JP2002245415A - データキャリア読取装置、データキャリア装置、データキャリアおよびデータキャリア読取方法 - Google Patents

データキャリア読取装置、データキャリア装置、データキャリアおよびデータキャリア読取方法

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JP2002245415A JP2001038534A JP2001038534A JP2002245415A JP 2002245415 A JP2002245415 A JP 2002245415A JP 2001038534 A JP2001038534 A JP 2001038534A JP 2001038534 A JP2001038534 A JP 2001038534A JP 2002245415 A JP2002245415 A JP 2002245415A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データキャリアの配置位置に制限を生じるこ
となく、信頼性の高い情報の読み取りを可能とする。 【解決手段】 データキャリア11に記憶された情報を
アンテナ部24で電磁誘導方式によって読み取るもので
あって、アンテナ部24に設けられた読取側アンテナコ
イル31を、比透磁率の高い芯部材26に巻くことで、
金属物16にデータキャリア11が配置されていても、
データキャリア11の配置位置を浅い位置にせずとも、
読取側アンテナコイル31が発生させる交流磁界Xを該
芯部材26で導いてデータキャリア11に到達させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を電磁誘導方
式によって読み取るデータキャリア読取装置、データキ
ャリア装置、データキャリアおよびデータキャリア読取
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばグラビア印刷を行う場合、基本的
にはイエロー・マゼンタ・シアン・ブラック(いわゆる
YMCK)の四色それぞれを用紙の上下両面に個別に印
刷することになり、このため、合計8本の印刷用シリン
ダを使用することになる。
【0003】このような印刷用シリンダは、外周面に銅
メッキが施されるとともに該銅メッキ面に化学処理等で
製版が施される中空円筒状のシリンダ本体と、該シリン
ダ本体の両端に同軸に設けられて、印刷機に支持される
軸部とを有しており、所定の印刷に使用された後、版面
を形成する銅メッキおよび版面を保護するため銅メッキ
の表面に施されるクロムメッキとからなるバラードと呼
ばれる部分が剥がされ、再度銅メッキが施された後に、
製版が行われ、クロムメッキが施されて、次の印刷に使
用されることになる。
【0004】印刷機の稼働率を上げるためには、所定の
印刷を行っている最中に、その後行われる印刷のために
印刷用シリンダの製版等の準備を行っておく必要がある
ため、一台の印刷機に対して、印刷に同時に使用される
数を大幅に上回る数の印刷用シリンダが用意されること
になり、複数の印刷機を同時に稼働させる場合には、さ
らに多数の印刷用シリンダが用意される。しかも、印刷
機毎に使用可能な印刷用シリンダが決まっている場合も
あることから、これら印刷用シリンダの管理が非常に重
要になってくる。
【0005】そして、従来は、基本的には、印刷用シリ
ンダの軸部にそれぞれ個別のID番号を刻印し、この刻
印されたID番号を作業者が直接目視で読み取って管理
を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、長期にわた
る使用によって、印刷時に生じる汚れや製版のため繰り
返し行われる化学処理により生じる腐食で、印刷用シリ
ンダの軸部に刻印されたID番号は読み取りが困難にな
ってしまうという問題があった。そして、このようにI
D番号が不明になった場合には、他の印刷用シリンダの
ID番号をすべて確認することで不明なID番号を割り
出す以外方法がなく、多大な労力と時間が必要になって
しまう。また、刻印であるがために、印刷用シリンダの
管理には作業者の目視および入力という不安定な要素が
生じ、刻印を作業者が誤って読み取ったり、入力ミスが
発生したりするおそれがあり、このようなミスが発生す
ると、すべての印刷用シリンダのID番号を再度確認し
なければならず、やはり多大な労力と時間が必要になっ
てしまう。
【0007】このため、本出願人は、印刷用シリンダの
軸部に電磁誘導方式で情報を発信するデータキャリアを
配置することを考えた。このような構成にすることで、
印刷時の汚れが付いたり化学処理による腐食が生じて
も、他と識別するためのシリンダ識別情報を常に確実に
読み取ることができることになる。
【0008】しかしながら、上記のような電磁誘導方式
で情報を発信するデータキャリアを採用するに当たって
は、以下のような改善すべき点があることに気が付い
た。しかも、これらの点は、印刷用シリンダに限られる
ものではなく、電磁誘導方式で情報を発信するデータキ
ャリアを用いる場合には、共通して生じうる問題点であ
