JP4836565B2 - 壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法 - Google Patents

壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法 Download PDF

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Description

この発明は、柱と梁が無く、壁板と床板とで構成する壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法の技術分野に属し、更に云えば、鉄筋コンクリート造の壁板と床板とで構成するフラットスラブ壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法に関する。
柱と梁が無く、壁板と床板とで構成される壁式鉄筋コンクリート構造物に係る技術は、種々開示されている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、壁式鉄筋コンクリート構造物の壁板と床板との接合部(以下適宜、壁床接合部と云う。)は、柱と梁を用いる鉄筋コンクリート造などの構造物の柱と梁との接合部と比して、その設計寸法が一様に小さい。
そのため、前記壁床接合部を貫通して配筋される床主筋の定着を十分に図ることが困難で、地震力を受けた場合に当該床主筋の端部が壁床接合部から抜け出す虞があり、長期的に所要の大きな耐力を発揮できないという問題があった。また、前記壁床接合部のせん断設計を成立させることが困難で、地震力を受けた場合に壁床接合部にひび割れが多数生じて破壊する虞があり、やはり、長期的に所要の大きな耐力を発揮できないという問題があった。
前記特許文献1に開示された壁式鉄筋コンクリート構造物は、壁板及び床板を施工するために供される鉄筋篭の配筋に工夫を施して構造物全体の強度を高めることにより、前記問題を解決し、長期的に所要の大きな耐力を発揮する壁式鉄筋コンクリート構造物を提案している(特に、請求項1参照)。その他の解決案としては、壁板や床板の板厚を大きくしたり、壁床接合部にハンチを設けたりすることで長期的に所要の大きな耐力を発揮する方法が挙げられる。また、床板のスパンを小さくしたり、構造物の階数を制約して壁床接合部に生じる応力を小さくする方法が挙げられる。
しかしながら、前記特許文献1に係る技術によると、前記問題は解決できるものの、壁床接合部の配筋構造等が非常に複雑になり、施工性が悪く、コストが嵩むという問題がある。また、前記その他の解決案によると、居室空間や建物規模に対する設計の自由度が小さくなるという問題があり、改良の余地が残されている。
そこで、本出願人は、今般、壁式鉄筋コンクリート構造物に係る技術を提案した(特許文献2、特許文献3参照)。これらの技術によれば、応力が集中する壁床接合部に、高強度コンクリートを打設し(特許文献2参照)、或いは高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材を設置することにより(特許文献3参照)、地震力を受けた場合でも長期的に所要の大きな耐力を発揮できることは勿論、シンプルな架構形式で施工性と経済性に優れ、居室空間や建物規模に対する設計の自由度を向上させることができるので、前記問題点を解消し、非常に有用な技術であると云える。
特開平11−81450号公報 特開2005−220517号公報 特開2005−220688号公報
しかしながら、前記特許文献2及び特許文献3に係る技術は、非常に有用な技術であることは認められるものの、下記するような不都合があり、改良の余地が残されている。
特許文献2に係る技術は、異なる強度のコンクリートを打ち分ける境界部分に、メタルラスやパンチングメタルの埋め込み型の仕切り材、又はエアーフェンスなどの撤去型の仕切り材を設置する必要があった(同文献2の段落[0017]参照)。前記埋め込み型の仕切り材で実施する場合には、同仕切り材の配置や施工状況によって、断面欠損となり、壁板及び床板の品質が低下し必要な力学性能が得られない虞があった。前記撤去型の仕切り材で実施する場合には、撤去部位のコンクリートの仕上がりが乱れ、その補修に手間がかかる場合があった。また、先行して打設したコンクリートがある程度固まるまで仕切り材を撤去することができず、施工が長引き、生産性が低下する虞があった。
特許文献3に係る技術は、壁床接合部に高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材を設置する構造であるが故に、壁用型枠内及び床用型枠内に普通強度のコンクリートを同時期に打設することが困難であり、所謂分離打ちを余儀なくされ、施工性の点で改良の余地が残されていた(同文献3の図12を参照)。確かに、システム型枠を使用するなど、型枠の形状を工夫すれば、壁用型枠内及び床用型枠内に普通強度のコンクリートを同時期に打設することは可能であるが(同文献3の図8及び図9を参照)、システム型枠自体のコストが嵩むほか、壁板型枠内に打設するコンクリートは、壁用型枠側面に設けた注入口から圧入する必要があるなど、一般的なコンクリート打設方法と比して、施工性、経済性の点で改良の余地が残されていた。
