JP4839725B2 - 電子スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、交流電源と負荷とが直列に接続された電気回路を開閉する電子スイッチに関する。
交流電源と負荷とが直列に接続された電気回路を開閉するスイッチとして、サイリスタやトライアックなどの半導体スイッチング素子を用いた電子スイッチが知られている。半導体スイッチング素子は、ゲート端子に駆動信号が印加されることによって、電気回路に接続された2つの端子(第1端子及び第2端子)の間が導通する。一旦2つの端子の間が導通すると、ゲート端子に駆動信号が印加されていなくても、2つの端子の間に流れる電流が所定の値より大きい間は2つの端子の間の導通が維持される。そして、ゲート端子に駆動信号が印加されていないときに、2つの端子の間に流れる電流が所定の値よりも小さくなると、2つの端子の間が導通しなくなる。したがって、上述の電子スイッチにおいては、電気回路を閉じるためにゲート端子に駆動信号を印加して2つの端子の間を導通させても、駆動信号の印加をやめると、2つの端子の間に流れる電流が変化して所定の値よりも小さくなり、2つの端子の間が導通しなくなる。つまり、電気回路が開いてしまう。電気回路が閉じた状態を維持するためには、例えば、ゲート端子に駆動信号を印加し続けることが考えられるが、電子スイッチの消費電力が大きくなってしまう。
このような問題を解決するものとして、例えば、2つの出力端子(第1端子及び第2端子)の間に所定の電圧(電流)よりも小さいゼロクロス電圧(ゼロクロス電流)が印加されたことを検出するゼロクロス検出回路を有するソリッドステートリレー(電子スイッチ)が知られている(特許文献1参照)。そして、ゼロクロス検出回路が検知するタイミングでゲート端子にパルス状の駆動信号を印加することによって電気回路が閉じた状態を維持する。これによると、効率よく駆動端子に駆動信号が印加されるためソリッドステートリレーの消費電力を小さくすることができる。
特開平7−15307号公報(図1)
しかしながら、特許文献1のソリッドステートリレーは、ゼロクロス検出回路を設ける必要があるため、回路構成が複雑になる。
本発明の目的は、簡単な回路構成で消費電力を抑制することができる電子スイッチを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の電子スイッチは、駆動端子、交流電源の一方の端子に接続される第1端子、及び、負荷を介して前記交流電源の他方の端子に接続される第2端子を有しており、駆動端子に駆動信号が印加されることによって第1端子と第2端子とが導通する導通状態となり、駆動端子に駆動信号が印加されていないときに第1の端子と第2の端子との間に流れる電流が所定の値よりも小さくなることによって第1端子と第2端子とが導通しない非導通状態となる半導体スイッチング素子と、駆動端子に印加される駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、外部から半導体スイッチング素子を導通状態にする指示を受けたときに、駆動信号を生成するように駆動信号生成手段を制御する制御手段とを備えている。駆動信号生成手段は、半導体スイッチング素子が非導通状態から導通状態に変化するのに必要な最小時間であるターンオン時間よりも長いパルス幅を有する駆動信号を、半導体スイッチング素子が導通状態から非導通状態に変化するのに必要な最小時間であるターンオフ時間よりも短い間隔で連続して生成して、半導体スイッチング素子を常に導通状態に維持する
これによると、駆動端子にパルス状の駆動信号を連続して印加することにより半導体スイッチング素子を常に導通状態にすることができるため、第1端子と第2端子との間に流れる電流が小さくなったことを検知するゼロクロス回路などを設けることなく、簡単な回路構成で電子スイッチの消費電力を低減することができる。
また、本発明の電子スイッチにおいては、駆動信号生成手段が、所定のパルス幅を有する駆動信号を所定の周期で連続して生成してもよい。これによると、駆動信号を印加するタイミングの基準となる波形を発振器を用いて構成することができるため、回路構成をさらに簡単にすることができる。
