JP4839792B2 - 自動販売機の販売用機器の引出し装置 - Google Patents

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本発明は、販売機本体内に設置された販売用機器を、販売機本体の外部に引き出すための自動販売機の販売用機器の引出し装置に関する。
一般に、自動販売機は、前面が開口したボックス状の販売機本体と、その前面を開閉するメインドアとを備えている。メインドアは、販売機本体の左右の一方の側の前端部にヒンジを介して取り付けられ、鉛直軸線を中心として回動自在になっており、商品や原料の補充時、あるいはメンテナンス時などに開放される。また、ジュースやコーヒーなどの飲料をカップに入れて販売するカップ式自動販売機では、通常、販売機本体内の奥側に、飲料用の各種原料を収納するとともに販売時に供給する原料供給装置や、湯水を貯留するとともに販売時に供給する給水タンクなどが配置される。一方、販売機本体内の前側には、多数のカップが積み重なったカップ列を収納するとともに、販売時にカップを1つずつ供給するカップ供給装置などが配置される。
このような自動販売機では、奥側の原料供給装置への原料の補充や、奥側に配置された各種機器のメンテナンスなどの際に、前側のカップ供給装置が邪魔になり、作業がしにくい。そのため、カップ供給装置は、販売機本体の側壁の内面にヒンジなどを介して回動自在に取り付けられ、原料補充などの作業に先立ち、前方に引き出される。それにより、販売機本体の前部には、比較的大きな作業スペースが確保される。また、このようなカップ供給装置は、前方への引出しの際に、開放されたメインドアとの干渉によって、前方へ大きく引き出せなくなるのを回避するために、販売機本体のメインドアのヒンジと反対側の側壁に取り付けられることが多い。
また、近年、キャップ付きのカップ飲料を販売するカップ式自動販売機が開発されており、このような自動販売機として、特許文献1に記載されたものが知られている。図7に示すように、この自動販売機41では、販売機本体42の開口した前面(同図では下面)を開閉するメインドア43が、鉛直方向(同図の表裏方向)に延びる回動軸44aを有するヒンジ44を介して、販売機本体42の右前端部に回動自在に取り付けられている。また、販売機本体42内の奥側には、原料供給装置45および給水タンク46が配置される一方、販売機本体42内の前側には、カップ供給装置47およびキャップ供給装置48が配置されている。カップ供給装置47は、2つのカップ列を左右に並んだ状態で収納可能に構成され、販売機本体42の左側壁に取り付けられている。また、キャップ供給装置48は、5つのキャップ列を収納可能なターレット式のものであり、カップ供給装置47の右側面に、鉛直方向に延びる回動軸49aを有するヒンジ49を介して回動自在に取り付けられている。
この自動販売機41では、原料供給装置45への原料の補充時などに、キャップ供給装置48などを前方に回動させながら引き出すことが可能である。しかし、キャップ供給装置48を引き出す前の状態では、キャップ供給装置48が原料供給装置45の前側に位置するため、原料供給装置45が前方から見えにくい。そのため、原料供給装置45の各原料が十分に残存し、補充の必要がない場合でも、作業者は、各原料の残量を確認するために、キャップ供給装置48を前方に引き出さなければならない。
もちろん、図8(a)に示すように、キャップ供給装置48を、カップ供給装置47の反対側、すなわち販売機本体42の右側壁に、ヒンジ49を介して取り付けることにより、キャップ供給装置48を前方に引き出さなくても、原料供給装置45を前方から視認でき、それにより、各原料の残量を容易に知ることが可能になる。しかし、この場合、自動販売機41の設置場所などの関係上、メインドア43を90度程度しか開放できない場合に、キャップ供給装置48の後ろ側の各種機器などをメンテナンスするために、キャップ供給装置48を前方に引き出そうとすると、図8(b)に示すように、キャップ供給装置48が、開放されたメインドア43の端部に当たることで、キャップ供給装置48を前方に十分に引き出せないことがある。このような不具合を解消するために、例えば特許文献2に記載された2つの回動軸を有するヒンジ機構を採用し、そのようなヒンジ機構によって、キャップ供給装置48を販売機本体42の右側壁に取り付けることが考えられる。
