JP4839577B2 - 画像表示媒体の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示媒体の駆動装置及び駆動方法に係り、より詳しくは、メモリー性を有する画像表示媒体の駆動装置及び駆動方法に関する。
従来、所謂電子ペーパーと言われる繰り返し書き換えが可能なメモリー性のある画像表示媒体としては、着色粒子の回転(Twisting Ball Display)、電気泳動、サーマルリライタブル、メモリ性を有する液晶、エレクトロクロミー等の技術を用いたものが知られている。
これらの中で、粒子(トナー)を用いて表示する画像表示媒体として、帯電特性が異なる黒色粒子と白色粒子とが対向するシート間に封入された画像表示媒体が提案されている(例えば特許文献1参照)。このような画像表示媒体は、シート間に電圧を印加して電界を形成させて粒子を移動させることにより、黒色粒子と白色粒子とのコントラストとして画像を表示させる。
このように粒子を用いた画像表示媒体の電極に印加する電圧と表示濃度との関係は、例えば図8に示すような関係となっている。そして、画像表示媒体に表示された画像を消去するときには、出来るだけ大きな電圧の交番電圧を画像表示媒体全体に印加することが好ましい。これは、画像表示媒体内の全ての粒子の移動を頻繁にして十分摩擦帯電させて全ての同一色の粒子を一方の基板に付着させるようにするため、及び、帯電量が異なる粒子や基板と付着するのを防ぐためである。
また、画像表示媒体の駆動時、すなわち画像表示を行う際には、画像情報に応じて各画素位置に電圧が印加されるが、粒子を移動させる必要のある画素位置には粒子を移動させるための強い電界をその画素位置に形成する必要があるが、粒子を移動させる必要のない画素位置については、粒子を移動させずに保持するための弱い電界をその画素位置に形成することが必要となる。
図9には、ライン状の複数の列電極と行電極とが直交する電極対を用いた所謂単純マトリクス駆動を採用した場合における列電極及び行電極に印加する電圧の例を示した。図9に示すように、一例として列電極にはV0(=0V)、V2(>V0)、V3(>V2)の3種類の電圧が印加され、行電極には、V0(=0V)、V1(>V0)、V2(>V0)、V3(>V2)の4種類の電圧が印加される。そして、画像の表示に先立って行われる画像を消去する期間では、列電極と行電極との間の電位差(の絶対値)がV3となるような交番電圧が全ての列電極と行電極との間に印加され、画像表示媒体の駆動期間のうち粒子を移動させる粒子移動期間では、列電極と行電極との間の電位差(の絶対値)が〜V2となるような電圧が粒子を移動させるべき画素位置に対応した列電極と行電極との間に各々印加され、粒子を移動させない保持期間では、列電極と行電極との間の電位差(の絶対値)が(V2−V1)となるような電圧が粒子を移動させるべきでない画素位置に対応した列電極と行電極との間に各々印加される。
このように、画像の消去時の電圧と駆動時の電圧とが異なる場合において、各々の電圧を単一の電源で供給する構成とした場合、電源に対して電位設定の変更が必要となる。単一の電源で複数種類の電圧を発生させる場合、電源の構成としては、例えば電源電圧を複数の分圧抵抗で分圧し、各々の分圧抵抗に対応して設けられた平滑用コンデンサによって安定した複数種類の電圧を発生させ、これらの電圧から所望の電位の電圧を選択して出力するような構成となる。このような電源としては例えば特許文献2に記載されたものがある。
特開2001−312225号公報 特開平8−220508号公報
しかしながら、このような構成の電源を用いた場合、画像消去用の電圧から駆動用の電圧に切り替えても、平滑用コンデンサに蓄積された電荷によって、瞬時に電圧が切り替わらず、画像の先端がかぶったり消えてしまう等の画質に悪影響が生じる。具体的には、例えば図9に示すように、画像の消去期間から駆動期間に切り替わる際、すなわち、列電極については電圧V3から電圧V2に切り替わる際、行電極については電圧V3から電圧V1に切り替わる際に、電源に含まれる平滑用コンデンサに蓄積された電荷によって電位が瞬時に切り替わらないため、画質に悪影響を及ぼすこととなる。
また、画像表示媒体は、コンデンサ成分を有しており、画像消去時には画像表示媒体に対して高電圧を印加することから、画像表示媒体自体にも電荷が蓄積される。この画像表示媒体自体に蓄積された電荷によっても画質に悪影響が生じる。これは、電源の能力を超えた電荷蓄積容量を画像表示媒体が持っているためである。
