JP4834599B2 - ヘッド分離型カメラ装置及びその制御方法 - Google Patents

ヘッド分離型カメラ装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、カメラヘッドとCCU(camera control unit)とが分離されたヘッド分離型カメラ装置及びその制御方法に関する。
周知のように、首記の如きヘッド分離型カメラ装置は、例えばCCD(charge coupled device)等の固体撮像素子を内蔵したカメラヘッドと、このカメラヘッドの固体撮像素子に対して駆動用制御信号を与えるとともに、固体撮像素子の出力に信号処理を施して映像信号を得るCCUとがそれぞれ別体に構成されており、両者が複数の信号ラインを束ねたカメラケーブルを介して接続される構成となっている。
ところで、近年では、ヘッド分離型カメラ装置に対して、より一層の高機能化及び高性能化のための改良が施されるのに伴ない、カメラヘッドとCCUとの間で伝送される信号の種類やビット数が格段に増加してきている。このため、カメラケーブルの信号ライン数が増大し、カメラケーブルとカメラヘッドとを接続するためのコネクタも、その端子数が増加して大型化している。
一般的に、ヘッド分離型カメラ装置は、人間が入ることのできない狭小領域の点検等を行なうことを目的として開発されているため、そのカメラヘッドを可能な限り小型化することが望まれている。このため、カメラケーブルと接続するためのコネクタが大型化することは、カメラヘッドの小型化を阻害する要因となるため、避けなければならない重要な課題となっている。
特許文献1には、ヘッド側で撮像素子固有の調整値を持ち、この調整値を水平駆動パルスやCDS回路用サンプルホールドパルス等の高速パルスに直流電圧として重畳し、それをCCU側で検波し各回路制御用電圧として利用することにより、ケーブル芯数を増加させることなく、ヘッドとCCUとのペアリングフリーを可能とするようにした構成が開示されている。
特開2002−185828号公報
そこで、この発明は上記事情を考慮してなされたもので、カメラヘッドとCCUとを接続するカメラケーブルの信号ライン数の削減を図り、ひいてはカメラヘッドの小型化を効果的に促進させることを可能とするヘッド分離型カメラ装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
この発明に係るヘッド分離型カメラ装置は、固体撮像素子を備えたカメラヘッドとカメラコントロールユニットとをカメラケーブルで接続し、カメラコントロールユニットで生成されカメラケーブルを介して供給される制御信号に基づいて、カメラヘッドが固体撮像素子に与えるフィールドシフトパルスを生成するようにしたものを対象としている。
そして、カメラコントロールユニットは、フレーム周期で第1の極性から第2の極性に反転され、かつ、第2の極性に反転されてから再び第1の極性に反転されるまでの期間が、フィールドシフトパルスの発生タイミングを含まない第1の期間と、当該第1の期間よりも長く前記フィールドシフトパルスの発生タイミングを含んでそのマスクを指示する第2の期間とに選択的に設定される制御信号を生成する第1の生成手段を備え、カメラケーブルは、カメラコントロールユニットの第1の生成手段で生成された制御信号をカメラヘッドに伝送するための1本の信号ラインを備え、カメラヘッドは、カメラケーブルを介して供給された制御信号のうち、第2の極性に反転されてから再び第1の極性に反転されるまでの期間が第1の期間に設定されているフレームに対応する期間に、フィールドシフトパルスを発生する第2の生成手段を備えるようにしたものである。
また、この発明に係るヘッド分離型カメラ装置の制御方法は、固体撮像素子を備えたカメラヘッドとカメラコントロールユニットとをカメラケーブルで接続し、カメラコントロールユニットで生成されカメラケーブルを介して供給される制御信号に基づいて、カメラヘッドが固体撮像素子に与えるフィールドシフトパルスを生成するようにしたヘッド分離型カメラ装置の制御方法を対象としている。
