JP4832524B2 - ポリアルコキシレートを含有する植物保護固体組成物、その製造方法およびその使用 - Google Patents

ポリアルコキシレートを含有する植物保護固体組成物、その製造方法およびその使用 Download PDF

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Description

本発明は、液体または低融点ポリアルコキシレートを含む植物保護固体組成物、その製造方法、植物およびその生育環境を処理するための植物保護組成物の使用、およびそれに対応する方法、ならびにそのような植物保護組成物を含むスプレー混合物に関する。
世界中で、毎年のように、農業生産のかなりの部分が広い意味での植物有害生物により被害を受けている。植物有害生物は、大規模な不作をもたらし人間の食糧供給を危うくするだけでなく、有用な多年生植物の成長部分を破壊し、それにより農業的に生産性の高い土地と生態系全体に永続的に悪影響を及ぼす可能性がある。
植物有害生物は、生物の様々な群に属する。重要な多くの有害生物は、高等動物類、特に昆虫およびダニ類で確認されており、さらに線虫類およびカタツムリ類でも確認されている。哺乳動物および鳥類などの脊椎動物は、現在、工業先進国においてはさほど重要ではない。多数の微生物群、例えば、菌類や、マイコプラズマを含む細菌類、ウイルスおよびウイロイドなどは不作の原因となり、価値の低下を招く恐れがある。実質的には食用できる生産物であったとしても、見映えの点から売り物にはならない場合が多い。最後に、限られた生育空間とそれ以外の資源をめぐって有用植物と競合する雑草もまた、広い意味での有害生物に属する。
寄生菌類は、特に有害生物として重要である。うどん粉病は園芸分野で心配されている病気であり、麦角(クラビセプス(Claviceps))は、その有毒アルカロイドのため、ヒトおよび動物にとって危険である。また、19世紀中頃にあった欧州でのジャガイモ備蓄に対するフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)による危害は、飢饉と政治不安を引き起こし、歴史的に重大域にまで達した。
「植物保護組成物」という総称は、植物有害生物の特異的防除に使用可能な物質と、そのような物質の混合物の両方を意味する。これら組成物は、標的生物体により分類するか(殺虫剤、殺菌剤、除草剤など)、作用の方法により分類するか(消化中毒剤(stomach poison)、接触毒剤(contact poison)、忌避剤など)、化学構造により分類することができる。特に植物毒性菌類に対しては、菌類の胞子には耐性があり、かつ天敵がいないことから、化学的防除が唯一の有効手段であり、別の場所に存在する共生菌類(菌根菌類)に影響を及ぼすことのないように殺菌剤の作用を局所的に最大限にするように注意しなければならない。
植物保護組成物は純粋な物質であってもよいが、多くの場合、組成物が有利である。かかる組成物は、有害生物に対して即効性のある1種または複数の物質(これ以降、植物保護活性剤と記載する)以外に、様々な種類の添加剤および補助剤(これらは、様々な方法で所望の効果を高めることができるもの(文献では、一般に「添加剤」、「アジュバント」、「促進剤」、「相乗作用剤(booster)」または「エンハンサー」として知られているもの)、操作を簡便にすることができるもの、保存期間を長期化できるもの、あるいは、製品の特性を改善することができるもの)を含む。これ以降、植物保護組成物は、常に、1種または複数の植物保護活性剤と、1種または複数の補助剤の組合せを記述する。
典型的には、植物保護組成物を水性媒体に溶解、乳濁化または分散させ、「タンクミックス」と称される水性スプレー混合物を取得し、次いで、これを「スプレー法」で植物またはその生育環境に施用する。添加剤および補助剤は、適切なタンクミックスが得られるように適宜選択することができる。
効果促進添加物の作用は、一般的には、疎水性の植物表面を考慮したその界面活性に基づくものであって、スプレー混合物と植物表面との接触を改善する。詳しくは、湿潤剤、展着剤および浸透剤に区別されるが、これらの群は当然ながら重なり合っている。これ以降、「添加剤」という一般的用語は、物理学的詳細は考慮に入れず、農業技術上の活性剤(特に植物保護剤)の効果を高める補助剤を記述するのに用いる。
非イオン性疎水性アルコキシレートは、様々な植物保護活性剤、特に殺菌剤に好適な添加剤として公知である。
かかるアルコキシレートは、中でも、液体製剤(例えば、溶液、エマルジョン、懸濁液、サスポエマルジョン)で、また他の剤形で用いられる。例えば、EP 707 445 B1に比較的安定性のあるサスポエマルジョンが記載されている。
しかし、液体の植物保護組成物には欠点が数多くある。施用時には、土壌への流出および浸出の危険が生じる。保管と輸送では、溶媒を輸送または保管しなければならないことから経費が高くつく上に、植物保護液体組成物用の入れ物(例えば、容器または缶)は、一般に焼却を簡単にすることができないため、ゴミ処理問題が発生する。また、熱、低温および剪断力の点からみた液体の植物保護組成物の安定性、つまりその貯蔵安定性は低く、高価な乳化剤および安定化剤が必要である。さらに、多くの活性剤、または活性剤の組合せは、液体剤形で製剤化しようとすると結晶化および/または分離を起こしがちであるため、製剤化は容易にはできない。溶媒は、それ自体可燃性である場合が多く、皮膚刺激があるか、不快な匂いがある。水を溶媒として使用する場合は、長期保管中に、活性剤の加水分解の問題が起こる頻度が高い。
植物保護固体組成物、特に無粉塵型(dust-free)固体顆粒に基づくものは、植物保護液体組成物と比べると多くの利点があり、使用、保管、輸送、安定性および包装材料の廃棄処理に影響を与える。しかし、上述のアルコキシレートの低融点は、植物保護固体組成物の混和の際に問題を発生し、不都合なことが多い。このため、従来の植物保護固体組成物は、液体、油性または低融点の添加剤(例えば、アルコキシレートにより代表されるもの)を少量しか含むことができない。さもないと、顆粒の凝着(agglutination)および凝集(aggregation)が生じるからである。典型的には、かかる添加剤は、15重量%未満しか貯蔵安定性を損なうことなく添加することができない。
添加剤の使用可能な割合は、通常、担体として周知の無機化合物に基づく(特にケイ酸塩に基づく)吸着剤を使用することによって高めることができる。吸着剤は、添加剤と結合することにより、組成物の力学的性質を改善し、貯蔵中の顆粒の凝集を防止する。しかし、無機吸着剤は、非常に微細な粉体(powder)および粉塵(dust)を形成する傾向がある。これは、製造および処理においてさらにまた問題を引き起こし、特に、とりわけ呼吸器の保護の領域でコストのかかる安全工学が必要となる。微粒子の無機粉塵による健康被害は周知である。さらに、固体成分は、施用後に好ましくない影響を示す可能性もある。
US 6 239 115 B1には、活性剤ポリオキシンと分散剤としてのナフタレンスルホン酸-ホルムアルデヒド縮合物を含む顆粒が開示されている。しかし、前記文献では、典型的には、顆粒中にポリオキシエチレンアルキルエーテルはわずか2%しか混合されていなかった。
DE 102 17 201には、9%以下のアルキルスルホネートおよび/またはポリグリコールを含む低粉塵性顆粒が開示されている。これらのポリグリコールは、完全に水溶性であって界面活性ではないので、一般には適切な活性のあるエンハンサーではない。
GB 1 291 251には、アニオン性および非イオン性界面活性剤は5%までしか含まれず、リグノスルホン酸カルシウムを50%まで含む顆粒が開示されている。
界面活性補助剤と活性増強補助剤の混和は、例えば、溶融押出し成形法(溶融押出し法)によって実施することもできる。その例はWO 93/25074で見られ、その文献では、実際には、例外なくcarbowax(PEG 8000)が「結合剤」として用いられている。PEG(すなわち、ポリエチレングリコール)は、一般には非常に高親水性であり、しがって非常によく水に溶解する。
EP 843 964 B1には、10%以下のトリスチリルフェニルポリエトキシレート(tristyrylphenyl polyethoxylates)を含む押出顆粒が実質的に開示されており、US 6 416 775 B1の場合と同様、無機担体系が使用されている。例えば、US 6 416 775 B1またはUS 6 375 969 B1では珪藻土(キースラガー)、特にセライト製品が吸着剤として使用されている。
またDE 696 24 381 T2、WO 97/24173またはEP 880 402 B1には、リグノスルホネートと比較的低比率のジ-およびトリ-スチリルフェノールエトキシレートから製造された顆粒が開示されている。
高含量の液体両親媒性界面活性添加剤を含む顆粒の製造経路が、例えば、WO 99/56543およびWO 99/08518に開示されている。この文献では、尿素誘導体とポリシロキサン誘導アルコールエトキシレートから形成された「クラスレート」が開示されている。30%以下の界面活性補助剤を含む粉末または顆粒が製造できることが記載されている。
「活性剤」を含む除草顆粒を製造するための溶液がWO 93/05652に実証されている。脂肪アルコールエトキシレートを使用する場合、ケイ酸塩に基づく無機吸着剤または担体が高い割合で顆粒中に存在する。これらの吸着剤または担体は、上述のように不都合がある。
要約すると、当技術分野の技術水準では、無機担体系を用いる必要なく、固体製剤に液体または低融点の添加剤を高い割合で混和する方法は明らかにされていないということができる。このため、かかる添加剤を高い割合で含む植物保護固体組成物を提供することが目標とされていた。
驚いたことに、比較的高分子量のスルホネートを適当な量で混合した、液体または低融点ポリアルコキシレートは、有利な植物保護固体組成物(特に顆粒)を提供できることがわかった。
従って、本発明の目的は、
a)液体または低融点ポリアルコキシレート;および、
b)比較的高分子量のスルホネートに基づく担体
を含む、植物保護活性剤を含有する植物保護固体組成物であって、
(i)液体または低融点ポリアルコキシレートと植物保護活性剤との重量比が少なくとも1:2であり;
(ii)比較的高分子量のスルホネートの総重量に対する、液体または低融点ポリアルコキシレートの割合が、少なくとも30重量%であり;かつ、
(iii)液体または低融点ポリアルコキシレートと比較的高分子量のスルホネートとの重量比が、最大で3:1である、
植物保護固体組成物である。
従って、本発明による植物保護組成物は、活性剤(成分(e))に加えて、基本的に以下の2種類の成分を含む:
(a)単独では液体であるか低融点を有し、かつ1つのポリアルコキシレートからなる、ポリアルコキシレート成分、または数種類のポリアルコキシレートの混合物;および、
(b)単独では固体であり、かつ、1種または複数の比較的高分子量のスルホネートを含む、担体成分。
これに関して、活性剤の量に対する、液体または低融点ポリアルコキシレートの割合は、少なくとも0.5、好ましくは少なくとも1、特に少なくとも2である。
さらなる態様によれば、組成物の総重量に対する液体または低融点ポリアルコキシレートの割合は、少なくとも15重量%であり、かつ、比較的高分子量のスルホネートの総重量に対する割合は少なくとも30%である。これに関して、液体または低融点ポリアルコキシレートの割合は、比較的高分子量のスルホネートの割合よりも大きくてもよいが、重量比は最大で3:1以下である。担体成分(b)の大部分は、一般に、比較的高分子量のスルホネートを含む。
「液体」という用語は、標準圧力および20〜30℃の温度範囲での液体の物理的状態を示す。低融点ポリアルコキシレートは、一般に、40℃未満(特に30℃未満)の融点を有する。
特定の実施形態によれば、使用するポリアルコキシレートは油性である。これに関し、「油性」という用語は、粘着性で粘り気のある油脂性の物理的粘稠性を示す。化学的には、この物質は、親油性、親水性、または両親媒性とみなすことができる。ポリアルコキシレートは、一般には両親媒性である。
本発明によるポリアルコキシレートは、基本的には、疎水性または親油性の部分と、1種または複数のポリマーアルコキシレート部分(ポリアルコキシレート部分またはマクロゴール部分)を含んでおり、ポリアルコキシレート部分または各個別のポリアルコキシレート部分は、疎水性または親油性の部分に、例えばアミド結合、エーテル結合またはエステル結合により結合している。「ポリマー」という用語は、これに関し、少なくとも2個(特に少なくとも3個、とりわけ特に3から1000個)の低分子量単位から構成されていることを意味する。これらの単位は、すべて同じ種類のもので、それにより単調なポリマーが形成されているか、少なくとも2つの異なる種類のアルキレンオキシドを含み得る。後者の場合、各毎に、1種類の数個のアルキレンオキシド単位をブロックとして配置し、その結果、数個の同じアルキレンオキシド単位の単調配列からそれぞれなる、少なくとも2つの異なるアルキレンオキシド単位がポリマーの構造成分となるようにするのが望ましい(ブロックポリマーまたはブロックコポリマー)。かかるブロックアルコキシレートを用いる場合、アルキレンオキシド部分は、2または3個のブロック、特に2個のブロックから構成されているのが望ましい。ポリアルコキシレート部分が複数の異なるブロックを含む場合、疎水性または親油性の部分により近い位置にあるものは「近位の」と記述し、より遠い位置にあるものは「遠位の」と記述し、末端に位置するものは、「末端の」と記述する。特に本明細書では、本発明によるアルコキシレートモノマーとして、エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)、ペンチレンオキシド(PeO)およびヘキシレンオキシド(HO)を挙げることができる。
特定のポリアルコキシレートは、アルコキシル化脂肪アルコール、アルコキシル化脂肪酸エステル、アルコキシル化脂肪アミン、アルコキシル化グリセリド、アルコキシル化ソルビタンエステル、アルコキシル化アルキルフェノール、ならびにアルコキシル化ジスチリルフェノールおよびトリスチリルフェノールに確認されており、アルキルフェノールは、ポリアルキル化、特にジアルキル化またはトリアルキル化されているのが好ましい。さらに、ポリアルコキシレートは末端基修飾されていてもよい。すなわち、アルコキシレート部分の末端OH基が修飾(例えば、エーテル化またはエステル化)されていてもよい。好適な末端基修飾されたポリアルコキシレートとしては、特に、アルキル化、アルケニル化、またはアリール化されたポリアルコキシレート、好ましくはメチル基またはtert-ブチル基またはフェニル基を含むもの、あるいはポリアルコキシレートエステル、例えば一リン酸エステルもしくは二リン酸エステルまたは硫酸エステル、ならびにその塩、例えばアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩が挙げられる。かかる末端基修飾は、例えば、硫酸ジアルキル、C1-10-ハロゲン化アルキルまたはハロゲン化フェニルを用いて実施することができる。
使用するアルコールポリアルコキシレートの少なくともいくつかは、それ自体は周知である。例えば、WO 01/77276およびUS 6 057 284またはEP 0 906 150には、好適なアルコールポリアルコキシレートが開示されている。前記文献中のこれらのアルコールポリアルコキシレートに関する記載は、本明細書に添えて明示的に参照され、それにより、前記アルコールポリアルコキシレートそのものとそこに開示されているそれらの製造もまた、本明細書の一部である。
さらなる特定の実施形態では、アルコールポリアルコキシレートは、次式(I):
R7-O-(CmH2mO)x-(CnH2nO)y-(CpH2pO)z-R6 (I)
[式中、
R6は有機基であり;
R7は3〜100個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基であり;
m、nおよびpは、互いに独立に2〜6の整数、好ましくは2、3、4または5であり;
x、yおよびzは、互いに独立に0〜1000の数字であり;かつ、
x+y+zは、2〜1000の値に対応する]
により表されるアルコールポリアルコキシレートより選択される。
脂肪族炭化水素基は一般に疎水性または親油性であり、それにより、アルコールポリアルコキシレートはその油性特性を獲得する。特に、R1は、3〜30個、好ましくは5〜24個の炭素原子を含む分枝鎖または直鎖の炭化水素基であり、これは、飽和であっても(特にC3-30-アルキル)、不飽和であってもよい(特にC3-30-アルケニル)。
有機基(R6)は、典型的には式(I)のアルコールポリアルコキシレートの分子量の10%未満、好ましくは5%未満を占めており、この基は、好ましくは、水素、アルキル、好ましくはC1-10-アルキル、特に好ましくはメチルもしくはtert-ブチル、アルケニル、好ましくはC2-10-アルケニル、アシル、特にアセチル、プロピオニル、ブチリルもしくはベンゾイル、またはアリール、特にフェニルであるか、あるいは無機酸基、特にリン酸、二リン酸または硫酸基である。
一態様によれば、本発明により使用されるアルコールポリアルコキシレートは、エトキシ化されているか、少なくとも1つのエチレンオキシドブロックを有するのが好ましい。さらなる態様によれば、エチレンオキシドブロックは、特にプロピレンオキシドブロックまたはペンチレンオキシドブロックと組み合わされている。
特定の実施形態によれば、m=2であり、x>0である式(I)で表されるアルコールポリアルコキシレートを用いる。これに関し、EO型のアルコールポリアルコキシレートが含まれ、中でも特に、アルコールエトキシレート(m=2;x>0;y、z=0)および近位のEOブロックを有するアルコールポリアルコキシレート(m=2;x>0;yおよび/またはz>0)が挙げられる。
さらに、近位のEOブロックを有するアルコールポリアルコキシレートの特定の実施形態は、別のモノマーから調製された末端のブロックを有するものに代表される(n>2;y>0)。これらのうち、中でも特に、EO-POブロックアルコキシレート(n=3;y>0;z=0)を挙げることができる。好ましいのは、EOとPO(xとy)の比が好ましくは1:1〜4:1、特に1.5:1〜3:1のEO-POブロックアルコキシレートである。これに関し、エトキシ化度(xの値)は、一般に1〜20、好ましくは2〜15、特に4〜10であり、プロポキシル化度(yの値)は、一般に1〜20、好ましくは1〜8、特に2〜5である。総アルコキシル化度(すなわち、EO単位とPO単位の合計)は、一般に2〜40、好ましくは3〜25、特に6〜15である。
近位のEOブロックを有する特に好ましいアルコールポリアルコキシレートのうち、EO-PeOブロックアルコキシレート(n=5;y>0;z=0)を挙げることができる。これに関し、EOとPeO(xとy)の比が好ましくは2:1〜25:1、特に4:1〜15:1のEO-PeOブロックアルコキシレートが好ましい。これに関し、エトキシ化度(xの値)は、一般に1〜50、好ましくは4〜25、特に6〜15であり、またペントキシル化度(yの値)は、一般に0.5〜20、好ましくは0.5〜40、特に0.5〜2である。アルコキシル化度の合計(すなわち、EO単位とPeO単位の合計)は、一般に1.5〜70、好ましくは4.5〜29、特に6.5〜17である。
さらなる特定の実施形態によれば、n=2であり、m、xおよびyの値がそれぞれ0よりも大きく、z=0である式(I)で表されるアルコールポリアルコキシレートを使用する。これに関し、また、EOブロックが遠位で結合されているが、追加のポリアルコキシレートブロックがEOブロックとアルキル部分との間に挿入されている、EO型のアルコールポリアルコキシレートが含まれる。これらとしては、中でも特に、PO-EOブロックアルコキシレートおよびPeO-EOブロックアルコキシレート(n=2;x>0;y>0;m=5;z=0)が挙げられる。
さらに、遠位のEOブロックを有するそのようなアルコールポリアルコキシレートの特定の実施形態は、PO-EOブロックアルコキシレート(n=2;x>0;y>0;m=3;z=0)に代表され、この場合、POとEO(xとy)の比は、好ましくは1:10〜3:1、特に1.5:1〜1:6である。これに関し、エトキシ化度(yの値)は、一般に1〜20、好ましくは2〜15、特に4〜10であり、またプロポキシル化度(xの値)は、一般に0.5〜10、好ましくは0.5〜6、特に1〜4である。総アルコキシル化度(すなわち、EO単位とPO単位の合計)は、一般に1.5〜30、好ましくは2.5〜21、特に5〜14である。
別の特定の実施形態によれば、m=5であり、x>0である式(I)で表されるアルコールポリアルコキシレートを利用する。これに関し、PeO型のアルコールポリアルコキシレートが含まれる。これに関し、PeOとEO(xとy)の比が1:50〜1:3、特に1:25〜1:5である、PeO-EOブロックアルコキシレート(n=2;y>0;z=0)が特に好ましい。これに関し、ペントキシル化度(xの値)は、一般に0.5〜20、好ましくは0.5〜4、特に0.5〜2であり、またエトキシ化度(yの値)は、一般に3〜50、好ましくは4〜25、特に5〜15である。総アルコキシル化度(すなわち、EO単位とPeO単位の合計)は、一般に3.5〜70、好ましくは4.5〜45、特に5.5〜17である。
特定の実施形態によれば、アルコールポリアルコキシレートは末端基修飾されていない(すなわち、R6は水素である)。
本発明の好ましい実施形態によれば、アルコールポリアルコキシレートのアルコール部分は、5〜30個、好ましくは8〜20個、特に9〜15個の炭素原子を含む、それ自体は公知のアルコールまたはアルコールの混合物に基づく。本明細書では、特に、約8〜20個の炭素原子を有する脂肪アルコールを挙げることができる。周知のように、これらの脂肪アルコールの多くは非イオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤の製造に用いられており、その目的で、アルコールは、例えばアルコキシル化またはグリコシド化による適切な官能化(functionalization)が施される。
アルコール部分は、直鎖であっても分岐鎖であっても環状であってもよい。アルコール部分が直鎖である場合、特に14〜20個(例えば16〜18個)の炭素原子を有するアルコールを挙げることができる。アルコール部分が分岐鎖である場合、アルコール部分の主鎖は、特定の実施形態によれば、一般に1〜4個の分岐を有するものであって、混合物の平均分岐数が所定の範囲内にある限り、さらに高分岐度または低分岐度のアルコールを追加のアルコールアルコキシレートとの組合せで用いることができる。
アルコール部分は、飽和であっても不飽和であってもよい。アルコール部分が不飽和の場合、特定の実施形態によれば、1個の二重結合を有する。一般に、アルコール部分の分岐は、互いに独立して、それぞれ、1〜10個、好ましくは1〜6個、特に1〜4個の炭素原子を有する。特定の分岐は、メチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基である。
好適なアルコール、特に脂肪アルコールは、天然起源から、例えば抽出により、場合によっては必要に応じて、グリセリドおよび脂肪酸の加水分解、エステル交換および/または水素化により得ることができ、また、合成的には、例えば、より小さい炭素原子数を有する抽出物から合成することにより得ることができる。従って、例えば、SHOP法(シェル高級オレフィン法(Shell Higher Olefin Process))によって、エーテルから出発して、さらに界面活性剤を製造するのに適した炭素原子数を有するオレフィン画分を得る。これに関し、対応するアルコールを得るためのオレフィンの官能化は、例えば、ヒドロホルミル化および水素化によって実施する。