また、本発明の電子スイッチにおいては、駆動信号生成手段が、駆動信号生成手段と半導体スイッチング素子とを絶縁する絶縁手段を備えていてもよい。これによると、絶縁手段により、交流電源及び負荷が接続された回路と、駆動信号を生成する回路とを互いに絶縁させ、交流電源及び負荷が接続された回路の電位とは異なる電位の制御回路を用いてスイッチング回路をオン/オフできるようになるため、回路の設計が容易になる。また、交流電源及び負荷が接続された回路と制御回路との間でノイズやサージの伝達を抑えることができる。特に、交流電源及び負荷が接続された回路に雷サージが侵入した場合に、制御回路等サージに弱い回路の保護が容易にできる。
また本発明の電子スイッチにおいては、駆動信号生成手段が、絶縁手段としてパルストランスを有し、パルストランスを介して駆動信号を生成してもよい。これによると、パルストランスにより、交流電源及び負荷が接続された回路と、駆動信号を生成する回路とを互いに絶縁させ、交流電源及び負荷が接続された回路の電位とは異なる電位の制御回路を用いてスイッチング回路をオン/オフできるようになるため、回路の設計が容易になる。また、交流電源及び負荷が接続された回路と制御回路との間でノイズやサージの伝達を抑えることができる。特に、交流電源及び負荷が接続された回路に雷サージが侵入した場合に、制御回路等サージに弱い回路の保護が容易にできる。
また、本発明の電子スイッチにおいては、駆動信号生成手段が、半導体スイッチング素子の駆動端子に接続された直流電源と、絶縁手段として、直流電源と駆動端子との間に接続され、電気信号と異なる信号により直流電源と駆動端子との間の電気的接続及びその遮断を切り替えることが可能な絶縁型スイッチング素子とを有し、絶縁型スイッチング素子を介して直流電源と駆動端子との間が電気的に接続されたときに駆動信号を生成してもよい。これによると、絶縁型スイッチング素子により、交流電源及び負荷が接続された回路と、駆動信号を生成する回路とを互いに絶縁させ、交流電源及び負荷が接続された回路の電位とは異なる電位の制御回路を用いてスイッチング回路をオン/オフできるようになるため、回路の設計が容易になる。また、交流電源及び負荷が接続された回路と制御回路との間でノイズやサージの伝達を抑えることができる。特に、交流電源及び負荷が接続された回路に雷サージが侵入した場合に、制御回路等サージに弱い回路の保護が容易にできる。
また、本発明の電子スイッチは、駆動信号生成手段と半導体スイッチング素子の駆動端子との間にコモンモードチョークコイルが接続されていてもよい。これによると、コモンモードチョークコイルにより、交流電源及び負荷が接続された回路と、駆動信号を生成する回路とを接続することにより発生するコモンモードノイズを除去することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る実施の形態である電子スイッチを用いた電気回路の回路図である。図1に示すように、電気回路100は、交流電源101と負荷102と電子スイッチ1とを有している。電子スイッチ1は、交流電源101と負荷102との間に直列に接続されており、外部からの指示に基づいて、電気回路100を開閉するものである。また、電子スイッチ1は、接続端子1a、1b及び入力端子1cを有している。入力端子1cには外部からの指示であり、接続端子1aと1bとの間を導通させるか否かを指示するオンオフ指示信号が入力される。以下では、接続端子1aと1bとの間を導通させることを指示するオンオフ指示信号をオン信号と称し、接続端子1aと1bとの間を導通させないことを指示するオンオフ指示信号をオフ信号と称する。接続端子1aには交流電源101の負荷102と接続されているのと反対側の端子が接続され、接続端子1bには負荷102の交流電源101に接続されているのと反対側の端子が接続されている。
