JP4840127B2 - プラズマエッチング装置 - Google Patents

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Description

本発明は微細なパターン加工を行うような電子デバイスの製造に利用されるプラズマエッチング装置に関し、詳しくは、耐圧誘電体部材を介してチャンバー内に反応ガスのプラズマを発生させてエッチングを行う第1の電極と、プラズマエッチングに際してチャンバーの耐圧誘電体部材側の内表面に反応生成物が付着するのを防止する第2の電極とを組み合わせ備えたプラズマエッチング装置に関するものである。
このような第1、第2の電極を組み合わせたプラズマエッチング装置は既に知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許文献1は特に、第1の電極を高周波アンテナとし、第2の電極を高周波アンテナと並列に可変チョークまたは可変コンデンサを介して同一高周波電源に接続する構成を開示している。このような構成では、第1の電極により耐圧誘電体部材を介しチャンバー内にプラズマを発生させてチャンバー内の対向電極に支持された被処理物を処理するのに併せ、第2の電極により耐圧誘電体部材の内表面上に一様な電界を形成して耐圧誘電体部材の内表面に膜が付着するのを防止するが、特に、第2の電極に供給する電力をチョークや可変コンデンサにて制御することにより、プロセス中は耐圧誘電体部材の内表面がエッチングされないようにすることができ、プロセスとプロセスとの間ではクリーニングプロセスが行えるものとなる。
一方、特許文献2は、第2の電極をそれぞれ独立に高周波電力が印加される分割電極とするか、第2の電極を移動させることを提案している。このような構成では、耐圧誘電体部材の内表面の反応生成物の付着厚さの分布に応じて、分割電極それぞれに供給する高周波電圧を調整するか、第2の電極を移動させることにより、耐圧誘電体部材の内表面における第1の電極直下の領域が削られることを防止しながら、チャンバー内に残留して耐圧誘電体部材の内表面に異なった厚さで付着しようとする各領域の反応生成物を十分にエッチングすることができる。
特許第3429391号公報 特開2005−259836号公報
しかし、第2の電極bに電源cから供給する高周波電力を特許文献1に記載のように制御するにしても、既述したように第2の電極bの全体に供給して耐圧誘電体部材dの内表面に一様な電界を形成し、また、被処理物上で密度分布が均一なプラズマeを発生させるのに対し、耐圧誘電体部材dの内表面下でのプラズマeの密度が発生域によって種々に差ができる。例えば図20の第5欄、A〜C、E〜Gに例示するように中央部の密度が高く周辺部へ向け密度が低下するような密度分布では、その分布差に応じて耐圧誘電体部材dの内表面の中央部でのプラズマeが多く、周辺部では少なくなる傾向を示す。また、図20の第5欄、Dに例示するように周辺部で中央部よりも高くなる密度分布を示す場合もあり、周辺部でのプラズマeが多く、中央部で少なくなる傾向を示し、耐圧誘電体部材dの内表面の削れに差を及ぼす。また、耐圧誘電体部材dへの反応生成物の付着度(図ではデポレート)分布も、図20第4欄、A〜Gに例示するように中央部で高く周辺部へ向け低下する場合があるし、図示しないが周辺部で高く中央部で低下する場合もあるというように一定せず、これも耐圧誘電体部材dの内表面の削れ量の不均一をもたらす。
ここに、プラズマeの密度分布のパターンと反応生成物の付着量分布のパターンとは、それらを図20の第3欄、A〜Gに示すように重畳したときの双方の高低の差が耐圧誘電体部材dの内表面の削れ量に相関し、図20の第2欄、A〜Gに示すように耐圧誘電体部材dの内表面の削れ量(図では削れレート)の分布が決まる。これら削れ量の分布に対応した実際の削れ状態は図20の第1欄、A〜Gに例示するようになる。
図20のBではプラズマeの密度分布のパターンと反応生成物の付着量分布のパターンとに高低の差がほとんどなく、耐圧誘電体部材dの内表面が削れるにしてもその量は少なく、かつほぼ平坦であって理想的な削れ条件といえる。また、図20のFではプラズマeの密度分布のパターンと反応生成物の付着量分布のパターンとに若干の差はあるがその差がほぼ均一なことから、図20のBの場合よりは少し深く削れるがほぼ平坦であって理想に近い削れ条件といえる。しかし、図20のA、C〜E、Gでは中央部や周辺部が部分的に多く削れており、高価な耐圧誘電体部材dの耐圧強度が早期に低下する問題がある。
一方、特許文献2に記載のように第2の電極bを分割電極としてそれぞれに独立して、従って、それぞれにパワーの異なった高周波電力を供給して耐圧誘電体部材dの内表面における領域によって異なる付着量に対応しようとしても、連続した変化には対応し切れない問題がある上、第2の電極b、高周波電力を供給する電源c、電源cをオン、オフする駆動系のそれぞれが、第2の電極bを分割する数だけ必要となるので、装置が高価になる。