る。
【0009】例えば、電磁誘導方式のデータキャリアを
磁界に影響を及ぼす金属物に配置する場合、この金属物
の影響によって、データキャリア読取装置の読取側アン
テナコイルが発生させる交流磁界がデータキャリアの記
憶側アンテナコイルまで十分に到達し難く、信頼性の高
い読み取りが困難になってくるという問題があった。こ
のため、データキャリアの配置位置をよりデータキャリ
ア読取装置に近接可能な位置にする必要があり、データ
キャリアの配置位置に制限が生じて実用上の問題が生じ
ることが予想された。
【0010】また、データキャリアを配置する部分が、
他の部材に支持される場合に、該データキャリアが他の
部材に干渉し最悪破損してしまう。
【0011】さらに、データキャリアを確実かつ簡単に
取り付けることが困難である。
【0012】加えて、化学処理等を行う場合に、データ
キャリアが腐食等の影響を受けて耐久性が悪くなる。
【0013】したがって、本発明は、このような問題を
解決できるデータキャリア読取装置、データキャリア装
置、データキャリアおよびデータキャリア読取方法の提
供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のデータキャリア読取装置
は、データキャリアに記憶された情報をアンテナ部で電
磁誘導方式によって読み取るものであって、前記アンテ
ナ部に設けられた読取側アンテナコイルが、比透磁率の
高い芯部材に巻かれていることを特徴としている。
【0015】このように、アンテナ部に設けられた読取
側アンテナコイルが比透磁率の高い芯部材に巻かれてい
るため、金属物にデータキャリアが配置されていても、
データキャリアの配置位置を浅い位置にせずとも、読取
側アンテナコイルが発生させる交流磁界は、該芯部材に
導かれてデータキャリアに十分に到達する。
【0016】本発明の請求項2記載のデータキャリア読
取装置は、請求項1記載のものに関して、前記データキ
ャリアは金属物の凹部に配置されており、前記芯部材
は、少なくとも前記読取側アンテナコイルが巻かれた一
部が、前記凹部に挿入可能な軸形状をなしていることを
特徴としている。
【0017】このように、芯部材の少なくとも読取側ア
ンテナコイルが巻かれた一部が、データキャリアが配置
される金属物の凹部に挿入可能な軸形状をなしているた
め、芯部材の少なくとも読取側アンテナコイルが巻かれ
た一部を凹部に挿入することで、芯部材および読取側ア
ンテナコイルがよりデータキャリアに近接することにな
り、読取側アンテナコイルが発生させる交流磁界は、芯
部材に導かれてデータキャリアにさらに十分に到達す
る。
【0018】本発明の請求項3記載のデータキャリア読
取装置は、請求項1または2記載のものに関して、前記
芯部材は、前記読取側アンテナコイルが軸部の周りに巻
かれており、該軸部の中心を通る断面形状がE字型の部
分を有していることを特徴としている。
【0019】このように、芯部材は、読取側アンテナコ
イルが巻かれた軸部の中心を通る断面形状がE字型の部
分を有しているため、読取側アンテナコイルが発生させ
る交流磁界は、E字型の部分に導かれてデータキャリア
にさらに十分に到達する。
【0020】本発明の請求項4記載のデータキャリア装
置は、データキャリア読取装置のアンテナ部で電磁誘導
方式によって読み取られる情報を記憶したデータキャリ
アと、該データキャリアが配置される凹部を有する金属
物とを備えたことを特徴としている。
【0021】このように、金属物に形成された凹部にデ
ータキャリアが配置されるため、金属物を他の部材で支
持する場合等に該他の部材とデータキャリアとの干渉を
防止できる。
【0022】本発明の請求項5記載のデータキャリア装
置は、請求項4記載のものに関し、前記データキャリア
読取装置の前記アンテナ部の読取側アンテナコイルと対
向配置される記憶側アンテナコイルを前記データキャリ
アが有し、該記憶側アンテナコイルが、比透磁率の高い
芯部材に巻かれていることを特徴としている。
【0023】このように、データキャリア読取装置の読
取側アンテナコイルと対向配置されるデータキャリアの
記憶側アンテナコイルが、比透磁率の高い芯部材に巻か
れているため、金属物にデータキャリアが配置されてい
ても、データキャリアの配置位置を浅い位置にせずと
も、読取側アンテナコイルが発生させる交流磁界は、デ
ータキャリアの芯部材に導かれて記憶側アンテナコイル
に良好に到達する。
【0024】本発明の請求項6記載のデータキャリア装
置は、請求項4または5記載のものに関し、前記芯部材
の前記記憶側アンテナコイルが巻かれた一部は、該記憶
側アンテナコイルの軸線方向に伸びた形状をなすことを
特徴としている。
【0025】このように、芯部材の記憶側アンテナコイ
ルが巻かれた一部が、該記憶側アンテナコイルの軸線方
向に伸びた形状をなすため、芯部材がより読取側アンテ
ナコイルに近接することになり、読取側アンテナコイル
が発生させる交流磁界は、該芯部材に導かれて記憶側ア
ンテナコイルにさらに良好に到達する。
【0026】本発明の請求項7記載のデータキャリア装
