JP4833426B2 - 印刷用シリンダー及び該印刷用シリンダーの管理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷すべき情報の版が表面に形成され、この表面にインク等の印刷用材料が塗布された状態で被印刷物が接することにより該被印刷物に印刷を行う印刷用シリンダー及び該印刷用シリンダーの管理方法に関し、特に、当該印刷用シリンダーを管理するための識別情報が付与された印刷用シリンダー及び該印刷用シリンダーの管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、被印刷物に印刷を行う方法の1つとして、被印刷物に印刷すべき情報の版を円筒状の印刷用シリンダーの表面に形成し、この表面にインク等の印刷用材料を塗布し、その状態で被印刷物をシリンダーに接しさせることにより被印刷物に印刷を行う方法が用いられている。
【0003】
以下に、印刷用シリンダーを用いた印刷方法及びその管理方法について説明する。
【0004】
図11は、従来の印刷用シリンダーの一構成例を示す図である。
【0005】
本従来例は図11に示すように、空洞部140を有する円筒状のシリンダー100であって、その側面には、被印刷物に印刷すべき情報の版が形成されるとともにインク等の印刷用材料が塗布されその状態で被印刷物が接する版形成面110が形成されており、また、その底面及び上面には空洞部140に連通する連通部130a,130bがそれぞれ形成されており、さらに、底面あるいは上面には、当該印刷用シリンダーを識別可能な識別情報が刻印されている。
【0006】
図11に示したような印刷用シリンダーは、版形成面110に、被印刷物に印刷すべき情報がレーザ等を用いて彫刻される。
【0007】
被印刷物に印刷すべき情報が彫刻された版形成面110に、インク等の印刷用材料を塗布すると、版形成面110のうち彫刻された部分のみにインク等の印刷用材料が残存する。
【0008】
この状態で、版形成面110に被印刷物を接しさせ、版形成面110に残存しているインク等の印刷用材料を被印刷物に転写させると、版形成面110に形成された情報が被印刷物に印刷されることになる。
【0009】
なお、上述したような一連の工程においては、外部に設けられた保持手段(不図示)によって、連通部130a,130bがくわえ込まれるようにシリンダー100が保持された状態で行われる。
【0010】
このように、被印刷物に印刷すべき情報を版に彫刻し、この彫刻された部分にインク等の印刷用材料を盛って該印刷用材料を被印刷物に転写する印刷方法は凹版印刷あるいはグラビア印刷と呼ばれ、ポスターやパッケージ等を印刷する場合等に多く利用されている。また、凹版印刷の他に、被印刷物に印刷される情報が凸状になるように版を形成し、この凸状となった部分にインク等の印刷用材料を盛って該印刷用材料を被印刷物に転写する凸版印刷と呼ばれる印刷方法や、版自体に凹凸を形成せずに版に盛られたインク等の印刷用材料を被印刷物に転写する平版印刷と呼ばれる印刷方法等がある。
【0011】
このような印刷方法においては、版に盛るインク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等の条件によってその印刷物における印刷内容の色彩や濃度が異なるため、オペレータが印刷を行う度毎に、版に盛るインク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等の条件を調整している。この条件の調整においては、インク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等を調整しながら実際に印刷物を印刷し、その印刷物における印刷内容の色彩や濃度をオペレータが確認することにより行っている。
【0012】
ここで、上述したような印刷用シリンダーは、版形成面110に形成された版を識別可能に管理しておく必要がある。
【0013】
そこで、シリンダー100の底面あるいは上面に、版形成面110に形成された版を識別可能となる識別情報を刻印しておく。
【0014】
印刷用シリンダーを取り扱う業者においては、すでに印刷用シリンダーに形成された版を用いた印刷を行う場合、使用する版に対応する識別情報が刻印された印刷用シリンダーを探し出し、該印刷用シリンダーを用いて印刷を行う。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の印刷用シリンダーにおいては、印刷用シリンダーを識別するための識別情報が印刷用シリンダーの底面あるいは上面に刻印によって付与されているため、印刷工程においてインクや油等によって刻印部分が汚れた場合、識別情報を読み取ることが困難となってしまうという問題点がある。特に、印刷工程においては、印刷用シリンダーの使用環境がクリーンな環境とは言い難く、印刷用シリンダーがインクや油等によって汚れる場合がほとんどである。