本発明の目的は、複雑化、大幅なコスト上昇なく、プラズマおよび加工の均一性、反応生成物の付着防止を損なわずに、耐圧誘電体部材の削れによる問題を回避できるプラズマエッチング装置を提供することにある。
上記のような目的を達成するために、本発明のプラズマエッチング装置の第1の態様によれば、減圧可能なチャンバーと、このチャンバーの内部に設けられ被処理物を支持する対向電極と、前記チャンバーの隔壁をなす耐圧誘電体部材の外に設けられチャンバー内に反応ガスからのプラズマを発生させて対向電極に支持する被処理物をエッチングする第1の電極と、この第1の電極のチャンバー側に設けられてチャンバーの耐圧誘電体部材側の内表面に反応生成物が付着するのを防止する第2の電極とを備えたプラズマエッチング装置において、前記第2の電極を前記耐圧誘電体部材の内側に配してカバーで覆ったことを特徴としている。
このような構成では、第2の電極を耐圧誘電体部材の内側に配置してカバーで覆う構造上、耐圧誘電体部材の内表面は第1の電極によってチャンバー内に発生するプラズマに曝されないので、反応生成物が付着したりプラズマによって削られることがなく、削れ補償分の増圧が不要で従来よりも薄型にできる。また、カバーは表皮材で耐圧強度が要らないし、寿命による交換が容易なため、耐圧誘電体部材未満の薄いものに選択でき、第2の電極や耐圧誘電体部材をプラズマや反応生成物から十分に保護して、増圧不要な耐圧誘電体部材と併せ、第1、第2の電極の作用を従来以上に低下させることはない。特に、第2の電極はチャンバー内に位置して、カバーを介しその配置密度および供給電力をより反映させてプラズマ生成域に効率良く働くので、高周波ではもとより、低周波にても、カバー表面への反応生成物の付着を、部分的に違う付着度に見合って過不足なく防止し、過剰な付着防止による過剰な削れが部分的に生じることもなくなる。
また、カバーは、チャンバー内に露出してそこに発生するプラズマに曝されるので、本発明の第2の態様によれば、耐エッチング性部材であることを好適とし、これにより寿命が向上する。
本発明のプラズマエッチング装置の第3の態様によれば、第2の電極を回転または往復弧回動させる駆動手段を備えたことを特徴としている。
これにより、第2の電極の配置密度の設定によって周方向に分散して配置される第2の電極部と高周波透過部が、第2の電極の回転または往復弧回動に伴い周方向に移動されて、第1の電極からの高周波の透過位置、および第2の電極からのパワーの出力位置を周方向に移動させて平均化するので、第1の電極によるチャンバー内でのプラズマの発生と、第2の電極によるカバーの内表面への反応生成物の付着防止、削れ防止とをより均一にすることができる。
本発明のプラズマエッチング装置の第4の態様によれば、第2の電極は、カバーの内表面への反応生成物の付着度とカバーの削れ量との部分的な違いに応じて配置密度の差を有して設けたことを特徴としている。
これにより、第2の電極がカバーの内表面への反応生成物の付着度の部分的な違いに応じて配置密度の差を有していることにより、第2の電極からのパワーをカバーの内表面における部分的な反応生成物の付着度の違いに応じて弱め、カバーの内表面への各部での反応生成物の付着度の違いに応じて過不足なく働くようにするので、カバーの内表面に反応生成物が付着するのを各部において十分に防止し、しかも、カバーの内表面の削れが部分的に多くなるようなことがなくなる。また、第2の電極の配置密度設定のために形成される第2の電極が位置しない周方向位置、径方向位置では第1の電極からチャンバー内への高周波の透過により全体での透過効率を高められる。
本発明のプラズマエッチング装置の第5の態様によれば、第2の電極は、外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部を有した単体、外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部と中央部を打ち抜いた穴状の高周波透過部とを持った単体、外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部と中央部を打ち抜いた穴状で中央部に向く放射状の突出片を有した高周波透過部とを持った単体、外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部と中央部を打ち抜いた穴状の高周波透過部を持った外周体およびこの外周体の穴部に環状の高周波透過部となる隙間を持って配置されて外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部を有した中央体との組み合わせ体、のいずれかで配置密度の差を設定してあることを特徴としている。
これにより、第2の電極の周方向、径方向での多様な配置態様を選択して部分的な配置密度の差を多様に設定することができる。
本発明のプラズマエッチング装置の第6の態様によれば、第2の電極は、スリット状の高周波透過部の間に窓状に開口した高周波透過部を有して配置密度の差を設定していることを特徴としている。
