JP4830342B2 - 受信レベル制御装置、及び受信レベル制御方法 - Google Patents

受信レベル制御装置、及び受信レベル制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、入力される信号の受信レベルを制御する受信レベル制御装置、電力線受信機、及び受信レベル制御方法に係り、特に、電力線を用いた通信を行う受信レベル制御装置、電力線受信機、及び受信レベル制御方法に関するものである。
従来、商用の電力線を通信媒体として用いた受信レベル制御装置では、様々な家電機器の電源回路からの漏洩ノイズが悪影響を与えるため、耐ノイズ性を高める必要性がある。また同時に、接続した家電機器が持ち合わせているインピーダンス変動特性も悪因子のひとつでる。これらの理由により、複数の周波数帯域に同一のデータを載せ、ノイズ影響の大きい、もしくはインピーダンス変動の大きい周波数帯域を避け、ノイズの影響の少ない周波数帯域を利用した通信が可能な、マルチキャリア通信方式が利用されている。このようなマルチキャリア通信方式では、受信用A/Dコンバータの最大許容入力レベルを超えない範囲で最大となるように、AGCのフィードバック制御において通信パフォーマンスを向上させるためには、各種の受信レベル制御装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
図12は、従来の受信レベル制御装置の構成を示すブロック図である。受信レベル制御装置50は、図12に示すように、受信アナログ信号RSからAGC(Auto Gain Controller)52の利得を決定する制御部51を有する。制御部51は、第一の制御回路51a、及び第二の制御回路51bを内蔵する。また、受信レベル制御装置50は、制御部51の制御に基づく増幅率で増幅するAGC52、アナログ/デジタル変換回路(A/D)53、シリアル/パラレル変換(S/P)54、受信した受信アナログ信号RSを時間軸データから周波数軸データに変換を行う高速フーリエ変換回路(FFT:Fast Fourier Transform)55、制御回路51からの指令に基づいて高速フーリエ変換回路55からの周波数軸データから特定のトーン信号を抽出するトーン選択器56、一次復調器57、及び、受信データRDを出力するデフレーミング回路58を有して構成される。
第一の制御回路51aによるAGC処理は、A/D53の出力結果から飽和判定を行い、飽和判定結果が非飽和になるか、AGCテーブルを最後まで使用する(最小利得のテーブルまで到達するまで)ループバック制御を行い、AGCの利得の仮決定をまず行う。
AGCの利得の仮決定をした後、FFT信号処理55は、周波数分析を行い、トーン選択器56は伝送に使用している周波数データを抽出し、抽出した複数の周波数成分毎にベクトル長を演算する。この演算により得られたベクトル長は、信号周波数以外の周波数ノイズが除去された信号成分となり、その信号成分とあらかじめ設定された閾値との比較を行い、演算されたベクトル長が閾値より大きければ、AGCの利得の仮決定値をAGC利得値とする。閾値より小さければ、第二の制御回路51bは、AGC使用テーブルの第二の制御回路が選択可能な増幅率のAGC利得の仮決定値より1段階高い値(増幅率)を選択する。
特開2002−353813号公報
しかしながら、上述した受信レベル制御装置では、マルチキャリア通信について複雑な信号処理を行う必要がありながら、AGCの利得を最終決定する際に、FFT処理後の周波数軸データを利用しているため、予め受信データをストレージする必要があった。そのため、周波数軸データが出力するまでに比較的長い時間を要し、AGCの利得の最終決定を行うまでに、少なくともFFT処理を行う時間だけ、遅延が発生する不都合があった。その結果、AGCのフィードバック制御の応答速度が遅くなり、マルチキャリア通信による高速通信を実現することが出来なくなる場合があった。
また、FFT処理は、周波数軸データから抽出されるトーンにて制御されるため、トーン数が多くなればなるほど判定要因が多くなることになり、メモリ等のハードウェアのリソース増大、処理の複雑化によって、受信レベル制御装置の回路規模が大きくなるという不都合があった。
本発明は、上記課題を鑑み、複雑な信号処理や論理を用いることなく、AGCのフィードバック制御の応答速度を早くすることが可能な、受信レベル制御装置、電力線受信機、及び受信レベル制御方法を提供することを目的とする。
入力される信号の受信レベルを制御する受信レベル制御装置であって、信号の受信レベルに対する利得を設定するAGC制御部と、信号を受信し、AGC制御部により設定された利得に応じて、受信した信号の受信レベルを制御するAGCアンプと、AGCアンプにより受信された信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部と、受信レベル検出部により検出された受信レベルが、所定の受信レベルを示す閾値より大きいか否かを判定する受信レベル判定部とを有し、AGC制御部は、受信レベル判定部により受信レベルが閾値より大きいと判定された場合に、利得として設定されている値をその値より小さい値に変更し、受信レベル判定部により受信レベルが閾値より小さいと判定された場合には、利得として設定されている値を変更しないことを主要な特徴とする。
