JP4833813B2 - ヒータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒータ制御装置に係り、詳しくは極寒冷地で使用するのに適したトランスレスのヒータ制御装置に関する。
トランスレスでヒータ等の負荷をトライアックを用いて制御する装置は、その電源電圧をブリーダ抵抗で低減して直接整流しているので、負荷の状態を検出するアナログ回路が精度良く働くように、そのワット数を大きくして電流リプルを抑えるように対処している。ところが、その環境温度が−40℃ともなると、トライアックのゲート保持電流が常温の二倍程度にもなるため、幅の広いトリガパルスが必要になる。そのため、極寒冷地向けの仕様の場合は、ブリーダ抵抗のワット数を更に大きなものにしなければならない。
交流電源に負荷とトライアックを直列に接続したトランスレスの制御回路において、回路を複雑化することなく制御用の消費電力を少なくする制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1の制御装置では、交流電源に負荷とトライアックを直列に接続したものにおいて、トライアックのゲートとゲートの対極との間に、コンデンサと制御形スイッチング素子とを直列に接続している。具体的には、一端がトライアックのゲートに接続されたコンデンサの他端にサイリスタが直列に接続され、サイリスタに逆並列に整流子(ダイオード)が接続されている。
また、制御対象の温度を電圧値として検出し、比較器で基準電圧と比較し、検出温度が基準温度より低いときは、ゼロクロス検出回路で発生するゼロクロスパルスが制御整流子をトリガ駆動するようにし、検出温度が高いときは、ゼロクロスパルスが制御整流子をトリガ駆動することを妨げるようにしたゼロクロス方式の温度制御回路がある。そして、このようなゼロクロス方式の温度制御回路において、制御整流子としてサイリスタを使用した場合に、無駄な電力を消費することのないゼロクロス方式の温度制御回路が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開昭58−182724号公報 特開昭59−149770号公報
環境温度が−40℃ともなる条件において、ブリーダ抵抗のワット数を大きくしてトライアックが支障無くオン状態を保持するゲート保持電流を確保するためにはブリーダ抵抗が大型となり、制御装置の消費電力が増加するだけでなく、装置全体が大きくなるという問題がある。
特許文献1及び特許文献2は消費電力の低減を目的としているが、環境温度が−40℃ともなる条件を考慮していない。また、特許文献1では負荷に直列に接続されたトライアックの他に制御整流子(サイリスタ及びダイオード)が必要になり、コスト上有利とは言えない。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、トランスレスの電源に用いるブリーダ抵抗のワット数を大きくすることなく、トライアックの特性が悪化する極寒の状況でも動作を保障することができるヒータ制御装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、交流電源にヒータと、前記ヒータへの通電を制御する制御整流素子とが直列に接続されるとともに、前記交流電源の交流電圧のゼロクロス時を基準に前記制御整流素子をトリガ駆動するためのパルス信号を出力する制御手段を備えたヒータ制御装置である。そして、前記制御手段は、前記制御整流素子に前記ゼロクロス時に前記パルス信号を出力しても前記制御整流素子がオン状態に保持されない場合には、前記制御整流素子がオン状態に保持される状態となるまで、前記パルス信号のパルス幅を一定のまま、パルス信号の出力時をゼロクロス時より遅延させて前記パルス信号を出力する。ここで、「制御整流素子」とは、トライアックやサイリスタのようにゲートにトリガを加えるとオン状態になるとともに、オン状態になった後は素子に流れる電流又は電流の絶対値を保持電流より小さくした時にオフ状態になるスイッチング素子を意味する。
この発明では、交流電源に接続されたヒータには制御整流素子がオン状態に保持されている間、交流電源から制御整流素子を介して交流電流が流れる。制御整流素子は保持電流が環境温度によって異なり、環境温度が低い程保持電流が大きくなり、例えば、トライアックでは環境温度が−40℃のような極低温ともなると、常温の二倍程度になる。そして、ゼロクロス時に制御整流素子にトリガパルスを加えても、制御整流素子に流れる電流は小さく、環境温度が−40℃のような極低温の状態における保持電流値より小さい。そのため、交流電源の交流電圧のゼロクロス時に制御整流素子をトリガ駆動しても、制御整流素子はオン状態に保持されない。制御手段は、ゼロクロス時にパルス信号を出力して制御整流素子をトリガ駆動しても制御整流素子がオン状態に保持されない場合は、パルス信号のパルス幅を一定のまま、パルス信号の出力時をゼロクロス時より遅延させて再びパルス信号を出力する。