これにより、スリット状の高周波透過部の間の窓状の高周波透過部によって第2の電極の周方向での配置密度をさらに弱め、また第1の電極からの高周波のチャンバー内への透過効率を高められる。
本発明のプラズマエッチング装置の第7の態様によれば、第2の電極の高周波透過部は、誘電体により埋められていることを特徴としている。
これにより、第2の電極に高周波透過部による導体近接部分があっても、そこを埋める誘電体によって空間とはならず導体近接部分間で放電するのを防止することができる。
そこで、本発明のプラズマエッチング装置の第8の態様によれば、第2の電極の高周波透過部を埋める誘電体は、耐圧誘電体部材の突出部であることを特徴としている。
これにより、第2の電極が耐圧誘電体部材と対面する構成を利用して第2の電極の高周波透過部を誘電体で埋めることが実現し、しかも、第2の電極と耐圧誘電体部材とを一体で取り扱えるし、第2の電極が複数に分割、分断される場合にカバーにより一体に支持できる。また、この一体支持はカバーの取り替えを邪魔することにはならない。
本発明のプラズマエッチング装置の第9の態様によれば、チャンバーは、上端が開口したチャンバー本体部と、このチャンバー本体部の上端開口を閉じる耐圧誘電体部材を有して前記上端開口を開閉する蓋部とを備え、第2の電極およびカバーは蓋部側に支持され、少なくともカバーは着脱できるように支持してあることを特徴としている。
これにより、カバーが削られて耐圧誘電体部材や第2の電極に対するプラズマや反応生成物から保護できないかそれに近い寿命に達しても、蓋部を開くことによってチャンバー内に面していたカバーがチャンバー外に持ち出されて露出させられるので、簡単かつ短時間に交換できる。また、蓋部を開くとチャンバー本体部の上端開口を開放できチャンバー内の清掃も併せできる。
本発明のプラズマエッチング装置の第10の態様によれば、チャンバーは、上端が開口したチャンバー本体部と、このチャンバー本体部を閉じる耐圧誘電体部材を有して前記上端開口を開閉する蓋部とを備え、第2の電極は蓋部側に支持され、カバーは前記チャンバー本体の上端開口部に着脱できるように支持してあることを特徴としている。
これにより、カバーが削られて耐圧誘電体部材や第2の電極に対するプラズマや反応生成物から保護できないかそれに近い寿命に達しても、蓋部を開くことによって第2の電極をチャンバー本体部側に支持されたカバーから分離して外部へ持ち去り、カバーをチャンバー本体部の上端開口部に露出されるので、単独に取り出し簡単かつ短時間に交換できる。また、蓋部を開くとチャンバー本体部の上端開口を開放できチャンバー内の清掃も併せできる。
そこで、本発明の第11の態様である第2の電極を真空中に配置し、カバーを薄くすることで、低周波に対する透過率を向上することができ、実質的に低周波電力が印加できるようになる。
したがって、第2の電極への低周波電力印加により、第2の電極の容量結合プラズマがウエハエッチングのプラズマ発生へ寄与し難くなるため、第1の電極による耐圧誘電体部材やカバーなどへ付着する反応生成物除去に関して、より独立した制御が可能になる。
本発明のプラズマエッチング装置によれば、耐圧誘電体部材はチャンバー内に発生するプラズマに曝されず削れ補償分の増圧が不要で、表皮材であるカバーは耐圧強度が要らず、材質選択の自由度も高く、寿命時の交換が容易なため、耐圧誘電体部材未満の薄いもの、誘電率、誘電損を優先して選択でき、双方が第1の電極による従来通りの均一なプラズマ発生と加工を特に阻害するようなことなしに、第2の電極はチャンバー内に位置して薄く、誘電率、誘電損の低いものとできるカバーを介しその配置密度および供給電力をより反映させてプラズマ発生域に効率良く働き、カバー表面への反応生成物の付着を、部分的に違う付着度に見合って過不足なく防止し、部分的に過剰な付着や削れなくその厚みに対する寿命度を高められる。従って、反応生成物の発生やそれの残留によるパーティクルの発生が多くなるような加工に有効である。
以下、本発明のプラズマエッチング装置の実施の形態について、図1〜図18、図21を参照して説明する。しかし、以下の説明は本発明の具体例であって特許請求の範囲の記載の内容を限定するものではない。
本実施の形態のプラズマエッチング装置は、図1に示すように減圧可能で供給口1aから反応ガス10を供給して排気ガスを図示しない排気口から排気するチャンバー1と、このチャンバー1の内部に設けられ被処理物2を支持する対向電極3と、チャンバー1の隔壁をなす耐圧誘電体部材5の外に設けられチャンバー1内に反応ガス10からのプラズマ6を発生させて対向電極3上の被処理物2に働かせエッチングなどのプラズマ処理を行わせる第1の電極4と、この第1の電極4のチャンバー1側に設けられてチャンバー1の第1の電極4側の内表面に反応生成物が付着するのを防止する第2の電極7とを備えている。ここに、第1の電極4は誘導結合コイル(ICPコイル)であって高周波アンテナをなし、耐圧誘電体部材5を介しチャンバー1内にプラズマ6を発生させ、このプラズマ6が対向電極3上の被処理物2の表面に働くことによってエッチングなどのプラズマ処理を行わせる。また、第2の電極7はファラデーシールド電極(FS電極)であって、チャンバー1の第1の電極4側の内表面に沿う一様な電界を形成してプラズマ処理時に生じる反応生成物が付着するのを防止する。
