JP2003217794A - 突入電流防止装置 - Google Patents

突入電流防止装置

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JP2003217794A
JP2003217794A JP2002014780A JP2002014780A JP2003217794A JP 2003217794 A JP2003217794 A JP 2003217794A JP 2002014780 A JP2002014780 A JP 2002014780A JP 2002014780 A JP2002014780 A JP 2002014780A JP 2003217794 A JP2003217794 A JP 2003217794A
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heater
current
switching element
temperature
circuit
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JP2002014780A
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Hanzo Tsuzuki
伴三 都築
Yoshiyuki Matsuoka
吉幸 松岡
Toshiaki Yajima
俊昭 矢島
Toshio Nagasaka
利男 長坂
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はヒータを温度制御する際に発生する
突入電流及びフリッカ現象を防止する突入電流防止装置
に関し、特に最適な突入電流の防止を行い、高調波の発
生(フリッカ現象の発生)を抑える突入電流防止装置を
提供するものである。 【解決手段】 本発明は交流電源10の電力によってヒ
ータ11を加熱するヒータの温度制御回路であり、回路
に流れる電流を電流検知器13で検出し、制御回路16
の端子Bから制御信号を出力し、スイッチング素子12
をオン、オフしヒータ11を飽和温度(設定温度)に維
持する。ここで、制御回路16は上記電流値に従って端
子Aから制御信号を出力し、スイッチング素子18をオ
ン、オフ制御する。例えば、ヒータ11への電流供給
時、スイッチング素子18をオフしてトライアック19
をオフして抵抗5に電流を流し、突入電流の発生を防止
し、電流値に従った時間抵抗R5に電流を流した後、ト
ライアック19をオンし、直接電流をヒータ11に供給
する。このように構成することによって、突入電流を防
止すると共に、抵抗R5による電力消費を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒータを温度制御す
る際に発生する突入電流及びフリッカ現象を防止する突
入電流防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、印刷装置等に使用される定着器、
更には電子ポットや電子コンロ等の多くの加熱装置には
ヒータが内蔵され、用途に応じて該ヒータを加熱制御
し、使用されている。例えば、プリンタ等の印刷装置に
使用される定着器にはヒータを内蔵した熱ロールが使用
され、熱ロールと圧接ロールによって記録紙を挟持搬送
し、記録紙上のトナー像を定着処理する。
【0003】このような各種用途に使用されるヒータの
温度制御において、電源投入時の突入、高調波(フリッ
カ現象)の発生は機器に大きな負担を与えると共に、電
磁ノイズの発生源となる。この為、ヒータの制御装置に
は突入電流防止回路が使用されている。
【0004】図26は、従来使用されている突入電流防
止回路を含むヒータの温度制御回路である。同図におい
て、交流電源(例えば、AC230V)1にはスイッチ
SW1、ヒータ(負荷)2、抵抗R1が直列に接続さ
れ、交流電源1からヒータ1に電力が供給され、ヒータ
2を加熱制御する。この場合、ヒータ2の温度が飽和温
度(設定温度)より低い時、スイッチSW1をオンし、
ヒータ2の温度が飽和温度(設定温度)を超えると、ス
イッチSW1をオフする。
【0005】また、上記抵抗R1には並列にスイッチS
W2が配設され、電源投入時(スイッチSW1をオンし
た時)、一定期間抵抗R1に電流を流し、突入電流の発
生を防止する。尚、上記スイッチSW1及びSW2は共
に、例えば無接点スイッチであり、不図示の制御回路か
ら供給される制御信号によってオン、オフ制御される。
【0006】図27(a)、(b)は、従来の突入電流
防止回路を使用する場合の効果を説明する図である。同
図(a)は突入電流防止回路を使用しない場合の電流波
形であり、スイッチSW1をオンした瞬間、ピーク値が
大きい突入電流aが流れ、フリッカ現象が生じる。一
方、同図(b)は上記突入電流防止回路を使用した例で
あり、スイッチSW1を投入すると同時にスイッチSW
2をオフし、抵抗R1に電流を流し、大きなピーク値の
突入電流電流の発生を阻止する。その後、一定時間を経
過すると、スイッチSW2をオン状態に戻し、以後抵抗
R1をバイパスしてヒータ電流を流す。尚、この時、抵
抗R1をバイパスして電流が流れ、ピーク値は若干上昇
するが、そのピーク値は突入電流防止回路がない場合に
比べて低く抑えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の突入電流防
止回路によれば突入電流のピーク値を小さく抑えること
ができる。しかしながら、スイッチSW2をオフからオ
ンに切り替えるタイミングの設定が難しく、有効な突入
電流の防止を行うことができない。すなわち、ヒータ2
の抵抗値は温度上昇と共に変化し、温度/抵抗特性によ
ってヒータ2に流れる電流はヒータ2の温度と共に変化
する。この為、従来の回路では適切な突入電流の防止を
行うことができない。
【0008】本発明はこうした実情に鑑みなされたもの
であり、最適な突入電流の防止を行い、高調波の発生
(フリッカ現象の発生)を抑える突入電流防止装置を提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は請求項1記載
の発明によれば、ヒータと、該ヒータに直列に接続さ
れ、並列にスイッチング素子が接続された電流制限手段
と、前記ヒータに流れる電流を検出する電流検出手段
と、該電流検出手段によって検出された電流値に応じて
前記スイッチング素子の切替タイミングを制御する制御
手段とを有する突入電流防止装置を提供することによっ
て達成できる。
【0010】ここで、ヒータとしては、例えば印刷装置
等に使用される定着器、更には電子ポットや電子コンロ
等の各種加熱機器に内蔵されるヒータが該当する。ま
た、電流制限手段としては、抵抗器、インダクタンス素
子等の電気部品が該当し、この電流制限手段には並列に
スイッチング素子が接続されている。
【0011】ここで、このスイッチング素子は交流電源
の場合、トライアック等の双方向性3端子サイリスタ等
が使用され、直流電源の場合単方向性サイリスタ等を使
用することができる。また、スイッチング手段はバイポ
ーラトランジスタや電界効果型トランジスタ等のスイッ
チング素子で構成してもよい。
【0012】また、電流検出手段は上記ヒータに流れる
電流の電流値を検出する手段であり、CT(変流器)等
によって構成される。この電流検出手段によって検出さ
れた電流値は制御手段に送られ、電流値に応じて前記ス
イッチング素子の切替タイミングが制御される。
【0013】このように構成することにより、ヒータへ
の電源投入時、上記電流値に応じてスイッチング素子の
オフ時間を可変し、例えば電流値が大きい時長時間スイ
ッチング素子をオフ状態に維持し、突入電流の発生、フ
リッカ電流の発生を防止する。一方、電流値が小さい時
短時間スイッチング素子をオフし、電流制限手段によっ
て消費される電力を少なくする。
