JPS6012217Y2 - 自動販売機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、商品収納用のコラムを改良した自動販売機に
関する。

自動販売機として、商品収納用のコラム内にスパイラル
ワイヤを設け、このスパイラルワイヤ上に商品を載置し
、その回転によって商品を順次１個ずつコラムから送出
するものがある。

この場合、上記コラムに対する商品の収納作業が容易に
行なえるように、コラムを本体から引出せるように構成
している。

このようなスパイラルワイヤを用いたコラムでは、商品
がコラム外にその商品収納用の開放面から飛び出すこと
があり、これを防止するため、飛出し防止板をコラムの
開放面に取付けている。

しかし、この飛出し防止板はコラムを引出して商品をそ
の内部に収納させる場合には邪魔になるため、商品収納
時にはコラムから取外しているが、商品の収納が終り、
コラムを本体内に挿入する際、飛出し防止板を付は忘れ
ることがある。

このため使用時に、コラムから商品が落ちてしまい、こ
の落ちた商品が他部に引っかかったりして販売動作を阻
害していた。

本考案の目的は、商品の飛出し防止板のセットを忘れて
も、コラムを本体内に挿入すれば自動的にセット状態と
なるように構成して、常に正常な販売動作を可能にした
自動販売機を提供することにある。

そして、本考案は、自動販売機本体内に一側面を開放し
た商品収納用のコラムを引出し可能に設けた自動販売機
において、上記コラムの開放面外側にコラム内の商品の
開放面からの飛出しを防止する飛出し防止板を上下方向
に配置し、この飛出し防止板の上下端を上記コラムに平
行的な一対のリンクを介して回動自在に取付け、上記飛
出し防止板を一対のリンクにより、上記コラム内の商品
の開放面からの飛出しを防止するセット位置と、コラム
の引出時にコラム内に商品を収納可能なように開放面を
開きかつ上端が上記本体側と保合可能なように突出する
商品ローディング位置との間で移動自在に支持すると共
に、上記コラムの本体への押込時に上記飛出し防止板を
その上端と本体側との保合により回動させて上記商品ロ
ーディング位置からセット位置に自動復帰させるように
したことを特徴とし、コラムへの商品収納時には、コラ
ムを本体から引出すとともに、飛出し防止板をセット位
置から商品ローディング位置まで回動させ、商品収納後
、コラムを本体内に押込むと同時に飛出し防止板の上端
を本体側と係合させ、飛出し防止板をセット位置に自動
復帰させるものである。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図において、１１は自動販売機本体で、その正面扉
１２には上部に販売商品を表示する看板部１２ａ１中間
部にコイン投入口１２ｂや販売指令ボタン１２ｃ１更に
下部に商品取出口１２ｄを設ける。

上記本体１１の内部には、第２図で示すように一側面を
開放した商品収納用のコラム１３を、その引出レールを
兼ねる支持部材１４を介して引出し可能に設ける。

このコラム１３内には、第３図及び第４図に示すように
、連続するスパイラル状に形成されたスパイラルワイヤ
１６をたて方向に設け、その中心部に位置する一体の駆
動軸１７を介して上部に設けたペンドモータ１８に連結
する。

このスパイラルワイヤ１６は、そのスパイラル線上に商
品２０を載置させ、その回転によって上記商品２０を下
方に移動させ、下端に達したものから順次１個ずつコラ
ム１３外に放出し、それを前記商品取出口１２ｄに供給
するものである。

また、上記コラム１３の一側面の開放面外側には、商品
２０の飛出し防止板２２を上下方向に設ケ、スパイラル
ワイヤ１６の傾斜部による商品２０の上記開放面からの
飛出しを防止する。

この飛出し防止板２２は、その上下端に連結した平行的
な一対のリンク２３を介してコラム１３に回動自在に取
付けられる。

従って、この飛出し防止板２２はリンク２３がほぼ水平
状態に係止された位置、即ちコラム１３内の商品２０の
開放面からの飛出しを防止するセット位置と、コラム１
３の引出時にりンク２３が上記セット状態から時計方向
に回動し垂直状態を越えて係止された位置、即ち上記セ
ット位置から外れ、コラム１３内に商品２０を収納可能
なように開放面を開き、かつ、上端が上記本体１１側と
係合可能なように突出する商品ローディング位置とに変
位させることができる。

そして、上記コラム１３の下部には、上記下部のリンク
２３をセット位置でほぼ水平状態に当接支持するストッ
パ２４ａおよび下部のリンク２３を商品ローディング位
置で傾斜状態に当接支持するストッパ２４ｂを設けて、
飛出し防止板２２をセット位置と商品ローディング位置
とに保持する。

第２図に戻って、２５はロックレバ−で、正面扉１２を
開放状態に係止するものである。

即ち、このロックレバ−２５は、その一端を本体１１側
の前面フレームｌｌａに、第５図で示す如く支軸２７を
介して回動自在に取付けており、かっこの支軸２７に巻
着したばね２８により、常時開方向、即ち図示時計方向
の作用力を受ける。