ゼロクロス時より遅延させてトリガパルスを出力すると、遅延時間によってはトリガパルスが加えられた時に制御整流素子に流れる電流が保持電流より大きくなり、制御整流素子はオン状態に保持されるようになる。そして、制御整流素子がパルス信号によるトリガ駆動後、オン状態に保持される状態になると、その後は遅延時間を長くせずにパルス信号が出力される。したがって、−40℃のような極低温の状態でも常温と同じパルス幅で制御整流素子の動作が可能となり、ブリーダ抵抗のワット数を大きくしなくてもよくなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記パルス信号の出力時をゼロクロス時より所定時間ずつ遅延させて前記パルス信号を出力する。前記パルス信号の出力時をゼロクロス時からどの程度遅らせると制御整流素子がオン状態に保持されるかは、制御整流素子の温度と、制御整流素子を流れる電流量との関係から求めることもできるが、そのためには装置が複雑になる。この発明では、前記パルス信号の出力時をゼロクロス時より所定時間ずつ遅延させているため、何回かパルス信号を出力することで簡単に対応することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記制御手段は、前記パルス信号の出力後、前記制御整流素子がオン状態に保持される状態になると、前記パルス信号の出力時の遅延時間を所定時間ずつ短くするように制御する。制御整流素子は、オン状態において自己損失により直ぐに温まる。制御整流素子が所定温度以上に温まると、パルス出力時のゼロクロス時からの遅延時間を同じ値にする必要はなく、短くしてもよい。この発明では、ゼロクロス時からの遅れが次第に少なくなるようにパルス信号の出力時が変更されるため、電力消費量が少なくなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記制御整流素子はトライアックである。この発明では、制御整流素子としてサイリスタを使用する場合に比較して制御用の消費電力を小さくすることができる。
本発明によれば、トランスレスの電源に用いるブリーダ抵抗のワット数を大きくすることなく、トライアックの特性が悪化する極寒の状況でも動作を保障することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、ヒータ制御装置10は、交流電源としてのコンセント(図示せず)に接続されるプラグ部11を備えている。プラグ部11は、コンセントの電圧極に接続される電圧側差込刃11aと、接地極に接続される接地側差込刃11bとを備えている。プラグ部11に対して、ヒータ12と、ヒータ12への通電を制御する制御整流素子としてのトライアック13とが直列に接続されている。トライアック13には、抵抗14及び抵抗15の直列回路が並列に接続されている。
また、ヒータ制御装置10は、電源回路16、ゼロクロス検出回路17及びマイコン18を備えている。
電源回路16は、ブリーダ抵抗(減圧抵抗)19、ダイオード20、コンデンサ21が直列に接続されており、コンデンサ21と並列にツェナーダイオード22が接続されている。
マイコン18は、コンデンサ21と並列に接続されている。ゼロクロス検出回路17は、コンデンサ23を介して接地側差込刃11bに接続されるとともに、ゼロクロス検出信号をマイコン18に出力するようになっている。マイコン18は、スイッチング素子としてのトランジスタ24のベースに接続されている。トランジスタ24にはNPNトランジスタが使用されており、トランジスタ24は、コレクタがトライアック13のゲートに接続され、エミッタがダイオード20のアノードに接続されている。
マイコン18は、ダイオード25を介して抵抗14及び抵抗15の接続点に接続されている。ダイオード25は、カソードが抵抗14及び抵抗15の接続点に接続されている。抵抗14,15及びダイオード25はトライアック13の両端子間の電圧を検出するトライアック電圧検出手段を構成する。マイコン18は、ヒータ12の温度を検出するヒータ温度検出手段としてのサーミスタ26と、プリント基板の温度を検出する温度検出手段としてのサーミスタ27とに接続されており、両サーミスタ26,27の検出信号に基づいてヒータ温度及び基板温度を確認するようになっている。プリント基板とは、ヒータ制御装置10を構成するトライアック13、電源回路16、ゼロクロス検出回路17、マイコン18等が実装された基板を意味する。