図9(a)に示すように、このヒンジ機構51は、互いに間隔を隔てた第1および第2ヒンジ部52、53と、これらを連結する連結部材54とで構成されている。第1ヒンジ部52は、鉛直方向に延びる回動軸52aを有し、販売機本体42の右側壁に取り付けられる一方、第2ヒンジ部53は、鉛直方向に延びる回動軸53aを有し、キャップ供給装置48に取り付けられている。キャップ供給装置48を前方に引き出す場合、まず、第1ヒンジ部52の回動軸52aを中心として、キャップ供給装置48を反時計方向に回動させる。この場合、同図(b)に示すように、ヒンジ機構51の連結部材54が、開放されたメインドア43の端部に当たった場合でも、第2ヒンジ部53の回動軸53aを中心として、キャップ供給装置48をさらに回動させる。これにより、キャップ供給装置48は、連結部材54を回り込むように、前方に大きく引き出される。
このように、2つのヒンジ部52、53を有するヒンジ機構51により、キャップ供給装置48を2段階に回動させることによって、前方に大きく引き出すことが可能である。しかし、上記のヒンジ機構51を介して回動するキャップ供給装置48は、その可動範囲が大きくなるため、前方に引き出されたキャップ供給装置48を販売機本体42内の元の位置に戻す際に、図10に示すように、販売機本体42内の奥側の原料供給装置45などの機器にぶつかることがある。その場合には、キャップ供給装置48がぶつかった機器や、キャップ供給装置48自体が破損してしまうおそれがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、販売機本体内に設置された販売用機器を販売機本体の外部に大きく引き出せるとともに、その販売用機器を元の位置に戻す際に、他の機器などにぶつかることなく、適切に戻すことができる自動販売機の販売用機器の引出し装置を提供することを目的とする。
特開2002−183830号公報 特開2002−197526号公報
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、前面が開口した販売機本体の左右の一方の側の前端部に、上下方向に延びる軸線を中心として回動自在に取り付けられたメインドアにより、販売機本体の前面を開閉する自動販売機において、販売機本体内の前端部付近に設置された販売用機器を、メインドアの開放時に、販売機本体の外部に引き出すための自動販売機の販売用機器の引出し装置であって、販売機本体の一方の側の側壁の内面付近に、上下方向に延びる第1軸線を中心として回動自在に設けられ、販売機本体に収容された収容位置と、この収容位置よりも外方の引出し位置との間で回動する第1可動部と、販売用機器を支持するとともに、第1可動部の第1軸線と間隔を隔てた位置に、上下方向に延びる第2軸線を中心として回動自在に連結され、第1可動部の後ろ側に折り畳まれる折畳み位置と、第1可動部の前側に展開される展開位置との間で回動する第2可動部と、第1可動部の収容位置への回動を、第2可動部が折畳み位置以外に位置するときに阻止するとともに、第2可動部が折畳み位置に位置するときに許容するストッパ機構と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、販売機本体のメインドアが回動自在に取り付けられた側の側壁の内面付近に、第1軸線を中心として、販売機本体に収容された収容位置と、それよりも外方の引出し位置との間で回動自在の第1可動部が設けられている。また、この第1可動部の上記第1軸線と間隔を隔てた位置には、販売用機器を支持する第2可動部が、第2軸線を中心として、第1可動部の後ろ側に折り畳まれる折畳み位置と、第1可動部の前側に展開される展開位置との間で回動自在に連結されている。販売機本体内に設置された販売用機器を販売機本体の外部に引き出す場合には、第1可動部を収容位置から引出し位置に回動させるとともに、第2可動部を折畳み位置から展開位置に回動させることによって、販売用機器を引き出す。このように、第1および第2可動部を介して、販売用機器を2段階に回動させることによって、販売機本体の外部に大きく引き出すことができる。
