JPS5918539Y2 - 自動販売機の商品収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は機体内に屈曲しながら上下方向に延在して円柱
状部分を有した商品を転勤可能に収納する商品走行路を
形成した商品収納室を設け、その商品走行路の終端部に
設けた商品排出装置によって商品を販売するよう構成し
た自動販売機の商品収納装置に関するものである。

昨今、この種の商品収納装置は円柱状を形成した缶入り
飲料等の所謂缶商品と、円柱状部分の上部に連続して細
く略円錐状に形成したビン入り飲料等の所謂ドリンク商
品とを共通の収納装置で収納販売するよう威されて来て
いる。

即ち、多種の形状の商品を同一の商品収納装置に収納が
可能なる商品収納装置が開発されて来ている。

然しなから第１０図に示すように、円錐状部分に重心Ｇ
を有するドリンク商品りを収納販売する場合、商品排出
装置７に係止された時に円錐状部分の頭部が下方に威り
、円柱状の底部が上方に位置する形となって後続のドリ
ンク商品Ｄ′共々、商品走行路６に対して組状となる欠
点を有していた。

従って、商品排出装置７部での商品詰まり、商品出すま
たは多数販売等の販売不良を生じる欠点を有していた。

本考案は上記の点に鑑みなされたもので、円錐状部分に
重心を有する不安定な商品の収納販売を可能に威す装置
を提供するものである。

以下図面に基づき実施例を説明する。

１は自動販売機本体、２は本体１の前面開口を閉じるよ
うに設けた扉、３は夫々その位置に対応した湾曲状を形
成し、上下両端を左右側壁４，４間に夫々固定した走行
部材で、収納される商品が上部の商品導入口５より下方
に転勤可能なるよう蛇行状に屈曲せしめて商品走行路６
を形成している。

７は前記走行部材３で形成された商品走行路６の終端部
に設けられた商品排出装置で、商品走行路６内に収納さ
れた最下位の商品を係止すると共に順次排出する商品係
止部８を設けている。

９はドリンク商品りを収納販売する場合に、前記商品排
出装置７と相対向位置した走行部材３′に装着せしめて
排出装置７との間にドリンク商品用の商品走行路６を形
成する商品ガイド装置である。

この商品ガイド装置９は前記商品排出装置７と相対向位
置した走行部材３′の係止部１０に係止する鉤状の係止
片１１を上部に設け、下部には前記走行部材３′の下端
１２に延出位置するストッパ部１３を設けて成ると共に
両側面には走行部材３′に当接して該商品ガイド装置９
と前記商品排出装置７との間隔を所定の間隔と威るよう
構成する間隔規制部１４を設けている。

即ち、係止片１１を係止部１０に係止すると共に、スト
ッパ部１３を走行部材３′の下端１２に延出位置せしめ
、且つ間隔規制部１４を走行部材３′に当接せしめるこ
とによって商品ガイド装置９と前記商品排出装置７との
間にドリンク商品用の所定の間隔の商品走行路６が形成
されるよう構成している。

また、係止片１１はストッパ部１３が走行部材３′の下
端１２に延出位置して成る場合には係止部１０・から離
脱出来ぬよう構成されている。

即ち商品ガイド装置９は、先ず係止片１１を走行部材３
′の係止部１０に係合せしめると共にストッパ部１３が
走行部材３′の下端１２に到達するまで下方へ移動せし
める。

そしてストッパ部１３が走行部材３′の下端１２に到達
すると係止片１１が係止部１０に係止されると共に間隔
規制部１４が走行部材３′に当接可能となり、間隔規制
部１４を走行部材３′に当接せしめることによってスト
ッパ部１３がストッパ係止部としての前記下端１２に延
出位置し、商品ガイド装置９の走行部材３′への装着が
威され、また、装着状態の商品ガイド装置９のストッパ
部１３を商品排出装置７方向へ移動せしめてストッパ部
１３を下端１２から離脱せしめ、且つ上方へ移動せしめ
て係止部１０から係止片１１を離脱せしめることによっ
て取り外すことが出来るよう着脱自在に設けられて戊る
ものである。

従って、該商品ガイド装置９と前記商品排出装置７との
間の商品走行路６内に商品を有して成る場合には、スト
ッパ部１３を商品排出装置７方向へ移動せしめることが
出来ず、走行部材３′からの商品ガイド装置９の取り外
しが出来ぬよう構成している。

１５は前記商品ガイド装置９の上部から上方へ延出して
成る走行案内板で、商品ガイド装置９を前記走行部材３
′に装着せしめたときに上端が該走行部材３′に当接す
るよう構成して威り、走行部材３′と商品ガイド装置９
との段差をなくして商品走行路６内の商品がスムースに
転動するよう威されている。

１６は前記商品ガイド装置９背面の所定位置に固定せし
めたヒンジ部材で、後述する規制部材１９のヒンジ部２
１．２１を夫々遊嵌するヒンジ孔１７、１７を形成して
成ると共に、該ヒンジ孔１７．１７間には規制部材１９
の規制部２０が前記商品走行路６内方へ突出するよう付
勢する弾性部材１８を設けている。

１９は一端に前記商品走行路６内へ出没する規制部２０
を形成し、他端に略直角に折曲せしめたヒンジ部２１．
２１を形成して戊る規制部材で、ヒンジ部２１．２１を
前記ヒンジ部材１６のヒンジ孔１７、１７に夫々遊嵌せ
しめて規制部２０が可動自在成るよう構成するとともに
、規制部２０を前記商品ガイド装置９に形成せしめた開
口部２２から商品走行路６内へ出没可能に威し、前記弾
性部材１８の弾性力によって常時規制部２０が商品走行
路６内へ突出するよう構成されている。