アルコキシル化は、好適なアルキレンオキシドとの反応から得られる。一般的なアルコキシル化度は、反応において選択されるアルキレンオキシドの量および反応条件によって決まる。これに関し、反応から得られるアルコールポリアルコキシレートのアルキレンオキシド単位の数は様々であるので、一般に統計上の平均値が関係する。
アルコキシル化度、すなわち、本発明により用いられるアルコールポリアルコキシレートのポリエーテル鎖の平均鎖長は、アルコールとアルキレンオキシドのモル比により決定することができる。好ましいアルコールポリアルコキシレートは、約2〜100、好ましくは約2〜50、特に3〜30、とりわけ4〜20、殊に5〜15のアルキレンオキシド単位を有するものである。
アルコールまたはアルコールの混合物とアルキレンオキシドの反応は、当業者に公知の慣用の方法にしたがって、その目的の慣用の設備を用いて実施する。
アルコキシル化反応は、強塩基、例えばアルカリ金属水酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物、ブレンステッド酸またはルイス酸、例えばAlCl3、BF3などにより触媒反応を受け得る。狭い分布のアルコールアルコキシレートには、ハイドロタルサイトまたはDMCなどの触媒を用いることができる。
アルコキシル化は、約80〜250℃、好ましくは約100〜220℃の範囲の温度で実施するのが好ましい。圧力は、大気圧〜600barの範囲であるのが好ましい。所望により、アルキレンオキシドは、例えば約5〜60%の不活性ガス混合物を含んでいてもよい。
好ましい実施形態によれば、本発明により用いられるアルコールポリアルコキシレートは、式(IV):
Figure 0004832524
[式中、
R10およびR11は、互いに独立して、水素またはC1-C26-アルキルである]
で表される第1級α分枝アルコールに基づく。
好ましくは、R10およびR11は、互いに独立して、C1-C6-アルキル、特にC2-C4-アルキルである。
特定の実施形態によれば、2-プロピルヘプタノールがアルコール部分であるアルコールポリアルコキシレートを用いる。これには、特に、R7が2-プロピルヘプチル基、すなわち、式(IV)中のR10とR11がそれぞれn-プロピルである、式(I)で表されるアルコールポリアルコキシレートが含まれる。
かかるアルコールは、ゲルベ(Guerbet)アルコールとも呼ばれる。これは、例えば、高温(例えば180〜300℃)で、水酸化カリウムなどのアルカリ縮合触媒の存在下で、対応する第1級アルコール(例えば、R10,11-CH2CH2OH)を二量化することにより得ることができる。ゲルベアルコールに基づく本発明の好ましい実施形態においては、特にEO型のアルコキシレートを使用する。特に好ましいのは、エトキシ化度が2〜50、好ましくは2〜20、特に約3〜10のエトキシレートである。これらの中でも、特に、適切にエトキシ化された2-プロピルヘプタノールを挙げることができる。
さらなる特定の実施形態によれば、アルコール部分がC13-オキソアルコールであるアルコールポリアルコキシレートを用いる。
これらのC13-オキソアルコールは、不飽和のC12-炭化水素をヒドロホルミル化し、その後水素化することによって、特に、ヒドロホルミル化したブテン三量体を水素化するか、ヒドロホルミル化したヘキセン二量体を水素化することによって得るのが特に好ましい。
「C13-オキソアルコール」という用語は、一般的には、その主成分が、少なくとも1種のC13-アルコール(イソトリデカノール)により形成されているアルコール混合物を意味する。かかるC13-アルコールとしては、特に、テトラメチルノナノール、例えば2,4,6,8-テトラメチル-1-ノナノールまたは3,4,6,8-テトラメチル-1-ノナノール、さらにはエチルジメチルノナノール、例えば5-エチル-4,7-ジメチル-1-ノナノールなどが挙げられる。
好適なC13-アルコール混合物は、一般的には、ヒドロホルミル化したブテン三量体の水素化により得ることができる。特に、以下のステップで処理することができる:
1)ブテンをオリゴマー化するために好適な触媒と接触させるステップ、
2)C12-オレフィン画分を反応混合物から単離するステップ、
3)C12-オレフィン画分を、好適な触媒の存在下で一酸化炭素および水素と反応させることによりヒドロホルミル化するステップ、および、
4)水素化するステップ。
水素化の前のブテンの三量化は、均一系または不均一系触媒を用いて実施することができる。
C12-オレフィン画分は、まず、記載したオリゴマー化反応の反応生成物から1種または複数の分離段階において単離する。この画分は、次のヒドロホルミル化および水素化によって、使用可能なC13-アルコール混合物を製造するのに好適である(処理段階2)。好適な分離装置は、当業者に公知の通常の装置である。
本発明によるアルコール混合物を製造するために、単離したC12-オレフィン画分をヒドロホルミル化してC13-アルデヒドを得て(処理段階3)、続いて水素化して、C13-アルコールを得る(処理段階4)。これに関しては、アルコール混合物は、単一段階か、2つの別々の反応段階で製造することができる。
ヒドロホルミル化工程の概説と好適な触媒は、Bellerら, Journal of Molecular Catalysis A 104 (1995), pp.17-85に開示されている。
水素化については、ヒドロホルミル化で得た反応混合物を、水素化触媒の存在下で水素と反応させる。
さらなる好適なC13-アルコール混合物は、以下のステップにより得ることができる:
1)C4-オレフィン混合物をメタセシス反応で処理するステップ、
2)6個の炭素原子を含むオレフィンをメタセシス混合物から分離するステップ、
3)分離したオレフィンを、個別にまたは混合物として二量化し、12個の炭素原子を含むオレフィン混合物を得るステップ、および、
4)それにより得られたオレフィン混合物を(場合よっては分留後に)誘導体化して、C13-オキソアルコールの混合物を得るステップ。
本発明によるC13-アルコール混合物は、成分(a)として使用するために、水素化後に得られる混合物から当業者に公知の慣用の精製法により(特に分留により)純粋なものとして得ることができる。
本発明によるC13-アルコール混合物は、一般的に、ブテン三量体に基づく場合には1〜4、好ましくは2.0〜2.5、特に2.1〜2.3の平均分枝度を有し、あるいはヘキセン二量体に基づく場合には1.3〜1.8、特に1.4〜1.6の平均分枝度を有する。分岐度は、アルコール1分子中のメチル基数から1を引いた数として定義される。平均分枝度は、サンプルの分子の分枝度の統計的平均値である。サンプルの分子中の平均メチル基数は、1H-NMR分光分析により容易に測定することができる。この目的においては、サンプルの1H NMRスペクトル中のメチルプロトンに対応するシグナル領域を3で割り、2で割ったCH2-OH基のメチレンプロトンのシグナル領域と比較する。
C13-オキソアルコールに基づくこの特定の実施形態の範囲内においては、エトキシ化されているか、またはEO/PO型のブロックアルコキシレートであるアルコールアルコキシレートが特に好ましい。
本発明により使用するエトキシ化C13-オキソアルコールのエトキシ化度は、通常、1〜50、好ましくは3〜20、特に3〜10、とりわけ4〜10、特に5〜10である。
本発明により使用するEO/POブロックアルコキシレートのアルコキシル化度は、ブロックの位置によって決まる。POブロックが末端に位置する場合、EO単位とPO単位の比は、一般的に少なくとも1、好ましくは1:1〜4:1、特に1.5:1〜3:1である。これに関しては、エトキシ化度は、一般的に1〜20、好ましくは2〜15、特に4〜10であり、プロポキシル化度は、一般的に1〜20、好ましくは1〜8、特に2〜5である。総アルコキシル化度、すなわちEO単位とPO単位の合計は、一般的に2〜40、好ましくは3〜25、特に6〜15である。一方、EOブロックが末端に位置する場合、POブロックとEOブロックの比はそれほど重要でなく、一般的に1:10〜3:1、好ましくは1:1.5〜1:6である。これに関しては、エトキシ化度は、一般的に1〜20、好ましくは2〜15、特に4〜10であり、プロポキシル化度は、一般的に0.5〜10、好ましくは0.5〜6、特に1〜4である。一般的に、総アルコキシル化度は、一般に1.5〜30、好ましくは2.5〜21、特に5〜14である。
さらなる特定の実施形態によれば、アルコール部分がC10-オキソアルコールであるアルコールポリアルコキシレートを用いる。「C10-オキソアルコール」という用語は、既に説明した用語「C13-オキソアルコール」と同様に、少なくとも1つの分枝C10-アルコール(イソデカノール)から形成される主成分を有するC10-アルコール混合物を表す。
好適なC10-アルコール混合物は、ヒドロホルミル化されたプロペン三量体を水素化することにより得るのが特に好ましい。
特に、以下のステップで得ることができる:
1)プロペンを、オリゴマー化のために好適な触媒と接触させるステップ、
2)C9-オレフィン画分を反応混合物から単離するステップ、
3)C9-オレフィン画分を、好適な触媒の存在下で、一酸化炭素および水素との反応によりヒドロホルミル化するステップ、および、
d)水素化するステップ。
この方法の特定の実施形態は、ヒドロホルミル化された三量体ブテンの水素化について上述した実施形態と同様にして行う。
C10-オキソアルコールに基づくこの特定の実施形態の範囲内においては、エトキシ化されているか、またはEO-PeO型のブロックアルコキシレートであるアルコールアルコキシレートが特に好ましい。
本発明により用いるエトキシ化されたC10−オキソアルコールのエトキシ化度は、一般的に2〜50、好ましくは2〜20、特に2〜10、とりわけ3〜10、特に3〜10である。
本発明により使用するEO/PeOブロックアルコキシレートのアルコキシル化度は、ブロックの位置によって決まる。PeOブロックが末端に位置する場合、EO単位とPeO単位の比は、一般的に少なくとも1、好ましくは2:1〜25:1、特に4:1〜15:1である。これに関して、エトキシ化度は、一般的に1〜50、好ましくは4〜25、特に6〜15であり、ペントキシル化度は、一般的に0.5〜20、好ましくは0.5〜4、特に0.5〜2である。総アルコキシル化度、すなわちEO単位とPeO単位の合計は、一般的に1.5〜70、好ましくは4.5〜29、特に6.5〜17である。一方、EOブロックが末端に位置する場合、PeOブロックとEOブロックの比はそれほど重要でなく、一般的に1:50〜1:3、好ましくは1:25〜1:5である。これに関して、エトキシ化度は、一般的に3〜50、好ましくは4〜25、特に5〜15であり、ペントキシル化度は、一般的に0.5〜20、好ましくは0.5〜4、特に0.5〜2である。総アルコキシル化度は、一般的に3.5〜70、好ましくは4.5〜45、特に5.5〜17である。
以上の実施形態から、特に、本発明により使用するC13-オキソアルコールまたはC10-オキソアルコールは、既に分岐しているオレフィンに基づくことになる。言い換えれば、分枝は、直鎖オレフィンのヒドロホルミル化の場合のような、ヒドロホルミル化反応に影響を受けるだけではない。従って、本発明により使用するアルコキシレートの分枝度は、一般的に1より大きい。
本発明により使用するアルコキシレートは、一般的に比較的小さい接触角を示す。特に好ましいのは、アルコキシレートを2重量%含有する水溶液に対してパラフィン表面上で、それ自体は公知の方法により測定したときに、120°未満、好ましくは100°未満の接触角をもつアルコキシレートである。
一態様によれば、ポリアルコキシレートの界面活性特性は、ポリアルコキシレート群(grouping)のタイプと分布によって決まる。懸滴法(pendant drop method)により測定可能な、本発明により使用するポリアルコキシレートの表面張力は、ポリアルコキシレート0.1重量%を含む溶液に対して25〜70mN/m、特に28〜50mN/mの範囲にあり、ポリアルコキシレート0.5重量%を含む溶液について25〜70mN/m、特に28〜45mN/Mの範囲にあることが好ましい。本発明により使用するアルコキシレートは、好ましくは両親媒性物質である。
式(I)で表される典型的な商品は当業者に周知である。これらは、例えば、「Lutensoles」の一般商品名でBASFから販売されており、基剤のアルコールにより区別されている、A、AO、AT、ON、APおよびFAのLutensolesのシリーズがある。さらに、含まれている数字はエトキシ化度を示す。すなわち、例えば、「Lutensol AO 8」は、8つのEO単位を有するC13-15-オキソアルコールである。「Lutensol ED」は、アルコキシル化されたアミン類のシリーズを表す。
本発明によるポリアルコキシレートのさらなる例は、Akzo製の製品、例えば、直鎖または分岐鎖のアルコールに基づく「Ethylan」シリーズである。すなわち、例えば、「Ethylan SN 120」は10個のEO単位を含むC10-12-アルコールであり、また、「Ethylan 4 S」は4個のEO単位を含むC12-14-アルコールである。
さらに、本発明によるポリアルコキシレートのさらなる例は、ノニルフェノールに基づくAkzo製(以前はWitco)の「NP」という製品である。ヨーロッパでは、ノニルフェノールアルコキシレートまたは類似モノアルキルフェノールアルコキシレートおよびその誘導体の使用は支持されていない。その理由は、ヨーロッパの承認当局が、それらの潜在的内分泌作用に関して非常に厳しく評価しているからである。これに関して、ヨーロッパでは、厳しい評価のない、ジアルキルもしくはポリアルキル置換アリール、またはポリアリールアルコキシレートが支持されている。
本発明によるポリアルコキシレートのさらなる例は、ヒマシ油エトキシレート(ヒマシ油-EOx)、例えばAkzo製の「Emulphon CO」の製品のシリーズまたは「Emulphon EL」の製品のシリーズの製品であり、例えば15個のEO単位を含む「Emulphon CO 150」、あるいはヤシ油アミンまたは獣脂アミンに基づく「Ethomee」シリーズの製品、例えば「Ethomee C/25」(25個のEO単位を含むヤシ油アミン)である。
本発明によるアルコキシレートには、さらに「狭い分布」の製品も含まれる。これに関して、「狭い分布」という表現は、EO単位数にかなり狭い分布があることを表す。これらには、例えばAkzo製の「Berol」シリーズの製品が挙げられる。
さらに、ソルビタンエステルエトキシレート、例えば「Armotan AL 69-66 POE(30)ソルビタンモノタレート(sorbitan monotallate)」(すなわち、ソルビトールでエステル化され、続いて、エトキシ化された不飽和脂肪酸)も、本発明によるものである。
異なるポリアルコキシレートの混合物も成分(a)として用いることができる。
本発明の特定の実施形態によれば、組成物は、アルコキシレートを少なくとも20重量%、好ましくは少なくとも25重量%、特に少なくとも30重量%含む。
本発明のさらなる特定の実施形態によれば、組成物は、アルコキシレートを最大で70重量%、好ましくは最大で60重量%、特に最大で45重量%含む。
一般に、担体成分(b)としては、固体で比較的高分子量の(例えば、ポリマーまたはマクロマーの)有機スルホネートを使用することができる。本明細書では、「スルホネート」という用語は、スルホネートアニオンおよび好適なカチオンからなる塩を表す。
これに関して、比較的高分子量のスルホネートは、水溶性であるのが好ましい。従って、本発明によるスルホネートは、一般に水に不溶性である無機固体に基づいている典型的な担体とは異なって、植物保護固体組成物の製造において、溶解された形態で(好ましくは水性原液として)導入することができる。これにより、これらは、成分(a)の担体として特に有効に作用する。
好適な比較的高分子量のスルホネートは、一般に、少なくとも約1 kDa、好ましくは少なくとも約2.5 kDa、特に少なくとも約5 kDaの重量平均分子量(ポリスチレンスルホネートを検量標準として使用するゲル透過クロマトグラフィーによって測定される)を有する。例えば、約6〜7 kDaの重量平均分子量(例えば「Tamol NN」シリーズ)、または約20 kDaの重量平均分子量(例えば「Tamol NH」シリーズ)を有する。さらなる態様によれば、好適な比較的高分子量のスルホネートは、例えば、約1 kDa(例えば「Tamol NN」シリーズ)、または約2 kDa(例えば「Tamol NH」シリーズ)の重量平均分子量(ポリスチレンスルホネートを検量標準として使用するゲル透過クロマトグラフィーによって測定される)を有しており、その結果、好適な比較的高分子量のスルホネートの多分散性指数は、一般に、約2〜20の範囲、好ましくは5〜15の範囲にあり、例えば、約6(例えば「Tamol NN」シリーズ)または約20(例えば「Tamol NH」シリーズ)である。好適な比較的高分子量のスルホネートのさらなる特性は、例えば、かさ密度が約450〜550g/L固体であるか、密度が約1.17〜約1.23g/mLであり、かつ粘度が液体で約20〜約80 mPa・sであり、さらに中性〜アルカリ性の挙動を示す(水性溶液のpH値は約7〜10)。
本発明の好ましい実施形態によれば、リグノスルホネートを用いる。
リグノスルホネートは、植物中で(特に木本植物中で)、以下の3種類のフェニルプロパノールモノマーから順次重合されることにより生じるリグニンから製造する:
A) 3-(4-ヒドロキシフェニル)-2-プロペン-1-オール(p-クマリルアルコール)、
B) 3-(3-メトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-2-プロペン-1-オール(コニフェリルアルコール)、
C) 3-(3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシフェニル)-2-プロペン-1-オール(シナピルアルコール)。
巨大高分子リグニン構造の合成における第1のステップは、酵素でこれらのモノマーから水素を除去し、フェノキシ基を提供することである。これらのフェノキシ基間でランダムなカップリング反応が起こると、三次元の非晶質ポリマーが生じる。これには、他の大部分の生体高分子とは異なり、規則的配置または繰り返し単位がない。この理由から、「平均」構造に関する各種モデルが提案されてはいるが、リグニン構造の定義は説明することができない。リグニンのモノマーは9個の炭素原子を含むため、分析データはC9-化学式という書き方で表されることが多い。例えば、ピセア・アビエス(Picea abies)のリグニンはC9H8.3O2.7(OCH3)0.97であり、ユーカリプツス・レグナンス(Eucalyptus regnans)のリグニンはC9H8.7O2.9(OCH3)1.58である。
ある任意の生物種の異なる組織、細胞および細胞壁層間でみられるように、植物の異なる分類間にリグニンの同一性がないことは当業者に周知である。針葉樹、広葉樹および草から得られるリグニンは、グアイアシル(3-メトキシ-4-ヒドロキシフェニル)、シリンギル(3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシフェニル)、および4-ヒドロキシフェニル単位の含有量の点で異なっている。針葉樹由来のリグニンは、主としてコニフェリルアルコールからなっているが、一方、広葉樹由来のリグニンは、種々の比率のグアイアシルとシリンギルの単位からなっており、リグニンの組成は、針葉樹に比べると広葉樹において変化がより大きい。広葉樹由来の典型的なリグニンのメトキシル含量は、フェニルプロパン単位当たり1.20〜1.52メトキシル基で変化する。草本植物由来のリグニンは、一般に、メトキシルとC9単位の比率が1未満のシリンギルプロパンを低含量で含んでいる。
またリグニンの組成は、樹齢に依存し(例えば、ポプラの木では、十分に成長した木質部中のシリンギルのグアイアシルに対する比は、若い木の木質部または師部中の場合よりも高い)、かつ細胞壁中のリグニンの形態学上の位置にも依存する。例えば、カバの木では、繊維細胞の二次細胞壁中のリグニンは、ほとんどがシリンギル単位からなっているが、その繊維の中央部ラメラおよび細胞隅部中のリグニンは、主としてグアイアシル単位を含んでいる。広葉樹では、上部の細枝および枝などの張力下にある樹木から得られたリグニンは、正常な樹木のリグニンに比べるとシリンギルプロパン単位を多く含んでいる。一方、針葉樹では、下部の細枝および枝などの圧力下にある樹木は、4-ヒドロキシフェニル単位に富んでいる。
リグニン中のフェニルプロパン単位の3分の2以上はエーテル結合によって結合されており、残りの部分は炭素-炭素結合により結合されている。
リグニンの化学的挙動は、主として、フェノール基、ベンジル基およびヒドロキシカルボニル基の存在によって決まり、その頻度は、上述の因子および単離方法によって変り得る。
リグノスルホネートは、パルプ製造において、リグニンのスルホン化と一定量の脱メチル化を起こす、亜硫酸作用下で副産物として形成される。リグニンと同様、これらは構造と組成は多様である。リグノスルホネートは、全pH領域にわたって水に可溶性であるが、一方、エタノール、アセトンおよび他の一般的な有機溶媒には不溶性である。以下のC9化学式は、針葉樹のリグノスルホネートに典型的なものである:
C9H8.5O2.5(OCH3)0.85(SO3H)0.4 ;e280=3.0×103 L (C9単位の重量)-1 cm-1 ;λmax=280nm;フェノールヒドロキシル含量 0.5meq./g。
リグノスルホネートは、界面活性がわずかしかない。リグノスルホネートは、液体間の界面張力を低下させる傾向がわずかしかなく、水の表面張力の低下またはミセル形成には適さない。これらは、基質の吸着/脱着および電荷形成により分散剤として機能し得る。しかし、これらの界面活性は、リグニン構造中に長鎖アルキルアミンを導入することで高めることができる。
リグノスルホネートを単離・精製する方法は、当業者には周知である。Howard法では、使用済みの亜硫酸パルプ廃液に過剰の石灰を添加することにより、リグノスルホン酸カルシウムが沈殿する。また、リグノスルホネートは、長鎖アミンで不溶性の第4級アンモニウム塩を形成させることによって単離することもできる。工業規模においては、限外濾過とイオン交換クロマトグラフィーをリグノスルホネートの精製に用いることができる。
本発明により使用可能なリグノスルホネートのシリーズは、例えば、Ameri-Bond、Dynasperse、Kelig、Lignosol、Marasperse、Norlig (Daishowa Chemicals)、Lignosite (Georgia Pacific)、Reax (Mead Westvaco)、Wafolin、Wafex、Wargotan、Wanin、Wargonin (Holmens)、Vanillex (Nippon Paper)、Vanisperse、Vanicell、Ultrazine, Ufoxane (Borregaard)、Serla-Bondex、Serla-Con、Serla-Pon、Serla-Sol (Serlachius)、Collex、Zewa (Wadhof-Holmes)、またはRaylig (ITT Rayonier)などの多くの商品名で市販されている。
