JP4838189B2 - 車両用自動変速機のシフトレバーロック装置 - Google Patents

車両用自動変速機のシフトレバーロック装置 Download PDF

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Description

本発明は、電磁ソレノイドへの通電制御によりシフトレバーのロックおよびその解除を行う車両用自動変速機のシフトレバーロック装置に関する。
自動変速機を搭載した車両(AT車)のシフトレバーロック装置は、電磁ソレノイド装置を利用して運行の安全を図るためリバースロックやパーキングロックなどを行う。リバースロックでは、走行速度が一定値を超した時にRレンジへのシフトを規制して急激な逆進による衝撃の発生を防いでいる。
パーキングロックでは、シフトレバーがパーキングレンジに位置する際、シフトロックによりシフトレバーの操作をパーキングレンジに規制する。フットブレーキの踏込み操作に伴い、シフトレバーのロックが解除され、シフトレバーのシフト操作を可能にする。この後、車両の発進を可能にし、パーキングレンジからの不用意なシフト操作で車両が急発進しないようにしている。
シフトレバーロック装置において、フットブレーキの操作によるシフトロックの解除は、例えばゲート式やコラム式の操作部により横方向への変位を行ったり、シフトレバーのノブに設けたリリースボタンの押圧操作により行う。リリースボタンの場合、車両を停止する際にシフトレバーをパーキングレンジに位置させると、電磁ソレノイド装置によりロック機構のロック位置に戻りリリースボタンの押圧操作を阻止する。フットブレーキを踏むと、電磁ソレノイド装置の通電によりロック機構をロック位置から解除位置に変位させて、リリースボタンの押圧操作を可能にする(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特許文献1では、回転軸に従動部材およびストッパ部材が揺動可能に設けられている。シフトレバーのロック時には、金属板が電磁石に当接した位置にあり、ロック解除時には、金属板が当接位置から電磁石に吸着したまま回動するようにして、ロック解除時に電磁石に対する金属板の打音が作動音として発生しないようにしている。
特許文献2では、カムリンクとストッパリンクとを回動可能に設け、シフトレバーのロック時、押圧ピンをカムリンクの傾斜面に押付けてカムリンクを回動させながらも、シフトレバーをストッパリンクのストッパー面に当接させてシフト変位を阻止している。
シフトレバーのロック解除時、ソレノイドに通電することで、ソレノイドとブラケット部とを一緒に回動させている。これにより、カムリンクとストッパリンクとが連動して回動するため、シフトレバーがストッパリンクのストッパ面に当接することなく通過し、ドライブレンジへのシフト操作が可能となる。
特許文献3では、シフトレバーのロック解除時には、ソレノイドコイルへの通電に伴って、第1可動鉄心と第2可動鉄心とが当接する位置から吸着したまま回動する。この時、第1可動鉄心と第2可動鉄心とは当初から当接しているため、ソレノイドコイルへの通電に伴うロック解除時、第1可動鉄心と第2可動鉄心とが当たることがないので、打音を発生することがない。
特開2002−362179号公報 特開2006−056460号公報 特開2005−145435号公報
しかしながら、特許文献1では、回転軸に設けられた長尺な従動部材をはじめ、ストッパ部材、電磁石および金属板などが必要となり、部品点数が増加して構造が複雑になって省スペース化を図り難い不都合がある。
特許文献2でも、押圧ピンをカムリンクの傾斜面に押付けた時、押圧ピンの押付け方向と垂直となる平面内でカムリンクを回動させる構成のため、カムリンクの円滑な回動が妨げられる虞がある。カムリンク、ストッパリンクやソレノイド、ソレノイドリンクをはじめ、第1支軸、第2支軸、トーションスプリングおよび復帰スプリングによる不安定な支持構造が必要となり、部品点数が増加して構造が複雑化する。