また、前述したように、2段階に回動することによって引き出される販売用機器は、その可動範囲が大きくなるため、販売機本体内の元の位置への戻し時に、販売機本体内の他の機器などにぶつかることがある。このような不具合を解消するために、ストッパ機構は、第2可動部が折畳み位置以外に位置するときには、第1可動部の収容位置への回動を阻止する。すなわち、第2可動部が折畳み位置以外に位置することで、販売用機器の可動範囲が大きい状態のときには、ストッパ機構により、第1可動部の収容位置への回動が阻止され、これにより、販売用機器の元の位置への戻し動作が不能になる。一方、第2可動部が折畳み位置に位置するときには、第1可動部の収容位置への回動が許容される。すなわち、第2可動部が折畳み位置に位置することで、販売用機器の可動範囲が第1軸線のみを中心として回動する小さい状態のときには、ストッパ機構により、第1可動部の収容位置への回動を許容することによって、販売用機器の元の位置への戻し動作が可能になる。以上のように、上記構成の引出し装置によれば、販売機本体の外部に引き出された販売用機器を元の位置に戻す場合には、販売用機器の可動範囲が小さい状態であるときにのみ、販売用機器を元の位置に戻すことが可能になるので、販売用機器を販売機本体内の他の機器などにぶつからせることなく、元の位置に適切に戻すことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の販売用機器の引出し装置において、ストッパ機構は、販売機本体内の第1軸線付近に設けられた被当接部と、第1可動部に、ロック位置とロック解除位置とに移動自在に設けられ、ロック位置に位置するときに被当接部に当接することによって、第1可動部の収容位置への回動を阻止するとともに、ロック解除位置に位置するときに第1可動部の収容位置への回動を許容するロック部材と、ロック部材をロック位置側に付勢するばねと、第2可動部が折畳み位置に位置するときにロック部材に係合することにより、ロック部材をばねに抗してロック解除位置に保持するロック解除部材と、を有していることを特徴とする。
この構成によれば、第2可動部が折畳み位置に位置するときには、ロック解除部材がロック部材に係合することにより、ロック部材がばねに抗してロック解除位置に保持される。この場合には、ロック部材が被当接部に当接することがなく、第1可動部の収容位置への回動が許容されることによって、販売用機器の元の位置への戻し動作が可能になる。逆に、第2可動部が折畳み位置以外に位置するときには、ロック部材に対するロック解除部材の係合が解除されることにより、ロック部材が、ロック位置側に付勢するばねによって、ロック位置に保持される。この場合には、ロック部材が被当接部に当接し、第1可動部の収容位置への回動が阻止されることによって、販売用機器の元の位置への戻し動作が不能になる。以上のように、上記の構成により、第2可動部が折畳み位置に位置することによって、販売用機器の可動範囲が小さい状態であるときにのみ、販売用機器を元の位置に戻すことを可能にするストッパ機構を容易に実現することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による引出し装置をキャップ供給装置に適用したカップ式自動販売機を示している。同図に示すように、この自動販売機1は、ジュースやコーヒーなどの飲料をカップCUに入れて販売するものであり、また、飲料入りのカップCUに着脱自在のキャップCAを装着し、キャップ付きのカップ飲料を提供する。
自動販売機1は、前面が開口したボックス状の販売機本体2と、その前面を開閉するメインドア3とを備えている。メインドア3は、販売機本体2の右前端部に、上下のヒンジ4(上側のヒンジのみ図示)を介して取り付けられている。各ヒンジ4は、鉛直方向に延びる回動軸4a(軸線)を有しており、メインドア3が回動軸4aを中心として回動することにより、販売機本体2の前面を開閉する。なお、メインドア3の上部には、販売される各種飲料の商品サンプル5を展示した商品ディスプレイ6が設けられ、メインドア3の中央部には、商品取出口7が設けられている。
図2は、販売機本体2の内部を示している。同図に示すように、販売機本体2内の奥側には、飲料用の各種原料を収納するとともに、販売時に、選択された飲料に応じて、その飲料を調理するための原料を供給する原料供給装置11が配置されている。また、原料供給装置11の右方には、販売時に湯水を供給する給水装置や氷を製造する製氷機、カップCU内に供給された原料や湯水、氷などを攪拌する攪拌装置などの各種機器12が配置されている。一方、販売機本体2内の前側には、左側壁2a寄りにカップ供給装置13が、右側壁2b寄りにキャップ供給装置14(販売用機器)が配置されている。なお、図示しないが、販売機本体2内にはカップ搬送装置が設けられている。このカップ搬送装置は、販売時に、カップ供給装置13から受け取ったカップCUを、選択された飲料に応じて、複数の所定位置、例えば、原料や湯水、氷の供給位置、攪拌位置、さらにはキャップ装着位置などに搬送した後、商品取出口7に搬送する。