本発明の目的は、云うならば、本出願人による前記特許文献2及び特許文献3に係る技術を改善した、合いの子的な技術である。即ち、高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材の構造に工夫を施すことにより、壁用型枠内及び床用型枠内にコンクリートを同時期に打設することができ、品質はもちろん、施工性、経済性に優れた壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法を提供することである。
上述した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法は、鉄筋コンクリート造の壁板と床板とで構成するフラットスラブ壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法において、
水平な床用型枠と一連に設けた鉛直な一対の壁用型枠を間に挟む配置で前記床用型枠上の高強度コンクリートを必要とする範囲内に、水平な鉄筋を串刺し状に設けた一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材を、前記壁用型枠の間口を塞がない大きさで設置し、前記壁用型枠内及び床用型枠上に普通強度のコンクリートを打設し、その後、前記一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材が形成する空間部へ高強度コンクリートを打設して前記プレキャストコンクリート部材と壁板コンクリート及び床板コンクリートとの一体的結合を行うことを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法は、鉄筋コンクリート造の壁板と床板とで構成するフラットスラブ壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法において、
水平な床用型枠と一連に設けた鉛直な一対の壁用型枠を間に挟む配置で前記床用型枠上の高強度コンクリートを必要とする範囲内に、水平な鉄筋を串刺し状に設けた一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材を、前記壁用型枠の間口を塞がない大きさで設置し、前記壁用型枠内に高強度コンクリートを打設し、床用型枠上に普通強度のコンクリートを打設し、その後、前記一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材が形成する空間部へ高強度コンクリートを打設して前記プレキャストコンクリート部材と壁板コンクリート及び床板コンクリートとの一体的結合を行うことを特徴とする。
請求項3に記載した発明に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法は、鉄筋コンクリート造の壁板と床板とで構成するフラットスラブ壁式鉄筋コンクリート構造物の端部の構築工法において、
長尺の壁用型枠と短尺の壁用型枠とから成る鉛直な一対の壁用型枠について、前記短尺の壁用型枠に一連に設けた床用型枠上の高強度コンクリートを必要とする範囲内に、水平な鉄筋を串刺し状に設けた高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材を、前記壁用型枠の間口を塞がない大きさで設置し、前記壁用型枠内及び床用型枠上に普通強度のコンクリートを打設し、その後、前記プレキャストコンクリート部材と、相対向する配置の前記長尺の壁用型枠の上端部とが形成する空間部へ高強度コンクリートを打設して前記プレキャストコンクリート部材と壁板コンクリート及び床板コンクリートとの一体的結合を行うことを特徴とする。
請求項4に記載した発明に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法は、鉄筋コンクリート造の壁板と床板とで構成するフラットスラブ壁式鉄筋コンクリート構造物の端部の構築工法において、
長尺の壁用型枠と短尺の壁用型枠とから成る鉛直な一対の壁用型枠について、前記短尺の壁用型枠に一連に設けた床用型枠上の高強度コンクリートを必要とする範囲内に、水平な鉄筋を串刺し状に設けた高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材を、前記壁用型枠の間口を塞がない大きさで設置し、前記壁用型枠内に高強度コンクリートを打設し、床用型枠上に普通強度のコンクリートを打設し、その後、前記プレキャストコンクリート部材と、相対向する配置の前記長尺の壁用型枠の上端部とが形成する空間部へ高強度コンクリートを打設して前記プレキャストコンクリート部材と壁板コンクリート及び床板コンクリートとの一体的結合を行うことを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項1又は2に記載した壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法において、前記一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材は、つなぎ部分を設けて一体化した構造として用いることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項1〜4のいずれか一に記載した壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法において、前記プレキャストコンクリート部材、及び打設する高強度コンクリートは、前記普通強度のコンクリートよりも2倍以上の強度を有することを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、請求項1〜4のいずれか一に記載した壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法において、床用型枠上の高強度コンクリートを必要とする範囲は、壁板厚さの1.5〜4.0倍の領域であることを特徴とする。