本発明のさらなる好ましい実施形態によれば、合成の高分子スルホネートを成分(b)として用いる。
これに関しては、さらに、比較的高分子量のスルホネートが、スルホン化芳香族化合物、アルデヒドおよび/またはケトン、ならびに適宜、非スルホン化芳香族化合物、尿素および尿素誘導体より選択される化合物に基づく縮合生成物であるのが特に好ましい。
この点に関しては、スルホン化芳香族化合物は、ナフタレンスルホン酸、インダンスルホン酸、テトラリンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジ-およびポリ-ヒドロキシベンゼンスルホン酸、スルホン化ジトリルエーテル、スルホメチル化4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルホン、スルホン化ジフェニルメタン、スルホン化ビフェニル、スルホン化ヒドロキシビフェニル、スルホン化テルペニル酸、およびベンゼンスルホン酸より選択するのが好ましい。
また、アルデヒドおよび/またはケトンは、脂肪族C1-C5-アルデヒドまたはC3-C5-ケトンより選択するのが好ましい。この点に関しては、脂肪族C1-C5-アルデヒドがホルムアルデヒドであるのが特に好ましい。
さらに、非スルホン化芳香族化合物は、フェノール、クレゾールおよびジヒドロキシジフェニルメタンより選択するのが特に好ましい。さらに、尿素誘導体は、ジメチロール尿素、メラミンおよびグアニジンより選択するのが好ましい。
特定の実施形態では、縮合生成物は、式(IIa):
Figure 0004832524
および/または式(IIb):
Figure 0004832524
および/または式(IIc):
Figure 0004832524
[式中、
R8は、水素、1個もしくは複数のヒドロキシル基または1個もしくは複数のC1-8-アルキル基であり;
q1は、100〜1010の値に対応し;かつ、
Aは、メチレン、1,1-エチレン、または以下の式:
Figure 0004832524
により表される基である]
による反復単位を含む。
上式では、結合の位置は特定されない。
好ましくは、Aはメチレンである。同様に、R8は、水素または3個以下ののC1-8-アルキル基、例えば、1または2個のC1-4-アルキル基であるのが好ましい。
かかる縮合生成物およびそれを製造するための方法および装置は、当業者にそれ自体は周知である。
さらなる特定の実施形態では、縮合生成物は、式(III):
Figure 0004832524
[式中、
R9は、水素、1個もしくは複数のヒドロキシル基または1個もしくは複数のC1-8-アルキル基であり;
q2は、100〜1010の値に対応し;
Aは、メチレン、1,1-エチレン、または以下の式:
Figure 0004832524
により表される基である]
による反復単位を含む。
上式では、結合の位置は特定されない。
R9は、ヒドロキシル基であるのが好ましい。
さらなる特定の実施形態では、スルホネートは、フェノールスルホン酸、ホルムアルデヒドおよび尿素の縮合生成物からなる群より選択される。かかる縮合生成物は、好ましくは、式(IIIa):
Figure 0004832524
[式中、
q2は、100〜1010の値に対応する]
による反復単位を含む。
かかる縮合生成物およびそれを製造するための方法および装置もまた、当業者にそれ自体は周知である。
比較的高分子量のスルホネートのさらなる実施形態は、エチレン的に不飽和なモノマーMから合成されたコポリマーCPであって、コポリマーCPを構成するモノマーMが、
α)少なくとも1個のスルホン酸基を有する、少なくとも1種のモノエチレン性不飽和モノマーM1、および、
β)少なくとも1種の中性のモノエチレン性不飽和モノマーM2
を含む、前記コポリマーCPを提供する。
コポリマーCPは、一般に「ランダムコポリマー」であり、すなわち、モノマーM1およびM2は、ポリマー鎖に沿ってランダムに配置されている。基本的に、交互コポリマーCPおよびブロックコポリマーCPもまた好適である。
コポリマーCPを構成するモノマーMは、本発明により、少なくとも1個のスルホン酸基を有する、少なくとも1種のモノエチレン性不飽和モノマーM1を含む。この点に関して、モノマーMに対するモノマーM1の比率は、モノマーMの総重量に対して一般に1〜90重量%、多くの場合1〜80重量%、特に2〜70重量%、とりわけ5〜60重量%である。
この点に関して、少なくとも1個のスルホン酸基を有するモノエチレン性不飽和モノマーはすべて、原則としてはモノマーM1として好適である。モノマーM1は、その酸形態および塩形態のどちらで存在していてもよい。記載した重量部は、この点に関して、酸形態に基づいている。
モノマーM1の例は、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、および下記の一般式(V)により定義したモノマー、ならびに上述のモノマーの塩である。
Figure 0004832524
式(V)において:
nは、0、1、2または3、特に1または2を表し、
Xは、OまたはNR15を表し;
R12は、水素またはメチルを表し;
R13およびR14は、互いに独立して、水素またはC1-C4-アルキル、特に水素またはメチルを表し、
R15は、水素またはC1-C4-アルキル、特に水素を表す。
一般式(V)で表されるモノマーM1の例は、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-メタクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-アクリルアミドエタンスルホン酸、2-メタクリルアミドエタンスルホン酸、2-アクリロイルオキシエタンスルホン酸、2-メタクリロイルオキシエタンスルホン酸、3-アクリロイルオキシプロパンスルホン酸、および2-メタクリロイルオキシプロパンスルホン酸である。
モノマーM1に加えて、コポリマーCPを構成するモノマーMは、少なくとも1種の中性のモノエチレン性不飽和モノマーM2を含む。「中性の」とは、モノマーM2が、水性条件下で酸または塩基として反応する官能基を有していないこと、あるいはイオン形態で存在することを意味する。モノマーM2の総重量は、モノマーMの総重量に対して一般に10〜99重量%、多くの場合20〜99重量%、特に30〜98重量%、とりわけ40〜95重量%となる。
モノマーM2の例は、水に対する限定された溶解度、例えば、50g/L未満、特に30g/L未満の(20℃および1013mbarにおける)水に対する溶解度を有するもの、および水に対する高溶解度、例えば、50g/L、特に80g/Lの(20℃および1013mbarにおける)水に対する溶解度を有するものである。水に対する限定された溶解度を有するモノマーはまた、これ以降、モノマーM2aとして記述する。水に対する高溶解度を有するモノマーはまた、これ以降、モノマーM2bとして記述する。
モノマーM2aの例としては、ビニル芳香族モノマー、例えばスチレンおよびスチレン誘導体、例えばα-メチルスチレン、ビニルトルエン、オルト-、メタ-およびパラ-メチルスチレン、エチルビニルベンゼン、ビニルナフタレン、ビニルキシレンおよび対応するハロゲン化ビニル芳香族モノマー、2〜12個の炭素原子を有するα-オレフィン類、例えばエテン、プロペン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、イソブテン、ジイソブテンなど、ジエン類、例えばブタジエンおよびイソプレン、脂肪族C1-C18-カルボン酸のビニルエステル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニルおよびステアリン酸ビニル、ハロゲン化ビニル類、例えば塩化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデンまたはフッ化ビニリデン、モノエチレン性不飽和モノカルボン酸およびジカルボン酸の(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、またはイタコン酸の)モノ-およびジ-C1-C24-アルキルエステル類、上述のモノエチレン性不飽和モノ-およびジカルボン酸のモノ-およびジ-C5-C12-シクロアルキルエステル類、上述のモノエチレン性不飽和モノ-およびジ-カルボン酸とフェニル-C1-C4-アルカノールまたはフェノキシ-C1-C4-アルカノールとのモノエステルおよびジエステル類、またさらに、モノエチレン性不飽和エーテル類、特にC1-C20-アルキルビニルエーテル類、例えば、エチルビニルエーテル、メチルビニルエーテル、n-ブチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、トリエチレングリコールビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニル2-エチルヘキシルエーテル、ビニルプロピルエーテル、ビニルイソプロピルエーテル、ビニルドデシルエーテル、またはビニルtert-ブチルエーテルである。
モノマーM2aは、好ましくは、ビニル芳香族モノマー、アクリル酸とC2-C10-アルカノールとのエステル類、例えばエチルアクリレート、n-ブチルアクリレート、2-ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、tert-ブチルアクリレートまたは2-エチルヘキシルアクリレート、アクリル酸とC4-C10-シクロアルカノールとのエステル類、例えばシクロヘキシルアクリレート、アクリル酸とフェニル-C1-C4-アルカノールとのエステル類、例えばベンジルアクリレート、2-フェニルエチルアクリレートおよび1-フェニルエチルアクリレート、アクリル酸とフェノキシ-C1-C4-アルカノールとのエステル類、例えば2-フェノキシエチルアクリレート、メタクリル酸とC1-C10-アルカノール(特にC1-C6-アルカノール)とのエステル類、例えばメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n-ブチルメタクリレート、2-ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、tert-ブチルメタクリレートまたは2-エチルヘキシルメタクリレート、メタクリル酸とC4-C10-シクロアルカノールとのエステル類、例えばシクロヘキシルメタクリレート、メタクリル酸とフェニル-C1-C4-アルカノールとのエステル類、例えばベンジルメタクリレート、2-フェニルエチルメタクリレートおよび1-フェニルエチルメタクリレート、ならびにメタクリル酸とフェノキシ-C1-C4-アルカノールとのエステル類、例えば2-フェノキシエチルメタクリレートより選択される。特に好ましい実施形態では、モノマーM2aは、アクリル酸および/またはメタクリル酸とC1-C6-アルカノールとのエステル類を、モノマーM2aの総重量に対して少なくとも最大80%で、特に単独で含む。
水に対する溶解度が高いか、あるいは水に混和性である中性のモノエチレン性不飽和モノマーは、例えばUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, "Polyacrylates", 第5版、CD-ROM版, Wiley-VCH, Weinheim, 1997により当業者には公知である。典型的なモノマーM2bは、モノエチレン性不飽和モノカルボン酸の(特にアクリル酸およびメタクリル酸の)ヒドロキシ-C2-C4-アルキルエステル類、例えば2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、3-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシブチルアクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、3-ヒドロキシプロピルメタクリレート、2-ヒドロキシブチルメタクリレートまたは4-ヒドロキシブチルメタクリレート、さらにモノエチレン性不飽和モノカルボン酸のアミド類、例えばアクリルアミドまたはメタクリルアミド、さらにアクリロニトリルおよびメタクリロニトリル、N-ビニルラクタム類、例えばN‐ビニルピロリドンまたはN-ビニルカプロラクタム、脂肪族C1-C4-モノカルボン酸のN-ビニルアミド類、例えばN-ビニルホルムアミドまたはN-ビニルアセトアミド、尿素基を有するモノエチレン性不飽和モノマー、例えばN-ビニル尿素およびN-アリル尿素、ならびにまたイミダゾリジン-2-オンの誘導体、例えばN-ビニル-およびN-アリル-イミダゾリジン-2-オン、N-ビニルオキシエチルイミダゾリジン-2-オン、N-アリルオキシエチルイミダゾリジン-2-オン、N-(2-アクリルアミドエチル)イミダゾリジン-2-オン、N-(2-アクリロイルオキシエチル)イミダゾリジン-2-オン、N-(2-メタクリルアミドエチル)イミダゾリジン-2-オン、N-(2-メタクリロイルオキシエチル)イミダゾリジン-2-オン(=ウレイドメタクリレート)、N-[2-(アクリロイルオキシアセトアミド)エチル]イミダゾリジン-2-オン、N-[2-(2-アクリロイルオキシアセトアミド)エチル]イミダゾリジン-2-オンまたはN-[2-(2-メタクリロイルオキシ-アセトアミド)エチル]イミダゾリジン-2-オンなどである。
モノマーM2bは、アクリル酸およびメタクリル酸のヒドロキシ-C1-C4-アルキルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリルまたはN-ビニルラクタムより選択するのが好ましく、特にアクリル酸およびメタクリル酸のヒドロキシ-C2-C4-アルキルエステルが好ましい。特に、モノマーM2bは、少なくとも1種のアクリル酸および/またはメタクリル酸のヒドロキシ-C2-C4-アルキルエステルを、モノマーM2bの総重量に対して少なくとも最大80重量%で含む。
好ましくは、モノマーM2は、水中20℃で、50g/L未満、特に30g/L未満の溶解度を示す、少なくとも1種の上述のモノマーM2aを含む。コポリマーCPを構成するモノマーM中のモノマーM2aの割合は、典型的には、モノマーMの総重量に対して10〜99重量%、多くの場合20〜99重量%、特に30〜98重量%、とりわけ40〜95重量%の範囲である。
本発明の第1の好ましい実施形態では、モノマーM2aは、単独であるか、あるいは実質的には単独のモノマーM2で、モノマーM2の重量の少なくとも95重量%、特に少なくとも99%である。
本発明の第2の好ましい実施形態では、モノマーM2は、モノマーM2aに加えて、水中20℃で、少なくとも50g/L、特に少なくとも80g/Lの溶解度を示す、少なくとも1種のモノマーM2bを含む。対応して、コポリマーCPを構成するモノマーMは、モノマーM1に加えて、少なくとも1種の上述のモノマーM2a(特に、好ましいものとして挙げた少なくとも1種のモノマーM2a)と、少なくとも1種の上述のモノマーM2b(特に、好ましいものとして挙げた少なくとも1種のモノマーM2b)の両方を含む。
モノマーM1+M2bの総量は、多くの場合、モノマーMの総量に対して90重量%、特に80重量%、とりわけ70重量%を超えることはなく、モノマーMの総量に対して特に10〜90重量%、特に20〜80重量%、とりわけ30〜70重量%の範囲である。対応して、モノマーM2aは、多くの場合、モノマーMの総量に対して少なくとも10重量%、特に少なくとも20重量%、とりわけ少なくとも30重量%になり、その範囲は、例えば10〜90重量%、特に20〜80重量%、とりわけ30〜70重量%である。
この第2の特に好ましい実施形態では、モノマーMの総量に対して、モノマーM1は1〜80重量%、特に2〜70重量%、特に好ましくは5〜60重量%となるのが好ましく、モノマーM2aは10〜90重量%、特に20〜80重量%、特に好ましくは30〜70重量%となるのが好ましく、モノマーM2bは5〜89重量%、特に10〜78重量%、特に好ましくは20〜65重量%となるのが好ましい。これらのうち特に好ましいコポリマーCPは、その構成モノマーMが、モノマーM1として、式(V)で表される少なくとも1種のモノマーと、モノマーM2aとして、アクリル酸とC2-C10-アルカノールとのエステルおよびメタクリル酸とC1-C10-アルカノールとのエステルより選択される少なくとも1種のモノマーと、モノマーM2bとして、アクリル酸およびメタクリル酸のヒドロキシ-C2-C4-アルキルエステルより選択される少なくとも1種のモノマーとを含むものである。
さらに、コポリマーを構成するモノマーMは、モノマーM1およびM2とは異なる、さらなるモノマーM3を含んでいてもよい。モノマーMの総量中のモノマーM3の割合は、40重量%以下、特に20重量%以下とするのが好ましい。好ましい実施形態では、モノマーは、モノマーM1およびM2とは異なるモノマーM3を含まないか、あるいは3重量%以下、とりわけ1重量%以下で含む。
モノマーM3としては、少なくとも1個のカルボン酸基を有するモノエチレン性不飽和モノマー、特に3〜6個の炭素原子を有するモノエチレン性不飽和モノカルボン酸およびジカルボン酸(モノマーM3a)、例えばアクリル酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸など、ならびに、上述のモノエチレン性不飽和ジカルボン酸の無水物が挙げられ、そのモノマーM3aの割合は、一般に、モノマーMの総量に対して20重量%、特に10重量%を超えない。
モノマーM3は、さらにポリエチレン性不飽和モノマー(M3b)を含んでいる。かかるモノマーM3の割合は、一般に、モノマーMの総量に対して2重量%以下、特に0.5重量%以下である。これらの例は、モノエチレン性不飽和カルボン酸のビニルエステルおよびアリルエステル類、例えばアリルアクリレートおよびアリルメタクリレート、ジオールまたはポリオールのジアクリレートおよびポリアクリレート類、例えばエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ブタンジオールジアクリレート、ブタンジオールジメタクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリス(ヒドロキシメチル)エタントリアクリレートおよびトリメタクリレート、またはペンタエリトリトールトリアクリレートおよびトリメタクリレート、さらに多官能性カルボン酸のアリルエステルおよびメタリルエステル類、例えばジアリルマレエート、ジアリルフマレートまたはジアリルフタレートである。また典型的なモノマーM3bは、ジビニルベンゼン、ジビニル尿素、ジアリル尿素、トリアリルシアヌレート、N,N'-ジビニル-およびN,N'-ジアリル-イミダゾリジン-2-オン、またさらにメチレンビスアクリルアミドおよびメチレンビスメタクリルアミドなどである。
さらに本発明により好ましいのは、1000〜500000ダルトン、特に2000〜50000ダルトン、とりわけ5000〜20000ダルトンの範囲の数平均分子量Mnを有するコポリマーCPである。重量平均分子量は、多くの場合、2000〜1000000ダルトン、特に4000〜100000ダルトン、とりわけ10000〜50000ダルトンの範囲である。Mw/Mnの比は、多くの場合、1.1:1〜10:1、特に1.2:1〜5:1の範囲である。
モル質量MWおよびMn、ならびにポリマーの均一性不足については、サイズ排除クロマトグラフィー(=ゲル透過クロマトグラフィー、または単にGPC)により測定する。検量用物質としては、市販のポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)標準単位を用いることができる。
一般に、本発明によるコポリマーは、−80℃〜160℃(一般には−40℃〜+100℃)の範囲のガラス転移温度Tgを示す。「ガラス転移温度Tg」という用語は、本明細書では、示差走査熱量測定法(DSC)によってASTM D 3418-82にしたがって測定する「中点温度」を意味するものと理解されたい(Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 第5版, A 21巻, VCH Weinheim, 1992, p. 169、ならびにZosel, FarbeおよびLack, 82 (1976), pp. 125-134を参照さらたい。またDIN 53765も参照)。
これに関して、ポリマーを構成するモノマーMの各ホモポリマーのガラス転移温度からフォックスの方程式(Fox equation)(T.G. Fox, Bull. Am. Phys. Soc. (Ser. II), 1, 123 [1956]、およびUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Weinheim (1980), pp. 17-18)を用いてコポリマーCPのガラス転移温度Tgを評価するのが有用であることがわかっている。後者は、例えば、Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, VCH, Weinheim, Vol. A 21 (1992), p. 169、またはJ. Brandrup and E.H. Immergut, Polymer Handbook, 第3版, J. Wiley, New York, 1989から公知である。
本発明によるコポリマーCPは、一部の場合、PCT/EP04/011797により公知であるか、あるいは、モノマーMのラジカル重合によって従来法により製造することができる。重合は、遊離基重合法または制御ラジカル重合法により実施することができる。また、1種または複数の反応開始剤を用いる重合は、溶液重合として、乳化重合として、懸濁重合として、沈殿重合として、またはバルク重合として実施することができる。重合は、バッチ的に、半連続的にまたは連続的に行なうことができる。
反応時間は、一般に1〜12時間の範囲である。反応が実施可能な温度範囲は、一般に20〜200℃、好ましくは40〜120℃の範囲である。重合圧力は二番目に重要であり、標準気圧またはわずかに陰圧(例えば>800mbar)の範囲で、あるいは陽圧(例えば10bar以下)下で行なうことができるが、より高圧または低圧も同様に用いることができる。
ラジカル重合用の反応開始剤としては、慣用のラジカル形成剤を用いる。好ましいのは、アゾ化合物、ペルオキシド化合物、またはヒドロペルオキシド化合物の群より選択される反応開始剤である。例としては、アセチルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、ラウリルペルオキシド、tert-ブチルペルオキシイソブチレート、カプロイルペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、2,2'-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、2,2'-アゾビス[2-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、1,1'-アゾビス(1-シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)または2,2'-アゾビス(N,N'-ジメチレンイソブチロアミジン)を挙げることができる。特にアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)が好ましい。反応開始剤は、通常、モノマーMの量に対して0.02〜5重量%、特に0.05〜3重量%の量で用いる。反応開始剤の最適量は、本来、用いる反応開始剤の系に依存し、当業者が通常の実験で決定することができる。反応開始剤は、反応槽内に部分的にまたは完全に投入することができる。好ましくは、反応開始剤の大部分を、特に反応開始剤の少なくとも80%、例えば80〜100%を重合工程中に重合リアクターに加える。
