JP4837063B2 - バッテリの気密検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリ内部の気密性を検査する装置に関する。
例えば、リチウム系電池(リチウム・イオン電池等)やニッケル系電池(ニッケル・カドミウム電池等)等のバッテリにおいては、所望の電圧を得るために所定電圧のバッテリセルを複数直列に接続し、被覆部材により被覆して一体に形成されるのが一般的である。
また、このように複数のバッテリセルを備えるバッテリにおいては、各バッテリセルや各バッテリセル間の接続部等の腐食を防止するために、バッテリ内部を気密にする。そして、被覆部材によりバッテリ内部の気密性が得られれば、同時に防水性も得ることができるので、バッテリの使用環境に係る制約をなくして耐久性を向上させることができる。
一方、近年では、バッテリの小型化や軽量化を図るために、複数のバッテリセルを被覆する被覆部材を比較的薄手のチューブ状の部材とその端部を閉塞する閉塞部材とで構成し、内部にバッテリセルを収容した後に必要箇所をポッティングで埋めることが行われている。このため、被覆部材によりバッテリ内部の気密性が得られているか否かを確認するための気密検査を行うことが望まれている。
従来、鉛蓄電池におけるセル室の気密性を検査する方法が提案されている(特許文献1参照)。このものでは、セル室に注液するための注液口からノズルヘッドを挿入し、ノズルヘッドからセル室内にエアを加圧供給する。このとき、注液口はノズルヘッドが挿着されたノズルヘッド板で閉塞されている。そして、セル室内の圧力を圧力計により確認することにより、セル室内の気密性を検査する。
この種の鉛蓄電池は、ケースの内部に収容された電解液や極板の重量が比較的重いために、強度の高いケースが用いられている。このため、セル室内にエアを加圧供給する際に、ノズルヘッド板を注液口に押圧すれば、注液口とノズルヘッド板との間からのエア漏れが防止でき、検査中に注液口の封止状態を確実に維持することができる。
特開平2−297870号公報
上記従来の方法を、複数のバッテリセルが被覆部材により被覆されたバッテリに採用する場合には、被覆部材の一端面にリード線端部等の導電部材を螺着するための端子孔からエアを加圧供給することが考えられる。
しかし、比較的薄手の被覆部材により被覆されているバッテリでは、ノズルヘッド板を端子孔に押圧して端子孔を封止しようとしても、その時の荷重に被覆部材が耐えられず、被覆部材に歪みが生じて端子孔を確実に封止することができないだけでなく、バッテリセル間の接続部に応力が集中して接続部が損傷するおそれがある。
上記の点に鑑み、本発明は、バッテリセル同士の接合部を損傷させることなく被覆部材の内部の気密性の検査を効率良く且つ迅速に行うことができるバッテリの気密検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数のバッテリセル同士が電気的に接続されて被覆部材により被覆され、該被覆部材の一端面に導電部材を螺着可能とすべく被覆部材の内部に連通する一対の端子孔が所定間隔を存して形成されたバッテリの、被覆部材内部の気密性を検査するバッテリの気密検査装置であって、前記端子孔に螺合する螺条が形成されて何れか一方の端子孔に螺着自在の第1ピンと、該第1ピンを、その軸線回りに回転自在に支持するピン支持部材と、該ピン支持部材に支持されて、前記第1ピンを一方の端子孔に螺着したとき、他方の端子孔に挿着される第2ピンと、各端子孔が第1ピンと第2ピンとに夫々対向する姿勢で前記バッテリを保持するバッテリ保持部材と、前記第1ピンの回転を駆動する回転駆動手段と、前記第1ピンを回転させて一方の端子孔に螺着させるとき、螺着の進行に伴いバッテリ保持部材とピン支持部材との少なくとも一方を、他方に接近する方向に案内する案内手段と、前記ピン支持部材に設けられ、第1ピンと第2ピンとが各端子孔に挿着されたとき、両端子孔の周囲の被覆部材に当接して両端子孔を気密に封止する封止部と、該封止部の内側に設けられ、第1ピンと第2ピンとが挿着された両端子孔を収容する収容部と、該収容部を介して被覆部材の内部にエアを所定圧で加圧供給するエア供給手段と、被覆部材の内部に供給されたエアの漏れを検出するエア漏れ検出手段とを備えることを特徴とする。