カップ供給装置13は、多数のカップCUが積み重なったカップ列を左右に2列、収納可能であるとともに、販売時に、選択された飲料に応じて、一方のカップ列からその最下位のカップCUを切り離して落下させ、カップ搬送装置に受け渡すように構成されている。また、このカップ供給装置13は、鉛直方向に延びる回動軸15aを有するヒンジ15を介して、販売機本体2の左側壁2aの内面に回動自在に取り付けられている。
一方、キャップ供給装置14は、多数のキャップCAが積み重なった複数(例えば5つ)のキャップ列を収納可能なターレット式のキャップ収納器16と、このキャップ収納器16の下側に設けられ、キャップ列から最下位のキャップCAを切り離して落下させるキャップ切離し装置17と、切り離されたキャップCAを受け取り、飲料入りのカップCUに装着するキャップ装着装置18などを備えている。このキャップ供給装置14は、引出し装置21を介して、販売機本体2の右側壁2bの内面に取り付けられ、これにより、常時は、メインドア3の回動支点付近の設置位置(図2に示す位置)に設置される一方、メインドア3の開放時に、前方に回動しながら引き出せるようになっている。
図2に示すように、引出し装置21は、所定形状の金属板を折曲げ加工することなどにより形成され、正面形状が矩形状の可動プレート22(第1可動部)と、いずれも鉛直方向に延び、可動プレート22の右端部および左端部にそれぞれ回動自在に支持された金属製の回動軸23A(第1軸線)および回動軸23B(第2軸線)と、所定形状の金属板を折曲げ加工することなどにより形成され、左側の回動軸23Bを介して、可動プレート22の左端部に回動自在に連結された連結部26(第2可動部)とを備えている。右側の回動軸23Aの上端部および下端部はそれぞれ、L字金具からなる上支持金具24および下支持金具25によって支持され、これらの支持金具24、25が販売機本体2の右側壁2bの内面にねじ止めされている。一方、左側の回動軸23Bは、その上下端部が可動プレート22に支持されるとともに、連結部26に挿通されている。また、この連結部26は、キャップ供給装置14の下部前面の左端部に取り付けられている。
以上のように構成された引出し装置21により、キャップ供給装置14は、原料供給装置11への原料の補充や各種機器12のメンテナンスなどの際に、メインドア3が開放された後、前方に回動しながら引き出される。なお、以下の説明では、右側の回動軸23Aを「基端側回動軸23A」と、左側の回動軸23Bを「先端側回動軸23B」と称呼するものとする。
図3(a)〜(c)は、キャップ供給装置14の前方への引出し動作を順に示している。同図(a)は、キャップ供給装置14を引き出す前の状態、すなわちキャップ供給装置14が設置位置に位置している状態を示している。この場合、引出し装置21の可動プレート22は、販売機本体2内に収容され、かつ販売機本体2の前面と平行な位置(以下「収容位置」という)に位置している。またこの場合、連結部26は、キャップ供給装置14と一体に、可動プレート22の後ろ側に折り畳まれた位置(以下「折畳み位置」という)に位置している。
この状態からまず、キャップ供給装置14を前方に引くと、このキャップ供給装置14は、折畳み位置に位置したまま、可動プレート22とともに、基端側回動軸23Aを中心として反時計方向に回動しながら、前方に移動する。そして、図3(b)に示すように、可動プレート22がメインドア3の回動支点側の端部に当接する位置(以下「引出し位置」という)まで、キャップ供給装置14が移動する。その後、キャップ供給装置14をさらに前方に引くと、連結部26と一体のキャップ供給装置14が、先端側回動軸23Bを中心として反時計方向に回動しながら、前方にさらに移動する。そして、同図(c)に示すように、キャップ供給装置14は、可動プレート22の前方に回り込むように展開し、メインドア3の背面付近の位置(以下「展開位置」という)まで移動する。以上のように、引出し装置21を介して、キャップ供給装置14を2段階に回動させることにより、販売機本体2の前方に大きく引き出すことができる。
前述した原料供給装置11への原料の補充や各種機器12のメンテナンスなどの作業の終了後、キャップ供給装置14を上記動作と逆の手順で、販売機本体2内の設置位置に戻す。しかしこの場合、引出し装置21によって2段階に回動して引き出されるキャップ供給装置14は、その可動範囲が大きくなる。前述したように、キャップ供給装置の可動範囲が大きくなると、販売機本体内の元の位置への戻し時に、キャップ供給装置が原料供給装置などにぶつかってしまうことがある(図10参照)。そのため、引出し装置21には、上記のような不具合を解消するためのストッパ機構31が設けられている。
