JP4834219B2 - アテローム硬化症の予防および/または治療のための組成物 - Google Patents

アテローム硬化症の予防および/または治療のための組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4834219B2
JP4834219B2 JP2000573378A JP2000573378A JP4834219B2 JP 4834219 B2 JP4834219 B2 JP 4834219B2 JP 2000573378 A JP2000573378 A JP 2000573378A JP 2000573378 A JP2000573378 A JP 2000573378A JP 4834219 B2 JP4834219 B2 JP 4834219B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ldl
atherosclerosis
hsp
mice
density lipoprotein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000573378A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002526416A (ja
Inventor
イェフダ ショーンフェルド,
ドロール ハラッツ,
ヤコブ ジョージ,
Original Assignee
ヴァスキュラー バイオジェニックス リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヴァスキュラー バイオジェニックス リミテッド filed Critical ヴァスキュラー バイオジェニックス リミテッド
Publication of JP2002526416A publication Critical patent/JP2002526416A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4834219B2 publication Critical patent/JP4834219B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/02Peptides of undefined number of amino acids; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/1703Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • A61K38/1709Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Marine Sciences & Fisheries (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【0001】
技術分野
本発明は、アテローム硬化症を予防および/または治療するための経口免疫寛容誘発性組成物に関する。
【0002】
背景技術
アテローム硬化症およびその臨床続発症は罹患率および死亡率の点で西洋社会にとっても最も危険な傷害の1つである。従って、その早期無痛性進行を遅延もしくは停止させる手段を提供することを目的として原因病理を調査するために広大な努力が費やされてきたことは驚くに当たらない。まだ明確な解答は存在していないが、以前に脂質平衡の調節障害に関して推測されたようにアテローム斑を発生させる原因となるのが1つの単独メカニズムだけではないことは明らかになりつつある。
【0003】
医師らは身体の様々な部分における動脈の閉塞を生じさせる組織病理学的プロセスを定義するためにアテローム硬化症という表現を使用する。動脈の閉塞は、循環から輸送された大量の脂肪で徐々に充填されつつある様々な起源の種々の細胞の蓄積によって惹起される。主として“悪玉”コレステロールである低密度リポタンパク質(LDL)から構成される脂肪は、血管壁に沈着する主要物質である。アテローム硬化症の後期においては、脂質充填帯域にはカルシウムが蓄積し始める。カルシウムの沈着は動脈をより剛性にかつより低柔軟性にさせるので、それによって結局は“動脈の硬化症”(アテローム硬化症)のよく知られた発現につながる外観であるそれらの“石のような”外観を惹起する。関係する動脈が心臓への血流を遮断すると、人は‘心臓発作’に襲われる:脳動脈が閉塞すると、その人は脳卒中を経験する。四肢への動脈が狭くなると、その結果として重度の疼痛や身体運動能の低下が発生し、さらにもしかすると手足の切断が必要になる。
【0004】
上記の疾患の進行は多年に渡って検出することができず、進行した段階にしか発現しないことは明白である。これらの発現が検出可能になったときには、疾患が進行期にあるために、治療を行うのは極めて困難になる。
【0005】
上記のように、アテローム硬化症は血管の壁における脂肪の沈着の結果であり、それによってアテローム斑の層を作り出す。前記層は生きている器官への血液の流れを塞ぎ、それによって脳血管障害、心筋梗塞または末梢血管疾患を引き起こす。この状態の急速な進行に対して知られているリスク因子には、高血圧、糖尿病、肥満、喫煙および運動不足が含まれる。
【0006】
近年の試験では、例えばサイトメガロウイルス(CMV)、エプスタイン・バーウイルス(EBV)およびクラミジア肺炎のような感染因子もまたアテローム硬化症の進行に関係している可能性があることが明らかになっている。上記は血管閉塞や再狭窄と抗CMV抗原に対する自己抗体力価との相関関係、またはアテローム斑中での感染性微粒子の発見に加えて、アテローム硬化症と歯肉炎を結び付けることによって証明されてきた。
【0007】
最近10年間には、アテローム硬化症が有意な感染性自己免疫的性質を有するという理論を支持する一連の証拠が積み重ねられてきた。
【0008】
自己免疫疾患においては、免疫系は攻撃してくる外部侵入者に加えて自分の身体成分(自己抗原)を攻撃する。自己免疫疾患は自己抗体媒介性または細胞媒介性疾患に分類される。典型的な自己抗体媒介性自己免疫疾患は、重症筋無力症および特発性血小板減少性紫斑病(ITP)であり、典型的な細胞媒介性疾患は橋本甲状腺炎およびI型糖尿病である。
【0009】
アテローム硬化症における免疫ネットワークの関与
免疫媒介性プロセスがアテローム硬化性病変内に広く行き渡るという認識は極めて早期においてリンパ球およびマクロファージ、つまり脂肪線条が一貫して観察されることから生じた。早期病変ではCD4+細胞が優勢な集団(残りはCD8+細胞)を含有するこれらのリンパ球がマクロファージよりはるかに多量に発見されたが、より進行した病変ではこの比率が逆転する傾向を示す。これらの発見は、それらが可能性のある抗原に対する一次免疫感作を反映しているのか、あるいはまたそれらが以前に誘発された局所的組織損傷の単なる随伴現象として存在するのかについての疑問を引き起こした。早期斑へのこれらの炎症性細胞の補充現象の原因となる因子とは無関係に、それらはMHCクラスII HLA−DRおよびインターロイキン(IL)レセプター並びに白血球共通抗原(CD45R0)および超遅延活性化抗原1(VLA−1)インテグリンの随伴発現によって現れる活性化状態を示していると思われる。
【0010】
アテローム硬化性病変の早期における進行中の炎症反応は、局所細胞(すなわち、内皮細胞、マクロファージ、平滑筋細胞および炎症性細胞)による様々なサイトカイン類の産生をもたらす一次開始事象であるか、またはこの反応が危険なプロセスに向かう身体の防衛免疫系の形のいずれかである可能性がある。常在型細胞によってアップレギュレートされることが証明されているサイトカイン類にはTNF−α、IL−1、IL−2、IL−6、IL−8、IFN−γおよび単球化学誘導物質ペプチド−1(MCP−1)が含まれる。アテローム斑内のすべての細胞成分によって発現される血小板由来成長因子(PDGF)もまた過剰発現されることが証明されており、従ってもしかすると有糸分裂誘発性かつ化学走化性因子の形での共刺激支援によって先在する炎症反応を強化する可能性がある。極めて近年に、Uyemura K,Demer LL,Castle SC et al. Cross regulatory roles of IL−12 and IL−10 in atherosclerosis(アテローム硬化症におけるIL−12およびIL−10の交差調節の役割). J Clin Invest 1996 97;2130−2138は、正常な動脈と比較してIL−4 mRNAは発現しないがIFN−γが強力に発現することによって実証されたヒトのアテローム硬化性病変における1型T細胞サイトカインパターンを解明した。さらにその上、主として活性化単球およびTh1サイトカインパターンの選択的誘導物質によって産生するT細胞成長因子であるIL−12は、その主要ヘテロ二量体形であるp70およびp40(その優勢誘導タンパク質)mRNAの豊富さによって明らかなように、病変内で過剰発現することが発見された。
【0011】
アテローム斑内で細胞免疫系が優勢であることについての強力な証拠に類似して、さらにまた局所体液性免疫系の関与を支持する豊富なデータも存在する。従って、常在型マクロファージ内のC3bおよびC3Biレセプターの強化発現に加えて、斑内での免疫グロブリンと補体成分の沈着が証明されている。
【0012】
アテローム硬化症の進行に免疫媒介性炎症が寄与することに関する貴重な手がかりは動物モデルによってもたらされる。従って、免疫低下マウス(クラスI MHC欠損)は免疫コンピテントマウスよりも進行性のアテローム硬化症を発生する傾向があると思われる。さらに、IL−2転写の強力なサプレッサーであるシクロスポリンA用いたC57BL/6マウス(Emeson EE,Shen ML. Accelerated atherosclerosis in hyperlipidemic C57BL/6 mice treated with cyclosporin A(シクロスポリンAを用いて処理された高脂血症性C57BL/6マウスにおける進行性アテローム硬化症). Am J Pathol 1993;142:1906−1915)およびNew−Zealand White系ウサギ(Roselaar SE,Schonfeld G,Daugherty A. Enhanced development of atherosclerosis in cholesterol fed rabbits by supprssion of cell mediated immunity(細胞媒介性免疫の抑制によるコレステロール飼養ウサギにおける増強されたアテローム硬化症の発生). J Clin Invest 1995; 96: 1389−1394)の処理は“通常の”リポタンパク質“負荷”下でアテローム硬化症を有意に増大させた。後者の研究はアテローム斑内に居座りつづける炎症プロセスに対抗するときに関与するような免疫系の可能性のある役割についての洞察を提供する可能性がある。
【0013】
アテローム硬化症は古典的自己免疫疾患ではないが、例えば血管を閉塞させる斑の産生のようなその発現の一部は免疫系作用に関連している可能性がある。古典的自己免疫疾患においては、免疫系に攻撃される自己抗原を極めて明快に定義することができ、免疫系に属していてリンパ球と呼ばれる自己抗原(自己抗体または細胞)を攻撃する免疫系の一部を定義することができる。特に、免疫系のこれらの構成要素の受身伝達によって健常な動物において疾患を誘発することができること、またはヒトの場合には疾患が病気の妊婦から彼女の子孫へ移される可能性があることを証明することができる。上記のうちの多数はアテローム硬化症においては一般的ではない。さらに、この疾患は確実に例えば高血圧、糖尿病、運動不足、喫煙およびその他のような共通リスク因子を有しており、この疾患は高齢者に大きな影響を与え、古典的自己免疫疾患とは相違する遺伝的優勢を有している。
