JP4831432B2 - 二重壁筒状の合成樹脂製成形品 - Google Patents
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Description
また、有頂筒状の外筒体と内筒体を成形して2つの部材を別途嵌合組付けする方法では、外筒体と内筒体を組付き固定するための嵌合係止部を形成する必要があるが、組付き強度を高くするために2つの部材をアンダーカット状に組付き固定することは容易ではないし、その嵌合係止部が外観を損ねてしまうという問題がある。
たとえば、ポンプ付容器で、ポンプを容器本体の口筒部に装着するたに使用する頂部のない装着用のキャップ体では、キャップ体の上端部に嵌合係止部を配設して外筒体と内筒体の上端部を組付け固定する必要があり、この嵌合係止部が外観上目立ち、美観と組付き強度を両立させることが困難となる。
合成樹脂製の外筒体と、この外筒体に嵌入組付きする内筒体により二重壁筒体が形成され、
外筒体に熱溶着による接着が可能な合成樹脂製で、二重壁筒体の上端部と下端部のうち少なくとも一方の端部で外筒体と内筒体の端部を組付き固定する嵌合係止部としての機能を発揮するリング体を有し、
リング体は、外筒体と内筒体をインサート材としたインサート成形により外筒体の端部に熱溶着により一体周設される構成とする。
ここで、上記構成、また以下に説明する構成では外筒体、内筒体、二重壁筒体の両端面(部)の位置を区別するために、便宜上、外筒体、内筒体、二重壁筒体が起立状態にあるとして、両端面(部)を上下方向で区別するようにしている。
また、本発明の二重壁筒状の合成樹脂製成形品ではその用途に応じて、上下いずれか一方の端部、あるいは両端部に外筒体と内筒体の端部を組付き固定する嵌合係止部としての機能を発揮するリング体を付設することができる。
この接着部と密着部を利用して外筒体と内筒体の端部を組付け固定して、がたつきのない嵌合係止部としての機能を発揮させることが可能となる。
上端面の高さ位置を揃え、内筒体の上端部が外筒体に内周接し、外筒体の上端に内鍔状に内筒体の上端面に当接する内鍔周片を周設し、
リング体は、外筒体の内鍔周片の内周端面と内筒体の上端部内周面に外周接する嵌入筒片と、この嵌入筒片の上端から外鍔状に周設され、内鍔周片の上面に当接する外鍔周片から形成される断面が逆L字状の周壁を有する構成とし、
このリング体が外筒体の内鍔周片の上面から内周端面にかけての部分に熱溶着して接着部を形成し、リング体の嵌入筒片が内筒体の上端部に密着状に外周接して嵌合係止部を形成する構成とすること、にある。
(1)外筒体と内筒体、若しくは内筒体とリング体の組み合わせにおいて、少なくとも所定高さ範囲で、相互に周接する双方の側周面の平断面形状を多角形、楕円形、長円、星型等の非円形状とし回動係止部を形成する。
(2)外筒体と内筒体、若しくは内筒体とリング体の組み合わせにおいて、一方に係止凹部を形成し、他方にこの係止凹部に嵌合する係止凸部を形成し、これら係止凹部と係止凸部で回動係止部を形成する。
(3)リング体のインサート成形を利用して、内筒体の端部とリング体の間にアンダーカット状に回動係止部を形成する。
そして、上記構成によるキャップ体は外筒体と内筒体の強固な組付き強度と、二重壁による優れた加飾性あるいは機能を両立したものであり、容器本体やオーバーキャップと組み合わせて、高い商品性を有するポンプ付き注出容器を提供することができる。
基本的な構成を有するものにあっては、インサート成形時にリング体は、容易に熱溶着により外筒体の端部との間に接着部を形成し、外筒体の端部に一体周設することができ、また内筒体の端部とは密着状に周接させることができ、この接着部と密着部を利用して外筒体と内筒体の端部を組付け固定して、がたつきのない嵌合係止部としての機能を発揮させることができる。