図4は、引出し装置21の左斜め下からストッパ機構31を見たときの状態を示し、図5は、ストッパ機構31の左側面図を示している。これらの図に示すように、ストッパ機構31は、上下方向に延びるように配置されたロックシャフト32(ロック部材)を有し、可動プレート22の背面の基端側回動軸23A付近に取り付けられたロック部33と、基端側回動軸23Aの下端部を支持する下支持金具25に設けられたストッパ部34(被当接部)とを備えている。
ロック部33は、上記ロックシャフト32と、側面形状がL字状に形成され、可動プレート22の背面下端部に固定された断面C字状の補強部材22aにねじ止めされたベース35と、このベース35に溶接などで固定され、ロックシャフト32を上下方向に移動自在に支持するとともに、その下端がストッパ部34よりも下方に位置するロック位置(図4および図5(a)に示す位置)と、下端がストッパ部34よりも上方に位置するロック解除位置(図5(b)に示す位置)とに案内する断面コ字状のガイド部36とを有している。ガイド部36の上端部および下端部にはそれぞれ、上下方向に貫通しかつ互いに合致するガイド孔36a、36bが形成されており、両ガイド孔36a、36bに、ロックシャフト32が挿通されている。また、ロックシャフト32の上端には、平面形状が矩形状でかつ後方に延びる係合片37がねじ止めされており、その後端部37aが斜め上に屈曲されている。さらに、係合片37とベース35の下端部は、コイルばねからなる引張ばね38(ばね)によって連結されており、これにより、ロックシャフト32がロック位置側に付勢されている。
一方、ストッパ部34は、下支持金具25の基端側回動軸23Aの後方に、販売機本体2の内方に突出するように形成されている。このストッパ部34に、ロック位置に位置するロックシャフト32が当接することにより、可動プレート22の基端側回動軸23Aを中心とする収容位置への回動が阻止される。
また、キャップ供給装置14の下面の右前端部には、ロック部33に係合することにより、ロックシャフト32をロック解除位置に保持するロック解除金具39(ロック解除部材)が取り付けられている。このロック解除金具39は、長方形状の金属板を折曲げ加工することなどによって形成されており、ロック解除金具39自体をキャップ供給装置14の下面に取り付けるための取付部39aと、この取付部39aの前端部から下方に直角に屈曲し、さらに前方に直角に屈曲した係合片39bとで構成されている。また、この係合片39bの先端部39cは、斜め下に屈曲されており、その先端が、ロック部33の係合片37の後端よりも下方に位置している。
以上のように構成されたストッパ機構31のロック部33およびロック解除金具39により、キャップ供給装置14が折畳み位置に位置するときには、図5(b)に示すように、ロック解除金具39の係合片39bが、ロック部33の係合片37の下側に入り込んだ状態で、これを押し上げるように係合する。それにより、ロックシャフト32は、ロック解除位置に保持される。一方、キャップ供給装置14が折畳み位置以外に位置するときには、ロック解除金具39がロック部33から離れ、それらの係合片39bおよび37の係合が解除される。それにより、図5(a)に示すように、ロックシャフト32は、引張ばね38によって、ロック位置に保持される。
次に、前方に引き出されたキャップ供給装置14の設置位置への戻し動作を説明する。図6(a)〜(c)は、キャップ供給装置14の設置位置への戻し動作を順に示している。なお、これらの図では、基端側回動軸23Aの上下の支持金具24、25のうち、上支持金具24を省略し、下支持金具25のみを示している。
まず、前述した図3(c)に示す展開位置のキャップ供給装置14を後方に押し込むと、キャップ供給装置14は、可動プレート22とともに、基端側回動軸23Aを中心として時計方向に回動しながら、後方に移動する。上述したように、キャップ供給装置14が可動プレート22の後ろ側の折畳み位置以外に位置しているときには、ロックシャフト32がロック位置に位置するため、キャップ供給装置14を折畳み位置に位置させることなく後方に押し込むと、ロックシャフト32がストッパ部34に当接する(図4および図5(a)参照)。これにより、可動プレート22は、図6(a)に示すように、収容位置と展開位置の間の所定の位置(以下「回動阻止位置」という)において、収容位置への回動が阻止される。同図の1点鎖線で示す円弧Aは、可動プレート22が回動阻止位置に位置し、かつ、キャップ供給装置14が先端側回動軸23Bを中心として回動するとしたときの最も外側の軌跡を示している。この円弧Aで示すように、可動プレート22が回動阻止位置に位置した状態では、キャップ供給装置14が、先端側回動軸23Bを中心として回動した場合でも、販売機本体2内の奥側の原料供給装置11や各種機器12にぶつかることはない。
