JP4837214B2 - 栄養補給剤としてのクロミウム・ヒスティディン複合体 - Google Patents

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Description

【0001】
(発明の属する技術分野)
生理学的に重要な金属であるクロミウムは炭水化物と脂質の正常な代謝に必須の元素である。その欠乏によって代謝過程の機能が不適切になり、多数の生理的障害が引き起こされる。哺乳動物の腸の吸収細胞の膜はしばしばクロミウムの効果的な吸収に対して障壁となり、その結果血流中の量が不十分になる。本発明は吸収能が改善されたクロミウム複合体に関するものである。
【0002】
(従来の技術)
ヒトおよび他の哺乳動物において通常の食事によるクロミウム摂取は最適でないことが多い。食事によるクロミウムの摂取が不十分であると、循環インスリン、グルコース、中性脂肪、総コレステロールの増加、HDLコレステロールの低下および免疫機能の障害等の糖尿病や心血管系疾患に関連した危険因子の増加をきたす(Anderson, R.A. 1998. J.Am. Coll. Nutr. Vol. 17, pp. 548-555)。
【0003】
Andersonはヒトでのクロミウム補給の有益な効果についてレビューしている(同上)。30報を超す研究報告がボーダーラインの糖尿病から明白な糖尿病までの範囲にわたるグルコース不耐性の程度が異なるヒトへの有益な効果を報告している。クロミウム補給はグルコース不耐性(Cefalu et al. 1999. J. Trace Elem. Exptl. Med. 印刷中)の人およびI型糖尿病(Ravina et al. 1995. J. Trace Elem. Exptl. Med. Vol. 8, pp. 183―190)、II型糖尿病(Ravina et al.同上;Anderson et al. 1997. Diabetes. Vol. 46, pp. 1786-1791)、妊娠性糖尿病(Jovanovic et al. 1999. J. Trace Elem. Exptl. Med. 印刷中)およびステロイド誘発性糖尿病(Ravina et al. 1999. Diabetes Med. Vol. 16, pp. 164-167; Ravina et al. 1999. J. Trace Elem. Exptl. Med. 印刷中)の患者での糖尿病の兆候および/または症状を改善することが示されている。クロミウムはまた、インスリンの細胞への結合、インスリン受容体数およびインスリン受容体の燐酸化を増加することによってインスリンの機能を改善し、インスリンの感受性を増大する。これらの研究で有益な効果が示されたクロミウム補給量は200から1000μg/日の範囲であった。180名の2型糖尿病患者を対象としたAnderson et al.の試験では200μg/日に比べ1000μg/日の摂取の方がクロミウムの効果は大きかった。最も劇的な改善は長期のグルコース管理の信頼性のある指標であるヘモグロビンA1cで見られた。ヘモグロビンA1cはプラセボ群で8.5±0.2 %、200μg群で7.5±0.2 %、1日あたり1000μgのクロミウムをピコリン酸クロミウムの形で4ヶ月間摂取した群で6.6±0.1%であった。妊娠性糖尿病の女性での改善も、4μg/kg体重/日を摂取した群に比べ8μg/kg体重/日を摂取した群の方が大きかった(Jovanic et al.同上)。経口血糖降下薬および/またはインスリンで管理できなかったステロイド誘発性糖尿病もまた、600μg/日のクロミウムをピコリン酸クロミウムの形で2週間摂取、その後200μg/日のクロミウム維持用量を摂取した50名中47名で許容濃度に改善した(Ravina et al., Diabetes Med. 同上;Ravina et al., 1999, J. Trace Elem. Exptl. Med.同上)。糖尿病の家族歴のある肥満患者のインスリン感受性もピコリン酸クロミウムの形で1000μg/日のクロミウム補給後改善した(Cafalu et al.同上)。
【0004】
血中脂質濃度もまたクロミウム補給後に改善を示し、最初最高濃度であった患者で総コレステロール、HDLコレステロールおよび中性脂肪の最大の改善があった。
【0005】