本発明は上記事実を考慮して成されたものであり、複数種類の電圧を発生する単一の電源を用いて画像表示媒体を駆動する場合でも、電源又は画像表示媒体に蓄積された電荷による画質の劣化を防ぐことができる画像表示媒体の駆動装置及び駆動方法を得ることが目的である。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像表示媒体の駆動装置は、電源電圧を複数の分圧抵抗により分圧し、分圧した電圧の各々をコンデンサにより平滑した電圧であって、画素位置に対向配置された電極対に印加された電圧により形成された電界に応じて各画素位置の表示濃度が変化するメモリー性を備えた画像表示媒体に表示された画像を消去するための消去用電圧と、前記消去用電圧と電圧値が異なり且つ前記画像表示媒体に画像を表示させるための駆動用電圧と、を出力する電源装置を備えた画像表示媒体を駆動する駆動装置であって、前記電源装置と前記電極対との間に設けられ、前記電源装置の前記コンデンサ及び前記画像表示媒体の少なくとも一方に蓄積された蓄積電荷を放電する放電手段と、前記消去用電圧を前記電極対に印加した後に、前記駆動用電圧を前記電極対に印加するように前記電源装置を制御すると共に、前記消去用電圧の印加と前記駆動用電圧の印加との間に、前記蓄積電荷が放電されるように前記放電手段を制御する制御装置と、前記画像表示媒体が有する電荷蓄積容量を検出する検出手段と、前記画像表示媒体に蓄積された蓄積電荷を放電するための放電時間を前記電荷蓄積容量に基づいて算出する算出手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明に係る画像表示媒体の駆動装置は、電源電圧を複数の分圧抵抗により分圧し、分圧した電圧の各々をコンデンサにより平滑した電圧であって、画素位置に対向配置された電極対に印加された電圧により形成された電界に応じて各画素位置の表示濃度が変化するメモリー性を備えた画像表示媒体に表示された画像を消去するための消去用電圧と、消去用電圧と電圧値が異なり且つ画像表示媒体に画像を表示させるための駆動用電圧と、を出力する電源装置を備えたものである。
メモリー性を有する画像表示媒体としては、例えば請求項6に記載したように、少なくとも一部が透光性を有する表示基板と、前記表示基板と間隙を隔てて対向配置された背面基板と、前記表示基板と前記背面基板との間に封入され、前記電極対間に印加された電圧によって形成される電界に応じて移動可能に封入された色及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群と、を含んで構成された構成のものを用いることができる。
駆動装置は、複数種類の電圧を出力する電源装置を含んで構成されている。このような電源装置としては、例えば複数の分圧抵抗及びコンデンサを備え、電源電圧を分圧抵抗により分圧し、これをコンデンサによって平滑して安定出力する構成のものがある。このような構成の場合、電位の切り替えを行っても、コンデンサに蓄積された残留電荷により、電位がスムーズに切り替えられず、画質に悪影響を及ぼす場合がある。また、画像表示媒体自体が電荷を蓄積する容量性を持つ場合があり、この場合も同様に、電位がスムーズに切り替わらず、画質に悪影響を及ぼす場合がある。
そこで、本発明に係る画像表示媒体の駆動装置は、前記電源装置と前記電極対との間に設けられ、前記電源装置の前記コンデンサ及び画像表示媒体の少なくとも一方に蓄積された蓄積電荷を放電する放電手段を備えている。
そして、制御装置は、消去用電圧を電極対に印加した後に、駆動用電圧を電極対に印加するように電源装置を制御すると共に、消去用電圧の印加と駆動用電圧の印加との間に、蓄積電荷が放電されるように放電手段を制御する。
このように、画像を消去した後、表示駆動を行う前に、蓄積された電荷を放電させることにより、消去用電圧から駆動用電圧に切り替えた際の電位変更を正確かつ瞬時に行うことができ、電源装置のコンデンサ及び画像表示媒体自体の残留電荷により画質が劣化するのを防ぐことができる。
また、本発明に係る画像表示媒体の駆動装置は、前記画像表示媒体が有する電荷蓄積容量を検出する検出手段と、前記画像表示媒体に蓄積された蓄積電荷を放電するための放電時間を前記電荷蓄積容量に基づいて算出する算出手段と、を備えている
検出手段は、例えば電極対に所定電圧を印加したときの電流を検出し、この検出値から電荷蓄積容量を求める構成とすることができる。このように画像表示媒体の電荷蓄積容量を自動的に検出して放電時間を算出することにより、予め画像表示媒体の電荷蓄積容量を求めておく必要がない。
また、画像表示媒体の電荷蓄積容量は、おおよそ画像表示媒体のサイズに依存することから、請求項に記載したように、前記画像表示媒体に蓄積された蓄積電荷を放電するための放電時間が、前記画像表示媒体のサイズに応じて予め定められた構成としてもよい。
