JPS60693Y2

JPS60693Y2 - 物品供給装置

Info

Publication number: JPS60693Y2
Application number: JP7436380U
Authority: JP
Inventors: 十一五十嵐
Original assignee: 東芝電気器具株式会社
Priority date: 1980-05-29
Filing date: 1980-05-29
Publication date: 1985-01-10
Also published as: JPS57285U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は自動販売機などに利用される物品供給装置に
関する。

この種の装置として、本体内に収納コラムを設け、この
収納コラムを本体の前方へ引き出し、この状態において
その収納コラム内へ物品を補給するようにしたものがあ
る。

収納コラムは一側面および下面が開口された筐体内に、
線材を螺施状に巻回してなる排出体を設けてなり、その
排出体の螺施ピッチ間に物品を収納し、排出体の半回転
毎に物品を一個ずつ筐体の下面開口から排出するように
なっている。

収納コラムは本体の横方向に沿って複数配設される関係
で、その各筐体は横幅が小さく、本体の前後方向に沿う
幅が大きく形成されていて、この内部の排出体の前後側
に二列の状態で物品を収納している。

このため筐体は一側面が開口し、この開口から排出体の
前後側に物品を差し込むようになっている。

つまり筐体の前面を開口したのでは、排出体の後方側に
対する物品の差し込みが困難となるからである。

しかして筐体の側面の開口部には、筐体の内部に配列す
る物品を係止してその不用意な脱落を防止する脱落禁止
部材が架設されている。

この脱落禁止部材は棒状をなし、その両端部が筐体の上
部および下部に回動自在に装着されたものであり、下端
部が筐体下部に設けられたストッパに係止された状態で
前記両端部間に形成された直線部により物品の脱落を禁
止するものである。

そして、物品を補給する際には、この脱落禁止部材を上
方向へ移動することにより前記ストッパとの係合を解除
し、さらに物品の脱落を禁止する禁止位置から外れた解
除位置に回動操作して、前記−側面開口部を開放し、こ
の状態で物品の補給を行ない、この補給後に脱落禁止部
材を元の位置に戻すようにしていた。

そして、最後に収納コラムを本体内へ押し込む。

ところで、脱落禁止部材は禁止位置と解除位置とに適宜
移動させる必要があったため、ストッパに対し簡単に係
合状態が解除される状態、例えば自重のみにより係合関
係が保持されるようになっていた。

そのため、従来のものは、使用時、物品が排出体から飛
び出して脱落禁止部材に当接したとき、物品当接時の衝
撃により脱落禁止部材が簡単にストッパから外れ、物品
の脱落禁止が解除されて誤まった排出がなされてしまう
おそれがあった。

この考案は、上記事情にもとずいてなされたもので、そ
の目的は物品が脱落禁止部材に当接しても簡単に脱落禁
止部材がストッパから外れるこことがなく、物品の誤ま
った排出を確実に防止することができるようにした物品
供給装置を提供することにある。

以下、この考案の一実施例について図面を参照して説明
する。

図中１は、断熱壁によって前面が開口する箱形状に形成
された本体で、その前面の開口部には図示しないが開閉
扉が回動自在に枢着されている。

２は収納コラムで、３がその筐体である。

この筐体３は上端の両側縁に鍔４，４を有し、これら鍔
４，４を介して本体１内にその前方に対して引き出し自
在に支持されている。

すなわち本体１の内天面にコ字形の支持レール５，５が
取付けられ、この支持レール５，５の内側に同じくコ字
形の中間レール６．６がローラ７・・・を介して設けら
れ、この中間レール６．６の内側にローラ訃・・を介し
て上記鍔４，４が挿入され、これにより筐体３が引き出
し自在に支持されているのである。

筐体３はその一側面を収納口９として、また下面を排出
口１０としてそれぞれ開口させているとともに、内部に
排出体１１を備えている、この排出体１１は、線材を螺
施状に巻回してなり、その上端を筐体３の上端面に取付
けられたモータ１２の回転軸に連結させている。

そしてこの排出体１１の各螺施ピッチ間に、本体１の前
方側と後方側との二列の状態をもって多数の物品ａ・・
・が収納されている。

それら物品ａ・・・は筐体３の内壁面と当接してその脱
落が防止され、排出体１１がモータ１２に連動されて半
回転ずつ回転することにより、各列のものが交互に一個
ずつ排出口１０から排出されるようになっている。

収納口９には、物品ａ・・・の各列に対応して脱落禁止
部材１３，１３が架設されている。

この脱落禁止部材１３は、両端にクランク状の折曲部１
４，１４を、その中間に直線部１５を有している。

そしてこの脱落禁止部材１３は、その上端が筐体３に設
けられた一方の支持板１６を回動自在でかっ上下動自在
に貫通し、下端が筺体３に設けられた他方の支持板１７
に回動自在でかつ上下動自在に支持されている。