特許文献3では、ソレノイドコイルはロックプレートおよびリンクプレートの回動中心に位置するので、ロックプレートやリンクプレートがケーシング内でコンパクトに収まり、省スペース化が図られる。この一方、ソレノイドコイルとともにロックプレート、リンクプレート、第1可動鉄心および第2可動鉄心などが必要となり、特許文献1、2と同様に部品点数が増加して構造が複雑化する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的はソレノイドの通電に伴うシフトロックの解除時に作動音を発生させることがなく、しかも部品点数を削減できて簡素かつ堅牢な構造で耐久性に優れるとともに、コスト的にも有利でシフト操作に節度感が得られる車両用自動変速機のシフトレバーロック装置を提供することにある。
(請求項1について)
車室内にシフト操作可能に設けられたシフトレバーには、シフト操作に連動する可動子が設けられている。可動子は、シフトレバーに対して任意の方向に変位可能に設けられ、弾性部材により外方へ付勢されている。摺動ケーシングは、可動子に近接して配置され、自動変速機のシフトレンジに対応する谷部と山部とにより凹凸状に起伏する面部を有する。シフトレバーのシフト操作に伴って、可動子が弾性部材を撓ませながら谷部と山部とを横切るように、摺動ケーシングの面部を摺動する。
シフトレンジのうち、所定のレンジ位置に対応する谷部の傾斜面を可動子に対して出没変位可能なリンク部材が設けられている。リンク部材は、傾斜面を没入させて谷部に生じた縦壁部に可動子を当接させるロック位置と、傾斜面を出現させて可動子を傾斜面に摺動可能にさせるアンロック位置との間で変位する。
電磁ソレノイドは、リンク部材を当接させており、通電に伴い発生する電磁力によりアンロック位置でリンク部材を吸着保持し、可動子を傾斜面に摺動させて所定のレンジ位置から他のシフトレンジへのシフト操作を許す。電磁ソレノイドの無通電時、ロック位置でリンク部材を離間させることにより出現した縦壁部に可動子を当接させてシフト操作を止める。
この構成における電磁ソレノイドは、アンロック位置でリンク部材に当接しているため、シフトレバーのロック解除時には、電磁ソレノイドへの通電に伴って、リンク部材は電磁ソレノイドに当接したまま吸着する。
すなわち、リンク部材と電磁ソレノイドとは当初から当接しているので、電磁ソレノイドへの通電に伴うロック解除時、リンク部材は電磁ソレノイドに当たることがなくなり、打音を発生することがない。
しかも、電磁ソレノイド、可動子、リンク部材および摺動ケーシングといった限られた部材で構成できるので、部品点数を削減できて簡素な構造となる。可動子を摺動ケーシングの凹凸状の面部に摺動させる構成のため、各レンジへのシフト操作時、拘束感覚と開放感覚とが交互に伴う節度感が得られるとともに、全体の構造が堅牢となり耐久性に優れてコスト的にも有利となる。
可動子の取付位置は、シフト操作時におけるシフトレバーの変位を伝えることができる箇所であればよいので、可動子および摺動ケーシングの取付位置に高い任意性があり、設計に大きな自由度が得られる。
(請求項2について)
リンク部材には、リンク部材をアンロック位置の方向に付勢する付勢部材が取付けられている。弾性部材の弾性力を付勢部材の付勢力よりも大きく、かつ付勢部材の付勢力と電磁ソレノイドの電磁力との総和よりは小さく設定する。
電磁ソレノイドの通電時、付勢部材の付勢力と電磁ソレノイドの電磁力により傾斜面をアンロック位置に保持し、可動子が傾斜面を摺動して所定のレンジ位置から他のシフトレンジへのシフト操作を許す。
電磁ソレノイドの無通電時、シフトレバーのシフト操作に伴って可動子が付勢部材の付勢力に抗して傾斜面を押圧により没入させ、可動子の外側面部が縦壁部に当接してシフト操作を止める。
この構成では、シフト操作のロックおよび解除は、弾性力と付勢力との大小関係、ならびに弾性力に対する付勢力と電磁力との総和との大小関係によって設定されている。このため、シフトロックおよび解除を実現させる際、弾性部材の弾性力、付勢部材の付勢力ならびに電磁ソレノイドへの供給電力をそれぞれ調整することで済み、全体が簡素な構造となりコスト的に有利で軽量化にも寄与することができる。
(請求項3について)