【0016】
また、オペレータが印刷を行う度毎に、版に盛るインク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等の条件を調整する必要があるため、印刷工程において版に盛るインク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等の条件を調整するための時間が必要となってしまうとともに、この条件の調整の際において印刷に用いられる用紙が全て無駄になってしまうという問題点がある。
【0017】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、インクや油等によって汚れた場合においても付与された識別情報を読み取ることができるとともに、印刷工程において版に盛るインク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等の条件を印刷を行う度毎に人手によって調整する必要がない印刷用シリンダー及び該印刷用シリンダーの管理方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、
円筒形状を有し、該円筒形状の外側面に印刷すべき情報の版が形成され、前記版が形成された外側面に被印刷物が接することにより前記印刷すべき情報を前記被印刷物に転写する印刷用シリンダーにおいて、
当該印刷用シリンダーを識別可能な識別情報が書き込まれた非接触型記録媒体が貼付され、伸縮自在な非金属からなるスプリングが、その復元力によって前記円筒形状の内部に固定されていることを特徴とする。
【0019】
また、円筒形状を有し、該円筒形状の外側面に印刷すべき情報の版が形成され、前記版が形成された外側面に被印刷物が接することにより前記印刷すべき情報を前記被印刷物に転写する印刷用シリンダーにおいて、
当該印刷用シリンダーを識別可能な識別情報が書き込まれた非接触型記録媒体が貼付され、伸縮自在なスポンジが、その復元力によって前記円筒形状の内部に固定されていることを特徴とする。
【0020】
また、前記印刷用シリンダーの管理方法であって、
前記印刷用シリンダーを前記識別情報と対応づけて保管し、前記識別情報が指定された場合に該識別情報に基づいて前記印刷用シリンダーを検索することを特徴とする。
【0021】
また、前記印刷用シリンダーを用いた印刷工程における条件を印刷情報として前記非接触型記録媒体に書き込んでおき、前記印刷用シリンダーを用いた印刷工程において前記印刷情報を前記非接触型記録媒体から読み出し、読み出した印刷情報を条件として前記印刷工程における印刷を行うことを特徴とする。
【0022】
(作用)
上記のように構成された本発明においては、円筒形状を有する印刷用シリンダーの円筒形状の内部に非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型記録媒体を設けておき、この非接触型記録媒体に印刷用シリンダーを識別可能な識別情報を書き込み、該印刷用シリンダーを識別情報と対応づけて保管、管理する。印刷用シリンダーを用いて被印刷物に対する印刷を行う場合、印刷に用いる印刷用シリンダーに対応づけられた識別情報を指定すれば、指定された識別情報に基づいて印刷用シリンダーが検索される。
【0023】
このように、印刷用シリンダーの円筒形状の内部に設けられた非接触型記録媒体に当該印刷用シリンダーを識別可能な識別情報が書き込まれているため、印刷用シリンダーがインクや油等によって汚れた場合においても、印刷用シリンダーを識別することができる。
【0024】
また、印刷用シリンダーを用いた印刷工程における条件を印刷情報として非接触型記録媒体に書き込んでおけば、印刷用シリンダーを用いた印刷工程において印刷情報を非接触型記録媒体から読み出すことにより、読み出した印刷情報を条件として印刷工程における印刷を行うことができ、印刷工程における条件を再度調整する必要がない。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0026】
図1は、本発明の印刷用シリンダーの実施の一形態を示す図である。
【0027】