そして、カメラコントロールユニットは、フレーム周期で第1の極性から第2の極性に反転され、かつ、第2の極性に反転されてから再び第1の極性に反転されるまでの期間が、フレーム内におけるフィールドシフトパルスの発生タイミングを含まない第1の期間と、当該第1の期間よりも長く前記フレーム内におけるフィールドシフトパルスの発生タイミングを含んでそのマスクを指示する第2の期間とに選択的に設定される制御信号を生成し、カメラケーブルは、カメラコントロールユニットで生成された制御信号を1本の信号ラインでカメラヘッドに伝送し、カメラヘッドは、カメラケーブルを介して供給された制御信号のうち、第2の極性に反転されてから再び第1の極性に反転されるまでの期間が第1の期間に設定されているフレームに対応する期間に、フィールドシフトパルスを発生するようにしたものである。
上記した発明によれば、カメラコントロールユニットで生成された制御信号を1本の信号ラインでカメラヘッドに伝送し、カメラヘッドが制御信号からフィールドシフトパルスを生成するようにしたので、カメラヘッドとCCUとを接続するカメラケーブルの信号ライン数の削減を図り、ひいてはカメラヘッドの小型化を効果的に促進させることが可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施の形態で説明するヘッド分離型カメラの全体的な構成を示している。すなわち、このヘッド分離型カメラは、カメラヘッド11とCCU12とをカメラケーブル13で接続する構成となされている。
このうち、カメラヘッド11は、固体撮像素子としてCCD14を内蔵している。このCCD14は、CCD駆動制御部15から出力される2種類の水平転送信号H1,H2及び4種類の垂直転送信号V1,V2,V3,V4に基づいて撮像処理を行ない、RGB信号を出力している。
ここで、CCD駆動制御部15は、入力端子16を介してクロックを入力し、入力端子17を介して水平同期信号を入力し、入力端子18を介して制御信号を入力している。この場合、入力端子18を介して供給された制御信号は、CCD駆動制御部15内の信号変換部19に供給されてフィールドシフトパルスに変換される。
そして、このCCD駆動制御部15は、入力端子16,17を介して供給されたクロック及び水平同期信号と、信号変換部19で生成されたフィールドシフトパルスとに基づいて、上記水平転送信号H1,H2及び垂直転送信号V1,V2,V3,V4を生成し、CCD14に出力している。
このCCD14から出力されたRGB信号は、CDS(相関二重サンプリング)回路20に供給される。このCDS回路20は、CCD駆動制御部15で生成されるCDS回路用サンプルホールドパルスSHP,SHDに基づいて、入力されたRGB信号に対してオフセット補正処理を施し、オフセット補正処理後のRGB信号を出力端子21に供給している。
また、このカメラヘッド11は、そのCCD14に固有な各種調整用の情報を記憶した情報記憶部として、EEPROM(electrically erasable and programmable read only memory)22を内蔵している。このEEPROM22は、信号生成部23から供給されたクロック及びロード(load)信号と、入出力端子24を介して供給されたデータとに基づいて記憶情報を読み出し、入出力端子24を介して出力している。
この場合、上記信号生成部23は、入力端子25を介して制御信号を入力している。そして、この信号生成部23は、入力された制御信号からクロック及びロード信号をそれぞれ生成し、EEPROM22に出力している。
一方、上記CCU12は、制御部26によって、その全ての動作が統括的に制御されている。この制御部26は、CPU(central processing unit)等を内蔵しており、入力端子27を介して外部から供給される制御情報を受けて、その制御内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
この制御部26によって制御されるタイミング生成部28は、上記CCD駆動制御部15に与えるクロック及び水平同期信号を生成している。このタイミング生成部28によって生成されたクロック及び水平同期信号は、それぞれ出力端子29,30から出力され、カメラケーブル13を介してカメラヘッド11の入力端子16,17に入力される。
また、このタイミング生成部28は、信号生成部31を備えている。この信号生成部31は、CCD駆動制御部15の信号変換部19に与える制御信号を生成している。この信号生成部31によって生成された制御信号は、出力端子32から出力され、カメラケーブル13を介してカメラヘッド11の入力端子18に入力される。