マイコン18は、交流電源の交流電圧のゼロクロス時を基準にトライアック13をトリガ駆動するためのパルス信号を出力する制御手段を構成する。マイコン18は、交流電圧のゼロクロス時に、トライアック13をトリガ駆動するためのパルス信号をトランジスタ24にオン信号として出力した際に、トライアック13がオン状態に保持されない場合には、パルス信号のパルス幅を一定のまま、パルス信号の出力時をゼロクロス時より遅延させてパルス信号を出力するようになっている。マイコン18は、トライアック13がオン状態に保持される状態となるまで、パルス信号の出力時をゼロクロス時より所定時間ずつ遅延させてパルス信号を出力するようになっている。また、マイコン18は、パルス信号の出力後、トライアック13がオン状態に保持される状態になると、パルス信号の出力時の遅延時間tdを所定時間ずつ短く制御するようになっている。
次に前記のように構成されたヒータ制御装置10の作用を説明する。
プラグ部11がコンセントに差し込まれると、ヒータ制御装置10に電源が印加される。電源が印加されると、ゼロクロス検出回路17はゼロクロス検出信号をマイコン18に出力する。マイコン18は、電源電圧が過電圧の状態か否かを判断し、過電圧であると判断するとアイドル状態に遷移し、電源電圧が過電圧でない状態において、ゼロクロス検出信号に基づいてトライアック13のトリガ駆動制御を行う。電源が印加されても、トライアック13がオン状態にない間はヒータ12にはトライアック13を介しては電流が流れないので、抵抗14,15には電源電圧がそのまま印加され、マイコン18は電源電圧が過電圧の状態か否かを確認することができる。過電圧の状態とは、その状態でトライアック13をトリガ駆動すると、ブリーダ抵抗19に流れる電流が規定値を超える状態になる状態を意味する。また、アイドル状態に遷移するとは、ゼロクロス検出回路17からゼロクロス検出信号を入力しても、トライアック13をトリガ駆動するパルス信号を出力する動作、即ちトランジスタ24のベースに駆動信号を出力してトライアック13にトリガ電流を流す動作を行わない状態になることを意味する。
また、マイコン18は、サーミスタ26,27の検出信号に基づいて、ヒータ12の温度が設定温度HTu以下で、かつ基板の温度が第1設定温度KT1以下の時にトライアック13のトリガ駆動制御を行う。設定温度HTuは、その温度より高い場合はヒータ加熱が不要な温度の値であり、第1設定温度KT1は、その温度より高い場合は加熱が不要な温度である。
以下、図2に示すフローチャートにしたがってマイコン18のヒータ制御の動作を説明する。マイコン18は、図2に示すフローチャートの処理を過電圧でない状態において、交流周期の1/2より短い所定時間毎で、かつ処理がゼロクロス時に跨る状態で実行する。マイコン18は、ステップS1で、サーミスタ26,27の検出信号によりヒータ温度がHTu以下で、かつ基板温度がKT1以下か否かを判断し、否(NO)であれば処理を終了し、YESであればステップS2に進む。マイコン18は、ステップS2で、ゼロクロス検出信号が入力されたか否かを判断し、ゼロクロス検出信号が入力されればステップS3に進む。
マイコン18は、ステップS3で、ゼロクロス時を基準にカウンタのカウント値に対応した遅延時間tdでパルス信号をトランジスタ24のベースに出力した後、ステップS4に進む。カウント値に対応した遅延時間tdとは、カウンタのカウント値に所定時間Δtを掛けた値に設定される。カウンタは、トライアック13のゲートにトリガ電流が供給されてもトライアック13がオン状態に保持されない場合にカウントアップされるようになっており、初期状態ではカウント値が零になっている。所定時間Δtは、−40℃のような極低温でもΔtの数倍の時間、ゼロクロス時より遅延した時点でトライアック13のゲートにトリガパルスが供給されたとき、トライアック13に保持電流より大きな値の電流が流れる電源電圧が印加される時間、例えば100μ秒程度に設定される。
トランジスタ24のベースにパルス信号が入力されると、その間、トランジスタ24がオン状態になり、トライアック13のゲートにトリガ電流が流れる。トライアック13は、ゲートにトリガ電流が供給されてオン状態になり、保持電流値以上の大きさの電流が流れる状態になるとゲートにトリガ電流が供給されない状態になってもオン状態に保持される。しかし、保持電流値以上の大きさの電流が流れないとオフ状態になる。そして、図4のグラフに示すように、保持電流の大きさは環境温度によって異なり、−40℃のような極低温ともなると常温の二倍程度になる。そのため、極低温の状態でトライアック13のゲートに、常温におけるパルス幅のトリガ電流が供給されてもトライアック13はオン状態に保持されず、実質的にオンしない。なお、図4の縦軸は、環境温度における保持電流値を常温(25℃)における保持電流値で割った値を示す。