また、請求項に記載したように、前記放電手段は、前記電源装置及び前記画像表示媒体の少なくとも一方を逆バイアスする逆バイアス手段を含む構成としてもよい。これにより、放電時間を短縮することができる。
また、請求項に記載したように、前記放電手段は、前記蓄積電荷を蓄積する電気二重層コンデンサを含む構成としてもよい。このように急速充放電が可能な電気二重層コンデンサを用いることにより、放電時間を短縮することができる。また、充電した電荷を消去用電圧又は駆動用電圧として利用したり、消去用電圧又は駆動用電圧を補ったりすることが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、複数種類の電圧を発生する単一の電源を用いて画像表示媒体を駆動する場合でも、電源又は画像表示媒体に蓄積された電荷による画質の劣化を防ぐことができる、という効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係る画像表示装置10が示されている。
画像表示装置10は、画像表示媒体12、電源装置26、制御装置28、列電極駆動回路30、行電極駆動回路32、放電回路36、列側放電回路40、及び行側放電回路42を含んで構成されている。
図2に示すように、画像表示媒体12は、透光性を有する表示側基板14と、当該表示側基板14と間隙を隔てて対向配置された背面側基板16とを備えている。表示側基板14と背面側基板16との間隙は、図示しない間隙保持部材によって微小かつ一定の間隔に保持されており、この間隙には、互いに異なる帯電特性の黒粒子18及び白粒子20が封入されている(例えば黒粒子18が正、白粒子20が負に帯電している)。なお、黒粒子18及び白粒子20は、例えば絶縁性の粒子から成るが、これに限らず導電性の粒子を用いてもよい。
また、表示側基板14の背面側基板16と対向する側の面には、第1の方向(図1及び図2の左右方向)に延びるライン状(帯状)の透明電極22が、第1の方向と直交する第2の方向(図1の上下方向、図2の紙面に垂直な方向)に沿って複数形成されている。また、背面側基板16の表示側基板14と対向する側の面には、第2の方向に延びるライン状の電極24が、第1の方向に沿って複数形成されている。このように、透明電極22及び電極24は画像表示媒体12を単純マトリクス方式で駆動可能に配置されている。
画像表示媒体12を単純マトリクス方式で駆動した場合、透明電極22と電極24の交差位置が各々画像表示媒体12の画素として機能し、各交差位置における透明電極22と電極24との間に印加される電圧(によって発生される電界)の大きさに応じて、各交差位置における黒粒子18及び白粒子20の移動、すなわち各交差位置における表示濃度が制御されることになる。なお、以下では透明電極22を「行電極22」、電極24を「列電極24」と称する。
電源装置26は、単一の電源で複数種類の電圧を発生させるものであり、例えば電源電圧を複数の分圧抵抗で分圧し、各々の分圧抵抗に対応して設けられた平滑用コンデンサによって安定した複数種類の電圧を発生させ、これらの電圧から所望の電位の電圧を選択して出力するような構成である。出力電圧は、列電極駆動回路30及び行電極駆動回路32に別々に出力される。電位の選択は制御装置28の指示により行われる。
制御装置28は、電源装置26から供給される電力により作動し、電源装置26に対して出力電圧の選択を指示すると共に、画像情報を列電極駆動回路30及び行電極駆動回路32に出力する。これにより、画像情報に応じた電圧が行電極22及び列電極24に印加されて粒子が移動し、画像が表示される。また、制御装置28は、詳細は後述するが、後述する放電回路36、列側放電回路40、及び行側放電回路42を制御して、画像を消去した後で画像表示を行うまでの所定期間に、電源装置26内に蓄積された電荷及び画像表示媒体12に蓄積された電荷を放電させる。
列電極駆動回路30は、図示は省略したが、画像表示媒体12に設けられている列電極24の数と同数のスイッチング素子を備えており、このスイッチング素子をオンオフさせることにより、列電極24に対する電源装置26からの出力電圧の印加をオンオフする。なお、個々のスイッチング素子は制御装置28から供給されたライン画像の画像情報に応じた制御信号によりオンオフされる。
図3に示すように、列電極駆動回路30は画像表示媒体12の背面側基板16に取付けられており、列電極駆動回路30の個々のスイッチング素子は、背面側基板16に形成された個々の列電極24と列側放電回路40を介して接続されている。従って、画像表示媒体12の個々の列電極24には、接続されているスイッチング素子のオンオフの状態に応じて電圧の印加がオンオフされる。