上記支持板１７には、脱落禁止部材１３の下端の折曲部
を係合するストッパ１８が設けられている。

そして、前記脱落禁止部材１３を上方向へ移動させるこ
とにより、前記ストッパ１８との係合が解除されるよう
になっている。

また、前記直線部１５は第２図に示すように、上部より
も下部が筐体３の他側面に近づくように傾斜されており
、物品ａ・・・が前記直線部１５に当接したとき、前記
脱落禁止部材１３に物品の直線部１５に対する押圧力Ｆ
の直線部１５の長手方向分力ｆａが前記脱落禁止部材を
下方向（反係合解除方向）へ移動させる力として作用す
るようになっている。

次に作用について説明する。

第１図は収納コラム２を本体１の内部からその前方に引
き出した状態を示し、この状態において収納コラム２内
に次のような手順で物品ａ・・・を補給する。

すなわち各脱落禁止部材１３，１３を上方へ移動し、ス
トッパ１８から外し、禁止位置から解除位置へ回動操作
を行なう。

これにより、直線部１５が物品ａ・・・の脱落を禁止す
る位置から脱してその側方に偏位し、収納口９が大きく
開放されるから、この状態において、排出体１１の各螺
施ピッチ間に、本体１の前方側と後方側との二列に分け
てそれぞれ物品ａ・・・を収納する。

この際、後方側においては脱落禁止部材１３の直線部１
５が収納口９の側縁内方部に臨むから、それを案内にし
て各物品ａ・・・を整然と配列する状態に収納すること
ができる。

また前方側においては筐体３の内壁面を案内にして各物
品ａ・・・を整然と配列する状態に収納することができ
る。

そしてこのように各列に物品ａ・・・を配列収納した状
態において排出体１１をその上方からみて時計方向に回
転させることにより各物品ａ・・・の配列状態を乱さず
にそれらを整然ど下降させて所定の時機に的確に排出さ
せることができる。

このようにして収納コラム２への物品ａ・・・の補給が
完了したのちには、各脱落禁止部材１３，１３を操作し
てその下端の折曲部１４を再びストッパ１８に係合させ
る。

これにより各直線部１５を介して各列の物品ａ・・・の
不用意な脱落が防止される。

そしてこののち収納コラム２を本体１内に押し込み、こ
れにより物品補給の全作業が完了する。

そして、使用時に物品が排出体１１から飛び出して脱落
禁止部材１３の直線部１５に当接すると第４図に示すよ
うに、物品ａの押圧力Ｆの、前記直線部１５の長手方向
分力ｆａが前記脱落禁止部材１３を下方向（反係合解除
方向）へ移動させる力として前記脱落禁止部材１３に作
用するので、これにより脱落禁止部材１３とストッパ１
８との係合状態が外れにくいものとなる。

したがって、これにより物品ａ・・・が脱落禁止部材１
３に当接しても簡単に脱落禁止部材１３がストッパ１８
から外れることがなく、物品の誤まった排出を確実に防
止することができる。

なお、上記実施例においては、排出体の各螺施ピッチ間
に二列の配列状態で物品を収納したがこれは一列であっ
ても差し支えないものである。

また、脱落禁止部材は下方向へ移動することによりスト
ッパとの係合状態が解除されるものであってもよい。

以上の説明のようにこの考案によれば、脱落禁止部材の
直線部を物品脱落方向に対して傾斜させて、物品が直線
部に当接したとき、物品の押圧力の、前記直線部の長手
方向分力が前記脱落禁止部材を反係合解除方向へ移動さ
せる力として前記脱落禁止部材に作用するようにしたの
で、物品が脱落禁止部材に当接しても脱落禁止部材がス
トッパから外れることなく、収納コラム内の物品の不用
意な脱落を常に確実に防止することができるという実用
上の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は収納コラム
を本体から引き出した状態の側面図、第２図は収納コラ
ムの一部の正断面図、第３図は同じく平断面図、第４図
は脱落禁止部材に物品が当接した状態を示す側面図であ
る。２・・・・・・収納コラム、３・・・・・・筐体、９・
・・・・・収納口（−側面開口部）、１０・・・・・・
排出口（下面開口部）、１１・・・・・・排出体、１３
・・・・・・脱落禁止部材、１５・・・・・・直線部、
１８・・・・・・ストッパ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

一側面および下面が開口された筐体に、螺施状をなし回
転動作により各螺施ピッチ間に収納された物品を前記下
面開口部を通じて排出する排出体を装着して物品収納コ
ラムが構成され、棒状をなす脱落禁止部材の両端部が前
記筐体の上部および下部に回動自在に装着され、この脱
落禁止部材が前記筐体に設けられたストッパに係合され
た状態で前記両端部間に形成された直線部より前記−側
面開口部からの物品の脱落を禁止するようにし、前記脱
落禁止部材を上方向又は下方向へ移動させることにより
前記ストッパとの係合が解除される物品供給装置におい
て、物品が前記脱落禁止部材の直線部に当接したとき、
物品の前記直線部に対する押圧力の、前記直線部の長手
方向分力が前記脱落禁止部材を反係合解除方向へ移動さ
せる力として前記脱落禁止部材に作用するように前記直
線部を物品脱落方向に対して傾斜させたことを特徴とす
る物品供給装置。