次に、電子スイッチ1について詳細に説明する。電子スイッチ1は、スイッチング回路2、駆動信号生成回路3、制御回路4及び発振器5を有している。スイッチング回路2は、接続端子1aと接続端子1bとの間の導通と非導通とを切り換えるものである。駆動信号生成回路3は、スイッチング回路2を駆動する駆動電流信号を生成する回路である。制御回路4は入力端子1cに入力されたオンオフ指示信号に基づいて、駆動信号生成回路3の動作を制御する回路である。発振器5は駆動信号生成回路3で生成される駆動電流信号の基準となるパルス信号を生成するものである。
スイッチング回路2は、2つのサイリスタ(半導体スイッチング素子)11、12を有しており、サイリスタ11のアノード端子11a及びサイリスタ12のカソード端子12bが接続端子1aに接続され、サイリスタ11のカソード端子11b及びサイリスタ12のアノード端子12aが接続端子1bに接続されている。
サイリスタ11においては、ゲート端子11cとカソード端子11bとの間に所定の値以上の電流が流れたとき(駆動電流信号が印加されたとき)に、アノード端子11aとカソード端子11bとの間が導通した導通状態となる。このとき、アノード端子11aからカソード端子11bに向かう方向にのみ電流を流すことが可能となる。また、ゲート端子11cとカソード端子11bとの間に所定の値以上の電流が流れていないとき(駆動電流信号が印加されていないとき)に、アノード端子11aからカソード端子11bに間に流れる電流が所定の値よりも小さくなると、アノード端子11aとカソード端子11bとの間が導通しない非導通状態となる。このとき、アノード端子11aとカソード端子11bとの間には電流が流れなくなる。
サイリスタ12においては、ゲート端子12cとカソード端子12bとの間に所定の値以上の電流が流れたとき(駆動電流信号が印加されたとき)に、アノード端子12aとカソード端子12bとの間が導通する導通状態となる。このとき、アノード端子12aからカソード端子12bに向かう方向にのみ電流を流すことが可能となる。また、ゲート端子12とカソード端子12bとの間に所定の値以上の電流が流れていないとき(駆動電流信号が印加されていないとき)に、アノード端子12aからカソード端子12bに流れる電流が所定の値よりも小さくなると、アノード端子12aとカソード端子12bとの間が導通しない非導通状態となる。このとき、アノード端子12aとカソード端子12bとの間には電流が流れなくなる。
したがって、スイッチング回路2においては、サイリスタ11及びサイリスタ12が導通状態となることによって、接続端子1aからサイリスタ11を介して接続端子1bに電流が流れ、接続端子1bからサイリスタ12を介して接続端子1aに電流が流れることが可能となる。他方、サイリスタ11及びサイリスタ12が非導通状態となることによって、サイリスタ11、12に電流が流れなくなるため、接続端子1aと接続端子1bとの間が導通しなくなる。なお、本実施の形態においては、サイリスタ11のアノード端子11a及びサイリスタ12のカソード端子12bが本発明に係る第1端子に相当し、サイリスタ11のカソード端子11b及びサイリスタ12のアノード端子12aが本発明に係る第2端子に相当する。また、サイリスタ11、12のゲート端子11c、12cが本発明に係る駆動端子に相当する。
駆動信号生成回路3は、ドライブ回路21、22及びパルストランス(絶縁手段)23、24を有している。ドライブ回路21は、制御回路4からの制御信号に基づいてパルストランス23の一次側に電流信号を印加するための回路であり、制御回路4及びパルストランス23の一次側に接続されている。ドライブ回路22は、制御回路からの制御信号に基づいてパルストランス24の一次側に電流信号を印加するための回路であり、制御回路4及びパルストランス24の一次側に接続されている。
パルストランス23は、ドライブ回路21により一次側に所定の周波数帯域内のパルス状の電流信号を印加することよって、一次側と絶縁された二次側に駆動電流信号を生成するものであり、パルストランス23の二次側がサイリスタ11のゲート端子11c及びカソード端子11bに接続されている。パルストランス24は、ドライブ回路22により一次側に所定の周波数帯域内のパルス状の電流信号を印加することによって一次側と絶縁された二次側に駆動電流信号を生成するものであり、パルストランス24の二次側がサイリスタ12のゲート端子12c及びカソード端子12bに接続されている。
