JP4839011B2 - 無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、可動プーリーとでアクチュエータを構成するプランジャと、該プランジャの軸方向への移動を拘束する止め部材との間で作用する力の作用箇所を制御することが出来る止め構造を有した無段変速機に関する。
ベルト式の無段変速機は、固定プーリーと可動プーリーからなるプライマリプーリー(原動プーリー)と、同じく固定プーリーと可動プーリーからなるセカンダリプーリー(従動プーリー)との間に、動力伝達要素であるベルトを架け渡して構成されており、各可動プーリーを、各可動プーリーにそれぞれ併設した油圧アクチュエータによって固定プーリーに対して接近或いは離れる方向に移動させて、ベルトが巻き掛けられるプーリー溝幅を変えることにより、プライマリプーリーとセカンダリプーリーのベルトの巻き付け径を変化させて変速比を無段階に変えるようにしてある。
このようなベルト式の無段変速機では、従来より、セカンダリプーリーの可動プーリーを移動させるアクチュエータのプランジャ部分が取り付けられる軸において、この軸の端部にネジ溝を設け、このネジ溝にナットを螺合して、このナットによりプランジャの軸方向の移動を拘束する、プランジャの止め(固定)構造が採用されている。この止め構造の加工、組立管理、コスト及び寸法面での種々の課題を解決するものとして、例えば軸の端部にリング溝を設け、このリング溝内にリング部材を嵌め込んだ、プランジャの止め構造が提案されている(特許文献1)。
特開平8−14348号公報
上述したプランジャ止め構造では、ネジ溝にナットを螺合させた止め構造に比して加工が簡単で、また単純な組み立て作業により簡単に組み立てられることから組立管理が容易であり、このため加工、組立コストを大幅に削減することができ、また軸方向長さ寸法を短く設定することが可能となる等の点で優れている。しかし、軸に嵌め込み用のリング溝を設け、このリング溝内にリング部材を嵌め込む構造で、リング溝とリング部材との間には多少なりとも隙間(回避することができない隙間)が存在しているため、新たな課題が生じることが本発明者によって見出された。
例えば、図5又は図6で示すように、リング部材50は、その垂直な平面51でプランジャ60の内径部付近の同じく垂直な平面61と接触して、プランジャ60からの力(荷重)を受け止める一方、リング状部50からプランジャ60に反力を作用させて、プランジャ60の軸方向の移動を拘束している(図5又は図6の実線部分を参照)。ところが、上述した隙間の存在によって、図5又は図6の二点鎖線に示すように、リング部材50がリング溝70内で傾く(揺動する)ことがあり、この結果、リング部材50からプランジャ60への反力の作用箇所が定まらずに変化する。例えば、図5に示す場合では、同図の二点鎖線に示すように、リング部材50の平面51のリング溝70から離れた箇所52からプランジャ60の平面61に反力が作用し、この反力によりプランジャ60の内径部62を支点とした曲げモーメントが発生し、この内径部62に応力集中が生じる。また、図6に示す場合では、同図の二点鎖線に示すように、リング部材50の平面51のリング溝70に近い箇所53からプランジャ60の平面61に反力が作用し、この反力によりプランジャ60の内径部62を支点とした曲げモーメントが発生し、該内径部62に応力集中が生じる。プランジャ60はその内径部62に繰り返し生じる応力集中に耐えるように強度設計がなされているが、上述の如くリング部材50との接触箇所が定まらないことから、発生する曲げモーメントの大きさが変化する。このため、発生する一番大きな曲げモーメントを基準にして、これに耐えるようにプランジャ60の強度設計を(許容応力値を設定)する必要があった。
また、リング部材50についても同様に曲げモーメントが発生し、プランジャ60との接触箇所によって発生する曲げモーメントの大きさが変化する。例えば、図5に示す場合では、上述したようにリング部材50のリング溝70から離れた箇所52からプランジャ60の平面61に反力が作用しているが、このときリング部材50は、リング溝70内に嵌め込まれたリング部材50の基部54を支点として比較的大きな曲げモーメントが発生し、また図6に示す場合では、上述したようにリング部材50のリング溝70に近い箇所53からプランジャ60の平面61に反力が作用しているが、このときリング部材50はリング溝70内に嵌め込まれたリング部材50の基部54を支点として比較的小さな曲げモーメントが発生する。このため、一番大きな曲げモーメントを基準にして、これに耐えるようにリング部材50の強度設計を(許容応力値を設定)する必要があった。