本発明の装置によりバッテリの気密性を検査するときは、先ず、バッテリをバッテリ保持部材に保持させる。この状態で、一対の端子孔が夫々、第1ピンと第2ピンとに対向する。次いで、案内手段に沿ってバッテリ保持部材とピン支持部材とを接近させ、第1ピンを回転駆動手段により回転させ、第1ピンによる一方の端子孔への螺着を開始する。第1ピンが一方の端子孔への螺着が進んで第1ピンの端子孔への挿入量が増加するに従って、ピン支持部材とバッテリ保持部材に保持されたバッテリとが互いに引き合い、案内手段の案内により両者が接近する。なお、案内手段によって案内されて移動するのは、ピン支持部材とバッテリ保持部材との両方でもよく、或いは何れか一方でもよいが、バッテリ保持部材はピン支持部材に比べて構成を簡単とすることが可能であるので、バッテリ保持部材をピン支持部材に向かって移動自在に設け、案内手段によってバッテリ保持部材をピン支持部材に向かって案内するのが好ましい。
そして、第1ピンの一方の端子孔への螺着が完了したとき、第2ピンの他方の端子孔への挿着も完了し、同時に、両端子孔の周囲の被覆部材が封止部に圧接される。次いで、エア供給手段により前記収容部を介して被覆部材の内部にエアを加圧供給する。このときのエアは、封止部により封止された内側に位置する収容部内の両端子孔から被覆部材の内部に送られるので、エア漏れ検出手段におけるエア漏れの検出により気密性の良否を判定することができる。
以上のように、本発明によれば、第1ピンを一方の端子孔に螺着するだけで封止部により収容部内に両端子孔が密封されるので、極めて効率良く且つ迅速にバッテリの気密性の検査を行うことができる。しかも、第1ピンの一方の端子孔への螺着のみにより両端子孔を封止することができるので、被覆部材を損傷させることなく気密性の検査が行えると共に、検査時における被覆部材の歪みやバッテリセル同士の接続部等の損傷を確実に防止することができる。
また、本発明においては、前記バッテリが、その一端面から突出する一対の突出部を備え、各突出部の夫々に前記端子孔が形成されているものであるとき、前記収容部は、両突出部を収容し、前記第1ピンが端子孔に螺着されるに先立って、前記バッテリ保持部材に保持されたバッテリの各突出部のうち、前記ピン支持部材との対向間隔が小さい方の突出部を検出する突出部検出手段と、該突出部検出手段により検出された突出部の端子孔が前記第1ピンに対向している場合にのみ、各端子孔と各ピンとの対向関係が入れ換わるようにピン支持部材又はバッテリを反転させる反転手段とを設けることが好ましい。
バッテリに、各端子孔が形成された一対の突出部が設けられているときには、被覆部材の一端面からの各突出部の突出量が互いに異なっている場合がある。この場合に、突出量の大きい方(ピン支持部材との対向間隔が小さい方)の突出部に形成されている端子孔に第1ピンを螺着すると、端子孔への第1ピンの螺着が完了しても、被覆部材と封止部とが完全に当接せずに収容部が密封されないおそれがある。
そこで、本発明においては、先ず、突出部検出手段によりピン支持部材との対向間隔が小さい方の突出部(即ち、突出量の大きい方の突出部)を検出する。次いで、このとき検出された突出部が第1ピンに対向している場合にのみ、反転手段によりピン支持部材又はバッテリを反転させる。これによれば、第1ピンが突出量の小さい方の突出部の端子孔に螺着することになるので、その突出部の端子孔への第1ピンの螺着が完了すれば、被覆部材と封止部とが完全に当接し、収容部を確実に密封することができる。
なお、反転手段は、ピン支持部材とバッテリとの何れか一方を反転するものであり、例えば、ピン支持部材を反転させる場合には、ピン支持部材における第1ピンと第2ピンとの間の中央に回転軸を設けてピン支持部材を回転自在に構成すればよい。また、バッテリを反転させる場合には、バッテリにおける両端子孔の中央を通る軸線の回転軸にバッテリ保持部材を支持してバッテリ保持部を回転自在に構成すればよい。
本発明の実施形態の気密検査装置の構成を一部断面視して示す説明的平面図。 図1の気密検査装置の要部を示す説明的側面図。 バッテリの被覆状態を示す説明的断面図。 ピン支持部材及び反転手段を示す説明図。 反転手段の作動を模式的に示す説明図。 封止部による封止状態を示す説明図。
本実施形態の気密検査装置1は、バッテリ2の後述する被覆部材11の内部の気密性を検査するものであり、図1及び図2に示すように、基台3と、基台3上に設けられたバッテリ保持部材4及びピン支持部材5とを備えている。
