JP4834128B2 - 搬送システム - Google Patents
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Description
特許文献4には、印刷物等を搬送するのに適した把持クリップを備えた搬送システムが開示されている。この搬送システムでは、ガイドに複数組のローラを介して把持クリップが移動自在に垂設され、ガイドに沿って移動するワイヤケーブルによって把持クリップが移動駆動される。
キャスター輪を活用して搬送可能な搬送システム、複数列の各列に複数列且つ複数行に被搬送体を整然と保管し且つ自動的に出し入れ可能な搬送システム、各列の複数行位置の被搬送体の有無を検出可能な複数の検出手段からの検出信号に基づいて各列の全部又は一部の複数の被搬送体を同時移送可能な搬送システム、複数列の搬入側エリアへの被搬送体の搬入を自動化し得る搬送システム等を提供することである。
請求項1の搬送システムは、物品を収容した収容箱(9) をキャスター輪(10b) 付き台車(10)に載せた被搬送体(W) を搬入する搬入ステージ(5) と保管する保管ステージ(7) とを備えた搬送システムにおいて、前記保管ステージ(7) に装備され複数の被搬送体(W) を複数列かつ複数行に整列させた状態で保管し且つ前記台車(10)のキャスター輪 (10b)を介して列方向へ搬送可能な保管兼搬送装置(60M) であって、複数列に対応する複数組の保管兼搬送機構(60)を備えた保管兼搬送装置(60M) を備え、前記各組の保管兼搬送機構(60)は、複数の被搬送体(W) をキャスター輪(10b) を接地状態にして保管可能な平坦な床面を含む保管スペースと、この保管スペースの上方空間に配設され複数の被搬送体(W) の上端部に夫々係脱可能な複数の牽引体(63)と、複数の牽引体(63)を夫々昇降可能な複数の昇降機構(64)と、複数の牽引体(63)を被搬送体(W) の列方向長さに相当する1ピッチ分だけ列方向へ往復移動可能な共通の移送機構(65)と、前記複数行に配置される複数の被搬送体(W) の有無を夫々検出する複数の検出手段(81)とを備え、前記複数組の保管兼搬送機構(60)の複数の検出手段(81)の検出信号を受けて、前記複数組の保管兼搬送機構(60)を制御する制御手段(100) を設けたことを特徴としている。
請求項7の発明によれば、制御手段は、プラグ部材がソケットスイッチに差し込まれていないことを条件として、被搬送体の移送を行うように複数組の保管兼搬送機構を制御するため、プラグ部材がソケットスイッチに差し込まれた状態、つまり移送を禁止する状態における被搬送体の移送を確実に防止してトラブル発生を防止できる。
この組立て保管工場Fにおいては、図2−1〜図2−3に示すように、合成樹脂製の収容箱9の内部の5区画に5つの液晶ユニットDを収納し、この収容箱9を3段積みにしてキャスター輪付き台車10に載せたものを被搬送体Wとしている。収容箱9には、段積みの際に下段の収容箱の上端部に上段の収容箱の下端部を係合可能とする為の係合金具9aが4隅に設けられ、キャスター輪付き台車10の荷台の4隅にも係合金具10aが設けられている。
搬入ステージ5にはローラコンベア20が設けられ、振り分けステージ6にはローダ装置40が設けられ、保管ステージ7には保管兼搬送装置60M(これは、4組の保管兼搬送機構60を有する)が設けられており、これらローラコンベア20とローダ装置40と4組の保管兼搬送機構60等を統括的に制御する操作パネル付き制御ユニット100が設けられている。
尚、12行目の被搬送体Wを搬出するとき、その被搬送体Wに対応する牽引体63のみを下降させて被搬送体Wの後端部に係合させ、その被搬送体Wのみを1ピッチ分前方へ押動することもできる。
複数の被搬送体Wを直列状に並べて保管する時の複数(例えば11個)の被搬送体Wに対応するように配設され且つ可動フレーム69の下面側を覆う複数(11個)のダストパン70が複数の牽引体63に対応付けて設けられている。それらダストパン70は、可動フレーム69の所定距離下方に配設されて支持部材70aを介して可動フレーム69に固定されている。列方向に隣接するダストパン70の間には、牽引体63が昇降可能な昇降隙間71が形成されている。ダストパン70の前部と後部には夫々1対の列方向に細長い切欠きスリット70aが形成されている。
物品を収容した収容箱9をキャスター輪付き台車10に載せた被搬送体を、ローラコンベア20により搬送するため、整然とライン状に搬送することができる。
ローラコンベア20の下流部分に装備した傾斜コンベア21と、キャリッジ機構22により、被搬送体Wをローラコンベア搬送からキャスター輪搬送に切換えることができる。
リフタ装置11とスタート地点の間の搬送行程中に、外形チェック装置14により、被搬送体の正面視の外形をチェックすることができる。
また、ローディング待機エリア6Aに係止機構35を設けたため、被搬送体Wを目的地点の所定位置に確実に停止させることができる。また、係止機構35の係止部材35aを係止位置と退避位置とに亙って駆動可能としたため、係止部材35aを退避位置に切換え、キャスター輪搬送により被搬送体Wを送り出すことができる。
各保管兼搬送機構60は複数行に保管される被搬送体の有無を検出する複数の在荷センサ81を有し、制御ユニット100が複数の在荷センサ81の検出信号に基づいて複数の保管兼搬送機構60を制御するため、複数列に保管された複数の被搬送体Wの移送を自動化することができる。
工場建屋の天井側に付着したダストが下方へ落下するとき、複数のダストパン70でトラップされるため、被搬送体Wにダストが付着しにくくなる。