さらに、リング部材50は、プランジャ60から繰り返し荷重を受けることから、強度をもたせるために比較的高剛性の材料から形成されているが、リング溝70は、切削加工等して形成する関係上、リング溝70表面の強度(硬度)を余り大きく(硬く)することが出来ず、リング部材50がリング溝70内で繰り返し傾く(揺動する)ことによって、リング溝70の内面が削られてリング部材50とリング溝70との間の隙間が更に拡がるおそれがある。この隙間が拡がることにより、リング部材50とプランジャ60との接触箇所が更に変化する傾向になり、プランジャ60やリング部材50の強度設計において、このような不確定要素も考慮する必要があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、リング部材(止め部材)からプランジャに作用する反力(荷重)の作用箇所を制御することによって、プランジャやリング部材(止め部材)に発生する曲げモーメントの大きさを減少或いは一定に維持し、応力集中を低減或いは緩和させることが可能な、プランジャの止め構造を有する無段変速機を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の請求項1に記載の無段変速機は、回転軸(例えば図1のセカンダリ軸23参照)と一体に形成された固定プーリー(例えば図1の固定プーリー28参照)と、この固定プーリーと対向し且つ前記回転軸に軸方向に移動可能に配置された可動プーリー(例えば図1の可動プーリー29参照)と、前記回転軸上に軸方向に移動可能に配置され、前記可動プーリーとの間でアクチュエータを構成するプランジャ(例えば図1のプランジャ35参照)と、前記回転軸の、前記プランジャが配置される他端部寄りの外周面に設けた周溝(例えば図1の周溝36参照)に嵌め込まれ前記周溝の溝幅と略同一の肉厚に設定され、前記プランジャの軸方向への移動を拘束する止め部材(例えば図1のコッタ37参照)とを備え、前記アクチュエータにより前記可動プーリーを移動制御する無段変速機において、前記止め部材と前記プランジャとの接触部(例えば図1の面部35b参照)において、この接触部で前記止め部材から前記プランジャに作用する力或いは前記プランジャから前記止め部材に作用する力の作用箇所の位置を、前記止め部材が前記周溝内で揺動しても略一定に制御する隆起部を前記止め部材に設けてなることを特徴とする。
また、請求項2に記載の無段変速機は、上述の隆起部(例えば図2の段差形状の隆起部38又は図3の突起形状の隆起部38参照)を前記プランジャに設けてなることを特徴とする。すなわち、本発明の無段変速機は、止め部材とプランジャとの接触部において、止め部材か或いはプランジャの何れか一方に隆起部を設けて、該隆起部により止め部材からプランジャに作用する力或いはプランジャから止め部材に作用する力の作用点の位置を制御することにより、プランジャの所要箇所(例えば図1の内径部35a参照)に発生する曲げモーメントの大きさをコントロール(曲げモーメントの大きさ減少させ、あるいは曲げモーメントの大きさが略一定になるように)している。
前記隆起部としては、例えば、前記プランジャの前記止め部材との接触面の何れか一方に設けた段差形状又は突起形状の隆起部である(請求項)。
本発明の無段変速機によれば、止め部材とプランジャの何れか一方に隆起部を設けて、止め部材からプランジャに作用する力或いはプランジャから止め部材に作用する力の作用箇所を制御するようにしてあるので、
(1)プランジャや止め部材に発生する曲げモーメントを、それらの形状、剛性、止め部材と溝との間の隙間などに合わせてコントロール(曲げモーメントの大きさを小さく或いは略一定にコントロール)することができる。
(2)プランジャや止め部材の強度設計において必要以上に許容応力値を大きくしなくても済む。すなわち、プランジャや止め部材に余分な増肉や板厚の増加などをすることなくても応力集中を緩和することが出来る。
(3)隆起部により、止め部材と溝との間の隙間に起因するがたつきを吸収することができ、止め部材によって溝の内面が削られて隙間が拡がるおそれがない。
また、隆起部を段差形状又は突起形状にした場合には、
(4)金型により成型加工することにより、簡単に設けることができ、隆起部を設けることによるコスト変動が生じない。