【0014】
経口寛容を誘発するプロセスは、アレルギー反応を減少させるために今世紀の初頭以降知られてきている。アレルギー患者に低用量の既知のアレルゲンを投与すると、身体の免疫寛容が回復してアレルギー反応が発生しなくなった。
【0015】
自己免疫疾患における経口寛容
自己免疫疾患においては、経口寛容は自己免疫疾患における免疫反応を鈍くすることを説明するために使用される用語である。動物に‘原因と見なされた’抗原を投与することによって産生する寛容化は免疫応答への‘麻痺させる’作用のために疾患の発生を排除することができる。本発明の発明者らは最近、ヒトβ2GP1をこの分子による免疫の前に経口投与すると抗リン脂質(APS)同等症候群の改善が生じることを証明した。
【0016】
経口寛容は、自己抗原に対する免疫反応が実施され、自己抗原に対する免疫系の寛容を回復させる必要がある自己免疫疾患の分野において適応されてきた。これは低用量の自己抗原を被験者に投与することによって実施された。これまでのところ、経口寛容の回復は数種の動物モデルについて報告されている。その中には被験動物に各々コラーゲンおよびHSP−65を投与することによってアジュバント関節炎およびコラーゲン関節炎を防止することに加えて、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)と呼ばれる神経膜からのタンパク質を被験動物に投与することによって多発性硬化症(MS)と同等である実験的アレルギー性脳脊髄炎(EAE)の発生を防止することが含まれる。Autoimmuneと称するボストンに所在する会社は、糖尿病、多発性硬化症、慢性関節リウマチおよびブドウ膜炎を防止するためのヒトを対象とした数種の実験を実施している。ヒトを対象とした実験の結果は非ヒト動物を対象とした実験に比べて印象的ではないが、しかし関節炎の防止に関しては成功が得られている。
【0017】
抗原成分
A. 酸化低密度リポタンパク質
LDLはアポリポタンパク質B、中性および極性脂質並びに親油性抗酸化剤(ビタミンEおよびβカロチン)を含む高分子量タンパク質の複合体である。天然分子内(分離B領域内)でのネオエピトープ類の形成を伴うLDLの酸化変性はマクロファージ上でのスカベンジャーレセプターによるその認識をもたらす。アテローム斑内のすべての細胞成分(すなわち、内皮細胞、マクロファージ、平滑筋細胞、リンパ球)が様々な程度のLDL酸化の産生とともに脂質過酸化を強化できることはあり得るが、それでも各々の相対寄与は未だ決定されていない。これらの細胞の正確な役割とは無関係に、血管壁のレベルでの酸化力と抗酸化力の間の平衡がその後の有害作用を伴うOx LDLへの曝露の度合いを決定するのであろうと思われる。Ox LDLは例えばリソホスファチジルコリン(LPC)のような活性誘導体を有しており、さらに分子量がより少ないにもかかわらず、それでもその生物学的活性の一部を保持している。
【0018】
リソホスファチジルコリン(LPC)はヒトのアテローム斑において発現される。これはアテローム発生の第1ステップを誘発できる活性な生物学的物質である。実際に、これはOx LDLよりはるかに強力でさえある。
【0019】
Ox LDLおよびその副産物がin−vivoおよびin−vitroでの斑の発生に及ぼす全体的影響は本発明の範囲をはるかに越えているが、Ox LDLと免疫系の間のよく知られている関係を述べておくことは重要である。
【0020】
Ox LDLがT−細胞および単球に対して化学走化性であることは知られている。Ox LDLおよびその副産物はさらにまた、どれもが強力な成長刺激物質である例えば単球化学走化性因子1のような因子の発現、コロニー刺激因子の分泌および血小板活性化特性を誘発することが知られている。
【0021】
アテローム硬化症における細胞免疫反応の積極的な関与は近年、刺激物質としてのOx LDLに反応した斑クローン内でCD4+を単離したStemme S,Faber B,Holm J. T lymphocytes from human atherosclerotic plaques recognize oxidiezed low density lipoprotein(ヒトアテローム斑からのTリンパ球は酸化低密度リポタンパク質を認識する). Proc Natl Acad Sci USA 1995;92:3893−97によって立証されている。Ox LDLに対応するクローン(27種中の4種)はIL−4ではなくむしろ主としてインターフェロン−γを産生した。上記のT細胞クローンが刺激性の強力なイムノゲン(Ox LDL)を含む細胞免疫系との単なる接触を意味するのかどうか、またはこの反応が明白に無痛性アテローム硬化性プロセスと戦う手段を提供するのかについての判定はまだ行われていない。
【0022】
体液性メカニズムの関与に関するデータおよびそれらの意味はさらに多く議論の余地がある。幾つかの報告はOx LDLに対する抗体レベル上昇をアテローム硬化症の進行(頸動脈狭窄の程度、末梢血管疾患の重症度等によって現れる)と関連付けている。しかし、これらのデータは他の科学者によっては再現されなかった。それはおそらくLDLに対する抗体を測定するために使用されたアッセイ法に関して標準化が欠如していたためである。いずれの場合においても、アテローム斑内の免疫複合体の形状でのOx LDL抗体の存在に関しては意見の一致が見られると思われるが、この発見の真の重要性はまだ確立されていない。
【0023】
Ox LDLに対する抗体は、リポタンパク質代謝において活性な役割を果たすと仮説が立てられている。そこで、Ox LDLの免疫複合体およびその対応する抗体はOx LDLと比較して懸濁液中においてマクロファージによってより効率的に取り込まれることは知られている。アテローム硬化症の病因に関するこの一貫した発見から結論を引き出すことはできないが、それはマクロファージによるOx LDLの取り込みの加速が有益であるのか有害であるのかという問題がまだ解決されていないためである。
【0024】
アテローム発生における体液性免疫系の有意性に関する重要なデータは動物モデルによってもたらされる。相同酸化LDLによるLDLレセプター欠損ラビットの過剰免疫は高レベルの抗Ox LDL抗体の産生を生じさせ、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)を用いて過剰免疫された対照群と比較してアテローム硬化性病変の程度における有意な減少と結び付いていたことが発見されている。アテローム斑形成の減少はさらにまた抗コレステロール抗体の付随産生を伴うコレステロールリッチなリポソームによるウサギの免疫によっても達成されたが、この作用には超低密度リポタンパク質コレステロールレベルの35%低下が付随した。本発明の発明者らは、アポEノックアウトマウスにおいて相同Ox LDLによる繰り返し免疫が抗Ox LDL抗体の産生およびアテローム硬化症の減少を生じさせることを証明した。
【0025】
B. 熱ショックタンパク質(HSP)60/65
最終的にアテローム硬化症の増強を生じさせる炎症性病変の開始および永続化に対する追加の主要抗原成分は60Kdの熱ショックタンパク質である。このミトコンドリアタンパク質は様々な種間で高度の配列相同性を示す約24種のタンパク質から構成されるHSPファミリーのメンバーである。これらのタンパク質は、それらの名称が意味するようにフリーラジカル、熱、機械的剪断応力、感染症、サイトカインその他への曝露を含む種々のストレスの多い傷害へ反応してアップレギュレートされる。HSPの目的論的重要性は、ストレスの多い刺激によって沈殿した細胞タンパク質の変性に対するそれらの保護的役割から生じる。この役割は分子‘シャペロン(chaperones)’としてのそれらの名称をもたらした。しかし、これらのHSPの外見上は好都合な作用はもろ刃の剣である可能性がある。なぜならそれらの過剰発現は、一定条件下では自己免疫反応を促進し、その結果として組織損傷を引き起こす可能性があるからである。HSP免疫媒介性損傷の原因となる機序は完全には理解されていないが、隠れたネオエピトープ類が免疫系に曝露させられ、免疫系がもはやネオエピトープ類をそれらのアップレギュレート後の‘自己’とは見なさないことが推定されている。あるいはまた、‘異物’HSPと自己の構造に対する免疫攻撃を誘発するように機能する感染後に導入された自己HSPとの間の交差反応が存在することが提案された。
【0026】
HSP 60はHSP 65とともに、上記のHSPファミリー内で個別“クラス”を構成する別個のタンパク質であり、in−vivoにサブセットのタンパク質を包み込むための隔離環境を提供する。
【0027】
哺乳類HSP 60と細菌HSP 65との間には類似性が存在しており、それは宿主の免疫エフェクターによる交差認識を可能にする。
【0028】
自己免疫にHSPが関与していることについての支持は、数種の自己免疫疾患における強化自己抗体並びにHSP 60/65に対する細胞応答を証明する試験によって提供されている。
【0029】
HSP 65とアテローム硬化症とのつながりは、最初は1990年代初期におけるGeorg Wickの研究グループによって実施された先駆的研究(Xu Q,Dietrich H,Steiner HJ & al. Induction of arteriosclerosis in normocholesterolemic mice rabbits by immunization with heat shock protein 65(熱ショックタンパク質65を用いた免疫による正常コレステロール血症性マウスおよびウサギにおけるアテローム硬化症の誘発).Arteriosclerosis Thrombosis 1992;12:789−799)に続いて提起された。彼らは、免疫に使用される調製物が完全フロイントアジュバント(CFA)を含有している場合には、種々の抗原を用いて免疫されたウサギがアテローム硬化症を発生することを発見した。CFAの主要成分はその主要成分がHSP−65である熱で死滅させられた結核菌(mycobacterium tuberculosis)であるので、彼らはこの成分に対する免疫反応がアテローム硬化症の発生を導いたのであると結論した。この仮説は、動物が引続いてHSP−65だけを用いて免疫されて顕著なアテローム硬化症を示したときに確証された。ここでリポタンパク質プロフィールに関してグループ間で有意差が認められないということを強調しておかなければならない。後になってWickの研究グループによって実施された追加の研究は、アテローム硬化症を発生するように誘発されたウサギの病変から抽出されたT細胞は各動物からの末梢血と比較してHSP−65を過剰発現することが発見され、従ってこれはストレスのかかった動脈血管の近くでの局所的かつ限局的な免疫反応を証明していることを明らかにした。本発明の発明者らは、HSP−65(または結核菌)によるナイーブ(実験未使用)マウスの免疫が脂肪線条形成の加速を生じさせることを証明することによってWickの発見を強化した。
【0030】
これらの発見はさらに、HSP−65に応答した体液性免疫メカニズムの関与がアテローム硬化症に罹っている患者において観察されたときに実証された。そこで、高レベルの抗HSP 65抗体と超音波検査によって評価された健常者のスクリーンにおける頸動脈狭小化の程度との相関関係が確立されている。
【0031】