本形態は図1に示すように、空洞部14を有する円筒状のシリンダー10であって、その側面には、被印刷物に印刷すべき情報の版が形成されるとともにインク等の印刷用材料が塗布されその状態で被印刷物が接する版形成面11が形成されており、また、その底面及び上面には空洞部14に連通する連通部13a,13bがそれぞれ形成されており、さらに、空洞部14には、当該印刷用シリンダーを識別可能な識別情報や版形成面11に形成された版に盛るインク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等の印刷工程における条件である印刷情報が書き込まれたICタグ12が貼付された非金属からなるスタッド15が空洞部14の内壁の一部に固定されるように設けられている。なお、ICタグ12は、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)による電磁誘導方式によって非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型記録媒体であって、非金属からなるスタッド15によってシリンダー10に対して電気的に絶縁された状態となっている。このICタグ12の向きは、連通部13aを介して外部と対向するような向きに設定されていることが好ましい。
【0028】
図1に示したような印刷用シリンダーは、版形成面11に、被印刷物に印刷すべき情報がレーザ等を用いて彫刻される。
【0029】
被印刷物に印刷すべき情報が彫刻された版形成面11に、インク等の印刷用材料を塗布すると、版形成面11のうち彫刻された部分のみにインク等の印刷用材料が残存する。
【0030】
この状態で、版形成面11に被印刷物を接しさせ、版形成面11に残存しているインク等の印刷用材料を被印刷物に転写させると、版形成面11に形成された情報が被印刷物に印刷されることになる。
【0031】
なお、上述したような一連の工程においては、外部に設けられた保持手段(不図示)によって、連通部13a,13bがくわえ込まれるようにシリンダー10が保持された状態で行われる。
【0032】
以下に、上述したような印刷用シリンダーの管理方法について説明する。
【0033】
図2は、図1に示した印刷用シリンダーを管理するための管理システムを示す図である。
【0034】
本形態における管理システムは図2に示すように、図1に示した印刷用シリンダーに設けられたICタグ12に情報を書き込む情報書込部1と、ICタグ12に書き込まれた情報を読み出す情報読取部2と、図1に示した印刷用シリンダーを用いて被印刷物に印刷を行う印刷部3と、版形成面11にレーザ等を用いて所定の加工を行う加工部4と、図1に示した印刷用シリンダーを保管する保管部5と、印刷部3にて行われる印刷工程における条件となる印刷情報や加工部4における加工情報や保管部5に保管された印刷用シリンダーを検索するための識別情報を入力するための入力部6と、入力部6を介して入力された情報に基づいて印刷部3及び加工部4を制御するとともに、入力部6を介して入力された情報を情報書込部1によってICタグ12に書き込み、ICタグ12に書き込まれた情報を印刷用シリンダーと対応づけて管理する管理部7とから構成されている。
【0035】
図3は、図2に示した管理システムにおける図1に示した印刷用シリンダーの管理方法を説明するためのフローチャートである。
【0036】
まず、ICタグ12が貼付されたスタッド15をシリンダー10内に組み込むとともに(ステップS1)、加工部4において、被印刷物に印刷される情報を版形成面11にレーザによって彫刻することにより(ステップS2)、印刷用シリンダーを作製する。ここで、ICタグ12が貼付されたスタッド15はシリンダー10の内壁の一部に固定されているものの、スタッド15が非金属からなるものであるため、ICタグ12がシリンダー10に対して電気的に絶縁された状態となっている。
【0037】
次に、情報書込部2において、シリンダー10内に固定されたICタグ12に、印刷用シリンダーを識別するための識別情報となるIDや、製造日、ユーザ名等の情報を書き込む(ステップS3)。
【0038】
このように作製された印刷用シリンダーを用いて被印刷物への印刷を行う場合は(ステップS4)、まず、版形成面11に形成された版に盛るインク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等の条件を調整する(ステップS5)。この条件の調整においては、インク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等を調整しながら実際に印刷物を印刷し、その印刷物における印刷内容の色彩や濃度をオペレータが確認することにより行う。
【0039】
次に、ステップS5における調整結果となる条件を印刷情報として入力部6を介して入力し、情報書込部1において、ICタグ12に書き込む(ステップS6)。これにより、ICタグ12には、印刷用シリンダーを識別するための識別情報となるIDや、製造日やユーザ名等の情報や、版形成面11に形成された版に盛るインク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等の条件である印刷情報が印刷用シリンダー毎に書き込まれることになる。