請求項1及び請求項3に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法によれば、壁用型枠内及び床用型枠内に普通強度のコンクリートを同時期に打設して、高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材と壁板及び床板コンクリートとの一体的結合を行うことができるので、品質はもちろん、施工性がよく、大幅な工期短縮に寄与し、経済性に優れている。その他、前記特許文献3と比して、前記プレキャストコンクリート部材の軽量化を図ることができるので、運搬性に優れると共に、現場で使用する揚重機のサイズを小型化することができる。
また、請求項2及び請求項4に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法によれば、壁板を高強度コンクリートで構築するので、上記効果に加えて、更に強度上優れた壁式鉄筋コンクリート構造物を構築することができる。
その他、本発明に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法は、前記特許文献2及び特許文献3に係る効果も奏する。すなわち、壁床接合部に、壁板及び床板に使用するコンクリートより高強度のコンクリートで形成するので、応力が集中する当該壁床接合部の強度及びせん断耐力が飛躍的に向上し、以下の効果を奏する。
I)前記プレキャストコンクリート部材に設けた鉄筋の定着を十分に図ることができる。よって、地震力を受けた場合でも、前記鉄筋の端部が壁床接合部(プレキャストコンクリート部材)から抜け出す虞はなく、長期的に所要の大きな耐力を発揮できる。
II)前記壁床接合部のせん断設計を容易に成立させることができる。よって、地震力を受けた場合でも、前記壁床接合部にひび割れが生じて破壊する虞はなく、長期的に所要の大きな耐力を発揮できる。
III)壁板や床板の板厚を大きくして強度を高める必要がなく、壁床接合部にハンチを設けたり、複雑な配筋を施す必要もない。よってシンプルな架構形式で実施することができ、施工性と経済性に優れている。
IV)床板のスパンを小さくしたり、構造物の階数を制約する等して、壁床接合部に生じる応力を小さくする工夫を施す必要が一切ないし、床板の長スパン化、構造物の高層化を図ることができる。また、壁板と直角方向に耐震補強用の壁板を配設する必要がない。よって、居室空間や建物規模に対する設計の自由度を向上させることができる。
V)壁板及び床板にはそもそも、壁床接合部に必要とされるような高強度のコンクリートが特には必要でないため、壁床接合部のみを高強度のコンクリートとする(請求項1及び請求項3記載の発明)ことは極めて合理的且つ経済的である。
本発明に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法は、上述した発明の効果を奏するべく、以下のように実施される。
図1は、請求項1に係る壁式鉄筋コンクリート構造物10の構築工法の実施例を示している。この鉄筋コンクリート造の壁板と床板とで構成するフラットスラブ壁式鉄筋コンクリート構造物10の構築工法は、水平な床用型枠2、2と一連に設けた鉛直な一対の壁用型枠1を間に挟む配置で前記床用型枠2、2上の高強度コンクリートを必要とする範囲B内に、水平な鉄筋5を串刺し状に設けた一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材3、3を、前記壁用型枠1の間口を塞がない大きさで設置し、前記壁用型枠1内及び床用型枠2上に普通強度のコンクリート8を打設し、その後、前記一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材3、3が形成する空間部4へ高強度コンクリート9を打設して前記プレキャストコンクリート部材3、3と壁板コンクリート11及び床板コンクリート12との一体的結合を行う工程とから成る(請求項1記載の発明)。
本実施例に係る前記プレキャストコンクリート部材3、3は、複数(図示例では8本)の鉄筋5をほぼ水平に貫通させて串刺し状に一体化した形態で、前記床用型枠2、2の端部2a、2a上に前記壁用型枠1の間口を塞がない大きさで設置して実施している。具体的に、前記鉄筋5が左右に突き出る長さは、一体的接合する床板コンクリート12との重ね継手に必要な長さとされ、少なくとも建築基準法に準じた長さで実施する。一例として、本実施例に係る鉄筋5の径は25mmで実施しており、左右の突き出し長さは各々1000mm程度で実施している。なお、前記プレキャストコンクリート部材3、3は、前記鉄筋5を、当該プレキャストコンクリート部材3、3を水平方向に貫通して(又は差し込んで)一体化して実施しているが、当該プレキャストコンクリート部材3、3に雌ねじを穿設し、先端部に雄ねじを有する鉄筋5を当該雌ねじにねじ込むことにより一体化して実施してもよい。