これらの発見は近年、HSP−60/65が培養内皮細胞に及ぼす影響を評価するために設計されたin−vitroアッセイによって強化された。その結果、内皮細胞をHSP 65と一緒に培養すると濃度および時間依存性である単球および顆粒球への付着性を誘発することが証明されている。さらにその上、この作用が内皮細胞E−セレクチン(C62E)、血管細胞付着分子−1(CD106)および細胞内付着分子−1(CD54)の過剰発現によって媒介されることが証明されている。
【0032】
アテローム硬化症における自己抗原成分としてのリン脂質およびβGP1
本発明の発明者らは、ヒト抗カルジオリピン抗体(aCL)を用いた免疫によるLDL−レセプターノックアウトマウスにおける抗カルジオリピンの産生が早期アテローム硬化症の加速を生じさせることを発見した。この観察はアテローム硬化症における抗カルジオリピン抗体の可能性のある前アテローム発生性役割に関して蓄積されてきた付随的データと一致している。
【0033】
βGP1は、自己免疫疾患を有する患者からのaCLの標的であると証明された分子である。抗βGP1抗体は、実験的APSを生じさせ、内皮細胞および血小板を活性化させることが証明されている。本発明の発明者らは、βGP1を用いて免疫されたトランスジェニックLDL−RD欠損マウスが各抗体を発生すること、およびCD4+細胞の局所的蓄積に付随して早期脂肪線条形成が増強されることを証明した。従って、βGP1はアテローム硬化症における自己免疫反応の自己抗原標的として役立つ可能性がある。
【0034】
動物およびヒト両方の疾患モデルにおいて自己抗原HSP 60−65およびOx LDLに対する自己抗体力価とアテローム硬化症のレベルとの間に相関関係が発見されている。Ox LDLは天然LDLの酸化によって身体内で産生し、アテローム硬化症の有害因子であると見なされている。前記毒素に反応して、抗Ox LDL抗体が産生する。βGP−1は凝固プロセスにおいて重要な役割を果たすヒト血液中の天然タンパク質であり、HSP 65は様々なストレス刺激の結果である。
【0035】
アテローム硬化症の発生に対して素因を有するマウス(LDL−Rノックアウトマウス)を用いて実施された実験において、マウスに低用量のOx LDLを投与することによってアテローム硬化症状態における30%の低下が証明された。
【0036】
さらにその上、アテローム硬化症の誘発に免疫系が関与しているという事実並びに免疫系(リンパ球および自己抗体)の明白な関与は、例えばOx LDL、HSP 60/65およびβGP1のような自己抗原を用いて経口寛容を誘発することによって疾患を操作する可能性を指摘している。
【0037】
米国特許第5,348,945号は、ストレス下の細胞もしくは組織における死亡率と戦う方法を開示している。この方法はその細胞もしくは組織の生存率を増大させるために効果的な量で細胞もしくは組織に熱ショックタンパク質70(HSP 70)を接触させるステップを含んでいる。この方法はアテローム硬化症、血管形成術後の再狭窄およびそうした治療が必要なヒトもしくは動物被験者における神経損傷と戦うときに使用できる可能性がある。薬学的に許容可能な調製物中に治療的に有効量のHSP70を含有する医薬組成物もまた開示されている。
【0038】
HSP 70およびHSP 60は約24種の高度に保存された熱ショックタンパク質からなるファミリーに属するが、これらは2つの完全に別個の特徴を表している。例えば、それらの作用機序はストレスの多い刺激からの保護を支配するときに協調して機能するとは思われない。
【0039】
HSP 70は、最初は熱曝露および例えば虚血性プレコンディショニングのようなその他のストレスの多い傷害中の顕著な誘発のために特許が付与された。実際に、トランスジェニック動物におけるHSP 70の過剰発現はストレスの多い危険からの保護と関連している。
【0040】
このため、米国特許第5,348,945号は本発明の主題を教示しても提案してもいない。
【0041】
発明の開示
従って、本発明によれば経口投与のための薬学的に許容可能な担体と組み合わせて変性低密度リポタンパク質、酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)、熱ショックタンパク質60/65(HSP 60/65)、β−糖タンパク質−1(βGP−1)、それらの機能的誘導体およびそれらの混合物からなる群から選択された有効成分を含有する、経口投与によってアテローム硬化症を予防および/または治療するための経口免疫寛容誘発性組成物が提供される。
【0042】
本発明のある好ましい実施態様では、経口投与のための薬学的に許容可能な担体と組み合わせて変性低密度リポタンパク質、酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)、熱ショックタンパク質60/65(HSP 60/65)、β−糖タンパク質−1(βGP−1)、それらの機能的誘導体およびそれらの混合物からなる群から選択された有効成分を含有する、経口投与によって心臓発作を予防および/または治療するための経口免疫寛容誘発性組成物が提供される。
【0043】
本発明のまた別の好ましい実施態様では、経口投与のための薬学的に許容可能な担体と組み合わせて変性低密度リポタンパク質、酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)、熱ショックタンパク質60/65(HSP 60/65)、β−糖タンパク質−1(βGP−1)、それらの機能的誘導体およびそれらの混合物からなる群から選択された有効成分を含有する、経口投与によって血管形成術後の再狭窄を予防および/または治療するための経口免疫寛容誘発性組成物が提供される。
【0044】
本発明のさらに別の好ましい実施態様では、経口投与のための薬学的に許容可能な担体と組み合わせて変性低密度リポタンパク質、酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)、熱ショックタンパク質60/65(HSP 60/65)、β−糖タンパク質−1(βGP−1)、それらの機能的誘導体およびそれらの混合物からなる群から選択された有効成分を含有する、経口投与によって脳卒中を予防および/または治療するための経口免疫寛容誘発性組成物が提供される。
【0045】
本発明のさらになお別の好ましい実施態様では、前記有効成分が変性低密度リポタンパク質であるか、または前記有効成分が酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)であるか、または前記有効成分が酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)の活性誘導体であるか、または前記有効成分が熱ショックタンパク質60/65(HSP 60/65)であるか、または前記有効成分がβ−糖タンパク質−1(βGP−1)である経口免疫寛容誘発性組成物が提供される。
【0046】
本発明は、前記活性誘導体がリソホスファチジルコリン(LPC)である経口免疫寛容誘発性組成物を提供する。
【0047】
本発明はさらにまた前記LDLがマロンジアルデヒドLDL(MDA−LDL)である経口免疫寛容誘発性組成物を提供する。
【0048】
本発明のまた別の態様では、経口投与のための薬学的に許容可能な担体と組み合わせて変性低密度リポタンパク質、酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)、熱ショックタンパク質60/65(HSP 60/65)、β−糖タンパク質−1(βGP−1)、それらの機能的誘導体およびそれらの混合物からなる群から選択された有効成分を含有する経口免疫寛容誘発性組成物を経口投与するステップを含有する、被験者におけるアテローム硬化症を予防および/または治療するための方法が提供される。
【0049】
本発明のある好ましい実施態様では、経口投与のための薬学的に許容可能な担体と組み合わせて変性低密度リポタンパク質、酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)、熱ショックタンパク質60/65(HSP 60/65)、β−糖タンパク質−1(βGP−1)、それらの機能的誘導体およびそれらの混合物からなる群から選択された有効成分を含有する経口免疫寛容誘発性組成物を経口投与するステップを含有する、被験者における心臓発作を予防および/または治療するための方法が提供される。
【0050】
本発明のまた別の好ましい実施態様では、経口投与のための薬学的に許容可能な担体と組み合わせて変性低密度リポタンパク質、酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)、熱ショックタンパク質60/65(HSP 60/65)、β−糖タンパク質−1(βGP−1)、それらの機能的誘導体およびそれらの混合物からなる群から選択された有効成分を含有する経口免疫寛容誘発性組成物を経口投与するステップを含有する、被験者における血管形成術後の再狭窄を予防および/または治療するための方法が提供される。
【0051】
本発明のさらになお別の好ましい実施態様では、経口投与のための薬学的に許容可能な担体と組み合わせて変性低密度リポタンパク質、酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)、熱ショックタンパク質60/65(HSP 60/65)、β−糖タンパク質−1(βGP−1)、それらの機能的誘導体およびそれらの混合物からなる群から選択された有効成分を含有する経口免疫寛容誘発性組成物を経口投与するステップを含有する、被験者における脳卒中を予防および/または治療するための方法が提供される。
【0052】
本発明のさらになお別の好ましい実施態様では、前記有効成分が変性低密度リポタンパク質であるか、または前記有効成分が酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)であるか、または前記有効成分が酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)の活性誘導体であるか、または前記有効成分が熱ショックタンパク質60/65(HSP 60/65)であるか、または前記有効成分がβ−糖タンパク質−1(βGP−1)である被験者におけるアテローム硬化症を予防および/または治療するための方法が提供される。
【0053】
本発明は、前記活性誘導体がリソホスファチジルコリン(LPC)である被験者におけるアテローム硬化症を予防および/または治療するための方法を提供する。
【0054】
本発明はさらにまた前記LDLがマロンジアルデヒドLDL(MDA−LDL)である被験者におけるアテローム硬化症を予防および/または治療するための方法を提供する。
【0055】
ここで使用する用語“機能的誘導体”は、可溶形態での標識タンパク質類、複合タンパク質類、融合キメラタンパク質類および精製レセプター類並びに前記タンパク質類のフラグメント、欠失および保存的置換を含むことが意図されている。
【0056】
マウスおよびウサギにおけるOx LDLの活性ワクチンがアテローム硬化症の発生を防止できるという証拠と組み合わせて、アテローム硬化症におけるOx LDLに対する免疫応答の存在およびOx LDLに対する反応と疾患の重症度との相関関係によって、本発明の発明者らはヒト被験者にOx LDLを投与することによる免疫寛容の誘発がアテローム硬化症進行率の低下を生じさせることができるという結論するに至った。ここで、経口投与による免疫寛容の誘発のメカニズムはおそらくサイトカインTGFβの刺激と産生および非特異的サプレッサーT細胞の発生によって媒介されるのであることを言及しておかなければならない。
【0057】