【0040】
その後、ICタグ12に識別情報や印刷情報が書き込まれた印刷用シリンダーを用いて印刷部3にて被印刷物に印刷を行う(ステップS7)。
【0041】
印刷が終了し、印刷用シリンダーを保管部5に保管する場合(ステップS8)、情報読取部2において、印刷用シリンダーのICタグ12に書き込まれた識別情報を読み取り(ステップS9)、読み取られた識別情報によって管理部7において保管場所を管理して印刷用シリンダーを保管部5に保管する(ステップS10)。また、ステップS4にて印刷を行わない場合は、ステップS5〜S9における処理を行わず、ステップS3にてICタグ12に書き込まれた識別情報によって管理部7において保管場所を管理して印刷用シリンダーを保管部5に保管する。この印刷用シリンダーの保管部5への保管においては、保管部5が自動倉庫である場合、印刷用シリンダーに付与された識別情報と自動倉庫内の保管エリアとが対応づけられて管理される。また、保管に用いられるパレットのそれぞれを識別可能な情報と印刷用シリンダーに付与された識別情報とを対応づけて管理することも考えられる。
【0042】
その後、保管部5に保管された印刷用シリンダーを用いて被印刷物への印刷を行う場合は(ステップS11)、印刷に用いる印刷用シリンダーを識別するための識別情報を入力部6を介して入力する(ステップS12)。
【0043】
すると、管理部7において、保管部5に保管されている印刷用シリンダーのうち、入力部6を介して入力された識別情報によって識別される印刷用シリンダーが検索される(ステップS13)。この印刷用シリンダーの検索においては、ステップS10にて印刷用シリンダーに付与された識別情報と対応づけられた保管エリアあるいはパレットを検索することにより行われる。
【0044】
その後、ステップS7における処理に移行し、ステップS13にて検索された印刷用シリンダーを用いて、ステップS5における調整結果に基づいて印刷部3において印刷を行う。
【0045】
これにより、印刷用シリンダーに付与された識別情報を指定するだけで、印刷に用いる印刷用シリンダーを保管部5から検索することができるとともに、その印刷用シリンダーを用いた印刷において版形成面11に形成された版に盛るインク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等を再度調整する必要がない。
【0046】
このように本形態においては、シリンダー10の内部に固定されたICタグ12に当該印刷用シリンダーを識別可能な識別情報が書き込まれているため、シリンダー10がインクや油等によって汚れた場合においても、ICタグ12に書き込まれた識別情報を専用の情報書込/読出装置にて読み取れば印刷用シリンダーを識別することができる。また、このICタグ12に、その印刷用シリンダーを用いた印刷において版形成面11に形成された版に盛るインク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等の条件が印刷情報として書き込まれているので、この印刷用シリンダーを用いて印刷を行う場合、ICタグ12に書き込まれた印刷情報を読み出すことによって印刷工程における条件を得ることができ、版形成面11に形成された版に盛るインク等の印刷用材料の量や複数の色の混合割合等を再度調整する必要がない。
【0047】
なお、本形態においては、ICタグ12に情報を書き込む場合やICタグ12に書き込まれた情報を読み出す場合は、実際には、専用の情報書込/読出装置を連通部13aから挿入し、情報書込/読出装置をICタグ12に近接させる必要があるが、印刷工程時以外またはICタグ12に対する情報の書き込みもしくは読み出し時において、ICタグ12が連通部13aを介してシリンダー10の外部に移動可能な構成とし、それにより、情報書込/読出装置を連通部13aから挿入せずに、ICタグ12に対する情報の書き込みや読み出しを行うことができるようにすることも考えられる。
【0048】
また、本形態においては、被印刷物に印刷される情報を版形成面11に彫刻し、この彫刻された部分にインク等の印刷用材料を盛って該印刷用材料を被印刷物に転写する凹版印刷について説明したが、上述した凸版印刷や平版印刷においても本形態を適用することができる。
【0049】
凸版印刷や平版印刷においては、版形成面11自体には版が形成されないが、被印刷物に印刷される情報が形成された版が版形成面11に巻き付けられた状態で保管される場合、上述したように、印刷用シリンダー毎に該印刷用シリンダーを識別可能な識別情報や印刷情報が書き込まれたICタグを設けておき、この識別情報や印刷情報を読み出すことにより印刷用シリンダーの管理及び印刷工程における調整を行う構成とすれば、本形態と同様の効果を得ることができる。