コポリマーCPの分子量は、少量の(例えば、重合するモノマーMに対して0.01〜5重量%の)調節剤(regulator)を添加することによって調整できるのは自明である。好適な調節剤は、特に有機チオ化合物、例えばメルカプトアルコール類、例えばメルカプトエタノール、メルカプトカルボン酸類、例えばチオグリコール酸またはメルカプトプロピオン酸、あるいはアルキルメルカプタン類、例えばドデシルメルカプタン、またさらにアリルアルコール類およびアルデヒド類である。
コポリマーCPは、特に、溶媒中のラジカル溶液重合によって製造される。溶媒の例は、水、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n-プロパノールおよびイソプロパノール、二極性の非プロトン性溶媒、例えばN-アルキルラクタム類、例えばN-メチルピロリドン(NMP)またはN-エチルピロリドン、さらにはジメチルスルホキシド(DMSO)または脂肪族カルボン酸のN,N-ジアルキルアミド類、例えばN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)またはN,N-ジメチルアセトアミド、あるいはさらに、ハロゲン化されてもよい芳香族、脂肪族および脂環式の炭化水素、例えばヘキサン、クロロベンゼン、トルエンまたはベンゼンである。好ましい溶媒は、イソプロパノール、メタノール、トルエン、DMF、NMP、DMSOおよびヘキサンである。特にDMFが好ましい。
スルホネートは、塩として、化学量論的量のカチオンを含む。好適なカチオンの例は、アルカリ金属カチオン類、例えばNa+またはK+、アルカリ土類金属イオン類、例えばCa2+およびMg2+、さらにアンモニウムイオン類、例えばNH4 +、テトラアルキルアンモニウムカチオン類、例えばテトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウムおよびテトラブチルアンモニウム、あるいはさらにプロトン化された第1級、第2級および第3級アミン類、特にC1-C20-アルキル基およびヒドロキシエチル基より選択される1、2または3個の基を有するもの、例えば、モノ-、ジ-、およびトリ-ブチルアミン、プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ヘキシルアミン、ドデシルアミン、オレイルアミン、ステアリルアミン、エトキシ化オレイルアミン、エトキシ化ステアリルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンまたはN,N-ジメチルエタノールアミンのプロトン化形態である。
本発明の好ましい実施形態では、スルホネートは、スルホン酸アンモニウム、スルホン酸アルカリ金属塩、スルホン酸アルカリ土類金属塩またはスルホン酸遷移金属塩である。
この点に関して、特に、それぞれ、アルカリ金属はナトリウムまたはカリウムであり、アルカリ土類金属はカルシウムまたはマグネシウムであり、遷移金属は銅であるのが好ましい。
さらに、異なるスルホネートの混合物も成分(b)として使用可能である。
好適なスルホネートは当業者に周知であり、例えば、BASF製の商品名「Tamol」および「Setamol」が市販されている。
また、成分(b)として基本的に好適である、スルホン酸を含むポリマーの例は、EP 707 445に開示されている。
この点に関して、植物保護組成物は、比較的高分子量のスルホネートを少なくとも15重量%、好ましくは少なくとも25重量%、特に少なくとも30重量%含むのが特に好ましい。
またこの点に関して、植物保護組成物は、比較的高分子量のスルホネートを最大で80重量%、好ましくは最大で70重量%、特に最大で55重量%含むのが特に好ましい。
本発明による植物保護組成物は、比較的高含有量のポリアルコキシレートを含む。比較的高分子量のスルホネートの量に対して、液体または低融点ポリアルコキシレートと比較的高分子量のスルホネートの重量比が少なくとも3:10、好ましくは少なくとも1:3、特に好ましくは1:2であるのが好ましい。しかし、液体または低融点ポリアルコキシレートと比較的高分子量のスルホネートの比は、3:1より大きく、好ましくは2:1より大きくてはならない。
本発明の一実施形態では、担体成分(b)中のスルホネートの一部は無機固体と置換されていてもよい。この実施形態では、成分(b)は、比較的高分子量のスルホネート(b1)に加えて、無機固体(b2)も含む。
担体成分(b)中で利用可能な無機固体は、特に、液体または低融点(特に油状)の補助剤、例えば本発明によるポリアルコキシレート(担体)などを利用するために植物保護固体組成物で慣用的に用いられているものである。この点について、主に、前述の補助剤の吸着を可能にする無機固体(吸着剤)が含まれる。
好適な無機固体は、一般に、水に難溶性であるか、または不溶性である。すなわち、20℃で1部の無機固体を溶解するのに、少なくとも100部、一般には少なくとも1000部、特に少なくとも10000部の水が必要である。しかし、難溶性または不溶性の無機固体は水中で膨潤する可能性がある。
特に無機固体としては、酸化アルミニウムに基づく物質、特に酸化アルミニウムおよびボーキサイト、ならびに二酸化ケイ素に基づく物質、特にシリケートおよびケイ酸塩鉱物、中でも特に珪藻土(キースラガー(kieselguhr)、珪藻岩(diatomite))、シリカ、葉ろう石(pyrophyllite)、タルク、雲母およびクレイ、例えばカオリナイト、ベントナイト、モンモリロナイトおよびアタパルジャイトなどが挙げられる。一部の無機塩類、例えばアルカリ土類金属炭酸塩、特に炭酸カルシウム(石灰石、チョーク)および炭酸マグネシウム、またさらに炭酸カルシウムマグネシウム、またアルカリ土類金属硫酸塩、特に硫酸カルシウム(例えば石膏)もまた基本的には好適である。ケイ酸塩のうち、例えば、Sipernatシリーズの製品(Degussa)、特にSipernat 22Sまたは50Sを挙げることができ、前記製品は、これらの目的で典型的に使用することができる。
しかし、上で挙げた成分(b2)として好適な無機固体は、本発明によれば、比較的低い割合で選択することができる。というのは、比較的高分子量のスルホネートがポリアルコキシレートの担体として実質的に作用するからである。その上、高い割合で無機固体を使用するのを避けることの利点は明らかである。
この効果を得るためには、成分(b)中の比較的高分子量のスルホネートの重量相対比は、一般に、無機固体の重量相対比よりも大きく、本発明によれば、比較的高分子量のスルホネートと無機固体の重量比は、好ましくは少なくとも2、好ましくは少なくとも5、特に少なくとも10である。
特に、組成物は、酸化アルミニウムに基づく物質を合計で10重量%未満、特に5重量%未満で含むのが好ましく、また、組成物が酸化アルミニウムに基づく物質を合計で実質的には含まないのが特に好ましい。
また、組成物は、珪藻土を合計で5重量%未満、特に2重量%未満で含むのが好ましく、組成物が珪藻土を合計で実質的に含まないのが特に好ましい。さらに、組成物は、カオリナイトを合計で5重量%未満、特に1重量%未満で含むのが好ましく、組成物がカオリナイトを合計で実質的に含まないのが特に好ましい。さらに、組成物は、ベントナイトを合計で5重量%未満、特に1重量%未満で含むのが好ましく、特に組成物がベントナイトを合計で実質的に含まないのが好ましい。
さらに、組成物は、クレイを合計で7.5重量%未満、特に1.5重量%未満で含むのが好ましく、組成物がクレイを実質的に含まないのが特に好ましい。
さらに、組成物は、二酸化ケイ素に基づく物質を合計で15重量%未満、特に2重量%未満で含むのが好ましく、組成物が二酸化ケイ素に基づく物質を実質的に含まないのが特に好ましい。
特定の実施形態によれば、組成物は、以下の無機固体:酸化アルミニウムに基づく物質、特に酸化アルミニウムおよびボーキサイト、ならびに二酸化ケイ素に基づく物質、特にシリケートおよびケイ酸塩鉱物、中でも特に珪藻土(キースラガー(kieselguhr)、珪藻岩(diatomite))、シリカ、葉ろう石(pyrophyllite)、タルク、雲母およびクレイ、例えばカオリナイト、ベントナイト、モンモリロナイトおよびアタパルジャイトを合計で15重量%未満、特に10重量%未満、特に好ましくは5重量%未満で含む。
組成物は、吸着剤を合計で1重量%未満で含むのが好ましく、特に組成物が吸着剤を合計で実質的に含まないのが好ましい。
さらに、組成物は、炭酸カルシウムを合計で5重量%未満、特に1重量%未満で含むのが好ましく、組成物が炭酸カルシウムを合計で実質的に含まないのが特に好ましい。さらに、組成物は、炭酸マグネシウムを合計で5重量%未満、特に1重量%未満で含むのが好ましく、組成物が炭酸マグネシウムを合計で実質的に含まないのが特に好ましい。
特定の実施形態によれば、組成物は、以下の無機固体:アルカリ金属およびアルカリ土類金属の炭酸塩、特に炭酸カルシウム(石灰石、チョーク)および炭酸マグネシウム、ならびに炭酸カルシウムマグネシウム、またアルカリ金属およびアルカリ土類金属の硫酸塩、特に硫酸カルシウム(例えば石膏)を合計で10重量%未満、特に5重量%未満、特に好ましくは1重量%未満で含むのが好ましい。
これに関して、組成物は、無機固体を合計で最大15重量%、好ましくは合計で最大10重量%、とりわけ最大5重量%、例えば最大1重量%で含むのが特に好ましく、とりわけ、担体成分(b)が無機固体を実質的に含まないのが好ましい。
特定の実施形態によれば、本発明は、成分(a)および(b)に加えて、成分(c)として追加の補助剤を含んでいてもよい植物保護組成物に関する。
任意成分(c)は多くのいろいろな目的を果たすことができる。従って、一般に、成分(c)は、異なる機能および特性をもつ数種類の物質の組み合わせからなる。好適な補助剤は、必要条件に基づいて当業者により慣例的に選択される。
下記のものが、成分(c)として特に好適である:
c1)界面活性補助剤;
c2)懸濁化剤、消泡剤、保持剤、pH緩衝剤、ドリフト防止剤、ならびに組成物の取り扱い性および/または物性を改善する他の補助剤;および
c3)キレート剤。
「界面活性補助剤」(c1)という用語は、本明細書においては、界面活性のある薬剤(surface-active agent)、例えば界面活性剤(surfactant)、分散剤、乳化剤または湿潤剤を意味する。
アニオン性、カチオン性、両性、および非イオン性界面活性剤を原則的に使用することができる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、以下のものが挙げられる:
・カルボン酸塩、特に脂肪酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩;
・アシルグルタミン酸塩;
・サルコシン酸塩、例えばラウリルサルコシネートナトリウム;
・タウリン酸塩;
・メチルセルロース;
・リン酸アルキル、例えば一リン酸アルキルエステルおよび二リン酸アルキルエステル;
・硫酸塩;
・モノマーのスルホン酸塩、特にアルキルスルホン酸塩およびアルキルアリールスルホン酸塩、とりわけ、アリールスルホン酸、アルキル置換アリールスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、例えば、フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸およびジブチルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、またはドデシルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルメチルエステルスルホン酸塩、またはモノアルキルもしくはジアルキルコハク酸エステルスルホン酸塩;
・タンパク質加水分解物および使用済みのリグニン亜硫酸廃液。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、以下のものが挙げられる:
・第4級アンモニウム塩、特にハロゲン化アルキルトリメチルアンモニウム、ハロゲン化ジアルキルジメチルアンモニウム、およびアルキル硫酸塩、ならびに、
・ピリジンおよびイミダゾリン誘導体、特にハロゲン化アルキルピリジニウム。
非イオン性界面活性剤としては、特に以下のものが挙げられる:
・グリセロールエステル、例えばモノステアリン酸グリセロール;
・糖界面活性剤、特にソルビトールエステル、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル(モノオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン)、および一価または多価アルコールのエステル、例えばアルキル(ポリ)グリコシドおよびN-アルキルグルコンアミド;
・アルキルメチルスルホキシド;
・アルキルジメチルホスフィンオキシド、例えば、テトラデシルジメチルホスフィンオキシド;
・(AB)x、ABAおよびBAB型のジ-、トリ-およびマルチブロックポリマー、例えばポリスチレン-ブロック-ポリエチレンオキシド、およびABくし形ポリマー、例えばポリメタクリレートくし形ポリエチレンオキシド、特にエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマー、またはそれらの末端キャップ型誘導体。
両性界面活性剤としては、例えば、以下のものが挙げられる:
・スルホベタイン;
・カルボキシベタイン;および
・アルキルジメチルアミンオキシド、例えば、テトラジデシルジメチルアミンオキシド。
記載した群の1つに明確に割り当てられることができないもので、例として本明細書に記載可能なさらなる界面活性剤には、以下のものが含まれる:
・過フッ素化界面活性剤、
・シリコーン界面活性剤、
・リン脂質、例えばレシチンまたは化学修飾レシチン、
・アミノ酸界面活性剤、例えばN-ラウロイルグルタミン酸、ならびに、
・界面活性ホモポリマーおよびコポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン、その塩の形態でのポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド、無水マレイン酸/イソブテンコポリマーおよびビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー。
さらに、以下のものが特に湿潤剤として利用可能である:ジオクチルスルホスクシネート(例えば「Pelex OTP」)、ジアルキルスルホンイミド(「Leophen RBD」)、ジイソブチルナフタレンスルホネート(「Nekal BX」)、各種のアルキルアルキノール(alkylalkynols)(「Surfynol」、Bisterfeld)、アルキルアリールフェノールエーテルリン酸エステル(「Phospholan PNP」)、およびポリエチレングリコール(「Pluriol」)、ならびにまた記載した物質の組み合わせ。
組成物の総重量における界面活性補助剤成分(c1)の割合は、もし存在すれば、一般に、組成物の総重量に対して25重量%以下、好ましくは20重量%以下、特に15重量%以下、とりわけ10重量%以下である。
かかる界面活性補助成分は、一部の場合において、本発明による成分と組み合わせて用いられる、活性剤懸濁液および原液中に含まれる。あるいは、これらの成分は組成物の製造の好適な段階で別々に加えることができる。
消泡剤としては、特にシリコーン型のもの、例えば、Wacker社から販売されているのSilicone SLなどが挙げられる。
懸濁化剤、保持剤、pH緩衝液およびドリフト防止剤には、多くの利用可能な物質が含まれている。これらは当業者に周知である。
(c2)の追加の補助剤は、例えば、ダスティング防止剤(antidusting agent)、支持物質、顆粒構造を改良するポリマー、コーティング剤または顆粒用の高分子流動性向上剤である。かかる補助剤は当分野の従来技術に開示されており、当業者に周知である。親水性焼成シリカ、例えばAerosilブランド(Degussa)もまた、補助剤および/またはブロッキング防止剤として作用し得る。
組成物の総重量における界面活性補助剤成分(c2)の割合は、もし存在すれば、一般に、組成物の総重量に対して15重量%以下、好ましくは10重量%以下、特に5重量%以下である。
好ましいキレート剤は、重金属(特に遷移金属)を錯体化する化合物、例えばEDTAおよびその誘導体である。
組成物の総重量における成分(c3)の割合は、もし存在すれば、一般的に0.001〜0.5重量%、好ましくは0.005〜0.2重量%、特に0.01〜0.1重量%である。
組成物は、合計で最大で60重量%、好ましくは最大で45重量%、特に最大で30重量%の追加の補助剤(c)を含むのが好ましい。
典型的には、(c)に対する(a)および(b)の重量比は、少なくとも3、好ましくは少なくとも5である。
特定の実施形態によれば、本発明は、成分(a)、(b)、適宜(c)に加えて、成分(d)として水溶性無機塩を含んでいてもよい植物保護固体組成物に関する。
20℃で1部の無機塩を溶解するのに必要な水が20部未満、特に10部未満である場合、無機塩は水溶性である。成分(d)の利用可能な水溶性無機塩類は、特に農業上使用可能なものであって、例えば植物が利用できる無機質および微量元素である。
好適な水溶性無機塩類は、特にアルカリ金属塩およびアンモニウム塩に含まれ、特に好ましくはナトリウム、カリウムおよびアンモニウムの硫酸塩、塩化物、炭酸塩、硝酸塩およびリン酸塩で、特に好ましくは硫酸アンモニウムおよび硫酸水素アンモニウム、ならびにこれらの混合物である。特定の実施形態によれば、成分(d)は、実質的には硫酸アンモニウムからなる。
組成物の総重量における成分(d)の割合は、存在するならば、65重量%以下であり得る。好ましくは、組成物の総重量におけるその割合は、50重量%以下、好ましくは28.5重量%以下、特に好ましくは25重量%以下、例えば0重量%〜17.5重量%である。
成分(d)は、流動床顆粒用のベース固体として特に好適である。流動床乾燥中は、それに接着する固体芯を導入しなければ流動相からの規定の粒子のデノボ形成はできず、あるいは、固体核を添加しない流動床法では使用可能な粒度分布が得られないため、水溶性無機塩は、従って、流動床乾燥中、形成工程の核として機能を果たし得る。
比較的低い割合の成分(d)を含む植物保護固体組成物は、好ましい実施形態を確実に示す。この効果を得るためには、組成物全体における成分(d)の割合は、0〜10重量%、好ましくは0〜5重量%、特に0〜2重量%、例えば0重量%〜1重量%である。この実施形態では、しかしながら、存在する水溶性無機塩類は、製剤化の観点からは一般に特に重要ではない。典型的には、これらの成分は製造の結果として含まれていることが多い。すなわち、これらの成分は本発明による他の成分と一緒に加えられる。
従って、組成物は、合計で5重量%未満、特に2重量%未満の塩化ナトリウムを含むのが好ましく、組成物が合計で塩化ナトリウムを実施的に含まないのが特に好ましい。また従って、組成物は、合計で5重量%未満、特に2重量%未満の塩化カリウムを含むのが好ましく、組成物が合計で塩化カリウムを実質的に含まないのが特に好ましい。また従って、組成物は、合計で5重量%未満、特に2重量%未満の炭酸ナトリウムを含むのが好ましく、組成物が合計で炭酸ナトリウムを実質的に含まないのが特に好ましい。また従って、組成物は、合計で5重量%未満、特に2重量%未満のリン酸水素カリウムを含むのが好ましく、組成物が合計でリン酸水素カリウムを実質的に含まないのが特に好ましい。
特定の実施形態によれば、組成物は、合計で10重量%未満、特に5重量%未満、特に1重量%未満の以下の水溶性無機固体を含む:ハロゲン化アルカリ金属およびハロゲン化アルカリ土類金属、特に塩化ナトリウムおよび塩化カリウム、アルカリ金属硫酸塩、例えば硫酸ナトリウム、アルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、ならびにアルカリ金属およびアルカリ土類金属のリン酸塩、特にリン酸水素カリウム。
これに関して、成分(e)の植物保護活性剤(農薬)として、任意の有害生物による植物の感染を防止し、あるいは有害生物を防除、阻止もしくは死滅させ、あるいは有害生物により生じる被害を別の方法で低減させる目的または効果を有する、任意の物質を記載することができる。上述の通り、植物有害生物は異なる生物群に属している可能性がある。高等動物(特に昆虫およびダニ類)には、多数の重要な有害生物、例えば線虫およびカタツムリなどが含まれ;脊椎動物、例えば哺乳動物および鳥類などは、今日、工業先進国においては二番目に重要である。真菌類および細菌類(マイコプラズマ、ウイルスおよびウイロイドも含む)をはじめとする、多数の微生物群は有害生物を含んでおり、また、限られた生育環境およびそれ以外の資源をめぐって有用生物と競合する雑草もまた、広義の有害生物として分類することができる。農薬には、特に殺卵剤、ダニ駆除剤、乾燥剤、殺菌剤、化学不妊剤、枯葉剤、防虫剤、防カビ剤、除草剤、除草剤毒性緩和剤、昆虫誘引剤、殺虫剤、昆虫忌避剤、軟体動物駆除剤、殺線虫剤、交配撹乱物質(mating disrupter)、植物活性化剤、植物成長調整剤、殺鼠剤、哺乳動物忌避剤、相乗剤、鳥類忌避剤および殺ウイルス剤が含まれる。