次いで、図6(a)に示す状態から、キャップ供給装置14を後方にさらに押し込むと、可動プレート22が回動阻止位置に位置したまま、キャップ供給装置14が先端側回動軸23Bを中心として時計方向に回動する。そして、同図(b)に示すように、キャップ供給装置14が折畳み位置に到達し、キャップ供給装置14側のロック解除金具39の係合片39bが、可動プレート22側のロック部33の係合片37に係合する。これにより、ロック位置に位置していたロックシャフト32は、図5(b)に示すように、引張ばね38に抗して、ロック解除位置に駆動される。それにより、可動プレート22の収容位置への回動が許容される。
そして、キャップ供給装置14を後方にさらに押し込むと、キャップ供給装置14が折畳み位置に位置したまま、可動プレート22と一体に、基端側回動軸23Aを中心として時計方向に回動する。これにより、図6(c)に示すように、可動プレート22が収容位置に戻り、これに伴い、キャップ供給装置14が設置位置に戻る。
以上詳述したように、本実施形態によれば、基端側回動軸23Aおよび先端側回動軸23Bの2つの回動軸を有する引出し装置21を介して、キャップ供給装置14が、販売機本体2内のメインドア3の回動支点側である右側壁2bの内面に回動自在に取り付けられているので、キャップ供給装置14を販売機本体2の前方に引き出す場合、このキャップ供給装置14を、基端側回動軸23Aおよび先端側回動軸23Bを中心として、2段階に回動させることにより、販売機本体2の前方に大きく引き出すことができる。それにより、販売機本体2の前方には、比較的大きなスペースが確保され、原料供給装置11への原料の補充や各種機器12のメンテナンスなどの作業を容易に行うことができる。
また、前方に引き出されたキャップ供給装置14を、販売機本体2内の設置位置に戻す場合、キャップ供給装置14が折畳み位置以外に位置するときには、ストッパ機構31により、可動プレート22の収容位置への回動が阻止され、これにより、キャップ供給装置14の設置位置への戻し動作が不能になる。これにより、キャップ供給装置14の設置位置への戻し時に、キャップ供給装置14が原料供給装置11や各種機器12などにぶつかるのを確実に防止することができる。そして、キャップ供給装置14を折畳み位置に位置させることにより、可動プレート22の収容位置への回動が許容され、これにより、キャップ供給装置14の設置位置への戻し動作が可能になる。キャップ供給装置14が折畳み位置に位置するときには、その可動範囲が基端側回動軸23Aを中心として回動する小さい状態になるので、キャップ供給装置14を折畳み位置まで回動させてから、キャップ供給装置14とともに可動プレート22を収容位置に回動させることによって、キャップ供給装置14を原料供給装置11や各種機器12などにぶつからせることなく、設置位置に適切に戻すことができる。
また、前方に引き出されたキャップ供給装置14を可動プレート22とともに単純に後方に押し込んだ場合、可動プレート22が回動阻止位置に止まる一方、キャップ供給装置14は、先端側回動軸23Bを中心とする、折畳み位置への回動のみが可能となる。つまり、キャップ供給装置14を折畳み位置に位置させない限り、それを設置位置に戻すことができず、そのこと自体を、キャップ供給装置14を設置位置に戻す作業者自身が容易に知ることができる。したがって、キャップ供給装置14の戻し操作に関する知識を有する作業者はもちろんのこと、その知識の無い作業者が、キャップ供給装置14を設置位置に戻す場合でも、キャップ供給装置14を、原料供給装置11などにぶつからせることなく、設置位置に適切に戻すことができる。