弾性部材は、圧縮コイルスプリングであるため、弾性部材が比較的簡素な構造となるとともに、入手し易く調達が容易となる。
(請求項4について)
可動子は、横断面が円弧状の背部と背部の下端部を平坦にして上方にカールさせた弧状の腹部とから一体に形成され、弾性部材を兼ねる板ばねである。
可動子が弾性部材を兼ねるため、部品点数の削減によりコスト的に有利になる。とりわけ、可動子の背部は、横断面が円弧状のため曲げ変形し難く、腹部は平坦な下端部をカールさせたため、撓み変形し易くなり可動子として好適である。
(請求項5について)
可動子は、上端部が波状の撓みばね部と下端部が弧状の胴体部とから一体に形成された略U字状の板ばねである。
この場合も、請求項4と同様に、可動子が弾性部材を兼ねるため、部品点数の削減によりコスト的に有利になる。
(請求項6について)
可動子は、シフトレバーの操作方向に対して略直角となるように設定され、摺動ケーシングの凹凸状の面部は、シフトレバーの操作方向に対して略平行となるように設定されている。
この場合、摺動ケーシングの面部に対する可動子の距離は、シフトレバーの操作方向に対して変わることなく略一定になる。このため、シフトレバーをPレンジからLレンジまでシフト操作するに伴って、可動子を摺動ケーシング上に摺動させる時、可動子は常に押圧部を谷部に強固に係合させるようになり、シフトレバーの操作機能を高めることができる。
シフトレバーのロックおよびその解除をコスト的に有利に実現し、フットブレーキの踏込みに伴うシフトロックの解除時にソレノイドコイルへの通電に伴う作動音の発生をなくしながらも、部品点数を削減できて簡素な構造となる。しかも、可動子を摺動ケーシングの凹凸状の面部に摺動させる構成のため、シフト操作に節度感が得られるとともに、全体の構造が堅牢となり耐久性に優れる。
図1ないし図3は本発明の実施例1を示す。車室内のコンソール(図示せず)には、図1に示すように車両用自動変速機のシフトレバーロック装置1における変速操作入力部1Aが設けられている。
このシフトレバーロック装置1は、例えばストレートタイプになっている。変速操作入力部1Aには、先端部にグリップ1Bを有するシフトレバー1Cが支軸2を中心に略垂直面内に回動操作可能に取付けられている。シフトレバー1Cは、例えばPレンジ(パーキングレンジ)、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ、2速レンジおよびLレンジの各レンジ位置にシフト操作される。この場合、径大な頭部状のグリップ1Bの一部を突出側1Dとして車両の進行方向Mに指向させて、シフト操作時にグリップ1Bの突出側1Dに手指が掛かり易くしている。
シフトレバー1Cの下端部は、図1に示すように、支軸2の下方に位置し、管状のホルダー3を備えている。ホルダー3内には、下端に略半球面状の押圧部4aを形成した栓頭状の可動子4が任意の方向に摺動可能に配置されている。ホルダー3内には、圧縮コイルスプリング5が弾性部材として設けられ、その弾性力により可動子4を外方に摺動付勢している。
可動子4の下方には、例えば樹脂製の摺動ケーシング6が配置され、その上面部は、自動変速機のシフトレンジ(P、R、N、D、2速およびL)に対応する谷部6aと山部6bとにより凹凸状に起伏している。摺動ケーシング6の上面部には、シフトレバー1Cのシフト操作に伴い、可動子4が谷部6aおよび山部6bを横切るように摺動する。
すなわち、シフトレンジを変える毎に、ホルダー3内の可動子4が圧縮コイルスプリング5を撓ませながら山部6bを乗り越えて、隣接する谷部6aに圧縮コイルスプリング5の弾性力Pfにより拘束される。
シフトレンジのうち、所定のレンジ位置として、例えばパーキングレンジ(Pレンジ)に対応する谷部6aで、Rレンジ側の傾斜面6cは、例えば樹脂製のリンク部材7により可動子4に対して出没変位可能になっている。リンク部材7は、図2に示すように、上方が開口された略コ字状をなすもので、横桟部7aと横桟部7aの両側に設けられた作動脚部7bと支持脚部7cとからなる。