このように通常の食事によるクロミウム摂取は最適でない場合が多く、有益な効果はクロミウム補給後に見られることが明らかである。最も広く使用されるクロミウム補給剤はピコリン酸クロミウムとポリニコチン酸クロミウムである。ピコリン酸クロミウムは現在最も広く使用されているが、水溶性でなく、また毒性に関する疑問が挙っている(Sterns et al. 1995. FASEB J. vol. 9, pp. 1643-1649)。ポリニコチン酸クロミウムは多数の化合物の低吸収性の混合物である。これは安定でなく、不溶性のオール化クロミウムポリマーを形成すると考えられる。塩化クロミウムからのクロミウムの吸収は一般的に約0.4 %(Anderson et al. 1983. J. Nutr. Vol. 113, pp. 308-311)で、現在最も普通のクロミウム補給剤であるピコリン酸クロミウムからのクロミウムの吸収は最高1000μg/日の摂取で約1.2 %である(Campbell et al. 1999. J. Appl. Physiol. Vol.86, pp. 29-30)。ラット組織へのクロミウムの取り込みは形に依存して大きく変化することが示された(Anderson et al. 1996. J. Trace Elem. Exptl. Med. Vol. 9, pp. 11-25)。最高の濃度が腎臓に見られ、ついで肝臓、脾臓、心臓、肺およびはい腹筋であった。商業的に入手できるその他のクロミウム化合物の殆どは生物活性および吸収いずれについても試験されていない。糖尿病と心血管疾患に関連した兆候、症状および他の危険因子の予防および/または緩和の補助のために吸収性を改善した他の形のクロミウムが早急に必要とされる。
【0006】
(発明が解決しようとする課題)
われわれは試験された入手可能なクロミウムを含有するいづれの化合物と比べても、驚くほど優れた吸収性のある、アミノ酸のヒスチジンを含む新しい形のクロミウムを発見した。この複合体は低毒性のクロミウムそれ自身の毒性以外に殆どあるいは全く毒性がない。必須アミノ酸であるヒスチジンは栄養補給剤中に存在するよりも数倍高い濃度においてさえも有益であろう。
【0007】
本発見に従って、本発明は栄養補給剤として有用で、現在入手できるクロミウム栄養補給剤よりも吸収能が改善されたクロミウム・ヒスティディン複合体を提供することを目的とする。
【0008】
本発明の他の目的は新しいクロミウム・ヒスティディン複合体と摂取可能な担体を含む組成物を提供することである。
【0009】
本発明の他の目的および利点は次の記載から容易に明らかになるであろう。
【0010】
(課題を解決するための手段)
請求項1記載の発明の要旨は、哺乳動物におけるクロミウムの吸収を改善するのに有効な量のクロミウム・ヒスティディン複合体と、摂取可能な担体を含む組成物であって、前記クロミウム・ヒスディディン複合体は、酢酸クロミウム又は塩化クロミウムの水溶液に3倍モル過剰のヒスティディンを加え、濃厚水酸化アンモニウム溶液でpHを5から5.5に調整し、クロミウム金属イオンに結合する最低2つのヒスティディン残基を生じ、これが多環構造となることを特徴とする、錠剤又はカプセルとして、又は食物又は食品中の栄養強化剤として使うための組成物に存する。
請求項2記載の発明の要旨は、請求項1の組成物であって、該クロミウム・ヒスティディン複合体の有効量が50μgから1000μgのクロミウムである錠剤又はカプセルとして、又は食物又は食品中の栄養強化剤として使うための組成物に存する。
請求項3記載の発明の要旨は、請求項2の組成物であって、該クロミウム・ヒスティディン複合体の有効量が100μgから400μgのクロミウムである錠剤又はカプセルとして、又は食物又は食品中の栄養強化剤として使うための組成物に存する。
請求項4記載の発明の要旨は、請求項3の組成物であって、該クロミウム・ヒスティディン複合体の有効量が100μgから200μgのクロミウムである錠剤又はカプセルとして、又は食物又は食品中の栄養強化剤として使うための組成物に存する。
請求項5記載の発明の要旨は、請求項1の組成物であって、該組成物が錠剤、カプセル、水溶液、食物または食品の形である錠剤又はカプセルとして、又は食物又は食品中の栄養強化剤として使うための組成物に存する。