本発明の受信レベル制御装置は、利得を少しづつ落として設定するので、FFT処理などの複雑な信号処理や論理を用いることなく、簡単な制御回路でAGCフィードバック制御を行うことが出来る。これにより、AGCフィードバック制御の応答速度を早くすることが出来るので、マルチキャリア通信などの複雑な信号処理を確実に行うことが出来る。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、入力される信号の受信レベルを制御する受信レベル制御装置であって、信号の受信レベルに対する利得を設定するAGC制御部と、信号を受信し、AGC制御部により設定された利得に応じて、受信した信号の受信レベルを制御するAGCアンプと、AGCアンプにより受信された信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部と、受信レベル検出部により検出された受信レベルが、所定の受信レベルを示す閾値より大きいか否かを判定する受信レベル判定部とを有し、AGC制御部は、受信レベル判定部により受信レベルが閾値より大きいと判定された場合に、利得として設定されている値をその値より小さい値に変更し、受信レベル判定部により受信レベルが閾値より小さいと判定された場合には、利得として設定されている値を変更しない受信レベル制御装置である。
この構成によれば、利得を少しずつ落として設定するので、FFT処理などの複雑な信号処理や論理を用いることなく、簡単な制御回路でAGCフィードバック制御を行うことが出来る。これにより、AGCフィードバック制御の応答速度を早くすることが出来るので、マルチキャリア通信などの複雑な信号処理を確実に行うことが出来る。
上記課題を解決するためになされた第2の発明は、上記第1の発明に係る受信レベル制御装置であって、更に、AGCアンプにより受信レベルが制御された信号をAD変換するAD変換部を有し、AGC制御部は、受信レベルがAD変換部のダイナミックレンジを越えないように、利得を設定する受信レベル制御装置である。
この構成によれば、AD変換部の出力の線形性を維持しながら、利得を出来るだけ大きい値に設定するので、受信レベルの小さい信号を出来るだけ増幅しながら、受信レベルの検出精度を向上することが出来る。これにより、AGCフィードバック制御の応答速度を更に早くすることが出来る。
上記課題を解決するためになされた第3の発明は、上記第2の発明に係る受信レベル制御装置であって、AGC制御部は、AGCアンプが信号の受信を開始した際に、利得を設定する受信レベル制御装置である。
この構成によれば、信号の受信を開始した際には、利得を出来るだけ大きい値に設定するので、受信開始から直ちに利得を収束させることが出来、AGCフィードバック制御の応答速度を更に早くすることが出来る。
上記課題を解決するためになされた第4の発明は、上記第1の発明に係る受信レベル制御装置であって、AGC制御部は、利得を変更するタイミングを示す切り替え区間を設定する切り替え区間設定部を有し、切り替え区間設定部は、AGCアンプが信号の受信を開始してから所定時間を経過するまでの切り替え区間が、所定時間を経過した後の切り替え区間より短くなるように、切り替え区間を設定し、AGC制御部は、切り替え区間設定部により設定された切り替え区間に応じて、利得を設定する受信レベル制御装置である。
この構成によれば、受信を開始した際には、切り替え区間が短く設定されるので、利得を早く収束させて、AGCフィードバック制御の応答速度を更に早くすることが出来る。一方、所定時間を経過し、利得が既に収束した際には、切り替え区間が長く設定されるので、外来ノイズによる変動の影響を少なくすることが出来る。
上記課題を解決するためになされた第5の発明は、上記第1の発明に係る受信レベル制御装置であって、AGCアンプは、マルチキャリア信号を電力線を介して受信する受信レベル制御装置である。
この構成によれば、漏洩ノイズの多い劣悪な通信状態であっても、マルチキャリア通信の複雑な信号処理を確実に行うことが出来る。
上記課題を解決するためになされた第6の発明は、上記第5の発明に係る受信レベル制御装置を備え、前記受信レベル制御装置により受信レベルが制御されたマルチキャリア信号を電力線を介して受信する電力線受信機である。
この構成によれば、受信レベル制御装置により、AGCフィードバック制御の応答速度を早くすることが出来るので、漏洩ノイズの多い劣悪な通信状態でありながら、適切な利得でマルチキャリア信号を確実に受信することが出来る。
上記課題を解決するためになされた第7の発明は、入力される信号の受信レベルを制御する受信レベル制御方法であって、信号の受信レベルに対する利得を設定し、信号を受信し、設定された利得に応じて、受信した信号の受信レベルを制御し、受信された信号の受信レベルを検出し、検出された受信レベルが、所定の受信レベルを示す閾値より大きいか否かを判定し、受信レベルが閾値より大きいと判定された場合に、利得として設定されている値をその値より小さい値に変更し、受信レベルが閾値より小さいと判定された場合には、利得として設定されている値を変更しない、受信レベル制御方法である。
この構成によれば、利得を少しずつ落として設定するので、FFT処理などの複雑な信号処理や論理を用いることなく、簡単な制御回路でAGCフィードバック制御を行うことが出来る。これにより、AGCフィードバック制御の応答速度を早くすることが出来るので、マルチキャリア通信などの複雑な信号処理を確実に行うことが出来る。
(実施の形態1)
以下、本発明の具体的な内容について実施の形態を用いて説明する。