更に、本実施形態の気密検査装置1は、ピン支持部材5にエア供給管6を介して接続されたエア供給手段7と、ピン支持部材5とエア供給管6との間に介装されたエア漏れ検出手段8とを備えている。
ここで、本実施形態の気密検査装置1による検査対象となるバッテリ2について説明する。バッテリ2は、図3に示すように、円柱状の4つのバッテリセル9を備えている。各バッテリセル9は、接続部材10により電気的に接続され、その外側が合成樹脂製の被覆部材11により被覆されている。被覆部材11は、各バッテリセル9の外周を覆うチューブ状の胴部被覆部11aと、胴部被覆部11aの後端側を閉塞する後端閉塞部11bと、胴部被覆部11aの先端側に装着された先端被覆部11cとによって構成されている。
また、バッテリ2の先端側には、一対の端子部材12が設けられている。各端子部材12は、軸線方向に突出する突出部13を備え、突出部13にはリード線端部等の導電部材(図示せず)が螺着可能となる端子孔14が形成されている。端子孔14は、被覆部材11により覆われた内部に連通して形成され、内周に螺条(雌ネジ)が形成されている。
次に、本実施形態の気密検査装置1の各部を説明する。
図1及び図2に示すように、前記バッテリ保持部材4は、バッテリ2を横倒姿勢で保持するものであり、バッテリ2を載置する載置ブロック15と、載置ブロック15に載置したバッテリ2を位置決めして締結する締結ブロック16とを備えている。載置ブロック15及び締結ブロック16は支持板17に固設されている。支持板17は基台3上において移動であって、案内レール18(案内手段)により摺動案内される。
締結ブロック16は、一側に設けられたヒンジ19により開閉自在とされ、他側に設けられた締結部材20によりバッテリ2の締結状態を維持する。
前記ピン支持部材5は、バッテリ保持部材4に保持されたバッテリ2の先端側の先端被覆部11cに対向して設けられている。ピン支持部材5には、第1ピン21と第2ピン22とが、バッテリ2の一対の端子孔14に夫々対向するように支持されている。これにより、第1ピン21と第2ピン22とは、同時に各端子孔14に挿着することが可能となっている。
第1ピン21は、ピン支持部材5に回転自在に支持されており、その外周にはバッテリ2の端子孔14に螺合する螺条(雄ネジ)が形成されている。第2ピン22は中空に形成されていることにより、内部がエア流路6aに接続されている。エア流路6aは、図1に示すように、ピン支持部材5の内部に形成されており、ピン支持部材5の側壁においてエア供給管6に接続される。
ピン支持部材5は、第1ピン21を回転させることにより端子孔14に螺着させるための回転駆動手段として、螺着用モータ23を備えると共に、端子孔14に螺着された第1ピン21が螺着用モータ23により過剰に回転されることを防止するトルクリミッタ24を備えている。螺着用モータ23は、後述のモータ制御手段25により制御される。
なお、本実施形態においては、第1ピン21を回転させる回転駆動手段として螺着用モータ23を採用したが、他の回転駆動手段として、螺着用モータ23に代えて手動回転を行うハンドルを設けてもよい。
ピン支持部材5の第1ピン21及び第2ピン22の外側を囲う面には、先端被覆部11cが当接する封止部26aが設けられている。更に、封止部26aの内側には、両突出部13が収容される空間である収容部26bが形成されている。収容部26bには、前記エア流路6aが連通している。
これにより、第1ピン21が一方の端子孔14に螺着され、第2ピン22が他方の端子孔14に挿着されたとき、バッテリ2の先端被覆部11cが封止部26aに当接して収容部26b内の各端子孔14が密封される。
また、ピン支持部材5は、図4に示すように、基台3に立設された軸受け部材27に回転自在に支持される枢軸28を備えている。これにより、ピン支持部材5は、枢軸28を介して左右反転し、第1ピン21及び第2ピン22と、各端子孔14との対向関係を入れ換えることができるようになっている。
枢軸28は、例えば、ベルトやギヤ等の回転伝達手段29を介して反転用モータ30に接続されている。反転用モータ30は、後述のモータ制御手段25により制御される。