さらに、上記制御部26によって制御される信号生成部33は、上記信号生成部23に与える制御信号を生成している。この信号生成部31によって生成された制御信号は、出力端子34から出力され、カメラケーブル13を介してカメラヘッド11の入力端子25に入力される。
また、この制御部26は、上記EEPROM22に与えるデータも生成している。この制御部26によって生成されたデータは、入出力端子35から出力され、カメラケーブル13を介してカメラヘッド11の入力端子24に入力される。なお、EEPROM22から読み出したデータは、入出力端子24から出力され、カメラケーブル13を介してCCU12の入出力端子35に入力される。
さらに、上記CCU12は、カメラヘッド11の出力端子21から出力され、カメラケーブル13を介して伝送されたRGB信号が供給される入力端子36を備えている。この入力端子36に供給されたRGB信号は、A/D(analog/digital)変換部37によりデジタル化され、映像処理部38に供給されて所定の映像信号処理が施された後、D/A変換部39でアナログ化され、出力端子40から出力される。
ここで、図1に示したヘッド分離型カメラにおける特徴的な点について説明する。すなわち、第1の特徴点は、CCU12のタイミング生成部28が備える信号生成部31で制御信号を生成し、この制御信号を出力端子32と入力端子18との間の1本の信号ラインを介してカメラヘッド11に伝送し、カメラヘッド11のCCD駆動制御部15が備える信号変換部19でフィールドシフトパルスに変換していることである。
また、第2の特徴点は、CCU12の信号生成部33で制御信号を生成し、この制御信号を出力端子34と入力端子25との間の1本の信号ラインを介してカメラヘッド11に伝送し、カメラヘッド11の信号生成部23でクロックとロード信号とを生成していることである。
まず、上記した第1の特徴点について説明する。すなわち、本来、カメラヘッド11のCCD駆動制御部15では、図2(a)に示すように1フレーム毎にL(low)レベルのパルスを発生するフレームパルス(垂直同期信号)と、同図(b)に示すように、フィールドシフトパルスのマスクを指示するフレーム期間にH(high)レベルとなるマスク信号とから、同図(c)に示すようなフィールドシフトパルスを生成している。
要するに、このフィールドシフトパルスは、マスク信号のLレベル期間に、フレームパルスの立下りから、予め設定された第1の時間T1の経過後と、この第1の時間T1よりも長い第2の時間T2の経過後とに、それぞれHレベルのパルスを発生させるようにしたものである。なお、Hレベルのパルスを2回発生させているのは、CCD14をインターレース駆動させているためである。
このため、本来であれば、CCU12のタイミング生成部28がフレームパルスとマスク信号とを生成し、それらを別々の信号ラインを介してカメラヘッド11に伝送し、カメラヘッド11のCCD駆動制御部15がフレームパルスとマスク信号とからフィールドシフトパルスを生成することになる。つまり、フレームパルスとマスク信号とを伝送するために2本の信号ラインが必要となる。
これに対し、図1に示したヘッド分離型カメラでは、CCU12のタイミング生成部28が備える信号生成部31で生成した制御信号を、1本の信号ラインでカメラヘッド11に伝送し、カメラヘッド11のCCD駆動制御部15が備える信号変換部19でフィールドシフトパルスに変換している。このように、1本の信号ラインで制御信号を伝送することにより、カメラヘッド11側でフィールドシフトパルスを生成することができるため、カメラケーブル13の信号ライン数の削減を図り、カメラヘッド11の小型化を促進させることができるようになる。
図3は、CCU12のタイミング生成部28が備える信号生成部31の一例を示している。すなわち、入力端子31aには、一定周波数のクロックが供給されている。このクロックとしては、例えば1124周期が1フレーム期間に等しくなるものが使用される。そして、この入力端子31aに供給されたクロックは、カウンタ31bに供給されてアップカウントされる。
このカウンタ31bは、0〜1124を繰り返し循環カウントする。このカウンタ31bのカウント値は、3つの比較器31c,31d,31eの各一方の入力端に供給されている。そして、比較器31c,31d,31eの各他方の入力端には、「0」,「194」,「700」なる値が設定されている。