置は、請求項4乃至6のいずれか一項記載のものに関
し、前記金属物は、印刷用シリンダか、又はその部品の
いずれかであることを特徴としている。
【0027】このように、金属物が、印刷用シリンダの
シリンダ本体とか、あるいはシリンダ本体と組で使用さ
れる部品(代表例は支持軸)であるため、該印刷用シリ
ンダを良好に管理することができる。印刷用シリンダの
場合、データキャリアの特に好ましい配置場所は、印刷
用シリンダの支持軸の凹部であって、とりわけ支持軸の
軸芯に沿うように形成された凹部の中がよい。また支持
軸の次に好ましいのは、シリンダ本体の外周面を除く場
所である。これらはデータキャリアを配置することによ
る版の面への影響を極力低減させたいからである(版の
面は、ゆがみ等も含めて厳しい精密さが必要な為)。
【0028】本発明の請求項8記載のデータキャリア装
置は、請求項7記載のものに関し、前記データキャリア
は、当該データキャリアが設けられる印刷用シリンダを
他の印刷用シリンダと識別するための識別情報が書き込
まれていることを特徴としている。
【0029】このように、データキャリアは、当該デー
タキャリアが設けられる印刷用シリンダを他の印刷用シ
リンダと識別するための識別情報が書き込まれているた
め、印刷用シリンダを良好に管理することができる。
【0030】本発明の請求項9記載のデータキャリア装
置は、請求項4乃至8のいずれか一項記載のものに関
し、前記金属物の前記凹部の底部側にメネジが形成され
ており、前記データキャリアにはオネジが形成されてい
て、これらメネジおよびオネジが螺合されることにより
前記凹部に前記データキャリアが設けられていることを
特徴としている。
【0031】これにより、データキャリアに形成された
オネジを金属物の凹部の底部側に形成されたメネジに螺
合させることによりデータキャリアを金属物に取り付け
ることになり、また螺合を解除することでデータキャリ
アを金属物から取り外すことができる。
【0032】本発明の請求項10記載のデータキャリア
は、データキャリア読取装置により電磁誘導方式によっ
て読み取られる情報を記憶したチップと、該チップに接
続された記憶側アンテナコイルとを合成樹脂に埋め込ん
でなるデータキャリアであって、外周部にオネジが形成
されていることを特徴としている。
【0033】このように、外周部にオネジが形成されて
いるため、このオネジを取付側に形成されたメネジに螺
合させることにより取付側に取り付けられ、また螺合を
解除することで取付側から取り外すことができる。
【0034】本発明の請求項11記載のデータキャリア
は、請求項10記載のものに関し、前記記憶側アンテナ
コイルが比透磁率の高い芯部材に巻かれていることを特
徴としている。
【0035】このように、記憶側アンテナコイルが比透
磁率の高い芯部材に巻かれているため、金属物に配置さ
れても、配置位置を浅い位置にせずとも、データキャリ
ア読取装置が発生させる交流磁界を、該芯部材に導いて
十分に記憶側アンテナコイルに到達させることができ
る。
【0036】本発明の請求項12記載のデータキャリア
は、データキャリア読取装置により電磁誘導方式によっ
て読み取られる情報を記憶したチップと、該チップに接
続された記憶側アンテナコイルとを合成樹脂に埋め込ん
でなるものであって、前記合成樹脂が耐食性を有するこ
とを特徴としている。
【0037】このように、チップと記憶側アンテナコイ
ルとを耐食性の合成樹脂に埋め込んでなるため、化学処
理等を行う場合に、データキャリアが腐食等の影響を受
けて耐久性が悪くなることがない。
【0038】本発明の請求項13記載のデータキャリア
読取方法は、データキャリアに記憶された情報をアンテ
ナ部で電磁誘導方式によって読み取る方法であって、前
記アンテナ部に設けられた読取側アンテナコイルが、比
透磁率の高い芯部材に巻かれており、該アンテナ部を使
用して前記データキャリアに記憶された情報を読み取る
ことを特徴としている。
【0039】このように、アンテナ部に設けられた読取
側アンテナコイルが、比透磁率の高い芯部材に巻かれて
いるため、金属物にデータキャリアが配置されていて
も、データキャリアの配置位置を浅い位置にせずとも、
読取側アンテナコイルが発生させる交流磁界は、該芯部
材に導かれてデータキャリアに十分に到達する。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1を参
照して以下に説明する。図1において、符号11は、情
報を読み書き可能なデータキャリアを、符号12は、該
データキャリア11が設けられる管理対象物である印刷
用シリンダを、符号13は、データキャリア11に電磁
誘導方式によって情報を読み書き可能なデータキャリア
読書装置(データキャリア読取装置)をそれぞれ示して
いる。
【0041】ここで、管理対象物である印刷用シリンダ
12は、具体的にはグラビア印刷等で使用されるもので
あり、該印刷用シリンダ12は、外周面に銅メッキが施
されるとともに該銅メッキ面にエッチング等の化学処理
あるいは彫刻等の機械的処理で製版が施された後、該製
版面に強度確保のためにクロムメッキが施される中空円