化学的分類により分類された農薬は、特に、以下のものを含む:アシルアラニン系殺菌剤、アシルアミノ酸系殺菌剤、脂肪族アミドオルガノチオホスフェート系殺虫剤、脂肪族オルガノチオホスフェート系殺虫剤、脂肪族窒素系殺菌剤、アミド系殺菌剤、アミド系除草剤、アニリド系殺菌剤、アニリド系除草剤、無機殺菌剤、無機除草剤、無機殺鼠剤、抗オーキシン剤、抗生物質ダニ駆除剤、抗生物質殺菌剤、抗生物質除草剤、抗生物質殺虫剤、抗生物質殺線虫剤、芳香族酸殺菌剤、芳香族酸除草剤、ヒ素系除草剤、ヒ素系殺虫剤、アリールアラニン系除草剤、アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤、オーキシン、アベルメクチン系ダニ駆除剤、アベルメクチン系殺虫剤、ベンズアミド系殺菌剤、ベンズアニリド系殺菌剤、ベンズイミダゾール系殺菌剤、ベンズイミダゾール前駆物質殺菌剤、ベンゾイミダゾリルカルバメート系殺菌剤、安息香酸系除草剤、ベンゾフラニルアルキルスルホン酸系除草剤、ベンゾフラニルメチルカルバメート系殺虫剤、ベンゾチアゾール系殺菌剤、ベンゾチオピランオルガノチオホスフェート系殺虫剤、ベンゾトリアジンオルガノチオホスフェート系殺虫剤、ベンゾイルシクロヘキサンジオン系除草剤、ビピリジリウム系除草剤、架橋化ジフェニル系ダニ駆除剤、架橋化ジフェニル系殺菌剤、カルバメート系ダニ駆除剤、カルバメート系殺菌剤、カルバメート系除草剤、カルバメート系殺虫剤、カルバメート系殺線虫剤、カルバニラート系殺菌剤、カルバニラート系除草剤、キノリンカルボキシラート系除草剤、キノリン系殺菌剤、キノン系殺菌剤、キノキサリン系ダニ駆除剤、キノキサリンオルガノチオホスフェート系殺虫剤、キノキサリン系殺菌剤、キチン合成阻害剤、クロルアセトアニリド系除草剤、クロロニコチニル系殺虫剤、クロロピリジン系除草剤、クロロトリアジン系除草剤、コナゾール系殺菌剤、クマリン系殺鼠剤、シクロジチオカルバメート系殺菌剤、シクロヘキサンオキシム系除草剤、シクロプロピルイソオキサゾール系除草剤、サイトカイニン、ジアシルヒドラジン系殺虫剤、ジカルボキシミド系殺菌剤、ジカルボキシミド系除草剤、ジクロロフェニルジカルボキシミド系殺菌剤、ジメチルカルバメート系殺虫剤、ジニトロアニリン系除草剤、ジニトロフェノール系ダニ駆除剤、ジニトロフェノール系殺菌剤、ジニトロフェノール系除草剤、ジニトロフェノール系殺虫剤、ジフェニルエーテル系除草剤、ジチオカルバメート系殺菌剤、ジチオカルバメート系除草剤、枯葉剤、エチレン放出剤(releaser)、フッ素系殺虫剤、フルアミド系殺菌剤、フルアニリド系殺菌剤、ジベレリン、ハロゲン化脂肪族系除草剤、尿素系殺菌剤、尿素系除草剤、尿素系殺虫剤、尿素系殺鼠剤、脱皮ホルモン、脱皮ホルモン模倣体、脱皮阻害剤、複素環オルガノチオホスフェート系殺虫剤、イミダゾール系殺菌剤、イミダゾリノン系除草剤、インダンジオン系殺鼠剤、昆虫成長調節剤、イソインドールオルガノチオホスフェート系殺虫剤、イソオキサゾールオルガノチオホスフェート系殺虫剤、幼若ホルモン、幼若ホルモン模倣体、銅殺菌剤、大環状ラクトン系ダニ駆除剤、大環状ラクトン系殺虫剤、メトキシトリアジン系除草剤、メチルチオトリアジン系除草剤、ミルベマイシン系ダニ駆除剤、ミルベマイシン系殺虫剤、ダニ成長調節剤、モルファクチン、モルホリン系殺菌剤、ネレイストキシン類似体、ニコチノイド系殺虫剤、ニトリル系除草剤、ニトログアニジン系殺虫剤、ニトロメチレン系殺虫剤、ニトロフェニルエーテル系除草剤、有機塩素系ダニ駆除剤、有機塩素系殺虫剤、有機塩素系殺鼠剤、有機リン酸系ダニ駆除剤、有機リン酸系殺虫剤、有機リン酸系殺線虫剤、有機リン系ダニ駆除剤、有機リン系殺菌剤、有機リン系除草剤、有機リン系殺虫剤、有機リン系殺線虫剤、有機リン系殺鼠剤、有機チオリン酸系ダニ駆除剤、有機チオリン酸系殺虫剤、有機チオリン酸系殺線虫剤、有機スズ系ダニ駆除剤、有機スズ系殺菌剤、オキサジアジン系殺虫剤、オキサチイン系殺菌剤、オキサゾール系殺菌剤、オキシムカルバメート系ダニ駆除剤、オキシムカルバメート系殺線虫剤、オキシムカルバメート系殺虫剤、オキシム有機チオリン酸系殺虫剤、植物性殺虫剤、植物性殺鼠剤、フェノキシ酪酸系除草剤、フェノキシ酢酸系除草剤、フェノキシ系除草剤、フェノキシプロピオン酸系除草剤、フェニレンジアミン系除草剤、フェニルエチルホスホノチオエート系殺虫剤、フェニル尿素系除草剤、フェニルメチルカルバメート系殺虫剤、フェニル有機チオリン酸系殺虫剤、フェニルフェニルホスホノチオエート系殺虫剤、フェニルピラゾリルケトン系除草剤、フェニルスルファミド系ダニ駆除剤、フェニルスルファミド系殺菌剤、ホスホネート系ダニ駆除剤、ホスホネート系殺虫剤、ホスホノチオエート系殺虫剤、ホスホロアミデート系殺虫剤、ホスホロアミドチオエート系ダニ駆除剤、ホスホロアミドチオエート系殺虫剤、ホスホロジアミド系ダニ駆除剤、ホスホロジアミド系殺虫剤、フタレート系除草剤、フタルイミド系ダニ駆除剤、フタルイミド系殺菌剤、フタルイミド系殺虫剤、ピコレート(picolate)系除草剤、ポリマージチオカルバメート系殺菌剤、多硫化物殺菌剤、プレコセン、ピラゾール系ダニ駆除剤、ピラゾール系殺菌剤、ピラゾール系殺虫剤、ピラゾロピリミジン有機チオリン酸系殺虫剤、ピラゾリルオキシアセトフェノン系除草剤、ピラゾリルフェニル系除草剤、ピレスロイド系ダニ駆除剤、ピレスロイドエステル系ダニ駆除剤、ピレスロイドエステル系殺虫剤、ピレスロイドエーテル系ダニ駆除剤、ピレスロイドエーテル系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤、ピリダジン系除草剤、ピリダジノン系除草剤、ピリジン系殺菌剤、ピリジン系除草剤、ピリジン有機チオリン酸系殺虫剤、ピリジルメチルアミン系殺虫剤、ピリミジンアミン系ダニ駆除剤、ピリミジンアミン系殺虫剤、ピリミジンアミン系殺鼠剤、ピリミジンジアミン系除草剤、ピリミジン有機チオリン酸系殺虫剤、ピリミジン系殺菌剤、ピリミジニルオキシ安息香酸系除草剤、ピリミジニルスルホニル尿素系除草剤、ピリミジニルチオ安息香酸系除草剤、ピロール系ダニ駆除剤、ピロール系殺菌剤、ピロール系殺虫剤、第4級アンモニウム系除草剤、ストロビルリン系殺菌剤、亜硫酸塩エステル系ダニ駆除剤、スルホンアミド系殺菌剤、スルホンアミド系除草剤、スルホンアニリド系殺菌剤、スルホンアニリド系除草剤、スルホニル尿素誘導体除草剤、テトラジン系ダニ駆除剤、テトロン酸系ダニ駆除剤、テトロン酸系殺虫剤、チアジアゾール系有機チオリン酸系殺虫剤、チアジアゾリル尿素系除草剤、チアゾール系殺菌剤、チオカルバメート系ダニ駆除剤、チオカルバメート系殺菌剤、チオカルバメート系除草剤、チオカーボネート系除草剤、チオ尿素系ダニ駆除剤、チオ尿素系除草剤、チオ尿素系殺鼠剤、チオフェン系殺菌剤、トリアジン系殺菌剤、トリアジン系除草剤、トリアジノン系除草剤、トリアジニルスルホニル尿素系除草剤、トリアゾール系殺菌剤、トリアゾール系除草剤、トリアゾロン系除草剤、トリアゾロピリミジン系除草剤、トリアゾール有機チオリン酸系殺虫剤、ウラシル系除草剤、バリンアミド系殺菌剤、成長阻害剤、成長刺激剤、成長遅延剤およびキシリルアラニン系殺菌剤。
本発明により使用する農薬は、特に殺菌剤(e1)、除草剤(e2)および殺虫剤(e3)より選択される。
殺菌剤は、例えば以下のものを含む:脂肪族窒素系殺菌剤、例えば、ブチルアミン、シモキサニル、ドジシン(dodicin)、ドジン、グアザチンまたはイミノクタジン;アミド系殺菌剤、例えばカルプロパミド、クロラニホルメタン、シフルフェナミド、ジクロシメット、エタボキサム、フェノキサニル、フルメトバール、フラメトピル、マンジプロパミド、ペンチオピラド、プロクロラズ、キナザミド、シルチオファムまたはトルホリン;特にアシルアミノ酸系殺菌剤、例えばベナラキシル、ベナラキシル-M、フララキシル、メタラキシル、メタラキシル-Mまたはペフラゾエート;アニリド系殺菌剤、例えばベナラキシル、ベナラキシル-M、ボスカリド、カルボキシン、フェンヘキサミド、メタラキシル、メタラキシル-M、メトスルホバックス、オフラース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ピラカルボリド、チフルザミドまたはチアジニル;特にベンズアニリド系殺菌剤、例えばベノダニル、フルトラニル、メベニル、メプロニル、サリチルアニリドまたはテクロフタラム;フルアニリド系殺菌剤、例えばフェンフラム、フララキシル、フルカルバニルまたはメトフロキサム;およびスルホンアニリド系殺菌剤、例えばフルスルファミド;ベンズアミド系殺菌剤、例えばベンゾヒドロキサム酸、フルオピコリド、チオキシミド、トリクラミド、ザリラミドまたはゾキサミド;フルアミド系殺菌剤、例えばシクラフルアミドまたはフルメシクロックス;フェニルスルファミド系殺菌剤、例えばジクロフルアニドまたはトリルフルアニド;スルホンアミド系殺菌剤、例えばシアゾファミド;およびバリンアミド系殺菌剤、例えばベンチアバリカルブまたはイプロバリカルブ;抗生物質殺菌剤、例えばアウレロファンジン(aureofungin)、ブラスチシジン-S、シクロヘキシミド、グリセオフルビン、カスガマイシン、ナタマイシン、ポリオキシン、ポリオキソリム、ストレプトマイシンまたはバリダマイシン;特にストロビルリン系殺菌剤、例えばアゾキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビンまたはトリフロキシストロビン;芳香族系殺菌剤、例えばビフェニル、クロロジニトロナフタレン、クロロネブ、クロロタロニル、クレゾール、ジクロラン、キントゼンまたはテクナゼン;ベンズイミダゾール系殺菌剤、例えばベノミル、カルベンダジム、クロロフェナゾール、シペンダゾール、デバカルブ、フベリダゾール、メカルビンジド、ラベンザゾールまたはチアベンダゾール;ベンズイミダゾール前駆体殺菌剤、例えばフロファネート、チオファネートまたはチオファネート-メチル;ベンゾチアゾール系殺菌剤、例えばベンタルロン、クロベンチアゾンまたはTCMTB;架橋化ジフェニル系殺菌剤、例えばビチオノール、ジクロロフェンまたはジフェニルアミン;カルバメート系殺菌剤、例えばベンチアバリカルブ、フロファナート、イプロバリカルブ、プロパモカルブ、チオファナート、チオファナート-メチル;特にベンズイミダゾリルカルバメート系殺菌剤、例えばベノミル、カルベンダジム、シペンダゾール、デバカルブまたはメカルビンジド;およびカルバニレート系殺菌剤、例えばジエトフェンカルブ;コナゾール殺菌剤;特にイミダゾール類、例えばクリンバゾール、クロトリマゾール、イマザリル、オキスポコナゾール、プロクロラズまたはトリフルミゾール;およびトリアゾール類、例えばアザコナゾール、ブロモコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フルコナゾール、フルコナゾール-cis、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、キンコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ユニコナゾールまたはユニコナゾール-P;銅殺菌剤、例えばボルドー液、バーガンディー混合物、チェシャント混合物(Cheshunt mixture)、酢酸銅、炭酸銅、水酸化銅、ナフテン酸銅、オレイン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、クロム酸銅亜鉛、酸化銅、マンカッパー、クフラネブ、クプロバムまたはオキシン銅;ジカルボキシミド系殺菌剤、例えばファモキサドンまたはフルオロイミド;特にジクロロフェニルカルボキシミド系殺菌剤、例えばクロゾリネート、ジクロゾリン、イプロジオン、イソバレジオン、ミクロゾリン、プロシミドンまたはビンクロゾリン;およびフタルイミド系殺菌剤、例えばカプタホール、カプタン、ジタルミホス、フォルペトまたはチオクロルフェンフィム(thiochlorfenphim);ジニトロフェノール系殺菌剤、例えばビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ、ジノカップ-4、ジノカップ-6、ジノクトン、ジノペントン、ジノスルホン、ジノテルボンまたはDNOC;ジチオカルバメート系殺菌剤、例えばアジチラム、カルバモルフ、クフラネブ、クプロバム、ジスルフィラム、ファーバム、メタム、ナバム、テコラム、チラムまたはジラム;特に環状ジチオカルバメート系殺菌剤、例えばダゾメット、エテムまたはミルネブ;およびジチオカルバメート系ポリマー殺菌剤、例えばマンカッパー、マンコゼブ、マネブ、メチラム、ポリカルバメート、プロピネブまたはジネブ;イミダゾール系殺菌剤、例えばシアゾファミド、フェンアミドン、フェナパニル、グリオジン、イプロジオン、イソバレジオン、ペフラゾエートまたはトリアゾキシド;無機殺菌剤、例えばアジ化カリウム、アジ化ナトリウムまたは硫黄;モルホリン系殺菌剤、例えばアルジモルフ、ベンザモルフ、カルバモルフ、ジメトモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、フルモルフまたはトリデモルフ;有機リン系殺菌剤、例えばアムプロピルホス、ジタルミホス、エジフェンホス、ホセチル、ヘキシルチオホスイプロベンホス、ホスジフェン、ピラゾフォス、トルクロホス-メチルまたはトリアミホス;有機スズ系殺菌剤、例えばデカフェンチン、フェンチンまたは酸化トリブチルスズ;オキサチイン系殺菌剤、例えばカルボキシンまたはオキシカルボキシン;オキサゾール系殺菌剤、例えばクロゾリネート、ジクロゾリン、ドラゾキソロン、ファモキサドン、ヒメキサゾール、メタゾキソロン、ミクロゾリン、オキサジキシルまたはビンクロゾリン;ポリ硫化物殺菌剤、例えばポリ硫化バリウム、ポリ硫化カリウムまたはポリ硫化ナトリウム;ピラゾール系殺菌剤、例えばフラメトピルまたはペンチオピラド;ピリジン系殺菌剤、例えばボスカリド、ブチオベート、ジピリチオン、フルアジナム、フルオピコリド、ピリジンニトリル、ピリフェノックス、ピロキシクロルまたはピロキシフル;ピリミジン系殺菌剤、例えばブピリメート、シプロジニル、ジフルメトリム、ジメチリモール、エチリモール、フェナリモール、フェリムゾン、メパニピリム、ヌアリモル、ピリメタニルまたはトリアリモル;ピロール系殺菌剤、例えばフェンピクロニル、フルジオキソニルまたはフルオロイミド;キノリン系殺菌剤、例えばエトキシキン、ハラクリネート、硫酸8-ヒドロキシキノリン、キナセトール(quinacetol)またはキノキシフェン;キノン系殺菌剤、例えばベンキノックス(benquinox)、クロラニル、ジクロンまたはジチアノン;キノキサリン系殺菌剤、例えばキノメチオネート、クロルキノックスまたはチオキノックス;チアゾール系殺菌剤、例えばエタボキサム、エトリジアゾール、メトスルホバックス、オクチリノン、チアベンダゾール、チアジフロールまたはチフルザミド;チオカルバメート系殺菌剤、例えばメタスルホカルブまたはプロチオカルブ;チオフェン殺菌剤、例えばエタボキサムまたはシルチオファム;トリアジン殺菌剤、例えばアニラジン;トリアゾール系殺菌剤、例えばビテルタノール、フルオトリマゾールまたはトリアズブチル;尿素系殺菌剤、例えばベンタルロン、ペンシクロンまたはキナザミド;あるいは未分類の殺菌剤、例えばアシベンゾラル、アシペタクス(acypetacs)、アリルアルコール、塩化ベンザルコニウム、ベンザマクリル、ベトキサジン、カルボン、DBCP、デヒドロ酢酸、ジクロメジン、ピロ炭酸ジエチル、フェナミノスルフ、フェニトロパン、フェンプロピジン、ホルムアルデヒド、フルフラール、ヘキサクロロブタジエン、イソプロチオラン、イソチオシアン酸メチル、メトラフェノン、ニトロスチレン、ニトロタールイソプロピル、OCH、フタリド、ピペラリン、プロベナゾール、プロキナジド、ピロキロン、ナトリウムオルトフェニルフェノキシド、スピロキサミン、スルトロペン、チシオフェン(thicyofen)、トリシクラゾールまたはナフテン酸亜鉛。
本発明の特定の実施形態によれば、殺菌剤(e1)は、以下のものを含む:
1. アシルアラニン系、例えばベナラキシル、メタラキシル、オフラース(ofurace)またはオキサジキシル;
2. アミン誘導体系、例えばアルジモルフ、ドジン、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、グアザチン、イミノクタジン、スピロキサミンまたはトリデモルフ;
3. アニリノピリミジン系、例えばピリメタニル、メパニピリムまたはシプロジニル;
4. 抗生物質、例えばシクロヘキシミド、グリセオフルビン、カスガマイシン、ナタマイシン、ポリオキシンおよびストレプトマイシン;
5. アゾール系:アザコナゾール、ビテルタノール、ブロモコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ケトコナゾール、ヘキサコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリフルミゾールまたはトリチコナゾール;
6. ジカルボキシミド系、例えばイプロジオン、ミクロゾリン、プロシミドンまたはビンクロゾリン;
7. ジチオカルバメート系:ファーバム、ナバム、マネブ、マンコゼブ、メタム、メチラム、プロピネブ、ポリカルバメート、チラム、ジラムまたはジネブ;
8. 複素環式化合物、例えばアニラジン、ベノミル、ボスカリド、カルベンダジム、カルボキシン、オキシカルボキシン、シアゾファミド、ダゾメット、ジチアノン、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナリモール、フベリダゾール、フルトラニル、フラメトピル、イソプロチオラン、メプロニル、ヌアリモル、プロベナゾール、プロキナジド、ピリフェノックス、ピロキロン、キノキシフェン、シルチオファム、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファナート-メチル、チアジニル、トリシクラゾールまたはトルホリン;
9. ニトロフェニル誘導体、例えばビナパクリル、ジノカップ、ジノブトンまたはニトロタールイソプロピル;
10. フェニルピロール系、例えばフェンピクロニルおよびフルジオキソニル;
11. 2-メトキシベンゾフェノン系、例えばEP A 897 904に開示のもの、例えばメトラフェノン;
12. 他の分類に属さない殺菌剤、例えばアシベンゾラル-S-メチル、ベンチアバリカルブ、カルプロパミド、クロロタロニル、シフルフェナミド、シモキサニル、ジクロメジン、ジクロシメット、ジエトフェンカルブ、エジフェンホス、エタボキサム、フェンヘキサミド、フェンチンアセテート、フェノキサニル、フェリムゾン、フルアジナム、ホセチル、ホセチル-アルミニウム、イプロバリカルブ、メトラフェノン、ペンシクロン、プロパモカルブ、フタリド、トルクロホスメチル、キントゼンまたはゾキサミド;
13. ストロビルリン系、WO 03/075663に開示のもの、例えばアゾキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビンおよびトリフロキシストロビン;
14. スルホネート系、例えばカプタホール、カプタン、ジクロフルアニド、フォルペトまたはトリルフルアニド;
15. シンナムアミドおよびその類似体、例えばジメトモルフ、フルメトバールまたはフルモルフ;
16. 6-アリール-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン類、例えばWO 98/46608、WO 99/41255またはWO 03/004465に開示のもの、例えば5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(モルホリン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(ピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(モルホリン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(イソプロピルアミノ)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン)、5-クロロ-7-(シクロペンチルアミノ)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(1,1,1-トリフルオロプロパ-2-イルアミノ)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(3,3-ジメチルブタ-2-イルアミノ)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(シクロヘキシル-メチル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(シクロヘキシル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(2-メチルブタ-3-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(3-メチルプロパ-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(4-メチルシクロヘキサ-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(ヘキサ-3-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(2-メチルブタ-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロ-フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(3-メチルブタ-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-7-(1-メチルプロパ-1-イル)-6(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(モルホリン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(ピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(モルホリン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(イソプロピル-アミノ)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(シクロペンチルアミノ)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-6-((2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(1,1,1-トリフルオロプロパ-2-イルアミノ)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(3,3-ジメチルブタ-2-イルアミノ)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(シクロヘキシルメチル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(シクロヘキシル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(2-メチルブタ-3-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(3-メチルプロパ-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(4-メチルシクロヘキサ-1-イル)-6(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(ヘキサ-3-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(2-メチルブタ-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-メチル-7-(3-メチルブタ-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、および5-メチル-7-(1-メチルプロパ-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン;
17. アミド系殺菌剤、例えばシクロフェナミド(cyclofenamid)、および(Z)-N-[α-(シクロプロピルメトキシイミノ)-2,3-ジフルオロ-6-(ジフルオロメトキシ)ベンジル]-2-フェニルアセトアミド。