ここで、比較器31cは、カウンタ31bのカウント値が0以上のときHレベルを出力し、比較器31dは、カウンタ31bのカウント値が194以上のときHレベルを出力し、比較器31eは、カウンタ31bのカウント値が700以上のときHレベルを出力するように動作する。
そして、比較器31c,31dの各出力は、ナンド回路31fに供給される。すると、ナンド回路31fは、図4(a)に示すように、カウンタ31bのカウント値が0以上で194未満のときLレベルを出力する。このナンド回路31fの出力は、取りも直さず、フレームパルスとなっている。
また、入力端子31gには、図4(b)に示すように、タイミング生成部28内で通常に生成されるマスク信号が供給されている。そして、この入力端子31gに供給されたマスク信号と、上記比較器31eの出力とは、ナンド回路31hに供給される。すると、ナンド回路31hは、カウンタ31bのカウント値が700未満で、マスク信号がHレベルのときLレベルを出力する。
ここで、上記ナンド回路31f,31hの各出力は、アンド回路31iに供給される。これにより、アンド回路31iからは、図4(c)に示すように、カウンタ31bのカウント値が0になる毎に、つまり、1フレーム毎に立下るフレームパルスの要素と、マスク信号がHレベルのときだけ、カウンタ31bのカウント値が0以上で700未満(この期間は図2に示した第2の時間T2よりも長く設定されている)のときにLレベルとなるマスク信号の要素(極性は本来のマスク信号と反転している)とを合わせ持った制御信号が生成され、出力端子31jを介して取り出されることになる。
図5は、カメラヘッド11のCCD駆動制御部15が備える信号変換部19の一例を示しており、図6示すタイミング図とともに説明する。なお、図6(a)〜(h)は、図5の(a)〜(h)点のタイミングを示している。すなわち、入力端子19aには、図6(a)に示すような制御信号[CCU12から供給されたもので、図4(c)に示したものと同じ]が供給される。
この入力端子19aに供給された制御信号は、ラッチ回路19bに供給されて、1124周期が1フレーム期間に対応するクロックの立上がりでラッチされることにより、図6(b)に示すように1クロック周期分シフトされる。そして、入力端子19aに供給された制御信号と、ラッチ回路19bにラッチされた制御信号とは、アンド回路19cに供給される。
これにより、アンド回路19cからは、図6(c)に示すように、入力端子19aに供給された制御信号の立下りから、1クロック周期分だけHレベルとなるパルスが発生される。そして、このアンド回路19cから出力されたHレベルパルスは、ラッチ回路19dに供給されて、1124周期が1フレーム期間に対応するクロックの立上がりでラッチされることにより、図6(d)に示すように1クロック周期分シフトされる。
その後、このラッチ回路19dから出力されるHレベルパルスは、図6(e)に示すように、比較器19eから1フレーム毎に出力される1クロック周期分のHレベルパルスとともに、アンド回路19fに供給される。このため、アンド回路19fからは、図6(f)に示すように、入力端子19aに供給された制御信号の立下りから1クロック周期分遅れたタイミングで、1クロック周期分のHレベルパルスが出力されることになる。
そして、このアンド回路19fから出力されるHレベルパルスは、1124周期が1フレーム期間に対応するクロックをアップカウントするカウンタ19gに、クリアパルスとして供給される。このため、カウンタ19gは、クロックを0〜1124まで繰り返し循環カウントすることになる。
ここで、上記比較器19eは、このカウンタ19gのカウント値と「1124」なる設定値とを比較し、カウンタ19gのカウント値が1124に達したときだけ1クロック周期分のHレベルパルスを出力している。
また、上記カウンタ19gのカウント値は、比較器19hの一方の入力端に供給されている。この比較器19hの他方の入力端には、「100〜200」と「500〜600」とが設定されている。そして、この比較器19hは、図6(g)に示すように、カウンタ19gのカウント値が100〜200の期間と500〜600の期間のときにHレベルを出力するように動作する。