このようなプラズマ処理プロセスのために、対向電極3には図示しない電源から整合器としてのコンデンサなどを介して高周波を供給し、プラズマ6を被処理物2側に働かせるようにする。第1の電極4には電源11から高周波電力を整合器としての可変コンデンサ12などを介して供給し、所定のエッチレートでプラズマ処理できるようにする。また、第1の電極4は図1に示すような立体的な配置形態なども含めプラズマ6が被処理物2の表面に一様な密度分布をもって発生するように調整され、被処理物2の表面が設定したエッチレートにて均一にプラズマ処理されるようにする。なお、高周波は一般に30kHz〜300GHzとされるのに対し、プラズマ発生装置に適用される高周波範囲はHFと称される3〜30MHz程度の狭い範囲である。第2の電極7には電源13から整合器としての可変コンデンサ14などを介して第1の電極4の場合と同様な高周波、あるいはそれ以下の低周波を供給し、可変コンデンサ14の調整によってチャンバー1の第1の電極4側の内表面5aに反応生成物が付着するのを防止できる。
しかし、既述したように第1の電極4の働きによるプラズマ6の発生は、被処理物2の表面上で一様な分布となるように制御できるが、耐圧誘電体部材5の内表面5aの下では中央部では周辺部よりも分布が高くなるといった偏った分布傾向を示す。これに対し、第2の電極7の働きによる耐圧誘電体部材5の内表面5aに沿って形成する電界の強弱は可変コンデンサ14で調整できるが、電界の形成状態は耐圧誘電体部材5の内表面5aに沿う一様なものであるので、このままでは、耐圧誘電体部材5の内表面5aでのプラズマ6の働きと電界の働きとのバランスを採ることはできない。このため、反応生成物の部分的な付着や耐圧誘電体部材5の内表面5aの部分的な削れが生じる。
そこで、本実施の形態では、図1に示す例、図2に示す例、図3に示す例、図4に示す例、図5に示す例、図6に示す例のそれぞれがそうであるように、前記第2の電極7を前記耐圧誘電体部材5の内側に配してカバー21で覆った基本構成を採用している。このように、第2の電極7を耐圧誘電体部材5の内側に配置してカバー21で覆う構造上、耐圧誘電体部材5の内表面が第1の電極4によってチャンバー1内に発生するプラズマ6に曝されないので、反応生成物が付着したりプラズマ6によって削られることがなく、削れ補償分だけ従来よりも薄型化できる。また、カバー21は耐圧誘電体部材5や第1の電極4に担持される表皮材であり、耐圧誘電体部材5のような耐圧強度が要らないし、寿命による交換が容易なため、耐圧誘電体部材5未満の薄いものにて、優先して材料選択できる自由度が高く、第2の電極7や耐圧誘電体部材5をプラズマ6や反応生成物から十分に保護して、しかも、薄型な耐圧誘電体部材5と併せ、第1、第2の電極4、7の作用を従来以上に低下させることはない。特に、第2の電極7はチャンバー1内に位置して、薄いカバー21を介しその配置密度および供給電力をより反映させてプラズマ6の発生域に対し効率よく働くので、高周波はもとより、低周波にても、カバー21表面への反応生成物の付着を、部分的に違う付着度に見合って過不足なく防止し、過剰な付着や削れが部分的に生じることもなくなる。
この結果、耐圧誘電体部材5はプラズマ6に曝されず従来要していた削れ補償分の薄型化ができ、表皮材であるカバー21は耐圧強度が要らず、寿命時の交換が容易で、材質の選択自由度が高いため、耐圧誘電体部材5に比してそれ未満はもとより十分に数分の1〜十数分の1程度と薄いものでよく、双方が第1の電極4による従来通りの均一なプラズマ発生と加工を特に阻害するようなことなしに、第2の電極7はチャンバー1内に位置して薄いカバー21を介しその配置密度および供給電力をより反映させてプラズマ発生域に効率よく働き、高周波はもとより、低周波にてもカバー21の内表面への反応生成物の付着を、部分的に違う付着度に見合って過不足なく防止し、過剰な付着防止によるカバー21の過剰な削れが部分的に生じることもなくその厚みに対する寿命度を高められる。なお、カバー21は、耐圧誘電体部材5や第2の電極7に代ってチャンバー1内に露出してそこに発生するプラズマ6に曝されるので、耐エッチング性部材であることを好適とし、その耐エッチング度と厚みに応じ寿命が向上する。
ところで、以上のように耐圧誘電体部材5上に第2の電極7がある構成の場合に、これに低周波電力を印加すると、下記のような問題がある。
耐圧誘電体部材5に付着した反応生成物(デポ物)を除去するための実効的なパワー(低周波)を第2の電極7に印加すると、第2の電極7に発生する電圧のピークからピークへの値(Vpp)が大きくなり、例えば、第2の電極7とチャンバー1の筐体間やICPコイルである第1の電極4間でショートを起こすといった問題がある。これは、周波数が低いほど、誘電体を介してプラズマと容量結合させる場合に、電波の透過率が減衰し、容量結合に必要とされる印加電力が大きくなることが原因である。