図1は、電力線通信機(前面)を示す外観斜視図、図2は、電力線通信機(背面)を示す外観斜視図である。
本実施の形態における電力線通信機1は、図1及び図2に示すようにモデムである。電力線通信機1は、筐体2を有している。筐体2の前面には、図1に示すようにLED(Light Emitting Diode)などの表示部3が設けられている。筐体2の背面には、図2に示すように電源コネクタ4、RJ45などのLAN(Local Area Network)用モジュラージャック6、及びD−subコネクタ5が設けられている。電源コネクタ4には、図2に示すように、平行ケーブルなどの電力線7が接続される。モジュラージャック6には、図示しないLANケーブルが接続される。D−subコネクタ5には、図示しないD−subケーブル5が接続される。なお、平衡伝送装置の一例として、図4及び図5のモデムを示したが、特にこれに限る必要はなく、電力線通信機は、モデムを備えた電気機器(例えばテレビなどの家電機器)であってもよい。
筐体2内には、図示しない、送信データ生成部(後述)やカプラトランス(後述)が設けられている。伝送線路(L1、L2)には、交流電圧(例えば100VAC)が印加されており、送信データ生成部が平衡送信信号を出力すると、平衡送信信号は、カプラトランスを介して交流電圧に重畳される。
図3は、電力線通信機のハードウェアの一例を示すブロック図である。
電力線通信機1(破線)は、図3に示すように、回路モジュール10及びスイッチング電源9を有している。スイッチング電源9は、+1.2V、+3.3V、+12Vの電圧を回路モジュール10に供給する。回路モジュール10には、メインIC(Integrated Circuit)20、AFE IC(Analog Front End IC)30、ローパスフィルタ(LPF)12、ドライバIC13、カプラ40、バンドパスフィルタ(BPF)15、AMP(増幅器)IC16、ADC(AD変換)IC17、メモリ19、及びイーサネット(登録商標)PHY(PHYsic layer)IC11が設けられている。
メインIC20は、CPU(Central Proccessing Unit)21、PLC・MAC(Power Line Communication・Media Acccess Control)ブロック22、及びPLC・PHYブロック23で構成されている。CPU21は、32ビットのRISCプロセッサを実装している。PLC・MACブロック22は、送信信号のMAC層を管理し、PLC・PHYブロック23は、送信信号のPHY層を管理する。AFE・IC30は、DA変換器(DAC)31、AGC(Auto Gain Controller)アンプ32、及びAD変換部(ADC)33で構成されている。カプラ40は、コイルトランス41、及びコンデンサ42A、42Bで構成されている。
図4は、受信レベル制御装置の機能ブロック図である。
受信レベル制御装置60は、図4に示すように、PLC・MACブロック22、及びAFE・IC30で構成される。PLC・MACブロック22は、復調部23A、フレーム制御部23B、受信レベル検出部23C、及びAGC(Auto Gain Control)制御部23Dを有している。AGC制御部23Dは、受信レベル判定部23D1、及び切り替え区間設定部23D2を有している。
復調部23Aは、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)による抽出されたトーン信号を時間軸データから周波数軸データへ変換すると共に、シリアル−パラレル変換、及び予め定められた一次変調方式信号の復調を行う。フレーム制御部23Bは、復調部23Aから出力されたデータにより、受信データの中に含まれる、キャリア信号/同期ワード信号の抽出や、後述するフレーム構成の再生処理を行う。
受信レベル検出部23Cは、AD変換部33から出力される、サンプリングされた受信信号から、サンプリング毎の受信レベルを累積、平均化演算を行った後、その受信レベルを検出する。AGC制御部23Dは、フレーム制御部23Bから出力された送信開始信号、送信完了信号、キャリア検出信号から生成されるAGCロック信号、同期合わせ信号等のフレーム関連制御信号FSを制御因子として、AGCアンプ32に対して利得を制御するために、AGCアンプ制御信号ASを出力する。
図5は、フレーム制御部により再生処理されるフレームの構成と、そのフレームにおけるフィールドを示す図である。
フレームは、図5に示すように、キャリア検出用の領域であるプリアンブルフィールドFL1、予め定められた固定コードの領域である同期ワードフィールドFL2、フレームの種類や通信先の宛先を示すフレームコントロールフィールドFL3、ペイロードフィールドの長さを示す信号の領域であるFrameLength(FL)フィールドFL4、及び、データ部であるペイロードフィールドFL5で構成される。このフレームは、図3に示す、DAC31、LPF12、ドライバIC13などで構成される、送信回路から送信される。なお、本実施の形態では、上記プリアンブルフィールドFL1を、10シンボル(smybol)区間にわたる既知のデータの繰り返しパターンとする。
プリアンブルフィールドFL1では、復調部23Aが、データについての相関(一般的にはシンボル間相関、マルチキャリアならサブキャリア間相関も利用可)によってキャリアが検出できたか否かを判定し、キャリアを検出した場合は、復調部23Aからキャリア検出信号を出力し、その信号を、AGC利得AGをロックさせるAGCロック信号として、AGC制御部23Dを使用する。この信号がアサートされたら、受信動作が完了するまでAGC利得AGの状態を維持する。