前記プレキャストコンクリート部材3、3は、図1と図2に示した一体化した形態に限定されず、図3A、Bに示したように、U字形状の鉄筋5を貫通させて、それぞれ独立した状態で床用型枠2上に設置して重ね継ぎ手状に構成して実施することもできる。また、図4A、Bに示したように、アンカープレートや圧設コブによる継ぎ手状に構成して実施することもできる。
前記プレキャストコンクリート部材3、3のサイズ、及び設置位置は、前記図1〜図4に限定されない。前記床用型枠2上の高強度コンクリートを必要とする範囲Bが、壁板コンクリート11厚さの1.5〜4.0倍の領域に納まる形態であることを条件に、図5と図6に示した形態でも実施できる(請求項7記載の発明)。前記高強度コンクリートを必要とする範囲Bを、壁板コンクリート11厚さの1.5〜4.0倍の領域に限定する意義は、耐震設計上必要となる壁柱接合部の力学性能を確保するために好適な幅寸だからである。
また、前記プレキャストコンクリート部材3、3の形態は、前記図1〜図6に示したような、直方体状に限定されず、図7A〜Dに示したような形状でも勿論実施可能である。また、図7Eに示したように、つなぎ部分を設けて一体化し、耐震性能を向上させた構造で実施することもできる(請求項5記載の発明)。ちなみに、前記一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材3、3は、同形同大の左右対称形状を使用することに限定されず、左右で形状を異ならせて実施することも勿論できる。
以上要するに、前記プレキャストコンクリート部材3、3は、前記壁用型枠1の間口を塞がない大きさ、即ち、上方からコンクリートを壁用型枠内に打設することができ、且つ、前記壁用型枠1内から壁筋6を立ち上げることができる空間部4を確保さえしていれば、形態は特に限定されない。
なお、図示は省略するが、前記プレキャストコンクリート部材3は、壁式鉄筋コンクリート構造物10の奥行き方向に複数のプレキャストコンクリート部材3同士を緊結した構成で実施することが好ましい。一般的な壁式鉄筋コンクリート構造物10に適用する場合、奥行き長さは12〜14m程度で実施されるのが通常である。前記プレキャストコンクリート部材3を奥行き全長に亘って一本物として製造できないことはないが、運搬上の問題から難しい。よって、前記プレキャストコンクリート部材3を2〜3m程度の長さで工場製作し、現場サイトに搬入して施工することが最も合理的だからである。
図8A〜Gは、実施例1に係る壁式鉄筋コンクリート構造物10の構築工法を段階的に示している。
図8Aは、n階まで壁式鉄筋コンクリート構造物10の構築を終了した段階を示している。図中の符号6は、壁板から立ち上がる壁筋を示している。この状態から、n+1階を構築するべく、図8B、Cに示したように、壁筋6を配筋し、鉛直な一対の壁用型枠1をセットすると共に、壁用型枠1の上端に、同壁用型枠1を隔てて隣接するように床用型枠2、2をセットする。ちなみに、図中の符号13は、型枠1、2を固定するためのサポート材を示している。
次いで、図8Dに示したように、前記床用型枠2、2上の高強度コンクリートを必要とする範囲内に、水平な鉄筋5を串刺し状に設けた一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材3、3を、前記壁用型枠1の間口を塞がない大きさで設置する。図8E、Fに示したように、床筋7を配筋した後、前記壁用型枠1内に前記プレキャストコンクリート部材3、3が形成する空間部4を利用してコンクリート8を打設して壁板コンクリート11を施工すると共に、前記床用型枠2上にコンクリート8を打設して床板コンクリート12を施工する(図中の斜線部分を参照)。その後、図8Gに示したように、前記プレキャストコンクリート部材が形成する空間部4を充填するように高強度コンクリート9を打設して前記プレキャストコンクリート部材3、3と壁板コンクリート11及び床板コンクリート12との一体的結合を行い、n+1階までの壁式鉄筋コンクリート構造物10の構築を終了する。
以上の工程を次上階に向かって繰り返し行い、所要の階数の壁式鉄筋コンクリート構造物10を構築するのである。
ちなみに、前記壁板コンクリート11は、一例として、縦筋と横筋とで組み立てた壁用鉄筋篭を収容した壁用型枠1内に普通強度(20N/mm程度)のコンクリート8を打設することにより、200〜400mm程度の比較的薄い幅寸法で実施する。前記床板コンクリート12は、一例として、主筋と配力筋とで組み立てた床用鉄筋篭を収容した床用型枠2内に普通強度(20N/mm程度)のコンクリート8を打設することにより、200〜400mm程度の比較的薄い幅寸法で実施する。ちなみに、本実施例に係る壁板コンクリート11及び床板コンクリート12は、300mmの幅寸法で実施している。また、図1に係るプレキャストコンクリート部材3の両端部の幅(符号B参照)は、900mmの幅寸法で実施している。
前記プレキャストコンクリート部材3、3、及び打設する高強度コンクリート9は、前記普通強度のコンクリートよりも2倍以上の(圧縮)強度を有する高強度コンクリートで実施することが好ましい(請求項6記載の発明)。具体的には、60〜200N/mm程度の強度を有する高強度コンクリートを使用している。また、前記プレキャストコンクリート部材3、3は、必要に応じて、金属系或いは有機・無機系の短繊維を混入して補強して実施することもできる。