モータ制御手段25は、図1に示す赤外線式測距センサ等の突出部検出手段31から得られる信号に応じて、反転用モータ30を作動させ、ピン支持部材5を反転させる。反転用モータ30及びモータ制御手段25は本発明における反転手段を構成する。
突出部検出手段31は、図1に示すように、基台3に設けられてバッテリ2の両突出部13のうち突出量の大きい突出部を検出する。即ち、図5(a)に示すように、突出部検出手段31の検出領域Sは、一側方から水平方向に直線的に延びるように設定されており、バッテリ保持部材4を介してバッテリ2をピン支持部材5に向かって移動させたとき、検出領域Sに先に入った突出部13の距離情報をモータ制御手段25に出力する。
モータ制御手段25は、突出部検出手段31から入力した距離情報に基づいて、検出された突出部13が2つのうちの何れであるかを特定し、その突出部13が第1ピン21に対向する側のものであった場合に、図5(b)に示すように、反転用モータ30を作動させてピン支持部材5を左右反転させる。また、検出された突出部13が第2ピン22に対向する側のものであった場合には、反転用モータ30の作動を行わない。
更に、モータ制御手段25は、反転用モータ30の作動の要否を決定したときに螺着用モータ23の作動を開始させる。
前記エア供給手段7は、バッテリ2の端子孔14に挿着された第2ピン22及び収容部26bを介して、バッテリ2の被覆部材11の内部(即ち、バッテリセル9と被覆部材11との隙間)に所定圧のエアを供給する。
前記エア漏れ検出手段8は、エア供給手段7によって供給されるエアの圧力変動を検出することにより、エア漏れを検出する。
次に、以上の構成による本実施形態の気密検査装置1を用いたバッテリ2の気密性の検査について説明する。
先ず、図1に示すように、バッテリ保持部材4にバッテリ2を保持させ、ピン支持部材5に向かってバッテリ保持部材4を移動させる。このとき、バッテリ保持部材4は案内レール18に沿って移動するので、バッテリ2の各端子孔14と第1ピン21及び第2ピンとの正確な対向状態を維持してバッテリ2の各端子孔14を第1ピン21及び第2ピンに接近させることができる。
この作業時に、バッテリ2の突出部13が突出部検出手段31により検出され、このとき検出された突出部13が第2ピン22に対向する場合には、螺着用モータ23により第1ピン21が回転される。そして、更にバッテリ保持部材4をピン支持部材5に近づければ、回転する第1ピン21が端子孔14に螺合し、両者の螺合が進むに従って、バッテリ2がピン支持部材5側に引き寄せられる。
次いで、第1ピン21の一方の端子孔14への螺着が完了すると、同時に第2ピン22も他方の端子孔14への挿着が完了する。更に、図6に示すように、両突出部13が収容部26b内に収容され、ピン支持部材5の封止部26aに先端被覆部11cが密着して両端子孔14が収容部26b内に密封される。また、第1ピン21の端子孔14への螺着が完了すると、前記トルクリミッタ24の作用により第1ピン21への回転の伝達が解除され、第1ピン21の過剰な螺合による端子孔14の損傷が防止される。
ところで、バッテリ2の各端子部材12は、各バッテリセル9と共に被覆部材11の先端被覆部11cに組み付けられるが、このときの組み付け誤差や、端子部材12自体の成形誤差等により、バッテリ2の個体差として突出部13の突出寸法が僅かに異なる場合がある。この場合に、突出量の大きい方(ピン支持部材5との対向間隔が小さい方)の突出部13が第1ピン21に対向していると、その突出部13の端子孔14への第1ピン21の螺着を完了させても、先端被覆部11cが封止部26aに当接せず、収容部26bの密封が不十分になるおそれがある。
そこで、突出部検出手段31により検出され突出部13が第1ピン21に対向する場合には、前記反転用モータ30が作動してピン支持部材5が反転し、検出された突出部13が第2ピン22に対向する。これによれば、第1ピン21が突出量の小さい方の突出部13の端子孔14に螺着し、この螺着を完了させることで、先端被覆部11cを封止部26aに確実に当接させることができ、収容部26bを密封することができる。
続いて、エア供給手段7により端子孔14やの突出部13の周囲からバッテリ2の被覆部材11の内部に所定圧のエアが供給される。被覆部材11の内部にエアが充填されると、エア供給手段7により供給するエア圧で安定するが、例えば、被覆部材11にピンホールや亀裂等が生じている場合には、エア漏れが生じてエア圧が変動する。そして、このようなエア圧の変動は、エア漏れ検出手段8により検出され、バッテリ2の気密性の良否を容易に判定することができる。