図1〜5は本発明の二重壁筒状の合成樹脂製成形品の一実施例であるキャップ体1を示し、図1は縦断側面図、図2は図1中の円で囲った部分を拡大した要部拡大縦断面図、図3は図1中のA−A線に沿って示す平断面図、図4は外筒体12内に内筒体2を嵌入組付きさせた二重壁筒体10を示す縦断側面図、図5は図1中のリング体21を示す(a)縦断側面図と、(b)底面図である。
内筒体2は乳白色のポリプロピレン(PP)樹脂製であり、外筒体12とリング体21はAS樹脂製で透明である。
このオーバーキャップ39も、外筒体12に合わせてAS樹脂製の透明で、平断面形状を正12角形として、外筒体12からオーバーキャップ39にかけての部分で統一性を有する外観となるようにしている。
また、この嵌合状態で、外筒体12と内筒体2の上端面の高さ位置が一致し、内鍔周片15の内周端面と、内筒体2の周壁4の上端部内周面が同一周面状に揃った状態となっている。
また、周壁4の内周面、上端部には周段部4aが周設され、この周段部4a部分には後述するリング体21と係合する係止凹部9が形成されている。
また、この螺合筒8の中央高さ位置から内鍔片6を介して、ポンプ33のステム33sのためのガイド筒7を配設している。
そして、螺合筒8を容器本体31の口筒部32に螺合組付けすることにより、内鍔片6がポンプ33のフランジ35をパッキン37を介して口筒部32の上端面に密閉状に押付けて、ポンプ33が口筒部32に組付け固定される。
このキャップ体1は外筒体12に内筒体2を嵌入組み付けした二重壁筒体10(図4参照)をインサート材としたインサート射出成形法によりリング体21を形成することにより製造することができる。(勿論、外筒体12と内筒体2の成形工程も含めた生産工程全体の生産性を考慮して予め外筒体12と内筒体2を嵌合した二重壁筒体10金型にセットするのではなく、金型内で外筒体12と内筒体2を嵌合して二重壁筒体10とする方法も選択することができる。)
その成形手順は概略次の(1)〜(3)に記載するようである。
(1)AS樹脂製の外筒体12の中にPP樹脂製の内筒体2を嵌入組付けして二重壁筒体10とする。この際、内筒体2の周壁4の上端面が外筒体12の内鍔周片15に当接しその嵌入限界が決まる。
(2)二重壁筒体10をインサート材として射出成形金型にセットする。
(3)射出成形により金型内で、外筒体12の内鍔周片15の上面から内周端面そして内筒体2の周段部4aにかけての部分に溶融状態のSS樹脂を流動、充填してリング体21を形成する。
ここで、本実施例では上記のようにピンゲートPGを採用してリング体21を射出成形するようにしたが、勿論、リング体21の形状によって成形時における溶融樹脂の流動性、充填性を考慮して他の形状のゲートを選択することができる。
また、透明でも接着部Bにおける継ぎ目も見えないようにすることができるので第3の部材であるリング体21は、外から見ると外筒体12と同一部材として認識され、全体としてすっきりとした外観とすることができる。
さらに、本発明の二重壁筒状の合成樹脂製成形品では、たとえば上端部と下端部では二重壁を周設させ、所定の高さ範囲で外筒体12と内筒体2の間に間隙を形成するような構成を容易に実現でき、このような二重壁間の間隙によりさらに光学的な視覚効果を効果的に現出させることができる。
図6(a)、(b)はそれぞれ嵌合係止部Fの他の例を示す要部拡大縦断図である。