なお、上記実施形態では、メインドア3の回動支点側である販売機本体2の右側壁2bの内面に、引出し装置21を介して回動自在に取り付けられた販売用機器として、キャップ供給装置14を例示したが、それ以外の各種の販売用機器を、引出し装置21によって取り付けるようにしてもよい。例えば、キャップ供給装置14とカップ供給装置13のレイアウトを左右逆にして、カップ供給装置13を引出し装置21によって取り付けてもよい。また、実施形態で示した引出し装置21の細部の構成、ならびにキャップ供給装置14および連結部26の折畳み位置および展開位置、可動プレート22の収容位置および引出し位置などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
本発明の一実施形態による引出し装置を、キャップ供給装置に適用したカップ式自動販売機を示す斜視図である。 図1の自動販売機の販売機本体内を示しており、(a)は平面図、(b)は上半部の正面図である。 キャップ供給装置の前方への引出し動作を順に示す説明図である。 引出し装置の左斜め下からストッパ機構を見たときの状態を示す斜視図である。 ストッパ機構の左側面図であり、(a)はロックシャフトがロック位置に位置した状態、(b)はロックシャフトがロック解除位置に位置した状態を示している。 キャップ供給装置の設置位置への戻し動作を順に示す説明図である。 キャップ供給装置を備えた従来のカップ式自動販売機の内部を示す平面図である。 キャップ供給装置を販売機本体内のメインドアの回動支点付近に設置したカップ式自動販売機の内部を示し、キャップ供給装置の前方への引出し動作を順に示す説明図である。 キャップ供給装置を、2つの回動軸を有するヒンジ機構を用いて販売機本体内のメインドアの回動支点付近に設置したカップ式自動販売機の内部を示し、キャップ供給装置の前方への引出し動作を順に示す説明図である。 図9に示すカップ式自動販売機において、前方に引き出したキャップ供給装置を元の位置に戻す際の不具合を説明するための説明図である。
符号の説明
1 自動販売機
2 販売機本体
2b 右側壁
3 メインドア
4 ヒンジ
4a 回動軸(軸線)
14 キャップ供給装置(販売用機器)
21 引出し装置
22 可動プレート(第1可動部)
23A 基端側回動軸(第1軸線)
23B 先端側回動軸(第2軸線)
26 連結部(第2可動部)
31 ストッパ機構(ストッパ手段)
32 ロックシャフト(ロック部材)
33 ロック部
34 ストッパ部(被当接部)
38 引張ばね(ばね)
39 ロック解除金具(ロック解除部材)
CU カップ
CA キャップ
A 円弧

Claims (2)

  1. 前面が開口した販売機本体の左右の一方の側の前端部に、上下方向に延びる軸線を中心として回動自在に取り付けられたメインドアにより、前記販売機本体の前面を開閉する自動販売機において、前記販売機本体内の前記前端部付近に設置された販売用機器を、前記メインドアの開放時に、前記販売機本体の外部に引き出すための自動販売機の販売用機器の引出し装置であって、
    前記販売機本体の前記一方の側の側壁の内面付近に、上下方向に延びる第1軸線を中心として回動自在に設けられ、当該販売機本体に収容された収容位置と、この収容位置よりも外方の引出し位置との間で回動する第1可動部と、
    前記販売用機器を支持するとともに、前記第1可動部の前記第1軸線と間隔を隔てた位置に、上下方向に延びる第2軸線を中心として回動自在に連結され、前記第1可動部の後ろ側に折り畳まれる折畳み位置と、当該第1可動部の前側に展開される展開位置との間で回動する第2可動部と、
    前記第1可動部の前記収容位置への回動を、前記第2可動部が前記折畳み位置以外に位置するときに阻止するとともに、当該第2可動部が前記折畳み位置に位置するときに許容するストッパ機構と、
    を備えていることを特徴とする自動販売機の販売用機器の引出し装置。
  2. 前記ストッパ機構は、
    前記販売機本体内の前記第1軸線付近に設けられた被当接部と、
    前記第1可動部に、ロック位置とロック解除位置とに移動自在に設けられ、当該ロック位置に位置するときに前記被当接部に当接することによって、前記第1可動部の前記収容位置への回動を阻止するとともに、前記ロック解除位置に位置するときに前記第1可動部の前記収容位置への回動を許容するロック部材と、
    前記ロック部材を前記ロック位置側に付勢するばねと、
    前記第2可動部が前記折畳み位置に位置するときに前記ロック部材に係合することにより、当該ロック部材を前記ばねに抗して前記ロック解除位置に保持するロック解除部材と、
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の販売用機器の引出し装置。
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