したがって、上述した実施例1に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法によれば、壁用型枠1内及び床用型枠2上に普通強度のコンクリートを同時期に打設して、高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材3、3と壁板コンクリート11及び床板コンクリート12との一体的結合を行うことができるので、品質はもちろん、施工性がよく、大幅な工期短縮に寄与し、経済性に優れている。その他、前記特許文献3と比して、プレキャストコンクリート部材3の軽量化を図ることができるので、運搬性に優れると共に、現場で使用する揚重機のサイズを小型化することができる。
また、前記壁用型枠1内に、普通強度のコンクリートの代わりに高強度コンクリートを打設して構築すれば、上記効果に加えて、更に強度上優れた壁式鉄筋コンクリート構造物を構築することができる(請求項2記載の発明)。
勿論、実施例1に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法は、前記特許文献2及び特許文献3に係る効果も奏する。すなわち、壁床接合部に、壁板及び床板に使用するコンクリートより高強度のコンクリートで形成するので、応力が集中する当該壁床接合部の強度及びせん断耐力が飛躍的に向上し、上記[発明の効果]I)〜V)に記載した効果を奏するのである。
図9は、請求項3に記載した壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法を概略的に示している。この実施例2に係る構築工法は、上記実施例1に係る構築工法と比して、上記実施例1が、壁式鉄筋コンクリート構造物10の中間部分の壁板11及び床板12を構築する場合に実施するのに対し、壁式鉄筋コンクリート構造物10の端部の側壁を構築する場合に実施することが主に相違する。
即ち、この実施例2に係る壁式鉄筋コンクリート構造物10の構築工法は、長尺の壁用型枠1aと短尺の壁用型枠1bとから成る鉛直な一対の壁用型枠1について、前記短尺の壁用型枠1bの一側に一連に設けた床用型枠2上の高強度コンクリートを必要とする範囲B内に、水平な鉄筋5を串刺し状に設けた高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材3を、前記壁用型枠1の間口を塞がない大きさで設置し、前記壁用型枠1内及び床用型枠2上に普通強度のコンクリート8を打設し、その後、前記プレキャストコンクリート部材3と、相対向する配置の前記長尺の壁用型枠1aの上端部とが形成する空間部4へ高強度コンクリート9を打設して前記プレキャストコンクリート部材3と壁板コンクリート11及び床板コンクリート12との一体的結合を行う(請求項3記載の発明)。
本実施例に係るプレキャストコンクリート部材3は、複数の鉄筋5を貫通させて串刺し状に一体化した形態で、前記床用型枠2の端部上に前記壁用型枠1の間口を塞がない大きさで設置して実施している。具体的に、前記鉄筋5が床板コンクリート12側に突き出る長さは、一体的接合する床板コンクリート12との重ね継手に必要な長さとされ、少なくとも建築基準法に準じた長さで実施する。一例として、本実施例に係る鉄筋5の径は25mmで実施しており、突き出し長さは1000mm程度で実施している。また、前記鉄筋5が壁板接合部側に突き出る長さは、打設する高強度コンリート9に十分に定着可能な長さで実施し、その先端部にはコンクリートの定着性を向上させるべく、圧接コブを設けて実施している。
前記プレキャストコンクリート部材3に設ける鉄筋(結合部材)5の形態は、図9に限定されず、図10に示したように、U字形状の鉄筋5を使用して実施することもできるし、図11に示したように、先端部を屈曲した鉄筋5を使用して実施することもできる。
前記プレキャストコンクリート部材3のサイズ、及び設置位置が、図9〜図11に限定されないことは、上記実施例1で説明した通りであり、例えば、図5と図6に係るプレキャストコンクリート部材3を左右に二等分割した形態で実施することもできる。また、床用型枠2上の高強度コンクリートを必要とする範囲Bが、壁板11厚さの1.5〜4.0倍の領域に納まる形態で実施することも、上記実施例1で説明した通りである(請求項7記載の発明)。
さらに、前記プレキャストコンクリート部材3の形態は、前記図9〜図11に示したような、直方体状に限定されず、図7A〜Eに係るプレキャストコンクリート部材3を左右に二等分割した形態で実施することもできる。
以上要するに、前記プレキャストコンクリート部材3は、前記壁用型枠1の間口を塞がない大きさ、即ち、上方からコンクリートを壁用型枠1内に打設することができ、且つ、前記壁用型枠1内から壁筋6を立ち上げることができる空間部4を確保さえしていれば、形態は特に限定されない。
なお、図示は省略するが、前記プレキャストコンクリート部材3は、壁式鉄筋コンクリート構造物10の奥行き方向に複数のプレキャストコンクリート部材3同士を緊結した構成で実施することが好ましいことは、上記実施例1で説明した通りである。