【0014】上記課題は請求項2記載の発明によれば、
ヒータと、該ヒータに直列に接続され、抵抗値の異なる
複数の電流制限手段と、前記ヒータに流れる電流を検出
する電流検出手段と、該電流検出手段によって検出され
た電流値に応じて、前記電流制限手段の1つを選択する
選択手段とを有する突入電流防止装置を提供することに
よって達成できる。
【0015】ここで、ヒータ及び電流制限手段の構成は
上記と同様であるが、本発明においては電流制限手段が
ヒータに対して直列に接続されると共に、個々の電流制
限手段が互いに並列に接続されている。また、この場合
個々の電流制限手段は単独の抵抗器等であってもよく、
又は複数の抵抗器等であってもよい。
【0016】選択手段は上記複数の電流制限手段の1つ
を選択するものであり、電流検出手段によって検出した
電流値に従って選択手段に選択信号が出力される。ここ
で、電流制限手段は例えば抵抗値が異なり、従ってヒー
タに流れる電流値に従って電流制限手段を選択し、抵抗
値を選ぶことができる。
【0017】例えば、ヒータへの電源投入時、電流値が
大きい時大きな抵抗値の電流制限手段を選択し、ヒータ
に突入電流が流れることを防止する。一方、電流値が小
さい時小さな抵抗値の電流制限手段を選択し、電流制限
手段によって消費される電力を少なくする。
【0018】上記課題は請求項3記載の発明によれば、
交流電力を直流電力に変換する変換手段と、該変換手段
によって変換された電力が供給されるヒータと、該ヒー
タへの電力供給を開始する際、又は該ヒータへの電力供
給を停止する際、前記ヒータへの電力供給を所定間隔で
切替える切替制御手段とを有する突入電流防止装置を提
供することによって達成できる。
【0019】ここで、変換手段としては各種変換器を使
用することができ、例えばアナログ整流回路、AC−D
Cコンバータ等の変換器の使用が可能である。また、ヒ
ータについても前述と同様である。切替制御手段は、上
記ヒータへの電力供給を開始する際、又は該ヒータへの
電力供給を停止する際、所定間隔で切替え制御を行い、
ヒータの通電を制御する。この場合、ヒータへの電流を
検知して、該電流値によって上記所定間隔を制御するよ
うにしてもよい。
【0020】このように構成することにより、突入電流
の発生が防止でき、フリッカを抑え、且つ抵抗による電
力消費も無くすことができる。上記課題は請求項4記載
の発明によれば、交流電力を直流電力に変換する変換手
段と、該変換手段によって変換された電力がスイッチン
グ手段を介して供給されるヒータと、該ヒータへの電力
供給を開始する際、又は該ヒータへの電力供給を停止す
る際、前記スイッチング手段に出力する電圧を制御する
電圧制御手段とを有する突入電流防止装置を提供するこ
とによって達成できる。
【0021】本例も電圧制御手段は、上記ヒータへの電
力供給を開始する際、又は該ヒータへの電力供給を停止
する際、ヒータの通電を制御する構成であるが、この場
合、スイッチング素子へのベース電圧を制御して行う。
また、この場合ヒータ電流を検知して、該電流値によっ
て上記ベース電流を制御する構成としてもよい。
【0022】このように構成することにより、突入電流
の発生が防止でき、フリッカを抑え、且つ抵抗による電
力消費も無くすことができる。上記課題は請求項5記載
の発明によれば、ヒータと、該ヒータに直列に接続さ
れ、並列にスイッチング素子が接続された電流制限手段
と、前記ヒータからの熱の放出率を検出する検出手段
と、該検出手段によって検出された熱の放出率に応じて
前記スイッチング素子の切替タイミングを制御する制御
手段とを有する突入電流防止装置を提供することによっ
て達成できる。
【0023】本例はヒータから熱を奪う要素を考慮し
て、その熱の放出率に応じて前記スイッチング素子の切
替タイミングを制御する構成である。例えば、熱の放出
率としてヒータが配設された定着器を通過する用紙の単
位時間当たりの通紙数を検出し、熱の放出率とし、この
検出値に従ってスイッチング素子の切替タイミングを制
御し、ヒータのオン回数を減らし、フリッカの発生を少
なくする。
【0024】また、熱の放出率としてヒータへの単位時
間当たりの通電回数を検出し、この検出値に従ってスイ
ッチング素子の切替タイミングを制御し、ヒータのオン
回数を減らし、フリッカの発生を少なくする。上記課題
は請求項6記載の発明によれば、ヒータと、該ヒータに
直列に接続され、並列に第1のスイッチング素子が接続
された電流制限手段と、前記ヒータに電力を供給する期
間の一部に該電力の供給を停止する制御手段、及び又は
前記ヒータへの電力の非供給期間の一部に電力の供給を
行う制御手段を有する突入電流防止装置を提供すること
によって達成できる。
【0025】本例はヒータに通電する期間の中の一部に
強制的な非通電制御を行い、ヒータが飽和温度(設定温
度)に達する時間を遅らせ、実質的にフリッカの発生を
少なくするものである。また、逆にヒータの非通電期間
の中の一部に強制的に通電制御を行い、ヒータが飽和温
度(設定温度)に戻る時間を遅らせ、実質的にフリッカ
の発生を少なくするものである。
【0026】さらに、上記両方の制御を行うことによっ
て実質的にフリッカの発生を更に少なくするものであ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて詳細に説明する。 <第1の実施形態>図1は本実施形態の突入電流防止回
路を含むヒータの温度制御回路の回路図である。尚、本
例に使用するヒータは、例えば印刷装置の定着器に使用
されるものである。
【0028】同図において、交流電源10は、ヒータ1
1に電力を供給する電源であり、例えば230Vの電圧
出力を行う。また、ヒータ11は定着器を構成する不図
示の熱ロール内に配設され、熱ロールを一定温度に加熱
し、飽和温度(設定温度)を保持する。
【0029】また、交流電源10とヒータ11間にはス
イッチング回路12と検流器13が配設されている。ス
イッチング回路12はトライアック14、スイッチング
素子15、及び抵抗R2〜R4で構成され、交流電源1
0からヒータ11への電力供給をオン、オフ制御する。
ここで、スイッチング素子15は所謂フォットスイッチ
ング素子であり、制御回路16の制御によって駆動す
る。例えば、トライアック14をオンする場合、制御回
路16のB端子をロー(L)レベルに設定し、抵抗R2
を介してスイッチング素子15内のフォットダイオード
15aに電流を流し、スイッチ15bをオンしてトライ
アック14のゲートをトリガする。上記回路動作によっ
てトライアック14はオン駆動し、交流電源10からヒ
ータ11に電流を供給する。
【0030】検流器13はヒータ11に流れる電流をコ
イルによって検出し、この検出値を制御回路16のC端
子、及びD端子に出力する。この検出値はアナログであ
り、制御回路16内でデジタルデータに変換される。制
御回路16は不図示のCPUを内蔵し、ROMに記憶さ
れたプログラムによって制御され、ヒータ11の加熱制
御を行う。また、制御回路16は上記検流器13で検出
する電流値に基づき突入電流の制御を行う。この制御は
制御回路16のA端子をロー(L)レベル、又はハイ
(H)レベルに制御することによって行う。
【0031】突入電流防止回路17はスイッチング素子
18、トライアック19、抵抗R5、及び抵抗R6〜R
8で構成され、前述のように制御回路16のA端子がロ
ー(L)レベル、又はハイ(H)レベルに制御されるこ
とでオン、オフ駆動する。ここで、制御回路16による
オン、オフ制御は、突入電流を発生させない為の最適制
御であり、具体的には以下のように制御する。例えば、
トライアック19をオン駆動する場合、CPU16のA
端子をロー(L)レベルに設定し、抵抗R6を介してス
イッチング素子18内のフォットダイオード18aに電
流を流し、スイッチ18bをオンしてトライアック19
のゲートをトリガする。この回路動作によってトライア
ック19は駆動し、ヒータ11を流れた電流はトライア