請求項6の発明の要旨は、クロミウム金属イオンに結合する最低2つのヒスティディン残基を備えて多環構造となるクロミウム・ヒスティディン複合体を、クロミウムの1モルあたり少なくともヒスティディンの1モル当量において50μgから1000μgを含むことを特徴とする栄養補給剤に存する。
【0011】
(発明の実施の形態)
クロミウムが必須の栄養素であることが見出されたのは30年以上前に、トルラ酵母ベースの餌で飼育されていたラットがグルコース耐性障害を発症したが、それがインスリン増強因子で回復し、インスリン増強因子の活性成分が3価のクロミウムであることが示された時である(Mertz & Schwarz. 1959. Am. J. Physiol. Vol. 196, pp. 614-618; Schwarz & Mertz. 1959. Arch. Biochem. Biophys. Vol. 85, pp. 292-295)。この元素はその後, 魚、マウス、リスザル、モルモット、ブタ、ウシおよびヒトで必須であることが確認された。ヒトでのクロミウムの栄養上の必要性は、1970年代に全非経口投与栄養補給治療を受けていた患者が体重低下、グルコース不耐性および末梢神経障害等の糖尿病の重度の症状を発症し、これらの症状はインスリン治療に抵抗性であったが、クロミウム補給で改善した時に証明された(Jeejeebhoy et al. 1977. Am. J. Clin. Nutr. Vol. 30, pp. 531-538)。
【0012】
クロミウムは食事補給剤としてある時期にわたって利用されたが、胃腸管での吸収の欠如による投与法の問題は明らかに残っていた。この元素は、吸収が適切でなければ、それを効果的に利用する体内の部位に分布されない。
【0013】
他のアミノ酸を使ったアミノ酸・クロミウム複合体は以前に開示されていた(Abdel-Monem, Pat. No. 3,925,433, December 9, 1975; Ashmead et al., Pat No. 4,863,989, September 5, 1989; Ridenour, Pat. No. 5, 702, 718, December 30, 1997; Ashmead et al., Pat No. 5,614,553, March 25, 1997; Anderson et al., 1996同上)が、いづれもヒトの吸収についてクロミウム・ヒスティディン複合体の相対的有効性を試験していなかった。吸収過程でのクロミウム・ヒスティディン複合体の有効性を研究するために実験を行った。3名の成人男性と3名の女性に表1に挙げた製剤の形で200μgの用量で クロミウムを投与し、最初の24時間中の吸収をクロミウムの尿中排泄に基づいて測定した。結果を表1に示す。これからこの新しいクロミウム・ヒスティディン複合体は最も近い例であるピコリン酸クロミウムの吸収濃度の約2倍の濃度で吸収されることがわかる。
【0014】
この複合体は実施例1に記載したようにして調製できる。複合体形成により、クロミウム金属イオンに結合する最低2つのヒスティディン残基を生じ、これが多環構造を提供する。
【0015】
金属イオンとアミノ酸のカルボキシル基およびアミノ基両方の間に結合が形成される可能性がある。ヒスティディンは1つの環成分とともに3つの窒素(電子供与体として)を含むので、1つのマルチプレックス単位を形成する多数の複素環の形成の可能性があると考えられている。
【0016】
【表1】
Figure 0004837214
クロミウム化合物の吸収
表中の各種複合体によって、200μgのクロミウムを摂取後、最初の24時間で吸収されたクロミウム量を尿中排泄に基づいて測定 (3名の成人男子と3名の女性)
a,b,c,d,e異なった上付き文字の数字はDuncanのMultiple Range Test(SAS Institute, Cary, NC)を使用してp<0.05で有意差がある。
【0017】
クロミウム・ヒスティディン化合物はグルコース、インスリン、コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪および糖尿病や心血管系疾患に関連した他の危険因子の改善に使用できるが、用途はこれに限られるものではない。これらの化合物はまた、筋肉の大きさを改善し体脂肪を減らす。補給剤は農場の動物やペット等の他の動物に有益であるとともにヒトにも有益であるはずである。
【0018】
