JP4836775B2 - 巻取り式スクリーン装置及び該装置におけるスクリーンの交換方法 - Google Patents
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Description
而して、ユーザー自身でスクリーンを交換することは可能であるが、その場合に、既設のスクリーンを巻取り軸から取外すことができたとしても、その巻取り軸に新しいスクリーンを貼り付けるには、該スクリーンが皺にならないように真っ直ぐの状態で巻取り軸に取付ける必要があり、また巻取用のスプリングの付勢力も調整する必要があり、それらの作業には熟練を要するため、このような方法でユーザー自身がスクリーンのみを交換するのは極めて困難であった。
すなわち、既設のスクリーン装置からスクリーンのみを取外すに際しては、該スクリーンの先端及び基端をそれぞれ固定した可動框及び巻取り軸から該スクリーンを取外す必要があるが、上記スクリーン装置は、例えば高所や狭所にある建物開口部など、様々な設置条件下にある場所に取付けられるものであり、そのような場所に設置された既設のスクリーン装置から、前述したようなスクリーンのみを取外す作業を該スクリーン装置の周囲の限定された条件下のスペースで行うのは、一般のユーザーにとって困難な場合が多いばかりでなく危険を伴う場合も考えられ、やはりその作業には少なからず熟練を要し、必ずしも容易に交換できる方法とはいえないものであった。
また、本発明に係る巻取り式スクリーン装置の他の好ましい実施形態においては、上記巻取り軸に、巻取用のスプリングの付勢力を一時的に不作用にする固定手段が付設される。
この開放カバー4Aは、上記スリット縁4aとは反対側の辺縁4bを、上記巻取りボックス4の前縁に回動による開閉が可能で、且つ巻取りボックス4から取外し可能に係止させているが、他の手段によって巻取りボックス4から取外すことなく、該巻取りボックス4を開放した状態で保持させるように構成することもできる。
一方、上記インナーレール24は、その長手方向に沿う平行な一対の側壁24a,24aが底部において連結され、その底縁部に、上記枠本体22における係合壁22b,22bに係合する係合鍔部24b,24bが、また先端縁部に上記可動框16の両端部に設けた後述する係合鉤16b,16bと相互に係合する係合突条24c,24cがそれぞれ形成されている。さらに、該係合突条24c,24cを設けた側の側壁間には、その長手方向の中央に沿ってスリット24dが形成されており、該スリット24dにおいて、上記スクリーン12の開閉方向に沿う上下端部に付設した係止部材26を係止させることにより、該スクリーン12の上下端部をガイドするようにしている。
そして、上記スクリーン枠2には、上記スクリーン12の開閉操作時においては、上記インナーレール24を室外側の第1位置に保持し、一方、該スクリーン12の取外し交換時においては、該インナーレール24を枠本体22の室内側の第2位置に変位可能としたインナーレール24の変位機構を付設している。
上記係止部材26及び係合部材28としては、例えば、一側端に単純な突条部を有する合成樹脂の帯条部材ばかりでなく、スライドファスナーの相互に接合される半体の一方、あるいはそれに相当するような部材をそのまま利用することができる。
そして、該可動框16は、それを上記スクリーン12等とともに巻取りボックス4から取出すことができるように構成し、すなわち、巻取軸14等を巻取ボックス4から取外した状態で、上記上枠8及び下枠10におけるインナーレール20,24を室内側の第2位置に移動させると、可動框16を該インナーレール20,24に沿って上記巻取りボックス4の導出入口5から該巻取りボックス4内に導入することができ、且つ該巻取りボックス4内を通して外部に取出すことができる。そのため、該可動框16は、この取出しを可能にする程度の寸法(厚さやスクリーン12の開閉方向の幅等)を有するものとして形成されている(図5及び図6参照)。
ここで、上記スプリング15によるスクリーン12の巻取りのための付勢力を一時的に不作用にする固定手段を設ける場合には、上記ビス44に限るものではなく、簡易に巻取り軸14を固定することができる他の手段を採用することができる。
以上のような極めて容易な手順により、既設のスクリーン12をスクリーン装置から取外すことができる。
上記の手順に次いで、交換用の新しいスクリーン12の先端に固定した可動框16を、上記上枠8及び下枠10のインナーレール20,24が枠本体18,22における室内側の第2位置にある状態において、上記巻取りボックス4内を通して該巻取りボックス4の導出入口5から上記上枠8及び下枠10内に導き、該可動框16の係合鉤16b,16bをインナーレール20,24の係合突条20c,20cに係合させることにより、該可動框16の両端部をインナーレール20,24に摺動自在に支持させるとともに、上記スクリーン12の開閉方向に沿う上下端部に付設した係止部材26を上記インナーレール20,24のスリット20d,24dに係合させることにより、該インナーレール20,24にスクリーン12の開閉方向に沿う上下端部をガイドさせ、それから上記巻取り軸14を巻取り軸支持部材34,36を介して巻取りボックス4の上下端のブラケット30,32に回転自在に支持させ、その状態で上記可動框16を側枠6に保持させて、上記スクリーン12が全面的に緊張せしめられた状態において、上記上枠8及び下枠10と側枠6の上下端部とを相互に連結するコーナー部材9,11に、上記ストッパー部材21,25をそれぞれ挿着することにより、該インナーレール20,24を枠本体18,22内において上記巻取りボックス4側に変位させるとともに、該インナーレール20,24における巻取りボックス4側の端部が上記スペーサ27,29にそれぞれ係止して、該インナーレール20,24が室外側の第1位置に変位した状態に保持し、しかる後に、上記巻取り軸14における上記固定軸38に止着したビス44を弛めることにより、該巻取り軸14のスプリング15の一時的な不作用を解除する。