ック18を介して流れる。一方、トライアック19をオ
フ駆動する場合には、CPU16のA端子をハイ(H)
レベルとし、スイッチング素子18に電流を流さず、ト
ライアック19のゲートはトリガされず、トライアック
19をオフ駆動してヒータ電流を停止する。
【0032】以上の構成において、本例の処理動作を説
明する。図2は本例の処理動作を説明する波形図であ
る。同図において、(a)はヒータ11が冷えている時
の波形図を示し、同図(b)はヒータ11がある程度暖
まった時の波形図を示し、同図(c)はヒータ11が熱
飽和している時の波形図を示す。
【0033】ヒータ11が冷えている時、温度/抵抗特
性からヒータ11の抵抗値は低い。したがって、この場
合ヒータ11を流れる電流は大きくなり、検流器13は
大きな電流値を検出する。この時、制御回路16はA端
子から長い制御信号を出力する。具体的には、A端子を
長時間ハイ(H)レベルに設定する。また、この設定時
間は検流器13が検出する電流値に基づいて設定され、
例えばヒータ11の抵抗特性や抵抗/温度特性から予め
設定されたテーブルに基づく。
【0034】この場合、上記制御回路16の制御によっ
て、同図(a)に示すように最適な時間スイッチング素
子18がオフし、トライアック19をオフ駆動してヒー
タ11を流れた電流を抵抗R5を介して流す。この処理
によって交流電源10の負荷は、ヒータ11の抵抗値と
抵抗R5の抵抗値が加算されたものとなり、回路を流れ
る電流は制限される。この為、同図(a)に示すよう
に、スイッチング素子18がオフする間、ピーク値の低
い電流がヒータ11に流れ、回路に大きな突入電流が流
れることを防止する。
【0035】尚、その後スイッチング素子18がオンす
ると、トライアック19はオン駆動し、ヒータ11を流
れた電流はトライアック19を流れる。この為、ヒータ
11を流れる電流が同図(a)に示すように増加する
が、そのピーク値は低い。したがって、有効に突入電流
の発生を防止できる。
【0036】一方、ヒータ11がある程度暖まった状態
で電源投入された場合、図2(b)の処理となる。この
場合、ヒータ11がある程度暖まっているので、ヒータ
11の抵抗値はある程度大きく、従って検流器13は前
よりも低い電流値を検出する。この為、制御回路16は
検流器13が検出する電流値に基づいた時間、スイッチ
ング素子18をオフ制御する。
【0037】したがって、トライアック19は最適な時
間オフ駆動し、この間ヒータ11を流れた電流は抵抗R
5を介して流れる。この場合、同図(b)に示すよう
に、スイッチング素子18がオフする間、ピーク値の低
い電流となり、ヒータ11を含む回路に大きな突入電流
が流れることを防止する。また、前述と同様、スイッチ
ング素子18がオンすると、トライアック19はオン駆
動し、ヒータ11を流れた電流はトライアック19を流
れる。この為、ヒータ11を流れる電流が同図(b)に
示すように増加するが、そのピーク値は低い。
【0038】次に、上記処理によってヒータ11に電流
が流れ、ヒータ11が徐々に加熱され、ヒータ11が飽
和温度(設定温度)に達すると、制御回路16の制御に
よってスイッチング回路12がオフされ、ヒータ11へ
の通電が停止される。具体的には、制御回路16のB端
子をハイ(H)レベルに設定し、スイッチング素子15
をオフし、トライアック14の駆動をオフする。
【0039】その後、ヒータ11が上記飽和温度(設定
温度)より下がると、ヒータ11への通電が開始され
る。この場合、ヒータ11はほぼ熱飽和状態であり、ヒ
ータ11の抵抗値は大きい。したがって、検流器13は
極めて低い電流値を検出し、CPU16は検流器13が
検出する電流値に従ってスイッチング素子18をオフす
る。
【0040】この場合、スイッチング素子18をオフす
る時間は極めて短く、例えば図2(c)に示す短時間ス
イッチング素子18をオフし、トライアック19をオフ
駆動する。この間、ヒータ11を流れた電流は抵抗R5
を介して流れ、突入電流はピーク値の低い電流となり、
回路に大きな突入電流が流れることを防止できる。
【0041】したがって、この場合には抵抗R5によっ
て消費される電力を小さく抑えることが電力消費を少な
くできる。尚、制御回路16はヒータ11の温度が高い
場合、抵抗値は大きく、前述のテーブルを検出してスイ
ッチング素子18をオフする必要がない場合もある。こ
の場合にはスイッチング素子18をオフすることなく、
更に電力消費を抑えることができる。
【0042】以上のように、本実施形態によれば、ヒー
タ回路に流れる電流を検流器13で検出し、この電流値
に基づいてトライアック19の駆動時間を制御したの
で、ピーク値の大きな突入電流の発生を確実に防止する
ことができる。また、フリッカ現象を低く抑えることが
でき、フリッカ規格に対応できる電子機器の提供が可能
となる。
【0043】また、抵抗R5の電力容量も小さく抑える
ことができ、容量の小さい小型抵抗器を採用することが
でき、コストダウンを図ると共に、発熱量を低く抑える
こともでき、電力消費を低減することが可能になった。 <第2の実施形態>次に、本発明の第2の実施形態につ
いて説明する。
【0044】図3は本発明の第2の実施形態を説明する
突入電流防止回路を含むヒータの温度制御回路の回路図
である。尚、本例においても、使用するヒータは、例え
ば印刷装置の定着器に使用されるものであり、交流電源
10、ヒータ11、検流器13の構成は前述の図1と同
様であり、構成上の説明を省略する。
【0045】本例の突入電流防止回路は上記検流器13
の他、制御回路20、抵抗選択回路21で構成されてい
る。検流器13は前述と同様、回路に流れる電流を検出
し、この検出値をC端子、及びD端子を介して制御回路
20に供給する。制御回路20は前述と同様、不図示の
CPUを内蔵し、例えばROMに記憶されたプログラム
に従って制御を行い、ヒータ11の温度制御を行う。ま
た、制御回路20は上記検流器13で検出する電流値に
基づき突入電流の制御を行う。本例ではこの制御信号を
CPU20に設けられた「0」〜「3」の端子から出力
する。ここで、端子「1」から出力する制御信号はスイ
ッチ1をオン、オフ制御し、ポート「2」から出力する
制御信号はスイッチ2をオン、オフ制御し、端子「3」
から出力する制御信号はスイッチ3をオン、オフ制御す
る。また、端子「0」から出力する制御信号は、スイッ
チ1〜3の何れもオン、オフ制御しない信号であり、ヒ
ータ11を抵抗を介さず交流電源10に接続する回路を
構築する。
【0046】尚、図3に示すように、スイッチ1が選択
されるとスイッチ1に接続された抵抗R11がヒータ1
1に対して直列に接続され、スイッチ2が選択されると
スイッチ2に接続された抵抗R12がヒータ11に対し
て直列に接続され、スイッチ3が選択されるとスイッチ
3に接続された抵抗R13がヒータ11に対して直列に
接続される。また、スイッチ0が選択された場合には、
上記のようにヒータ11は何れの抵抗も介さずに交流電
源10に接続される。また、抵抗R1、R2、R3の抵
抗値の大小関係は以下のようである。
【0047】R1>R2>R3 以上の構成において、本例の処理動作を説明する。本例
においても、前述の図2(a)〜(c)に示すように、
ヒータ11が冷えている時、ヒータ11がある程度暖ま
った時、更にヒータ11が熱飽和した時のそれぞれの状
態において突入電流の防止制御を行う。
【0048】先ず、ヒータ11が冷えている時、前述の
ようにヒータ11の抵抗値は小さい。したがって、この
場合検流器13は大きな電流値を検出する。この時、C
PU20は端子「1」から制御信号を出力し、スイッチ
1をオンして抵抗R11を選択する。この抵抗R11は
前述のように大きな抵抗値を有し、大きなピーク値の突
入電流が発生することを防止する。
【0049】次に、ヒータ11がある程度暖まっている
状態の時、ヒータ11の抵抗値は前よりも大きい。した
がって、この場合検流器13はそれ程大きくない電流値