すなわち、摺動ケーシング6のうち、パーキングレンジにおける谷部6aの傾斜面に対応する部分は、挿通孔8が上下方向に貫通形成されている。摺動ケーシング6のうち、谷部6aのRレンジとは反対側には、縦長孔9が挿通孔8と略平行に形成されている。リンク部材7は、作動脚部7bの先端部を傾斜面6cとして機能させるため、挿通孔8に上下摺動可能に挿通させ、支持脚部7cを縦長孔9に上下摺動可能に挿通させている。
リンク部材7は、傾斜面6cを没入させて山部6bに縦壁部6fが生じるロック位置(図2参照)と傾斜面6cを谷部6aに出現させたアンロック位置(図3参照)との間で変位するようになっている。
リンク部材7の横桟部7aと摺動ケーシング6の基底脚部6eとの間には、圧縮コイルスプリングSが付勢部材として設けられ、リンク部材7を上方のアンロック位置の方向に付勢している。
摺動ケーシング6の裏面天井部6dには、ボビン10にコイル11を装着させた電磁ソレノイド12が取付けられている。電磁ソレノイド12は、リンク部材7の横桟部7aに対応して配置されている。横桟部7aの内面側には、電磁ソレノイド12の吸引面部12aに対向する磁性体製の作動プレート13が固定されている。
この場合、ホルダー3における圧縮コイルスプリング5の弾性力Pfを圧縮コイルスプリングSの付勢力Rfよりも大きく、かつ圧縮コイルスプリングSの付勢力Rfと電磁ソレノイド12の電磁力Mfとの総和よりは小さくなる関係に設定している(Rf<Pf<Rf+Mf)。
上記構成において、シフトレバー1CがPレンジにあって、フットブレーキ、イグニッションキー(図示せず)のいずれか、あるいはいずれもが作動していない場合、電磁ソレノイド12は無通電状態にある。
電磁ソレノイド12の無通電時、リンク部材7は、圧縮コイルスプリングSの付勢力Rfにより上方に付勢されて横桟部7aの作動プレート13を電磁ソレノイド12の吸引面部12aに当接させている(図2の二点鎖線参照)。
この状態で、シフトレバー1Cのシフト操作を行おうとして、可動子4の押圧部4aが圧縮コイルスプリングSの付勢力Rfに抗して傾斜面6cを押圧して没入させると、リンク部材7が挿通孔8および縦長孔9内で下方に摺動する。
このため、吸引面部12aに対する作動プレート13の当接が解かれ、作動プレート13を吸引面部12aから離間させる。これにより、出現した縦壁部6fに可動子4は外側面部4bを当接させてシフトレバー1Cのシフト操作を止める(ロック位置)。
電磁ソレノイド12が通電されたアンロック位置では、圧縮コイルスプリング5の付勢力Pfは、付勢力Rfと電磁力Mfとの総和よりは小さい力学的関係にある。このため、可動子4は圧縮コイルスプリング5を撓まさせながら、押圧部4aを傾斜面6cに沿って摺動してPレンジから他のシフトレンジへのシフト操作を許容してロックを解除する{図3参照}。
この構成における電磁ソレノイド12は、アンロック位置でリンク部材7の作動プレート13に当接しているため、シフトレバー1Cのロック解除時、電磁ソレノイド12の通電に伴って、リンク部材7の作動プレート13は電磁ソレノイド12に当接したまま吸引面部12aで吸着される。
すなわち、リンク部材7と電磁ソレノイド12の作動プレート13とは当初から当接しているので、電磁ソレノイド12への通電に伴うロック解除時、リンク部材7は電磁ソレノイド12に当たることがなくなり打音を発生することがない。
しかも、電磁ソレノイド12、ホルダー3、可動子4、リンク部材7および摺動ケーシング6といった限られた部材により構成できるので、部品点数を削減できて簡素な構造となる。可動子4を摺動ケーシング6の凹凸状の上面部に摺動させる構成のため、各レンジへのシフト操作時、拘束感覚と開放感覚とが交互に伴う節度感が得られるとともに、全体の構造が堅牢となり耐久性に優れてコスト的にも有利となる。
可動子4の取付位置は、シフト操作時におけるシフトレバー1Cの変位を伝えることができる箇所であればよいので、可動子4および摺動ケーシング6の取付位置に高い任意性があり、設計に大きな自由度が得られる。