また、第2の電極7に高周波電力を印加した場合、第2の電極7による容量結合成分がウエハエッチングのプラズマ生成にも寄与するため、第1の電極4と第2の電極7により生成したプラズマ6は、第1の電極4による誘導結合プラズマと第2の電極7による容量結合プラズマの和となる。
誘導結合プラズマは容量結合プラズマよりプラズマ密度が大きいため、第1の電極4によるプラズマ生成と第2の電極7による耐圧誘電体部材5の反応生成物除去の独立制御がほぼできているといえるが、第1の電極4への高周波電力印加パワーが低い場合等は、高周波電力を印加した第2の電極7からの容量結合プラズマの割合が相対的に高くなるため、独立制御が悪化する問題がある。
そこで、第2の電極7を真空中に配置し、カバー21を薄くすることで、低周波に対する透過率を向上することができ、実質的に低周波電力が印加できるようになる。
したがって、第2の電極7への低周波電力印加により、第2の電極7の容量結合プラズマがウエハエッチングのプラズマ発生へ寄与し難くなるため、第1の電極4による耐圧誘電体部材5やカバー21などへ付着する反応生成物除去に関して、より独立した制御が可能になる。
本実施の形態ではチャンバー1の隔壁をなす耐圧誘電体部材5はチャンバー1の減圧に対する耐圧強度を必要としていることから、剛性の高い石英などとしている。これに対し、誘電体であるカバー21は耐圧強度が不要な上、寿命による交換が可能なため、エッチングガスとしてF系ガスを用いる場合は、AlNセラミックス、Al23(アルミナセラミックス)、Y23(イットリアセラミックス)等が選択でき、Cl系ガスを用いる場合は、石英、SiCセラミックス、SiNセラミックス等が選択できる。
さらに、図1〜図6に示す各例のそれぞれは、チャンバー1を、上端が開口したチャンバー本体部101と、このチャンバー本体部101の上端開口101aを閉じるように既述の耐圧誘電体部材5を有して前記上端開口101aを開閉する蓋部102とを有したものとしている。
特に、図1の例、図2の例、図3の例、図6の例では、第2の電極7およびカバー21は蓋部102側に支持され、少なくともカバー21は着脱できるように支持してある。これにより、カバー21が削られて耐圧誘電体部材5や第2の電極7に対するプラズマ6や反応生成物から保護できないかそれに近い寿命に達しても、蓋部102を開くことによって各図に実線で示すようにチャンバー1内に面していたカバー21が、各図に仮想線で示すようにチャンバー1外に持ち出されて露出させられるので、簡単かつ短時間に交換できる。また、蓋部102を開くとチャンバー本体部101の上端開口101aを開放できチャンバー1内の清掃も併せできる。
これに代って、図4に示す例、図5に示す例では、第2の電極7は蓋部102側に支持され、カバー21は前記チャンバー本体部101の上端開口部に着脱できるように支持してある。これにより、カバー21が削られて耐圧誘電体部材5や第2の電極7に対するプラズマ6や反応生成物から保護できないかそれに近い寿命に達しても、蓋部102を開くことによって第2の電極7を各図に仮想線で示すようにチャンバー本体部101側に支持されたカバー21から分離して外部へ持ち去り、カバー21をチャンバー本体部101の上端開口101a部に露出されるので、単独に取り出し簡単かつ短時間に交換できる。また、蓋部102を開くとチャンバー本体部101の上端開口101aを開放できチャンバー本体部101内の清掃も併せできる。
ここで、第1、第2の電極4、7に対する電源11、13からの電力供給系は図1〜図6に示す各例において、蓋部102の側に設け、チャンバー本体部101の開口101aと蓋部102との間のシールは、耐圧性の十分なチャンバー本体部101の開口101a部と耐圧誘電体部材5との間にOリングなどであるシール部材22を挟持して行い、シール部での耐圧性を確保している。つまり減圧時にシール漏れがないようチャンバー1を密閉できるようにしている。しかし、シール部材22はその他必要な図示位置や不図示の箇所に設ける。また、蓋部102はチャンバー本体部101の開口101aの一縁にヒンジ部材23によって開閉できるように連結してあり、蓋部102を真上に向くまで開放することで安定し、開いた蓋部102を安定させる特別な作業や支持部材を必要とせずにカバー21を取り替えられる。しかも、カバー21は水平な姿勢で真上に向くので、耐圧強度の不要な第2の電極7などへのねじ止め、クリップ止め、嵌め合わせ、粘着などを含むどのような支持方式による場合でも簡単に取り外し、また新規のカバー21を簡単に装着できる。しかし、そのための蓋部102の連結構造や支持構造は自由に選択できる。
さらに、図1の例、図2の例、図6の例では、チャンバー本体部101の開口101a部と蓋部102との間のシール部材22による前記シールにカバー21が邪魔しない例として、チャンバー本体部101の開口101a内に嵌まり込む構造としている。