同期ワードフィールドFL2では、プリアンブルフィールドFL1で使用している最終データをの反転する(プリアンブルフィールドFL1の最終データが1の繰り返しデータであれば、同期ワードのデータは0)などの、ある規則性のあるデータパターンとし、フィールド内の同期として活用される。
同期ワードが検出された次のシンボルからは、フレームコントロールフィールドFL3の領域であり、そのフレームコントロールフィールドFL3内のMACアドレス等のユニークなIDと、受信器がもつそれぞれのIDと一致した時は、送信されたデータが自分宛であると判定し、その後のFLフィールドFL4やペイロードフィールドFL5の再生を行う。IDが一致しなければ、フレームコントロールフィールドFL3以降の、FLフィールドFL4及びペイロードフィールドFL5は破棄される。
FLフィールドFL4は、FLフィールドFL4以降のペイロードフィールドFL5のデータ数を表すフィールドであり、受信機側はこのFLフィールドFL4の値を解読し、その値によってデータの待ち受け時間の制御を行う。
図6(a)は、AGCアンプの入力信号を示したAGC動作の説明図、図6(b)は、AGCアンプの出力信号を示したAGC動作の説明図である。
AD変換部33のダイナミックレンジが有限であるため、ダイナミックレンジを有効に活用する必要がある。そこで、AD変換部33が有する入力レベルの許容範囲(ダイナミックレンジ、以下「入力許容範囲」と称す。)を超えない範囲で、AD変換部33の入力レベルが最大になるように、フィードバック制御を行う。入力許容範囲を超えてしまうと、AD変換部33からの出力は非線形となり、以降の信号復調が不可能となる場合がある。非線形な信号生成は信号処理を行う上で避けなければならないため、ある程度マージンをもってAD変換部33の入力許容範囲を決定する必要がある。
つまり、入力レベルが、決定された入力許容範囲を超えていた場合、図6(a)に示すように、AGC制御部23Dにより、AGCアンプ32はレベル減衰させた信号を出力するよう制御され、入力レベルが、決定された入力許容範囲を超えていなかった場合、同図(b)に示すように、AGCアンプ1はAGC制御部23Dによって、レベル増幅させた信号を出力するよう制御される。つまり、AD変換部33の入力レベルが、入力許容範囲を超えない範囲にて最大になるようにフィードバック制御を行い、AGCアンプ32はほぼ一定の振幅レベルの信号を出力する。この動作によって、AGCアンプ32は、AD変換部33のダイナミックレンジを有効に利用し、受信感度を向上することが出来る。
図7は、実施の形態1の発明に係るAGCフィードバック制御を示すフローチャートである。以下、AGCフィードバック制御について、図7に沿って説明する。
フレーム制御部23Bは、現在、この電力線受信機1が受信状態か否かを判定する(ステップS101)。ここで「受信状態」とは、図1に示す送信回路から送信信号を出力していない状態(非送信状態)をいう。もし受信状態でなければ(つまり送信状態であれば)(ステップS101のNO)、送信信号の回り込みによる受信回路の悪影響を避けるために、AGC制御部23Dは、AGCアンプ32に対して利得を最小値に設定する(ステップS102)。
一方、受信状態において、受信動作開始直後であれば、つまり受信を開始した際であれば、(ステップS103のYES)、AGC制御部23Dは、AGCアンプ32に対して利得を最大値に設定し(ステップS104)、微小信号に対しても受信が出来るように待ち受けの準備を行う。
フレーム制御部23Dは、AGC利得AGを維持するためのロック命令をした場合(ステップS105のYES)、AGC利得AGを前の利得値に維持する(ステップS106)。受信が正常に行われている場合は、AGCロック信号を発生し、ロック命令を行うようになっている。フレーム制御部23Dは、AGC利得AGのロック命令をしない場合(ステップS105のNO)、AGCサンプリングタイミング毎に(ステップS107)、受信レベル検出部23Cは、受信レベルを検出し(ステップS108)、検出した受信レベルをAGC制御部23Dに出力する。
ここで、AGCサンプリングタイミングとは、AGC利得AGを切り替えるタイミングをいい、以下の説明では、利得を変更する場合、隣り合うタイミング間の時間間隔を、「切り替え区間」と称す。なお、実施の形態1では、AGCサンプリングタイミングに到達する以外の時間では、原則としてAGC利得AGの切り替え(変更)は行わないようにする。即ち、AGCサンプリングタイミングは、受信中において一定の周期であるとする。
受信レベル検出部23Cは、AD変換部33のデジタル出力結果から、AD変換部33の出力からサンプリングされた受信データの中の最大(最小)データを検出する。例えば、AD変換部33がBinary出力型の8ビットA/Dコンバータであれば、デジタル出力データが16進FF/00を出力していることを検出する。あるいは、検出されたレベルとの閾値比較等の判定手段によりAD変換部33のアナログ入力が飽和していると判定した場合は(ステップS109のYES)、AGC制御部23Dに飽和信号を出力し、AGC制御部23Dは、AGC利得AGを前のAGC利得値から−1ステップダウンする(ステップS100)。ステップ単位は、通信システムによって設定することが出来、電力線通信については、AGC利得値の収束と利得精度のバランスを考えると、3〜6dB/stepが望ましい。