また、行電極駆動回路32は、図示は省略したが、画像表示媒体12に設けられている行電極22の数と同数のスイッチングを備えており、このスイッチング素子をオンオフさせることにより、行電極22に対する電源装置26からの出力電圧の印加をオンオフする。なお、個々のスイッチング素子は制御装置28から供給された制御信号により1行目の行電極に対応したスイッチング素子から最終行の行電極に対応したスイッチング素子まで順次オンされる。
図3に示すように、行電極駆動回路32は画像表示媒体12の表示側基板14に取付けられており、行電極駆動回路32の個々のスイッチング素子は、表示側基板14に形成された個々の行電極22と行側放電回路42を介して接続されている。従って、画像表示媒体12の個々の行電極22には、接続されているスイッチング素子のオンオフの状態に応じて電圧の印加がオンオフされる。
放電回路36は、図1では図示は省略したが、列電極側の放電回路36A及び行電極側の放電回路36Bとから構成されている。
図4(A)に示すように、放電回路36Aは、スイッチ50、52を含んで構成されいる。スイッチ50の一端は電源装置26に接続され、他端はスイッチ52の一端及び列電極駆動回路30に接続される。スイッチ52の他端は、接地されている。列側放電回路40は、スイッチ54、56を含んで構成されている。スイッチ54、56は、列電極24と同数設けられる。スイッチ54の一端は、列電極駆動回路30及びスイッチ56の一端に接続され、他端は画像表示媒体12の列電極24に接続される。スイッチ56の他端は接地されている。スイッチ50〜56は、制御装置28によってオンオフが制御される。なお、放電回路36B、行側放電回路42も列側のものと同様の構成であるため、行側の放電回路の説明については省略する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図8に示すように、画像表示媒体12は、列電極と行電極との間に印加する印加電圧(の絶対値)が保持電圧範囲(黒粒子18及び白粒子20の移動が生じない電圧範囲)内であれば濃度は変化せず、印加電圧(の絶対値)が保持電圧範囲を越える大きさになると、印加電圧の増大に対して大きな傾きで濃度が変化し、更に印加電圧(の絶対値)が閾値(図6に消去電圧と表記して示す電圧)を越えると、印加電圧の増大に対する濃度の変化の傾きが小さくなる特性を有している。
本実施形態では、図5に示すように、列電極24には電圧V0、V2、V3の3種類の電圧が印加され、行電極22には、電圧V0、V1、V2、V3の電圧が印加される。
図5に示すように、画像の消去期間では、全べての行電極22と全べての列電極24との間に、電位差がV3となるような交番電圧が予め定めた所定期間印加される。すなわち、列電極24には電圧V3と電圧V0(=0V)が交互に印加され、行電極22には、列電極24に印加される電圧に同期して、電圧V0(=0V)と電圧V3が交互に印加される。
これにより、黒粒子18及び白粒子20は基板間を移動し、粒子同士の衝突により摩擦帯電される。なお、消去期間の最後の印加電圧のパルス幅を長めに設定する。図5に示す例では、消去期間の最後に列電極24に印加する電圧V3のパルス幅を長めに設定している。これにより、正に帯電された全ての黒粒子18が背面側基板16側に移動し、負に帯電された全ての白粒子20が表示側基板14側に移動する。すなわち、消去期間の最後に印加する電圧のパルス幅は、同じ色の粒子の全てが一方の基板側に移動する程度の期間に設定される。
消去期間の後は、放電期間が設けられている。詳細は後述するが、この放電期間に電源装置26に蓄積された電荷及び画像表示媒体12に蓄積された電荷が放電される。
そして、放電期間が終了した後に、画像を表示させる駆動期間となる。駆動期間のうち、粒子が移動しない保持期間では、行電極22と列電極24との間の電位差が|V2−V1|となるような電圧が行電極22及び列電極24に印加される。すなわち、|V2−V1|は、図8に示す保持電圧範囲の電圧である。また、粒子が移動する粒子移動期間では、粒子を移動させるべき画素位置に対応する行電極22と列電極24との間の電位差が、|V2|となるような電圧が、粒子を移動させるべき画素位置に対応する行電極22及び列電極24に印加される。すなわち、|V2|は、図8に示す駆動電圧範囲の電圧である。
次に、画像消去期間終了後の放電期間の動作について説明する。