また、図3の例、図4の例では、チャンバー本体部101の開口101a部と蓋部102とのシール部材22によりシール部に達しない内側の開口101a部と蓋部102との間にカバー21の外周を挟み込んで、耐圧誘電体部材5がチャンバー1内に露出するのを確実に回避できるようにしているので、カバー21による耐圧誘電体部材5に対する保護度合がより高まる。しかも、カバー21と開口101aとの間にもシール部材22を設けて、万一にもプラズマ6などが耐圧誘電体部材5に直接及ぶようなことを防止して耐圧誘電体部材5のより安全を図っている。
これらとは別に、図5に示す例では、チャンバー本体部101の開口101a部と耐圧誘電体部材5およびカバー21の重なり部との間にシール部材22を設けることにより、耐圧強度のある耐圧誘電体部材5と開口101aとの間にカバー21およびシール部材22を挟持することと、カバー21が開口101aの側に支持される構造であることとにより、高いシール性を確保しやすくしている。
いずれにしても、カバー21の外周が開口101aと耐圧誘電体部材5との間に挟まれるなどチャンバー1の内面域から外部に出ていると、その外部に出た部分はプラズマ6に曝されないので、ねじ止めなどするのにプラズマ6からの影響を配慮しなくてよい利点がある。
図3に示す例では、耐圧誘電体部材5、第2の電極7、カバー21を蓋部102の側の装備品として取り扱う支持構造を利用して、反応ガス10の供給口1aをそれらの中央部を貫通する通路として形成してある。これにより、図1の例で示すように開口101aの周方向に配列した複数の供給口1aから反応ガス10を供給してプラズマ6がより広域により均一な密度で発生しやすくするのに代えて、反応ガス10を中央部1箇所から供給して同様な効果が得られる。これを達成するのに第2の電極7のアース側電極兼用の供給口管24を形成し、これを絶縁部材25で外周および下端面を覆って耐圧誘電体部材5側から耐圧誘電体部材5、第2の電極7を貫通してカバー21に設けた供給口1aまで挿入し第2の電極7との結線などによる電気的接続と供給口1aとの通路接続とを満足する構造としてある。場合によっては供給口管24の内周面や上端面も絶縁材で覆うこともできる。
また、図2、図4に示す例では、第2の電極7を回転または往復弧回動させる駆動手段31を備えたものとしている。これにより、第2の電極7の配置密度の設定によって周方向に分散して配置される第2の電極7部の存在部と一般にスリット状などとされる不存在部である後述する高周波透過部とが、第2の電極7の回転または往復弧回動に伴い周方向に移動されて、第1の電極4からの高周波の透過位置、および第2の電極7からのパワーの出力位置を周方向に移動させて平均化するので、第1の電極4によるチャンバー1内でのプラズマ6の発生と、第2の電極7によるカバー21の内表面への反応生成物の付着防止、削れ防止とをより均一にすることができる。駆動手段31は蓋部102内に設けたモータ32に直結の駆動ギヤ33を第2の電極7の回転軸34に設けた受動ギヤ35に噛み合わせてあるが、具体的構成は自由に選択できる。
ここで、第2の電極7は、高周波透過部の周方向、径方向の配列パターンによって、カバー21の内表面への反応生成物の付着度とカバー21の削れ量との部分的な違いに応じて配置密度の差を有して設けたものとすることができる。これにより、第2の電極7がカバー21の内表面への反応生成物の付着度の部分的な違いに応じて配置密度の差を有していることにより、第2の電極7からのパワーをカバー21の内表面における部分的な反応生成物の付着度の違いに応じて弱め、カバー21の内表面への各部での反応生成物の付着度の違いに応じて過不足なく働くようにするので、カバー21の内表面に反応生成物が付着するのを各部において十分に防止し、しかも、耐圧誘電体部材の内表面の削れが部分的に多くなるようなことがなくなる。また、カバー21の配置密度設定のために形成される第2の電極7が位置しない周方向位置、径方向位置では第1の電極4からチャンバー1内への高周波の透過により全体での透過効率を高められる。
具体的には、第2の電極7は、図7に示す例のように外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部7aを有した単体、あるいは図8に示す例のように外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部7aと中央部を打ち抜いた穴状の高周波透過部7bとを持った単体としたり、図9、図10、図11に示す各例の第2の電極7のように、外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部7aと中央部を打ち抜いた穴状の高周波透過部7bを持った外周体7dおよびこの外周体7dの穴部状の高周波透過部7bに環状の高周波透過部7eとなる隙間を持って配置されて外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部7aを有した中央体7fとの組み合わせ体などとしてよく、このような第2の電極7の周方向、径方向での多様な配置態様を選択して部分的な配置密度の差を多様に設定することができる。また、図15〜図17の各例に示すように、第2の電極7におけるスリット状の高周波透過部7aの間に窓状に開口した高周波透過部7gを有して配置密度の差を設定することもでき、スリット状の高周波透過部7aの間の窓状の高周波透過部7gによって第2の電極7の周方向での配置密度をさらに弱め、また第1の電極4からの高周波のチャンバー1内への透過効率を高められる。