マイコン18は、ステップS4で、トライアック13がオン状態か否かを判断し、オン状態でなければステップS5に進みカウンタをカウントアップして処理を終了し、オン状態であればステップS6に進む。前記のように極低温で電源が入れられた場合は、最初のうち、トライアック13はオン状態にならないためカウントアップが行われる。トライアック13がオン状態か否かは、トライアック13と並列に接続された抵抗14,15の接続点の電圧の変化で確認する。
マイコン18は、ステップS6で基板温度がKT2以上か否かを判断し、基板温度がKT2未満であれば処理を終了し、基板温度がKT2以上であればステップS7に進み、カウンタをカウントダウンした後、処理を終了する。
マイコン18がゼロクロス検出信号を入力して直ぐにトランジスタ24にパルス信号を出力した場合は、図3に示すように、トライアック13にトリガパルスが加えられた時点でトライアック13に印加される電源電圧は小さい。そのため、トライアック13には極低温の状態における保持電流より小さな電流が瞬間的に流れるだけで、トライアック13はオン状態にならず、ヒータ12には電流が実質的に流れない。なお、図3は、ヒータ12に流れる電流値の時間変化(上段)と、ゲートパルスの供給(印加)時期(中段)と、電源電圧の時間変化(下段)との関係を示す。
図2の処理が何回か繰り返されて、パルス信号出力時のゼロクロス時からの遅れがある程度大きくなると、トライアック13にトリガパルスが加えられた状態で、トライアック13に印加される電源電圧も大きくなる。その結果、トライアック13には極低温の状態における保持電流より大きな電流が流れて、トライアック13はオン状態になり、ヒータ12に電流が流れる状態になる。図3には、カウンタが4回カウントアップされた後、5回目のパルス信号が出力されたときに、トライアック13がオン状態に保持されてヒータ12に電流が流れる状態になる例が示されている。
図3に示すように、トライアック13のゲートにトリガパルスが加えられた際にトライアック13がオン状態になる状況になると、その後は、ゼロクロス時間からの遅延時間tdを同じにしてパルス信号を出力すると、トリガパルスによってトライアック13がオン状態になるとともにオン状態を保持するようになる。トライアック13がオン状態に保持されると、その自己損失により、次第にトライアック13は温まってくる。したがって、一定時間毎にパルス信号の出力時期をゼロクロス時点に近づくように変更しても、トリガパルスによってトライアック13がオン状態になるとともに、消費電力が少なくなる。そのため、ステップS6及びステップS7の処理が行われる。設定温度KT2は、前記条件を満たすトライアック13の周囲の温度に対応した値に設定される。
この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ヒータ制御装置10は、交流電源にヒータ12と、ヒータ12への通電を制御する制御整流素子(トライアック13)とが直列に接続されるとともに、制御整流素子のゲートに交流電源の交流電圧のゼロクロス時を基準に制御整流素子をトリガ駆動するためのパルス信号を出力する制御手段(マイコン18)を備えている。そして、マイコン18は、制御整流素子がゼロクロス時にトリガ駆動されてもオン状態に保持されない場合には、制御整流素子がオン状態に保持される状態となるまで、パルス信号のパルス幅を一定のまま、パルス信号の出力時をゼロクロス時より遅延させてパルス信号を出力する。したがって、−40℃のような極低温の状態でも常温と同じパルス幅で制御整流素子の動作が可能となり、トランスレスの電源に用いるブリーダ抵抗19のワット数を大きくすることなく、トライアック13のような制御整流素子の特性が悪化する極寒の状況でも動作を保障することができる。
(2)マイコン18は、パルス信号の出力時をゼロクロス時より所定時間ずつ遅延させてパルス信号を出力する。パルス信号の出力時をゼロクロス時からどの程度遅らせると制御整流素子がオン状態に保持されるかは、制御整流素子の温度と、制御整流素子を流れる電流量との関係から求めることもできるが、そのためには装置が複雑になる。しかし、前記パルス信号の出力時をゼロクロス時より所定時間ずつ遅延させているため、何回かパルス信号を出力することで簡単に対応することができる。