制御回路4は、駆動信号生成回路3の動作を制御する回路であり、発振器5、入力端子1c及びドライブ回路21、22と接続されている。制御回路4には、発振器5が生成したパルス信号と入力端子1cから入力されるオンオフ指示信号(図2(a)参照)とが入力される。制御回路4は、入力端子1cにオン信号が入力されたときに、発振器5が生成したパルス信号と同様のパルス幅の制御信号を、パルス信号と同様のパルス間隔で駆動信号生成回路3のドライブ回路21、22に出力する。
発振器5は、駆動電流信号の基準となるパルス信号を連続して生成するものである。発振器5は、サイリスタ11、12が非導通状態から導通状態に変化するのに必要な最小時間であるターンオン時間よりも長い一定のパルス幅を有するパルス信号を、サイリスタ11、12が導通状態から非導通状態に変化するのに必要な最小時間であるターンオフ時間よりも短い一定のパルス間隔で連続して生成する(図2(b)参照)。
次に、電子スイッチ1の動作について図2を用いて説明する。図2は電子スイッチ1における信号の時間変化を表した図であり、(a)は入力端子1cに入力されるオンオフ指示信号、(b)は発振器5で生成されたパルス信号、(c)は駆動電流信号をそれぞれ表している。電子スイッチ1においては、電気回路100が開いている(接続端子1aと1bとが導通していない)状態では、図2(a)に示すように、入力端子1cにオフ信号が入力されており、制御回路4が発振器5で生成されたパルス信号と同様のパルス状の制御信号を出力しない。ドライブ回路21は、パルス状の制御信号が入力されないとき、パルストランス23の一次側に電流信号を印加しない。これにより、パルストランス23の二次側において駆動電流信号は生成されない。その結果、図2(c)に示すように、ゲート端子11cとカソード端子11bとの間に駆動電流信号が印加されず、サイリスタ11が非導通状態を維持している。また、ドライブ回路22もパルストランス24の一次側に電流信号を印加しない。これにより、パルストランス24の二次側において駆動電流信号は生成されない。その結果、図2(c)に示すように、ゲート端子12cとカソード端子12bとの間に駆動電流信号が印加されず、サイリスタ12は非導通状態を維持し続ける。したがって、電子スイッチ1においては、電気回路100が開いた状態が維持される。
入力端子1cにオフ信号が入力されて電気回路100が開いた状態から、電気回路100が閉じた(接続端子1aと1bとの間が導通した)状態にするときには、図2(a)に示すように、入力端子1cに入力されているオフ信号をオン信号に切り替える。オン信号が入力されると、制御回路4が発振器5で生成されたパルス信号と同様のパルス状の制御信号をドライブ回路21、22に出力する。
ドライブ回路21は、パルス信号と同様のパルス状の制御信号が入力されると、パルストランス23の一次側にパルス信号と同様のパルス状の電流信号を印加する。これによって、パルストランス23の二次側においてパルス信号と同様のパルス状の駆動電流信号が生成される。つまり、図2(c)に示すように、パルス信号と同様のパルス幅を有する駆動電流信号がパルス信号と同様のパルス間隔でサイリスタ11のゲート端子11cとカソード端子11bとの間に連続して印加される。駆動電流信号が印加されたとき、サイリスタ11においては、ゲート端子11cからカソード端子11bに向かって電流が流れる。これにより、サイリスタ11がアノード端子11aからカソード端子11bに向かって電流を流すことが可能な導通状態になる。