を検出する。この時、制御回路20は端子「2」から制
御信号を出力し、スイッチ2をオンして抵抗R12を選
択する。この抵抗R12は前述のように中程度の抵抗値
を有し、前述と同様、大きなピーク値の電流が発生する
ことを防止する。
【0050】次に、ヒータ11が更に暖まっている状態
の時、ヒータ11の抵抗値は前よりも更に大きい。した
がって、この場合検流器13は小さな電流値を検出す
る。この時、制御回路20は端子「3」から制御信号を
出力し、スイッチ3をオンして抵抗R13を選択する。
この抵抗R13は前述のように低抵抗値を有し、大きな
ピーク値の突入電流が発生することを防止する。
【0051】さらに、ヒータ11が熱飽和の状態の時、
ヒータ11の抵抗値は最も大きい。したがって、この場
合検流器13は極めて小さな電流値を検出し、この時、
制御回路20は端子「0」から制御信号を出力し、スイ
ッチ0をオンして何れの抵抗も介することなく、ヒータ
11に電流を流す。このように構成することによって
も、ヒータ11に突入電流が流れることはなく、却って
抵抗負荷による電力消費を抑えることができる。
【0052】以上のように、本実施形態によっても、ヒ
ータ回路に流れる電流を検流器13で検出し、当該電流
値に基づいて抵抗選択回路21内のスイッチ0〜3の一
つを選択し、最も適した抵抗を介してヒータ電流を流す
ことができ、ピーク値の大きな突入電流の発生を確実に
防止することができる。また、本例においても抵抗によ
る電力消費を低減することができる。
【0053】尚、本例においては抵抗R11〜R13は
それぞれ単一の抵抗で構成したが、複数の抵抗で構成し
てもよい。また、抵抗選択回路21内のスイッチはそれ
ぞれ対応する抵抗のみを切り替えるように構成したが、
複数の抵抗を切り替える構成とし、抵抗値をより細かく
制御できるようにしてもよい。このように構成すれば、
更に確実な突入電流の防止、フリッカ電流の防止を図る
ことができる。 <第3の実施形態>次に、本発明の第3の実施形態につ
いて説明する。
【0054】図4は本発明の第3の実施形態を説明する
突入電流防止回路を含むヒータ加熱制御回路の回路図で
ある。尚、本例においても、使用するヒータは、例えば
印刷装置の定着器に使用されるものであり、交流電源1
0も前述と同様、230Vの出力電圧を有する。
【0055】但し、本例においては整流回路、及びチョ
ッパ回路を有し、交流電源10を一旦整流した後、チョ
ッパ回路によって突入電流の発生を防止する構成であ
る。以下、具体的に説明する。整流回路23はブリッジ
接続された4個のダイオードD1〜D4、及びコイルL
とコンデンサCで構成されている。したがって、交流電
源10から出力される交流電流は整流回路23によって
全波整流され、ヒータ11に供給される。ヒータ11は
抵抗負荷であり、ヒータ11に直列に接続されたトラン
ジスタ24がオン状態の時、ヒータ11に電流が流れ
る。
【0056】トランジスタ24及びCPU25はチョッ
パ回路を構成し、ヒータ11への通電開始時、及び通電
終了時CPU25からチョッパ信号をトランジスタ24
のベース(B)に供給する。尚、CPU25はヒータ1
1の温度制御も行い、例えばヒータ11が飽和温度(設
定温度)に達した時ヒータ11への電力供給を停止し、
ヒータ11が飽和温度(設定温度)より下がった時ヒー
タ11への通電を再開する。
【0057】図5は本例の処理を説明する波形図であ
り、同図(a)はCPU25からトランジスタ24に出
力されるチョッパ信号を示し、同図(b)はヒータ11
に流れるヒータ電流を示す。本例においては、期間Tの
間ヒータ11に電流を流す。先ず、初期時及び電流供給
終了時、CPU25からチョッパ信号をトランジスタ2
4に供給し、トランジスタ24をオン、オフ駆動する。
すなわち、本例においてはヒータ11への通電開始時、
同図(a)に示すチョッパ信号cを供給し、トランジス
タ24をオン、オフ駆動して突入電流が発生することを
防止する。また、ヒータ11への通電終了時において
も、同図(a)に示すチョッパ信号dを供給し、トラン
ジスタ24をオン、オフ駆動して突入電流の発生を防止
する。
【0058】以上のように制御することによって、ヒー
タ11には図5(b)に示すヒータ電流が流れ、突入電
流の発生を確実に防止する。また、本例においては電流
制限用の抵抗を使用しないので、電力消費を更に抑える
ことができる。尚、本例においてはフリッカー規格の一
番厳しい特性周波数特性として、8.8Hzを出力しない
よう、チョッパ信号を高速にスイッチングさせながら突
入電流防止回路を構成する。また、チョッパ信号の周波
数としては、例えば100Hz以上の周波数を使用し、更
にコンデンサCの容量と抵抗Rの抵抗値の時定数は、例
えば以下の条件とする。
【0059】C×R≧100ms また、本例においても、ヒータに流れる電流を検出し、
当該電流値によってチョッパ信号c及びチョッパ信号d
の周期を可変してもよく、またチョッパ信号c及びチョ
ッパ信号dをトランジスタに印加する長さを可変する構
成としてもよい。このように構成することによって、よ
り詳細な制御を行うことができ、突入電流の発生防止、
フリッカ電流の発生を防止することができる。 <第4の実施形態>次に、本発明の第4の実施形態につ
いて説明する。
【0060】図6は本発明の第4の実施形態を説明する
突入電流防止回路を含むヒータ温度制御回路の回路図で
ある。尚、本例においても、使用するヒータは、例えば
印刷装置の定着器に使用されるものであり、交流電源1
0も前述と同様、230Vの出力電圧を有する。また、
整流回路を使用する構成は前述の第3の実施形態と同様
である。但し、本例においてはチョッパ回路に代えてト
ランジスタの電圧制御を利用して突入電流の防止を図
る。
【0061】本例においても、整流回路26はブリッジ
接続された4個のダイオードD1〜D4、及びコイルL
とコンデンサCで構成され、交流電源10から出力され
る交流電流を整流し、ヒータ11に供給される。また、
ヒータ11には直列にトランジスタ27が接続され、エ
ミッタ抵抗rを介して接地されている。
【0062】CPU28はトランジスタ27に対してベ
ース電圧(Va)を供給し、ベース電圧(Va)の値を
可変する。このベース電圧(Va)の値を可変すること
によって、トランジスタ27に流れる電流を制御する。
図7は具体的な制御を説明する図であり、同図(a)に
示すベース電圧(Va)をトランジスタ27のベース
(B)に供給する。トランジスタ27は供給される電圧
によって流れる電流値が変化し、トランジスタ27には
同図(b)に示す電流が流れる。この電流は、ヒータ1
1に流れる電流でもあり、トランジスタ27に流れる電
流を制御することによって、ヒータ11に流す電流の制
御を行う。
【0063】したがって、CPU28からベース電圧
(Va)を供給することによって、ヒータ11には同図
(b)に示すヒータ電流が流れ、急激な電流変化を生じ
させることなく、フリッカー値も低く抑えることができ
ると共に、前述の実施形態と同様抵抗を使用しないの
で、電力消費を更に抑えることができる。 <第5の実施形態>次に、本発明の第5の実施形態につ
いて説明する。
【0064】図8は本発明の第5の実施形態を説明する
ヒータの温度制御回路の回路図である。尚、本例におい
ても、使用するヒータは、例えば印刷装置の定着器に使
用されるものであり、交流電源10も前述と同様、23
0Vの出力電圧を有する。但し、本例は前述の第3、第
4の実施形態と異なり、突入電流防止用の抵抗(フリッ
カ抵抗)の近傍に温度ヒューズを設ける構成である。以
下、具体的に説明する。
【0065】図8において、交流電源10はスイッチン
グ素子29 ヒータ11、温度ヒューズ30、抵抗(フ
リッカ抵抗)R14が直列に接続された回路であり、更
に抵抗R14には並列にスイッチング素子31が接続さ
れている。ここで、温度ヒューズ30は抵抗R14に異