その後、比較器19hの出力と入力端子19aに供給された制御信号とがアンド回路19iに入力される。これにより、アンド回路19iからは、図6(h)に示すように、制御信号のLレベル期間に比較器19hから出力されるHレベルパルスはマスクされ、ここに、図2(c)に示したフィールドシフトパルスが生成されて、出力端子19jから取り出されるようになる。
次に、上記した第2の特徴点について説明する。すなわち、本来であれば、CCU12の制御部26がEEPROM22に与えるクロックとロード信号とを生成し、それらを別々の信号ラインを介してカメラヘッド11に伝送し、カメラヘッド11のEEPROM22に供給することになる。つまり、クロックとロード信号とを伝送するために2本の信号ラインが必要となる。
これに対し、図1に示したヘッド分離型カメラでは、CCU12の信号生成部33で生成した制御信号を、1本の信号ラインでカメラヘッド11に伝送し、カメラヘッド11の信号生成部23でクロックとロード信号とを生成している。このように、1本の信号ラインで制御信号を伝送することにより、カメラヘッド11側でクロックとロード信号とを生成することができるため、カメラケーブル13の信号ライン数の削減を図り、カメラヘッド11の小型化を促進させることができるようになる。
図7は、CCU12の信号生成部33の一例を示している。すなわち、入力端子33aには、一定周波数のクロックが供給されている。このクロックとしては、例えば199周期が上記EEPROM22に与えるクロックの1周期に等しくなるものが使用される。そして、この入力端子33aに供給されたクロックは、カウンタ33bに供給され、その立ち上がりでアップカウントされる。
このカウンタ33bは、0〜199を繰り返し循環カウントする。つまり、このカウンタ33bの循環カウント周期は、EEPROM22に与えるクロックの1周期に等しくなっている。このカウンタ33bのカウント値は、3つの比較器33c,33d,33eの各一方の入力端に供給されている。そして、比較器33c,33d,33eの各他方の入力端には、「199」,「20」,「190」なる値が設定されている。
ここで、比較器33cは、カウンタ33bのカウント値が199以上のときLレベルを出力し、比較器33dは、カウンタ33bのカウント値が20未満のときHレベルを出力し、比較器33eは、カウンタ33bのカウント値が190未満のときHレベルを出力するように動作する。
そして、比較器33cの出力は、カウンタ33fに供給されてアップカウントされる。このカウンタ33fは、比較器33cの出力がLレベルからHレベルに立上がったとき、つまり、カウンタ33bのカウント値が199から0になったとき+1されるもので、0〜10を繰り返し循環カウントしている。
このカウンタ33fのカウント値は、比較器33gの一方の入力端に供給されている。この比較器33gの他方の入力端には、「1〜7」なる値が設定されている。そして、この比較器33gは、カウンタ33fのカウント値が1〜7のときHレベルを出力するように動作する。
その後、比較器33d,33gの各出力は、アンド回路33hに供給される。これにより、アンド回路33hからは、立上がりがEEPROM22に与えるクロックの1周期に等しい周期を有し、カウンタ33fのカウント値が1〜7のときに、カウンタ33bのカウント値が0以上で20未満のときHレベルとなる信号が出力される。
また、比較器33e,33gの各出力は、アンド回路33iに供給される。これにより、アンド回路33iからは、立上がりがEEPROM22に与えるクロックの1周期に等しい周期を有し、カウンタ33fのカウント値が8,9,10,0のときに、カウンタ33bのカウント値が0以上で190未満のときHレベルとなる信号が出力される。そして、各アンド回路33h,33iの出力がオア回路33jで論理加算されることにより制御信号が生成され、出力端子33kから取り出されるようになる。
ここで、図8(a)は、本来、EEPROM22に与えるロード信号を示し、同図(b)は、本来、EEPROM22に与えるクロックを示している。肝要な点は、クロックが一定の周期で立上がっている点と、このクロックの7周期分に渡ってロード信号がLレベルになっていることである。つまり、このような形態のクロックとロード信号とをEEPROM22に与える必要があるということである。