ドライブ回路22は、パルス信号と同様のパルス状の制御信号が入力されると、パルストランス24の一次側にパルス信号と同様のパルス状の電流信号を印加する。これによって、パルストランス24の二次側においてパルス信号と同様のパルス状の駆動電流信号が生成される。つまり、図2(c)に示すように、パルス信号と同様のパルス幅を有する駆動電流信号がパルス信号と同様のパルス間隔でサイリスタ12のゲート端子12cとカソード端子12bとの間に連続して印加される。駆動電流信号が印加されたときに、サイリスタ12においては、ゲート端子12cからカソード端子12bに電流が流れる。これにより、サイリスタ12がアノード端子12aからカソード端子12bに向かって電流を流すことが可能な導通状態になる。
このとき、駆動電流信号は、サイリスタ11、12のターンオン時間よりも長い時間印加されるので、サイリスタ11、12は確実に導通状態になり、接続端子1aと1bとの間が導通し、電気回路100が閉じた状態になる。また、ゲート端子11cとカソード端子11bとの間及びゲート端子12cとカソード端子12bにおいては、駆動電流信号が印加されてから、次の駆動電流信号が印加されるまでの間、駆動電流信号が印加されないことになる。しかしながら、ゲート端子駆動電流信号が印加されていない時間はサイリスタ11、12のターンオフ時間よりも短い時間であるため、サイリスタ11、12が導通状態から非導通状態になる前に次の駆動電流信号が印加されることになる。したがって、入力端子1cにオン信号が入力されている間は、常にサイリスタ11、12は導通状態となり、電気回路100が閉じた状態が維持される。
入力端子1cにオン信号が入力され電気回路100が閉じた状態から、再び電気回路100が開いた状態にするときには、図2(a)に示すように、入力端子1cに入力されているオン信号をオフ信号に切り替える。オフ信号が入力されると、制御回路4がパルス信号と同様のパルス状の制御信号を出力しなくなる。ドライブ回路21は、パルス状の制御信号が入力されなくなると、パルストランス23の一次側に電流信号が印加しなくなる。これにより、パルストランス23の二次側において駆動電流信号が生成されなくなる。その結果、図2(c)に示すように、ゲート端子11cとカソード端子11bとの間に駆動電流信号が印加されなくなる。また、ドライブ回路22もパルストランス24の一次側に電流信号を印加しなくなる。これにより、パルストランス24の二次側において駆動電流信号が生成されなくなる。その結果、図2(c)に示すように、ゲート端子12cとカソード端子12bとの間に駆動電流信号が印加されなくなる。
そして、ゲート端子11cとカソード端子11bとの間に駆動電流信号が印加されていない状態で、交流電源101による電流の変化により、アノード端子11aとカソード端子11bとの間に流れる電流が所定の値よりも小さくなるとサイリスタ11が非導通状態となる。また、ゲート端子12cとカソード端子12bとの間に駆動電流信号が印加されていない状態で、交流電源101による電流の変化により、アノード端子12aとカソード端子12bとの間に流れる電流が所定の値よりも小さくなると、サイリスタ12が非導通状態となる。これにより、接続端子1aと1bとの間が導通しなくなり、交流電源101と負荷102との間に電流が流れなくなる。つまり、電気回路100が開いた状態となる。
以上に説明した実施の形態によると、ゲート端子11cとカソード端子11bとの間、及び、ゲート端子12cとカソード端子12bとの間に、発振器5で生成したパルス信号と同様のパルス幅を有する駆動電流信号を、パルス信号と同様のパルス間隔で連続して印加することによりサイリスタ11、12を導通状態にするので、駆動電流信号を印加し続ける場合よりも、電子スイッチ1における消費電力を低減させることができる。また、サイリスタ11、12のターンオン時間よりも長いパルス幅の駆動電流信号をサイリスタ11、12のターンオフ時間よりも短いパルス間隔で連続してゲート端子11c、12cに印加することによりサイリスタ11、12を常に導通状態に維持することができるので、ゼロクロス検出回路などを設ける必要がなく回路構成を簡単にすることができる。
また、駆動電流信号は、一定のパルス幅を有し、一定のパルス間隔で印加されるので、発振器5を用いて駆動電流信号の基準となるパルス信号を生成することにより駆動電流信号を容易に生成することができ、回路構成をさらに簡単にすることができる。