筒状のシリンダ本体15と、該シリンダ本体15の両端
に同軸に設けられて、印刷機および運搬装置等に支持さ
れる金属物からなる支持軸16(一方のみ図示)とを有
している。ここで、支持軸16は、言い換えれば、印刷
用シリンダ12の少なくとも一部をなす金属物である。
【0042】支持軸16には、シリンダ本体15に対し
反対側の端面から支持軸16の中心軸線と同軸をなして
該中心軸線に直交する断面が円形をなすように凹む凹部
17が形成されている。
【0043】データキャリア11は、データキャリア読
書装置13により電磁誘導方式によって読み取られる情
報を記憶した図示せぬチップと、該図示せぬチップに接
続された記憶側アンテナコイル19とを合成樹脂からな
る外装20に埋め込んでなるものである。このデータキ
ャリア11は、印刷用シリンダ12の支持軸16の凹部
17内に配置されており、具体的には、記憶側アンテナ
コイル19の軸線方向を支持軸16の軸線方向に沿わ
せ、さらに言えば記憶側アンテナコイル19を支持軸1
6の中心部に位置させるようにして凹部17の底面17
aに接着剤で貼付されている。
【0044】ここで、チップおよび記憶側アンテナコイ
ル19を被覆する外装20を構成する合成樹脂は、高温
に対する耐温度性能が高く、耐食性詳しくは耐酸性を有
するポリプロピレン等が採用されている。そして、デー
タキャリア11のチップには、該チップが設けられる印
刷用シリンダ12を他の印刷用シリンダ12に対し識別
するためのシリンダ識別情報が記憶されている。
【0045】上記した情報を記憶したデータキャリア1
1と、該データキャリア11が配置される凹部17を有
する印刷用シリンダ12の支持軸16とでデータキャリ
ア装置22が構成されている。
【0046】データキャリア読書装置13は、データキ
ャリア11のチップに記憶された情報を電磁誘導方式に
よって読み取ったり、データキャリア11のチップに記
憶させる情報を電磁誘導方式によって書き換えたりする
アンテナ部24と、該アンテナ部24の作動を制御する
図示せぬ装置本体とを有しており、アンテナ部24は、
合成樹脂製の外装25と、該外装25内に内蔵される芯
部材26とを有している。
【0047】芯部材26は、円板状のベース部28と、
該ベース部28の中心から該ベース部28の軸線方向に
伸びる形状をなす円柱状の軸部29と、ベース部28の
外周部から軸部29と同方向に同軸をなして突出する円
筒部30とを有しており、軸部29の中心を通る断面形
状がE字型をなしている。この芯部材26は、比透磁率
が100〜20000の高い材料からなっており、具体
的には、スーパーマロイ、パーマロイおよびケイ素鋼に
代表される金属磁芯や、Mn−Zn系フェライトおよび
Ni−Zn系フェライトに代表される酸化物磁芯や、カ
ーボニル鉄ダスト、モリブデンパーマロイおよびセンダ
ストに代表される圧粉磁芯等からなっている。
【0048】そして、芯部材26には、読取側アンテナ
コイル31が軸部29の周りに巻かれ、その結果、読取
側アンテナコイル31は、該軸部29の中心軸線にその
中心軸線を沿わせている。このように軸部29に巻かれ
ることで、読取側アンテナコイル31は、比透磁率の高
い芯部材26に巻かれていることになる。
【0049】上記データキャリア読書装置13のアンテ
ナ部24を使用してデータキャリア11の情報を読み書
きする際には、該アンテナ部24の読取側アンテナコイ
ル31の巻かれた軸部29を、印刷用シリンダ12の凹
部17の開口部に対向させることにより、読取側アンテ
ナコイル31を凹部17内のデータキャリア11に対向
させるとともに、読取側アンテナコイル31の軸線とデ
ータキャリア11の記憶側アンテナコイル19の軸線と
を合わせる。そして、電磁誘導方式でデータキャリア1
1に記憶された情報を読み取ったり、情報を書き換えた
りする。すなわち、上記状態のアンテナ部24の読取側
アンテナコイル31を駆動して交流磁界Xを発生させ、
データキャリア11の記憶側アンテナコイル19に誘導
起電力を発生させることでチップを駆動し、該チップに
記憶された情報を読み取ったり、チップに記憶された情
報を書き換えたりする。
【0050】以上に述べた第1実施形態によれば、デー
タキャリア読書装置13のアンテナ部24に設けられた
読取側アンテナコイル31が、比透磁率の高い芯部材2
6に巻かれているため、金属物である支持軸16にデー
タキャリア11が配置されていても、データキャリア1
1の配置位置を浅い位置にせずとも、読取側アンテナコ
イル31が発生させる交流磁界Xは、該芯部材26に導
かれてデータキャリア11に十分に到達する。したがっ
て、データキャリア11の配置位置に制限を生じること
なく、信頼性の高い情報の読み取りが可能となる。
【0051】しかも、芯部材26は、読取側アンテナコ
イル31が巻かれた軸部29の中心を通る断面形状がE
字型をなしており、支持軸16とで交流磁場の閉回路を
形成するようになっているため、このようにE字型の芯
部材26に導かれることで、読取側アンテナコイル31
が発生させる交流磁界Xは、データキャリア11にさら
に十分に到達する。したがって、データキャリア11の