以上のような極めて容易な手順により、上記スクリーン12の交換作業が完了する。
4 巻取りボックス
4A 開放カバー
5 導出入口
6 側枠
8 上枠
10 下枠
12 スクリーン
14 巻取り軸
15 コイルスプリング
16 可動框
18,22 枠本体
20,24 インナーレール
21,25 ストッパー部材
27,29 スペーサ
34,36 巻取り軸支持部材
44 ビス
Claims (4)
- 巻取りボックスと該巻取りボックスに対向する側枠との上下端を上下枠で相互に連結することにより構成したスクリーン枠を備え、スクリーンの先端を該スクリーン枠の上下枠に沿って摺動自在の可動框に取外し自在に固定するとともに、該スクリーンの基端を巻取りボックス内においてスプリングの付勢力で回転する巻取り軸に取外し自在に固定して、該スクリーンの開閉方向に沿う上下端部をそれぞれ上記スクリーン枠の上下枠にガイドさせながら、該スクリーンを上記スプリングの付勢力で巻取り軸に巻取るようにした横引きの巻取り式スクリーン装置において、
上記巻取りボックスに、巻取り軸及びその支持部材を取出し可能な大きさに開放する開放カバーを設けて、該巻取りボックス内に取外し可能に設けた巻取り軸支持部材を巻取り軸とともに取出し可能に形成し、且つ該巻取りボックスに上記可動框をスクリーン枠の上下枠間から上記スクリーンとともに巻取りボックス内に導出入可能にする導出入口を設けて、該ボックス内を通して可動框を外部に取出し可能とし、
上記スクリーン枠の上枠及び/又は下枠を、枠本体とインナーレールとを備えるものとして、該インナーレールに上記スクリーンの開閉方向に沿う端部をガイドさせるとともに、上記可動框の端部を摺動自在に支持させ、
上記インナーレールを、上記枠本体内の見込方向において、スクリーンの開閉操作に供する第1位置と、スクリーンの取外しを行うための第2位置とに変位自在として、該インナーレールが第2位置にある状態でのみ、該インナーレールに沿って可動框が上記巻取りボックスの導出入口に対向可能となるように構成し、
上記スクリーン枠に、スクリーンの開閉操作時においては上記インナーレールを第1位置に保持し、スクリーンの取外し交換時においては該インナーレールを第2位置に変位可能としたインナーレールの変位機構を付設した、
ことを特徴とする巻取り式スクリーン装置。 - 上記第1位置を枠本体における室外側、上記第2位置を枠本体における室内側とし、
上記枠本体は、上記第1位置においてインナーレールが枠本体内を見付方向に若干移動可能に形成するとともに、上記第2位置においては、枠本体の巻取りボックス側端部に設けたスペーサにより、該インナーレールが巻取りボックス側とそれに対向する側枠側において移動不能に形成し、
上記枠本体の側枠側端部に、第1位置にあるインナーレールの側枠側への移動を阻止するストッパー部材を挿脱自在に設け、
上記ストッパー部材及びスペーサにより前記変位機構を構成し、
上記ストッパー部材の挿着時においては、該インナーレールが上記第1位置に変位して、上記スペーサにより第2位置への変位が阻止され、上記ストッパー部材の抜脱時においては、該インナーレールをスクリーンの取外しを行う上記第2位置に変位可能とした、
ことを特徴とする請求項1に記載の巻取り式スクリーン装置。 - 上記巻取り軸に、巻取用のスプリングの付勢力を一時的に不作用にする固定手段を付設した、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の巻取り式スクリーン装置。 - 請求項2に記載の巻取り式スクリーン装置においてスクリーンを交換する方法であって、
スクリーン枠の上枠及び/又は下枠における上記側枠側の端部に上記ストッパー部材を挿着することにより、該インナーレールを上記巻取りボックス側に変位させて上記第1位置に保持した状態から、上記ストッパー部材を抜脱して、該インナーレールを上記第2位置に変位させた状態において、上記巻取りボックス内から巻取り軸支持部材を巻取り軸とともに取出し、次いで、スクリーンの先端に固定した可動框を上記インナーレールに沿って該スクリーンとともに上記巻取りボックス内に導入するとともに、該可動框を巻取りボックス内を通して外部に取出し、
既設スクリーンを上記可動框及び上記巻取り軸から取外して、交換用スクリーンを可動框及び巻取り軸に固定し、
次いで、上記可動框を巻取りボックス内を通して上記スクリーン枠に摺動自在に支持させるとともに、上記スクリーンの開閉方向に沿う上下端部を上記スクリーン枠にガイドさせ、それから上記巻取り軸を巻取り軸支時部材により巻取りボックス内に回転自在に支持させ、
上記上枠及び/又は下枠に上記ストッパー部材を挿着することにより、該インナーレールを第1位置に変位した状態に保持する、
ことを特徴とする巻取り式スクリーン装置におけるスクリーンの交換方法。
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