(5)金型でプランジャや止め部材を成型する場合、プランジャや止め部材の成型加工時に同時に隆起部を成型することができ、コスト変動が生じない。
以下本発明の無段変速機の一実施形態について図1乃至図4を参照して説明する。
先ず、本実施態様の無段変速機の動力伝達系について、図4を参照して説明する。エンジン10の回転駆動力は、出力軸11から無段変速部12、終減速部(ファイナルギヤ)13及びディファレンシャル装置14等を介して駆動輪15を支持する駆動軸16に伝達される。無段変速部12は、トルクコンバータ17、前後進切換装置18及び無段変速機20により構成される。図示しないが、出力軸11はトルクコンバータ17のインペラに連結され、トルクコンバータ17のタービンが前後進切換装置18のプラネタリ入力軸に連結される。
前後進切換装置18は、図示しないが、プラネタリギヤ、フォワードクラッチ及びリバースブレーキなどを内蔵しており、フォワードクラッチとリバースブレーキが共に開放状態にあるとき、ニュートラル状態となる。また、フォードクラッチのみを作用させると、プラネタリギヤが一体回転して、トルクコンバータ17のタービンからの動力を無段変速機20にそのまま伝達する。さらに、フォードクラッチを開放し、リバースブレーキを作用させると、プラネタリギヤを介してトルクコンバータのタービンからの動力を逆転させた状態で無段変速機20に伝達する。
無段変速機20は、前後進切換装置18に連結されるプライマリ軸(原動軸)21に配置されるプライマリプーリー22と、終減速部(ファイナルギヤ)13に連結されるセカンダリ軸(従動軸:回転軸)23に配置されるセカンダリプーリー24と、これらプライマリプーリー22とセカンダリプーリー24に巻き掛けられる駆動ベルト25とを備える。
プライマリプーリー22は、プライマリ軸21と一体的に形成された円錐台形状の固定プーリー26と、この固定プーリー26に対向し且つプライマリ軸21上で軸方向に移動可能に配置された同じく円錐台形状の可動プーリー27とを備え、この可動プーリー27の背面側(固定プーリー26と対向しない側)にプライマリ油圧室(アクチュエータ)30が配置される。このプライマリ油圧室30は、プライマリ軸21に取り付けられるカップ状のシリンダ31と、可動プーリー27に取り付けられてシリンダ31内で軸方向に移動するプランジャ32とから構成され、プライマリ油圧室30に作用する油圧により可動プーリー27をプライマリ軸21上で軸方向に移動制御する。なお、図示していないが、シリンダ31の開放端側には、中央に開口部を有するカバーが取り付けられ、このカバーとプランジャ32の背面側との間にプライマリ油圧室30の遠心油圧を相殺するためのバランスチャンバが形成される。
セカンダリプーリー24も、同様に、セカンダリ軸23と一体的に形成された円錐台形状の固定プーリー28と、この固定プーリー28に対向し且つセカンダリ軸23上で軸方向に移動可能に配置された同じく円錐台形状の可動プーリー29とを備え、この可動プーリー29の背面側(固定プーリー28と対向しない側)にセカンダリ油圧室(アクチュエータ)33が配置される。セカンダリ油圧室33は、可動プーリー29に一体的に設けられるカップ状のシリンダ34と、セカンダリ軸23に対し軸方向の移動が規制されるように取り付けられると共にシリンダ34内でシリンダ34に対して相対的に軸方向に移動するプランジャ35とから構成され、セカンダリ油圧室33に作用する油圧により可動プーリー29をセカンダリ軸23上で軸方向に移動制御する。なお、図示していないが、シリンダ34の開放端側には、中央に開口部を有するカバーが取り付けられ、このカバーとプランジャ35の背面側との間にセカンダリ油圧室33の遠心油圧を相殺するためのバランスチャンバが形成される。
図示しないオイルポンプの吐出圧を調整したライン圧がセカンダリ油圧室33に供給され、またライン圧を減圧したプライマリ圧がプライマリ油圧室30に供給されて、これらセカンダリ油圧室33、プライマリ油圧室30に供給される作動油の油圧により、可動プーリー27,29を介してトルク伝達に必要な張力が駆動ベルト25に付与され、プライマリプーリー22とセカンダリプーリー24のV字プーリー溝の幅(駆動ベルト25の巻き付け径)を可変させて変速比が制御される。
本実施態様では、上述したセカンダリプーリー24に本発明の止め構造が配置される。
以下、図1乃至図3を参照して、この止め構造について詳細に説明する。