常な発熱が発生した場合ヒューズを溶断して、回路を切
断する機能を有し、抵抗R14の近接に設けられてい
る。但し、温度ヒューズ30の溶断温度は10°C単位
で設定され、温度ヒューズ30の取り付け角度を可変す
ることによって微細な温度調整を行う。
【0066】図9は温度ヒューズ30の取り付け角度を
可変する例であり、本例の斜視図である。同図に示す
(a)〜(c)は温度ヒューズ30の取り付け角度を示
す斜視図であり、同図(d)はその断面図である。本例
は温度ヒューズ30の取り付け角度を同図(a)〜
(c)に示すように取り付けることによって、1種類の
温度ヒューズ30によって、例えば100°C〜110
°Cまで可変して使用できるヒューズとすることができ
る。例えば、抵抗R14が100°Cになった時温度ヒ
ューズ30を溶断する場合、図9(a)に示す位置に温
度ヒューズ30を取り付ける。また、抵抗R14が10
5°Cになった時温度ヒューズ30を溶断する場合、同
図(b)に示す位置に温度ヒューズ30を取り付ける。
さらに、抵抗R14が110°Cになった時温度ヒュー
ズ30を溶断する場合、同図(c)に示す位置に温度ヒ
ューズ30を取り付ける。
【0067】以上のように構成することによって、例え
ば100°Cの温度ヒューズを使用して100°C〜1
10°Cまで可変できるヒューズとすることができる。
また、例えば90°Cの温度ヒューズを使用して90°
C〜100°Cまで可変できるヒューズとすることがで
き、110°Cの温度ヒューズを使用して110°C〜
120°Cまで可変できるヒューズとすることができ
る。
【0068】以上、本例によれば少ない種類の温度ヒュ
ーズ30によって、きめ細かい温度設定が可能となり、
その温度設定も指定される角度に温度ヒューズ30を取
り付けるだけでよく、極めて簡単に詳細な温度設定を行
うことができる。したがって、突入電流防止回路を用い
た装置の生産性を向上することができ、より安全な回路
とすることができる。
【0069】尚、図9の例は温度ヒューズ30を抵抗R
14と導体32の間に挿入したが、導体32も抵抗R1
4で構成し、並列に接続するスイッチング素子31の位
置を抵抗間の位置に接続してもよい。 <第6の実施形態>次に、本発明の第6の実施形態につ
いて説明する。
【0070】図10は本発明の第6の実施形態を説明す
る突入電流防止回路を含むヒータの温度制御回路の回路
図である。尚、本例においても、使用するヒータは、例
えば印刷装置の定着器に使用されるものであり、交流電
源10も前述と同様、230Vの出力電圧を有する。但
し、本例は2台のヒータ11a、11bを有する構成で
あり、スイッチング素子もヒータ11a、11bに対応
してスイッチング素子33a、33bを有し、ヒータの
温度制御を行う構成である。また、制御回路34は上記
スイッチング素子33a、33bに制御信号を送る構成
である。
【0071】制御回路34は内部にCPUを有し、不図
示の温度センサで検出した温度情報に従って上記制御信
号を対応するスイッチング素子33a、33bに供給す
る。ここで、上記温度センサはヒータ11a又は11b
を内蔵する、例えば定着器近傍に取り付けられ、定着器
の温度を検出する。また、本例においても突入電流制限
用の抵抗R16が接続され、抵抗R16には並列にスイ
ッチング素子39が配設されている。尚、上記スイッチ
ング素子33a、33b、39は前述のトライアック等
で構成してもよく、またバイポーラトランジスタ、電界
効果型トランジスタ等で構成してもよい。
【0072】図11は本例における処理を説明するタイ
ムチャートである。尚、本例においてスイッチング素子
33a、33bのオン状態が重ならないこと、又スイッ
チング素子33a、33bのオン状態の最低時間Tmin
は、以下であることが条件である。
【0073】Tmin≧2Tw 本例では、図11(a)に示すように、スイッチング素
子33aを2Twの間オン駆動し、この間スイッチング
素子33bをオフ状態に設定する。次に、スイッチング
素子33bを2Twの間オン駆動し、この間スイッチン
グ素子33aをオフ状態に設定する。以下、この処理を
繰り返すことによって、例えば繰り返しの多いヒータ制
御を行う場合でも、切り替え回数は半分の回数に減り、
フリッカ値を1/2以下に低減することができる。例え
ば、同図(b)に示す制御に比べて、切り替え回数は半
分の回数に減らすことができ、フリッカ値を1/2に低
減することができる。 <第7の実施形態>次に、本発明の第7の実施形態につ
いて説明する。
【0074】本例はヒータ11の切換えタイミングを遅
延させることによって、突入電流の発生を防止するもの
である。尚、本例においても使用するヒータは、例えば
印刷装置の定着器に使用されるものである。以下、具体
的に説明する。本例のヒータの温度制御回路は、図12
に示すようにヒータ11、抵抗R15、スイッチ素子3
5の直列回路で構成され、スイッチ素子35がオンする
と交流電源10から出力される電流はスイッチ素子3
5、抵抗R15を介してヒータ11に供給される。ま
た、抵抗R15には並列にスイッチS1が設けられ、後
述するタイミングで切換制御が行われる。
【0075】図13は本例の処理を説明するタイムチャ
ートであり、図14は本例の処理を説明するフローチャ
ートである。両図において、先ずスイッチ素子35をオ
ンし、ヒータ11を加熱し、ヒータ11の温度が閾値
(飽和温度(設定温度))に達したか判断する(ステッ
プ(以下、STで示す)1)。ここで、ヒータ11の温
度が閾値に達していなければ(ST1がNO)、ヒータ
11の温度が閾値に達するまで加熱処理を行う。
【0076】その後、ヒータ11の温度が閾値に達する
と(ST1がYES)、ヒータ11の温度が下降状態で
あるか判断する(ST2)。ここで、本例の説明におい
て、この状態が図13に示すのタイミングであれば、
ヒータ11の温度は上昇中であり(ST2がNO)、直
ちにヒータ11の加熱を停止すべく、スイッチ素子35
をオフする(ST2がNO、ST3、図12に示すの
タイミング)。
【0077】上記処理によってヒータ11への通電は停
止し、ヒータ11の温度は所謂温度ヒステリシスによっ
て少しの間上昇するが、その後徐々に低下する。その
後、上記閾値(飽和温度(設定温度))まで低下する
と、不図示の温度センサがこの温度を検知する(ST
1、図12に示すのタイミング)。この時、ヒータ1
1の温度は下降状態であり(ST2がYES)、処理
(ST4)を実行する。
【0078】この処理は、閾値通過回数/T(時間)を
演算する処理であり、単位時間当たりの閾値通過回数を
求めるものである。すなわち、単位時間当たりの閾値通
過回数を演算することによってヒータ11の温度変化の
割合を求めるものである。例えば、記録紙が定着器を通
過する頻度が高い場合には熱ロールから多くの熱が奪わ
れ、単位時間当たりの閾値通過回数は増加する。一方、
記録紙が定着器を通過しない、所謂アイドル状態では温
度勾配は小さく、単位時間当たりの閾値通過回数も少な
くなる。
【0079】次に、ダミータイミングテーブルをセット
する(ST5)。尚、このダミータイミングテーブルは
不図示の制御回路内に設けられ、図15はダミータイミ
ングテーブルをグラフ化した例である。このダミータイ
ミングテーブルは予め登録されており、単位時間当たり
の閾値通過回数に対するダミー時間のデータである。こ
こで、例えば上記演算結果が図15に示すAであれば、
同図からダミー時間はaとなる。したがって、この場合
ダミー時間aをダミータイマに設定し、ダミータイマa
とする。
【0080】その後、このダミータイマaの駆動を開始
し、ダミータイマaが0になるまで計数を行う(ST6
がNO)。この間、図13に示すようにスイッチング素
子35はオフ状態を維持し、スイッチS1はオン状態を
維持する(図13に示すのタイミング)。したがっ
て、この間ヒータ11への加熱処理は行われない。
【0081】次に、上記ダミータイマaが0になると