配置位置に制限を生じることなく、さらに信頼性の高い
情報の読み取りが可能となる。
【0052】また、金属物である支持軸16に形成され
た凹部17にデータキャリア11が配置されるため、支
持軸16を他の部材で支持する場合等に該他の部材とデ
ータキャリア11との干渉を防止できる。すなわち、印
刷用シリンダ12が凹部17の開口側に挿入される部材
で支持されても、支持する部材とデータキャリア11と
が干渉することがないのである。したがって、データキ
ャリア11が他の部材に干渉し破損してしまうことがな
くなる。
【0053】さらに、電磁誘導方式でデータを読み書き
できるデータキャリア11が印刷用シリンダ12に設け
られているため、該印刷用シリンダ12を良好に管理す
ることができる。
【0054】加えて、データキャリア11は、当該デー
タキャリア11が設けられる印刷用シリンダ12を他の
印刷用シリンダ12と識別するための識別情報が書き込
まれているため、印刷用シリンダ12をさらに良好に管
理することができる。
【0055】加えて、チップと記憶側アンテナコイル1
9とを耐食性を有する合成樹脂の外装20に埋め込んで
なるため、印刷用シリンダ12に製版等のための化学処
理を行う場合に、データキャリア11が腐食等の影響を
受けて耐久性が悪くなることがない。したがって、耐久
性を向上することができる。
【0056】本発明の第2実施形態を図2を参照して以
下に第1実施形態との相違部分を中心に説明する。な
お、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しそ
の説明は略す。
【0057】第2実施形態においては、データキャリア
読書装置13のアンテナ部24の形状が第1実施形態に
対し一部相違している。
【0058】すなわち、第2実施形態のアンテナ部24
は、比透磁率の高い芯部材26の読取側アンテナコイル
31が巻かれた軸部29の一部が、支持軸16の凹部1
7に挿入可能な形状をなしている。言い換えれば、軸部
29およびその周囲の外装25は凹部17に挿入可能に
突出しており、この凹部17に挿入される部分まで読取
側アンテナコイル31が巻かれているのである。
【0059】このような第2実施形態によれば、上記第
1実施形態と同様の効果を奏することは勿論、さらに、
芯部材26の読取側アンテナコイル31が巻かれた一部
が、データキャリア11が配置される金属物である支持
軸16の凹部17に挿入可能な軸形状をなしているた
め、芯部材26の少なくとも読取側アンテナコイル31
が巻かれた一部を凹部17に挿入することで、芯部材2
6および読取側アンテナコイル31がよりデータキャリ
ア11に近接することになり、読取側アンテナコイル3
1が発生させる交流磁界Xは、該芯部材26に導かれて
データキャリア11にさらに十分に到達する。
【0060】したがって、データキャリア11の配置位
置に制限を生じることなく、さらに信頼性の高い情報の
読み取りが可能となる。
【0061】本発明の第3実施形態を図3を参照して以
下に第1実施形態との相違部分を中心に説明する。な
お、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しそ
の説明は略す。
【0062】第3実施形態においては、データキャリア
読書装置13のアンテナ部24の形状が第1実施形態に
対し一部相違している。
【0063】すなわち、第3実施形態のアンテナ部24
は、凹部17の底部近傍まで挿入可能な棒状をなしてお
り、その内部の比透磁率の高い芯部材26が全体として
軸状をなしていて、該軸状の芯部材26の全長にわたっ
て読取側アンテナコイル31が巻かれている。
【0064】このような第3実施形態によれば、上記第
1実施形態と同様の効果を奏することは勿論、さらに、
アンテナ部24がよりデータキャリア11に近接するま
で凹部17に入り込むことができるため、該アンテナ部
24を凹部17に挿入することで、芯部材26および読
取側アンテナコイル31をデータキャリア11に一層近
接させることができ、読取側アンテナコイル31が発生
させる交流磁界Xは、該芯部材26に導かれてデータキ
ャリア11にさらに十分に到達する。
【0065】したがって、データキャリア11の配置位
置に制限を生じることなく、さらに信頼性の高い情報の
読み取りが可能となる。
【0066】本発明の第4実施形態を図4を参照して以
下に第1実施形態との相違部分を中心に説明する。な
お、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しそ
の説明は略す。
【0067】第4実施形態においては、データキャリア
11が第1実施形態に対し一部相違している。
【0068】すなわち、第4実施形態のデータキャリア
11は、データキャリア読書装置13のアンテナ部24
の読取側アンテナコイル31と対向配置される記憶側ア
ンテナコイル19が、軸線方向に短い円柱状の芯部材3
3に巻かれている。その結果、記憶側アンテナコイル1
9は、該芯部材33の中心軸線にその中心軸線を沿わせ
ている。
【0069】ここで、この芯部材33も、比透磁率が1