ちなみに、前記壁板コンクリート11及び床板コンクリート12の幅寸法、及び使用するコンクリート強度は、上記実施例1と同様である。また、前記プレキャストコンクリート部材3、及び打設する高強度コンクリート9は、前記普通強度のコンクリートよりも2倍以上の(圧縮)強度を有する高強度コンクリートで実施することが好ましい(請求項6記載の発明)。具体的には、60〜200N/mm程度の強度を有する高強度コンクリートを使用している。また、前記プレキャストコンクリート部材3は、必要に応じて、金属系或いは有機・無機系の短繊維を混入して補強して実施することもできる。
したがって、上述した実施例2に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法によれば、壁用型枠1内及び床用型枠2上に普通強度のコンクリートを同時期に打設して、高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材3と壁板コンクリート11及び床板コンクリート12との一体的結合を行うことができるので、品質はもちろん、施工性がよく、大幅な工期短縮に寄与し、経済性に優れている。また、前記壁用型枠1内に、普通強度のコンクリートに代えて高強度コンクリートを打設して構築すれば、上記効果に加えて、更に強度上優れた壁式鉄筋コンクリート構造物を構築することができる(請求項4記載の発明)。勿論、この実施例2に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法は、前記特許文献2及び特許文献3に係る効果も奏する。すなわち、壁床接合部に、壁板及び床板に使用するコンクリートより高強度のコンクリートで形成するので、応力が集中する当該壁床接合部の強度及びせん断耐力が飛躍的に向上し、上記[発明の効果]I)〜V)に記載した効果を奏するのである。
以上に実施例を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
例えば、前記壁式鉄筋コンクリート構造物10について、全ての壁床接合部に同等強度のプレキャストコンクリート部材3を設置する必要はない。前記壁板コンクリート11及び床板コンクリート12に生じる外力による部材応力は均一ではなく、下層階の壁板コンクリート11及び床板コンクリート12ほど大きく、上層階の壁板コンクリート11及び床板コンクリート12ほど小さい。よって、各階層及び設置部位に応じて最低限要求される構造設計を満たす強度のプレキャストコンクリート部材3を設置すればよい。また、壁式鉄筋コンクリート構造物10の床板コンクリート12のスパンは、同等の間隔に限定されず、壁床接合部に設置するプレキャストコンクリート部材3の強度を調整することで当該壁床接合部のせん断(断面)設計が容易にできるので、短スパンと長スパンを組み合わせたバリエーションに富む壁式鉄筋コンクリート構造物10を実現することができる。
実施例1に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法を示した枢要図である。 図1の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材を概略的に示した正面図である。 A、Bは、実施例1に係る高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材のバリエーションを概略的に示した正面図である。 A、Bは、実施例1に係る高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材のバリエーションを概略的に示した正面図である。 実施例1に係る高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材のバリエーションを概略的に示した正面図である。 実施例1に係る高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材のバリエーションを概略的に示した正面図である。 A〜Eはそれぞれ、実施例1に係る高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材のバリエーションを概略的に示した平面図である。 A〜Gは、実施例1に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法を段階的に示した立面図である。 実施例2に係る壁式鉄筋コンクリート構造物の端部の構築工法を示した枢要図である。 実施例2に係る高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材のバリエーションを概略的に示した正面図である。 実施例2に係る高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材のバリエーションを概略的に示した正面図である。
符号の説明
1 壁用型枠
2 床用型枠
2a 床用型枠の端部
3 高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材
4 空間部
5 鉄筋
6 壁筋
7 床筋
8 普通強度のコンクリート
9 高強度コンクリート
10 (フラットスラブ)壁式鉄筋コンクリート構造物
11 壁板コンクリート
12 床板コンクリート
13 サポート材

Claims (7)