AD変換部33のアナログ入力が飽和していないと判定した場合(ステップS109のNO)、AGC制御部23Dの受信レベル判定部23D1が、受信レベル検出部5により検出された受信レベルが、後述する第一基準レベルSH1より大きいか否かを判定する(ステップS111)。
受信レベルが第一基準レベルSH1よりも小さいと判定した場合(ステップS111のNO)、AGC利得AGを前の利得値に維持する(ステップS106)。一方、受信レベルが第一基準レベルSH1よりも大きいと判定した場合(ステップS111のYES)、AGC飽和が発生した場合と同様に、AGC制御部23Dは、AGC利得AGを前のAGC利得値から−1ステップダウンする。
図8は、第一基準レベルSH1及び第二基準レベルSH2を示す説明図である。ここでは、第一基準レベルSH1について説明し、第二基準レベルSH2は後述する。第一基準レベルSH1は、図5に示すように、所定の受信レベルを示す閾値であり、入力許容範囲の最大値との大小関係は、(入力許容範囲の最大値)>(第一基準レベルSH1)である。差分として、(入力許容範囲の最大値)=(第一基準レベルSH1)+12dBと設定する。
例えば、受信レベルが図8に示す状態(A)(破線枠)の場合では、受信レベルが第一基準レベルSH1を超えているので(ステップS111のYES)、AGC制御部23Dは、AGC利得AGを前のAGC利得値から−1ステップダウンさせる。一方、受信レベルが同図に示す状態(B)(破線枠)の場合では、受信レベルが第一基準レベルSH1を超えていないので(ステップS111のNO)、利得維持を行う。こうして、受信動作の際、以上説明したフローチャートのループ動作を行うが、正常に受信が行われている場合は、AGCロック信号が発生するため、フレームの途中でAGC利得AGは維持されることになる。
以上のように、本実施の形態1によれば、利得を少しずつ落として設定し、信号受信終了まではAGCアンプ部23の利得は一切増加させない、という非常にシンプルな制御でAGC動作を行うので、FFT処理などの複雑な信号処理や論理を用いることなく、簡単な制御回路でAGCフィードバック制御を行うことが出来る。これにより、AGCフィードバック制御の応答速度を早くすることが出来るので、マルチキャリア通信などの複雑な信号処理を確実に行うことが出来る。
しかも、AGCの収束が一方向のみの動作となるため、AGC利得AGの変動が少なくなり、AD変換部33の出力が線形性を保つことが出来る。これにより、復調部23Aのキャリア検出の検出速度を向上(AGCロック信号を高速化)させると共に、受信レベル検出部23Cのレベル検出精度を向上させて、AGC利得AGの高速収束化を更に可能とすることが出来、高い性能を持つAGC制御を行う電灯線受信装置を提供することが出来る。
また、例えば、電力線通信では、外来ノイズなどにより受信レベルが瞬間的に低下する場合があるが、本発明では、受信レベルが閾値以下の場合は、利得を増大させないので、受信レベルが瞬間的に低下する場合であっても、AGC利得AGを変動させないようにすることが出来、本発明は、AGC利得AGの高速収束化が必要である電力線通信に好適である。
なお、上述した入力許容範囲は、AD変換部33の特性に従い、どのような範囲であってもよく、例えば、40dB〜−10dBである。従って、本発明のAGCフィードバック制御では、受信レベルを増幅するだけでなく、受信レベルを減衰する場合も含まれる。その場合、受信アナログ信号が通過する伝送路にアッテネータを設け、AGC制御部23Dにより設定された利得に応じて、アッテネータが受信レベルを減衰すればよい。
なお、上述した実施の形態1の図7では、ステップS109は必ずしも必要なく、ステップS111で、受信レベルと第一基準レベルとの比較処理を行うだけでもよい。また、ステップS109を用いた場合、AD変換部33のアナログ入力が飽和していると判定した場合に(ステップS109のYES)ステップS110の進まずに、AGC利得AGを−1よりも大きい値(例えば−2または−3または−4・・・)だけ、ステップダウンさせることも可能である。こうすることで、AGC利得AGの高速収束化を更に可能とすることが出来るので、AGCフィードバック制御の応答速度を更に早くすることが出来る。
(実施の形態2)
図9は、実施の形態2の発明に係るAGCフィードバック制御を示すフローチャートである。なお、ステップS201からS210は、図7に示す、実施の形態1のステップS101からS110と同様であるので、その説明を省略する。以下、AGCフィードバック制御について、図8及び図9に沿って説明する。
受信レベル判定部23D1は、受信レベル検出部23Cにより検出された受信レベルが、第一基準レベルSH1より大きいか否かを判定する(ステップS211)。図8の状態(A)(破線枠)に示すように、受信レベルが第一基準レベルSH1より大きい場合、受信レベル判定部23D1は、受信レベルが第一基準レベルSH1よりも大きいと判定する(ステップS211のYES)。すると、AGC制御部23Dは、AGC利得アップカウンタをゼロにクリアし(ステップS212)、AGC利得ダウンカウンタを前のAGC利得ダウンカウンタ値から+1インクリメントする(ステップS213)。