本発明の経口寛容化はバイスタンダード抑制作用を生じさせるように広がる可能性がある:つまりアテローム斑の近くで発生してその進行に寄与する他の(非抗原特異的)自己免疫(抗自己)反応を遮断する。
【0058】
ここで本発明の目的はタンパク質の展開を支援するために血清中における単なる上昇を達成することではなく寛容化を誘発するまたはHSP 65に対する免疫応答を麻痺させることであることを言及しておかなければならない。
【0059】
このため、ある態様では本発明は経口寛容、Ox LDLおよび一部には免疫因子によって惹起される疾患であるアテローム硬化症を結合している。Ox LDLはマウスおよびウサギにおいてOx LDL抗原の免疫反応(免疫寛容を誘発することとは対照的に)およびアテローム硬化症の状態における改善を誘発することが報告されている。これらの動物モデルにおいては、Ox LDLが経口投与を用いて実験されたことは報告されておらず、経口寛容については全く提案されていない。
【0060】
本発明に従った経口投与のための医薬組成物はそれ自体は知られている方法によって調製され、その投与は知られている経口投与方法によって行われる。
上述の疾患を治療するのに有効な量は疾患の性質及び重症度、及び哺乳動物の体重の如き通常の要因に依存する。
【0061】
経口投与のためには、有効成分は単位用量組成物の形状で投与されるのが好ましい。
【0062】
そうした組成物は、好ましくは混合によって調製され、錠剤、カプセル剤、経口液状調製物、粉末剤、顆粒剤その他の形状で経口投与のために適切に適合させられる。
【0063】
経口投与のための錠剤およびカプセル剤は、通常は単位用量で与えられ、さらに例えば結合剤、充填剤、希釈剤、錠剤化剤、潤滑剤、錠剤分解物質、着色料、人工香味料および湿潤剤のような従来型賦形剤を含有する。錠剤は技術においてよく知られた方法に従ってコーティングすることができる。
【0064】
使用するために適切な充填剤には、セルロース、マンニトール、ラクトースおよびその他の類似の物質が含まれる。適切な錠剤分解物質には、デンプン、ポリビニルピロリドンおよび例えばデンプングリコール酸ナトリウムのようなデンプン誘導体類が含まれる。適切な潤滑剤には、例えばステアリン酸マグネシウムが含まれる。適切な薬学的に許容可能な湿潤剤にはラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。
【0065】
これらの固形経口組成物は混合、充填または錠剤化の従来型方法によって調製することができる。有効物質をこれらの組成物全体に分布させるためには、大量の充填剤を使用して繰り返し混合作業を使用することができる。そうした作業は、もちろん技術において慣習的である。
【0066】
経口液状調製物は、例えば水性もしくは油性懸濁剤、溶液、乳濁剤、シロップ剤、またはエリキシル剤であってよく、または使用前に水もしくはその他の適切な賦形剤を用いて再構成するための乾燥製剤として与えられてもよい。そうした液状調製物は、例えばソルビトール、シロップ、メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸ゲルアルミニウムまたは硬化食用脂のような懸濁剤、例えばレクチン、モノオレイン酸ソルビタンもしくはアカシアのような乳化剤のような従来型添加剤;例えばアーモンド油、ヤシ油、例えばグリセリン、プロピレングリコールもしくはエチルアルコールのエステル類のような油性エステル類のような非水性賦形剤(食用脂を含んでいてよい);例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピルまたはソルビン酸のような保存料および必要な場合は従来型人工甘味料もしくは着色料を含有することができる。
【0067】
経口調製物にはさらにまた例えば腸溶コーティングを有する錠剤もしくは顆粒剤のような従来型徐放性調製物が含まれている。
【0068】
最良の実施態様の説明
本発明の態様をより完全に理解かつ認識できるように本発明を下記の実施例において一定の好ましい実施態様と結び付けて説明するが、本発明をこれらの特定実施態様に限定することは意図されていない。それどころか反対に、添付のクレームによって定義されるように本発明の範囲内に含まれるようなすべての代替物、変性物および等価物を含むことが意図されている。従って、好ましい実施態様を含む下記の実施例は、示されている詳細は例示するためおよび本発明の好ましい実施態様の具体的説明を行う目的でのみ記載されており、調製方法並びに本発明の原理および概念的態様の最も有用かつ容易に理解される説明となると考えられるものを提供するために呈示されていると理解すれば、本発明の実践を例証するために役立つであろう。
【0069】
材料および方法
実験動物
相同的組換えによって12週齢のLDL−RDマウス(C57BL/6J系と129Sv系との雑種)を作製する。マウスはJackson Laboratory(バーハーバー、メイン州)から購入する。LDL−RDマウスを使用するのは、それらが固形飼料で飼養される場合には高コレステロールレベル(ヒトの数値に類似する)を有しており、高脂肪食が与えられたときにのみアテローム硬化症を有意に発生するためである。LDL−RDマウスには重量で4.5%の脂肪(0.02%コレステロール)を含有する通常の固形飼料または1.25%コレステロール、7.5%カゼインおよび0.5%(重量で)コール酸ナトリウムを含有するアテローム発生食(Harlan、Teklad Premier Laboratory Diets、マディソン、ワイオミング州)のどちらかを与える。マウスは明暗各12時間のサイクルで維持し、飼料および水には任意に摂取できるようにさせる。
【0070】
LDLの分離、酸化および特性付け
リポタンパク質を分離するための血液は12時間の絶食後にEDTA(1mg/ml)中に収集する。LDL(密度=1.019−1.063g/l)はKbrを用いた密度調整後に50型ローターを使用して50,000rpm/minでの22時間の沈殿超遠心分離によって血漿から分離する。LDL沈殿物は超遠心分離によって洗浄し、pH7.4の0.15mol/L EDTAに対して透析し、凝集物を除去するためにアクロディスク(Acrodisc)フィルター(孔径0.22μm)を通過させ、さらに窒素下の暗所に保存する。
【0071】
LDLの酸化は前透析されたLDL(EDTAフリーPBS中のタンパク質1mg/ml)を硫酸銅(10μM)と一緒に37℃で24時間インキュベーションすることによって実施する。リポタンパク質の酸化は、脂質過酸化試験によってマロンジアルデヒド(MDA)等価物を測定するチオバルビツール酸反応物質(TBARS)の分析およびさらにリポタンパク質の共役ジエン含量の分析によっても確認する。
【0072】
抗Ox LDL抗体力価の測定
天然および銅酸化LDLの調製を実施する。96ウェルのポリスチレンプレート(Nunc Maxisorp、デンマーク)にOx LDL、天然LDL(PBS中で5μg/mlの濃度)またはPBSのいずれかを4℃で一晩塗布する。0.05%のTweenおよび0.001%のアプロチニン(Sigma、米国)を含有するPBSを用いて4回洗浄した後に、室温で2時間に渡って2%ウシ血清アルブミン(BSA)を用いてプレートをブロックする。血清画分は0.05%のTweenおよび0.2%のBSAを含有するPBS中で1:50に希釈する。さらに追加して一晩インキュベーションした後、プレートを洗浄し、アルカリホスファターゼ結合ヤギ抗マウスIgG(Jackson ImmunoResearch laboratory Inc.、米国)を添加し、室温で1時間かけて0.05%のTweenおよび0.2%のBSAを含有するPBS中で1:10,000に希釈する。多数回の洗浄後に、pH9.8の1mM MgClを含有する50mM炭酸塩緩衝液中の1mg/mlのp−ニトロフェニル−ホスフェート(Sigma)を基質として添加する。この反応は1MのNaOHを添加することによって30分後に停止させる。Titertek ELISAリーダー(S.L.T Laboratory Instruments,ウィーン、オーストリア)において波長405nmで色を読み取り、結果は405nmでのO.D.(光学密度)として表す。抗Ox LDL抗体の力価は天然LDLへの結合から得られた数値をOx LDLへの結合から得られた数値から差し引くことによって計算する。
【0073】
抗Ox LDL抗体の特異性を確認するため、およびアテローム硬化症における重要なイムノゲンであるHSPとの可能性のある交差反応性について検査するために阻害検定を実施する。Ox LDLへの最高結合の半分を生じさせるHSP−65免疫マウス血清の濃度を測定し、濃度を上昇させながら様々な阻害剤(すなわち、HSP−65、OxLDL、ウシ血清アルブミン)を適用する。
【0074】
抗HSP−65抗体の検出
リン酸緩衝生理食塩水(PBS、pH7.2)中の組換えHSP−65(1μg/ml)を平底96−ウェルELISAプレート(Nunc Maxisorp、デンマーク)上に一晩4℃でのインキュベーションによって塗布しておく。0.02% Tweenを含有するPBSを用いての洗浄およびPBS中の1%BSAを用いてのブロックの後に、種々の希釈率(PBS中で1:50、1:100、1:200)で血清を添加し、室温で1時間インキュベートする。ペルオキシダーゼ結合ウサギ抗マウスIgG(Dako Ltd,ハイウィカム、英国)を添加し、室温で1時間インキュベートした後に、PBS/Tweenを用いて4回洗浄する。最後に、0.53mg/mlの2,2−アジノ−ビス−3−エチルベンズチアゾリン−6−スルホン酸(ABTS;Sigma)を含有する100μLのクエン酸リン酸緩衝液(0.1M、pH4.2)を添加し、さらに30分後にTitertek ELISAリーダーにおいて490nmで吸光度を測定する。
【0075】
抗リン脂質抗体の検出
マウスおよびヒト抗体のPLへの反応性を測定するために変形ELISAを実施する。マイクロタイタープレート(Nunc Maxisorp、デンマーク)にどれもSigma Chemicals Co.(セントルイス、ミズーリ州)製の50μg/mlの濃度でエタノールに溶解させたアニオン性PL[カルジオリピン(CL)、ホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルイノシトール(PI)]および1:3のクロロホルム−メタノールに溶解させたホスファチジルコリン(PC)のどちらかを塗布する。プレートを真空下で乾燥させ、0.5%ゼラチンを含有するTBS(三臭化サリチルアニリド)を用いてブロックする。その後TBSを用いてプレートを3回洗浄し、ヒトβGP1(5μg/mlで30分間)または0.1%ゼラチン/TBS単独を用いて処置されたウェルに種々の濃度のマウス調製物を添加する。抗体の結合は、ヤギ抗マウスアルカリホスファターゼ抱合体および基質(p−ニトロ−フェニルホスフェート)の添加を用いて検出する。結果は405nmでの吸光度(OD405)として表現する。
【0076】
抗βGP1抗体の検出
1μg/mlのβGP1もしくは相違するDMを96ウェルポリスチレン製プレート(Nunc製)において50mMの重炭酸イオン緩衝剤(pH9.6)中で4℃で一晩インキュベートする。TBSを用いての3回の洗浄後、0.5%ゼラチン/TBSを用いて2時間に渡ってブロックを実施する(抗PL ELISAに関して)。プレートをその後3回洗浄し、マウス血清(ゼラチン/TBS中で1:100に希釈されている)を添加し、室温で2時間インキュベートする。3回の洗浄後、0.1%ゼラチン/TBS中で各々希釈されたアルカリホスファターゼ結合ヤギ抗ヒトIgG(1:10,000)を2時間に渡って添加する。さらに3回の洗浄後、炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.8)中の基質p−ニトロフェニルホスフェートを添加し、405nmで吸光度を読み取る。