  1. 鉄筋コンクリート造の壁板と床板とで構成するフラットスラブ壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法において、
    水平な床用型枠と一連に設けた鉛直な一対の壁用型枠を間に挟む配置で前記床用型枠上の高強度コンクリートを必要とする範囲内に、水平な鉄筋を串刺し状に設けた一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材を、前記壁用型枠の間口を塞がない大きさで設置し、前記壁用型枠内及び床用型枠上に普通強度のコンクリートを打設し、その後、前記一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材が形成する空間部へ高強度コンクリートを打設して前記プレキャストコンクリート部材と壁板コンクリート及び床板コンクリートとの一体的結合を行うことを特徴とする、壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法。
  2. 鉄筋コンクリート造の壁板と床板とで構成するフラットスラブ壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法において、
    水平な床用型枠と一連に設けた鉛直な一対の壁用型枠を間に挟む配置で前記床用型枠上の高強度コンクリートを必要とする範囲内に、水平な鉄筋を串刺し状に設けた一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材を、前記壁用型枠の間口を塞がない大きさで設置し、前記壁用型枠内に高強度コンクリートを打設し、床用型枠上に普通強度のコンクリートを打設し、その後、前記一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材が形成する空間部へ高強度コンクリートを打設して前記プレキャストコンクリート部材と壁板コンクリート及び床板コンクリートとの一体的結合を行うことを特徴とする、壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法。
  3. 鉄筋コンクリート造の壁板と床板とで構成するフラットスラブ壁式鉄筋コンクリート構造物の端部の構築工法において、
    長尺の壁用型枠と短尺の壁用型枠とから成る鉛直な一対の壁用型枠について、前記短尺の壁用型枠に一連に設けた床用型枠上の高強度コンクリートを必要とする範囲内に、水平な鉄筋を串刺し状に設けた高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材を、前記壁用型枠の間口を塞がない大きさで設置し、前記壁用型枠内及び床用型枠上に普通強度のコンクリートを打設し、その後、前記プレキャストコンクリート部材と、相対向する配置の前記長尺の壁用型枠の上端部とが形成する空間部へ高強度コンクリートを打設して前記プレキャストコンクリート部材と壁板コンクリート及び床板コンクリートとの一体的結合を行うことを特徴とする、壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法。
  4. 鉄筋コンクリート造の壁板と床板とで構成するフラットスラブ壁式鉄筋コンクリート構造物の端部の構築工法において、
    長尺の壁用型枠と短尺の壁用型枠とから成る鉛直な一対の壁用型枠について、前記短尺の壁用型枠に一連に設けた床用型枠上の高強度コンクリートを必要とする範囲内に、水平な鉄筋を串刺し状に設けた高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材を、前記壁用型枠の間口を塞がない大きさで設置し、前記壁用型枠内に高強度コンクリートを打設し、床用型枠上に普通強度のコンクリートを打設し、その後、前記プレキャストコンクリート部材と、相対向する配置の前記長尺の壁用型枠の上端部とが形成する空間部へ高強度コンクリートを打設して前記プレキャストコンクリート部材と壁板コンクリート及び床板コンクリートとの一体的結合を行うことを特徴とする、壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法。
  5. 前記一対の高強度コンクリート製プレキャストコンクリート部材は、つなぎ部分を設けて一体化した構造として用いることを特徴とする、請求項1又は2に記載した壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法。
  6. 前記プレキャストコンクリート部材、及び打設する高強度コンクリートは、前記普通強度のコンクリートよりも2倍以上の強度を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載した壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法。
  7. 床用型枠上の高強度コンクリートを必要とする範囲は、壁板厚さの1.5〜4.0倍の領域であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載した壁式鉄筋コンクリート構造物の構築工法。
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