さらにシフト操作のロックおよびその解除は、弾性力Pfと付勢力Rfとの大小関係、ならびに弾性力Pfに対する付勢力Rfと電磁力Mfとの総和との大小関係によって設定されている。このため、シフトロックおよびその解除を実現させる際、圧縮コイルスプリング5の弾性力Pf、圧縮コイルスプリングSの付勢力Rfならびに電磁ソレノイド12への供給電力をそれぞれ調整することで済み、簡素な構造となりコスト的に有利で全体の軽量化にも寄与することができる。
図4は本発明の実施例2を示す。実施例2が実施例1と異なるところは、ホルダー3を可動子4と一緒に支軸2に略平行状態でシフトレバー1Cに略直角、すなわちシフトレバー1Cの操作方向に対して略直角となるように取付けたことである。
この場合、ホルダー3を変速操作入力部1Aと支軸2との間に位置させているが、シフトレバー1Cの支軸2より下端部分に設けてもよい。
シフトレバー1Cのシフト操作に伴い、ホルダー3の可動子4は支軸2を中心とする円弧軌跡Hを描く。ホルダー3の取付位置の変更に伴い、摺動ケーシング6を円弧軌跡Hと同芯的な扇状(セクター)に形成して円弧軌跡H上に設置している。この状態で、ホルダー3の可動子4を、摺動ケーシング6の凹凸状の上面部に略直角状態に指向させている。
実施例2では、摺動ケーシング6を可動子4の円弧軌跡H上に設置したので、摺動ケーシング6の上面部に対する可動子4の間の距離は、円弧軌跡H上で変わることなく略一定になる。このため、シフトレバー1CをPレンジからLレンジまでシフト操作するに伴って、可動子4を摺動ケーシング6上に摺動させる時、可動子4は常に押圧部4aを谷部6aに強固に係合させるようになり、シフトレバー1Cの操作機能を高めることができる。 なお、摺動ケーシング6は扇状でなくて幅広な平坦矩形状のものでもよい。すなわち、シフトレバー1CをPレンジからLレンジまでシフト操作するに伴って、摺動ケーシング6は可動子4を過不足なく摺動させ得る幅寸法を有するものであればよい。
図5および図6は本発明の実施例3を示す。実施例3では、実施例1の圧縮コイルスプリング5を兼ねる可動子14を板ばねにより形成している{図5の(a)、(b)参照}。
板ばね製の可動子14は、横断面が円弧状の背部14aと、背部14aの下端部を平坦にして上方にカールさせた弧状の腹部14bとから成る。背部14aをパーキングレンジにおける谷部6aの縦壁部6fに対応させ、腹部14bの下端面部を押圧部として傾斜面6cに対応させている。
これにより、図5の(a)に示すロック位置では、可動子14の背部14aが縦壁部6fに当接し、Pレンジから他のレンジへのシフト操作を阻止する。図6の(a)に示すアンロック位置では、可動子14は腹部14bを撓ませながら、その下端面部を傾斜面6cに沿って摺動させ、Pレンジから他のレンジへのシフト操作を許容する。
実施例3では、可動子14の背部14aは、横断面が円弧状のため曲げ変形し難く、腹部14bは平坦な下端部をカール状に曲成したため、撓み変形し易くなり、可動子14として好適である。可動子14は、実施例1の圧縮コイルスプリング5を兼用するため、部品点数を削減できてコスト的に有利である。
なお、図6の(b)に実施例3の変形例として示すように、可動子14の腹部14bにスリット14cを形成し、腹部14bが弾性変形し易いようにしてもよい。スリット14cの代わりに、孔部や切欠きを設けてもよく、腹部14bをフォーク部あるいは多数の小孔を有する多孔板により形成してもよい。
図7および図8は本発明の実施例4を示す。実施例4では、実施例1の圧縮コイルスプリング5を兼ねる可動子15を略U字状の板ばねにより形成している{図7の(a)、(b)参照}。
板ばね製の可動子15は、上端部が波状の撓みばね部15aと、下端部が弧状の胴体部15bとから一体に形成されている。胴体部15bの外側面部を谷部6aの縦壁部6fに対応させ、胴体部15bの下端面部を押圧部として傾斜面6cに対応させている。
これにより、図7の(a)に示すロック位置では、可動子15における胴体部15bの外側面部が縦壁部6fに当接し、Pレンジから他のレンジへのシフト操作を阻止する。図8に示すアンロック位置では、可動子15は撓みばね部15aを撓ませながら、胴体部15bの外端面部を傾斜面6cに沿って摺動させ、Pレンジから他のレンジへのシフト操作を許容する。
実施例4でも可動子15は、実施例1の圧縮コイルスプリング5を兼用するため、実施例3と同様に部品点数を削減できてコスト的に有利である。