次いで、AGC制御部23Dは、AGC利得アップカウンタが、一定の基準回数以上か否かを判定し(ステップS219)、基準回数以上であれば(ステップS219のYES)、AGC利得AGを前のAGC利得値から+1ステップアップさせて(ステップS220)、ステップS201に戻る。基準回数以下であれば(ステップS219のNO)、AGC制御部23Dは、AGC利得ダウンカウンタが、一定の基準回数以上か否かを判定する(ステップS221)。基準回数以下であれば(ステップS221のNO)、AGC制御部23Dは、AGC利得AGを前のAGC利得値に維持し(ステップS206)、ステップS201に戻る。基準回数以上であれば(ステップS221のYES)、AGC制御部23Dは、前のAGC利得値から−1ステップダウンさせ(ステップS210)、ステップS201に戻る。
受信レベルが低下していき、図8の状態(B)(破線枠)に示すように、受信レベルが第一基準レベルSH1より小さくなった場合、受信レベル判定部23D1は、受信レベルが第一基準レベルSH1よりも小さいと判定する(ステップS211のNO)。受信レベル判定部23D1は、受信レベル検出部23Cにより検出された受信レベルが、第二基準レベルSH1より大きいか否かを判定する(ステップS214)。
ここで、第二基準レベルSH1を、図5に沿って説明する。第一基準レベルSH1、及び第二基準レベルSH2は、入力許容範囲の最大値との大小関係は、(入力許容範囲の最大値)>(第一基準レベルSH1)>(第二基準レベルSH2)である。差分として、(入力許容範囲の最大値)=(第一基準レベルSH1)+12dB、(第一基準レベルSH1)=(第二基準レベルSH2)+(AGC利得ステップ幅)と設定する。
受信レベルが、図8の状態(B)(破線枠)の場合、受信レベルは、第一基準レベルSH1より小さいが、第二基準レベルSH2より大きいので、受信レベル判定部23D1は、受信レベルが第二基準レベルSH2よりも大きいと判定し(ステップS214のYES)、AGC制御部23Dは、AGC利得アップカウンタをゼロにクリアにし(ステップS217)、AGC利得ダウンカウンタもゼロにクリアにする(ステップS218)。以下、上述したステップS219ないしS210、S220に進む。
受信レベルが更に低下していき、図8の状態(C)(破線枠)に示すように、受信レベルが第二基準レベルSH2より小さくなった場合、受信レベル判定部23D1は、受信レベルが第二基準レベルSH2よりも小さいと判定する(ステップS214のNO)。AGC制御部23Dは、利得不足とみなして、AGC利得アップカウンタを前のAGCアップカウンタ値から+1インクリメントし(ステップS215)、AGC利得ダウンカウンタをゼロにクリアにする(ステップS216)。以下、上述したステップS219ないしS210、S220に進む。
この動作は、AD変換部33の入力がAGCサンプリングタイミングにおいて、連続的に過大レベルかもしくは過小レベルの状態であった場合にのみ、AGC利得AGが変更されることになり、単発的な受信レベルの変動には影響が受け難くなる。
例えば、家庭内で家電機器から発生されるノイズパターンであるインパルス性のノイズや、周期性ノイズが重畳している信号を受信した場合、あるいは、家電機器のインピーダンス変動による周期性のある振幅変動が発生する環境下で受信した場合に、あるAGCサンプリングタイミングで、そのノイズによって第一基準レベルSH1よりも受信レベルが高くなったとしても、連続的に受信レベルが第一基準レベルSH1を超えない限りAGC利得AGは変動しないので、インパルス性、及び周期性ノイズに対して耐性を持つAGC回路を実現することが出来る。
また、無信号状態で受信動作中に(非送信動作中に)周期性ノイズあるいは振幅変動につられて、AGC利得AGがステップダウンされたとしても、無信号時の通常動作は第二基準レベルSH2よりも受信レベルが低く、連続でその状態を検出できやすいので、AGC利得AGは最終的に最大利得に戻る仕組みとなっているため、周期性要因があっても、減衰された送信信号も受信することが出来る。
こうして、受信動作の際、以上説明したフローチャートのループ動作を行うが、実施の形態1と同様に、正常に受信が行われている場合は、AGCロック信号が発生するため、フレームの途中でAGC利得AGは維持されることになる。
以上のように、実施の形態2によれば、AGC制御部23Dが受信開始時に最大受信レベルとなるようAGCアンプ32を制御し、受信開始以降にて、受信レベル検出部23cの検出レベルと一定の閾値との比較を行い、3タイプに分けられた検出レベル(入力許容範囲の最大値、第一基準レベルSH1、第二基準レベルSH2)に応じて、AGCアンプ32の利得低減及び増加動作を補助する、それぞれのカウンタのカウントアップやクリアを活用する。これにより、家電機器から発生されるノイズパターンであるインパルス性のノイズや、周期性ノイズが重畳している信号を受信したときでも、その影響度合を少なくすることが出来るAGC制御を行う通信装置を提供することが出来る。
(実施の形態3)
図10は、実施の形態3の発明に係るAGCサンプリングタイミング制御を示すフローチャートである。実施の形態3では、AGCフィードバックが、上述した実施の形態1または2と同一の制御が行われるが、図7に示すステップS107、または、図9に示すステップS207における、AGCサンプリングタイミングを一定の周期とはせず、可変させたものとする。従って、本実施の形態では、AGCフィードバック制御のうち、AGCサンプリングタイミング制御のみを、図10に沿って説明する。