上記の画像消去期間及び画像駆動期間では、図4(A)に示すように、制御装置28の制御により、放電回路36Aのスイッチ50はオン、スイッチ52はオフとなり、列側放電回路40のスイッチ54全てはオン、スイッチ56全てがオフとなる。これにより、電源装置26から出力された電圧が、列電極24に印加される。
これに対し、放電期間では、図4(B)に示すように、制御装置28の制御により、放電回路36Aのスイッチ52がオン、列側放電回路40の全てのスイッチ56がオンされる。これにより、電源装置26内のコンデンサに蓄積された電荷が放電されると共に、画像表示媒体12に蓄積された電荷が放電される。
この結果、図5に示すように、画像の消去期間から駆動期間に移行する際に、列電極24に印加していた電圧をV3からV2に、行電極22に印加していた電圧をV3からV1に切り替えた場合に、電圧が瞬時に切り替わるため、粒子を安定的に移動させることができ、コントラスト及び画質が劣化するのを防ぐことができると共に、応答速度、すなわち画像が表示されるまでの時間を短縮することができる。
なお、電源装置26に蓄積された電荷の放電時間t1は、電源装置26のコンデンサの容量に応じて予め定めることができる。また、画像表示媒体12に蓄積された電荷の放電時間t2は、例えば画像の消去時に列電極と行電極との間に印加されている電圧をVa、粒子を移動させるのに必要な電圧をVb、画像表示媒体12から列側放電回路40までの抵抗をR、画像表示媒体12の電荷蓄積容量をCとした場合、次式で表すことができる。
t2=C・R・ln(Vb/Va) …(1)
ここで、ln(x)は、xの自然対数を表す。従って、抵抗R、画像表示媒体12の電荷蓄積容量Cを予め求めておき、放電時間t2を上記(1)式によって算出してもよい。電荷蓄積容量Cは、画像表示媒体12の大きさ(面積)や粒子の帯電量に依存し、これら応じて定められる。また、画像表示媒体12の電荷蓄積容量Cが不明な場合は、電極に流れる電流値を測定する電流測定手段を設け、電極間に所定電圧を印加して、流れた電流i(t)を測定し、この測定結果から電荷蓄積容量Cを求め、上記(1)式により放電時間t2を算出してもよい。
すなわち、電流i(t)から電荷量Qを下記(2)式により求め、下記(3)式により電荷蓄積容量Cを求めて、上記(1)式により放電時間t2を求める。
Figure 0004839577
Figure 0004839577
上記では、放電回路36A及び列側放電回路40は、2つのスイッチを含んで構成されたものとして説明したが、図6に示すように、放電回路36Aについては、スイッチ50とスイッチ52との間に逆バイアス電源60を設け、列側放電回路40については、スイッチ54とスイッチ56との間に逆バイアス電源62を設けた構成としてもよい。なお、逆バイアス電源は、放電回路36A及び列側放電回路40の何れかだけに設けても良い。これにより、電源装置26及び画像表示媒体12に蓄積された電荷の放電時間を短縮することができ、応答速度を速くすることができる。
また、図7に示したように、放電回路36Aのスイッチ52の他端をコンデンサ70を介して接地するようにすると共に、列側放電回路40のスイッチ56の他端をコンデンサ72を介して接地するようにしてもよい。コンデンサ70、72は、例えば急速に充放電が可能な電気二重層コンデンサを用いることが好ましい。これにより、放電時間を短縮することができる。
図7に示した構成の場合には、放電期間にスイッチ52、56をオンして電源装置26及び画像表示媒体12に蓄積された電荷をコンデンサ70、72に蓄積し、画像の消去期間や駆動期間にもスイッチ70、72をオンすることにより、コンデンサ70、72に充電された電荷を画像の消去や表示駆動に用いるようにしてもよい。コンデンサ70、72に充電された電荷だけでは画像の消去や駆動を行えない場合には、電源装置26からの出力電圧と併せて画像の消去や表示駆動を行うようにしてもよい。
このように、放電された電荷を充電して、画像の消去や表示駆動に利用することにより、電源装置26の能力を抑えることができる。
なお、本実施形態では、放電回路を、電源装置側及び画像表示媒体側の両方に設けたが、何れか一方だけ設けてもよい。
また、上記では本発明に係る表示媒体として、単純マトリクス方式での駆動を前提とした構造の電極が設けられた画像表示媒体12を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、アクティブマトリクス方式での駆動を前提とした構造を有する画像表示媒体にも適用可能であることは言うまでもない。また、本発明に係る画像表示媒体は、例えばメモリー性を有する液晶ディスプレイ等、公知の他の画像表示媒体であってもよい。