【0050】
(他の実施の形態)
図4は、本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【0051】
図4に示すように本形態においては、ねじ26によってシリンダー10の内壁に固定された非金属からなるブロック25にICタグ12が貼付されており、その他の構成については図1に示したものと同様である。なお、ブロック25が金属からなるものである場合は、ブロック25とICタグ12との間にスポンジなどの非金属からなる物質を介在させればよい。
【0052】
図5は、本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【0053】
図5に示すように本形態においては、1面がシリンダー10の内壁に固定された非金属からなるL型ブロック35の他の面にICタグ12が貼付されており、その他の構成については図1に示したものと同様である。なお、L型ブロック35が金属からなるものである場合は、L型ブロック35とICタグ12との間にスポンジなどの非金属からなる物質を介在させればよい。
【0054】
図6は、本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【0055】
図6に示すように本形態においては、非金属からなるブロック45にICタグ12が貼付されており、その他の構成については図1に示したものと同様である。なお、ブロック45が金属からなるものである場合は、ブロック45とICタグ12との間にスポンジなどの非金属からなる物質を介在させればよい。
【0056】
このブロック45をシリンダー10の内部に固定する場合は、ブロック45を長手方向に連通部13aを介して空洞部14に挿入し、その後、空洞部14においてブロック45をその長手方向が空洞部14の内径方向になるように回転させ、それにより、ブロック45を空洞部14に固定する。そのため、空洞部14の内径とブロック45の長手方向の長さとが同一である必要がある。
【0057】
図7は、本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【0058】
図7に示すように本形態においては、伸縮自在な非金属からなるスプリング55にICタグ12が貼付されており、その他の構成については図1に示したものと同様である。なお、スプリング55が金属からなるものである場合は、スプリング55とICタグ12との間にスポンジなどの非金属からなる物質を介在させればよい。
【0059】
このスプリング55をシリンダー10の内部に固定する場合は、スプリング55を縮めた状態で連通部13aを介して空洞部14に挿入し、その後、空洞部14においてスプリング55の収縮状態を解除し、それにより、スプリング55を空洞部14に固定する。そのため、スプリング55の自然長は、空洞部14の内径以上である必要がある。
【0060】
図8は、本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【0061】
図8に示すように本形態においては、伸縮自在な円柱状のスポンジ65の底面にICタグ12が貼付されており、その他の構成については図1に示したものと同様である。
【0062】
このスポンジ65をシリンダー10の内部に固定する場合は、スポンジ65を縮めた状態で連通部13aを介して空洞部14に挿入し、その後、空洞部14においてスポンジ65の収縮状態を解除し、それにより、スポンジ65を空洞部14に固定する。そのため、スポンジ65の底面の直径は、空洞部14の内径以上である必要がある。また、図8に示したものおいては、スポンジ65を円柱状のものとしたが、収縮状態が解除された際に空洞部14の内部に固定可能となる程度の大きさのものであれば、円柱状に限らない。
【0063】
図9は、本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【0064】
図9に示すように本形態においては、一部がシリンダー10の内壁に固定されたフィルム状のブリッジ75の1面にICタグ12が貼付されており、その他の構成については図1に示したものと同様である。
【0065】
図10は、本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【0066】
図10に示すように本形態においては、傘状のリング85にICタグ12が貼付されており、その他の構成については図1に示したものと同様である。
【0067】