ダストパン70同士間に牽引体63が昇降する昇降隙間71を形成するため、ダストパン70の構造を簡単化できる。ダストパン70にサポートアーム74を導入する切欠きスリット70aを形成するため、ダストパン70とサポートアーム74との干渉を防止できる。
(1)ローラコンベア20とローダ装置40の位置関係は、実施例のものに限定されるものではなく、種々の位置関係を取ることができる。
(2)保管兼搬送装置60Mにおける被搬送体Wを保管する列数は前記の4列に限定されず、また行数も12行に限定されるものではない。
(4)その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施することができ、本発明はそれらも包含するものである。
3 検査ステージ
4 前段ステージ
5 搬入ステージ
6 振り分けステージ
6A ローディング待機エリア
7 保管ステージ
8 予備ステージ
9 収納箱
10 台車
10b キャスター輪
W 被搬送体
11 リフタ装置
14 外形チェック装置
15 ゲート部材
16 光学センサ
20 ローラコンベア
20A 光学センサ
21 傾斜コンベア
21A 光学センサ
22 キャリッジ機構
23A 光学センサ
27 整列機構
28 遊転ローラ列
29 キャリッジ
30 電動シリンダ
32 上下揺動式アンチバック部材
33 案内板
35 係止機構
35a 係止部材
35b エアシリンダ
40 ローダ装置
41 ガイド部材
42 係合部材
43 ローダ本体
44 昇降機構
45 回動機構
46 第1移送機構
47 第2移送機構
48 規制部材
60M 保管兼搬送装置
60 保管兼搬送機構
61a〜61d 第1〜第4番目の保管兼搬送列
62a〜62d 第1〜第4番目の列対応部
63 牽引体
64 昇降機構
65 移送機構
66 案内レール
69 可動フレーム
70 ダストパン
70a 切欠きスリット
71 昇降隙間
74 サポートアーム
81 在荷センサ
82 アンチバック機構
83 平行リンク機構
83a 水平リンク部材
84 回動式係合フック
86 紐
87 チェーン部材
88 プラグ部材
89 ソケットスイッチ
100 制御ユニット
Claims (7)
- 物品を収容した収容箱をキャスター輪付き台車に載せた被搬送体を搬入する搬入ステージと保管する保管ステージとを備えた搬送システムにおいて、
前記保管ステージに装備され複数の被搬送体を複数列かつ複数行に整列させた状態で保管し且つ前記台車のキャスター輪を介して列方向へ搬送可能な保管兼搬送装置であって、複数列に対応する複数組の保管兼搬送機構を備えた保管兼搬送装置を備え、
前記各組の保管兼搬送機構は、
複数の被搬送体をキャスター輪を接地状態にして保管可能な平坦な床面を含む保管スペースと、この保管スペースの上方空間に配設され複数の被搬送体の上端部に夫々係脱可能な複数の牽引体と、複数の牽引体を夫々昇降可能な複数の昇降機構と、複数の牽引体を被搬送体の列方向長さに相当する1ピッチ分だけ列方向へ往復移動可能な共通の移送機構と、前記複数行に配置される複数の被搬送体の有無を夫々検出する複数の検出手段とを備え、 前記複数組の保管兼搬送機構の複数の検出手段の検出信号を受けて、前記複数組の保管兼搬送機構を制御する制御手段を設けたことを特徴とする搬送システム。 - 前記制御手段は、各保管兼搬送機構の複数の検出手段の検出信号に基づいて、各列の何れかの行位置に空きスペースが発生したことを検知したとき、前記空きスペースよりも上流側の1又は複数の被搬送体を被搬送体の列方向長さに相当する1ピッチ分移送するように、対応する保管兼搬送機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の搬送システム。
- 前記搬入ステージに装備され前記被搬送体を搬送可能なローラコンベアと、
前記搬入ステージの下流部分の上方空間に装備され前記ローラコンベアから排出された被搬送体を搬送し且つ方向変換して保管兼搬送装置の上流部の複数の列対応部に振り分けるローダ装置であって前記制御手段により制御されるローダ装置とを設けたことを特徴とする請求項2に記載の搬送システム。 - 前記制御手段は、各保管兼搬送機構の複数の検出手段の検出信号に基づいて、各列の最上流側の行位置に空きスペースが発生したことを検知したとき、その空きスペースに被搬送体を補充するように前記ローダ装置を制御することを特徴とする請求項3に記載の搬送システム。
- 前記搬入ステージの下流部分に前記ローダ装置で搬送すべき被搬送体があるか否かを検出する第2の検出手段を設け、前記制御手段は、第2の検出手段からの検出信号に基づいて前記ローラコンベアを制御することを特徴とする請求項3に記載の搬送システム。
- 前記制御手段は、前記ローダ装置により保管兼搬送装置の上流部の何れかの列対応部への被搬送体の搬送の実行中には、その列対応部に対応する保管兼搬送機構を作動させないことを特徴とする請求項3に記載の搬送システム。
- 複数組の保管兼搬送機構の搬出側端部に被搬送体の搬出を禁止する為にセットされる禁止索部材と、この禁止索部材の着脱側端部に設けたプラグ部材と、前記禁止索部材をセット状態にして前記プラグ部材を差し込み可能なソケットスイッチとを設け、
前記制御手段は、前記プラグ部材がソケットスイッチに差し込まれていないことを条件として、被搬送体の移送を行うように複数組の保管兼搬送機構を制御することを特徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載の搬送システム。
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