00〜20000程度の高い材料からなっており、具体
的には、スーパーマロイ、パーマロイおよびケイ素鋼に
代表される金属磁芯や、Mn−Zn系フェライトおよび
Ni−Zn系フェライトに代表される酸化物磁芯や、カ
ーボニル鉄ダスト、モリブデンパーマロイおよびセンダ
ストに代表される圧粉磁芯等からなっている。
【0070】このような第4実施形態によれば、上記第
1実施形態と同様の効果を奏することは勿論、さらに、
データキャリア読書装置13の読取側アンテナコイル3
1と対向配置される記憶側アンテナコイル19が、比透
磁率の高い芯部材33に巻かれているため、金属物から
なる印刷用シリンダ12の支持軸16にデータキャリア
11が配置されていても、データキャリア11の配置位
置を浅い位置にせずとも、読取側アンテナコイル31が
発生させる交流磁界Xは、データキャリア11の芯部材
33に導かれて、記憶側アンテナコイル19に良好に到
達する。したがって、データキャリア11の配置位置に
制限を生じることなく、さらに信頼性の高い情報の読み
取りが可能となる。
【0071】本発明の第5実施形態を図5を参照して以
下に第4実施形態との相違部分を中心に説明する。な
お、第4実施形態と同様の部分には同一の符号を付しそ
の説明は略す。
【0072】第5実施形態においては、データキャリア
11が第4実施形態に対し一部相違している。
【0073】すなわち、第5実施形態のデータキャリア
11は、記憶側アンテナコイル19が巻かれる円柱状の
芯部材33が、該記憶側アンテナコイル19の軸線方向
に伸びた形状をなしている。具体的には、芯部材33
は、直径よりも軸方向長さの方が長い形状をなしてい
る。
【0074】このような第5実施形態によれば、上記第
4実施形態と同様の効果を奏することは勿論、さらに、
記憶側アンテナコイル19が巻かれた円柱状の芯部材3
3が、該記憶側アンテナコイル19の軸線方向に伸びた
形状をなしているため、芯部材33および記憶側アンテ
ナコイル19がより読取側アンテナコイル31に近接す
ることになり、読取側アンテナコイル31が発生させる
交流磁界Xは、芯部材33に導かれて、記憶側アンテナ
コイル19にさらに良好に到達する。したがって、デー
タキャリア11の配置位置に制限を生じることなく、さ
らに信頼性の高い情報の読み取りが可能となる。
【0075】なお、以上の第1〜第5実施形態において
は、データキャリア11を凹部17の底面17aに接着
剤で貼付する場合を例にとり説明したが、データキャリ
ア11の外周面にオネジを形成するとともに、支持軸1
6の凹部17の底面17a側の内周面にメネジを形成
し、データキャリア11をオネジにおいて凹部17のメ
ネジに螺合させることで、該データキャリア11を支持
軸16に対し着脱可能に取り付けてもよい。この場合、
データキャリア11には、工具に係合する凹または凸形
状の係合部が形成されることになり、該工具で回転力が
入力されて螺合および螺合解除がなされることになる。
【0076】このように構成すれば、データキャリア1
1に形成されたオネジを支持軸16の凹部17のメネジ
に螺合させることによりデータキャリア11を支持軸1
6に取り付けることになり、また螺合を解除することで
データキャリア11を支持軸16から取り外すことがで
きる。したがって、データキャリア11を確実かつ簡単
に金属物である支持軸16に取り付けることができ、ま
た簡単に支持軸16から取り外すことができる。なお、
データキャリア11が支持軸16に対し着脱可能となっ
ているのは、支持軸16を補修する際に熱処理等が行わ
れることがあるため、データキャリア11の機能に影響
を及ぼすようなこのような補修時に、データキャリア1
1を取り外して保護するのである。
【0077】また、以上の第1〜第5実施形態において
は、データキャリア11に対し情報の読み取りおよび書
き換えを行えるデータキャリア読書装置13を例にとり
説明したが、少なくともデータキャリア11に対し情報
の読み取りのみが行えればよい。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載のデータキャリア読取装置によれば、アンテナ部に
設けられた読取側アンテナコイルが、比透磁率の高い芯
部材に巻かれているため、金属物にデータキャリアが配
置されていても、データキャリアの配置位置を浅い位置
にせずとも、読取側アンテナコイルが発生させる交流磁
界は、該芯部材に導かれてデータキャリアに十分に到達
する。
【0079】したがって、データキャリアの配置位置に
制限を生じることなく、信頼性の高い情報の読み取りが
可能となる。
【0080】また、本発明の請求項2記載のデータキャ
リア読取装置によれば、芯部材の少なくとも読取側アン
テナコイルが巻かれた一部が、データキャリアが配置さ
れる金属物の凹部に挿入可能な軸形状をなしているた
め、芯部材の少なくとも読取側アンテナコイルが巻かれ
た一部を凹部に挿入することで、芯部材および読取側ア
ンテナコイルがよりデータキャリアに近接することにな
り、読取側アンテナコイルが発生させる交流磁界は、該