(ST6がYES)、スイッチS1をオフ(開)し(S
T7)、更にスイッチ素子35をオンする(ST8)。
この処理によって、ヒータ11に電流が流れ、ヒータ1
1を加熱する。また、この時スイッチS1はオフ状態で
あり、ヒータ11に供給される電流は抵抗R15を流れ
ヒータ11に供給される。したがって、ヒータ11に流
れる電流は抵抗R15によって制限され、ピーク値の大
きな突入電流が発生しない。
【0082】また、上記スイッチS1がオンすると同時
にS1タイマが駆動し、このS1タイマが駆動する間、
スイッチS1はオフ状態を維持する(図13に示すの
タイミング)。その後、上記S1タイマが所定時間を計
数するとスイッチS1をオン状態(閉状態)に戻す(S
T10、ST11、図13に示すのタイミング)。こ
の処理によってヒータ11に供給される電流は直接スイ
ッチS1を介して流れる。この時、図13のに示す電
流が流れ、ヒータ11を加熱する。この電流は前述の実
施形態と同様、ピーク値の低い電流であり、突入電流が
防止され、大きなフリッカ電流は流れない。
【0083】また、本例の処理によれば、ヒータ11へ
の通電開始時間がダミー時間(ダミー時間a)だけ遅れ
る。したがって、上記処理をヒータ11への通電開始時
毎に繰り返すことによって、ヒータ11への通電間隔を
長くすることができ、フリッカー規格に準じたヒータ制
御を行うことが可能となる。
【0084】また、上記ダミー時間は前述の図15に示
すように単位時間当たりの閾値通過回数によって決定さ
れ、ヒータ11の温度に対応して適切な時間に設定でき
る。例えば、連続通紙が行われている動作条件では長い
ダミー時間が設定され、ヒータ11への通電間隔を長く
することができる。また、アイドル状態の場合には温度
勾配は少ないが、ヒータ11への通電回数は多くなるこ
とがあり、厳しい動作条件となる為、長いダミー時間を
入れることによってヒータ11への通電間隔を長くす
る。
【0085】尚、図15に示すIは連続通紙が行われて
いる動作条件でのダミー時間の領域を示し、IIはアイ
ドル状態でのダミー時間の領域を示し、それぞれ単位時
間当たりの閾値通過回数によって指定される。以上のよ
うに処理することによって、ヒータ11の通電間隔が長
くなり、フリッカー規格に準じたヒータ制御が行えると
同時に、フリッカー抵抗への電流負荷が軽減され、熱上
昇を抑えることができる。
【0086】尚、本実施形態の説明では、ダミー時間を
ヒータ11の温度変化によって制御したが、連続印刷、
間欠印刷、アイドル状態等の印刷状態を、例えばプリン
タ装置のCPUから入力し、ダミー時間の設定を行って
もよい。また、他の情報を検知してダミー時間を設定
し、ヒータ11の通電回数を減らし、フリッカー規格に
準じたヒータ制御を行う構成としてもよい。すなわち、
ヒータ11からの熱の放出率を何らかの方法で検出し、
その情報に基づいてダミー時間の設定し、フリッカー規
格に準じたヒータ制御を行うものである。 <第8の実施形態>次に、本発明の第8の実施形態につ
いて説明する。
【0087】本例もヒータ11の切換えタイミングを遅
延させることによって、突入電流の発生を防止するもの
である。尚、本例においても使用するヒータは、例えば
印刷装置の定着器に使用されるものである。以下、具体
的に説明する。図16は本例のヒータの温度制御回路の
回路図であり、ヒータ11、抵抗R17、スイッチング
素子37の直列回路で構成され、スイッチング素子37
がオンすると交流電源10から出力される電流はスイッ
チング素子37、抵抗R17を介してヒータ11に供給
される。また、抵抗R17には並列にスイッチS2が接
続され、後述するタイミングで切換制御が行われる。
【0088】また、本例においてはCPU等で構成され
る制御回路36が設けられ、制御回路36からスイッチ
ング素子37及びスイッチS2に制御信号が供給され
る。ここで、制御回路36からスイッチング素子37に
出力される制御信号をeとし、スイッチS2に供給され
る制御信号をfとする。また、スイッチング素子37か
ら制御回路36に供給されるゼロクロス信号をgとす
る。
【0089】図17は本例の処理を説明するタイムチャ
ートである。同図(a)はヒータ11の温度変化を示
し、同図(b)はヒータ11への通電タイミング、即ち
制御信号eの出力タイミングを示す。また、同図(c)
はスイッチS2の切換タイミング、即ち制御信号fの出
力タイミングを示し、同図(d)はヒータ11への通電
電流を示す。
【0090】先ず、制御回路36はヒータ11が飽和温
度(設定温度)に達した後、ヒータ11への通電を停止
する(図17に示すのタイミング)。その後、上記飽
和温度(設定温度)より下がると(図17に示すのタ
イミング)、ヒータ11への通電を開始すべく制御信号
eを出力すると共に、制御信号fを出力する。この処理
によって、ヒータ11には前述の第7実施形態と同様、
突入電流を防止した電流が流れる(図17に示すのタ
イミング)。
【0091】次に、制御回路36は制御信号fの出力を
停止し(図17に示すのタイミング)、以後制御信号
fを所定周期でスイッチ素子35に出力する(図17に
示すのタイミング)。すなわち、ヒータ11のオン期
間中強制的にオフ駆動を行う。この処理によって、以後
ヒータ11には同図(d)にで示す間欠的なヒータ電
流が流れる。したがって、ヒータ11は徐々に加熱され
るが、その温度上昇は遅い。
【0092】その後、ヒータ11の温度が上昇し、飽和
温度(設定温度)を超えると制御回路36から出力され
る制御信号eは出力を停止する(図17に示すのタイ
ミング)。したがって、ヒータ11に通電を行う際、通
電期間中に強制的にオフ期間を複数回設け、ヒータ11
の発熱量を減少させ、温度勾配を小さくすることによっ
てヒータ11への通電時間を延ばす。
【0093】したがって、本例は上記処理を繰り返すこ
とによって、ヒータ11への通電切換回数を実質的に減
らし、フリッカ規格に準じた制御を可能とするものであ
る。尚、図18は上記とは逆にヒータ11への非通電期
間において、強制的にヒータ11への通電を間欠的に行
うことによってヒータ11への通電までの時間を延ば
し、実質的にヒータ11への通電切換回数を減らし、フ
リッカ規格に準じた制御を可能とするものである。すな
わち、制御回路36はヒータ11が飽和温度(設定温
度)に達すると、ヒータ11への通電を停止する(図1
8に示すのタイミング)。その後、制御信号eを出力
すると(図18に示すのタイミング)、ヒータ11に
は同図のに示すヒータ電流が流れる。したがって、ヒ
ータ11の温度は徐々に下がるが、間欠的にヒータ電流
が流れるのでその温度低下は遅く、飽和温度(設定温
度)に達するまでの時間は遅れる。尚、ヒータ11の温
度が飽和温度(設定温度)以下になるとヒータ11への
通電が再開される(図18に示すのタイミング)。
【0094】このように構成することによっても、ヒー
タ11の温度勾配を小さくし、ヒータ11への通電時間
を延ばし、実質的にヒータ11への通電切換回数を減ら
し、フリッカ規格に準じた制御を可能とする。尚、本例
において、間欠的に挿入されるオン制御、又はオフ制御
の周期はヒータを内蔵する定着器等の温度等をセンサで
検出し、その温度に従って設定する構成としてもよい。
【0095】また、ヒータ11の加熱中オフ駆動を間欠
的に行い、同時にヒータ11の非加熱中オン駆動を間欠
的に行う制御を行ってもよい。このように構成すること
によって、更に通電切換回数を減らし、フリッカ規格に
準じた制御を可能とする。 <第9の実施形態>次に、本発明の第9の実施形態につ
いて説明する。
【0096】図19は突入電流を防止する為の制御例で
あり、交流電流のゼロクロスc手前のタイミングc’で
ヒータへの通電を行う構成である。但し、この場合c’
は一定の時間tであり、このタイミングのみで通電を行
っている。この為、ヒートアップまで時間を要する。そ
こで、本例では更に以下のように制御する。
【0097】図20は本実施形態を説明する突入電流防