図9は本発明の実施例5を示す。実施例1では、グリップ1Bの突出側1Dを車両の進行方向に指向させたが、実施例5では、グリップ1Bの突出側1Dを運転席Dsの方向に指向させている。この場合、シフトレバー1Cのデザイン性の向上や、グリップ1Bに対する手指の掛け方によってはシフト操作上の観点から都合がよいことがある。
図10は本発明の実施例6を示す。実施例6が実施例1と異なるところは、可動子4側に凹となるように摺動ケーシング6を円弧状に湾曲させたことである。
摺動ケーシング6の湾曲形状は、シフトレバー1Cのシフト操作に伴って可動子4の押圧部4aが描く円弧状の軌跡Kに合致している。このため、ホルダー3の可動子4は、摺動ケーシング6の凹凸状の上面部に略直角状態に指向している。すなわち、可動子4の向きは、摺動ケーシング6における山部6bの深さ方向および谷部6aの突出方向と略平行になっている。
実施例6では、実施例2と同様に、摺動ケーシング6と可動子4との間の距離は、円弧軌跡K上で変わることなく略一定になる。このため、シフトレバー1CをPレンジからLレンジまでシフト操作するに伴って、可動子4を摺動ケーシング6上に摺動させる時、可動子4は常に押圧部4aを谷部6aに強固に係合させるようになる。
(a)なお、上記実施例1−4では、付勢部材として圧縮コイルスプリングSを用いたが、捩りコイルスプリング、スリップリングや板ばねといった付勢手段でもよい。上記実施例1における弾性部材としての圧縮コイルスプリング5についても同様である。
(b)摺動ケーシング6の谷部6aおよび山部6bから成る凹凸形状のピッチ幅や高さ寸法は、実装する仕様に応じて種々変更することができる。
(c)シフトレバー1Cに対する可動子4の取付位置は、シフトレバー1Cに略直角(略垂直)あるは略平行となる箇所に限らず、シフト操作時におけるシフトレバー1Cの変位を摺動ケーシング6に伝えられる箇所であればよい。
(d)リンク部材7は、横桟部7a、作動脚部7bおよび支持脚部7cから略コ字状に形成したが、支持脚部7cを省略した略L字状をなしてもよい。
(e)可動子4、14、15によりシフト操作のロックを行う対象は、所定のレンジ位置としてPレンジに設定したが、RレンジやNレンジであってもよい。
本発明では、シフトレバーのロックおよびその解除をコスト的に有利に実現し、シフトロックの解除時にソレノイドコイルへの通電に伴う作動音の発生をなくしながらも、部品点数を削減できて簡素な構造となる。しかも、可動子を摺動ケーシングの凹凸状の面部に摺動させる構成のため、シフト操作に節度感が得られるとともに、全体の構造が堅牢となり耐久性に優れる。これらの利便性に需要が喚起されて関連部品などの流通を介して機械製造業界に寄与することができる。
シフトレバーとともに示すシフトレバーロック装置の斜視図である(実施例1)。 ロック位置を説明するために示すシフトレバーロック装置の部分的概略図である(実施例1)。 アンロック位置を説明するために示すシフトレバーロック装置の部分的概略図である(実施例1)。 シフトレバーとともに示すシフトレバーロック装置の斜視図である(実施例2)。 (a)はロック位置を説明するために示すシフトレバーロック装置の部分的概略図、(b)は可動子の斜視図である(実施例3)。 (a)アンロック位置を説明するために示すシフトレバーロック装置の部分的概略図(実施例3)、(b)は変形例を示す可動子の斜視図である。 (a)はロック位置を説明するために示すシフトレバーロック装置の部分的概略図、(b)は可動子の斜視図である(実施例4)。 アンロック位置を説明するために示すシフトレバーロック装置の部分的概略図である(実施例4)。 シフトレバーとともに示すシフトレバーロック装置の斜視図である(実施例5)。 シフトレバーとともに示すシフトレバーロック装置の斜視図である(実施例6)。
符号の説明
1 車両用自動変速機のシフトレバーロック装置
1C シフトレバー
3 ホルダー
4、14、15 可動子
4a 押圧部
4b 可動子の外側面部
5 圧縮コイルスプリング(弾性部材)
6 摺動ケーシング
6a 谷部