上記構成において、商品ローディングを行なうべく正面
扉１２を開くと、第５図で示したロックレバ−２５もこ
れに伴って時計方向に回動する。

そして第６図で示すように正面扉１２がある角度以上開
くと、ロックレバ−２５の先端が正面扉１２の裏面保合
部と係合し、正面扉１２を開放状態に係止する。

この状態でコラム１３を第３図で示すように本体１１の
外部に引出す。

次にセット位置にある飛出し防止板２２を、その上下端
に連結したリンク２３を時計方向に回動させながらセッ
ト位置から外れた商品ローディング位置に変位させる。

この商品ローディング位置では、飛出し防止板２２はコ
ラム１３に対する商品ローディングの邪魔にならない位
置に移動し、かつその上端部はコラム１３の上面より高
く突出し、本体１１側の前面と係合可能な状態に位置す
る。

商品ローディングが終り、コラム１３を本体１１内に押
し込むと、飛出し防止板２２の上端は本体１１の前面に
当接し、コラム１３の挿入力により、リンク２３が反時
計方向に回動する。

このためこれに支持された飛出し防止板２２は図示左方
に移動し、最終的にはリンク２３が水平状態となる前記
セット位置に係止される。

即ち、商品ローディング後、コラム１３を本体１１内に
押し込むことにより、飛出し防止板２２をセット位置に
自動復帰させることができ、飛出し防止板２２のセット
し忘れによる不具合を、未然に防止できる。

また商品ローディング中は正面扉１２はロックレバ−２
５によって開状態に係止されているので、風圧等によっ
て正面扉１２が閉じ、引出し中のコラム１３と衝突して
これを破損することもない。

上記コラム１３を本体１１内に押し込んだ後は、前記ロ
ックレバ−２５の先端を正面扉１２の裏面係合部から取
り外せば正面扉１２を閉じることができる。

この時、ロックレバ−２５は、先端が正面扉１２の裏面
と接して摺動しながら、第５図で示す状態にたたまれる
。

尚、正面扉１２を開状態に係止するロックレバ−２５と
しては、第７図及び第８図で示すようなものを用いても
よい。

このロックレバ−２５は、一端を本体１１側の前面フレ
ームｌｌａに支軸２７ａを介して連結する断面コ字形の
一方のロックレバ−２５ａと、一端を正面扉１２の裏面
に支軸２７ｂを介して連結する断面コ字形の他方のレバ
ー２５ｂとを、それぞれの他端部にて連結ピン３０によ
り折曲可能に連結したものである。

上記構成によれば、正面扉１２をある角度以上開くと、
２つのロックレバ−２５ａ、２５ｂの中間連結部が図示
の如く反転して正面扉１２の閉成を阻止する。

正面扉１２を閉じる場合は、ロックレバ−２５ａ、２５
ｂの中間連結点を正面扉１２の図示しないヒンジ方向に
押圧して第８図で示す如くロックレバ−２５ａ、２５ｂ
の折曲を可能にすればよい。

以上のように本考案によれば、商品収納用のコラムに、
商品の飛出し防止板を設けると共に、コラムの外部への
引出時には、この飛出し防止板をセット位置から外し、
かつその上端が本体と係合可能なように突出する商品ロ
ーディング位置に移動させ得るので、商品ローディング
後コラムを本体内に押し込むことにより、飛出し防止板
をセット位置に自動復帰させることができる。

従って従来のように、飛出し防止板のセットし忘れを起
す心配はなくなり、セットし忘れによる種々の不具合を
未然に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による自動販売機の一実施例を示す正面
図、第２図は第１図の内部構造を示す正面図、第３図は
本考案の要部を示す部分側断面図、第４図は本考案に用
いるコラムと飛出し防止板との関係を示す斜視図、第５
図及び第６図は本考案に用いるロックレバ−を示す部分
平面図及びその使用状態の平面図、第７図及び第８図は
共に本考案に用いるロックレバ−の他の例を示す平面図
である。 １１・・・・・・自動販売機本体、１３・・・・・・コ
ラム、２０・・・・・・商品、２２・・・・・・飛出し
防止板、２３・・・・・・リンク。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 自動販売機本体内に一側面を開放した商品収納用のコラ
   ムを引出し可能に設けた自動販売機において、 上記コラムの開放面外側にコラム内の商品の開放面から
   の飛出しを防止する飛出し防止板を上下方向に配置し、 この飛出し防止板の上下端を上記コラムに平行的な一対
   のリンクを介して回動自在に取付け、上記飛出し防止板
   を一対のリンクにより、上記コラム内の商品を開放面か
   らの飛出しを防止するセット位置と、コラムの引出時に
   コラム内に商品を収納可能なように開放面を開きかつ上
   端が上記本体側と係合可能なように突出する商品ローデ
   ィング位置との間で移動自在に支持すると共に、上記コ
   ラムの本体への押込時に上記飛出し防止板をその上端と
   本体側との係合により回動させて上記商品ローディング
   位置からセット位置に自動復帰させるようにしたことを
   特徴とする自動販売機。