止回路を含む回路図である。本回路は、全波整流回路4
0、ヒータ11、スイッチング素子41、及びスイッチ
ング素子41を駆動制御する電圧制御回路42で構成さ
れている。全波整流回路40には不図示の交流電源から
100V乃至200Vの電圧が供給され、全波整流回路
40で整流されヒータ11に供給される。また、ヒータ
11への通電はスイッチング素子41をオンすることに
よって行われ、スイッチング素子41のオン、オフ制御
は電圧制御回路42によって実行される。また、電圧制
御回路42はツェナーダイオード42a、トランジスタ
42b、抵抗R18、19で構成されている。
【0098】以下、図21の波形図を参照して具体的な
処理を説明する。図21(a)は全波整流回路40に供
給される交流電流の波形図である。ここで、当該交流電
流が0となる位置をゼロクロスC1、C2、・・・とす
る。尚、同図(a)に示すゼロクロスC1、C2、・・
・前後の低電位期間を2tで示す。
【0099】図21(b)は上記同図(a)の交流電流
を全波整流した後の波形図であり、同図(b)に示す点
線は一定の電圧値Vz の電位を示す。尚、この電圧値V
zは全波整流回路40の一部を構成するツェナーダイオ
ード42aの降伏電圧(ツェナー電圧)である。全波整
流回路40で整流された全波整流電流は電圧制御回路4
2に供給され、ツェナーダイオード42aはツェナー電
圧以上である時、抵抗R18を介してトランジスタ42
bのベース(B)に電流を流し、トランジスタ42bを
オンする。したがって、この間トランジスタ42bのコ
レクタ(C)電位はほぼ0となり、電圧制御回路42の
出力(オン信号)はロー(L)レベルとなる。したがっ
て、この時スイッチング素子41はオフである。
【0100】一方、ツェナー電圧以下になるとツェナー
ダイオード42aはトランジスタ42bのベース(B)
への電流供給を停止し、トランジスタ42bをオフし、
抵抗R19を介して抵抗R20にオン信号を出力する
(オン信号をハイ(H)レベルとする)。したがって、
上記回路動作によって同図(d)のタイミングでオン信
号がスイッチング素子41に出力される。尚、同図
(c)はトランジスタ42bのベース(B)の電圧を示
す。
【0101】上記のように、オン信号は抵抗R20を介
してスイッチング素子41に供給され、スイッチング素
子41をオンしてヒータ11に電流を流す。したがっ
て、ヒータ11には図21(d)に示すタイミングで通
電が行われ、突入電流を防止すると共に、ヒータ11を
より早くヒートアップすることができる。 <第10の実施形態>次に、本発明の第10の実施形態
について説明する。
【0102】図22は本実施形態を説明する突入電流防
止回路の回路図である。本回路は、前述の図20に比
べ、インダクタンスLが追加され、更にサージ電圧を除
去する為のダイオード43が追加されている。尚、この
ダイオード43はインダクタンスLを追加したことに基
づく構成である。また、他の構成は前述の実施形態と同
様であり、同じ番号を使用する。
【0103】本例においても、全波整流回路40には不
図示の交流電源から100V乃至200Vの電圧が供給
される。また、全波整流回路40で整流され直流電流は
ヒータ11に供給され、ヒータ11への通電はスイッチ
ング素子41をオンすることによって行われる。尚、ス
イッチング素子41のオン、オフ駆動は、前述と同様電
圧制御回路42によって実行される。以下、図23の波
形図を参照して具体的な処理を説明する。
【0104】図23(a)は交流電流(交流電圧)を全
波整流した後の波形図であり、同図(b)はトランジス
タ42bのベース電圧(定電圧部検出電圧)である。ま
た、同図(c)はスイッチング素子41に供給されるオ
ン信号であり、スイッチング素子41はこのオン信号が
スイッチング素子41のベース(B)に供給される間オ
ン駆動する。さらに、本例ではインダクタンスLが追加
されたことによって、インダクタンスLに電磁エネルギ
ーが蓄積され、オン信号をオフした後でもヒータ11に
ヒータ電流を流すことができる。この場合、インダクタ
ンスLに蓄積された電磁エネルギーは全波整流電流がツ
ェナー電圧以上になった後も流れ(2t+αの時間)、
ヒータのヒートアップを早める。
【0105】このように構成することにより、インダク
タンスLはヒータ11に突入電流が流れることを阻止す
ると共に、ヒータ11により長時間ヒータ電流を流し、
ヒータ11のヒートアップを早めることができる。 <第11の実施形態>次に、本発明の第11の実施形態
について説明する。
【0106】図24は本実施形態を説明する突入電流防
止回路の回路図である。本回路は、前述の図20に比
べ、インダクタンスLが追加され、更にサージ電圧を除
去する為ダイオード43が配設され、更に前述の図22
に比べ、電圧制御回路の構成が異なる。尚、他の構成は
前述の実施形態と同様であり、同じ番号を使用する。
【0107】本例においても、全波整流回路40には不
図示の交流電源から100V乃至200Vの電圧が供給
され、全波整流回路40で整流されヒータ11に供給さ
れる。また、ヒータ11への通電はスイッチング素子4
1をオンすることによって行われ、スイッチング素子4
1のオン、オフ駆動は制御部44によって実行される。
【0108】また、本例における電圧制御回路は、コン
トローラ44及び抵抗R22、R25で構成されてい
る。コントローラ44は低電圧検出入力、ヒータドライ
ブ出力、定電流検知入力の各端子を有する。ここで、低
電圧検出入力はツェナー電圧の検出入力であり、ヒータ
ドライブ出力はスイッチング素子41に供給する制御信
号を出力する。また、定電流検知入力は回路に流れる電
流を検知し、ヒータ電流を定電流制御する為の入力であ
る。
【0109】以下、図25に示す波形図を参照して具体
的な処理を説明する。図25(a)は交流電流(交流電
圧)を全波整流した後の波形図であり、同図(b)は低
電圧部検出電圧を示す。また、同図(c)はスイッチン
グ素子41に供給されるオン信号であり、同図(d)及
び(e)は電流波形図である。
【0110】スイッチング素子41は同図(c)に示す
オン信号が入力すると、オン駆動しヒータ11に電流を
流す。この場合、ヒータ11は徐々に加熱され、温度が
上昇する。したがって、ヒータ11に流れる電流値は同
図(d)に示すように減少する。この為、ヒートアップ
時間は遅くなる。そこで、コントローラ44は定電流検
知入力の入力情報に従って一定電流が流れるように電圧
制御を行う。
【0111】したがって、この場合ヒータドライブ出力
ではドライブ電圧を可変し、定電流検知入力に基づいて
低電流制御を行う。このように構成することによって、
同図(e)に示すヒータ電流を流し(2t+αの時
間)、ヒートアップを早める。このように構成すること
により、定電流制御を行うことができ、突入電流を生じ
させることなく、ヒートアップを早める制御が可能とな
る。
【0112】尚、上記コントローラ44の構成は、CP
UとROM、RAMを用いて構成すてもよく、またハー
ド回路で構成してもよい。以上、上記第1乃至第11の
実施形態では電源として、230V、又は100V、2
00Vの交流電源を使用したが、これらの電圧値に限定
されるものではない。
【0113】また、第3、第4の実施形態、第9乃至第
11の実施形態では交流電源を直流電源に変換する整流
回路を使用したが、直接直流電源を使用する構成として
もよい。また、本明細書に使用されるスイッチング素子
は、無接点素子に限らず有接点素子であってもよく、ま
た各種電子素子を使用することができる。
【0114】また、本実施形態では抵抗器を電流制限素
子として使用したが、抵抗器のみを電流制限素子とする
ものではなく、インダクタンスや容量を含む構成であっ
てもよい。また、本実施形態で使用する電流検出器は、
コイルによって回路の電流検出を行う構成に限らず、他
の形式の検知器で構成してもよい。
