 前記制御部は、
前記唯一個のデータ放送処理部の入出力対象でない前記複数の放送受信再生部に、データ放送が使用不可であることを示す表示を行わせることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。 - 前記制御部は、
前記複数の各操作情報入力部から前記唯一個のデータ放送処理部の入出力対象でない放送受信再生部に対するデータ放送の操作要求を入力すると、前記データ放送を再生中の放送受信再生部に対し、データ放送の視聴要求があることを示す表示を行わせることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。 - 前記制御部は、
前記操作情報入力部が、前記唯一個のデータ放送処理部の入出力対象でない放送受信再生部に対するデータ放送の操作要求を入力すると、前記操作要求を前記放送受信再生部ごとに記憶し、前記操作要求があった放送受信再生部を前記唯一個のデータ放送処理部の入出力対象に変更するタイミングで、前記唯一個のデータ放送処理部に対してデータ放送を表示するように指示することを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008021248A JP4841572B2 (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | デジタル放送受信装置 |
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