図1に示すように、セカンダリ軸23は、その一端部が軸受け40により、その他端部が軸受け41により、上述したプライマリ軸21と平行状態で回動可能に支持される。セカンダリ軸23の、軸受け41により支持され、またプランジャ35が配置される他端部寄りの外周面には周溝36が形成され、この周溝36には止め部材として一対の半円弧状のリング部材からなるコッタ37が嵌め込まれる。このコッタ37は、周溝36の溝幅と略同一の肉厚に設定されており、プランジャ35に当接してプランジャ35がセカンダリ軸23の他端部側に移動するのを拘束する。なお、セカンダリ油圧室33には、セカンダリ軸23に形成された油穴43と可動プーリー29に形成した油穴44を介して作動油が供給される。
プランジャ35の内径部35a側であってコッタ37に当接する側の面部35bには、図2又は図3に示すような、先端が平坦な隆起部38が形成される。この隆起部38は、プランジャ35とコッタ37との接触箇所を制御するもので、例えばプランジャ35を成型する際に、図2に示すように段差形状、又は図3に示すように突起形状に形成される。
隆起部38は、油穴43,44を介してセカンダリ油圧室33に供給される作動油の油圧を受けたプランジャ35からの力(荷重)により、コッタ37が周溝36内で傾いても(揺動しても)、プランジャ35とコッタ37との接触箇所を略一定に制御することが出来る。
すなわち、プランジャ35の面部35b全体がコッタ37と接触するわけではなく、隆起部38を介して比較的限定された狭い面積でコッタ37と接触するようにした点と、コッタ37と周溝36との間の隙間に起因するがたつきを隆起部38がコッタ37を周溝36内の一方の壁面に押さえ付けることにより可及的に少なくするようにした点などによって、コッタ37が周溝36内で傾いても(揺動しても)、この傾き(揺動)をわずかなものにし、コッタ37の傾き方向、傾き度合いによってプランジャ35とコッタ37との接触箇所が大きく変化(図5及び図6参照の二点鎖線参照)しないようにして、接触箇所を略一定に制御するようにしてある。
したがって、隆起部38の形状、形成位置などによって、プランジャ35とコッタ37との接触箇所を、プランジャ35の内径部35aに発生する曲げモーメントが可及的に少なくなるように制御(設定)し、或いはコッタ37の傾き方向、度合いにより曲げモーメントの大きさが変化しないように略一定に維持することが可能となり、このためプランジャ35やコッタ37の強度設計において必要以上に大きく許容応力値を設定しなくても済み、またプランジャ35やコッタ37の肉厚を増加させることなく、曲げモーメントによる応力集中を緩和することが出来る。また、隆起部38によってコッタ37が周溝36内の一方の内壁に押さえ付けられ、傾き(揺動)は抑えられことから、コッタ37が周溝36内で繰り返し傾いて(揺動して)コッタ37により周溝36が削られる等してコッタ37と周溝36との間の隙間が拡がるようなおそれはない。
例えば、図2に示すように、隆起部38を、プランジャ35の面部35bの略半分にわたって形成した(コッタ37の周溝36内に嵌め込んだ部分から離れた箇所で接触するようにした)場合には、プランジャ35からコッタ37に略等分布荷重状態で荷重(押圧力)が作用し、コッタ37を周溝36内の一方の内壁に安定した状態で押し付けることができ、この結果、コッタ37と周溝36との間のがたつき(コッタ37の傾き)を可及的に少なく抑えることができる。
また、図3に示すように、隆起部38を、プランジャ35の面部35bの中央部に形成した場合には、コッタ37の周溝36内に嵌め込んだ部分(コッタ37に生じる曲げモーメントの支点となる部分)から最も離れた箇所にプランジャ35からコッタ37に荷重が作用するようなことがなく、コッタ37と周溝36との嵌め込み部分を支点としてコッタ37に発生する曲げモーメントを小さくすることができ、プランジャ35から作用する荷重に耐えるようにコッタ37の肉厚を必要以上に厚くする必要がない。
上述した本実施態様の止め構造によれば、セカンダリ軸23の他端部側にネジ溝を形成し、このネジ溝にナットを螺合してプランジャ35の止め構造を構成する場合に比し、加工が簡単で、また単純な組み立て作業により簡単に組み立てられることから組立管理が容易であり、このため加工、組立コストを大幅に削減することができ、また軸方向長さ寸法を短く設定することが可能となる。また、単にコッタ37を周溝36内に嵌め込んでプランジャ35の止め構造を構成する場合に比し、プランジャ35に発生する曲げモーメントを制御(曲げモーメントの大きさを小さく或いは略一定に制御)することができ、またプランジャ35の強度設計において必要以上に許容応力値を大きくしなくても済み、さらにコッタ37と周溝36との間の隙間に起因するがたつきを吸収することができる上にコッタ37によって周溝36が削られて隙間が拡がるおそれもない。