6b 山部
6c 傾斜面
6f 縦壁部
7 リンク部材
12 電磁ソレノイド
14a 可動子の背部
14b 可動子の腹部
15a 可動子の撓みばね部
15b 可動子の胴体部
S 圧縮コイルスプリング(付勢部材)
Rf 圧縮コイルスプリングの付勢力
Pf 圧縮コイルスプリングの弾性力
Mf 電磁ソレノイドの電磁力

Claims (6)

  1. 車室内にシフト操作可能に設けられたシフトレバーと、
    前記シフトレバーにシフト操作と連動するように、前記シフトレバーの任意の方向に変位可能に設けられ、弾性部材により前記シフトレバーの外方へ付勢された可動子と、
    前記可動子に近接して配置され、自動変速機のシフトレンジに対応する谷部と山部とにより凹凸状に起伏し、前記シフトレバーのシフト操作に伴って、前記可動子が前記弾性部材を撓ませながら前記谷部と前記山部とを横切るように摺動する面部を有する摺動ケーシングと、
    前記シフトレンジのうち、所定のレンジ位置に対応する前記谷部の傾斜面を前記可動子に対して出没変位可能に設け、前記傾斜面を没入させて前記谷部に生じた縦壁部に前記可動子を当接させるロック位置と前記傾斜面を出現させて前記可動子を前記傾斜面に摺動可能にさせるアンロック位置との間で変位するリンク部材と、
    前記リンク部材を当接させるとともに、通電に伴い発生する電磁力により前記アンロック位置で前記リンク部材を吸着保持し、前記可動子を前記傾斜面に摺動させて前記所定のレンジ位置から他の前記シフトレンジへのシフト操作を許し、前記ロック位置で無通電状態となって前記リンク部材を離間させることにより出現した前記縦壁部に前記可動子を当接させてシフト操作を止める電磁ソレノイドとを備えたことを特徴とする車両用自動変速機のシフトレバーロック装置。
  2. 前記リンク部材には、前記リンク部材を前記アンロック位置の方向に付勢する付勢部材が取付けられており、
    前記弾性部材の弾性力を前記付勢部材の付勢力よりも大きく、かつ前記付勢部材の前記付勢力と前記電磁ソレノイドの前記電磁力との総和よりは小さく設定し、
    前記電磁ソレノイドの通電時、前記付勢部材の前記付勢力と前記電磁ソレノイドの前記電磁力により前記傾斜面を前記アンロック位置に保持し、前記可動子が前記傾斜面を摺動して前記所定のレンジ位置から他の前記シフトレンジへのシフト操作を許し、
    前記電磁ソレノイドの無通電時、前記シフトレバーのシフト操作に伴って前記可動子が前記付勢部材の前記付勢力に抗して前記リンク部材の前記傾斜面を押圧により没入させ、前記可動子の外側面部を前記縦壁部に当接させてシフト操作を止めることを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速機のシフトレバーロック装置。
  3. 前記弾性部材は、圧縮コイルスプリングであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用自動変速機のシフトレバーロック装置。
  4. 前記可動子は、横断面が円弧状の背部と前記背部の下端部を平坦にして上方にカールさせた弧状の腹部とから一体に形成され、前記弾性部材を兼ねる板ばねであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用自動変速機のシフトレバーロック装置。
  5. 前記可動子は、上端部が波状の撓みばね部と下端部が弧状の胴体部とから一体に形成された略U字状の板ばねであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用自動変速機のシフトレバーロック装置。
  6. 前記可動子は、前記シフトレバーの操作方向に対して略直角となるように設定され、前記摺動ケーシングの前記凹凸状の面部は、前記シフトレバーの操作方向に対して略平行となるように設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用自動変速機のシフトレバーロック装置。
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