以上のように、本実施形態の気密検査装置1によれば、第1ピン21を一方の端子孔14に螺着するだけで第2ピン22が他方の端子孔14に挿着することができ、しかも、封止部26aによる両端子孔14側の封止も同時に完了することができるので、極めて効率的である。
更に、第1ピン21を一方の端子孔14へ螺着するのみであるため、比較的薄手の被覆部材11が用いられていても、被覆部材11の歪みやバッテリセル9同士の接続部等の損傷を防止することができる。
なお、本実施形態においては、本発明の反転手段の一例としてピン支持部材5を回転させる構成を採用したが、それ以外に、ピン支持部材5を回転不能とし、バッテリ2の上下を反転させる構成を採用してもよい。この場合には、図示しないが、支持板17上にバッテリ2を回転させる回転機構を設けることが挙げられる。当該回転機構においては、バッテリ2の両端子孔14の中央を通る軸線上に回転軸を設け、この回転軸回りにバッテリ2を回転駆動する駆動手段を設ければよい。
また、本実施形態においては、ピン支持部材5の内部に形成したエア流路6aを分岐させることにより、中空の第2ピン22と収容部26bとの両方にエア供給手段7からのエアを供給するようにしたが、これに限るものではなく、中空の第2ピン22と収容部26bと何れか一方からのみエアを供給するようにしてもよい。
1…気密検査装置、2…バッテリ、4…バッテリ保持部材、5…ピン支持部材、7…エア供給手段、8…エア漏れ検出手段、9…バッテリセル、11…被覆部材、14…端子孔、18…案内レール(案内手段)、21…第1ピン、22…第2ピン、23…螺着用モータ(回転駆動手段)、25…モータ制御手段(反転手段)、26a…封止部、26b…収容部、31…突出部検出手段、30…反転用モータ(反転手段)。

Claims (2)

  1. 複数のバッテリセル同士が電気的に接続されて被覆部材により被覆され、該被覆部材の一端面に導電部材を螺着可能とすべく被覆部材の内部に連通する一対の端子孔が所定間隔を存して形成されたバッテリの、被覆部材内部の気密性を検査するバッテリの気密検査装置であって、
    前記端子孔に螺合する螺条が形成されて何れか一方の端子孔に螺着自在の第1ピンと、
    該第1ピンを、その軸線回りに回転自在に支持するピン支持部材と、
    該ピン支持部材に支持されて、前記第1ピンを一方の端子孔に螺着したとき、他方の端子孔に挿着される第2ピンと、
    各端子孔が第1ピンと第2ピンとに夫々対向する姿勢で前記バッテリを保持するバッテリ保持部材と、
    前記第1ピンの回転を駆動する回転駆動手段と、
    前記第1ピンを回転させて一方の端子孔に螺着させるとき、螺着の進行に伴いバッテリ保持部材とピン支持部材との少なくとも一方を、他方に接近する方向に案内する案内手段と、
    前記ピン支持部材に設けられ、第1ピンと第2ピンとが各端子孔に挿着されたとき、両端子孔の周囲の被覆部材に当接して両端子孔を気密に封止する封止部と、
    該封止部の内側に設けられ、第1ピンと第2ピンとが挿着された両端子孔を収容する収容部と、
    該収容部を介して被覆部材の内部にエアを所定圧で加圧供給するエア供給手段と、
    被覆部材の内部に供給されたエアの漏れを検出するエア漏れ検出手段とを備えることを特徴とするバッテリの気密検査装置。
  2. 前記バッテリが、その一端面から突出する一対の突出部を備え、各突出部の夫々に前記端子孔が形成されているものであるとき、
    前記収容部は、両突出部を収容し、
    前記第1ピンが端子孔に螺着されるに先立って、前記バッテリ保持部材に保持されたバッテリの各突出部のうち、前記ピン支持部材との対向間隔が小さい方の突出部を検出する突出部検出手段と、
    該突出部検出手段により検出された突出部の端子孔が前記第1ピンに対向している場合にのみ、各端子孔と各ピンとの対向関係が入れ換わるようにピン支持部材又はバッテリを反転させる反転手段とを設けることを特徴とする請求項1記載のバッテリの気密検査装置。
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