7才の小児から成人までのクロミウムの安全で適正な1日の食事による摂取量の推定値(ESADDI)は50 μgから200 μgである(National Research Council, Recommended Dietary Allowance, 10 th ed., Washington, DC: National Academy Press, 1989)。成人の通常の食事によるクロミウムの摂取量は推奨用量とクロミウム補給の有益性を示している試験に基づくと、最適量を下回っている。米国人の通常の食事による摂取量は約50μgの最低推奨用量の約50%から60 %である(Anderson et al. 1991. ヒトと動物での微量元素に関する第7回国際シンポジウム Momcilovic, B., ed. Dubrovnik, pp. 3-6)。
【0019】
クロミウム・ヒスティディン複合体は錠剤、カプセルまたは食物または食品中の栄養強化剤として使うために摂取可能な担体と組み合わせることができる。この複合体は水溶性で水溶液中で安定であるので、各種の水溶液もまた、効果的に利用できる。許容できる担体は当技術分野で周知であり、これらの製品は当業者に周知のプロセスで調製できる。ヒトのクロミウム補給剤としては、約100μgから200μgのクロミウムを含むカプセル、錠剤またはこれらと同等製品を1日1回または2回食間に服用すべきである。クロミウムの最大の有益効果はクロミウム・ヒスティディン複合体として1日あたり約400μgまたはそれ以下のクロミウムで生じると考えられる。クロミウムは必須の興味のある栄養素であるので、有効量は複合体全体としてよりもクロミウムそのものとして示されることに注意すべきである。
【0020】
(実施例)
例1. ヒスティディン複合体の合成
酢酸クロミウムまたは塩化クロミウムの水溶液に80℃で3倍モル過剰のヒスティディンをゆっくり加える。ついでその溶液をさらに30分間加熱し、ほぼ室温に冷却し、濃厚水酸化アンモニウム溶液でpHを5から5.5に調整した。冷却後、試料を凍結乾燥し、栄養補給剤として使用できる。他のアミノ酸を製剤に含めることもできるが、クロミウムの1モルあたり少なくともヒスティディンの1モル当量がなくてならない。

Claims (6)

  1. 哺乳動物におけるクロミウムの吸収を改善するのに有効な量のクロミウム・ヒスティディン複合体と、摂取可能な担体とを含む組成物であって、
    前記クロミウム・ヒスディディン複合体は、酢酸クロミウム又は塩化クロミウムの水溶液に3倍モル過剰のヒスティディンを加え、
    濃厚水酸化アンモニウム溶液でpHを5から5.5に調整し、
    クロミウム金属イオンに結合する最低2つのヒスティディン残基を生じ、これが多環構造となることを特徴とする、錠剤又はカプセルとして、又は食物又は食品中の栄養強化剤として使うための組成物。
  2. 請求項1の組成物であって、前記クロミウム・ヒスティディン複合体の有効量が50μgから1000μgのクロミウムである錠剤又はカプセルとして、又は食物又は食品中の栄養強化剤として使うための組成物。
  3. 請求項2の組成物であって、前記クロミウム・ヒスティディン複合体の有効量が100μgから400μgのクロミウムである錠剤又はカプセルとして、又は食物又は食品中の栄養強化剤として使うための組成物。
  4. 請求項3の組成物であって、前記クロミウム・ヒスティディン複合体の有効量が100μgから200μgのクロミウムである錠剤又はカプセルとして、又は食物又は食品中の栄養強化剤として使うための組成物。
  5. 請求項1の組成物であって、前記組成物が錠剤、カプセル、水溶液、食物または食品の形である錠剤又はカプセルとして、又は食物又は食品中の栄養強化剤として使うための組成物。
  6. 酢酸クロミウム又は塩化クロミウムの水溶液に3倍モル過剰のヒスティディンを加え、
    濃厚水酸化アンモニウム溶液でpHを5から5.5に調整することで、
    クロミウム金属イオンに結合する最低2つのヒスティディン残基を備えて多環構造となるクロミウム・ヒスティディン複合体を、
    クロミウムの1モルあたり少なくともヒスティディンの1モル当量において50μgから1000μgを含む
    ことを特徴とする栄養補給剤。
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