除草剤(e2)は、例えば、以下のものを含む:アミド系除草剤、例えばアリドクロル、ベフルフタミド(beflubutamid)、ベンザドクス、ベンジプラム(benzipram)、ブロモブチド、カフェンストロール、CDEA、クロルチアミド、シプラゾール(cyprazole)、ジメテナミド、ジメテナミド-P、ジフェナミド、エプロナズ(epronaz)、エトニプロミド(etnipromid)、フェントラザミド、フルポキサム、ホメサフェン、ハロサフェン(halosafen)、イソカルバミド、イソキサベン、ナプロパミド、ナプタラム、ペトキサミド、プロピザミド、キノナミドまたはテブタム;特にアニリド系除草剤、例えばクロラノクリル、シスアニリド(cisanilide)、クロメプロプ、シプロミド(cypromid)、ジフルフェニカン、エトベンザニド、フェナスラム(fenasulam)、フルフェナセト、フルフェニカン、メフェナセット、メフルイジド、メタミホプ(metamifop)、モナリド、ナプロアニリド、ペンタノクロル、ピコリナフェンまたはプロパニル;特にアリールアラニン系除草剤、例えばベンゾイルプロプ、フラムプロプまたはフラムプロプ-M;クロロアセトアニリド系除草剤、例えばアセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ブテナクロール(butenachlor)、デラクロール(delachlor)、ジエタチル、ジメタクロール、メタザクロール、メトラクロール、S-メトラクロール、プレチラクロール、プロパクロール、プロピソクロール、プリナクロール、テルブクロール(terbuchlor)、テニルクロールまたはキシラクロール(xylachlor);およびスルホンアニリド系除草剤、例えばベンゾフルオール(benzofluor)、クロランスラム、ジクロスラム、フロラスラム、フルメツラム、メトスラム、ペルフルイドン、ピリミスルファンまたはプロフルアゾール;およびスルホンアミド系除草剤、例えばアシュラム、カルバスラム(carbasulam)、フェナスラム(fenasulam)、オリザリンまたはペノキスラム;抗生物質除草剤、例えばビラナホス;芳香族酸系除草剤;特にベンゾエート系除草剤、例えばクロランベン、ジカンバ、2,3,6-TBAまたはトリカンバ(tricamba);特にピリミジニルオキシベンゾエート系
除草剤、例えばビスピリバックまたはピリミノバック;およびピリミジニルチオベンゾエート除草剤、例えばピリチオバック;フタレート系除草剤、例えばクロルタール;ピコリネート系除草剤、例えばアミノピラリド、クロピラリドまたはピクロラム;およびキノリンカルボキシレート系除草剤、例えばキンクロラックまたはキンメラック;ヒ素系除草剤、例えばカコジルアト(cacodylat)、CMA、DSMA、ヘキサフルレート、MAA、MAMA、MSMA、亜ヒ酸カリウムまたは亜ヒ酸ナトリウム;ベンゾイルシクロヘキサンジオン系除草剤、例えばメソトリオンまたはスルコトリオン;ベンゾフラニルアルキルスルホネート系除草剤、例えばベンフレセートまたはエトフメセート;カルバメート系除草剤、例えばアシュラム、カルボキサゾール、クロルプロカルブ、ジクロルメート(dichlormate)、フェナスラム(fenasulam)、カルブチラートまたはテルブカルブ;カルバニレート系除草剤、例えばバルバン、BCPC、カルバスラム(carbasulam)、カルベタミド、CEPC、クロルブファム、クロルプロファム、CPPC、デスメジファム、フェニソファム(phenisopham)、フェンメディファム、フェンメディファム-エチル、プロファムまたはスウェプ;シクロヘキセンオキシム系除草剤、例えばアロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、クロプロキシジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジムまたはトラルコキシジム;シクロプロピルイソオキサゾール系除草剤、例えばイソキサクロルトールまたはイソキサフルトール;ジカルボキシミド系除草剤、例えばベンズフェンジゾン、シニドンエチル、フルメジン、フルミクロラック、フルミオキサジンまたはフルミプロピン(flumipropyn);ジニトロアニリン系除草剤、例えばベンフルラリン、ブトラリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、フルクロラリン、イソプロパリン、メタルプロパリン(methalpropalin)、ニトラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、プロフルラリンまたはトリフルラリン;ジニトロフェノール系除草剤、例えばジノフェネート(dinofenate)、ジノプロプ(dinoprop)、ジノサム、ジノセブ、ジノテルブ、DNOC、エチノフェン(etinofen)またはメジノテルブ;ジフェニルエーテル系除草剤、例えばエトキシフェン;特にニトロフェニルエーテル系除草剤、例えばアシフルオルフェン、アクロニフェン、ビフェノックス、クロメトキシフェン、クロルニトロフェン、エトニプロミド(etnipromid)、フルオロドイフェン、フルオログリコフェン、フルオロニトロフェン(fluoronitrofen)、ホメサフェン、フリルオキシフェン(furyloxyfen)、ハロサフェン(halosafen)、ラクトフェン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェン(nitrofluorfen)またはオキシフルオルフェン;ジチオカルバメート系除草剤、例えばダゾメットまたはメタム;ハロゲン化脂肪族系除草剤、例えばアロラック(alorac)、クロロポン(chloropon)、ダラポン、フルプロパネート、ヘキサクロロアセトン、クロロ酢酸、SMAまたはTCA;イミダゾリノン系除草剤、例えばイマザメタベンゾ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキンまたはイマゼタピル;無機除草剤、例えばスルファミン酸アンモニウム、塩素酸カルシウム、硫酸銅、硫酸鉄、アジ化カリウム、シアン化カリウム、アジ化ナトリウム、塩素酸ナトリウムまたは硫酸;ニトリル系除草剤、例えばブロモボニル(bromobonil)、ブロモキシニル、クロロキシニル、ジクロベニル、ヨードボニル(iodobonil)、イオキシニルまたはピラクロニル;有機リン系除草剤、例えばアミプロホス-メチル、アニロホス、ベンスリド、ビラナホス、ブタミホス、2,4-DEP、DMPA、EBEP、ホサミン、グルホシネート、グリフォサートまたはピペロホス;フェノキシ系除草剤、例えば、ブロモフェノキシム、クロメプロプ、2,4-DEB、2,4-DEP、ジフェノペンテン(difenopenten)、ジスル(disul)、エルボン、エトニプロミド(etnipromid)、フェンテラコール(fenteracol)またはトリホプシム(trifopsime);特にフェノキシ酢酸系除草剤、例えば4-CPA、2,4-D、3,4-DA、MCPAまたはMCPA-チオエチル;フェノキシ酪酸系除草剤、例えば4-CPB、2,4-DB、3,4-DB、MCPBまたは2,4,5-TB;またフェノキシプロピオン酸系除草剤、例えばクロプロップ、4-CPP、ジクロルプロプ、ジクロルプロプ-P、3,4-DP、フェノプロップ、メコプロップまたはメコプロップ-P;特にアリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤、例えばクロラジホップ、クロジナホップ、クロホップ(clofop)、シハロホップ、ジクロホップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-P、フェンチアプロップ(fenthiaprop)、フルアジホップ、フルアジホップ-P、ハロキシホップ、ハロキシホップ-P、イソキサピリホップ、メタミホップ(metamifop)、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップ-Pまたはトリホップ;フェニレンジアミン系除草剤、例えばジニトラミンまたはプロジアミン;フェニルピラゾリルケトン系除草剤、例えばベンゾフェナップ、ピラゾリネート、ピラゾキシフェンまたはトプラメゾン;ピラゾリルフェニル系除草剤、例えばフルアゾレートまたはピラフルフェン;ピリダジン系除草剤、例えばクレダジン、ピリダホール(pyridafol)またはピリデート;ピリダジノン系除草剤、例えばブロンピラゾン(brompyrazon)、クロリダゾン、ジイミダゾン(dimidazon)、フルフェンピル、メトフルラゾン(metflurazon)、ノルフルラゾン、オキサピラゾンまたはピダノン(pydanon);ピリジン系除草剤、例えばアミノピラリド、クリオジネート(cliodinate)、クロピラリド、ジチオピル、フルロキシピル、ハロキシジン(haloxydine)、ピクロラム、ピコリナフェン、ピリクロール(pyriclor)、チアゾピルまたはトリクロピル;ピリミジンジアミン系除草剤、例えばイプリミダム(iprymidam)またはチオクロリム(tioclorim);第4級アンモニウム系除草剤、例えばシペルコート、ジエタムコート(diethamquat)、ジフェンゾコート、ジコート、モルファムコートまたはパラコート;チオカルバメート系除草剤、例えばブチレート、シクロエート、ジアレート(di-allate)、EPTC、エスプロカルブ、エチオレート、イソポリネート(isopolinate)、メチオベンカルブ、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロスルホカルブ、ピリブチカルブ、スルファレート、チオベンカルブ、チオカルバジル、トリアレート(tri-allate)またはベルノレート;チオ炭酸塩系除草剤、例え
ばジメキサノ(dimexano)、EXDまたはプロキサン;チオ尿素系除草剤、例えばメチウロン(methiuron);トリアジン系除草剤、例えばジプロペトリン、トリアジフラムまたはトリヒドロキシトリアジン;特にクロロトリアジン系除草剤、例えばアトラジン、クロラジン、シアナジン、シプラジン、エグリナジン、イパジン(ipazine)、メソプラジン、プロシアジン、プログリナジン(proglinazine)、プロパジン、セブチルアジン、シマジン、テルブチルアジン(terbuthylazine)またはトリエタジン;メトキシトリアジン系除草剤、例えばアトラトン、メトメトン(methometon)、プロメトン、セクブメトン、シメトンまたはテルブメトン;およびメチルチオトリアジン系除草剤、例えばアメトリン、アジプロトリン、シアナトリン(cyanatryn)、デスメトリン、ジメタメトリン、メトプロトリン、プロメトリン、シメトリンまたはテルブトリン;トリアジノン系除草剤、例えばアメトリジオン(ametridione)、アミブジン(amibuzin)、ヘキサジノン、イソメチオジン、メタミトロンまたはメトリブジン;トリアゾール系除草剤、例えばアミトロール、カフェンストロール、エプロナズまたはフルポキサム;トリアゾロン系除草剤、例えばアミカルバゾン、カルフェントラゾン、フルカルバゾン、プロポキシカルバゾンまたはスルフェントラゾン;トリアゾロピリミジン系除草剤、例えばクロランスラム、ジクロスラム、フロラスラム、フルメツラム、メトスラムまたはペノキスラム;ウラシル系除草剤、例えばブタフェナシル、ブロマシル、フルプロパシル、イソシル、レナシルまたはターバシル;尿素系除草剤、例えばベンズチアズロン、クミルロン、シクルロン、ジクロラル尿素、ジフルフェンゾピル、イソノルロン(isonoruron)、イソウロン、メタベンズチアズロン、モニソウロン(monisouron)またはノルロン(noruron);特にフェニル尿素系除草剤、例えばアニスロン(anisuron)、ブツロン、クロルブロムロン、クロレツロン(chloreturon)、クロロトルロン、クロロクスロン、ダイムロン、ジフェノキスロン、ジメフロン、ジウロン、フェヌロン、フルオメツロン、フルオチウロン、イソプロツロン、リニュロン剤、メチウロン、メチルジムロン、メトベンズロン、メトブロムロン、メトキスロン、モノリヌロン、モヌロン、ネブロン、パラフルロン(parafluron)、フェノベンズロン(phenobenzuron)、シデュロン、テトラフルロン(tetrafluron)またはチジアズロン;スルホニル尿素誘導体除草剤;特にピリミジニルスルホニル尿素系除草剤、例えばアミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、クロリムロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、イマゾスルフロン、メソスルフロン、ニコスルフロン、オルトスルファムロン(orthosulfamuron)、オキサスルフロン、プリミスルフロン、ピラゾスルフロン、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホスルフロンまたはトリフロキシスルフロン;およびトリアジニルスルホニル尿素系除草剤、例えばクロルスルフロン、シノスルフロン、エタメツルフロン、ヨードスルフロン、メトスルフロン、プロスルフロン、チフェンスルフロン、トリアスルフロン、トリベヌロンメチル、トリフルスルフロンまたはトリトスルフロン;およびチアジアゾリル尿素系除草剤、例えばブチウロン、エチジムロン、テブチウロン、チアザフルロンまたはチジアズロン;および他の除草剤、例えばアクロレイン、アリルアルコール、アザフェニジン、ベナゾリン、ベンタゾン、ベンゾビシクロン、ブチダゾール、カルシウムシアナミド、カンベンジクロル(cambendichlor)、クロルフェナック、クロルフェンプロップ、クロルフルラゾール、クロルフルレノール、シンメチリン、クロマゾン、CPMF、クレゾール、オルト-ジクロロベンゼン、ジメピペレート、エンドタール、フルオロミジン、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン、フルチアセト、インダノファン、メタゾール、メチルイソチオシアネート、ニピラクロフェン(nipyraclofen)、OCH、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサジクロメホン、ペントキサゾン、ピノキサデン、プロスルファリン、ピリベンゾオキシム(pyribenzoxim)、ピリフタリド、キノクラミン、ロデタニル(rhodethanil)、スルグリカピン(sulglycapin)、チジアジミン、トリジファン、トリメツロン(trimeturon)、トリプロピンダン(tripropindan)またはトリタック(tritac)。
本発明の特定の実施形態によれば、除草剤(e2)は、以下のものを含む:
1. 1,3,4-チアジアゾール系、例えばブチダゾールおよびシプラゾール(cyprazole);
2. アミド系、例えばアリドクロル、ベンゾイルプロプエチル、ブロモブチド、クロルチアミド、ジメピペレート、ジメテナミド、ジフェナミド、エトベンザニド、フラムプロプ、フラムプロプメチル、ホサミン、イソキサベン、メタザクロール、モナリド、ナプタラム、プロナミド、プロパニル、プロピズアミドまたはキノナミド;
3. アミノトリアゾール系、例えばアミトロール、
4. アニリド系、例えばアニロホス、メフェナセットまたはペンタノクロル;
5. アリールオキシカルボン酸系、例えば2,4-D、2,4-DB、クロメプロプ、ジクロルプロプ、ジクロルプロプ-P、フェノプロップ、フルロキシピル、MCPA、MCPB、メコプロップ、メコプロップ-P、ナプロパミド、ナプロアニリドまたはトリクロピル;
6. 安息香酸系、例えばクロランベンまたはジカンバ;
7. ベンゾチアジアジノン系、例えばベンタゾン;
8. 漂白剤、例えばクロマゾン、ジフルフェニカン、フルオロクロリドン、フルポキサム、フルリドン、カルブチラート、ピラゾレート、スルコトリオンまたはメソトリオン;
9. カルバメート系、例えばアシュラム、カルベタミド、クロルブファム、クロルプロファム、デスメジファム、フェンメディファムまたはベルノレート;
10. キノレート系、例えばキンクロラックまたはキンメラック;
11. ジクロロプロピオン酸系、例えばダラポン;
12. ジヒドロベンゾフラン系、例えばエトフメセート;
13. ジヒドロフラン-3-オン系、例えばフルルタモン;
14. ジニトロアニリン系、例えばベネフィン、ブトラリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、フルクロラリン、イソプロパリン、ニトラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、プロフルラリンまたはトリフルラリン;
15. ジニトロフェノール系、例えばブロモフェノキシム、ジノセブ、ジノセブアセテート、ジノテルブ、DNOCまたはミノテルブ(minoterb)-アセテート;
16. ジフェニルエーテル系、例えばアシフルオルフェン、アシフルオルフェンナトリウム、アクロニフェン、ビフェノックス、クロルニトロフェン、ジフェノキスロン、エトキシフェン、フルオロドイフェン、フルオログリコフェン-エチル、ホメサフェン、フリルオキシフェン、ラクトフェン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェンまたはオキシフルオルフェン;
17. 尿素系、例えばベンズチアズロン、DCU、ジフルフェンゾピルまたはメタベンズチアズロン;
18. イミダゾリノン系、例えばイマザメタピル、イマザピル、イマザキン、イマゼタベンゾ-メチル、イマゼタピル、イマザピックまたはイマザモックス;
19. オキサジアゾール系、例えばメタゾール、オキサジアルギル、オキサジアゾン;
20. オキシラン系、例えばトリジファン;
21. フェノール系、例えばブロモキシニルまたはイオキシニル;
22. フェノキシフェノキシプロピオン酸エステル系、例えばクロジナホップ、シハロホップ-ブチル、ジクロホップ-メチル、フェノキサプロップ-エチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フェンチアプロップ-エチル、フルアジホップ-ブチル、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップ-エトキシエチル、ハロキシホップ-メチル、ハロキシホップ-P-メチル、イソキサピリホップ、プロパキザホップ、キザロホップ-エチル、キザロホップ-P-エチルまたはキザロホップ-テフリル;
23. フェニル酢酸系、例えばクロルフェナック;
24. フェニル尿素系、例えばブツロン、クロロトルロン、クロルブロムロン、クロロクスロン、ジメフロン、ジウロン、フェヌロン、イソプロツロン、リニュロン、モノリヌロン、モヌロン、メトベンズロン、メトブロムロン、メトキスロンまたはネブロン;
25. フェニルプルピオン酸系、例えばクロルフェンプロプ-メチル;
26. Ppi-活性化合物、例えばベンゾフェナップ、フルミクロラック、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルミプロピン(flumipropyn)、フルプロパシル、ピラゾキシフェン、スルフェントラゾンまたはチジアジミン;
27. ピラゾール系、例えばニピラクロフェン(nipyraclofen);
28. ピリダジン系、例えばクロリダゾン、マレインヒドラジド、ノルフルラゾンまたはピリデート;
29. ピリジンカルボキシレート系、例えばクロピラリド、ジチオピル、ピクロラムまたはチアゾピル;
30. ピリミジルエーテル系、例えばピリチオバック、ピリチオバック-ナトリウム、KIH 2023またはKIH 6127;
31. スルホンアミド系、例えばフルメツラムまたはメトスラム;
32. スルホニル尿素、例えばアミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン-メチル、クロリムロン-エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、エタメツルフロン-メチル、フラザスルフロン、フルピルスルフロン-メチル、ホラムスルフロン、ハロスルフロン-メチル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、メトスルフロン-メチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、リムスルフロン、スルホメツロン-メチル、スルホスルフロン、チフェンスルフロン-メチル、トリアスルフロン、トリベヌロンメチル-メチル、トリフルスルフロン-メチルまたはトリトスルフロン;
33. チアジアゾリル尿素系、例えばエチジムロン、テブチウロンまたはチアザフルロン;
34. トリアジン、例えばアメトリン、アトラジン、アトラトン、シアナジン、シプラジン、デスメトリン、ジプロペトリン、イソメチオジン、プロパジン、プロメトリン、プロメトン、セブチルアジン、セクブメトン、シマジン、テルブトリン、テルブメトン、テルブチルアジン(terbuthylazine)またはトリエタジン;
35. トリアゾールカルボキサミド系、例えばトリアゾフェナミド;
36. ウラシル系、例えばブロマシル、ブタフェナシル、レナシルまたはターバシル;
37. さらにアザフェニジン、アジプロトリン、ブロムロン、ベナゾリン、ベンフレセート、ベンスリド、ベンゾフルオール(benzofluor)、ベンタゾン、ブロモフェノキシム、ブタミホス、カフェンストロール、クロルタール-ジメチル、シンメチリン、シニドンエチル、デフェヌロン(defenuron)、ジクロベニル、エンドタール、フルオルベントラニル(fluorbentranil)、フルチアセトメチル、インキシニル(inxynil)、イソキサフルトール、メフルイジド、メタゾール、メトリブジン、メトラミトロン、ペルフルイドン、ピペロホスまたはトプラメゾン;
38. シクロヘキセノンタイプの植物保護剤、例えばアロキシジム、クレトジム、クロプロキシジム、シクロキシジム、セトキシジムおよびトラルコキシジム。
シクロヘキサノンタイプの特に好ましい植物保護剤には、テプラロキシジム(AGROW, No. 243, 11.3.95, p. 21、カロキシジムを参照)および2-(1-[2-{4-クロロフェノキシ}プロピルオキシイミノ]ブチル)-3-ヒドロキシ-5-(2H-テトラヒドロチオピラン-3-イル)-2-シクロヘキセン-1-オン)を含み、特に好ましいスルホニル尿素タイプの除草剤として活性のある化合物は、N-(((4-メトキシ-6-[トリフルオロメチル]-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ)-カルボニル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミドである。