また、規制部２０が前記商品走行路６内へ突出して成る
時、この規制部２０の下端と前記商品排出装置７の商品
係止部８との間隔が収納すべき商品１個が正規の状態で
収まる所定の間隔と成るよう構成している。

即ち、収納すべき商品の最大直径寸法よりも大きく、且
つ商品排出装置７の商品係止部８に係止された商品が商
品走行路６の商品転勤方向に対して組状にならぬ所定の
間′隔を有するよう構成している。

また、前記弾性部材１８は前記規制部材１９に係合して
規制部２０を前記走行路６内へ突出するよう構成してい
るが、収納販売する商品１個の重量よりも弱い弾性力を
有している。

従って、商品走行路６内へ突出した規制部２０に商品が
当接すると規制部２０はその商品によって商品走行路６
外方へ前記弾性部材１８の弾性に抗して押圧移動・され
るよう構成されている。

また、前記規制部材１９、弾性部材１８等から成る規制
装置２３は前記商品ガイド装置９左右に夫々設けられ、
ドリンク商品りの頭部Ｄ１と底部Ｄ２とが方向を逆にし
て商品走行路６内へ投入された場合でも、左右何れかの
規制装置が作用するよう構成せしめている。

次に、上記構成による動作を説明する。

商品りが商品導入口５から投入されると、該商品りは商
品走行路６内を下方へ転動する。

この転勤時、商品りは慣性が働くためスムースに下方へ
転動する。

そして１個の商品りが商品走行路６内へ突出した規制部
２０に到達すると、該規制部２０は商品りによって商品
走行路６外方へ押圧される。

従って、規制部材１９は第９図イに示す如く、ヒンジ部
２１の折曲部を中心に弾性部材１８の弾性に抗して反時
計方向へ可動する。

そして商品りが規制部２０を押圧しながら更に下方へ移
動し商品排出装置７の商品係止部８へ到達する直前の所
定の位置へ到達すると、商品りによる規制部２０への押
圧動作が解除される。

従って、規制部材１９は第９図口に示す如く、ヒンジ部
２１の折曲部を中心に弾性部材１８の弾性力によって時
計方向へ回動し、規制部２０は商品走行路６内へ突出復
帰する。

そして商品りが商品係止部８へ到達して当接し、その衝
撃によって商品りが跳躍、または商品りの如く重心の位
置関係により底部Ｄ２が上方へ持ち上がらんとする力が
生じると、規制部２０が上方へ押圧されるが、ヒンジ孔
１７と開口部２２の上辺との間にヒンジ部２１．２１が
ロックされる状態となるため規制部２０の上動は阻止さ
れる。

従って、商品りは底部り側に位置した規制装置２３によ
って商品係止部８へ正規の状態で係止される。

なお、規制装置２３を商品排出装置７に設けた構成であ
っても良い。

本考案は上述した様に、規制部が商品走行路内へ出没自
在な規制部材と、この規制部材の規制部が商品走行路内
へ突出するよう付勢するも、その商品走行路内の商品荷
重よりも弱い弾性力を有した弾性部材とから威る規制装
置を設けて成り、この規制装置は商品走行路内へ突出し
た前記規制部と商品排出装置の商品係止部との間隔を収
納すべき商品１個が規制の状態で収まる所定の間隔を形
成するよう位置せしめるとともに、少なくとも２個の前
記規制装置を並列せしめて戒るものであるから、商品排
出装置部での商品の立ち上がりによる商品詰まり、商品
出す、土たは多数販売等の販売不良を防止でき、確実な
商品の収納および販売ができるものである。

また、規制装置を商品排出装置と相対向位置して成る走
行部材に着脱自在な商品ガイド装置に設けたものである
から、ドリンク商品等の重心不安定な商品を販売すると
き装着し、また、缶商品等のドリンク商品よりも径の太
い商品を販売するときには取り外すことにより、複数の
径の異なる商品販売が可能である等の効果を奏すること
も可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す自動販売機の側断面図、
第２図は第１図の要部拡大図、第３図は第２図のＡ−Ａ
’線断面図、第４図は第３図のＢ−Ｂ’線断面図、第５
図は本考案による商品ガイド装置の斜視図、第６図は本
考案の実施例を示す規制装置部の一部断音面図、第７図
は規制装置の分解斜視図、第８図イ９口は動作説明図、
第９図は４５口は第６図のｃ−ｃ’線断面による動作説
明図、第１０図イ５口は従来例を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機体内に屈曲しながら上下方向に延在して太さの異なる
   部分を有した商品を転勤可能に収納する商品走行路を設
   け、該商品走行路の終端部に設けた商品排出装置によっ
   て商品を販売するよう構成した自動販売機において、前
   記商品走行路内の最下位商品を係止する前記商品排出装
   置の商品係止部との間に太い部分の商品径よりも僅かに
   大きい間隔を有して商品走行路内へ出没可能な規制部を
   下端に設けた規制部材と、規制部が商品走行路内へ出没
   可能なように規制部材の上端を可動自在に支持するとと
   もに規制部の所定以上の突出を規制するヒンジ部材と、
   前記規制部が商品走行路内へ突出するよう商品１個の荷
   重よりも弱い弾性力にて規制部材を付勢する弾性部材と
   から戊り、前記商品排出装置の商品係止部に係止された
   商品を該商品係止部と商品走行路内へ突出した前記規制
   部との間に挟持するよう構成し該商品の立ち上がりを阻
   止するようにしたことを特徴とする自動販売機の商品収
   納装置。