【0077】
脾臓リンパ球の増殖アッセイ
マウスの屠殺後に脾臓を摘出し、さらにリンパ球を単離する。種々の濃度のHSP−65、Ox LDL、βGP1またはオボアルブミンの存在下でマイクロタイタープレートのウェル内の0.2ml培地中で72時間に渡り1ml当たり1×10個の細胞を3回ずつインキュベートする。増殖はインキュベーションの最終12時間中のDNA内への[H]チミジンの取り込みによって測定する。結果は刺激指数(S.I.):抗原の不在下で得られた平均バックグラウンドcpmに対する抗原の平均cpmの比率として計算する。
【0078】
サイトカインレベルの測定
脾細胞は屠殺後に取り出し、脾細胞はOx LDL、HSP−65またはオボアルブミンと一緒に3日間インキュベートした後に、上清を収集する。サイトカインプロフィール(IL−4、IL−10、IFN−γおよびTGF−β)は脾細胞の培養上清で測定する。
【0079】
実施例
実施例1
この実験で使用するマウスはLDL−レセプター欠損(LDL−RD)マウスと呼ばれている。これらの動物は身体の全細胞においてLDLに対するレセプターにおける欠損を惹起する遺伝子突然変異を有する。このレセプターは循環から‘悪玉’コレステロール(LDL)を排出かつ除去することに責任を負っており、それが欠損している場合はマウスは高脂質血症性となり、彼らが3〜5週間に渡って高脂肪食を摂取したときにはアテローム硬化症を発生する。
【0080】
3群のマウス(各群15匹のLDL−RDマウス)を使用した。飼料は、食道へ挿入できるように設計された、従って飼料物質のほとんどが胃に到達することを保証する特殊器具(カニューラ)によって与えられた。
【0081】
第1群:マウスにはPBS中に溶解させた1mgのヒトOx LDLの1日おきに5回の投与が行われた。最終投与の終了時に、マウスには高脂肪食が与えられ、この食餌が3週間または5週間続けられた後に屠殺された。
【0082】
第2群:マウスにはPBS中に溶解された1mgの対照タンパク質(オボアルブミン)の5回の投与が行われ、その後この特別食が3週間または5週間続けられた後に屠殺された。
【0083】
第3群:マウスには食餌開始前に何も投与されなかった。
【0084】
マウスを屠殺後にアテローム硬化性病変の発生、血清中コレステロール値およびOx LDLに対する抗体のレベルについて評価した。
【0085】
結果:全マウスは試験開始前および終了時に類似の体重を有していた。Ox LDLを投与されたマウスはアテローム硬化症を発生することが低いことが発見された(30%低下)。
【0086】
本試験では、マウスにおけるアテローム硬化症の誘発にOx LDLによる経口寛容が及ぼす有益な作用が証明されている。試験結果が例えばアジュバント関節炎(リウマチ様関節炎に類似)、糖尿病、ブドウ膜炎、EAE(多発性硬化症に類似)におけるコラーゲンのような様々な自己免疫疾患における経口寛容の有効性を指摘している数多くの試験がある。上記の試験ではヒトを対象とする臨床試験が実施された。近年、リウマチ様関節炎を有する患者に経口コラーゲンII(経口寛容)が投与されたときに顕著な作用が認められた。様々な自己免疫疾患におけるマウス試験およびヒト試験の間の匹敵する作用はヒトにおける成功が推定されることを示している。この治療には副作用がないことを強調しておかなければならない。
【0087】
実施例2
ヒトOx LDLを投与することによるLDL−レセプター欠損マウスにおける高脂肪食誘発性アテローム硬化症の抑制
LDL−RDマウス(n=15)に3種類の濃度(1mg/用量、100μg/用量および1mg/用量)でヒトOx LDLを(1日おきに)5回投与する。別のLDL−RDマウス(1群当たりn=15)には対照抗原(類似用量のオボアルブミン)を投与する。
【0088】
最終投与の1日後から、全マウスには5週間に渡って高脂肪食(‘パイゲン’)を与える。
【0089】
実験の終了時に、抗Ox LDL、抗HSP 65および抗リン脂質抗体の存在について全マウスからの血清を評価し、さらに脂質プロフィール検査(総コレステロール、LDL、VLDL、HDLおよびトリグリセリド)を実施する。
【0090】
試験の終了時に全マウスから心臓を摘出し、使用するまで−70℃で冷凍する(材料および方法の部を参照)。CD3、CD4、CD8、マクロファージ、平滑筋細胞およびリンパ球活性化マーカーに対するモノクローナル抗体を使用して冷凍保存切片についての免疫組織化学試験を実施する。Ox LDLの活性誘導体であるLPCを用いて同様の投与プロトコルを実行する。
【0091】
実施例3
HSP−65を投与することによる結核菌(MT)誘発性アテローム硬化症の抑制
本発明の発明者らはMTを用いていったん免疫したLDL−RDが早期アテローム硬化症の発生を増大させることを観察している。そこでLDL−RDマウス(n=15)に3種類の濃度(100mg/用量、10μg/用量および1μg/用量)で組換えHSP 65を(1日おきに)5回投与する。別のLDL−RDマウス(1群当たりn=15)には対照抗原(類似用量のオボアルブミン)を投与する。
【0092】
最終投与の翌日から、全マウスは不完全フロイントアジュバント中に乳化させたMTの熱死滅懸濁液(10mg/ml;100μg/マウス)を用いて免疫される。マウスはMTによる免疫の12週間後に屠殺する。
【0093】
実験の終了時に、全マウスからの血清を抗HSP 65抗体の存在について評価し、さらに脂質プロフィール検査(総コレステロール、LDL、VLDL、HDLおよびトリグリセリド)を実施する。
【0094】
排液するリンパ節細胞からの増殖性反応はHSP 65寛容マウスおよび対照飼料マウスからのHSP 65に対して評価する。
【0095】
サイトカインレベル(IL−4、IFN−γ、IL−10およびTGF−β)はin−vitroでHSP 65を用いてリンパ球が誘発された培地から収集された上清中で評価する。
【0096】
全マウスから心臓を摘出して−70℃で冷凍する。アテローム硬化症の程度を判定するために冷凍保存切片検査を実施する(1切片当たり5μm)。関連のある切片(大動脈洞領域から)はオイルレッドOを用いて染色し、アテローム硬化症の程度はグリッドによって計数した面積を計数することによって判定する。
【0097】
冷凍保存切片に関する免疫組織化学的試験は、CD3、CD4、CD8、マクロファージ、平滑筋細胞およびリンパ球活性化マーカーに対するモノクローナル抗体を使用して実施する。
【0098】
実施例4
ヒトβGP1を投与することによるアテローム硬化症の抑制
この方法はOx LDLおよびHSP−65に対して使用した方法と類似であり、βGP1による免疫が早期アテローム発生を誘発するという観察に基づいている。
【0099】
アテローム硬化症の程度の評価
アテローム硬化症性脂肪線条病変の定量は、大動脈洞における病変サイズを計算すること(幾つかの変更とともに)によって実施する。手短には、心臓および大動脈の上方切片を動物から取り出し、辺縁の脂肪を注意深く取り除く。上方切片をOCT培地中に包埋して冷凍する。大動脈洞全体(400μm)の他の各切片(10μmの厚さ)を分析のために採取する。大動脈洞の遠位部分は大動脈から心臓への接合部である3弁尖によって認識される。オイルレッドOを用いて染色した後に切片を脂肪線条病変について評価する。切片毎の病変面積は、試験した標本について何も知らされていない観察者がグリッドを用いて計数する。
【0100】
アテローム硬化症の程度は大動脈洞の高さで評価する。組織の加工処理および染色を実施する。病変面積はRubin EM,Kraus RM,Spangler EA & al.(Inhibition of early atherogenesis in transgenic mice by human apolipoprotein Al(ヒトアポリポタンパク質Alによるトランスジェニックマウスにおける早期アテローム発生の抑制). Nature 1991;353:265−267)の変形方法によって定量する。
【0101】
アテローム硬化性病変の免疫組織化学
mAbs:ラットモノクローナル抗体H129.19(L3T4)−抗マウスCD4+およびS3−6.7(Ly−2)−抗マウスCD8aはPharMingen(サンディエゴ、カリフォルニア州、米国)から入手する;MCA497(F4/80)抗マウスマクロファージはSerotec(オックスフォード、英国)から入手する。
【0102】
CD4、CD8およびマクロファージに対する免疫組織化学的染色は大動脈洞の厚さ5μmの冷凍切片について実施する。切片は−20℃でメタノール中で4分間固定し、その後−20℃でエタノールと一緒に10分間インキュベートする。その後非免疫ヤギ血清を用いて室温で15分間に渡ってブロックし、その後室温で30分間CASブロッキング剤と一緒にインキュベートする。引続いて、ラットモノクローナル抗マウスCD4/CD8を室温で1時間に渡り添加する。洗浄後、室温で30分間に渡ってアフィニティー精製ビオチン化ウサギ抗ラットIgG抗体を添加する。洗浄後、スライドを0.3%Hと一緒にインキュベートし、さらに追加のすすぎ洗いおよび室温で30分間に渡るストレプトアビジン−ペルオキシダーゼ抱合体と一緒にインキュベートする。洗浄後、スライドを15分に渡り3−アミノ−9−エチルカルボナソール(AEC)基質(Dako)を用いて展開させる。ヘマトキシリンを用いて切片を対比染色する。脾切片を陽性対照として使用する。第1または第2抗体が欠如する染色を陰性対照として使用する。
【0103】
養子移入実験
試験の各々において寛容および非寛容マウスからT細胞(CD4もしくはCD8細胞のどちらか)を単離し、LDL−RD同腹子へ移し、これらに6週間に渡ってアテローム発生食を投与する。実験の終了時に、アテローム硬化症の評価および免疫組織化学検査のために心臓を取り出す。
【0104】
当業者には本発明が上記で具体的に示した実施例の詳細には限定されないこと、および本発明がその重要な特性から逸脱することなく他の特異な形態で具体化できることは明白であろう、および従って本発明の実施態様および実施例はあらゆる面において上記の説明にとってではなく添付のクレームにとっての例示的かつ非制限的な参照であると見なされることが望ましく、さらにクレームの意味および同等性の範囲内に含まれるすべての変更はその中に含まれることが意図されている。

Claims (2)

  1. アテローム硬化症を予防および/または治療するための医薬を製造するための、酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)を有効成分として含有する組成物の使用であって、前記医薬が経口投与するために処方されていること、及び前記酸化低密度リポタンパク質がマロンジアルデヒドLDL(MDA−LDL)であることを特徴とする使用。
  2. アテローム硬化症を予防するための医薬を製造するための、酸化低密度リポタンパク質(Ox LDL)を有効成分として含有する組成物の使用であって、前記医薬が経口投与するために処方されていること、及び前記酸化低密度リポタンパク質がマロンジアルデヒドLDL(MDA−LDL)であることを特徴とする使用。
JP2000573378A 1998-10-04 1999-09-30 アテローム硬化症の予防および/または治療のための組成物 Expired - Fee Related JP4834219B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IL12644798A IL126447A (en) 1998-10-04 1998-10-04 An immune preparation that confers tolerance in oral administration and its use in the prevention and / or treatment of atherosclerosis