まず、フレーム制御部23Bが、現在、この電力線受信機1が送信状態か否かを判定する(ステップS301)。送信状態であると判定した場合(ステップS301のYES)、何も処理をせず、ステップS301に戻る。受信状態になった場合、フレーム制御部23Bが、送信状態でないと判定し(ステップS301のNO)、AGC制御部23Dの切り替え区間設定部23D2が、AGCサンプリングタイミングの周期、即ち、切り替え区間を初期化する(ステップS302)。この初期化された、AGCサンプリングタイミングの周期(切り替え区間)は、上述した、実施の形態1及び2で使用しているAGCサンプリングタイミング周期よりも高速になるように設定される。
その後、受信レベル検出部23Cは、常に受信レベルを監視し(つまり検出し)、受信レベル判定部23D1は受信レベル検出部23Cにより検出された受信レベルが、第三基準レベルSH3より大きいか否かを判定する。第三基準レベルSH3とは、入力許容範囲の最大値と第一基準レベルSH1との間の、所定の受信レベルを示す閾値をいう。
受信レベルが第三基準レベルSH3より小さい場合、受信レベル検出部23Cは、受信レベルが、第三基準レベルSH3より小さいと判定し(ステップS303のNO)、ステップS301に戻る。一方、受信レベルが第三基準レベルSH3より大きい場合、受信レベルが、第三基準レベルSH3より大きいと判定し(ステップS303のYES)、受信開始の検出とみなし、AGC制御部23Dは、受信カウンタのカウントアップを開始し(ステップS304)、受信カウンタが、ある一定のカウンタ規定値に到達したか否かを判定する(ステップS305)。この一定のカウンタ規定値は、受信開始からAGCロック信号最速アサートタイミングまでの時間の約1/4になるように設定する。
受信カウンタがカウンタ規定値に到達しない場合、AGC制御部23Dは、受信カウンタが、カウンタ規定値に到達していない判定し(ステップS305のNO)、ステップS305に戻る。一方、受信カウンタがカウンタ規定値に到達した場合、AGC制御部23Dは、受信カウンタが、カウンタ規定値に到達したか否かを判定し(ステップS305のYES)、切り替え区間設定部23D2が、AGCサンプリングタイミングの周期、即ち、切り替え区間を、初期化された周期よりも低速になるよう設定する(ステップS306)。AGC制御部23Dは、フレーム制御部23Bにより受信終了信号が出力されたか否かを判定する(ステップS307)。受信終了信号が出力されていないと判定すると(ステップS307のNO)、ステップS307に戻りる。一方、受信終了信号が出力されたと判定すると(ステップS307のYES)、再度、このフローチャートの開始(ステップS301)に戻る。
以上のように、本実施の形態3によれば、受信を開始した際には、切り替え区間が短く設定されるので、利得を早く収束させて、AGCフィードバック制御の応答速度を更に早くすることが出来る。一方、所定時間を経過し、利得が既に収束した際には、切り替え区間が長く設定されるので、外来ノイズやインピーダンス変動による変動の影響を少なくすることが出来る。
また、受信開始時には、AGCアンプ32が最大受信レベルであるため、AGC利得AGが目標値付近で設定されている以外の場面では、外来ノイズやインピーダンス変動があったとしても、受信レベル検出部23Cは比較的容易に過大入力であることを検出できる。従って、受信開始直後は、高速に受信レベルを検出しながら、AGC利得AGを高速に低減させるよう制御して、AGCの収束スピードを向上させることが出来る。
(実施の形態4)
図11は、実施の形態4の発明に係るAGCサンプリングタイミング制御を示すフローチャートである。実施の形態4では、AGCフィードバックが、実施の形態1または2と同一の制御が行われるが、実施の形態3と同様に、図7に示すステップS107、または、図9に示すステップS207における、AGCサンプリングタイミングを一定の周期とはせず、可変させたものとする。即ち、実施の形態4は、AGCサンプリングタイミング制御の変形例である。なお、図11に示すステップS401ないしS403は、図10に示す実施の形態3のS301ないしS303と同様であるので、その説明は省略する。
AGC制御部23Dは、受信開始の検出が行われたなら、AGC利得AGの変動具合を監視する(ステップS404)。AGC制御部23Dが、ある一定時間、例えば1シンボル期間中、AGC利得AGが変動していないと判定すると(ステップS404のYES)、AGC動作がある程度収束したと見なし、AGCサンプリングタイミングの周期(切り替え区間)を、初期化された周期よりも低速になるよう設定する(ステップS405)。いかなるときも、受信終了信号がフレーム制御部23Bによって出力された場合は、再度、このフローチャートの開始に戻る(ステップS406、S407)。
以上のように、本実施の形態4によれば、本実施の形態3で説明した、受信カウンタのカウントアップや、受信カウンタがカウンタ規定値に到達したかの判定処理を行うことなく、AGC利得AGの変動を監視することで、AGCサンプリングタイミングの周期を低速に設定することが出来る。簡単な処理で、利得を早く収束させて、AGCフィードバック制御の応答速度を更に早くすることが出来る。
本発明に係る受信レベル制御装置、電力線受信機、及び受信レベル制御方法は、AGCアンプの利得レベルを短時間で目標値に設定することができ、同時に受信感度の高い電力線受信機が実現できるから、例えば、AGCフィードバック制御に関する処理時間の短縮が必要なデータ処理時間が長期化するマルチキャリア通信を利用した通信機器の受信機などへの利用が可能である。