芯部材に導かれてデータキャリアにさらに十分に到達す
る。
【0081】したがって、データキャリアの配置位置に
制限を生じることなく、さらに信頼性の高い情報の読み
取りが可能となる。
【0082】本発明の請求項3記載のデータキャリア読
取装置によれば、芯部材は、読取側アンテナコイルが巻
かれた軸部の中心を通る断面形状がE字型の部分を有し
ているため、読取側アンテナコイルが発生させる交流磁
界は、E字型の部分に導かれてデータキャリアにさらに
十分に到達する。
【0083】したがって、データキャリアの配置位置に
制限を生じることなく、さらに信頼性の高い情報の読み
取りが可能となる。
【0084】本発明の請求項4記載のデータキャリア装
置によれば、金属物に形成された凹部にデータキャリア
が配置されるため、金属物を他の部材で支持する場合等
に該他の部材とデータキャリアとの干渉を防止できる。
【0085】したがって、データキャリアが他の部材に
干渉し破損してしまうことがなくなる。
【0086】本発明の請求項5記載のデータキャリア装
置によれば、データキャリア読取装置の読取側アンテナ
コイルと対向配置されるデータキャリアの記憶側アンテ
ナコイルが、比透磁率の高い芯部材に巻かれているた
め、金属物にデータキャリアが配置されていても、デー
タキャリアの配置位置を浅い位置にせずとも、読取側ア
ンテナコイルが発生させる交流磁界は、データキャリア
の芯部材に導かれて記憶側アンテナコイルに良好に到達
する。
【0087】したがって、データキャリアの配置位置に
制限を生じることなく、信頼性の高い情報の読み取りが
可能となる。
【0088】本発明の請求項6記載のデータキャリア装
置によれば、芯部材の記憶側アンテナコイルが巻かれた
一部が、該記憶側アンテナコイルの軸線方向に伸びた形
状をなすため、芯部材がより読取側アンテナコイルに近
接することになり、読取側アンテナコイルが発生させる
交流磁界は、該芯部材に導かれて記憶側アンテナコイル
にさらに良好に到達する。
【0089】したがって、データキャリアの配置位置に
制限を生じることなく、さらに信頼性の高い情報の読み
取りが可能となる。
【0090】本発明の請求項7記載のデータキャリア装
置によれば、金属物が、印刷用シリンダの少なくとも一
部であるため、該印刷用シリンダを良好に管理すること
ができる。
【0091】本発明の請求項8記載のデータキャリア装
置によれば、データキャリアは、当該データキャリアが
設けられる印刷用シリンダを他の印刷用シリンダと識別
するための識別情報が書き込まれているため、印刷用シ
リンダを良好に管理することができる。
【0092】本発明の請求項9記載のデータキャリア装
置によれば、データキャリアに形成されたオネジを金属
物の凹部の底部側に形成されたメネジに螺合させること
によりデータキャリアを金属物に取り付けることにな
り、また螺合を解除することでデータキャリアを金属物
から取り外すことができる。
【0093】したがって、データキャリアを確実かつ簡
単に金属物に取り付けることができ、また簡単に金属物
から取り外すことができる。
【0094】本発明の請求項10記載のデータキャリア
によれば、外周部にオネジが形成されているため、この
オネジを取付側に形成されたメネジに螺合させることに
より取付側に取り付けられ、また螺合を解除することで
取付側から取り外すことができる。
【0095】したがって、確実かつ簡単に取り付け取り
外しを行うことができる。
【0096】本発明の請求項11記載のデータキャリア
によれば、記憶側アンテナコイルが比透磁率の高い芯部
材に巻かれているため、金属物に配置されても、配置位
置を浅い位置にせずとも、データキャリア読取装置が発
生させる交流磁界を、該芯部材に導いて、十分に記憶側
アンテナコイルに到達させることができる。
【0097】したがって、配置位置に制限を生じること
なく、信頼性の高い情報の読み取りが可能となる。
【0098】本発明の請求項12記載のデータキャリア
によれば、チップと記憶側アンテナコイルとを耐食性の
合成樹脂に埋め込んでなるため、化学処理等を行う場合
に、データキャリアが腐食等の影響を受けて耐久性が悪
くなることがない。
【0099】したがって、耐久性を向上することができ
る。
【0100】本発明の請求項13記載のデータキャリア
読取方法によれば、アンテナ部に設けられた読取側アン
テナコイルが、比透磁率の高い芯部材に巻かれているた
め、金属物にデータキャリアが配置されていても、デー
タキャリアの配置位置を浅い位置にせずとも、読取側ア
ンテナコイルが発生させる交流磁界は、該芯部材に導か
れてデータキャリアに十分に到達する。
【0101】したがって、データキャリアの配置位置に
制限を生じることなく、信頼性の高い情報の読み取りが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を概略的に示す断面図
である。
【図2】 本発明の第2実施形態を概略的に示す断面図
である。
【図3】 本発明の第3実施形態を概略的に示す断面図
である。
【図4】 本発明の第4実施形態を概略的に示す断面図
である。
【図5】 本発明の第5実施形態を概略的に示す断面図