図7に示した信号生成部33によれば、図8(c)に示すように、カウンタ33fのカウント値が1〜7の期間にカウンタ33bのカウント値が0以上で20未満のときHレベルとなる信号と、カウンタ33fのカウント値が8,9,10,0の期間にカウンタ33bのカウント値が0以上で190未満のときHレベルとなる信号とを論理加算した、立上がりがEEPROM22に与えるクロックの1周期に等しい周期を有する制御信号が生成される。なお、図8(c)に記載した数字は、カウンタ33bのカウント値を示している。
図9は、カメラヘッド11の信号生成部23の一例を示しており、図10示すタイミング図とともに説明する。なお、図10(a)〜(d)は、図9の(a)〜(d)点のタイミングを示している。すなわち、入力端子23aには、図10(a)に示すような制御信号[CCU12から供給されたもので、図8(c)に示したものと同じ]が供給される。
この入力端子23aに供給された制御信号は、抵抗R1及びコンデンサC1よりなる積分回路23bによって積分されることにより、図10(b)に実線で示すように、制御信号のHレベル期間の長い領域の出力レベルが、制御信号のLレベル期間の長い領域の出力レベルよりも高くなる信号に変換される。
そして、この積分回路23bの出力信号は、バッファ23cに供給される。このバッファ23cは、入力された信号を、図10(b)に一点鎖線で示すしきい値レベルとレベル比較することにより、図10(c)に示すような2値信号に整形し、ラッチ回路23dに供給している。
このラッチ回路23dは、バッファ23cから供給された信号を、入力端子23aに供給された制御信号の立下りでラッチする。これにより、図10(d)に示すように、制御信号の7周期分に渡ってLレベルとなるロード信号が生成され、出力端子23eを介してEEPROM22に供給されるようになる。この場合、ラッチ回路23dでは、バッファ23cから供給された信号を、制御信号の立下りよりも数ns遅延してラッチすることになるが、ロード信号としては何ら問題のないことである。
また、前述したように、制御信号の立上がり周期は、EEPROM22に与えるクロックの1周期に等しいので、入力端子23aに供給された制御信号をバッファ23fに供給するだけでクロックが生成され、出力端子23gを介してEEPROM22に供給されるようになる。
なお、この発明は上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形して具体化することができる。また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
この発明の実施の形態を示すもので、ヘッド分離型カメラの全体的な構成を説明するために示すブロック構成図。 同実施の形態におけるヘッド分離型カメラのカメラヘッド側の動作を説明するために示すタイミング図。 同実施の形態におけるヘッド分離型カメラのCCUが備える信号生成部の一例を説明するために示すブロック構成図。 同実施の形態におけるヘッド分離型カメラのCCUが備える信号生成部の動作を説明するために示すタイミング図。 同実施の形態におけるヘッド分離型カメラのカメラヘッドが備える信号変換部の一例を説明するために示すブロック構成図。 同実施の形態におけるヘッド分離型カメラのカメラヘッドが備える信号変換部の動作を説明するために示すタイミング図。 同実施の形態におけるヘッド分離型カメラのCCUが備える他の信号生成部の一例を説明するために示すブロック構成図。 同実施の形態におけるヘッド分離型カメラのCCUが備える他の信号生成部の動作を説明するために示すタイミング図。 同実施の形態におけるヘッド分離型カメラのカメラヘッドが備える信号生成部の一例を説明するために示すブロック構成図。 同実施の形態におけるヘッド分離型カメラのカメラヘッドが備える信号生成部の動作を説明するために示すタイミング図。
符号の説明
11…カメラヘッド、12…CCU、13…カメラケーブル、14…CCD、15…CCD駆動制御部、16…入力端子、17…入力端子、18…入力端子、19…信号変換部、20…CDS回路、21…出力端子、22…EEPROM、23…信号生成部、24…入出力端子、25…入力端子、26…制御部、27…入力端子、28…タイミング生成部、29…出力端子、30…出力端子、31…信号生成部、32…出力端子、33…信号生成部、34…出力端子、35…入出力端子、36…入力端子、37…A/D変換部、38…映像処理部、39…D/A変換部、40…出力端子。

Claims (8)