【0115】さらに、本実施形態で使用するヒータは、
定着器に使用する構成であったが、他の電熱器、例えば
電子ポットや電子コンロ等、電気こたつ等の他の用途に
使用する場合であってもよい。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば回
路電流に応じてスイッチング素子のオフ時間を可変し、
突入電流の発生、フリッカ電流の発生を防止することが
できる。
【0117】また、電流値が小さい時、短かい時間だけ
電流制限手段に電流を流し、消費電力を少なくすること
ができる。さらに、電流値が小さい時、電流制限手段を
省略し、更に消費電力を少なくすることができる。さら
に、ヒータへの電力供給を開始する際、又は該ヒータへ
の電力供給を停止する際、ヒータの通電を制御すること
によって、突入電流の発生を防止し、フリッカを抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を説明する回路図である。
【図2】第2の実施形態を説明する波形図であり、
(a)はヒータが冷えている場合の波形図であり、
(b)はヒータがある程度暖まった場合の波形図であ
り、(c)はヒータが熱飽和した場合の波形図である。
【図3】第2の実施形態を説明する回路図である。
【図4】第3の実施形態を説明する回路図である。
【図5】第3の実施形態を説明する波形図であり、
(a)はスイッチング素子の信号波形図であり、(b)
はヒータ電流の波形図である。
【図6】第4の実施形態を説明する回路図である。
【図7】第4の実施形態を説明する波形図であり、
(a)はスイッチング素子の電圧波形図であり、(b)
はヒータ電流の波形図である。
【図8】第5の実施形態を説明する回路図である。
【図9】第5の実施形態を説明する図であり、(a)は
抵抗が100°Cになった時温度ヒューズを溶断する場
合の取り付け図であり、(b)は抵抗が105°Cにな
った時温度ヒューズを溶断する場合の取り付け図であ
り、(c)は抵抗が110°Cになった時温度ヒューズ
を溶断する場合の取り付け図である。
【図10】第6の実施形態を説明する回路図である。
【図11】第6の実施形態を説明するタイムチャートで
あり、(a)はオン時間が2Twの場合を示し、(b)
はオン時間がTwの場合を示す。
【図12】第7の実施形態を説明する回路図である。
【図13】第7の実施形態を説明する図である。
【図14】第7の実施形態を説明するフローチャートで
ある。
【図15】第7の実施形態を説明する特性図である。
【図16】第8の実施形態を説明する回路図である。
【図17】第8の実施形態を説明する図である。
【図18】第8の実施形態の他の例を説明する図であ
る。
【図19】第9の実施形態を説明する図である。
【図20】第9の実施形態を説明する回路図である。
【図21】第9の実施形態を説明する波形図である。
【図22】第10の実施形態を説明する回路図である。
【図23】第10の実施形態を説明する波形図である。
【図24】第11の実施形態を説明する回路図である。
【図25】第11の実施形態を説明する波形図である。
【図26】従来の突入防止回路を含む回路図である。
【図27】従来の処理を説明する波形図であり、(a)
はピーク値が高い電流波形を示し、(b)はピーク値が
低い電流波形を示す。
【符号の説明】
10 交流電源 11 ヒータ 12 スイッチング回路 13 検流器 14 トライアック 15 スイッチング素子 15a フォットダイオード 15b スイッチ 16 制御回路 17 突入電流防止回路 18 スイッチング素子 18a フォットダイオード 18b スイッチ 19 トライアック 20 制御回路 21 抵抗選択回路 23 整流回路 24 トランジスタ 25 CPU 27 トランジスタ 28 CPU 29 スイッチング素子 30 温度ヒューズ 31 スイッチング素子 32 導体 33a、33b スイッチング素子 34 制御回路 35 スイッチ素子 36 制御回路 37 スイッチング素子 40 全波整流回路 41 スイッチング素子 42 電圧制御回路 42a ツェナーダイオード 42b トランジスタ 43 ダイオード R1〜R20 抵抗 L インダクタンス S1、S2 スイッチ D1〜D4 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 吉幸 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 矢島 俊昭 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 長坂 利男 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 Fターム(参考) 2H027 DA01 DA12 DA50 EA12 EA15 ED25 ZA01 2H033 AA23 BB01 BB28 CA07 CA23 CA45 CA46 3K058 AA01 AA26 AA27 BA18 CA03 CA04 CA23 CB02 CB22 5H410 BB05 CC03 DD03 EA03 EA05 EA10 EA11 EA32 EB02 EB05 EB25 FF05 FF14 HH05 LL07 5H420 BB13 CC04 DD03 EA03 EA05 EA11 EA12 EA42 EB02 EB05 EB26 FF04 FF14 LL05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータと、 該ヒータに直列に接続され、並列にスイッチング素子が
    接続された電流制限手段と、 前記ヒータに流れる電流を検出する電流検出手段と、 該電流検出手段によって検出された電流値に応じて前記
    スイッチング素子の切替タイミングを制御する制御手段
    と、 を有することを特徴とする突入電流防止装置。
  2. 【請求項2】 ヒータと、 該ヒータに直列に接続され、抵抗値の異なる複数の電流
    制限手段と、 前記ヒータに流れる電流を検出する電流検出手段と、 該電流検出手段によって検出された電流値に応じて、前
    記電流制限手段の1つを選択する選択手段と、 を有することを特徴とする突入電流防止装置。
  3. 【請求項3】 交流電力を直流電力に変換する変換手段
    と、 該変換手段によって変換された電力が供給されるヒータ
    と、 該ヒータへの電力供給を開始する際、又は該ヒータへの
    電力供給を停止する際、前記ヒータへの電力供給を所定
    間隔で切替える切替制御手段と、 を有することを特徴とする突入電流防止装置。
  4. 【請求項4】 交流電力を直流電力に変換する変換手段
    と、 該変換手段によって変換された電力がスイッチング手段
    を介して供給されるヒータと、 該ヒータへの電力供給を開始する際、又は該ヒータへの
    電力供給を停止する際、前記スイッチング手段に出力す
    る電圧を制御する電圧制御手段と、 を有することを特徴とする突入電流防止装置。
  5. 【請求項5】 ヒータと、 該ヒータに直列に接続され、並列にスイッチング素子が
    接続された電流制限手段と、 前記ヒータからの熱の放出率を検出する検出手段と、 該検出手段によって検出された熱の放出率に応じて前記
    スイッチング素子の切替タイミングを制御する制御手段
    と、 を有することを特徴とする突入電流防止装置。
  6. 【請求項6】 ヒータと、 該ヒータに直列に接続され、並列に第1のスイッチング
    素子が接続された電流制限手段と、 前記ヒータに電力を供給する期間の一部に該電力の供給
    を停止する制御手段、及び又は前記ヒータへの電力の非
    供給期間の一部に電力の供給を行う制御手段、 を有することを特徴とする突入電流防止装置。
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