また、パルストランス23、24により、交流電源101及び負荷102が接続された回路と駆動電流信号を生成するための回路(駆動信号生成回路3、制御回路4及び発振器5)とを互いに絶縁させることができる。これによって、駆動電流信号を生成する回路をノイズから保護することができる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。但し、本実施の形態と同様の構成を有するものには同一の符号を付し適宜その説明を省略する。
図3に示すように、駆動信号生成回路30において、サイリスタ11のゲート端子11c及びカソード端子11bが絶縁型スイッチング素子(絶縁手段)32を介して直流電源31に接続されており、サイリスタ12のゲート端子12c及びカソード端子12bが絶縁型スイッチング素子(絶縁手段)34を介して直流電源33に接続されていてもよい(変形例1)。絶縁型スイッチング素子32、34は、フォトカプラなどであり、制御回路4から実施の形態の場合と同様の制御信号が出力されたときに、電気信号ではない光信号などにより直流電源31とゲート端子11cとの間及び直流電源33とゲート端子12cとの間を導通させる。この場合でも、絶縁型スイッチング素子32、34により交流電源101及び負荷102が接続された回路と駆動電流信号を生成するための回路とを互いに絶縁することができ、交流電源101及び負荷102が接続された回路の電位とは異なる電位の制御回路4を用いてスイッチング回路2をオン/オフできるようになるため、回路の設計が容易になる。また、交流電源101及び負荷102が接続された回路と制御回路4との間でノイズやサージの伝達を抑えることができる。特に、交流電源101及び負荷102が接続された回路に雷サージが侵入した場合に、制御回路4等サージに弱い回路の保護が容易にできる。
図4に示すように、電子スイッチとして双方向に電流を流すことが可能なトライアック35を用い、駆動信号生成回路36において、パルストランス38の2次側端子がそれぞれトライアック35のゲート端子35c及びT2端子に接続されていてもよい(変形例2)。この場合、ゲート端子35cとT2端子35bとの間に実施の形態と同様の駆動電流信号が印加されたときに、トライアック35のT1端子35aとT2端子35bとの間が双方向に電流を流すことが可能となり、トライアック35のゲート端子35cとT2端子35bとの間に駆動電流信号を印加するのをやめた後、T1端子35aとT2端子35bとの間に流れる電流が所定の値よりも小さくなったときに、T1端子35aとT2端子35bとの間が導通しなくなる。さらに、この場合、1つのドライブ回路37と1つのパルストランス38によりトライアック35を駆動することにより接続端子1aと接続端子1bとの間が導通した状態と接続端子1aと接続端子1bとの間が導通しない状態とを切り替えることができるので、駆動信号生成回路の構成が簡単になる。また、図5に示すように、駆動信号生成回路39において、トライアック35のゲート端子35c及びT2端子35bが絶縁型スイッチ41を介して直流電源40に接続されていてもよい(変形例3)。
また、図6に示すように、パルストランス38とトライアック35のゲート端子35cとT2端子35bとの間に、コモンモードチョークコイル45が接続されていてもよい(変形例4)。図6に示すような回路においては、駆動信号を生成する回路のスイッチン動作や制御回路等に使用するクロック信号等の高周波の電圧や電流の変化が原因となり、コモンモードノイズが発生し、それが交流電源101及び負荷102が接続された回路に伝導して電源品質が低下する虞がある。そこで、パルストランス38とトライアック35との間にコモンモードチョークコイル45を接続することによりこのコモンモードノイズを除去することができる。また、このような変更は、半導体スイッチング素子としてトライアック35の代わりに、実施の形態の場合のような互いに逆向きに並列に接続された2つのサイリスタにより構成されている場合にも適用可能であり、また、絶縁手段としてパルストランス38の代わりに変形例1、3のように直流電源と絶縁型スイッチング素子が設けられている場合にも適用可能である。