(3)マイコン18は、パルス信号の出力後、制御整流素子がオン状態に保持される状態になると、パルス信号の出力時の遅延時間tdを所定時間ずつ短くするように制御する。したがって、ゼロクロス時からの遅れを一定にしたままパルス信号を出力する構成に比較して、電力消費量が少なくなる。
(4)パルス信号の出力時の変更が、カウンタのカウント値と所定時間Δtとの積で設定されるため、構成が簡単になる。
(5)制御整流素子としてトライアック13が使用されているため、制御整流素子としてサイリスタを使用する場合に比較して制御用の消費電力を小さくすることができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ パルス信号の出力時をゼロクロス時より所定時間ずつ遅延させてパルス信号を出力する構成は、カウンタのカウント値と所定時間Δtとの積で遅延時間tdを設定するものに限らない。例えば、遅延が必要な場合、前回の遅延時間tdに所定時間Δtを加えて設定するようにしてもよい。
○ パルス信号の出力時をゼロクロス時より所定時間Δtずつ遅延させてパルス信号を出力する構成として、マイコン18がヒータ制御を開始する時点の環境温度によって、所定時間Δtの値を異なる値に設定するようにしてもよい。
○ 制御整流素子がゼロクロス時にトリガ駆動されてもオン状態に保持されない場合に、パルス信号の出力時のゼロクロス時からの遅延時間tdを設定する方法として、環境温度を測定するとともにその温度における保持電流の値以上の電流が制御整流素子をトリガ駆動した時点で流れる遅延時間tdを演算するようにしてもよい。
○ パルス信号の出力後、制御整流素子がオン状態に保持される状態になると、パルス信号の出力時の遅延時間tdを所定時間ずつ短くする制御を行わず、制御整流素子の環境温度が、パルス信号をゼロクロス時の直後に出力しても制御整流素子がオン状態に保持される温度に達した後、遅延時間tdを零にする制御を行うようにしてもよい。
○ 制御整流素子は、トライアック13に限らず、サイリスタを使用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
・ 請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、環境温度に基づいて前記パルス信号に必要なゼロクロス時からの遅延時間を演算して、その遅延時間後に前記パルス信号を出力する。この発明によれば、所定時間ずつ遅延させて前記パルス信号を出力する構成に比較して、制御整流素子がトリガ駆動された際にオン状態に保持される状態になるまでの時間を短くすることができる。
一実施形態のヒータ制御装置の回路図。 作用を説明するフローチャート。 作用を説明するタイムチャート。 トライアックのゲート保持電流と環境温度の関係を示すグラフ。
符号の説明
td…遅延時間、10…ヒータ制御装置、12…ヒータ、13…制御整流子としてのトライアック、18…制御手段としてのマイコン。

Claims (4)

  1. 交流電源にヒータと、前記ヒータへの通電を制御する制御整流素子とが直列に接続されるとともに、前記交流電源の交流電圧のゼロクロス時を基準に前記制御整流素子をトリガ駆動するためのパルス信号を出力する制御手段を備えたヒータ制御装置において、前記制御手段は、前記制御整流素子に前記ゼロクロス時に前記パルス信号を出力しても前記制御整流素子がオン状態に保持されない場合には、前記制御整流素子がオン状態に保持される状態となるまで、前記パルス信号のパルス幅を一定のまま、パルス信号の出力時をゼロクロス時より遅延させて前記パルス信号を出力することを特徴とするヒータ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記パルス信号の出力時をゼロクロス時より所定時間ずつ遅延させて前記パルス信号を出力する請求項1に記載のヒータ制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記パルス信号の出力後、前記制御整流素子がオン状態に保持される状態になると、前記パルス信号の出力時の遅延時間を所定時間ずつ短くするように制御する請求項1又は請求項2に記載のヒータ制御装置。
  4. 前記制御整流素子はトライアックである請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のヒータ制御装置。
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