殺虫剤(e3)は、例えば以下のものを含む:抗生物質殺虫剤、例えばアロサミジンまたはスリンギエンシン(thuringiensin);特に大環状ラクトン系殺虫剤、例えばスピノサド;特にアベルメクチン系殺虫剤、例えばアバメクチン、ドラメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、イベルメクチンまたはセラメクチン;およびミルベマイシン系殺虫剤、例えばレピメクチン、ミルベメクチン、ミルベミシノキシム(milbemycinoxime)またはモキシデクチン;ヒ素系殺虫剤、例えばヒ酸カルシウム、アセト亜ヒ酸銅、ヒ酸銅、ヒ酸鉛、亜ヒ酸カリウムまたは亜ヒ酸ナトリウム;植物性殺虫剤、例えばアナバシン、アザジラクチン、d-リモネン、ニコチン、ピレトリン、シネリンE、シネリンI、シネリンII、ジャスモリンI、ジャスモリンII、ピレトリンI、ピレトリンII、ニガキ、ロテノン、リアニアまたはサバジラ;カルバメート系殺虫剤、例えばベンジオカルブまたはカルバリル;特にベンゾフラニルメチルカルバメート系殺虫剤、例えばベンフラカルブ、カルボフラン、カルボスルファン、デカルボフラン(decarbofuran)またはフラチオカルブ;ジメチルカルバメート系殺虫剤、例えばディメタン、ジメチラン、ヒキンカルブ(hyquincarb)またはピリミカルブ;オキシムカーバエート系殺虫剤、例えばアラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、メソミル、ニトリラカルブ(nitrilacarb)、オキサミル、タジムカルブ(tazimcarb)、チオカルボキシム、チオジカルブまたはチオファノックス;およびフェニルメチルカルバメート系殺虫剤、例えばアリキシカルブ、アミノカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、カルバノレート(carbanolate)、クロエトカルブ、ジクレシル、ジオキサカルブ、EMPC、エチオフェンカルブ、フェネタカルブ(fenethacarb)、フェノブカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メトルカルブ、メキサカルバート、プロマシル、プロメカルブ、プロポキスル、トリメタカルブ、XMCまたはキシリルカルブ;ジニトロフェノール系殺虫剤、例えばジネックス、ジノプロプ(dinoprop)、ジノサムまたはDNOC;昆虫成長調節剤;特にキチン合成阻害剤、例えばビストリフルロン、ブプロフェジン、クロルフルアズロン、シロマジン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、ペンフルロン、テフルベンズロンまたはトリフルムロン;幼若ホルモン模倣体、例えばエポフェノナン、フェノキシカルブ、ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、ピリプロキシフェンまたはトリプレン;幼若ホルモン、例えば幼若ホルモンI、IIおよびIII;脱皮ホルモンアゴニスト、例えばクロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;脱皮ホルモン、例えばα-エクジソンまたはエクジステロン;脱皮阻害剤、例えばジオフェノラン;プレコセン、例えばプレコセンI、IIおよびIII;および未分類の殺虫剤、例えばジシクラニル;ネレイストキシン類似体、例えばベンスルタップ、カルタップ、チオシクラムまたはチオスルタップ;ニコチノイド系殺虫剤、例えばフロニカミド;特にニトログアニジン系殺虫剤、例えばクロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリドまたはチアメトキサム;ニトロメチレン系殺虫剤、例えばニテンピラムまたはニチアジン;およびピリジルメチルアミン系殺虫剤、例えばアセタミプリド、イミダクロプリド、ニテンピラムまたはチアクロプリド;有機塩素系殺虫剤、例えばイソベンザン、イソドリン、ケレバンまたはマイレックス;有機リン系殺虫剤、特に有機リン酸系殺虫剤、例えばブロンフェンビンホス(bromfenvinfos)、クロルフェンビンホス、クロトキシホス、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメチルビンホス、ホスピレート、ヘプテノホス、メトクロトホス(methocrotophos)、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、ナフタロホス、ホスファミドン、プロパホス、TEPPまたはテトラクロルビンフォス;有機チオリン酸系殺虫剤、例えばジオキサベンゾホス、ホスメチラン(fosmethilan)またはフェントエート;特に脂肪族有機チオリン酸系殺虫剤、例えばアセチオン、アミトン、カズサホス、クロレトキシホス、クロルメホス、デメフィオン、デメフィオン-O、デメフィオン-S、デメトン、デメトン-O、デメトン-S、デメトンメチル、デメトン-O-メチル、デメトン-S-メチル、デメトン-S-メチルスルホン、ジスルホトン、エチオン、エトプロホス、IPSP、イソチオエート、マラチオン、メタクリホス、オキシデメトンメチル、オキシデプロホス、オキシジスルホトン、ホレート、スルホテップ、テルブホスまたはチオメトン;特に脂肪族アミド有機チオリン酸系殺虫剤、例えばアミジチオン、シアントエート(cyanthoate)、ジメトエート、エトエートメチル、フォルモチオン、メカルバム、オメトエート、プロトアート、ソファミド(sophamide)またはバミドチオン;およびオキシム有機チオリン酸系殺虫剤、例えばクロルホキシム(chlorphoxim)、ホキシムまたはホキシムメチル;複素環有機チオリン酸系殺虫剤、例えばアザメチホス、クマホス、コウミトエート(coumithoate)、ジオキサチオン、エンドチオン、メナゾン、モルホチオン、ホサロン、ピラクロホス、ピリダフェンチオンまたはキノチオン(quinothion);とりわけベンゾチオピラン有機チオリン酸系殺虫剤、例えばジチクロホス(dithicrofos)またはチクロホス(thicrofos);ベンゾトリアジン有機チオリン酸系殺虫剤、例えばアジンホス-エチルまたはアジンホス-メチル;イソインドール有機チオリン酸系殺虫剤、例えばジアリホスまたはホスメット;イソオキサゾール有機チオリン酸系殺虫剤、例えばイソキサチオンまたはゾラプロホス;ピラゾロピリミジン有機チオリン酸系殺虫剤、例えばクロルプラゾホス(chlorprazophos)またはピラゾホス;ピリジン有機チオリン酸系殺虫剤、例えばクロルピリホスまたはクロルピリホスメチル;ピリミジン有機チオリン酸系殺虫剤、例えばブタチオホス、ダイアジノン、エトリンホス(etrimfos)、リリンホス(lirimfos)、ピリミホス-エチル、ピリミホス-メチル、プリミドホス(primidophos)、ピリミテート(pyrimitate)またはテブピリンホス(tebupirimfos);キノキサリン有機チオリン酸系殺虫剤、例えばキナルホスまたはキナルホス-メチル;チアジアゾール有機チオリン酸系殺虫剤、例えばアチダチオン(athidathion)、リチダチオン(lythidathion)、メチダチオンまたはプロチダチオン(prothidathion);およびトリアゾール有機チオリン酸系殺虫剤、例えばイサゾホスまたはトリアゾフォス;およびフェニル有機チオリン酸系殺虫剤、例えばアゾトエート
(azothoate)、ブロモフォス、ブロモフォスエチル、カルボフェノチオン、クロルチオホス、シアノホス、シチオエート(cythioate)、ジカプトン、ジクロフェンチオン、エタホス(etaphos)、ファムフール、フェンクロルホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フェンチオンエチル、ヘテロホス(heterophos)、ヨードフェンフォス、ムスルフェンホス、パラチオン、パラチオンメチル、フェンカプトン、ホスニクロール(phosnichlor)、プロフェノホス、プロチオホス、スルプロホス、テメホス、トリクロルメタホス-3またはトリフェノホス(trifenofos);ホスホネート系殺虫剤、例えばブトネートまたはトリクロルホン;ホスホノチオエート系殺虫剤、例えばメカルフォン;特にフェニルエチルホスホノチオエート系殺虫剤、例えばホノホスまたはトリクロロナート;およびフェニルフェニルホスホノチオエート系殺虫剤、例えばシアノフェンホス、EPNまたはレプトホス;ホスホルアミデート系殺虫剤、例えばクルホメート、フェナミホス、ホスチエタン、メフォスフォラン、ホスホランまたはピリメタホス(pirimetaphos);ホスホルアミドチオエート系殺虫剤、例えばアセフェート、イソカルボホス、イソフェンホス、メタアミドフォスおよびプロペタンホス;およびホスホルジアミド系殺虫剤、例えばジメホックス、マジドックス、ミパホックスまたはシュラーダン;オキサジアジン系殺虫剤、例えばインドキサカルブ;フタルイミド系殺虫剤、例えばジアリホス、ホスメットまたはテトラメトリン;ピラゾール系殺虫剤、例えばアセトプロール、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、テブフェンピラド、トルフェンピラドまたはバニリプロール;ピレスロイド系殺虫剤;特にピレスロイドエステル系殺虫剤、例えばアクリナトリン、アレスリン、バイオアレトリン、バルトリン(barthrin)、ビフェントリン、ビオエタノメトリン(bioethanomethrin)、シクレトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、β-シフルトリン、シハロトリン、γ-シハロトリン、λ-シハロトリン、シペルメトリン、α-シペルメトリン、β-シペルメトリン、θ-シペルメトリン、ζ-シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、ジメフルトリン、ジメトリン、エンペントリン、フェンフルトリン、フェンピリトリン、フェンプロパトリン、フェンバレレート、エスフェンバレレート、フルシトリネート、フルバリナート、タウ-フルバリナート、フレトリン、イミプロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン、バイオペルメトリン、トランスペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、プロフルトリン、ピレスメトリン(pyresmethrin)、レスメトリン、ビオレスメトリン、シスメトリン、テフルトリン、テラレトリン、テトラメトリン、トラロメトリンまたはトランスフルトリン;およびピレスロイドエーテル系殺虫剤、例えばエトフェンプロックス、フルフェンプロックス、ハルフェンプロックス、プロトリフェンブート(protrifenbute)またはシラフルオフェン;ピリミジンアミン系殺虫剤、例えばフルフェネリムまたはピリミジフェン;ピロール系殺虫剤、例えばクロルフェナピル;テトロン酸系殺虫剤、例えばスピロメシフェン;チオ尿素系殺虫剤、例えばジアフェンチウロン;尿素系殺虫剤、例えばフルコフロンまたはスルコフロン;あるいは未分類の殺虫剤、例えばクロサンテル、クロタミトン、EXD、フェナザフロル、フェノキサクリム、フルベンジアミド、ヒドラメチルノン、イソプロチオラン、マロノベン、メタフルミゾン、メトキサジアゾン、ニフルリジド(nifluridide)、ピリダベン、ピリダリル、ラホキサニド、トリアラテン(triarathene)またはトリアザメート。
本発明の特定の実施形態によれば、殺虫剤(e3)は、以下のものを含む:
1. 有機リン酸系、例えばアジンホス-メチル、アジンホス-エチル、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、クロルフェンビンホス、ダイアジノン、ジメチルビンホス、ジオキサベンゾホス、ジスルホトン、エチオン、EPN、フェニトロチオン、フェンチオン、ヘプテノホス、イソキサチオン、マラチオン、メチダチオン、メチルパラチオン、パラオクソン、パラチオン、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホレート、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロチオホス、ピリミホスエチル、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、スルプロホス、トリアゾフォス、トリクロルホン、テトラクロルビンフォスまたはバミドチオン;
2. カルバメート系、例えばアラニカルブ、ベンフラカルブ、ベンジオカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、インドキサカルブ、メチオカルブ、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブまたはトリアザメート;
3. ピレスロイド系、例えばビフェントリン、シフルトリン、シクロプロトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ペルメトリン、シラフルオフェン、タウ-フルバリナート、テフルトリン、トラロメトリンまたはアルファ-シペルメトリン;
4. 節足動物成長調節剤:
A)キチン合成阻害剤、例えばベンゾイル尿素、例えばクロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾックス、エトキサゾールまたはクロフェンテジン;
B)エクジソンアンタゴニスト、例えばハロフェノジド、メトキシフェノジドまたはテブフェノジド;
C)幼若ホルモン模倣体、例えばピリプロキシフェンまたはメトプレン;
D)脂質生合成阻害剤、例えばスピロジクロフェン;
5. ネオニコチノイド系、例えばフロニカミド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニチアジン、アセタミプリドまたはチアクロプリド;
6. 上述の分類のいずれにもわり当てることができない、さらなる殺虫剤、例えばアバメクチン、アセキノシル、アセタミプリド、アザジラクチン、ベンスルタップ、ビフェナゼート、カルタップ、クロルフェナピル、ジアフェンチウロン、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エチプロール、フェナザキン、フィプロニル、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、イソプロカルブ、メトルカルブ、ピリダベン、ピメトロジン、スピノサド、テブフェンピラド、チアメトキサム、XMCおよびキシリルカルブ、ならびに、
7. N-フェニルセミカルバゾン、例えばEP-A 462 456に開示のもの、特に一般式(IV):
Figure 0004832524
[式中、R12およびR14は、互いに独立して、水素、ハロゲン、CN、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-4-ハロアルキルまたはC1-4-ハロアルコキシであり、R13は、C1-4-アルコキシ、C1-4-ハロアルキルまたはC1-4-ハロアルコキシであり得る]
で表される化合物であり、例えば、R14が3-CF3であり、R12が4-CNであり、R13が4-OCF3である、式(IV)による化合物である。
さらに、とりわけ本明細書に記載の活性剤の塩、特に農業上で有用な塩も使用できる。
本発明の特定の実施形態では、植物保護活性剤は殺菌剤である。
これに関して、殺菌剤は、ストロビルリン系およびトリアゾール系(特にアゾキシストロビン、ピラクロストロビン、ジモキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、ピコキシストロビンおよびオリサストロビンより選択されるストロビルリン、またはエポキシコナゾール、メトコナゾール、テブコナゾール、フルシラゾール、フルキンコナゾール、トリチコナゾール、プロピコナゾール、ペンコナゾール、シプロコナゾールおよびプロチオコナゾールより選択されるトリアゾール)からなる群より選択される活性剤であるのが特に好ましい。
本発明によれば、エポキシコナゾールの使用が特に好ましい。
本明細書で選択される、植物保護活性剤(例えばエポキシコナゾール)の呼称には、これらの化合物の異性体が含まれる。特に、構造式の立体異性体(例えばエナンチオマーまたはジアステレオマー)を挙げることができる。さらに構造式の化合物は、実質的に純粋な異性体に加えて、それらの異性体混合物(例えば立体異性混合物)も包含する。
一般に好ましいのは、光学対掌体に関し、生物学的に活性がより高い立体異性体を高い割合で含む活性剤り、異性体的に純粋な活性のある製剤が特に好ましい。
組成物の総重量における活性剤成分(e)の割合は、一般に1重量%より多く、好ましくは2重量%より多く、特に2.5重量%より多くなる。一方、組成物の総重量における成分(e)の割合は、組成物の総重量に対して、一般に50重量%未満、好ましくは40重量%未満、特に35重量%未満となる。
本発明の特定の実施形態では、組成物は実質的に無水であり、特に水分は総重量の5%未満、とりわけ2%未満である。
本発明の特定の実施形態では、組成物は低吸湿性であり、65%の大気湿度でのその水分が20重量%未満、好ましくは15重量%、特に好ましくは10重量%未満であるのが好ましい。
本発明の特定の実施形態では、組成物は粒子固体、特に顆粒または粉末である。
これに関して、顆粒が粗粒状であるのが特に好ましい。
さらにこれに関して、顆粒は、水分散性顆粒(WG)および水溶性顆粒(SG)より選択されるのが特に好ましく、これに関し、特に流動床顆粒(FBG)であってもよい。
さらに、粉末は、散粉用粉末(DF)、特に注入または浸透可能な粉末であるのが特に好ましく、さらに特に好ましくは、CIPAC MT 59試験法(「乾式篩法」)で測定した場合、1〜200μm、好ましくは2〜150μm、特に5〜100μmの範囲の粒径を持つ粉末である。
本発明の特定の実施形態では、組成物は、CIPAC MT 171試験法(「顆粒剤の粉塵度(dustiness)」)で測定した場合、実質的に粉塵(dust)を含んでいない。
本発明の特定の実施形態では、組成物は保管時に実質的に安定しており、特に、組成物は保管時に凝集せず、特に、組成物はCIPAC MT 172試験法(「水分の流動性(flowability of water)」)で測定した場合に、-10℃〜40℃の範囲の温度で、少なくとも8週間の保管、好ましくは少なくとも12週間の保管で凝集しない。
本発明の特定の実施形態では、組成物は、CIPAC MT 174試験法(「水分散性顆粒の分散性(dispersibility of water dispersible granules)」)で測定した場合、水中で分散性である。
本発明のさらなる内容は、本発明による植物保護固体組成物の製造法である。
これに関して、図1に考えられる製造工程の図式表示を示す。
本発明による植物保護組成物の実際の製造においては、一般に、市販品を使用し、その場合それはさらに溶媒(例えば水)、および他の添加物を含んでいてもよいが、好ましくは高濃度品を用いる。特に、使用する製品中には、比較的少量の無機物質(とりわけ無機塩類)が含まれていてもよい。すなわち、比較的高分子量のスルホネートは、製造の結果、無機塩類(特に無機アルカリ金属塩、例えば硫酸ナトリウム)を20重量%以下で含んでいてもよい。特に本発明によるポリアルコキシレートおよび比較的高分子量のスルホネートに関する重量パーセントおよび重量比などのすべての量は、本発明によれば、名称で挙げた構成成分に基づいており、かかる市販品の使用時に、列挙した成分の製品中の実際の含量にしたがって変換される。
植物保護固体組成物は、本発明によれば、少なくとも成分の一部を含む、液体含有混合物から液体を除去し、少なくとも部分的に液体が除去された固体を得ることにより製造することができる。通常の成分は、適宜、液体を除去する前に導入し、かつ/または液体を除去した後に加えることができる。これに関して、当初投入は固体として行われるのが好ましい。続いて混合が液体含有混合物として行われるが、その後で再度液体を除去し、少なくとも部分的に液体が除去された固体を得ることができる。この液体は、好ましくは、1種または複数の成分に対する溶媒、特に水である。多段操作の間に、異なる液体を用いることもできる。
好ましい実施形態では、液体含有混合物は、成分(a)および(b)の少なくとも一部を含む。一般に、かかる流体含有混合物は、成分(a)および(b)の総量を含むのが望ましい。さらなる好ましい実施形態によれば、液体含有混合物は、成分(e)の少なくとも一部を含む。一般に、かかる液体含有混合物は成分(e)の総量を含むのが望ましい。
本発明による植物保護固体組成物の製造は、基本的に以下のようにすすめることができる:(i)成分(a)、(b)および(e)を含む液体含有混合物から液体を除去する;(ii)成分(a)および(b)を含む固体(例えば、事前に少なくとも部分的に液体が除去されている成分(a)および(b)を含む固体)を導入し、成分(e)を含む液体含有混合物を加え、液体を除去する;あるいは、(iii)成分(e)を含む固体(例えば、事前に少なくとも部分的に液体が除去されている成分(e)を含む固体)を導入し、成分(a)および(b)を含む液体含有混合物を加え、液体を除去する。
成分(a)および(b)を含む固体は、例えば、成分(a)および(b)の少なくとも一部を含む液体含有混合物から液体を除去し、少なくとも部分的に液体が除去された固体を得ることによって得ることができる。
成分(e)を含む固体として好ましいのは、少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも10重量%、特に少なくとも15重量%の植物保護活性剤を含む粉末または顆粒である。かかる固体は、例えば、成分の(e)の少なくとも一部を含む液体含有混合物から液体を除去し、少なくとも部分的に液体が除去された固体を得ることにより得ることができる。さらに、これに関して、特に植物保護活性剤の一般的な固形製剤(例えばSG、WG、DF、FBG)を挙げることができる。
成分(e)の少なくとも一部の液体含有混合物として好ましいのは、植物保護活性剤を少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも10重量%、特に少なくとも15重量%含む原液である。これに関して、特に植物保護活性剤の一般的な液体製剤を挙げることができる。特に好ましいのは、液体原液、特に単相原液、多相原液、懸濁液原液(SC)またはサスポエマルション(SE)の剤形の原液の使用である。さらに、その添加は、特に好ましくは、噴霧により(特に流動床法で)、またはドラムコーティングにより実施する。
本発明によれば、組成物は、液体をできるだけ速く除去することにより、すなわち、特にできるだけ速く乾燥させることにより製造するのが好ましい。使用可能なこれらの方法は、基本的には当技術分野においては周知である。液体の除去は、これ以降、「乾燥」と記載する。これに関し、重要なことは、局部的な(分子〜超分子)サイズ規模の液体の除去が十分に素早く行われることであり、これが本発明による固体形成に好影響を与える。一方、方法全体としては、適宜使用される供給物質でこれが可能であり、実施上の配慮点によりこれが望ましいと思われるようならば、例えば、流動床法で比較的多数の非常に薄い層を連続して適用することにより、比較的ゆっくりと行なうことができる。その場合、それらの各層自体は、素早く乾燥される。
本発明によれば、液体は、本発明による固体が得られる程度まで、あるいはわずかに超過する程度まで、除去されなければならい。液体を極端により多量に除去することは基本的にできるが、必ずしも望ましいとは限らない。その理由は、経験によれば、残存する水分含量が極端に少量の場合、機械的安定性と多くの顆粒の溶解特性が損なわれる可能性があるからである(「破壊的乾燥(destructive drying)」。この理論に限定されるものではないが、これに関して、過度に乾燥した場合には、顆粒で不適当な転位が生じ、架橋反応が起こり得ると基本的に考えれらる。特定の方法の生成物に対する理想的な乾燥程度は、この系が複雑であるがゆえに、多くの要因(例えば、所望の特性および顆粒の使用目的、投入原料の組成、実際の実施における最も好ましい工程の変更など)に依存し、その大部分は経験的に決定される。
本発明の好ましい実施形態によれば、液体の除去は、対流乾燥によって行なわれる。これに関して、好ましいのは、乾燥させる原料を液体またはペースト状の状態で噴霧する方法である。これには特に噴霧乾燥が含まれる。この方法では、液体含有原料が噴霧され(供給原料)、液体がガス流中で除去され、液体が部分的または完全に除去された原料が粒子状の排出生成物として得られる。この噴霧法には流動床法も含まれる。この方法では、固体原料(好ましくは粒状原料)が導入され(「当初投入」)、液体含有原料が噴霧され(「供給原料」)、液体がガス流中で除去され、これにより、導入された粒状原料と噴霧された原料が互いに結合し、液体が部分的または完全に除去された原料が粒状の「排出生成物」として導入した粒状原料と組み合わされて得られる。
さらなる好適な乾燥方法は、凍結乾燥(方法C)である。この方法もまた当業者には周知である。