図6(a)の例は、図1の実施例のように外筒体12の上端に内鍔周片15を周設しないで、単に外筒体12の周壁14の上端面と、内筒体2の周壁4の上端面を同一高さに揃えた状態でリング体21をインサート成形したものであり、この場合には外筒体12の周壁14の上端面とリング体21の間に接着部Sが形成される。また、この例では係止部Bを構成する係止凹部9の形状をテーパー状にしており、このようにすることにより内筒体2の射出成形における型開き機構を比較的簡単にすることができる。
また、この例では係止部Bを構成する係止凹部9を内筒体2の周壁4の外周面側に形成するようにしており、この場合も内筒体2の射出成形における型開き機構を比較的簡単にすることができる。
たとえば、上記実施例では成形品をポンプ装着用のキャップ体としたが、本発明はこのようなキャップ体の他にも、一般的に二重壁筒状の合成樹脂製成形品に適用することができ、用途によって成形品の上端部、下端部、あるいは双方をインサート成形によるリング体で組付け固定して使用することができる。
2 ;内筒体
4 ;周壁
4a;周段部
6 ;内鍔片
7 ;ガイド筒
8 ;螺合筒
9 ;係止凹部
10;二重壁筒体
12;外筒体
14;周壁
15;内鍔周片
21;リング体
22;周壁
22a;嵌入筒片
22b;外鍔周片
23;係止突片
31;容器本体
32;口筒部
33;ポンプ
33s;ステム
34;ノズルヘッド
35;フランジ
37;パッキン
39;オーバーキャップ
S ;接着部
B ;係止部
F ;嵌合係止部
K ;回動係止部
PG;ピンゲート
Claims (6)
- 合成樹脂製の外筒体(12)と、該外筒体(12)に嵌入組付きする内筒体(2)により二重壁筒体(10)が形成され、前記外筒体(12)に熱溶着による接着が可能な合成樹脂製で、前記二重壁筒体(10)の上端部と下端部のうち少なくとも一方の端部で外筒体(12)と内筒体(2)の端部を組付き固定する嵌合係止部(F)としての機能を発揮するリング体(21)を有し、前記リング体(21)は、前記外筒体(12)と内筒体(2)をインサート材としたインサート成形により外筒体(12)の端部に熱溶着により一体周設される構成とした二重壁筒状の合成樹脂製成形品。
- 内筒体(2)とリング体(21)の間に、前記内筒体(2)の抜け出しを防止するアンダーカット状の係止部(B)を形成する構成とした請求項1記載の二重壁筒状の合成樹脂製成形品。
- 上端面の高さ位置を揃え、内筒体(2)の上端部が外筒体(12)に内周接し、該外筒体(12)の上端に内鍔状に内筒体(2)の上端面に当接する内鍔周片(15)を周設し、
リング体(21)は、外筒体(12)の内鍔周片(15)の内周端面と内筒体(2)の上端部内周面に外周接する嵌入筒片(22a)と、該嵌入筒片(22a)の上端から外鍔状に周設され、前記内鍔周片(15)の上面に当接する外鍔周片(22b)から形成される断面が逆L字状の周壁(22)を有する構成とし、
前記リング体(21)が外筒体(12)の内鍔周片(15)の上面から内周端面にかけての部分に熱溶着して接着部(S)を形成し、前記リング体(21)の嵌入筒片(22a)が内筒体(2)の上端部に密着状に外周接して嵌合係止部(F)を形成する構成とした請求項1または2記載の二重壁筒状の合成樹脂製成形品。 - 外筒体(12)と内筒体(2)の間、又は内筒体(2)とリング体(21)の間の少なくとも一方の間に相互の回動を不能にする回動係止部(K)を形成する構成とした請求項1、2または3記載の二重壁筒状の合成樹脂製成形品。
- 外筒体(12)が透明性を有する構成とした請求項1、2、3または4記載の二重壁筒状の合成樹脂製成形品。
- ポンプ付き注出容器のポンプを容器本体の口筒部に装着するための、上下両方向に開口したキャップ体として使用される請求項1、2、3、4または5記載の二重壁筒状の合成樹脂製成形品。
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