このリング85をシリンダー10の内部に固定する場合は、リング85を、傘を萎めたような状態で連通部13aを介して空洞部14に挿入し、その後、空洞部14において傘を開くようにしてリング85を空洞部14に固定する。そのため、リング85が開いた状態の直径は、空洞部14の内径以上である必要がある。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、円筒形状を有する印刷用シリンダーの円筒形状の内部に非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型記録媒体を設け、この非接触型記録媒体に印刷用シリンダーを識別可能な識別情報を書き込み、該印刷用シリンダーを識別情報と対応づけて保管、管理する構成としたため、印刷用シリンダーがインクや油等によって汚れた場合においても印刷用シリンダーを識別することができる。
【0069】
また、印刷用シリンダーを用いた印刷工程における条件を印刷情報として非接触型記録媒体に書き込む構成としたものにおいては、印刷用シリンダーを用いた印刷工程において印刷情報を非接触型記録媒体から読み出すことにより、読み出した印刷情報を条件として印刷工程における印刷を行うことができ、印刷工程における条件を再度調整する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷用シリンダーの実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示した印刷用シリンダーを管理するための管理システムを示す図である。
【図3】図2に示した管理システムにおける図1に示した印刷用シリンダーの管理方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【図5】本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【図6】本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【図7】本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【図8】本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【図9】本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【図10】本発明の印刷用シリンダーの他の実施の形態を示す図である。
【図11】従来の印刷用シリンダーの一構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 情報書込部
2 情報読取部
3 印刷部
5 保管部
4 加工部
6 入力部
7 管理部
10 シリンダー
11 版形成面
12 ICタグ
13a,13b 連通部
14 空洞部
15 スタッド
25,45 ブロック
26 ねじ
35 L型ブロック
55 スプリング
65 スポンジ
75 ブリッジ
85 リング
Claims (4)
- 円筒形状を有し、該円筒形状の外側面に印刷すべき情報の版が形成され、前記版が形成された外側面に被印刷物が接することにより前記印刷すべき情報を前記被印刷物に転写する印刷用シリンダーにおいて、
当該印刷用シリンダーを識別可能な識別情報が書き込まれた非接触型記録媒体が貼付され、伸縮自在な非金属からなるスプリングが、その復元力によって前記円筒形状の内部に固定されていることを特徴とする印刷用シリンダー。 - 円筒形状を有し、該円筒形状の外側面に印刷すべき情報の版が形成され、前記版が形成された外側面に被印刷物が接することにより前記印刷すべき情報を前記被印刷物に転写する印刷用シリンダーにおいて、
当該印刷用シリンダーを識別可能な識別情報が書き込まれた非接触型記録媒体が貼付され、伸縮自在なスポンジが、その復元力によって前記円筒形状の内部に固定されていることを特徴とする印刷用シリンダー。 - 請求項1または請求項2に記載の印刷用シリンダーの管理方法であって、
前記印刷用シリンダーを前記識別情報と対応づけて保管し、前記識別情報が指定された場合に該識別情報に基づいて前記印刷用シリンダーを検索することを特徴とする印刷用シリンダーの管理方法。 - 請求項3に記載の印刷用シリンダーの管理方法において、
前記印刷用シリンダーを用いた印刷工程における条件を印刷情報として前記非接触型記録媒体に書き込んでおき、前記印刷用シリンダーを用いた印刷工程において前記印刷情報を前記非接触型記録媒体から読み出し、読み出した印刷情報を条件として前記印刷工程における印刷を行うことを特徴とする印刷用シリンダーの管理方法。
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