各方法の生成物(一般には排出生成物)は、本発明により直ちに使用されるか、あるいは、その一部について、各施用剤形の製造におけるさらなる工程段階で当初投入として用いることができる。
本発明の特定の実施形態では、乾燥は、噴霧乾燥によって、例えば「噴霧塔」の使用によって行う(方法A)。
方法Aの具体的な実施形態では、本発明による組成物、例えば水溶性顆粒(SG)は、(a)、(b)、および適宜(c)の好適な液体含有混合物(例えば水性原液)を噴霧乾燥することにより、成分(a)、(b)および適宜(c)から製造する(方法A1)。これに関して、生成物の排出は連続的に行うのが好ましい。
方法Aのさらなる具体的な実施形態では、本発明による組成物、例えば水溶性顆粒(SG)または散粉用顆粒(DF)は、(a)、(b)、および適宜(c)、ならびに(e)を含む液体含有混合物(例えば水性原液)を噴霧乾燥することによって、成分(a)、(b)、および適宜(c)、ならびに(e)から製造する(方法A2)。成分(e)は、原液の剤形、例えばSL、SCまたはSE原液で用いるのが好ましい。これに関し、生成物の排出は連続的に行なうのが好ましい。
成分(b2)を用いる場合、これを成分(a)、(b1)、および適宜(c)の混合物にスラリーまたは分散液として技術的に加え、その後噴霧乾燥することができる(「同時噴霧乾燥(co-spray-drying)」)。
成分(d)に該当する成分は、多くの場合、標準成分と一緒に、例えば市販品の形態で導入する。
本発明のさらなる特定の実施形態では、乾燥は流動床法(方法B)で行なう。
流動床法では、生成物の排出はバッチ的に行うのが好ましい(バッチ法)。この方法の適用においては、一般には好適な粒状原料(担体核)を導入する必要がある。それにより、次いで、実際の供給原料を本方法中に取り入れることができる。供給原料は、シングルまたはマルチの流動ノズルおよび/または底部ノズルから得ることができる。本方法の設定および制御に応じて、単層、少数層または多層がその核に加えられる。それぞれの個別の層は、本発明による固体の形成に有用であるためには十分速く乾燥されなければならないことに配慮されたい。これらの層の数および厚さの選択は、この系が複雑であることから、多くの要因(例えば、最も好ましい処理の可変部の実際の実施での、所望の特性および顆粒の使用目的、投入される原料の組成など)に依存し、大部分は経験的に決定される。
方法Bの特定の実施形態では、本発明による組成物、例えば水溶性顆粒(SG)は、成分(d)に基づく粒状原料(担体核)を導入し、成分(a)、(b)、および適宜(c)を含む液体含有混合物(例えば水性原液)を投入することにより製造する(方法B1)。
方法Bのさらなる特定の実施形態では、本発明による組成物、特にWG、SGまたはDFは、成分(a)、(b)、および適宜(c)を含む少なくとも1種の固体(一般に粒子状固体)を導入し、続いて、成分(e)、および適宜(c)の追加部分を含む1種または複数の液体含有混合物(好ましくは原液の形態、例えばSL、SC、SE原液)を投入することにより製造する(方法B2)。当初投入の導入に関しては、好適な粒子状物質は、例えば、方法A1、B1またはCの1つにより事前に製造することができる。
方法B2の特定の実施形態では、成分(d)に基づく担体核が導入され、その結果、その導入原料は少なくとも成分(a)、(b)、(d)、および適宜(c)を含む。
方法Bのさらなる具体的な実施形態では、本発明による組成物、特にWG、SGまたはDFは、成分(d)に基づく担体核を導入し、続いて、少なくとも成分(a)、(b)、(e)、および/または適宜(c)を含む1種または複数の液体含有混合物(例えば水性原液)を投入することにより製造する(方法B3)。
方法Bのさらなる特定の実施形態では、本発明による組成物、特にWG、SGまたはDFは、有効な植物保護活性を有する固体(すなわち、少なくとも成分(e)、および適宜(c)を含む固体、特に、例えば、方法B2の排出生成物として取得可能な顆粒)を導入し、少なくとも成分(a)および(b)、および適宜(c)の追加部分を含む1種または複数の液体含有混合物(例えば水性原液)を投入することにより製造する(方法B4)。
例えば図1に、方法Aと方法Bの好ましい実施形態の個別の方法順序間の想定されるつながりを示す。言うまでもなく、他の方法、例えば方法Cもまた、(例えば方法B2で)導入される粒子状物質の供給源として用いることができる。所望により、この一般図に示したものよりもさらに複雑な順序もまた利用することができる(例えば、A2により製造した担体および活性剤を含む粒子物質を、B2で、同様に担体および活性剤を含む、追加の層でコーティングする)。これは、例えば、相互に適合性が低い複数の活性剤の組み合わせ(例えば、異なる強酸性物質および強塩基性物質、または相互に反応する可能性のある物質同士)の製造で好適であり、かつ/または特定の特性(例えば、本発明による条件以上に極端な気候条件下での貯蔵安定性の程度)を有する顆粒に好適であり得る。
この方法で、植物保護固体組成物、特に粗製の植物保護組成物顆粒が得られる。これは安定性のある水性活性剤調製物中で分散可能であるか(水分散性顆粒)、溶解可能であって(水溶性顆粒)、その上、粉塵を放つことはない。このように得られた植物保護固体組成物は、保管時に安定である。
本発明のさらなる対象は、従って、植物およびその生育環境の、本発明による植物保護組成物による農薬処理、特に、殺菌処理、殺虫処理または除草処理であるか、あるいは植物およびその生育環境を農薬処理、特に殺菌処理、殺虫処理、または除草処理するための記載した植物保護組成物の使用である。
この場合、本発明による植物保護固体組成物は、これらを使用する前に、一般に、使用者(例えば農業従事者または庭師)によって、実質的に周知の方法で、水に溶解、分散または乳濁化することにより、例えば、スプレー混合物を得るために処理される(タンクミックス法)、直ぐに利用可能な施用形態に変えられる。
調製されたスプレー混合物は、スプレー法の一般に周知の方法で、とりわけ、例えば、移動式の散布装置でノズルからできるだけ微細に散布することにより施用することができる。さらに、これに関する通常の装置と操作方法は、当業者には周知である。
特定の実施形態によれば、従って、植物およびその生育環境の処理はスプレー法で行う。これに関して、施用するスプレー混合物の調製は、溶解、分散または乳濁化することによって実施するのが好ましく、特にまた溶解、分散または乳濁化をタンクミックス法で行うのが好ましい。
本発明のさらなる対象は、植物を農薬処理するための本発明による植物保護組成物を含むスプレー混合物である。
本発明の特定の実施形態では、スプレー混合物は、0.0001〜10重量%、好ましくは0.001〜1重量%、特に0.01〜0.5重量%の植物保護活性剤を含む。これは、本発明による植物保護組成物の約0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%、特に0.1〜2重量%に対応する。
ここで、本発明を以下の実施例を用いてさらに詳しく説明するが、これらに限定されるものではない。
参考実施例1〜37:ポリオキシレート含有固体
一連のポリアルコキシレート含有固体をV1、V2、V3またはV4の方法にしたがって製造し、評価した。
方法V1:凍結乾燥による製造
各成分を250ml容の丸底フラスコ中で水により処理し、室温(RT)で撹拌しながら、または50℃で穏やかに加熱しながら溶解した。次いで、この丸底フラスコをアセトン/ドライアイス浴中に置き、混合物を約−70〜−78℃で凍結し、塊状固体を得た。あるいは、液体窒素または液体空気を用いて凍結した。凍結は、通常ほんの数分間行った。
次いで、慣用の凍結乾燥装置にフラスコを接続した。凍結乾燥法は、量に依存して、最大48時間継続した(典型的には、0.5mbar未満の部分真空が設けられた)。
残渣をフラスコから単離し(すなわち、一般にはスパチュラで掻取ることで行い)、続いて、それらの特性を評価した。
方法V2:蒸発による製造
成分を水に溶解し、この量の一部分を深さ約1〜2mmのペトリ皿に置く。ペトリ皿を一定重量以下でホットプレート上に置き、この水性混合物を大気圧下での水の自然蒸発により100℃で乾燥させる。
方法V3:ロータリーエバポレーションによる製造
成分を水に溶解し、60℃で100〜約50mbarのロータリーエバポレーターで蒸発させた。
一部の製剤の成分、量、製造法および評価に関する詳細を以下の表1に挙げる。
Figure 0004832524
Figure 0004832524
Figure 0004832524
Figure 0004832524
方法A4:噴霧乾燥による製造
成分を水に溶解させ、以下の表2に記載した条件下で、Niro-Reiholb製の噴霧塔中で噴霧乾燥した(ディスク塔;高さ:6m;直径:1m;循環式ガスユニット、サイクロンおよびフィルターシステムを備えた二流体ノズル;窒素を使用;ノズルガス流速:11.5kg/h;ノズルガス認可圧:2.7bar;生成物入口温度:20℃)。
Figure 0004832524
得られた固形剤の残留含水量は、2.1%(実施例33)、1.7%(実施例34)または1.5%(実施例36)であった。
以下の表3は、使用した成分をまとめたものである。
Figure 0004832524
Figure 0004832524
この理論に限定するものではないが、噴霧乾燥時または凍結乾燥時に、比較的高分子量のスルホネートを、重量パーセントとして高比率、同一比率または類似比率のポリアルコキシレートとともに用いると固体粉末が得られるという所見の説明については、以下のメカニズムを提案する。
噴霧乾燥および凍結乾燥の両事例では、溶媒(一般に水)が原液から速やかに、かつ/または比較的穏やかに除去される。これに関して、まず、双極子-双極子およびファンデルワールス相互作用に加えて、さらに「テンプレート」効果(すなわち、多くの生物学上の高分子構造の形成で知られている方法と同じように、協働効果の結果として、予形成された超分子凝集体中での巨大分子の混入を多くすること、および/または変更すること)も関与することを特徴とする、会合体が存在するか、形成されると推定することができる。この場合、スルホネートのカチオンは、キレート状構造の形成を伴って、ポリアルコキシレート鎖と相互作用する。この方法で、比較的安定性の高い高分子カチオンまたはマクロマーカチオンおよび高分子アニオンまたはマクロマーアニオンが得られる。
空間中で自由度の高い配向をもつ(すなわち、分子の剛性が低い)高分子および/またはマクロマーの不安定アニオンは、多くの場合、同様に高分子および/マクロマーのカチオンとのみ、安定した格子または結晶構造を持つ固体を形成し、かつ/または、融点が50℃を超える会合体を形成し得ることは一般に周知である。顕微鏡による観察では、これらの主鎖会合体は、本発明による迅速または緩やかな速度論的に調節された溶媒の除去で残存している。肉眼的には、この操作により、典型的には空気比率が少なくとも20重量%でかさ密度が0.3〜0.9g/mlのもろい(loose)粉末または顆粒が最終的に得られる。
これとは異なり、例えばロータリーエバポレーター中で行われるような、本発明による混合物からの緩慢または緩やかでない溶媒の除去は、熱力学的制御下で分子会合体が分解するにつれて、高密度(>0.9g/ml)の薄膜またはペースト状塊を生じる。これは、植物保護顆粒の製造にはあまり適していない。
提案したこのメカニズムは単に本発明を説明するために記載したものであり、これに限定されるものではない。
実施例1および2:エポキシコナゾールに基づく植物保護組成物
方法V4またはV5にしたがって、エポキシコナゾール懸濁液原液(エポキシコナゾールSC)に基づく2種類の植物保護組成物を製造し、評価した。
エポキシコナゾールSC:
SC 1.5 kgは、EP 707 445 B1にしたがって、ラボラトリービーズミル中で、エポキシコナゾールを12.5%、Wettol LF 700を5%、Tamol NH 7519を2.5%、およびシリコンSRE(消泡剤)を0.1%含む水性混合物を粉砕することにより製造した。80%が2μm未満である粒度分布が得られた。
実施例1
方法V4にしたがって、成分を水に溶解し、噴霧乾燥した。
Figure 0004832524
実施例2
方法V5:流動床による製造
Huttlin製のFBGラボラトリーユニット(ターボジェットモデル)は、70℃で、約80m3の窒素流を用い、実施例33の混合物1.5kgを用いて流動化させる。次いで、2.5kgのエポキシコナゾールSCをユニットの3本の底部ノズルを通して45分以内に噴霧し、良好な分散特性を有する粗粒子状顆粒を得る。2.0kgで計算した顆粒排出は、実際には約1.9kgであり、エポキシコナゾールの活性剤の割合は約19%で、ポリアルコキシレート(Wettol LF 700)の割合は38%であった。
本発明による植物保護組成物は粉塵がなく、素早く水和し、容易に分散され、かつ非吸湿性であるか、ごくわずかに吸湿性のある顆粒であって、良好な保存安定性を示す。
本発明による植物保護固体組成物の製造法の考えられる製造工程の図式表示を示す。

Claims (32)

  1. (a)液体または標準圧力で40℃未満の融点を有する低融点ポリアルコキシレート;および
    (b)少なくとも1 kDaの重量平均分子量を有する比較的高分子量のスルホネートに基づく担体
    を含む、植物保護固体組成物であって、
    (i)液体または低融点ポリアルコキシレートと植物保護活性剤との重量比が少なくとも1:2であり、組成物の総重量に基づく液体または低融点ポリアルコキシレートの割合が少なくとも15重量%であり;
    (ii)比較的高分子量のスルホネートの総重量に基づく、液体または低融点ポリアルコキシレートの割合が、少なくとも30重量%であり;かつ
    (iii)液体または低融点ポリアルコキシレートと比較的高分子量のスルホネートとの重量比が、最大で3:1である、上記組成物。
  2. 植物保護活性剤を、1〜50重量%む、請求項1に記載の組成物。
  3. 植物保護活性剤が、ポキシコナゾール、メトコナゾール、テブコナゾール、フルシラゾール、フルキンコナゾール、トリチコナゾール、プロピコナゾール、ペンコナゾール、シプロコナゾールプロチオコナゾール、ゾキシストロビン、ピラクロストロビン、ジモキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、ピコキシストロビンおよびオリサストロビン、ロクロラズ、イプロジオン、ジメトモルフおよびピリメンタニル(pyrimenthanil)からの殺菌活性剤より選択される、請求項1または2に記載の組成物。
  4. ポリアルコキシレートが、末端基修飾されていてもよい、アルコキシレート部分を有する、アルコキシル化脂肪アルコール、アルコキシル化脂肪酸エステル、アルコキシル化脂肪アミン、アルコキシル化グリセリド、アルコキシル化ソルビタンエステル、アルコキシル化アルキルフェノールならびにアルコキシル化ジスチリルフェノールおよびアルコキシル化トリスチリルフェノールより選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. ポリアルコキシレートが、式(I):
    R7-O-(CmH2mO)x-(CnH2nO)y-(CpH2pO)z-R6 (I)
    [式中、
    R6水素、アルキル、アルケニル、アシル、アリールまたは無機酸基であり;
    R7は3〜100個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基であり;
    m、nおよびpは、互いに独立に2〜6の整数あり;
    x、yおよびzは、互いに独立に0〜1000の数字であり;かつ
    x+y+zは、2〜1000の値に対応する。]
    により表されるアルコールポリアルコキシレートより選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  6. R7が、分岐鎖または直鎖C3-30-アルキルたはC3-30-アルケニルある、請求項5に記載の組成物。
  7. アルコキシレートを、少なくとも20重量%む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. アルコキシレートを、大で60重量%む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 比較的高分子量のスルホネートが、少なくとも2.5kDa重量平均分子量を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 比較的高分子量のスルホネートが、リグノスルホネートである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 比較的高分子量のスルホネートが、ナフタレンスルホン酸、インダンスルホン酸、テトラリンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジ-およびポリ-ヒドロキシベンゼンスルホン酸、スルホン化ジトリルエーテル、スルホメチル化4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルホン、スルホン化ジフェニルメタン、スルホン化ビフェニル、スルホン化ヒドロキシビフェニル、スルホン化テルペニルおよびベンゼンスルホン酸より選択されるスルホン化芳香族化合物、アルデヒドおよび/もしくはケトン、ならびに場合によりフェノール、クレゾール、ジヒドロキシジフェニルメタン、尿素、ジメチロール尿素、メラミンおよびグアニジンより選択される化合物に基づく縮合生成物である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 縮合生成物が、式(IIa):
    Figure 0004832524
    および/または式(IIb):
    Figure 0004832524
    および/または式(IIc):
    Figure 0004832524
    [式中、
    R8は、水素、1以上のヒドロキシル基または1以上のC1-8-アルキル基であり;
    q1は、100〜1010の値に対応し;かつ
    Aは、メチレン、1,1-エチレンまたは以下の式:
    Figure 0004832524
    により表される基である。]
    の構造を有する反復単位を含む、請求項11に記載の組成物。
  13. 縮合生成物が、式(III):
    Figure 0004832524
    [式中、
    R9は、水素、1以上のヒドロキシル基または1以上のC1-8-アルキル基であり;
    q2は、100〜1010の値に対応し;
    Aは、メチレン、1,1-エチレンまたは以下の式:
    Figure 0004832524
    により表される基である。]
    の構造を有する反復単位を含む、請求項11に記載の組成物。
  14. 比較的高分子量のスルホネートがコポリマーであり、該コポリマーの構成モノマーMが、以下:
    α)少なくとも1つのスルホン酸基を有する、少なくとも1種のモノエチレン性不飽和モノマーM1、および
    β)少なくとも1種の中性のモノエチレン性不飽和モノマーM2
    を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  15. スルホネートが、スルホン酸アンモニウム、スルホン酸アルカリ金属塩、スルホン酸アルカリ土類金属塩またはスルホン酸遷移金属塩である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の組成物。
  16. ルホネートを、少なくとも15重量%む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. ルホネートを、大で70重量%む、請求項1〜16のいずれか1項に記載の組成物。
  18. 液体または低融点ポリアルコキシレートと比較的高分子量のスルホネートとの重量比が、最大で2:1である、請求項1〜17のいずれか1項に記載の組成物。
  19. 液体または低融点ポリアルコキシレートと比較的高分子量のスルホネートとの重量比が、少なくとも1:3である、請求項1〜18のいずれか1項に記載の組成物。
  20. 成分(b)が、
    (b1)比較的高分子量のスルホネート;および
    (b2)酸化アルミニウム、ボーキサイト、シリケート、ケイ酸塩鉱物、珪藻土、シリカ、葉ろう石(pyrophylite)、タルク、雲母およびクレイから選択される無機固体
    を含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載の組成物。
  21. 無機固体の割合が、合計で15重量%未満ある、請求項20に記載の組成物。
  22. 比較的高分子量のスルホネートの、無機固体に対する重量比が、少なくとも2ある、請求項20または21に記載の組成物。
  23. (c)追加の添加剤
    をさらに含む、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
  24. 追加の添加剤が、以下:
    (c1)界面活性添加剤;
    (c2)懸濁化剤、消泡剤、保持剤、pH緩衝剤、ドリフト防止剤、ならびに製剤の取り扱い性および/または物性を改善する他の添加剤;
    (c3)キレート剤
    より選択される、請求項23に記載の組成物。
  25. (d)硫酸アンモニウム
    をさらに含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の組成物。
  26. 実質的に無水である、請求項1〜25のいずれか1項に記載の組成物。
  27. 顆粒または粉末である、請求項1〜26のいずれか1項に記載の組成物。
  28. 植物および/またはその生息環境の殺菌処理、殺虫処理または除草処理用の溶液、分散液またはエマルジョン調製のための、請求項1〜27のいずれか1項に記載の植物保護固体組成物の使用。
  29. 植物およびその生息環境の殺菌処理、殺虫処理または除草処理方法であって、請求項1〜27のいずれか1項に記載の植物保護固体組成物を溶解、分散または乳濁化して、得られた溶液、分散液またはエマルジョン用いて植物および/またはその生息環境を処理する、上記方法。
  30. 請求項1〜27のいずれか1項に記載の植物保護組成物を含む、スプレー混合物。
  31. 植物保護活性剤を、0.0001〜10重量%む、請求項30に記載のスプレー混合物。
  32. (a)液体または標準圧力で40℃未満の融点を有する低融点ポリアルコキシレート;および
    (b)少なくとも1 kDaの重量平均分子量を有する比較的高分子量のスルホネートに基づく担体
    を含む、植物保護固体組成物であって、
    (i)液体または低融点ポリアルコキシレートと植物保護活性剤との重量比が少なくとも1:2であり;
    (ii)比較的高分子量のスルホネートの総重量に基づく、液体または低融点ポリアルコキシレートの割合が、少なくとも30重量%であり;
    (iii)液体または低融点ポリアルコキシレートと比較的高分子量のスルホネートとの重量比が、最大で3:1であり;かつ
    (iv)酸化アルミニウム、ボーキサイト、シリケート、ケイ酸塩鉱物、珪藻土、シリカ、葉ろう石(pyrophylite)、タルク、雲母およびクレイから選択される物質を合計で0〜15重量%含む、
    上記組成物。
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