特に、図12〜図17に示す各例では、既述した各種パターンで形成する高周波透過部7a、7b、7e、7gを、図12(b)、図15(b)に代表して断面を示すように誘電体で埋めてある。これにより、第2の電極7に高周波透過部7a、7b、7e、7gによる導体近接部分があっても、そこを埋める誘電体によって空間とはならず導体近接部分間で放電するのを防止することができる。そこで、第2の電極7の高周波透過部7a、7b、7e、7gを埋めている誘電体を、耐圧誘電体部材5の一部とすることができる。これにより、第2の電極7が耐圧誘電体部材5と対面する構成を利用して第2の電極7の高周波透過部7a、7b、7e、7gを誘電体で埋めることが実現し、しかも、第2の電極7と耐圧誘電体部材5とを一体で取り扱えるし、第2の電極7が複数に分割、分断される場合に耐圧誘電体部材5により一体に支持できる。また、この耐圧誘電体部材5による一体支持はカバー21が複雑な形状にならないため、カバー21の取り替えを邪魔することにはならない。
また、第2の電極7の高周波透過部を埋めている誘電体を前記耐圧誘電体部材5の一部としたが、ウエハエッチング性に悪影響を及ぼさなければ、別体に構成してもよい。なお、第2の電極7を複数に分割する場合は、その分割に応じ第2の電極7への電力印加を分割して行ってもよい。
図5の例、図6の例では、第2の電極7を外周体7dと中央体7fとに分割した形態としてあり、接続されている同一の電源13から可変コンデンサ14により調整した同一の電力を供給してもよいが、それぞれに対応した可変コンデンサなどを利用した分配器41によって外周体7dと中央体7fとに供給する電力を異なって分配するようにしている。これによって、前記第2電極7の配置密度の関係とともに、あるいは別に、第2の電極7による作用力を中央部と周辺部とでカバー21の内表面への反応生成物の付着度が周辺部が中央部よりも低くなったり、高くなったりするような場合に対応しやすくしている。
なお、ここでも、図5、図6に示すように、第1の電極4には電源11が、第2の電極7には電源13が、それぞれ別々に接続されているが、第1の電極4と第2の電極7とを並列に可変チョークまたは可変コンデンサを介して同一高周波電源に接続する構成にしてもよい(図示せず)。または、図21に示すように、第1の電極4には電源11を可変チョークまたは可変コンデンサ12を介し接続し、第2の電極7には可変チョークまたは可変コンデンサ14を接続し、電源11から発振された電力を第1の電極4から空気を介して第2の電極7に重畳させ第1の電極4と第2の電極7のそれぞれに印加される電力比を可変チョークまたは可変コンデンサ12、14で調整するようにしてもよい。
また、誘電体であるカバー21は、その厚みによってエッチレートが変化させられる関係から、カバー21の厚みを部分的に変えてカバー21の内表面への削れの均一性を調整することもできる。1つの実施例としてウエット酸化膜とした場合、図18に示すような厚さとエッチレートの関係を示した。
最後に図6に示す例では、耐圧誘電体部材5をドーム型にしてあるので、平板に比して耐圧強度が向上するので、耐圧強度が高くなる分だけさらに薄型とすることができ、第1の電極4によるエッチレートを上げられる。
本発明はプラズマ用の電極と反応生成物の付着防止電極とを用いるプラズマエッチング装置において、均一なプラズマエッチング、付着防止を損なわないで、耐圧誘電体部材の削れを回避できる。
本発明に係る実施形態のプラズマエッチング装置の第1の例を示す要部の概略断面図である。 本発明に係る実施形態のプラズマエッチング装置の第2の例を示す要部の概略断面図である。 本発明に係る実施形態のプラズマエッチング装置の第3の例を示す要部の概略断面図である。 本発明に係る実施形態のプラズマエッチング装置の第4の例を示す要部の概略断面図である。 本発明に係る実施形態のプラズマエッチング装置の第5の例を示す要部の概略断面図である。 本発明に係る実施形態のプラズマエッチング装置の第6の例を示す要部の概略断面図である。 図1〜図6に示す装置に適用される第2の電極の1つの例を示す平面図である。 図1〜図6に示す装置に適用される第2の電極の第1の例を示す平面図である。 図1〜図6に示す装置に適用される第2の電極の第2の例を示す平面図である。 図1〜図6に示す装置に適用される第2の電極の第3の例を示す平面図である。 