である。
【符号の説明】
11 データキャリア 13 データキャリア読書装置(データキャリア読取装
置) 16 支持軸(金属物) 17 凹部 19 記憶側アンテナコイル 22 データキャリア装置 24 アンテナ部 26 芯部材 29 軸部 31 読取側アンテナコイル 33 芯部材 X 交流磁界
フロントページの続き (72)発明者 小林 一雄 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 島 一展 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA31 MB10 NA08 5B035 AA00 BA04 BB09 BC00 CA23 5B058 CA17 KA02 KA04 KA24 YA20

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データキャリアに記憶された情報をアン
    テナ部で電磁誘導方式によって読み取るデータキャリア
    読取装置であって、 前記アンテナ部に設けられた読取側アンテナコイルが、
    比透磁率の高い芯部材に巻かれていることを特徴とする
    データキャリア読取装置。
  2. 【請求項2】 前記データキャリアは金属物の凹部に配
    置されており、前記芯部材は、少なくとも前記読取側ア
    ンテナコイルが巻かれた一部が、前記凹部に挿入可能な
    軸形状をなしていることを特徴とする請求項1記載のデ
    ータキャリア読取装置。
  3. 【請求項3】 前記芯部材は、前記読取側アンテナコイ
    ルが軸部の周りに巻かれており、該軸部の中心を通る断
    面形状がE字型の部分を有していることを特徴とする請
    求項1または2記載のデータキャリア読取装置。
  4. 【請求項4】 データキャリア読取装置のアンテナ部で
    電磁誘導方式によって読み取られる情報を記憶したデー
    タキャリアと、該データキャリアが配置される凹部を有
    する金属物とを備えたことを特徴とするデータキャリア
    装置。
  5. 【請求項5】 前記データキャリア読取装置の前記アン
    テナ部の読取側アンテナコイルと対向配置される記憶側
    アンテナコイルを前記データキャリアが有し、該記憶側
    アンテナコイルが、比透磁率の高い芯部材に巻かれてい
    ることを特徴とする請求項4記載のデータキャリア装
    置。
  6. 【請求項6】 前記芯部材の前記記憶側アンテナコイル
    が巻かれた一部は、該記憶側アンテナコイルの軸線方向
    に伸びた形状をなすことを特徴とする請求項4または5
    記載のデータキャリア装置。
  7. 【請求項7】 前記金属物は、印刷用シリンダか、又は
    その部品のいずれかであることを特徴とする請求項4乃
    至6のいずれか一項記載のデータキャリア装置。
  8. 【請求項8】 前記データキャリアは、当該データキャ
    リアが設けられる印刷用シリンダを他の印刷用シリンダ
    と識別するための識別情報が書き込まれていることを特
    徴とする請求項7記載のデータキャリア装置。
  9. 【請求項9】 前記金属物の前記凹部の底部側にメネジ
    が形成されており、前記データキャリアにはオネジが形
    成されていて、これらメネジおよびオネジが螺合される
    ことにより前記凹部に前記データキャリアが設けられて
    いることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか一項記
    載のデータキャリア装置。
  10. 【請求項10】 データキャリア読取装置により電磁誘
    導方式によって読み取られる情報を記憶したチップと、
    該チップに接続された記憶側アンテナコイルとを合成樹
    脂に埋め込んでなるデータキャリアであって、 外周部にオネジが形成されていることを特徴とするデー
    タキャリア。
  11. 【請求項11】 前記記憶側アンテナコイルが比透磁率
    の高い芯部材に巻かれていることを特徴とする請求項1
    0記載のデータキャリア。
  12. 【請求項12】 データキャリア読取装置により電磁誘
    導方式によって読み取られる情報を記憶したチップと、
    該チップに接続された記憶側アンテナコイルとを合成樹
    脂に埋め込んでなるデータキャリアであって、 前記合成樹脂が耐食性を有することを特徴とするデータ
    キャリア。
  13. 【請求項13】 データキャリアに記憶された情報をア
    ンテナ部で電磁誘導方式によって読み取るデータキャリ
    ア読取方法であって、 前記アンテナ部に設けられた読取側アンテナコイルが、
    比透磁率の高い芯部材に巻かれており、該アンテナ部を
    使用して前記データキャリアに記憶された情報を読み取
    ることを特徴とするデータキャリア読取方法。
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