  1. 固体撮像素子を備えたカメラヘッドとカメラコントロールユニットとをカメラケーブルで接続し、前記カメラコントロールユニットで生成され前記カメラケーブルを介して供給される制御信号に基づいて、前記カメラヘッドが前記固体撮像素子に与えるフィールドシフトパルスを生成するようにしたヘッド分離型カメラ装置であって、
    前記カメラコントロールユニットは、フレーム周期で第1の極性から第2の極性に反転され、かつ、第2の極性に反転されてから再び第1の極性に反転されるまでの期間が、前記フィールドシフトパルスの発生タイミングを含まない第1の期間と、当該第1の期間よりも長く前記フィールドシフトパルスの発生タイミングを含んでそのマスクを指示する第2の期間とに選択的に設定される制御信号を生成する第1の生成手段を備え、
    前記カメラケーブルは、前記カメラコントロールユニットの第1の生成手段で生成された前記制御信号を前記カメラヘッドに伝送するための1本の信号ラインを備え、
    前記カメラヘッドは、前記カメラケーブルを介して供給された制御信号のうち、第2の極性に反転されてから再び第1の極性に反転されるまでの期間が第1の期間に設定されているフレームに対応する期間に、前記フィールドシフトパルスを発生する第2の生成手段を備えることを特徴とするヘッド分離型カメラ装置。
  2. 前記第1の生成手段は、
    一定周期のクロックをフレーム周期で循環カウントする第1のカウンタと、
    前記第1のカウンタのカウント値を前記第1の期間の開始タイミングに対応する値と比較した比較結果と、前記第1のカウンタのカウント値を前記第1の期間の終了タイミングに対応する値と比較した比較結果との論理積をとる第1の演算手段と、
    前記第1のカウンタのカウント値を前記第2の期間の終了タイミングに対応する値と比較した比較結果と、フレーム周期で第1の極性と第2の極性とに交互に反転されるマスク信号との論理積をとる第2の演算手段と、
    前記第1の演算手段の出力と前記第2の演算手段の出力との論理積をとることにより、前記制御信号を生成する第3の演算手段とを具備することを特徴とする請求項1記載のヘッド分離型カメラ装置。
  3. 前記第2の生成手段は、
    一定周期のクロックをフレーム周期で循環カウントする第2のカウンタと、
    前記第2のカウンタのカウント値を前記フィールドシフトパルスの発生タイミングに対応させて予め設定された基準値と比較することにより、前記制御信号が第2の極性に反転された時点から所定期間経過後に前記フィールドシフトパルスを発生させる第演算手段と、
    前記第演算手段から出力されるフィールドシフトパルスを、前記制御信号の第2の期間に対応する信号でマスクする第の演算手段とを具備することを特徴とする請求項1または2記載のヘッド分離型カメラ装置。
  4. 固体撮像素子を備えたカメラヘッドとカメラコントロールユニットとをカメラケーブルで接続し、前記カメラコントロールユニットで生成され前記カメラケーブルを介して供給される制御信号に基づいて、前記カメラヘッドが前記固体撮像素子に与えるフィールドシフトパルスを生成するようにしたヘッド分離型カメラ装置の制御方法であって、
    前記カメラコントロールユニットは、フレーム周期で第1の極性から第2の極性に反転され、かつ、第2の極性に反転されてから再び第1の極性に反転されるまでの期間が、前記フレーム内におけるフィールドシフトパルスの発生タイミングを含まない第1の期間と、当該第1の期間よりも長く前記フレーム内におけるフィールドシフトパルスの発生タイミングを含んでそのマスクを指示する第2の期間とに選択的に設定される制御信号を生成し、
    前記カメラケーブルは、前記カメラコントロールユニットで生成された前記制御信号を1本の信号ラインで前記カメラヘッドに伝送し、
    前記カメラヘッドは、前記カメラケーブルを介して供給された制御信号のうち、第2の極性に反転されてから再び第1の極性に反転されるまでの期間が第1の期間に設定されているフレームに対応する期間に、前記フィールドシフトパルスを発生することを特徴とするヘッド分離型カメラ装置の制御方法。
  5. 自己に固有な各種調整用の情報を記憶した情報記憶部を有するカメラヘッドとカメラコントロールユニットとをカメラケーブルで接続し、前記カメラコントロールユニットで生成され前記カメラケーブルを介して供給される制御信号に基づいて、前記カメラヘッドが前記情報記憶部に与える第1のクロック及びロード信号を生成するようにしたヘッド分離型カメラ装置であって、