本実施形態に係る画像表示装置の概略構成図である。 図1のA−A線に沿った画像表示媒体の断面図である。 画像表示媒体の各電極と駆動部の接続状態を示す平面図である。 (A)は、画像消去時及び表示駆動時の放電回路のスイッチの状態を示す図、(B)は、放電時の放電回路のスイッチの状態を示す図である。 各電極に印加される電圧を示す図である。 放電回路の他の例を示す図である。 放電回路の他の例を示す図である。 画像表示媒体における電極間の印加電圧と濃度との関係を示す線図である。 従来における各電極に印加される電圧を示す図である。
符号の説明
10 画像表示装置
12 画像表示媒体
14 表示側基板
16 背面側基板
18 黒粒子
20 白粒子
22 行電極
24 列電極
26 電源装置
28 制御装置
30 列電極駆動回路
32 行電極駆動回路
36 放電回路
40 列側放電回路
42 行側放電回路
50、52、54、56 スイッチ
60、62 逆バイアス電源
70、72 コンデンサ

Claims (5)

  1. 電源電圧を複数の分圧抵抗により分圧し、分圧した電圧の各々をコンデンサにより平滑した電圧であって、画素位置に対向配置された電極対に印加された電圧により形成された電界に応じて各画素位置の表示濃度が変化するメモリー性を備えた画像表示媒体に表示された画像を消去するための消去用電圧と、前記消去用電圧と電圧値が異なり且つ前記画像表示媒体に画像を表示させるための駆動用電圧と、を出力する電源装置を備えた画像表示媒体を駆動する駆動装置であって、
    前記電源装置と前記電極対との間に設けられ、前記電源装置の前記コンデンサ及び前記画像表示媒体の少なくとも一方に蓄積された蓄積電荷を放電する放電手段と、
    前記消去用電圧を前記電極対に印加した後に、前記駆動用電圧を前記電極対に印加するように前記電源装置を制御すると共に、前記消去用電圧の印加と前記駆動用電圧の印加との間に、前記蓄積電荷が放電されるように前記放電手段を制御する制御装置と、
    前記画像表示媒体が有する電荷蓄積容量を検出する検出手段と、
    前記画像表示媒体に蓄積された蓄積電荷を放電するための放電時間を前記電荷蓄積容量に基づいて算出する算出手段と、
    を備えた画像表示媒体の駆動装置。
  2. 電源電圧を複数の分圧抵抗により分圧し、分圧した電圧の各々をコンデンサにより平滑した電圧であって、画素位置に対向配置された電極対に印加された電圧により形成された電界に応じて各画素位置の表示濃度が変化するメモリー性を備えた画像表示媒体に表示された画像を消去するための消去用電圧と、前記消去用電圧と電圧値が異なり且つ前記画像表示媒体に画像を表示させるための駆動用電圧と、を出力する電源装置を備えた画像表示媒体を駆動する駆動装置であって、
    前記電源装置と前記電極対との間に設けられ、前記電源装置の前記コンデンサ及び前記画像表示媒体の少なくとも一方に蓄積された蓄積電荷を放電する放電手段と、
    前記消去用電圧を前記電極対に印加した後に、前記駆動用電圧を前記電極対に印加するように前記電源装置を制御すると共に、前記消去用電圧の印加と前記駆動用電圧の印加との間に、前記蓄積電荷が放電されるように前記放電手段を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記画像表示媒体に蓄積された蓄積電荷を放電するための放電時間が、前記画像表示媒体のサイズに応じて予め定められた
    像表示媒体の駆動装置。
  3. 前記放電手段は、前記電源装置及び前記画像表示媒体の少なくとも一方を逆バイアスする逆バイアス手段を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像表示媒体の駆動装置。
  4. 前記放電手段は、前記蓄積電荷を蓄積する電気二重層コンデンサを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像表示媒体の駆動装置。
  5. 前記画像表示媒体は、少なくとも一部が透光性を有する表示基板と、前記表示基板と間隙を隔てて対向配置された背面基板と、前記表示基板と前記背面基板との間に封入され、前記電極対間に印加された電圧によって形成される電界に応じて移動可能に封入された色及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群と、を含んで構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の画像表示媒体の駆動装置。
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