IL126447 1998-10-04
PCT/IL1999/000519 WO2000020019A2 (en) 1998-10-04 1999-09-30 A composition for the prevention and/or treatment of atherosclerosis

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002526416A JP2002526416A (ja) 2002-08-20
JP4834219B2 true JP4834219B2 (ja) 2011-12-14

Family

ID=11072009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000573378A Expired - Fee Related JP4834219B2 (ja) 1998-10-04 1999-09-30 アテローム硬化症の予防および/または治療のための組成物

Country Status (17)

Country Link
US (2) US20030114367A1 (ja)
EP (1) EP1126867B1 (ja)
JP (1) JP4834219B2 (ja)
KR (1) KR100680707B1 (ja)
CN (2) CN1176716C (ja)
AT (1) ATE240115T1 (ja)
AU (1) AU760582B2 (ja)
BR (1) BR9914631A (ja)
CA (1) CA2345445C (ja)
DE (1) DE69907945T2 (ja)
DK (1) DK1126867T3 (ja)
ES (1) ES2198163T3 (ja)
HK (2) HK1076600A1 (ja)
HU (1) HUP0104410A3 (ja)
IL (1) IL126447A (ja)
PT (1) PT1126867E (ja)
WO (1) WO2000020019A2 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100361933B1 (ko) * 1993-09-08 2003-02-14 라 졸라 파마슈티칼 컴파니 화학적으로정의된비중합성결합가플랫폼분자및그것의콘주게이트
US6858210B1 (en) 1998-06-09 2005-02-22 La Jolla Pharmaceutical Co. Therapeutic and diagnostic domain 1 β2GPI polypeptides and methods of using same
US20050197283A1 (en) * 1998-10-04 2005-09-08 Vascular Biogenics Ltd. Compositions containing beta 2-glycoprotein I for the prevention and/or treatment of vascular disease
US6458953B1 (en) * 1998-12-09 2002-10-01 La Jolla Pharmaceutical Company Valency platform molecules comprising carbamate linkages
CA2313899A1 (en) * 1999-07-16 2001-01-16 Enzo Therapeutics, Inc. Novel selective imune down regulation (sidr) mediated transplantation processes, processes for preventing or treating diseases in a subject, and compositions of matter comprising trained or programmed cells, tissues or organs useful for sidr establishment
NZ519348A (en) * 1999-12-15 2006-04-28 Develogen Israel Ltd Fragments and antagonists of heat shock protein 60
AU2001249214A1 (en) 2000-03-15 2001-09-24 The Brigham And Women's Hospital, Inc. Suppression of vascular disorders by mucosal administration of heat shock protein peptides
FR2816060A1 (fr) * 2000-10-27 2002-05-03 Pf Medicament Procede d'identification de nouvelles molecules se liant au recepteur lox et utilisation de ces molecules
GB0028122D0 (en) * 2000-11-17 2001-01-03 St Georges Entpr Ltd Method
CA2433781A1 (en) * 2001-01-04 2002-07-11 Vascular Biogenics Ltd. Methods employing and compositions containing plaque associated molecules for prevention and treatment of atherosclerosis
SE0103754L (sv) * 2001-04-05 2002-10-06 Forskarpatent I Syd Ab Peptider från apolipoprotein B, användning därav immunisering, diagnosmetod eller terapeutisk behandling av ischemiska kardiovaskulära sjukdomar, samt farmaceutisk komposition och vaccin innehållande sådan peptid
US20030077279A1 (en) * 2001-10-24 2003-04-24 Cedars-Sinai Medical Center Methods for treating vascular disease by inhibiting toll-like receptor-4
EP1515754B1 (en) * 2002-05-17 2011-05-25 Board Of Regents, The University Of Texas System Beta-2-glycoprotein 1 is an inhibitor of angiogenesis
GB0226105D0 (en) * 2002-11-08 2002-12-18 St Georges S Entpr Ltd Pain relief agents
US7264813B2 (en) * 2003-09-24 2007-09-04 Nikken Sohonsha Corporation Therapeutic uses of Dunaliella powder
EP1676602A1 (en) * 2005-01-04 2006-07-05 Institut National De La Sante Et De La Recherche Medicale (Inserm) Continuous administration of epitopes derived from protein present in atherosclerotic plaque for the treatment of atherosclerosis
SI1853631T1 (sl) * 2005-01-24 2016-04-29 Board Of Regents, The University Of Texas System Fuzijski konstrukti, ki zajemajo regijo FC in se vežejo na fosfatidilserine, ter njihova terapevtska uporaba
CA2629485A1 (en) * 2005-11-14 2007-05-18 Nestec S.A. Oral tolerance promotion with glycated proteins
US8961982B2 (en) * 2005-12-16 2015-02-24 The Regents Of The University Of California Modulation of developmental immune programming and protection against cardiovascular disease, diabetes, infectious diseases, and cancer
CA2758213C (en) * 2008-04-10 2017-08-15 Thrombosis Research Institute Anti-atheroma vaccine
US9512196B2 (en) 2008-09-22 2016-12-06 Cedars-Sinai Medical Center Short-form human MD-2 as a negative regulator of toll-like receptor 4 signaling
WO2010033294A1 (en) 2008-09-22 2010-03-25 Cedars-Sinai Medical Center Short-form human md-2 as a negative regulator of toll-like receptor 4 signaling
CN103185801B (zh) * 2011-12-30 2015-04-15 深圳市亚辉龙生物科技有限公司 一种检测抗β2糖蛋白I抗体的试剂装置及其方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996040232A1 (en) * 1995-06-07 1996-12-19 Autoimmune, Inc. Oral tolerance in skin diseases presenting with t-cell mediated inflammation
WO1997002837A1 (en) * 1995-07-07 1997-01-30 Autoimmune, Inc. Method of treating rheumatoid arthritis with low dose type ii collagen

Family Cites Families (72)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3561444A (en) * 1968-05-22 1971-02-09 Bio Logics Inc Ultrasonic drug nebulizer
US3948262A (en) * 1969-04-01 1976-04-06 Alza Corporation Novel drug delivery device