駆動電流信号のパルス幅及びパルス間隔は常に一定でなくてもよい。この場合でも、駆動電流信号のパルス幅がサイリスタ11、12のターンオン時間よりも長く、パルス間隔がサイリスタ11、12のターンオフ時間よりも短ければ、駆動電流信号が印加されている間、サイリスタ11、12は常に導通状態を維持する。
本発明に係る電子スイッチを含む電気回路の回路構成を表す回路図である。 図1の電子スイッチにおける信号の時間変化を表した図であり、(a)はオンオフ指示信号、(b)はパルス信号、(c)は駆動電流信号を表している。 変形例1の図1相当の回路図である。 変形例2の図1相当の回路図である。 変形例3の図1相当の回路図である。 変形例4の図1相当の回路図である。
符号の説明
1 電子スイッチ
2 スイッチング回路
3 駆動信号生成回路
4 制御回路
23、24 パルストランス
32、34 絶縁型スイッチング素子
35 トライアック
38 パルストランス
41 絶縁型スイッチング素子
45 コモンモードチョークコイル

Claims (6)

  1. 駆動端子、交流電源の一方の端子に接続される第1端子、及び、負荷を介して前記交流電源の他方の端子に接続される第2端子を有しており、前記駆動端子に駆動信号が印加されることによって前記第1端子と前記第2端子とが導通する導通状態となり、前記駆動端子に駆動信号が印加されていないときに前記第1の端子と前記第2の端子との間に流れる電流が所定の値よりも小さくなることによって前記第1端子と前記第2端子とが導通しない非導通状態となる半導体スイッチング素子と、
    前記駆動端子に印加される前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    外部から前記半導体スイッチング素子を前記導通状態にする指示を受けたときに、前記駆動信号を生成するように前記駆動信号生成手段を制御する制御手段とを備えており、
    前記駆動信号生成手段は、前記半導体スイッチング素子が前記非導通状態から前記導通状態に変化するのに必要な最小時間であるターンオン時間よりも長いパルス幅を有する前記駆動信号を、前記半導体スイッチング素子が前記導通状態から前記非導通状態に変化するのに必要な最小時間であるターンオフ時間よりも短い間隔で連続して生成して、前記半導体スイッチング素子を常に前記導通状態に維持することを特徴とする電子スイッチ。
  2. 前記駆動信号生成手段が、所定のパルス幅を有する前記駆動信号を所定の周期で連続して生成することを特徴とする請求項1に記載の電子スイッチ。
  3. 前記駆動信号生成手段が、前記駆動信号生成手段と前記半導体スイッチング素子とを絶縁する絶縁手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子スイッチ。
  4. 前記駆動信号生成手段が、前記絶縁手段としてパルストランスを有し、前記パルストランスを介して前記駆動信号を生成することを特徴とする請求項3に記載の電子スイッチ。
  5. 前記駆動信号生成手段が、前記半導体スイッチング素子の前記駆動端子に接続された直流電源と、前記絶縁手段として、前記直流電源と前記駆動端子との間に接続され、電気信号と異なる信号により前記直流電源と前記駆動端子との間の電気的接続及びその遮断を切り替えることが可能な絶縁型スイッチング素子とを有し、
    前記絶縁型スイッチング素子を介して前記直流電源と前記駆動端子との間が電気的に接続されたときに前記駆動信号を生成することを特徴とする請求項3に記載の電子スイッチ。
  6. 前記駆動信号生成手段と前記半導体スイッチング素子の前記駆動端子との間にコモンモードチョークコイルが接続されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子スイッチ。
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