図1〜図6に示す装置に適用される第2の電極の第4の例を示す平面図である。 図1〜図6に示す装置に適用される第2の電極の第5の例を示す平面図である。 図1〜図6に示す装置に適用される第2の電極の第6の例を示す平面図である。 図1〜図6に示す装置に適用される第2の電極の第7の例を示す平面図である。 図1〜図6に示す装置に適用される第2の電極の第8の例を示す平面図である。 図1〜図6に示す装置に適用される第2の電極の第9の例を示す平面図である。 図1〜図6に示す装置に適用される第2の電極の第10の例を示す平面図である。 誘電体の厚みとエッチレートとの関係を示すグラフである。 従来のプラズマエッチング装置の概略構成例を示す断面図である。 従来の装置でのプラズマ発生状態、反応生成物付着状態、耐圧誘電体部材の削れ状態を示す説明図である。 本発明に係る実施形態のプラズマエッチング装置の概略構成の第2の電極への電力印加方法の他の例を示す要部の断面図である。
符号の説明
1 チャンバー
2 被処理物
3 対向電極
4 第1の電極
5 耐圧誘電体部材
6 プラズマ
7 第2の電極
7a、7b、7e、7g 高周波透過部
7d 外周体
7f 中央体
11、13 電源
12、14 可変コンデンサ
21 カバー(誘電体)
22 シール部材
31 駆動手段
41 分配器

Claims (11)

  1. 減圧可能なチャンバーと、このチャンバーの内部に設けられ被処理物を支持する対向電極と、前記チャンバーの隔壁をなす耐圧誘電体部材の外に設けられチャンバー内に反応ガスからのプラズマを発生させて対向電極に支持する被処理物をエッチングする第1の電極と、この第1の電極のチャンバー側に設けられてチャンバーの耐圧誘電体部材側の内表面に反応生成物が付着するのを防止する第2の電極とを備えたプラズマエッチング装置において、
    前記第2の電極を前記耐圧誘電体部材の内側に配してカバーで覆ったことを特徴とするプラズマエッチング装置。
  2. カバーは、耐エッチング性部材である請求項1に記載のプラズマエッチング装置。
  3. 第2の電極を回転または往復弧回動させる駆動手段を備えた請求項1、2のいずれか1項に記載のプラズマエッチング装置。
  4. 第2の電極は、カバーの内表面への反応生成物の付着度とカバーの削れ量との部分的な違いに応じて配置密度の差を有して設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラズマエッチング装置。
  5. 第2の電極は、外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部を有した単体、外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部と中央部を打ち抜いた穴状の高周波透過部とを持った単体、外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部と中央部を打ち抜いた穴状で中央部に向く放射状の突出片を有した高周波透過部とを持った単体、外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部と中央部を打ち抜いた穴状の高周波透過部を持った外周体およびこの外周体の穴部に環状の高周波透過部となる隙間を持って配置されて外周から所定の間隔とこの間隔よりも小さい幅とを持って放射状に切り込んだスリット状の高周波透過部を有した中央体との組み合わせ体、のいずれかで配置密度の差を設定してある請求項1〜4のいずれか1項に記載のプラズマエッチング装置。
  6. 第2の電極は、スリット状の高周波透過部の間に窓状に開口した高周波透過部を有して配置密度の差を設定している請求項5に記載のプラズマエッチング装置。
  7. 第2の電極の高周波透過部は、誘電体により埋められている請求項5、6のいずれか1項に記載のプラズマエッチング装置。
  8. 第2の電極の高周波透過部を埋める誘電体は、耐圧誘電体部材の突出部である請求項7に記載のプラズマエッチング装置。
  9. チャンバーは、上端が開口したチャンバー本体部と、このチャンバー本体部の上端開口を閉じる耐圧誘電体部材を有して前記上端開口を開閉する蓋部とを備え、第2の電極およびカバーは蓋部側に支持され、少なくともカバーは着脱できるように支持してある請求項1〜8のいずれか1項に記載のプラズマエッチング装置。
  10. チャンバーは、上端が開口したチャンバー本体部と、このチャンバー本体部を閉じる耐圧誘電体部材を有して前記上端開口を開閉する蓋部とを備え、第2の電極は蓋部側に支持され、カバーは前記チャンバー本体の上端開口部に着脱できるように支持してある請求項1〜8のいずれか1項に記載のプラズマエッチング装置。
  11. 第2の電極に低周波電力を印加した請求項1〜10のいずれか1項に記載のプラズマエッチング装置。
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