なお、上記実施態様では、隆起部38をプランジャ35に設けた場合を示したが、これに限定されず、コッタ37のプランジャ35と接触する面側に設けてもよい。
また、隆起部38の形状として図2又は図3に示すものに限定されず、略半球状に形成することも可能である。但しこの場合には、プランジャ35とコッタ37との接触面積が小さく、プランジャ35からの荷重でコッタ37を周溝36内の一方の内壁に押し付ける際には、安定した状態で押し付けることが出来るような工夫、例えば、コッタ37の中央部に押圧力が作用するように隆起部38を形成したり、複数の隆起部38でコッタ37を押し付けるようにしたりするなどの工夫が必要となる。
また、本発明をセカンダリプーリー24に適用した場合を示したが、プライマリプーリー22のプライマリ油圧室30の構成がセカンダリ油圧室33のような構成になった場合には、プライマリプーリー22に適用することが出来ることは勿論である。
本発明の無段変速機の要部を示す部分断面図である。 図1中のプランジャに形成される隆起部の一実施態様を示す、部分拡大断面図である。 図1中のプランジャに形成される隆起部の別の実施態様を示す、部分拡大断面図である。 本発明の無段変速機を備えた無段変速装置の動力伝達系の概略を示す説明図である。 従来技術の課題を説明するための部分拡大断面図である。 従来技術の課題を説明するための別の部分拡大断面図である。
符号の説明
20 無段変速機
21 プライマリ軸
22 プライマリプーリー
23 セカンダリ軸(回転軸)
24 セカンダリプーリー
25 駆動ベルト
26 固定プーリー
27 可動プーリー
28 固定プーリー
29 可動プーリー
33 セカンダリ油圧室
34 シリンダ
35 プランジャ
36 周溝(嵌め込み溝)
37 コッタ(止め部材)
38 隆起部

Claims (3)

  1. 回転軸と一体に形成された固定プーリーと、
    この固定プーリーと対向し且つ前記回転軸に軸方向に移動可能に配置された可動プーリーと、
    前記回転軸上に軸方向に移動可能に配置され、前記可動プーリーとの間でアクチュエータを構成するプランジャと、
    前記回転軸の、前記プランジャが配置される他端部寄りの外周面に設けた周溝に嵌め込まれ前記周溝の溝幅と略同一の肉厚に設定され、前記プランジャの軸方向への移動を拘束する止め部材とを備え、
    前記アクチュエータにより前記可動プーリーを移動制御する無段変速機において、
    前記止め部材と前記プランジャとの接触部において、この接触部で前記止め部材から前記プランジャに作用する力或いは前記プランジャから前記止め部材に作用する力の作用箇所の位置を、前記止め部材が前記周溝内で揺動しても略一定に制御する隆起部を前記止め部材に設けてなることを特徴とする無段変速機。
  2. 回転軸と一体に形成された固定プーリーと、
    この固定プーリーと対向し且つ前記回転軸に軸方向に移動可能に配置された可動プーリーと、
    前記回転軸上に軸方向に移動可能に配置され、前記可動プーリーとの間でアクチュエータを構成するプランジャと、
    前記回転軸の、前記プランジャが配置される他端部寄りの外周面に設けた周溝に嵌め込まれ、前記周溝の溝幅と略同一の肉厚に設定され、前記プランジャの軸方向への移動を拘束する止め部材とを備え、
    前記アクチュエータにより前記可動プーリーを移動制御する無段変速機において、
    前記止め部材と前記プランジャとの接触部において、この接触部で前記止め部材から前記プランジャに作用する力或いは前記プランジャから前記止め部材に作用する力の作用箇所の位置を、前記止め部材が前記周溝内で揺動しても略一定に制御する隆起部を前記プランジャに設けてなることを特徴とする無段変速機。
  3. 前記隆起部が段差形状又は突起形状の隆起部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の無段変速機。
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