電力線通信機(前面)を示す外観斜視図 電力線通信機(背面)を示す外観斜視図 電力線通信機のハードウェアの一例を示すブロック図 受信レベル制御装置の機能ブロック図 フレーム制御部により再生処理されるフレームの構成と、そのフレームにおけるフィールドを示す図 (a)AGCアンプの入力信号を示したAGC動作の説明図、(b)AGCアンプの出力信号を示したAGC動作の説明図 実施の形態1の発明に係るAGCフィードバック制御を示すフローチャート 第一基準レベル及び第二基準レベルを示す説明図 実施の形態2の発明に係るAGCフィードバック制御を示すフローチャート 実施の形態3の発明に係るAGCサンプリングタイミング制御を示すフローチャート 実施の形態4の発明に係るAGCサンプリングタイミング制御を示すフローチャート 従来の受信レベル制御装置の構成を示すブロック図
符号の説明
1 電力線受信機
7 電力線
23C 受信レベル検出部
23D AGC制御部
23D1 受信レベル判定部
23D2 切り替え区間設定部
32 AGCアンプ
33 AD変換部
60 受信レベル制御装置
AG 利得(AGC利得)
SH1 閾値(第一基準レベル)

Claims (7)

  1. 電力線に重畳され、前記電力線を介して入力される第1の信号の受信レベルを制御する受信レベル制御装置であって、
    利得に応じて前記第1の信号の受信レベルを制御した第2の信号を出力するAGCアンプと、
    前記第2の信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部と、
    前記受信レベル検出部により検出された前記第2の信号の受信レベルと、第1の閾値と、前記第1の閾値よりも小さい値の第2の閾値とに基づいて前記AGCアンプの利得を制御するAGC制御部と、を備え、
    前記第2の信号の受信レベルが前記第1の閾値よりも大きい場合、前記AGC制御部は第1のカウンタを加算し、
    前記第1のカウンタの値が第1の基準値以上である場合、前記AGC制御部は前記AGCアンプの利得を小さくし
    前記第2の信号の受信レベルが前記第2の閾値よりも小さい場合、前記AGC制御部は第2のカウンタを加算し、
    前記第2のカウンタの値が第2の基準値以上である場合、前記AGC制御部は前記AGCアンプの利得を大きくし、
    前記第2の信号の受信レベルが前記第1の閾値よりも小さく、前記第2の閾値よりも大きい場合、前記AGC制御部は前記AGCアンプの利得の値を維持すると共に、前記第1のカウンタの値及び前記第2のカウンタの値の少なくともいずれか一方を初期値にする、受信レベル制御装置。
  2. 請求項1記載の受信レベル制御装置であって、更に、
    前記第2の信号をAD変換するAD変換部を有し、
    前記AGC制御部は、前記受信レベルが前記AD変換部のダイナミックレンジを越えないように、前記利得を設定する、受信レベル制御装置。
  3. 請求項1記載の受信レベル制御装置であって、
    前記AGC制御部は、前記AGCアンプが前記第1の信号の受信を開始した際に、前記利得を設定する、受信レベル制御装置。
  4. 請求項1記載の受信レベル制御装置であって、
    前記AGC制御部は、前記利得を変更するタイミングを示す切り替え区間を設定する切り替え区間設定部を有し、
    前記切り替え区間設定部は、前記AGCアンプが前記第1の信号の受信を開始してから所定時間を経過するまでの切り替え区間が、前記所定時間を経過した後の切り替え区間より短くなるように、前記切り替え区間を設定し、
    前記AGC制御部は、前記切り替え区間設定部により設定された切り替え区間に応じて、前記利得を設定する、受信レベル制御装置。
  5. 請求項1記載の受信レベル制御装置であって、
    前記第2の信号の受信レベルが前記第1の閾値よりも大きい場合、前記AGC制御部は前記第2のカウンタの値を初期値にする、受信レベル制御装置。
  6. 請求項1記載の受信レベル制御装置であって、
    前記第2の信号の受信レベルが前記第2の閾値よりも小さい場合、前記AGC制御部は前記第1のカウンタの値を初期値にする、受信レベル制御装置。
  7. 電力線に重畳され、前記電力線を介して入力される第1の信号の受信レベルを第1の閾値と前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値とに基づいて制御する受信レベル制御方法であって、
    利得に応じて前記第1の信号を制御した第2の信号を出力し、
    前記第2の信号の受信レベルを検出し、
    前記第2の信号の受信レベルが前記第1の閾値よりも大きい場合、第1のカウンタを加算し、
    前記第2の信号の受信レベルが前記第2の閾値よりも小さい場合、第2のカウンタを加算し、
    前記第2の信号の受信レベルが前記第1の閾値よりも小さく、前記第2の閾値よりも大きい場合、利得の値を維持すると共に、前記第1のカウンタの値及び前記第2のカウンタの値の少なくともいずれか一方を初期値にし、
    前記第1のカウンタの値が第1の基準値以上である場合、利得を小さくし、
    前記第2のカウンタの値が第2の基準値以上である場合、利得を大きくする、受信レベル制御方法。
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