US3993073A (en) * 1969-04-01 1976-11-23 Alza Corporation Novel drug delivery device
US3699963A (en) * 1969-10-31 1972-10-24 Alza Corp Therapeutic adhesive patch
US3703173A (en) * 1970-12-31 1972-11-21 Ted A Dixon Nebulizer and tent assembly
US3944064A (en) * 1973-10-26 1976-03-16 Alza Corporation Self-monitored device for releasing agent at functional rate
US5869534A (en) * 1992-05-21 1999-02-09 The Picower Institute For Medical Research Glycosylation of lipids and lipid-containing particles, and diagnostic and therapeutic methods and materials derived therefrom
US4624251A (en) * 1984-09-13 1986-11-25 Riker Laboratories, Inc. Apparatus for administering a nebulized substance
US4635627A (en) * 1984-09-13 1987-01-13 Riker Laboratories, Inc. Apparatus and method
JPS61130238A (ja) * 1984-11-30 1986-06-18 Res Dev Corp Of Japan 動脈硬化巣認識モノクロナル抗体および反応試薬
US4874795A (en) * 1985-04-02 1989-10-17 Yesair David W Composition for delivery of orally administered drugs and other substances
US4839369A (en) * 1985-04-16 1989-06-13 Rorer Pharmaceutical Corporation Aryl and heteroaryl ethers as agents for the treatment of hypersensitive ailments
US4690683A (en) * 1985-07-02 1987-09-01 Rutgers, The State University Of New Jersey Transdermal varapamil delivery device
US6019970A (en) * 1985-07-31 2000-02-01 Ghent William R. Treatment of iodine deficiency diseases
DE3750369T2 (de) * 1986-03-21 1995-05-24 Eurasiam Lab Arzneimittelzusammensetzungen.
US6025477A (en) * 1986-03-31 2000-02-15 Calenoff; Emanuel Atherosclerotic plaque specific antigens, antibodies thereto, and uses thereof
ES2028074T3 (es) * 1986-06-13 1992-07-01 Alza Corporation Activacion por humedad de un sistema de suministro transdermico de farmacos.
CN1093255A (zh) * 1986-06-17 1994-10-12 恩特雷麦德有限公司 抗甾醇疫苗
US5849298A (en) * 1987-06-24 1998-12-15 Autoimmune Inc. Treatment of multiple sclerosis by oral administration of bovine myelin
US5843445A (en) * 1987-06-24 1998-12-01 Autoimmune, Inc. Method of treating rheumatoid arthritis with type II collagen
US5399347A (en) * 1987-06-24 1995-03-21 Autoimmune, Inc. Method of treating rheumatoid arthritis with type II collagen
US6645504B1 (en) * 1987-06-24 2003-11-11 Autoimmune Inc. Bystander suppression of type I diabetes by oral administration of glucagon
US5110597A (en) * 1987-06-25 1992-05-05 Alza Corporation Multi-unit delivery system
US4917895A (en) * 1987-11-02 1990-04-17 Alza Corporation Transdermal drug delivery device
US4837027A (en) * 1987-11-09 1989-06-06 Alza Corporation Transdermal drug delivery device
ATE158950T1 (de) * 1989-07-14 1997-10-15 Autoimmune Inc Behandlung der autoimmunen uveoretinitis in menschen
AU640699B2 (en) * 1989-10-19 1993-09-02 Yamasa Shoyu Kabushiki Kaisha Carrier for binding antiphospholipid antibody, immunoassay using the same, and kit therefor
US5196324A (en) * 1989-12-15 1993-03-23 Eli Lilly And Company Monoclonal antibodies reactive with a human atheroma associated antigen
US6036957A (en) * 1990-03-30 2000-03-14 Autoimmune, Inc. Suppression of T-cell proliferation using peptide fragments of myelin basic protein
JPH04506415A (ja) * 1990-04-06 1992-11-05 ヤマサ醤油株式会社 リン脂質およびその抗体の測定方法
CA2058769C (en) * 1990-04-06 1999-03-02 Steven Anthony Krilis Methods for determining phospholipids and antibodies thereof
US5348945A (en) * 1990-04-06 1994-09-20 Wake Forest University Method of treatment with hsp70
US5397771A (en) * 1990-05-10 1995-03-14 Bechgaard International Research And Development A/S Pharmaceutical preparation
IL99699A (en) * 1990-10-10 2002-04-21 Autoimmune Inc Drug with the option of oral, intra-intestinal, or inhaled dosing for suppression of autoimmune response associated with type I diabetes
US5733542A (en) * 1990-11-16 1998-03-31 Haynesworth; Stephen E. Enhancing bone marrow engraftment using MSCS
US6277969B1 (en) * 1991-03-18 2001-08-21 New York University Anti-TNF antibodies and peptides of human tumor necrosis factor
US5698195A (en) * 1991-03-18 1997-12-16 New York University Medical Center Methods of treating rheumatoid arthritis using chimeric anti-TNF antibodies
US5656272A (en) * 1991-03-18 1997-08-12 New York University Medical Center Methods of treating TNF-α-mediated Crohn's disease using chimeric anti-TNF antibodies
DK0590060T3 (da) * 1991-06-21 1998-05-11 Univ Cincinnati Oralt indgivelige terapeutiske proteiner samt fremgangsmåde til fremstilling
EP0600088B1 (en) * 1992-02-05 1998-12-30 Yamasa Corporation Solid-phase reagent and assay of antibody using the same
US6130059A (en) * 1992-03-02 2000-10-10 Covacci; Antonello Helicobacter pylori proteins useful for vaccines and diagnostics
US5807884A (en) * 1992-10-30 1998-09-15 Emory University Treatment for atherosclerosis and other cardiovascular and inflammatory diseases
US5409710A (en) * 1993-04-20 1995-04-25 Endocon, Inc. Foam cell drug delivery
CA2172247A1 (en) * 1993-09-29 1995-04-06 Eiji Matsuura Method of assaying oxidized lipoprotein and application thereof
ES2110777T3 (es) * 1993-10-01 1998-02-16 Siemens Ag Procedimiento y disposicion para la medicion de una corriente electrica con dos señales luminosas opuestas utilizando el efecto faraday.