    前記カメラコントロールユニットは、前記第1のクロックの周期で第1の極性から第2の極性に反転され、かつ、第2の極性に反転されてから再び第1の極性に反転されるまでの期間が、前記ロード信号の第1の極性に対応する期間は第1の期間に設定され、前記ロード信号の第2の極性に対応する期間は前記第1の期間よりも長い第2の期間に設定される制御信号を生成する第1の生成手段を備え、
    前記カメラケーブルは、前記カメラコントロールユニットの第1の生成手段で生成された前記制御信号を前記カメラヘッドに伝送するための1本の信号ラインを備え、
    前記カメラヘッドは、前記カメラケーブルを介して供給された制御信号の第1の極性から第2の極性への反転時点を前記第1のクロックとして前記情報記憶部に与えるとともに、前記制御信号を積分しその第1の期間に得られるレベルと第2の期間に得られるレベルとによって第1の極性と第2の極性とが判別された前記ロード信号を生成して前記情報記憶部に与える第2の生成手段を備えることを特徴とするヘッド分離型カメラ装置。
  6. 前記第1の生成手段は、
    前記第1のクロックよりも周期の短い一定周期の第2のクロックを第1のクロック周期で循環カウントする第1のカウンタと、
    前記第1のクロックの周期を前記ロード信号の周期で循環カウントし、そのカウント値が前記ロード信号の第1の極性に対応する期間と前記ロード信号の第2の極性に対応する期間とで、それぞれ異なる極性の信号を出力する第1の演算手段と、
    前記第1の演算手段の出力と、前記第1のカウンタのカウント値を前記第1の期間の終了タイミングに対応する値と比較した比較結果との論理積をとる第2の演算手段と、
    前記第1の演算手段の出力と、前記第1のカウンタのカウント値を前記第2の期間の終了タイミングに対応する値と比較した比較結果との論理積をとる第3の演算手段と、
    前記第2の演算手段の出力と前記第3の演算手段の出力との論理和をとることにより、前記制御信号を生成する第4の演算手段とを具備することを特徴とする請求項5記載のヘッド分離型カメラ装置。
  7. 前記第2の生成手段は、
    前記制御信号の第1の極性から第2の極性への反転時点を示す信号を生成し前記第1のクロックとして前記情報記憶部に与える第演算手段と、
    前記制御信号を積分する積分手段と、
    前記積分手段から出力される信号のレベルを予め設定されたしきい値レベルとレベル比較して2値信号を生成する第演算手段と、
    前記第演算手段から出力される2値信号を前記制御信号に同期してラッチすることにより、前記ロード信号を生成する第7の演算手段とを具備することを特徴とする請求項5または6記載のヘッド分離型カメラ装置。
  8. 自己に固有な各種調整用の情報を記憶した情報記憶部を有するカメラヘッドとカメラコントロールユニットとをカメラケーブルで接続し、前記カメラコントロールユニットで生成され前記カメラケーブルを介して供給される制御信号に基づいて、前記カメラヘッドが前記情報記憶部に与える第1のクロック及びロード信号を生成するようにしたヘッド分離型カメラ装置の制御方法であって、
    前記カメラコントロールユニットは、前記第1のクロックの周期で第1の極性から第2の極性に反転され、かつ、第2の極性に反転されてから再び第1の極性に反転されるまでの期間が、前記ロード信号の第1の極性に対応する期間は第1の期間に設定され、前記ロード信号の第2の極性に対応する期間は前記第1の期間よりも長い第2の期間に設定される制御信号を生成し、
    前記カメラケーブルは、前記カメラコントロールユニットで生成された前記制御信号を1本の信号ラインで前記カメラヘッドに伝送し、
    前記カメラヘッドは、前記カメラケーブルを介して供給された制御信号の第1の極性から第2の極性への反転時点を前記第1のクロックとして前記情報記憶部に与えるとともに、前記制御信号を積分しその第1の期間に得られるレベルと第2の期間に得られるレベルとによって第1の極性と第2の極性とが判別された前記ロード信号を生成して前記情報記憶部に与えることを特徴とするヘッド分離型カメラ装置の制御方法。
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