US5681571A (en) * 1993-10-08 1997-10-28 Duotol Ab Immunological tolerance-inducing agent
AU696638B2 (en) * 1993-11-16 1998-09-17 Yamasa Corporation Method of assaying antiphospholipid antibody and kit therefor
CA2185826C (en) * 1994-03-21 2007-06-19 Stephen Mark Anderton Peptide fragments of microbial stress proteins and pharmaceutical composition made thereof for the treatment and prevention of inflammatory diseases
DE4413938A1 (de) * 1994-04-21 1995-11-02 Gerhild Dr Wildner Peptide als Therapeutikum für Autoimmunerkrankungen
US6156500A (en) * 1995-02-10 2000-12-05 Millennium Pharmaceuticals, Inc. Methods for the treatment and diagnosis of cardiovascular disease
US6410775B1 (en) * 1995-06-07 2002-06-25 La Jolla Pharmaceutical Company APL immunoreactive peptides, conjugates thereof and methods of treatment for APL antibody-mediated pathologies
US5874409A (en) * 1995-06-07 1999-02-23 La Jolla Pharmaceutical Company APL immunoreactive peptides, conjugates thereof and methods of treatment for APL antibody-mediated pathologies
TW460753B (en) * 1995-07-20 2001-10-21 Shinetsu Chemical Co Chemically amplified positive resist material
FR2742989B1 (fr) * 1995-12-29 1998-01-23 Adir Composition pharmaceutique bioadhesive pour la liberation controlee de principes actifs
US5843449A (en) * 1996-03-25 1998-12-01 Akzo Nobel N.V. Proteins and novel peptides derived from autoantigen for use in immunotherapy of autoimmune diseases
US6114395A (en) * 1996-11-15 2000-09-05 Pfizer Inc. Method of treating atherosclerosis
US6034102A (en) * 1996-11-15 2000-03-07 Pfizer Inc Atherosclerosis treatment
US6225070B1 (en) * 1997-08-07 2001-05-01 The Regents Of The University Of California Antibodies to oxidation-specific epitopes on lipoprotein and methods for their use in detecting, monitoring and inhibiting the growth of atheroma
US6019975A (en) * 1997-11-13 2000-02-01 Elizabeth Arden Co., Division Of Conopco, Inc. Antisebum and antioxidant compositions containing a low molecular weight fraction of gugulipid
US5935577A (en) * 1998-01-23 1999-08-10 Autoimmune Inc. Treatment of autoimmune disease using tolerization in combination with methotrexate
US6541011B2 (en) * 1998-02-11 2003-04-01 Maxygen, Inc. Antigen library immunization
US5945308A (en) * 1998-04-03 1999-08-31 Incyte Pharmaceuticals, Inc. Human oxidized LDL receptor
ATE230614T1 (de) * 1998-07-13 2003-01-15 Univ Texas Krebsbehandlung mit aminophospholipide bindenden, therapeutischen konjugaten
US6818213B1 (en) * 1998-07-13 2004-11-16 Board Of Regents, The University Of Texas System Cancer treatment compositions comprising therapeutic conjugates that bind to aminophospholipids
US6309888B1 (en) * 1998-09-04 2001-10-30 Leuven Research & Development Vzw Detection and determination of the stages of coronary artery disease
US20050148499A1 (en) * 1998-10-04 2005-07-07 Dror Harats Compositions containing beta 2-glycoprotein I for the prevention and/or treatment of atherosclerosis
US20050197283A1 (en) * 1998-10-04 2005-09-08 Vascular Biogenics Ltd. Compositions containing beta 2-glycoprotein I for the prevention and/or treatment of vascular disease
AU2001249214A1 (en) * 2000-03-15 2001-09-24 The Brigham And Women's Hospital, Inc. Suppression of vascular disorders by mucosal administration of heat shock protein peptides
US6610713B2 (en) * 2000-05-23 2003-08-26 North Shore - Long Island Jewish Research Institute Inhibition of inflammatory cytokine production by cholinergic agonists and vagus nerve stimulation
CA2433781A1 (en) * 2001-01-04 2002-07-11 Vascular Biogenics Ltd. Methods employing and compositions containing plaque associated molecules for prevention and treatment of atherosclerosis
CA2440803A1 (en) * 2001-03-07 2002-09-12 Pfizer Products Inc. Modulators of chemokine receptor activity
US20030100036A1 (en) * 2001-11-08 2003-05-29 Aristo Vojdani Saliva immunoassay for detection of antibodies for cardiovascular disease

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996040232A1 (en) * 1995-06-07 1996-12-19 Autoimmune, Inc. Oral tolerance in skin diseases presenting with t-cell mediated inflammation
WO1997002837A1 (en) * 1995-07-07 1997-01-30 Autoimmune, Inc. Method of treating rheumatoid arthritis with low dose type ii collagen

Also Published As

Publication number Publication date
CN100430090C (zh) 2008-11-05
ES2198163T3 (es) 2004-01-16
EP1126867A2 (en) 2001-08-29
CN1616085A (zh) 2005-05-18
ATE240115T1 (de) 2003-05-15
CN1176716C (zh) 2004-11-24
WO2000020019A3 (en) 2000-06-09
KR20010083886A (ko) 2001-09-03
DK1126867T3 (da) 2003-09-08
AU760582B2 (en) 2003-05-15
CA2345445A1 (en) 2000-04-13
IL126447A (en) 2004-09-27
CA2345445C (en) 2010-08-24
AU5996699A (en) 2000-04-26
US20020025321A1 (en) 2002-02-28
WO2000020019A2 (en) 2000-04-13
CN1332636A (zh) 2002-01-23
KR100680707B1 (ko) 2007-02-08
US20030114367A1 (en) 2003-06-19
IL126447A0 (en) 1999-08-17
BR9914631A (pt) 2001-07-03
HUP0104410A3 (en) 2004-07-28
EP1126867B1 (en) 2003-05-14
DE69907945T2 (de) 2004-03-11
DE69907945D1 (de) 2003-06-18
PT1126867E (pt) 2003-09-30
HUP0104410A2 (hu) 2002-03-28
HK1076600A1 (en) 2006-01-20
JP2002526416A (ja) 2002-08-20
HK1043743A1 (en) 2002-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4834219B2 (ja) アテローム硬化症の予防および/または治療のための組成物
JP4191997B2 (ja) アテローム性動脈硬化を防止および処置するために斑関連分子を用いる方法および斑関連分子を含有する組成物
US20090068207A1 (en) Compositions Containing Beta 2-Glycoprotein I-Derived Peptides for the Prevention and/or Treatment of Vascular Disease
Paus et al. Are desmoglein autoantibodies essential for the immunopathogenesis of pemphigus vulgaris, or just ‘witnesses of disease'?
JP5300820B2 (ja) アテローム性動脈硬化症の治療のためのペプチドに基づいた免疫治療、及び酸化した低密度リポ蛋白質に対する免疫応答の測定のためのペプチドベースのアッセーの開発
AU2002225301A1 (en) Methods employing and compositions containing plaque associated molecules for prevention and treatment of atherosclerosis
US20050197283A1 (en) Compositions containing beta 2-glycoprotein I for the prevention and/or treatment of vascular disease
US20050148499A1 (en) Compositions containing beta 2-glycoprotein I for the prevention and/or treatment of atherosclerosis
Miyazaki et al. T-Cell–Mediated Immune Responses in Alloepithelial Rejection after Murine Keratoepithelioplasty
EP1501505B1 (en) Use of (3-(2-ethylphenyl)-5-methoxyphenyl)-1h- 1,2,4 -triazole for the treatment of autoimmune diseases
Cote The contribution of prostanoids to allergy and lung inflammation
Jain INSIGHTS INTO THE ROLE OF COMPLEMENT DURING INTESTINAL INFLAMMATION
Kitano Role of NKT cell activation in malondialdehyde-modified low density lipoprotein immunization for atherosclerosis prevention
Portsmouth et al. OPEN POSTERS Allergy
Silva Role of Osteopntin during Dextran Sulphate Sodium-induced Colitis
Penninger et al. Molecular Mimicry and Heart Disease
IL156770A (en) Compositions containing plaque associated molecules and uses thereof for preparing medicaments for prevention and treatment of atherosclerosis

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees